JP3088103U - 車椅子車輪用泥払い装置 - Google Patents

車椅子車輪用泥払い装置

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JP3088103U JP2002000823U JP2002000823U JP3088103U JP 3088103 U JP3088103 U JP 3088103U JP 2002000823 U JP2002000823 U JP 2002000823U JP 2002000823 U JP2002000823 U JP 2002000823U JP 3088103 U JP3088103 U JP 3088103U
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康平 川井
昭宏 櫛引
宏考 清水
順紀 横山
彰人 伊勢
宏一 釜萢
将司 川村
紀世 葛西
渉平 蠣崎
美穂子 細川
達也 石塚
純 木村
毅 小寺
太郎 佐藤
恭平 柴田
陽一 中村
高志 市川
和哉 齊藤
大輔 野澤
拓也 平川
慎也 山中
健太 高橋
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大津 崇義
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者が車椅子に着座したまま使用可能であ
り、屋内への昇降移動に際して所定の位置に一時停止す
るだけで短時間の中に簡便に清掃することができる新規
な構造からなる車椅子車輪用泥払い装置を提供する。 【解決手段】 該平箱状装置本体1内に上側ベルト面を
天板面11から露出するよう組み込まれ、車椅子9の前
後車輪91,91(92,92)を順次、前後別に転動
する平ベルト機構部2、および平箱状装置本体天板面1
1から突出した姿勢と、前進してくる車椅子9の移送力
で押圧、下降した姿勢とを自動的に繰り返し得るように
した横長回転ブラシ41,41を有する泥払い機構部4
を設けてなる車椅子車輪用泥払い装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】
この考案は、車椅子の車輪に付着した砂や土、塵埃等を効率的に除去する技 術に関するものであって、特に、利用者が車椅子に着座したまま使用可能であり 、屋内への昇降移動に際して所定の位置に一時停止するだけで、短時間の中に簡 便に使用することができる新規な構造からなる車椅子車輪用泥払い装置を提供し ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、我が国の歩道や建築物等の各種公共施設においても、バリヤフリーの 思想を重視した設計、施工が積極的に行われるようになり、車椅子による外出や 車椅子による各種施設の利用が自由且つ容易になってきている上、車椅子自体の 改良や軽量化、電動車椅子の発達、普及等により、介護者の付添い無しの自立し た外出も可能になる等、次第に車椅子利用者の外出機会が増えてきているが、何 れの車椅子も、外出を終えて屋内に移動する際には、その都度、車椅子の車輪に 付着した土や泥、塵埃等を雑巾で拭き取る等の手段によってきれいにする必要が あり、利用者本人では、後輪であれば着座したまま車椅子を前後移動させること によって比較的容易に拭き取ることもできるが、前輪に関しては車椅子から一旦 降りて掃除しなければならず、また、介護人やボランティアによるとしても、車 椅子に乗せたままで清掃することは容易くなく、そのため、車椅子利用者が、そ れらの負担を心配して外出を控えてしまうようなことも懸念される。
【0003】 このような事態に備え、機械的に車椅子車輪からの土や泥、塵埃等を取り除 くようにする技術も、既に幾つかの提案があり、例えば、特開平10−3375 42号公報の車椅子の車輪の洗浄装置や、特開平9−108266号公報の車椅 子洗浄装置、および特開平9−10262号公報の洗浄装置等を見い出すことが できるものの、これらは、何れも車椅子の汚れた車輪を洗浄液に浸けてブラシ洗 浄したり、洗浄液を吹きつける等して前後車輪を洗浄するものであり、確かに確 実且つ衛生的な目的の達成を可能にしているが、洗浄を終えた後の車輪は、温風 や圧縮エアーの吹きつけ等による乾燥や雑巾等による洗浄液の拭き取り作業が不 可欠となり、必ずしも作業負担を大幅に軽減させるものとは言い難かった。
【0004】 そのため、洗浄液を使用せず、したがって拭き取り作業も不要になるように したものもあり、例えば、特開2001−106036号公報の車椅子掃除機、 特開2000−262987号公報の車椅子タイヤの清掃装置、および特開平8 −308879号公報の車椅子の車輪清掃装置等のように、車椅子の前後の車輪 に同時に清掃用の回転ブラシを押し当てて清掃する技術等によるものはそれに相 当しているが、これらの何れもが、前後輪を同時に清掃して目的を達成しようと するものであり、前輪と後輪とに対応する部分の夫々に回転ブラシやその駆動装 置等を設置しなければならず、しかも大小多様な車椅子の前後車輪間寸法に対応 する必要があり、必然的に構造が複雑となって製造コストも嵩み、どうしても高 価なものになってしまうという難点を避けられないものとなっていた。
