JP3088653U - 住宅建築用杉厚板及びその杉厚板を用いた住宅建築構造 - Google Patents

住宅建築用杉厚板及びその杉厚板を用いた住宅建築構造

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JP3088653U JP2002001416U JP2002001416U JP3088653U JP 3088653 U JP3088653 U JP 3088653U JP 2002001416 U JP2002001416 U JP 2002001416U JP 2002001416 U JP2002001416 U JP 2002001416U JP 3088653 U JP3088653 U JP 3088653U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、容易に施工でき、且つ断熱や
湿度対策を施された安全で快適な居住空間を実現するた
めの住宅建築用杉厚板及びそれを用いた住宅建築構造の
提供。 【解決手段】 床板、外壁の外部下地材、及び屋根の野
地板等として使用される板材である。板厚Tが約30〜
34mmの天然木の杉厚板1からなる。杉厚板には、幅
方向一端部に、略矩形状に突出してホゾ11が形成され
る一方、幅方向他端部に、ホゾと適合したホゾ穴12が
形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、住宅建築に利用される杉厚板、及びその杉厚板を用いた住宅建築 構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅等に杉板を使用することは、従前より行われているが、木材の高度利用の 観点より、その板厚としては、例えば床板で12mm又は15mm、野地板で9 mm又は12mm、外壁下地では、いわゆるラス下地で9mm又は12mm、化 粧として使用している杉焼板でも厚い方で、せいぜい15mm程度の厚さしかな かった。
【0003】 このように、従来の軸組工法は、木材の有効利用に基づいて、床、外壁、屋根 野地板に、厚さ9mmから12mm(ないし15mm)までの板を利用していた 。特に、最近では、コストと施工の早さにより、殆どの場合、9mmないし12 mmの板厚が使用され、しかも天然木ではなく合板が使用されている。
【0004】 例えば1階の床組は、従来、大引の上に、根太を大引と直角方向に配置し、そ の根太の上に断熱材を介して、厚さ12mmないし15mmの床板を張っていた 。また、2階床を構成する場合には、従来、梁の上に根太を梁と直角方向に配置 し、その上に板厚12〜15mm程度の床板を張っていた。
【0005】 さらに、外壁は、従来、柱や間柱の間に架け渡すように、柱や間柱と直角方向 に厚さ12mmの下地材を張り、その外側には外壁材を、内側には、断熱材等を 介して内壁材を設けて構成されていた。また、屋根は、従来、たる木の間に架け 渡すように下地材を張っている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、従来の工法では、次のような種々の問題があった。
【0007】 まず、床板については、その板厚が薄いので、通常、大引の上に、根太を配置 する必要があった。また、板厚が薄く、断熱材としての役目は果たすことができ ないので、根太の上に断熱材を介して床板を設ける必要があった。しかも、各部 材を隙間なくきっちり埋めなければ効果は上がらず、手間がかかるものであった 。また、外壁については、従来の工法では、寒暖対策は、断熱材の性能に左右さ れ、断熱材の性能いかんで良くも悪くもなるものであった。
【0008】 さらに、従来工法で屋根を構成した場合には、屋根に当たる太陽光線による輻 射熱量を遮断することができず、小屋裏が高温に熱せられて最高で70〜80℃ にまでなると言われている。従って、通常、最上階の部屋の上部に天井材を取り 付けて屋根裏と仕切ると共に、天井材の上面に断熱材を入れて屋根裏との間に断 熱を図らなければ、夏は高温になり、冬は逆に熱を奪われて寒くなるという不都 合を生じるものであった。しかも、従来工法では、屋根材との間に、結露が発生 し易く、屋根材の劣化を招くおそれもあった。
