JP3087841U - 縦型スクリュー式遠心分離機 - Google Patents

縦型スクリュー式遠心分離機

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JP3087841U
JP3087841U JP2002000544U JP2002000544U JP3087841U JP 3087841 U JP3087841 U JP 3087841U JP 2002000544 U JP2002000544 U JP 2002000544U JP 2002000544 U JP2002000544 U JP 2002000544U JP 3087841 U JP3087841 U JP 3087841U
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inner body
body portion
rotating
rotating inner
rib plate
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JP2002000544U
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吉泰 森本
敬次 黒澤
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吉泰 森本
敬次 黒澤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】分流リブ板の原液受け入れ側端面形状を改良す
ることにより、回転内胴部の高速回転に伴うキャビテー
ション現象の発生を減少させる。 【解決手段】縦型の回転外胴部内に同心且つ回転自在に
装入されたところの、外周面に長さ方向に向けて連続す
るスクリュー羽根105を形成した上部内胴部103a
と下部内胴部103bとからなる上下一対の回転内胴部
103において、上部内胴部と下部内胴部との間に外部
放射方向に通じる原液移送口110を形成し、かつ該原
液移送口に回転内胴部軸心寄りから外部方向に向けた縦
方向の分流リブ板104を複数枚、それぞれ放射方向等
間隔毎に形成してなり、しかも該分流リブ板における回
転内胴部軸心寄りの端部が、回転内胴部の回転に伴って
回転する分流リブ板の先行面側側面幅に比して、後行側
側面幅が短くなるようテーパー状に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば下水や汚泥処理、あるいはスラッジの固液分離、さらには油 脂類の清澄等に用いられる縦型スクリュー式遠心分離機の改良に関し、とくに分 流板の高速回転時における不具合を無くして遠心分離効率の向上をはかることを 目的とする。
【0002】
【従来の技術】
下水や汚泥処理のための遠心分離機としては、外周面にスクリュー羽根を取り 付けた上半部と下半部からなる回転内胴の繋ぎ中間に、受け入れ液の流れを縦に 分割・移送するための複数の放射方向に配置された分流リブ板を取り付けて、該 回転内胴を、これと同心に取り付けられた外胴とともに、外胴よりも早く高速回 転させることにより、上方の原液供給管から上半部回転内胴内に供給された原液 を移送口より放射外方に向けて分流させ、外胴との間で回転するスクリュー羽根 により上下に分離され、清澄液を上部清澄液排出口から、また固体スラッジを下 部スラッジ排出口から、それぞれ機外に排出して分離する構造の立型スクリュー 式遠心分離機が知られている(第3024355号登録実用新案公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の遠心分離機にあっては、上下の回転内胴の繋ぎ中間に取 り付けた複数の各分流リブ板において、原液受け入れ側の端部が上記公報の図3 (a)を見ても明らかであるように、内胴の回転方向に関係なく肉厚中間を先端 として左右の側面方向に向けて次第に側面長さが短くなるように一定角度で左右 等辺のテーパー状に形成されているために、遠心分離作業に際して回転内胴が高 速で回転した場合に、各分流リブ板の原液受け入れ側の端部において、特に液体 に対する固体の混溜割合が多い場合などには、受け入れた原液中において回転内 胴の各回転後行側側面付近に真空域を生ずる所謂キャビテーション現象を起こす 結果、発生した多くの発泡により移送口から外側のスクリュー羽根方向への原液 の分離送り出し効率が悪化し、遠心分離効率の低下を招きやすいという問題があ る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、上記した課題を解決し、各分流リブ板による移送口から外側 のスクリュー羽根方向への原液の分離送り出し効率を向上させるようにしたもの であって、具体的には縦型の回転外胴部と、該回転外胴部内に同心且つ回転自在 に装入されたところの、外周面に長さ方向に向けて連続するスクリュー羽根を形 成した上下一対の回転内胴部とからなり、該回転内胴部の上部内胴部内には原液 を受け入れるとともに、該上部内胴部と下部内胴部との間に外部放射方向に通じ る原液移送口を形成し、かつ該原液移送口に回転内胴部軸心寄りから外部方向に 向けた縦方向の分流リブ板を複数枚、それぞれ放射方向等間隔毎に形成してなり 、しかも該分流リブ板における回転内胴部軸心寄りの端部が、回転内胴部の回転 に伴って回転する分流リブ板の先行面側側面幅に比して、後行側側面幅が短くな るようテーパー状に形成されていることを特徴とした縦型スクリュー式遠心分離 機に関する。