【0005】 この考案は、養護学校や病院、老人ホーム、その他、車椅子が多く出入りす る施設では、できるだけ廉価であって維持管理も容易であり、しかも耐久性に秀 れた車椅子車輪用の清掃装置が求められているにも拘わらず、未だ以上のような 現状に止まったままにあるという状況に鑑み、逸速くその開発、研究に着手し、 長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新 規な構造からなる車椅子車輪用泥払い装置を実現化することに成功したものであ り、以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構成を詳述す ることとする。
【0006】
【考案の構成】
図面に示すこの考案を代表する実施例からも明確に理解されるように、この 考案の車椅子車輪用泥払い装置は、基本的に次のとおりの構成を要旨とするもの である。 即ち、車椅子の平面投影形をカバーし得る平面形の平箱状装置本体と、無端 ベルトをモーター駆動して車椅子を載置し、前後何れか対応する左右車輪毎を転 動する平ベルト機構部、および、モーター駆動式の横長回転ブラシを有する泥払 い機構部とからなり、当該平ベルト機構部は、その上面旋回側ベルト面を平箱状 装置本体天板面から露出状となるようにして平箱状装置本体内に組み込まれるよ うにする一方、当該泥払い機構部は、回転駆動したままの横長回転ブラシが、平 箱状装置本体天板面から突出した姿勢と、前進してくる車椅子の移送力で押圧、 下降していって平箱状装置本体天板面に略揃う姿勢とを自動的に繰り返し得るよ うにした車椅子車輪用泥払い装置である。
【0007】 この基本的な構成からなる車椅子車輪用泥払い装置を、より具体的なものと して示すと、車椅子の平面投影形をカバーし得る縦横寸法で所定高さ寸法となし 、その天板面を通路面とするようにした平箱状装置本体と、車椅子左右輪間隔以 上の巾寸法とした無端ベルトをモーター駆動して車椅子を載置、前進移送する平 ベルト機構部、および、車椅子車輪に附着した泥等付着物を左右輪略同時に除去 可能であって、モーター駆動式の横長回転ブラシを有する泥払い機構部とからな り、当該平ベルト機構部は、その上面旋回側ベルト面を平箱状装置本体天板面か ら露出状であって、その旋回方向を平箱状装置本体天板の通路前進方向に合致す るようにして平箱状装置本体内に組み込まれるようにする一方、当該泥払い機構 部は、その横長回転ブラシの回転軸左右両端を、平箱状装置本体左右適所に枢着 、支持されると共に、弾性付勢材部の併設されてなる揺動腕部自由端側に軸着し たものとなし、回転駆動したままの横長回転ブラシが、移送されてくる車椅子車 輪接地面に前方から圧接状となるよう平箱状装置本体天板面から突出した姿勢と 、さらに前進してくる移送力で押圧されながら、強制的に下降していって平箱状 装置本体天板面に略揃う姿勢とを自動的に繰り返し得るようにした構成からなる 車椅子車輪用泥払い装置ということができる。
【0008】 さらに具体的には、車椅子の平面投影形をカバーし得る縦横寸法で所定高さ 寸法となし、その天板面を通路面とするようにした平箱状装置本体の通路中途部 適所に、略水平状で平行な2本のローラに所要巾の無端ベルトを巻き掛け、その 旋回方向を平箱状装置本体天板の通路前進方向に合致するようにした平ベルト機 構部を形成し、その上面旋回側ベルト面を平箱状装置本体天板面から露出状とな るように配した上、何れか一方のローラまたは双方のローラを駆動モータで回転 駆動可能にする一方、当該平ベルト機構部に隣接する通路出口側位置に、車椅子 車輪に附着した泥等付着物を左右輪略同時に除去可能であって、モーター駆動式 の横長回転ブラシを有する泥払い機構部が、その横長回転ブラシの回転軸左右両 端を、平箱状装置本体左右適所に枢着、支持されると共に、弾性付勢材部の併設 されてなる揺動腕部自由端側に軸着したものとなし、回転駆動したままの横長回 転ブラシを、移送されてくる車椅子車輪接地面に前方から圧接状となるよう平箱 状装置本体天板面から突出した姿勢と、さらに前進してくる移送力で押圧されな がら、強制的に下降していって平箱状装置本体天板面に略揃う姿勢とを自動的に 繰り返し得るようにした車椅子車輪用泥払い装置であるということも可能である 。