【0009】 ところで、鉄骨プレハブ住宅やコンクリート住宅においても、結露問題が発生 しており、この解決が望まれている。この種の住宅はむしろ冬期になると熱を奪 い、冬は寒く、夏は暑いという不合理な問題が発生している。よって、この分、 エネルギー消費が増えて国際的な地球環境保全と省エネルギー化に逆行すること にもなっている。また、高気密、高断熱の住宅は、対応を間違うと、住宅が内部 より腐食する危険があることが指摘されている。そこで、原則として合板の使用 しない自然素材の木材、すなわち天然木の特性を生かして、安全で省エネのエコ ロジー住宅を実現することが望まれている。
【0010】 また、従来のように、合板を使用した場合、合板からのホルムアルデヒドの発 生により、新築住宅に引っ越して1か月から6か月間程度で約20%の人が無気 力症害、めまい、頭痛、小児喘息等をもたらすことが社会問題化している。この ような問題は、合板だけでなく、ビニールクロス、その他の住宅建材、接着剤等 による複合汚染と考えられている。しかも、カビやダニの発生によっても、小児 喘息や、アトピー性皮膚炎が発症することがあり、これらカビやダニの発生にも 対応できる必要がある。
【0011】 本考案は、上記各種の事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、 簡単な構成で、容易に施工でき、且つ断熱や湿度対策を施された安全で快適に居 住できる自然派の木造住宅を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本件考案者は、杉の熱伝導率が桐に次いで低い点に着目して、厚さ約30〜3 4mm程度(好ましくは32mm)の天然の杉厚板を用い、この杉厚板を木造軸 組工法住宅の床(1階、2階共)、外壁下地、屋根野地板などに適用することで 、杉の断熱性を生かして、冬は暖かく、夏の暑さは遮り、湿度の調湿機能を生か して化学公害のない省エネ・エコロジーに対応した快適な生活空間を作ることの できる住宅建築用杉厚板及びその杉厚板を用いた住宅建築構造を実現したもので ある。
【0013】 具体的には、本考案の住宅建築構造は、床板、外壁の外部下地材、及び屋根の 野地板等として使用される板材であって、板厚が約30〜34mmで、乾燥させ た気乾状態の天然木の杉厚板を複数枚用いて構成され、この杉厚板には、幅方向 一端部に、略矩形状に突出してホゾが形成される一方、幅方向他端部に、前記ホ ゾと適合したホゾ穴が形成されて、本実加工を施されているものを使用すること を特徴とする。
【0014】 そして、本考案の杉厚板を用いた住宅建築構造は、一の杉厚板のホゾ穴に、他 の杉厚板のホゾを嵌合して、隣接する杉厚板同士は接合され、大引ないし梁の上 に張られる床板、柱ないし間柱に架け渡すよう張られる外壁下地材、及びたる木 や登梁の上に敷かれる屋根野地板の全ての箇所において、同一断面形状の杉厚板 が同時に使用されてなることを特徴とする。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の住宅建築用杉厚板及びその杉厚板を用いた住宅建築構造につ いて、さらに詳細に説明する。図1は、この考案の住宅建築用杉厚板1の一実施 例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は拡大断面図である。また、図2か ら図4は、それぞれ図1の杉厚板1を使用して構成した住宅の断面図であり、図 2は1階床部分を示し、図3は2階床及び1階天井部分を示し、図4は屋根及び 2階天井部分を示している。
【0016】 この実施例の住宅建築用杉厚板1は、図1に示すように、略矩形状の板材から なる。この板材1は、合板ではなく天然木が使用され、特に杉が好適に使用され る。杉は、桐に次いで熱伝導率が低く、熱しづらく冷めにくいという特徴があり 、厚板とすることで、この特徴を効果的に利用するよう構成している。なお、杉 厚板1は、乾燥させて、含水率15〜20%により気乾状態で使用される。これ により、住宅内の湿度の調整が自然に行われ、人間の生活に不快感を与えるよう なことはない。
