JP3088527B2 - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

容量可変型斜板式圧縮機

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JP3088527B2
JP3088527B2 JP03320349A JP32034991A JP3088527B2 JP 3088527 B2 JP3088527 B2 JP 3088527B2 JP 03320349 A JP03320349 A JP 03320349A JP 32034991 A JP32034991 A JP 32034991A JP 3088527 B2 JP3088527 B2 JP 3088527B2
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和彦 高井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容量可変型斜板式圧縮
機に関し、特に、クランク室内圧力に応じて斜板の傾斜
角度を変化させ吐出容量を制御する容量可変型斜板式圧
縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の斜板式圧縮機に用いられ
る吐出容量制御機構として、図5に示す機構が知られて
いる。
【0003】図5を参照して、図示の吐出容量制御機構
8はシリンダーブロック3の回転主軸4の軸受部分と隣
接して設けられた室81に配設されたケーシング82を
備えている。ケーシング82は図示のように筐体部82
aと案内筒部82bとで構成されており、筐体部82a
には弁体83aを有するベローズ83が配設されてい
る。筐体部82aには図示のように連通孔82c及び8
2dが形成されており、連通孔82cは軸受部分を介し
てクランク室(図示せず)に連通している。一方、連通
孔82dは連通路82eを介して吸入室15に連通して
いる。
【0004】ベローズ83の弁体83aにはアクチュエ
ータロッド84の一端がばね84aを介して連結されて
おり、アクチュエータロッド84は案内筒部82b内に
摺動可能に配設されその他端は吐出室16に面してい
る。
【0005】ところで、容量可変型斜板式圧縮機では、
ピストン32の往復動に応じてクランク室2に漏れるブ
ローバイガスがクランク室内に流入するとともに、キャ
ピラリーチューブ91により吐出室内の一部のガスがク
ランク室内に流入する。そして、吐出容量制御機構8で
はクランク室2の圧力変化に応じてベローズ83を伸縮
させて弁体83aを移動させるとともにアクチュエータ
ロッド84が受ける吐出室16の圧力に応じて弁体83
aを移動させ、これによって、クランク室2と吸入室1
5とを連通制御して斜板(図示せず)の傾斜角度を制御
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の吐出
容量制御機構の場合、アクチュエータロッド84と案内
筒部82bとの隙間を通って吐出室内ガスが連通路82
eに漏れるのを防止するため、案内筒部82bの先端部
にはO−リング85が装着されている。
【0007】このように、従来の吐出容量制御機構では
O−リング85を用いているため、O−リング85の抵
抗によってアクチュエータロッド84の動きがスムーズ
にいかず、その結果、円滑に容量可変制御ができないと
いう問題点がある。
【0008】さらに、図5に示す圧縮機では、オリフィ
スチューブを用いているからコストアップとなるという
問題点もある。
【0009】本発明の目的は円滑な容量可変制御を行う
ことができるとともにコストダウンを図ることのできる
容量可変型斜板式圧縮機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧縮機
ハウジングと、該圧縮機ハウジング内に設けられたシリ
ンダーブロックと、該シリンダーブロックに設けられた
複数のシリンダーと、吸入室と、吐出室と、クランク室
と、該クランク室内に延在する回転主軸と、該回転主軸
に対する傾斜角度が可変であり、かつ該回転主軸の回転
によって回転されるように設けられた斜板と、該斜板の
回転に応じて揺動するように前記斜板の傾斜面上に配設
された揺動板と、該揺動板の揺動によって前記シリンダ
ー内で往復動し、前記吸入室に吸入された流体を前記シ
リンダー内に取り込み圧縮して前記吐出室へ吐出するピ