【0009】 そして、この考案の車椅子車輪用泥払い装置を、より望ましい構成のものと して示せば、車椅子の平面投影形をカバーし得る縦横寸法で所定高さ寸法となし 、その天板面を通路面とするようにした平箱状装置本体の、通路入口手前側に勾 配1/8ないし1/20程度とした別体のスロープ体を連結可能とし、且つ同通 路出口側高さ寸法を建屋内の床面に面一状となるようにするか、通路出口側外方 に、別体で通路出口側と建屋内の床面と段差なく接続可能とする橋体を連結可能 となるようにすると共に、通路中途部適所に、略水平状で平行な2本のローラに 所要巾の無端ベルトを巻き掛け、その旋回方向を平箱状装置本体天板の通路前進 方向に合致するようにした平ベルト機構部を形成し、その上面旋回側ベルト面を 平箱状装置本体天板面から露出状となるように配した上、何れか一方のローラと 駆動モータとをチェーン伝動して回転駆動可能に接続したものとする一方、当該 平ベルト機構部に隣接する通路出口側位置に、車椅子車輪に附着した泥等付着物 を左右輪略同時に除去可能であって、モーター駆動式の横長回転ブラシを有する 泥払い機構部が、その横長回転ブラシの回転軸左右両端を、平箱状装置本体左右 適所に枢着、支持されると共に、弾性付勢材部の併設されてなる揺動腕部自由端 側に軸着したものとなし、回転駆動したままの横長回転ブラシを、移送されてく る車椅子車輪接地面に前方から圧接状となるよう平箱状装置本体天板面から突出 した姿勢と、さらに前進してくる移送力で押圧されながら、強制的に下降してい って平箱状装置本体天板面に略揃う姿勢とを自動的に繰り返し得るようにして平 箱状装置本体内に配されるようにした上、平箱状装置本体の左右何れか側部には 、平ベルト機構部上にまで前進した車椅子利用者が着座姿勢のまま操作可能とす る位置に、ベルト用駆動モータおよびブラシ用駆動モータを同時に起動、停止操 作可能とするスイッチ部を配してなるスイッチスタンドを立設してなるものとし た構成からなる車椅子車輪用泥払い装置となる。
【0010】 平箱状装置本体は、所定の高さに車椅子を搭載し、通行可能とする天板面に よって通路面を形成すると共に、該天板面の下側適所に平ベルト機構部や横長回 転ブラシ等の駆動機構部を収容するスペースを確保する機能を果たすものであっ て、天板面上に搭載状となる車椅子や介護人、および内部に収容された平ベルト 機構部や横長回転ブラシ、ならびにそれらの駆動機構部等を充分な強度で支持で きる構造としなければならず、金属製または木材製の棒状骨格部材を枠状に組み 合わせ、これに金属板、木材板または合成樹脂板等を貼り付けて箱状に形成した ものとすることが可能である外、骨格部材を設けず、壁面部材のみを組み合わせ ることにより、箱形に形成したものとすることもできる。
【0011】 また、平ベルト機構部および/または横長回転ブラシの周回する適所に、平 ベルトおよび/または横長回転ブラシの表面に付着した泥や塵埃を強制的に削り 落とす、板型あるいはブラシ型のスクレーパ材部を添設したものとすることが可 能であり、さらにまた、平ベルト機構部ならびに横長回転ブラシの移動範囲に渡 る下側に、これら平ベルト機構部ならびに横長回転ブラシから落下してくる泥や 塵埃を受けて集塵可能とする集塵用トレーを脱着可能に収容したものとすること ができる。
【0012】 そして、当該平箱状装置本体の設置形態としては、車椅子が通行する建築物 の通路途中に凹欠状スペースを形成した上、該凹欠状スペースに当該平箱状装置 本体を隙間や段差を生じないよう装着し、装置天板面の入口側端と出口側端とが 、夫々対応する通路面に略面一状に連続されるように設置するようにしたものと することができる外、平箱状装置本体の天板通路の入口側にスロープ体を仮止め 構造によって接続するようにし、同天板通路の出口側に屋内床面に連続するスロ ープ状もしくは水平状の橋体を仮止め、連結したり、また、天板通路の出口側を 直接的に屋内床面に接続するよう設置したものとすること等も可能である。
【0013】 平ベルト機構部は、平箱状装置本体の天板面上に停止した車椅子の前左右輪 または後左右輪を搭載状に支持したまま、車輪の前進または後退方向に駆動し、 車椅子車輪の横長回転ブラシに当接する接地面部分を送り移動させる機能を果た すものであり、車輪を天板上通路面の出口(前進)方向に向けて移送するよう駆 動させれば、車輪を横長回転ブラシに向けて押圧して車輪に付着した泥や塵埃等 をより強い力で払い落とすことが可能となり、逆に、車輪を天板上通路面の入口 (後退)方向に向けて移送するよう駆動させれば、車輪に対する横長回転ブラシ の撫で付け力を弱めに設定することが可能となり、度重なる清掃によって車椅子 車輪のタイヤ表面や横長回転ブラシが無駄に磨耗してしまう弊害を防止すること が可能となる。また、平行な2本のローラに無端ベルトを巻き掛けたものとすれ ば、ローラ間に車椅子の車輪が落ち込むことを防止することが可能となり、さら に、ローラ間が僅かに谷型を形成するものとなり、回転する車椅子の車輪を清掃 に最適な位置に安定的に支持できるものとなる。
【0014】 泥払い機構部は、平ベルト機構部上に配置された車椅子車輪の接地面適所に 横長回転ブラシを当接可能とするよう、平箱状装置本体の天板面適所から自動的 に突出すると共に、移動する車椅子車輪の移動力によって押圧され、平箱状装置 本体の天板面と略面一状となり、車椅子移動の障害とならない姿勢にまで降下さ れ、しかも、突出状態から降下状態に至る何れの姿勢であっても、横長回転ブラ シを、その軸回りに回転駆動可能とする機能を果たすものであり、例えば、平ベ ルト機構部の入り口側または出口側に隣接する平箱状装置本体の左右何れか一方 に揺動腕を軸着し、該揺動腕に対応する左右何れか他方に、ブラシ駆動用モータ を横設し、そのモータ軸中途部に対して略同一形状の揺動腕を回転自在に取り付 けると共に、これら揺動腕の遊端間に横長回転ブラシを回転自在に取り付けた上 、該モータ軸端部に駆動用プーリを固着し、これに対応する横長回転ブラシの一 端に従動用プーリを設けて、これら駆動用プーリと従動用プーリとを無端Vベル トで連結したものとすれば、左右一対の揺動腕を揺動させると、横長回転ブラシ が平箱状装置本体の天板面から突出、降下し、しかも揺動腕がモータ軸を中心に 揺動するので、如何なる姿勢であっても横長回転ブラシの回転を維持できるよう に形成することが可能なものとなる。