【0017】 この考案の杉厚板1の大きさは、特に問わず適宜に設定されるが、この実施例 では、幅Wが185mm程度、板厚Tが30〜34mm(具体的に図示の例では 、T=32mm)程度に設定されている。また、杉厚板1の長さ寸法Lも特に問 わず、適宜の長さのものが使用されるが、例えばL=4000mm程度のものが 使用される。
【0018】 杉厚板1の幅方向左右両端部には、本実加工が施されている。すなわち、幅方 向一端部(図1では右端部)に、略矩形状に突出してホゾ11が形成される一方 、幅方向他端部(図1では左端部)に、前記ホゾ11と適合した大きさのホゾ穴 12が形成されている。
【0019】 ホゾ11は、板材1の厚さ方向中央部に突出形成されている。すなわち、上下 両端面からA=11mmだけ上下方向内側に入った箇所に形成されている。ホゾ 11は、上下方向の幅寸法が、先端側に行くに従って僅かに先細になるよう形成 されている。図示の例では、ホゾ11の上下方向の幅寸法は、基端部においてB 1=10mmに形成されており、先端部においてB2=9.5mmとされている 。また、板材1の右端面からのホゾ11の突出寸法Cは約9.5mmとされてい る。
【0020】 一方、ホゾ穴12は、板材1の左端面の厚さ方向中央部に、前記ホゾ11と嵌 合可能な大きさに形成されている。すなわち、上下両端面からD=11mmだけ 上下方向内側に入った箇所に形成されている。また、ホゾ穴12の上下方向の幅 寸法は、E=10mmに形成されており、そのホゾ穴12の左右方向の深さFは 約10mmとされている。そして、上述のとおり、ホゾ11の基端部からホゾ穴 12の開口部までの杉厚板1の左右方向幅寸法Wが185mmとされており、ま た、ホゾ11の先端部からホゾ穴12の開口部までの杉厚板1の左右方向幅寸法 の全長Vは、194.5mmとされている。
【0021】 この考案の住宅建築構造では、上記杉厚板1が複数枚、互いに接合されて使用 される。杉厚板1,1同士の接合は、一の杉厚板1のホゾ11を、それに隣接し た他の杉厚板1のホゾ穴12に嵌合して行われる。ホゾ11とホゾ穴12とを介 して接合することで、気密性が確保され、断熱性、遮音性も確保される。また、 本実加工部で結合した厚板を使用することにより、建物本体の強度が大幅に向上 して、耐震性と安全性が一層向上し、居住者の安全性が確保される。
【0022】 また、天然木を使用するので、化粧板として外部から視認できる箇所にそのま ま使用することもでき、その場合には、視覚神経に良好な安定性が期待でき、情 緒障害やストレスの発生を防止できる。その上、カビやダニの発生も少なく、小 児喘息や、アトピー性皮膚炎等の発生も防止できる。しかも、天然木を使用し、 且つ接着剤の使用を皆無ないし軽減できるので、ホルムアルデヒドや複合化学、 有毒ガスの発生もなく、頭痛、めまい、ストレス等も防止できる。
【0023】 本考案の住宅建築構造では、杉厚板1を複数枚接合してなる板材10を、大引 21ないし梁26の上に張られる床板として、或いは柱31ないし間柱に架け渡 すよう張られる外壁下地材や内部化粧板として、又は、たる木や登梁41の上に 敷かれる屋根野地板として使用される。特に、床板、外壁下地材及び屋根野地板 の全て、若しくは少なくとも2箇所以上において、同一形状の杉厚板1を同時に 使用して、部材の共通化を図っている。この実施例では、図2から図4に示すよ うに、床板、外壁下地材及び屋根野地板の全ての箇所に、同一断面形状の杉厚板 1を使用して住宅を構成している。
【0024】 まず、上記実施例の杉厚板1(10)を1階床について適用した場合について 説明する。この場合、杉厚板1は、図2に示すように、大引21の上部に張って 使用される。本考案では、板厚Tが約32mmと比較的厚く、しかも本実加工を した板材のホゾ11とホゾ穴12とを互いに嵌め込んで構成したものを張るので 、根太は必ずしも必要でなく、根太を省略して大引21の上面に直接張ることが できる。よって、施工が早く、隙間を生じさせることもない。なお、図示の例で は、檜からなる大引21,21間に、厚さ20mmの発泡ポリスチレンボード( 断熱材)22を敷込んだ後、その上に杉厚板1を張っている。また、図2におい て、符号23は基礎を示し、符号24は土台を示している。
