JP3087958U - 鹿の子柄布地 - Google Patents

鹿の子柄布地

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JP3087958U
JP3087958U JP2002000661U JP2002000661U JP3087958U JP 3087958 U JP3087958 U JP 3087958U JP 2002000661 U JP2002000661 U JP 2002000661U JP 2002000661 U JP2002000661 U JP 2002000661U JP 3087958 U JP3087958 U JP 3087958U
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JP
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kanoko
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Application number
JP2002000661U
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Inventor
茂 伊田
Original Assignee
伊田繊維株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布地一面に鹿の子総柄が印捺されているもの
でありながら、鹿の子総柄が総絞りの外観を呈し、かつ
鹿の子絞り染め特有の染め味を醸し出すように構成され
た布地を提供する。 【解決手段】 ポリエステル合成繊維からなる布地1一
面に鹿の子総柄2が印捺され、この鹿の子総柄2は経緯
方向のプリーツ加工により、個々の鹿の子模様2aが表
裏面に交互に凹凸状に表れて、鹿の子総絞りの外観を呈
するように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】 本考案は、鹿の子柄布地に係り、詳しくは、鹿の子 総柄が布地一面に印捺されたものでありながら、恰も鹿の子総柄が総絞りの外観 を呈すると共に、鹿の子総絞り染め特有の素朴な染め味を醸し出すように構成さ れた鹿の子柄布地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 いわゆる絞り染めは、布地を結んだり、糸でくくったり、しば ったりして染色する技法であって、糸をくくったり、しばったりした布の部分が 防染され、染色後に布や糸を解くと、その部分が独特の模様になって表れる染色 法である。
【0003】 殊に鹿の子絞りは絞り染めのうち最も古く、奈良時代に鹿の背に表れている斑 点を模様化したのが始まりであるといわれ、平安時代には宮廷人の衣装に用いら れ、室町時代には武士や庶民の衣料に用いられ、江戸時代に入って全盛期を迎え 、その命脈を保ちながら今日に及んでいるものである。
【0004】 ところが、鹿の子絞りの伝承技術は、折り返した布の一点を鉤針にひっかけて 、くくり糸を巻き付けて締め付け、糸を切らずに次々と手加減だけで布一面に詰 めて絞るものであるから、必然的に熟練した高度な技術が必要となり、このため 、鹿の子絞り染め特有の素朴な染め味のある伝統工芸品としてはともかく、大量 生産、大量消費を指向する現在の産業界では適合しない技術となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は上記のような実状に鑑み、全く新し い構想に基づいて創案されたものであって、その意図するところは、量産可能な 技術手段により鹿の子絞りの外観を呈する布地を構成して、鹿の子絞り染め特有 の素朴な染め味を醸し出し、種々多様な繊維品の好適な素材として消費者の潜在 的欲求を満足させることができる鹿の子柄布地を提供することを課題とするもの である
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため、本考案が採用した技 術手段は、ポリエステル合成繊維からなる布地一面に鹿の子総柄が印捺され、こ の鹿の子総柄は経緯方向のプリーツ加工により、個々の鹿の子模様が表裏面に交 互に凹凸状に表れて、鹿の子総絞りの外観を呈するように構成されていることを 特徴とするものである。
【0007】
【考案の実施の形態】 本考案の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明す る。図1は鹿の子柄を印捺した布地の表面図、図2は鹿の子柄に経緯方向のプリ ーツ加工を施した布地の表面図、図3(A)は同上経方向の端面図、(B)は同 上緯方向の端面図を示すものであって、1はポリエステル合成繊維からなる布地 、2は布地1に印捺された鹿の子総柄である。