【0015】 また、平ベルト機構部の通路出口側のローラ軸左右端の一方に揺動腕部を枢 着し、同通路出口側のローラ軸左右端の他方にL型揺動腕部の中途部を揺動自在 に枢着して、左右の揺動腕部上側端間に横長回転ブラシ用回転軸を回転自在に軸 着したものとし、L型揺動腕部上端側のブラシ用回転軸端には従動用プーリを、 同下端側には緊張用プーリを夫々装着したものとし、ブラシ駆動用モータに設け られた駆動用プーリを、前記従動用プーリならびに緊張用プーリと同一垂直平面 状に配置させて、これら駆動用プーリ、従動用プーリおよび緊張用プーリに対し て無端Vベルトを巻き掛けたものとすることも可能である。
【0016】 横長回転ブラシは、車椅子の前側左右輪または後側左右輪の夫々に対し、個 別且つ左右輪略同時に接触して、これら左右輪の軸心に略平行な軸心回りに回転 させ、車椅子車輪の接地面に付着している泥や塵埃等を強制的に取り払う機能を 果たすものであり、少なくとも一般的な車椅子の各種サイズに応じた前後輪のタ イヤ位置に対応する左右所定巾範囲の夫々に円柱状のブラシを設けたものとすべ きであり、平箱状装置本体の略全巾に渡ってブラシを配したものとすることも可 能であり、軸心部を軟質、硬質を問わずブラシの回転運動を確実に伝達し、車輪 の通過の際の踏み付けによって不用意に破損しない強度を有する金属棒や金属ワ イヤ等から形成されたものとするのが望ましいものである。
【0017】 弾性付勢材部は、横長回転ブラシを平箱状装置本体の天板面から突出した姿 勢を維持するよう弾性的に付勢すると共に、横長回転ブラシを車椅子の車輪に好 適な押圧力によって接触させ、車椅子の移動による押し倒し操作を受けると、横 長回転ブラシを平箱状装置本体天板面に略面一となるよう降下可能とするよう弾 性変形するものとなり、さらに、車椅子車輪が通過した後には、その復原力によ って再度、横長回転ブラシを平箱状装置本体の天板面から突出するよう姿勢制御 する機能を果たすものであり、例えば、引張コイルバネによる引き起こし作用や 、圧縮バネによる押し上げ作用、あるいは、各種モータやアクチュエータ等を使 用したものとすることも可能であり、左右または中央の適所に一個を設けて経済 的な構造とするか、もしくは左右間適所に複数個配置して、左右輪に対する横長 回転ブラシの押圧力を略均等化した構造とすることができる。
【0018】 揺動腕部は、横長回転ブラシを回転自在に支持すると共に、横長回転ブラシ を平箱状装置本体の天板面より上方に突出して平ベルト機構部上に配置された車 椅子車輪の接地面に当接可能とするよう支持し、且つ車椅子の移動によって押圧 され、平箱状装置本体の天板面と面一状となるよう降下可能とするよう支持する 機能を果たすものであり、揺動軸心回りの所定角度範囲に揺動自在に軸着され、 横長回転ブラシを充分な強度で軸着する構造としなければならず、平箱状装置本 体の左右適所に対をなして揺動自在に軸着されたものとするのが望ましく、平箱 状装置本体に固定された駆動モータの駆動力を横長回転ブラシに伝達する泥払い 機構部や弾性付勢材部を一体的に組み込んでなるものとすることができる。
【0019】 スイッチスタンドは、車椅子に着座して平箱状装置本体上に移動した車椅子 利用者が、自らの手指の届く範囲内で操作可能であり、そのスイッチ操作によっ て平ベルト機構部や横長回転ブラシを回転起動および停止を自在に制御可能とす る機能を果たすものであり、車椅子を押して平箱状装置本体上に移動した介護人 やボランティア等も、平箱状装置本体上から降りることなく操作できる位置に設 けられたものとするのが望ましく、平箱状装置本体の天板面通路部から外れた左 右縁側に一体的、または別体に設け、操作し易い高さに立設した柱状体上端側に 設けたものとすることができる。 以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構造について 詳述することとする。
【0020】
【実施例】
図1の車椅子車輪用泥払い装置の斜視図、図2の平箱状装置本体の斜視図、 図3の車椅子前輪の清掃状態の側面図、図4の横長回転ブラシ上を進む車椅子の 側面図、図5の車椅子後輪の清掃状態の側面図、および図6の平箱状装置本体出 口側に向かう車椅子の側面図に示される事例は、平箱状装置本体の天板面上を車 椅子の平面投影形状をカバーし得る通路面に形成し、その通路面中途部の適所に 上面旋回側ベルト面を露出状とするよう平ベルト機構部を内蔵し、該平ベルトの 通路出口側位置に、車椅子の左右車輪に付着した泥等の付着物を略同時に除去可 能な横長回転ブラシを突出状に配置し、車椅子の進行移動によって該横長回転ブ ラシを天板通路面に面一状となるよう押圧、降下可能に形成した基本的構成から なるこの考案に包含される車椅子車輪用泥払い装置における代表的な一実施例を 示すものである。