【0025】 本実施例の杉厚板1を床板として使用する場合、杉厚板1を大引21の上に引 いたまま使用する場合でも何らの不都合はなく、むしろコストの低減を図ること ができる。但し、杉厚板1で形成した床の上面に、オークフローリング材等の化 粧板を別途張ってもよい(図3の符合25参照)。
【0026】 杉材は、桐に次いで熱伝導率が低く、熱し難く、冷めにくい。しかも、その杉 を比較的厚板にして使用するので、熱が一層逃げにくく、且つ入り難い。よって 、エネルギーの節約と居住性を高めることができる。また、木の床は保温性があ って、足が冷えない。従って、特に高齢者にとって快適な居住性を確保すること ができる。なお、床板(杉厚板1)の板厚は、発注者の希望と予算等により、さ らに厚くすることも可能である。例えば、板厚40mm、45mm、50mm等 に設定することができる。
【0027】 次に杉厚板1を2階床について適用した場合について説明する。この場合、図 3に示すように、梁26の上に、板厚T=32mmの杉厚板1の本実加工板を互 いに接合したものを張って構成する。2階床の場合も、前記1階床の場合と同様 に、厚板を使用することで、根太を省略することが可能である。
【0028】 図3の例では、杉厚板1の床の上面に、オプションの化粧フローリング材25 を張った例を示しているが、このフローリング材25を省略してもよいことは、 前記1階床で述べたのと同様である。つまり、杉厚板1をそのまま使用すること もでき、そのまま利用する場合には、手触り、足触りの良さが居住性を高め、調 湿機能をも発揮して、快適な生活を可能とする。なお、図3において、符号27 は桁を示している。また、梁26の下部には、適宜天井を張ってもよい。
【0029】 次に杉厚板1を外壁について適用した場合について説明する。図2から図4で は、外壁でも特に外部下地材として杉厚板1(10)を使用した場合を示してい る。すなわち、杉厚板1は、柱31ないし間柱に架け渡すように、柱31ないし 間柱と直角方向に張られて使用される。そして、その室外側の端面には、通気シ ートや通気層32を介して外装材33が張られる一方、その室内側の端面には、 内装材34等が張られる。
【0030】 なお、上記のように外壁下地材として利用する代わりに、施主が化粧として使 いたいとの希望があれば、構造柱31の内側に化粧張りすることも可能である。 すなわち、柱31や間柱の室内側の端面に杉厚板1を張って使用することもでき る。この場合には、柱の外部はさらに通気シート等を介して外装材を張るか、別 の仕上げ方法も適宜行える。また、杉厚板1を外部化粧として使用する場合には 、防火、防炎等のため、ウレタン系難燃木部用塗料を塗装してもよい。例えば、 大谷塗料株式会社製の「ワルツ レスキューコート」は、不燃性で、有毒ガスの 発生もないこと等から、好適に使用される。
【0031】 板厚32mmの杉厚板1からなる本実加工板を張ることにより、杉厚板1が断 熱材として作用するので、省エネを図ることができる。さらに、建物の壁倍率を アップさせることができ、耐震性が従来工法よりも格段に向上し、強度の強化を 図ることができる。
【0032】 最後に、杉厚板1を屋根について適用した場合について説明する。この場合に は、図4に示すように、杉厚板1をたる木又は登梁41の上に、たる木又は登梁 41と垂直方向に張ることにより、屋根野地板として使用される。なお、たる木 等41の上に張られた杉厚板1の上面には、厚さ15mmの発泡ポリスチレンボ ード(断熱材)42が張られ、さらにその上に、アスファルトルーフィング43 等を介して瓦(和瓦又は洋瓦)44が設けられる。
【0033】 たる木又は登梁41の上に、板厚T=32mmの杉厚板1からなる本実加工板 を張ることにより、杉板そのものの断熱性、吸湿性により、屋根の熱は遮断され 、従来工法より建物内の居住性が良くなる。また、屋根板との間の結露が大幅に 改善され、屋根が長持ちする。よって、屋根材の劣化が少なくなり、耐久性が向 上する。なお、杉厚板1は、屋根裏の化粧板としてそのまま利用できるが、梁2 6の下部に天井45を別途張ってもよいことは勿論である。なお、図4において 、符合46は面戸板を示し、符合47は破風板を示している。