【0008】 鹿の子総柄2の布地1への印捺はローラ捺染機によって行われ、染料は分散染 料が用いられ、印捺後に乾燥、蒸熱(120〜130°Cで10〜20分)、水 洗、乾燥の工程を経て仕上げられる。
【0009】 次に仕上げられた布地1は、プリーツ加工機により先ず経方向Lに幅狭なプリ ーツ加工が施され、次いで緯方向Wに同じく幅狭なプリーツ加工が施される。そ の結果、経緯方向L、Wにそれぞれ隣接するプリーツによって鹿の子総柄2の個 々の鹿の子模様2aが布地1の表裏面に交互に凹凸状に表れるので、恰も鹿の子 総絞りの外観を呈し、素朴な染め味が醸し出される。しかも、布地1はポリエス テル合成繊維を素材とするものであるから、熱可塑性によってプリーツ加工はい わゆるパーマネントセットができ、このため、堅牢で型崩れしたり、変形したり する惧れは全くない。
【0010】 叙上の工程によって仕上げられた鹿の子柄布地は、鹿の子総絞りの外観を呈す ると共に、伸縮自在で弾性に優れているうえ、手触り、肌触り、風合いが良いこ とから、種々の繊維品に好適な素材として利用することができる。例えば、ゆか た帯に利用する場合は、手触り、風合いが良いうえに、伸縮自在で弾性に優れて いるので、着帯者は心地よく好みに応じた帯形(蝶々結びなど)に容易に結ぶこ とができ、しかも結んだ帯形は外力を受けても弾性力で復元して形崩れを防止で きるばかりでなく、着帯者はいわゆる「浴衣掛け」の粋な姿と相俟って恰も鹿の 子総絞りの帯を結んだような満足感を得ることができる。
【0011】 また、身の回り品としての「ふろしき」や、袋物としての「巾着」に利用した 場合は、鹿の子総絞りの外観を呈することから、素朴な染め味が醸し出され、所 持者は伝統工芸品としての「ふろしき」や「巾着」を所持しているような気分で 使用できる上、素材がポリエステル合成繊維であることから、汚れが落ち易く、 洗濯が簡単で、すぐ乾くので実用性が高い。
【0012】 更に本考案に係る鹿の子柄布地は、飾り具としてのリボン、とりわけ女の子の 髪を飾るリボンとして利用することができる。その場合は結節部の形崩れが防止 できるばかりでなく、外観が鹿の子絞りの様相を呈していることから、従来にな いユニークな髪飾りが得られる。
【0013】
【考案の効果】 これを要するに本考案は、ポリエステル合成繊維からなる布地 一面に鹿の子総柄が印捺され、この鹿の子総柄は経緯方向のプリーツ加工により 、個々の鹿の子模様が表裏面に交互に凹凸状に表れて、鹿の子総絞りの外観を呈 するように構成されているものであるから、従来のような熟練した高度な技術を 必要とすることなく、鹿の子総絞りの様相を呈する布地を量産することができる ばかりでなく、伝承技術で仕上げたものと同様に鹿の子絞り染め特有の素朴な染 め味を醸し出すことができるので、種々多様な繊維品の素材として好適な布地を 提供することができ、消費者の潜在的欲求を満足させることができる効果を奏す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】鹿の子柄を印捺した布地の表面図。
【図2】鹿の子柄に経緯方向のプリーツ加工を施した布
地の表面図。
【図3】(A)はプリーツ加工を施した布地の経方向の
端面図。(B)は同上緯方向の端面図。
【符号の説明】
1 布地 2 鹿の子総柄 2a 個々の鹿の子模様 L 経
方向 W緯方向

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル合成繊維からなる布地一面に
    鹿の子総柄が印捺され、この鹿の子総柄は経緯方向のプ
    リーツ加工により、個々の鹿の子模様が表裏面に交互に
    凹凸状に表れて、鹿の子総絞りの外観を呈するように構
    成されていることを特徴とする鹿の子柄布地。
JP2002000661U 2002-02-14 2002-02-14 鹿の子柄布地 Expired - Lifetime JP3087958U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102747523A (zh) * 2012-07-24 2012-10-24 宁波慈星股份有限公司 一种以三色袋加鹿子为基本组织的小图编织法
CN102776688A (zh) * 2012-07-27 2012-11-14 宁波慈星股份有限公司 一种横编机中二色绞花的编织方法

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