【0021】 当該平箱状装置本体1は、アルミニウム合金あるいはステンレス鋼製の骨格 からなる本体フレームを有し、天面の必要箇所にステンレス鋼板、合成樹脂板、 合板または集成木材板等からなる天板11,11を施蓋状に装着し、その天板面 中途部には、左右巾に渡って水平状且つ僅かな隙間をもって平行な2本のローラ 21,21を、各両端部で回転自在に支持したものとし、これらローラ21,2 1には、略全長に渡って無端ベルト22を巻き掛け、その上面旋回側ベルト面を 平箱状装置本体1天板面から上部に露出状となるように配した平ベルト機構部2 を形成し、天板通路面入口側に位置するローラ21の軸端に従動用スプロケット 23を設けると共に、同通路面入口側の平箱装置本体1内に、ベルト用の駆動モ ータ3を装着し、その駆動軸に駆動用スプロケット31を設けた上、駆動用スプ ロケット31と従動用スプロケット23とをチェーン32で繋ぎ、平ベルト機構 部2を所定方向に回転駆動可能としている。
【0022】 該平ベルト機構部2の通路出口側に位置するローラ21の一方端にリンク状 揺動腕部43の基端を枢着し、同通路出口側のローラ21の他方端にL型揺動腕 部44の中途部を揺動自在に枢着し、これら左右の揺動腕部43,44の上側遊 端部間にはブラシ用回転軸42を回転自在に軸着して、該ブラシ用回転軸42の 左右側中途部であって天板上通路面を通過してくる車椅子9の車輪91,91( 92,92)の通過範囲を含む左右巾の夫々に、円柱型に形成された横長回転ブ ラシ41,41が脱着、交換自在に装着されており、その背面側となる左右揺動 腕部43,44の上側遊端縁部間に、横長回転ブラシ41,41上を通過する車 椅子車輪91,91(92,92)を支持可能とする連結支持板45を設けたも のとし、さらに、一方の揺動腕部43の先端と、これに対応する平箱状装置本体 1天板通路面入口側縁部とを、コイルバネからなる弾性付勢材部46によって連 結し、横長回転ブラシ41,41を、天板11通路面よりも上側に突出させる方 向に常時、弾性的に牽引するものとしている。
【0023】 また、ブラシ用回転軸42のL型揺動腕部44上端側に軸着された端部には 従動用プーリ47を設け、同L型揺動腕部44の下端側には緊張用プーリ48を 装着したものとする一方、平箱状装置本体1天板通路出口側の内部にブラシ用の 駆動モータ5を設置し、この駆動モータ5の回転軸に設けた駆動用プーリ51を 、L型揺動腕部44に設けた従動用プーリ47および緊張用プーリ48に対して 同一垂直平面状に配置させ、これら駆動用プーリ51、従動用プーリ47ならび に緊張用プーリ48に対して無端Vベルト52を巻き掛けたものとして、該L型 揺動腕部44が揺動した場合にも無端Vベルト52が弛むことなく、駆動モータ ー5の回転駆動力が横長回転ブラシ41,41に伝達されるようにして泥払い機 構部4を形成したものとしている。
【0024】 さらに、平箱状装置本体1の天板11によって形成される通路出口側面の高 さを、設置の対象となる建築物昇降口床上面6に略一致するように設定し、他方 平箱状装置本体1の通路入口側には、勾配を1/20前後に設定した別体のスロ ープ体7を接続可能とした上、平箱状装置本体1の左右何れかの側部には、利用 者が車椅子9に着座した状態で車輪91,91(92,92)を平ベルト機構部 2上に配置させたときに、同利用者かもしくは車椅子を背後から押す介護人やボ ランティアが容易に操作可能な高さ位置に、スイッチ部81を配してベルト用の 駆動モータ3およびブラシ用駆動モータ5を同時に起動させ、清掃を終了した後 の停止操作を可能とするスイッチスタンド8を適宜移動可能に独立して立設した ものとしている。該スイッチ部81は、ベルト用の駆動モータ3およびブラシ用 駆動モータ5を同時に起動した後、所定時間を経過すると自動的に停止するもの とすることも可能である。
【0025】
【発明の作用】
以上のとおりの構成からなるこの考案の車椅子車輪用泥払い装置は、通路入 口側に設置された勾配を1/20前後のスロープ体7を利用することで、車椅子 利用者が単独であっても、あるいは介護人やボランティアによって後押しされた 場合であっても、比較的容易に平箱状装置本体1天面上に移動することが可能と なり、天板11通路面上を前進して図3のように車椅子前左右輪91,91を平 ベルト機構部2上に移動させた後に、図1のスイッチスタンド8スイッチ部81 を操作すれば、図2中のベルト用の駆動モータ3およびブラシ用の駆動モータ5 が同時に所定方向に回転起動するものとなり、平ベルト機構部2を図3中に白抜 き矢印で示したように車椅子前左右輪91,91を通路出口側に移動させるよう 回転駆動させれば、車椅子前左右輪91,91が実線矢印で示すように後退方向 に自転運動するものとなり、また、ブラシ用の駆動モーター5を同じく図3中白 抜き矢印で示すように横長回転ブラシ41,41を車椅子前左右輪91,91の 回転運動に逆らうように回転駆動すれば、車椅子前左右輪91,91と横長回転 ブラシ41,41とを互いに強く接触させて、前左右輪91,91の接地面に付 着している泥や塵埃を、効果的に払い落とすことが可能となる。