ストンと、前記クランク室内圧力及び前記吐出室内圧力
に応じて前記斜板の傾斜角度を制御して吐出流体容量を
変化させるための吐出容量制御機構とを有し、該吐出容
量制御機構は前記クランク室と前記吸入室とを連通させ
るための弁体と、前記弁体の一面側に配置され前記クラ
ンク室内圧力に応じて前記弁体を所定の方向に沿って移
動制御する弁機構と、弁体の他面側に配置され前記所定
の方向に延び前記弁体に一端が接続されかつ他端が前記
吐出室に面したロッドと、前記ロッドを摺動可能に案内
する案内部とを備え、前記ロッドは前記吐出室内圧力に
応じて前記案内部に沿って摺動し前記弁体を移動制御す
るようにした容量可変型斜板式圧縮機において、前記案
内部と前記ロッドとの隙間を前記クランク室に連通させ
た通路を形成したことを特徴とする容量可変型斜板式圧
縮機が得られる。
【0011】
【作用】本発明では、案内部とロッドとの隙間をクラン
ク室に連通させる通路を設けたから、吐出室内ガスはロ
ッドと案内部との隙間及び前記通路を介してクランク室
に導かれることになる。この結果、案内部にO−リング
を設ける必要がなくなり、ロッドの動きがスムーズとな
り、円滑に容量可変制御を行うことができる。
【0012】また、オリフィスチューブを用いる必要が
ないから、コストダウンを図ることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明について実施例によって説明す
る。
【0014】まず、図1を参照して、本発明が適用され
た斜板式圧縮機の概要について説明する。図示のよう
に、圧縮機ハウジング1は円筒状のケーシング11を備
えており、その一端をフロントエンドプレート12によ
って閉塞され、内部にクランク室2を画成するとともに
シリンダーブロック3を備えている。さらに、シリンダ
ーブロック3上には弁板13を介してシリンダーヘッド
14を取り付け、弁板13との間に吸入室15及び吐出
室16を画成している。
【0015】回転主軸4はクランク室2の中央を貫通し
ており、フロントエンドプレート12とシリンダーブロ
ック3に各々ニードルベアリング41と42とを介して
回転可能に枢支されている。
【0016】クランク室2内に延在する回転主軸4には
ロータ5がピン51によって固着されている。このロー
タ5にはピン52を有するブラケット53が形成されて
いて、ピン52が斜板6から延びるアーム部61に形成
された長孔62にスライド可能に嵌入されている。
【0017】揺動板7は斜板6に形成した軸受部63に
嵌合し、回転阻止機構64によって回転を防止されるよ
うにしてベアリング65を介して斜板6上に配置されて
いる。
【0018】揺動板の外周端には後述するピストンロッ
ド33の枢支部71と回転防止機構64に嵌合するピン
72とが設けられている。また、シリンダーブロック3
には吐出容量制御機構8と回転主軸4と略平行に配置さ
れた複数のシリンダー31が形成されている。シリンダ
ー31の内部にはピストン32が設けられ、各ピストン
32はピストンロッド33を介して揺動板7に連結され
ている。従って、外部駆動源(図示せず)からプーリ1
00とクラッチ101とを介して回転主軸4が回転する
と、回転主軸4とともにロータ5と斜板6とが回転す
る。ところが、揺動板7は回転阻止機構64によって回
転が防止されているため揺動運動のみを行う。そして、
揺動板7の揺動運動によってピストンロッド33を介し
てピストン32がシリンダー31内を滑動し、往復運動
を行う。
【0019】ピストン32の往復運動によって、吸入室
15と連通した吸入孔34からシリンダー31内に流体
を取り込み、吐出孔から逆止弁(図示せず)を作動させ
て吐出室16に圧縮流体を排出する。
【0020】ここで、図2も参照して、吐出容量制御機
構8について説明する。
【0021】ここでは、従来の吐出容量制御機構と同一
の構成要素については同一の参照番号を付し、説明を省
略する。図3に示すように、案内筒部82bの側面部に
は所定の位置において通孔86が形成されている。一
方、弁板13には溝部87が形成され、弁板13が圧縮
機ハウジング1に装着された際、弁板13に装着される
中間部材13bによって溝部87が覆われ、これによっ
て通路88が形成されることになる。そして、この通路
88はシリンダーブロック3に形成された通路89に孔
(中間部材13bに形成される)13cを介して接続さ