【0034】 このように、本考案では、日本古来の軸組工法を生かして、同寸法(厚さ32 mm、幅185mm)の杉厚板1の本実加工板を1階や2階(3階建ての場合に は3階)の床板や、外壁下地(又は内部の化粧板として)や、屋根の野地板とし て使用することができ、しかもその際に厚板を利用することで、施工法の合理化 、作業工程の単純化が可能となる。よって、建築費用の大幅なコストダウンを図 ることが可能となる。
【0035】 ところで、日本の本州、四国、九州には、良質の杉材が成長し、大量に供給さ れているにもかかわらず、建築工法の多様化等によって杉材の用途が閉ざされ、 その利用方法の開発が望まれていた。よって、この考案の杉厚板1は、常時多量 に供給することができる。また、これにより、日本の山林の荒廃を抑制し、山林 原野の自然環境の保全と共生が図られ、地球温暖化の防止や酸性雨による被害を 防止できる。
【0036】 このように、杉本体の性能を生かして居住性のよい住居を作ることがユーザー への本当の自然環境共生住宅であり、日本で多量に供給される自然素材を利用し て化学公害(有毒ガス)の発生しないエコロジーや省エネルギー型の住宅を作る ことができる。
【0037】
【考案の効果】
以上詳述したように、この考案の住宅建築用杉厚板及びその杉厚板を用いた住 宅建築構造によれば、簡単な構成で、容易に施工でき、且つ断熱や湿度対策を施 された安全で快適な居住空間を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の住宅建築用杉厚板の一実施例を示す
図であり、(a)は斜視図、(b)は拡大断面図であ
る。
【図2】図1の杉厚板を使用して構成した住宅の断面図
であり、1階床部分を示している。
【図3】図1の杉厚板を使用して構成した住宅の断面図
であり、1階天井及び2階床部分を示している。
【図4】図1の杉厚板を使用して構成した住宅の断面図
であり、屋根及び天井部分を示している。
【符号の説明】
1 杉厚板 T 板厚 W 幅 11 ホゾ 12 ホゾ穴 21 大引 26 梁 31 柱 41 たる木、登梁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床板、外壁の外部下地材、及び屋根の野
    地板等として使用される板材であって、板厚が約30〜
    34mmで、乾燥させた気乾状態の天然木の杉厚板を複
    数枚用いて構成され、 この杉厚板には、幅方向一端部に、略矩形状に突出して
    ホゾが形成される一方、幅方向他端部に、前記ホゾと適
    合したホゾ穴が形成されて、本実加工を施されており、 一の杉厚板のホゾ穴に、他の杉厚板のホゾを嵌合して、
    隣接する杉厚板同士は接合され、 大引ないし梁の上に張られる床板、柱ないし間柱に架け
    渡すよう張られる外壁下地材、及びたる木や登梁の上に
    敷かれる屋根野地板の全ての箇所において、同一断面形
    状の杉厚板が同時に使用されてなることを特徴とする杉
    厚板を用いた住宅建築構造。
  2. 【請求項2】 床板、外壁の外部下地材、及び屋根の野
    地板等として使用される板材であって、板厚が約30〜
    34mmで、含水率15〜20%に乾燥させた気乾状態
    の天然木の杉厚板を複数枚用いて構成され、 この杉厚板には、幅方向一端部に、略矩形状に突出して
    ホゾが形成される一方、幅方向他端部に、前記ホゾと適
    合したホゾ穴が形成されて、本実加工を施されており、 一の杉厚板のホゾ穴に、他の杉厚板のホゾを嵌合して、
    隣接する杉厚板同士は接合され、 大引ないし梁の上に張られる床板、柱ないし間柱に架け
    渡すよう張られる外壁下地材、及びたる木や登梁の上に
    敷かれる屋根野地板の全ての箇所において、同一断面形
    状の杉厚板が同時に使用されてなることを特徴とする杉
    厚板を用いた住宅建築構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06315861A (ja) * 1993-02-03 1994-11-15 Honda Motor Co Ltd ボール溝の研削方法及び研削装置

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