【0026】 車椅子前左右輪91,91の汚れが充分に払い落とされたのを確認したら、 スイッチ部81を操作して各駆動モータ3,5を停止させて、平ベルト機構部2 と横長回転ブラシ41,41の回転を止めた後に、図4に白抜き矢印で示すよう に車椅子9を自走させて通路出口側へ進行する。この際左右の揺動腕部43,4 4に支持された横長回転ブラシ41,41は、車椅子前左右輪91,91によっ て押し倒されて、天板通路面に略面一状に横転、降下されたものとなり、車椅子 9を円滑に前進させることができる。
【0027】 続いて、車椅子9後左右輪92,92を平ベルト機構部2上に移動させれば 、左右の揺動腕部43,44に支持された横長回転ブラシ41,41が弾性付勢 材部46の復原力を受けて天板通路面上に突出され、図5に示すように後左右輪 92,92の接地面に夫々当接状となる。後左右輪92,92を掃除する場合の 泥払い機構部4揺動腕部43,44の傾斜姿勢は、前輪91,91を清掃すると きとは異なる角度となるが、L型揺動腕部44の緊張用プーリ48の働きにより 、無端Vベルト52に弛みを生じることなく、横長回転ブラシ41,41を確実 に回転駆動するものとなり、平ベルト機構部2および泥払い機構部4の夫々を図 5中白抜き矢印方向に駆動させれば、後輪92,92が後退方向に自転運動し、 これに逆らう向きに横長回転ブラシ41,41が回転して、後輪92,92接地 面に付着した泥や塵埃等を効果的に払い落とすこととなる。
【0028】 車椅子9後左右輪92,92が充分に掃除されたことを確認した後に、スイ ッチ部81を操作してベルト用駆動モータ3ならびにブラシ用駆動モータ5を停 止させ、図6に示したように、後左右輪92,92の移動力によって泥払い機構 部4を天板通路面に面一となるよう降下させながら、図中白抜き矢印で示すよう に通路出口側へ前進して、そのまま屋内昇降口床上面6へ移動することが可能と なる。
【0029】
【発明の効果】
したがって、この考案の車椅子車輪用泥払い装置によれば、何よりも先ず、 車椅子9の車輪91,91,92,92の清掃を簡便に行えるものとすることに より、外出後の車椅子9の清掃が肉体的、精神的な負担となり、それを原因とし て車椅子9利用者が外出を控えてしまうことを無くし、車椅子9を利用した外出 を積極的且つ頻繁に行えるようにすることができるという特徴が得られるものと なる。
【0030】 さらに、洗浄液を使用しないので清掃後に雑巾等を使用した拭き取り作業が 一切不要であり、車椅子9の利用者はもとより、その介護人やボランティアの負 担を大幅に軽減することができ、しかも平ベルト機構部2、泥払い機構部4の一 組を利用して、車椅子9が通過する際に、前左右輪91,91と後左右輪92, 92とを夫々、前後して順次、個別に掃除するよう構成したことから、前後輪を 同時に清掃する従来型の清掃装置に比較し、その部品点数を凡そ半減させ、製造 も容易で比較的廉価にて市場に提供することが可能となる上、故障の発生頻度を 格段に低下させることができ、保守点検に要する整備工数を減少させて維持管理 の負担を減らすことができるという大きな効果も有している。
【0031】 叙述の如く、この考案の車椅子車輪用泥払い装置は、益々その使用頻度が高 まっていくことが確実視されるとはいえ、経済的な導入が強く求められ、しかも 取扱い性や耐久性、安全性が重視されることになる養護学校や病院、老人ホーム は固よりのこと、その他でも車椅子の出入りが頻繁となる各種施設からも高い評 価がなされ、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の車椅子車輪用泥払い装置の技術的思
想を具現化した代表的な一実施例を示すものである。
【図1】車椅子車輪用泥払い装置の設置状態を示す斜視
図である。
【図2】平箱状装置本体の構造を示す斜視図である。
【図3】車椅子の前輪を掃除する状態を示す側面図であ
る。
【図4】車椅子前輪が泥払い機構部を通過した状態を示
す側面図である。
【図5】車椅子の後輪を掃除している状態を示す側面図
である。
【図6】車椅子の後輪が泥払い機構部上を通過する状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 平箱状装置本体 11 同 天板 2 平ベルト機構部 21 同 ローラ 22 同 無端ベルト 23 同 従動用スプロケット 3 駆動モータ(ベルト用) 31 同 駆動用スプロケット 32 同 チェーン 4 泥払い機構部 41 同 横長回転ブラシ 42 同 ブラシ用回転軸 43 同 リンク状揺動腕部 44 同 L型揺動腕部 45 同 連結支持板 46 同 弾性付勢材部 47 同 従動用プーリ 48 同 緊張用プーリ 5 駆動モーター(ブラシ用) 51 同 駆動用プーリ 52 同 無端Vベルト 6 建築物昇降口床上面 7 スロープ体 8 スイッチスタンド 81 同 スイッチ部 9 車椅子 91 同 前左右輪 92 同 