れている。つまり、通孔86は通路88及び89を介し
てクランク室2に連通している。
【0022】上述の構成では、案内筒部82bとアクチ
ュエータロッド84との隙間から漏れる吐出室内ガスは
通孔86と通路88及び89とを介してクランク室2に
流れることになるから、案内筒部82bとアクチュエー
タロッド84との間をO−リングで密閉する必要がな
い。さらに、案内筒部82bとアクチュエータロッド8
4との隙間を通ってガスは流れるから、この隙間が実質
的に絞り部となって、その結果、オリフィスチューブを
必要とすることもない。
【0023】上述の例では通路88は回転主軸4側に位
置しているけれども、図5に示すように溝部87を吐出
室16側に位置させるとともに、溝部87と通路89と
を連結する孔部87aを弁板13に形成して、吐出弁1
3aで溝部87を覆って通路88を形成するようにして
もよい。さらに、図4に示すように弁板13中に通路8
8を穿設するようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では案内筒
部の予め定められた位置とクランク室とを通路によって
連通しているから、アクチュエータロッドと案内筒部と
の隙間を通って漏れる吐出室内ガスがクランク室に導か
れることになる。この結果、O−リングを設ける必要が
ないから、アクチュエータロッドの動きがスムーズとな
り、円滑に容量可変制御を行うことができる。
【0025】また、アクチュエータロッドと案内筒部と
の隙間で流体を減圧しているから、オリフィスチューブ
を用いることなく流体を減圧でき、コストダウンを図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による容量可変型斜板式圧縮機を示す図
である。
【図2】図1に示す容量可変型斜板式圧縮機に用いられ
る吐出容量制御機構の一実施例を詳細に示す図である。
【図3】図1に示す容量可変型斜板式圧縮機に用いられ
る吐出容量制御機構の他の実施例を詳細に示す図であ
る。
【図4】図1に示す容量可変型斜板式圧縮機に用いられ
る吐出容量制御機構のさらに他の実施例を詳細に示す図
である。
【図5】従来の容量可変型斜板式圧縮機に用いられる吐
出容量制御機構を示す図である。
【符号の説明】
1 圧縮機ハウジング 2 クランク室 3 シリンダーブロック 4 回転主軸 5 ロータ 6 斜板 7 揺動板 8 吐出容量制御機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/08 F04B 27/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機ハウジングと、該圧縮機ハウジン
    グ内に設けられたシリンダーブロックと、該シリンダー
    ブロックに設けられた複数のシリンダーと、吸入室と、
    吐出室と、クランク室と、該クランク室内に延在する回
    転主軸と、該回転主軸に対する傾斜角度が可変であり、
    かつ該回転主軸の回転によって回転されるように設けら
    れた斜板と、該斜板の回転に応じて揺動するように前記
    斜板の傾斜面上に配設された揺動板と、該揺動板の揺動
    によって前記シリンダー内で往復動し、前記吸入室に吸
    入された流体を前記シリンダー内に取り込み圧縮して前
    記吐出室へ吐出するピストンと、前記クランク室内圧力
    及び前記吐出室内圧力に応じて前記斜板の傾斜角度を制
    御して吐出流体容量を変化させるための吐出容量制御機
    構とを有し、該吐出容量制御機構は前記クランク室と前
    記吸入室とを連通させるための弁体と、前記弁体の一面
    側に配置され前記クランク室内圧力に応じて前記弁体を
    所定の方向に沿って移動制御する弁機構と、前記弁体の
    他面側に配置され前記所定の方向に延び前記弁体に一端
    が接続されかつ他端が前記吐出室に面したロッドと、前
    記ロッドを摺動可能に案内する案内部とを備え、前記ロ
    ッドは前記吐出室内圧力に応じて前記案内部に沿って摺
    動し前記弁体を移動制御するようにした容量可変型斜板
    式圧縮機において、前記案内部と前記ロッドとの隙間を
    前記クランク室に連通させた通路を形成したことを特徴
    とする容量可変型斜板式圧縮機。
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