後左右輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊勢 彰人 青森市大字三内字稲元118番地の17 (72)考案者 釜萢 宏一 青森市大字三内字沢部204番地の6 (72)考案者 川村 将司 青森県東津軽郡三厩村字増川28番地 (72)考案者 葛西 紀世 青森市大字荒川字品川135番地 (72)考案者 蠣崎 渉平 青森県東津軽郡平内町大字稲生字月泊山54 番地 (72)考案者 細川 美穂子 青森県東津軽郡平内町大字藤沢字人形坂27 番地の2 (72)考案者 石塚 達也 青森市浪館前田四丁目4番6号 (72)考案者 木村 純 青森市大字細越字栄山488番地 (72)考案者 小寺 毅 青森市大字安田字近野459番地の6 (72)考案者 佐藤 太郎 青森市大字八重田字露草1番地の78 (72)考案者 柴田 恭平 青森県東津軽郡平内町大字白砂字白砂6番 地の12 (72)考案者 中村 陽一 青森市妙見二丁目17番4号 (72)考案者 市川 高志 青森市大字羽白字沢田436番地 (72)考案者 齊藤 和哉 青森市大字駒込字桐ノ沢3番地の143 (72)考案者 野澤 大輔 青森市大字野尻字野田7番地 (72)考案者 平川 拓也 青森市大字安田字近野250番地の7 (72)考案者 山中 慎也 青森市合浦二丁目11番19合 (72)考案者 高橋 健太 青森市大字駒込字蛍沢17番地の23

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車椅子の平面投影形をカバーし得る平面
    形の平箱状装置本体と、無端ベルトをモーター駆動して
    車椅子を載置し、前後何れか対応する左右車輪毎を転動
    する平ベルト機構部、および、モーター駆動式の横長回
    転ブラシを有する泥払い機構部とからなり、当該平ベル
    ト機構部は、その上面旋回側ベルト面を平箱状装置本体
    天板面から露出状となるようにして平箱状装置本体内に
    組み込まれるようにする一方、当該泥払い機構部は、回
    転駆動したままの横長回転ブラシが、平箱状装置本体天
    板面から突出した姿勢と、前進してくる車椅子の移送力
    で押圧、下降していって平箱状装置本体天板面に略揃う
    姿勢とを自動的に繰り返し得るようにしたことを特徴と
    する車椅子車輪用泥払い装置。
  2. 【請求項2】 車椅子の平面投影形をカバーし得る縦横
    寸法で所定高さ寸法となし、その天板面を通路面とする
    ようにした平箱状装置本体と、車椅子左右輪間隔以上の
    巾寸法とした無端ベルトをモーター駆動して車椅子を載
    置、前進移送する平ベルト機構部、および、車椅子車輪
    に附着した泥等付着物を左右輪略同時に除去可能であっ
    て、モーター駆動式の横長回転ブラシを有する泥払い機
    構部とからなり、当該平ベルト機構部は、その上面旋回
    側ベルト面を平箱状装置本体天板面から露出状であっ
    て、その旋回方向を平箱状装置本体天板の通路前進方向
    に合致するようにして平箱状装置本体内に組み込まれる
    ようにする一方、当該泥払い機構部は、その横長回転ブ
    ラシの回転軸左右両端を、平箱状装置本体左右適所に枢
    着、支持されると共に、弾性付勢材部の併設されてなる
    揺動腕部自由端側に軸着したものとなし、回転駆動した
    ままの横長回転ブラシが、移送されてくる車椅子車輪接
    地面に前方から圧接状となるよう平箱状装置本体天板面
    から突出した姿勢と、さらに前進してくる移送力で押圧
    されながら、強制的に下降していって平箱状装置本体天
    板面に略揃う姿勢とを自動的に繰り返し得るようにした
    ことを特徴とする車椅子車輪用泥払い装置。
  3. 【請求項3】 車椅子の平面投影形をカバーし得る縦横
    寸法で所定高さ寸法となし、その天板面を通路面とする
    ようにした平箱状装置本体の通路中途部適所に、略水平
    状で平行な2本のローラに所要巾の無端ベルトを巻き掛
    け、その旋回方向を平箱状装置本体天板の通路前進方向
    に合致するようにした平ベルト機構部を形成し、その上
    面旋回側ベルト面を平箱状装置本体天板面から露出状と
    なるように配した上、何れか一方のローラまたは双方の
    ローラを駆動モータで回転駆動可能にする一方、当該平
    ベルト機構部に隣接する通路出口側位置に、車椅子車輪
    に附着した泥等付着物を左右輪略同時に除去可能であっ
    て、モーター駆動式の横長回転ブラシを有する泥払い機
    構部が、その横長回転ブラシの回転軸左右両端を、平箱
    状装置本体左右適所に枢着、支持されると共に、弾性付
    勢材部の併設されてなる揺動腕部自由端側に軸着したも
    のとなし、回転駆動したままの横長回転ブラシを、移送
    されてくる車椅子車輪接地面に前方から圧接状となるよ
    う平箱状装置本体天板面から突出した姿勢と、さらに前
    進してくる移送力で押圧されながら、強制的に下降して
    いって平箱状装置本体天板面に略揃う姿勢とを自動的に
    繰り返し得るようにしたことを特徴とする車椅子車輪用
    泥払い装置。
  4. 【請求項4】 車椅子の平面投影形をカバーし得る縦横
    寸法で所定高さ寸法となし、その天板面を通路面とする
    ようにした平箱状装置本体の、通路入口手前側に勾配1
    /8ないし1/20程度とした別体のスロープ体を連結
    可能とし、且つ同通路出口側高さ寸法を建屋内の床面に
    面一状となるようにするか、通路出口側外方に、別体で
    通路出口側と建屋内の床面と段差なく接続可能とする橋
    体を連結可能となるようにすると共に、通路中途部適所
    に、略水平状で平行な2本のローラに所要巾の無端ベル
    トを巻き掛け、その旋回方向を平箱状装置本体天板の通
    路前進方向に合致するようにした平ベルト機構部を形成
    し、その上面旋回側ベルト面を平箱状装置本体天板面か
    ら露出状となるように配した上、何れか一方のローラと
    駆動モータとをチェーン伝動して回転駆動可能に接続し
    たものとする一方、当該平ベルト機構部に隣接する通路
    出口側位置に、車椅子車輪に附着した泥等付着物を左右
    輪略同時に除去可能であって、モーター駆動式の横長回
    転ブラシを有する泥払い機構部が、その横長回転ブラシ
    の回転軸左右両端を、平箱状装置本体左右適所に枢着、
    支持されると共に、弾性付勢材部の併設されてなる揺動
    腕部自由端側に軸着したものとなし、回転駆動したまま
    の横長回転ブラシを、移送されてくる車椅子車輪接地面
    に前方から圧接状となるよう平箱状装置本体天板面から
    突出した姿勢と、さらに前進してくる移送力で押圧され
    ながら、強制的に下降していって平箱状装置本体天板面
    に略揃う姿勢とを自動的に繰り返し得るようにして平箱
    状装置本体内に配されるようにした上、平箱状装置本体
    の左右何れか側部には、平ベルト機構部上にまで前進し
    た車椅子利用者が着座姿勢のまま操作可能とする位置
    に、ベルト用駆動モータおよびブラシ用駆動モータを同
    時に起動、停止操作可能とするスイッチ部を配してなる
    スイッチスタンドを立設してなるものとしたことを特徴
    とする車椅子車輪用泥払い装置。
  5. 【請求項5】 泥払い機構部が、平ベルト機構部通路出
    口側のローラ軸左右端の一方に揺動腕部を枢着し、同通
    路出口側のローラ軸左右端の他方にL型揺動腕部の中途
    部を揺動自在に枢着して、左右の揺動腕部上側端間に横
    長回転ブラシ用回転軸を回転自在に軸着したものとし、
    L型揺動腕部上端側のブラシ用回転軸端には従動用プー
    リを、同下端側には緊張用プーリを夫々装着したものと
    し、ブラシ駆動用モータに設けられた駆動用プーリを、
    前記従動用プーリならびに緊張用プーリと同一垂直平面
    状に配置させ、これら駆動用プーリ、従動用プーリおよ
    び緊張用プーリに対して無端Vベルトを巻き掛けたもの
    としてなる、請求項1ないし4何れか記載の車椅子車輪
    用泥払い装置。
  6. 【請求項6】 平箱状装置本体が、平ベルト機構部およ
    び/または横長回転ブラシの周回する適所に、平ベルト
    および/または横長回転ブラシの表面に付着した泥や塵
    埃を強制的に削り落とす、板型あるいはブラシ型のスク
    レーパ材部を添設してなる、請求項1ないし4何れか記
    載の車椅子車輪用泥払い装置。
  7. 【請求項7】 平箱状装置本体は、平ベルト機構部なら
    びに横長回転ブラシの移動範囲に渡る下側に、これら平
    ベルト機構部ならびに横長回転ブラシから落下してくる
    泥や塵埃を受けて集塵可能とする集塵用トレーを脱着可
    能に収容してなる、請求項1ないし4何れか記載の車椅
    子車輪用泥払い装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102954780A (zh) * 2011-08-31 2013-03-06 昆山市创新科技检测仪器有限公司 一种轮椅转向宽度测量装置及其使用方法
US11964637B2 (en) 2020-03-18 2024-04-23 Eric Paad Tire cleaning mechanism for wheelchair and methods of use

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102954780A (zh) * 2011-08-31 2013-03-06 昆山市创新科技检测仪器有限公司 一种轮椅转向宽度测量装置及其使用方法
CN102954780B (zh) * 2011-08-31 2015-06-10 昆山市创新科技检测仪器有限公司 一种轮椅转向宽度测量装置及其使用方法
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