【0005】 上記した構成において、縦型の回転外胴部を一定方向に回転させると共に、回 転内胴部を同一方向に、しかも回転外胴部よりも早く回転させながら、上部内胴 部内に原液を供給すると、原液は原液移送口から複数の分流リブ板により分離さ れつつ内胴部の放射外方へと送り出される。 このとき分流リブ板における回転 内胴部軸心寄りの端部が、回転内胴部の回転に伴って回転する分流リブ板の先行 面側側面幅に比して、後行側側面幅が短くなるようテーパー状に形成されている ために、分流リブ板を高速回転させても分流リブ板の回転後行側に多少の発泡箇 所を発生する程度で効率よくスクリュー羽根へと送り込まれ、さらにスクリュー 羽根により水分は上方へ、またスラッジは下方へと分離させる。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下において本考案の具体的な内容を図1〜3にあらわした実施例をもとに説 明する。 なお分流リブ板の構成以外の遠心分離機全体の構成・作用については 、従来例として取り上げた第3024355号登録実用新案公報に記載の先行考 案と殆ど変わらないために、本願においては回転内胴部およびそこに形成した原 液移送口の概略、ならびに原液移送口に取り付けた分流リブ板のみをあらわすも のとし、先行考案の図面と対応する箇所については基本的に先行考案の2桁の符 号に100番台の符号を付加して対応させた3桁(100番台)の符号としてあ らわすものとする。
【0007】 すなわち、本願発明の縦型スクリュー式遠心分離機は、縦型の回転外胴部(図 示省略)と、該回転外胴部内に同心且つ回転自在に装入されたところの、外周面 に長さ方向に向けて連続するスクリュー羽根105を形成した上下一対の回転内 胴部103a・103bとからなり、該回転内胴部103の上部内胴部103a 内には原液を受け入れるとともに、該上部内胴部103aと下部内胴部103b との間に外部放射方向に通じる原液移送口110を形成し、かつ該原液移送口1 10に回転内胴部103の軸心寄りから外部方向に向けた縦方向の分流リブ板1 04を複数枚、それぞれ放射方向等間隔毎に形成してなる。
【0008】 さらにこの分流リブ板104は、原液移送口110内に取り付けた状態におい て、原液流入側、すなわち回転内胴部103の軸心寄りの端部104cが、回転 内胴部103の回転に伴って回転する分流リブ板104の先行(P)側側面幅1 04aに比して、後行側側面幅104bが短くなるようテーパー状に形成されて いる。 この場合のテーパー角度については先行側側面104aを基準として5 0度を下回った場合、あるいは反対に75度を超えた場合には高速回転時に僅か ながら発泡を起こしやすくなるために、テーパー角度は50〜75度の範囲内で あるのが好ましい。
【0009】 またこの場合の分流リブ板104における原液移送口110の中央寄りの端部 に形成されたテーパー角度面104cについては、僅かに凹面あるいは凸面にし た円弧状に形成されていてもさほど支障はない。
【0010】 本考案にかかる縦型スクリュー式遠心分離機は、上記した構成において、縦型 の回転外胴部を一定方向に回転させると共に、回転内胴部103を同一方向に、 しかも回転外胴部よりも早く回転させながら、上部内胴部103a内に原液を供 給すると、原液は原液移送口110から複数の分流リブ板104により分離され つつ回転内胴部103の放射外方へと送り出される。
【0011】 このとき分流リブ板104における回転内胴部軸心寄りの端部104cが、回 転内胴部103の回転に伴って回転する分流リブ板104の先行面側側面幅10 4aに比して、後行側側面幅104bが短くなるようテーパー状に形成されてい るために、分流リブ板104を高速回転させても分流リブ板104の回転後行側 に発泡箇所を殆ど発生することなく効率よくスクリュー羽根105へと送り込ま れ、さらにスクリュー羽根105により水分は上方へ、またスラッジは下方へと 分離される。
【0012】
【考案の効果】
本考案は上記した通り、縦型の回転外胴部と、該回転外胴部内に同心且つ回転 自在に装入されたところの、外周面に長さ方向に向けて連続するスクリュー羽根 を形成した上下一対の回転内胴部とからなり、該回転内胴部の上部内胴部内には 原液を受け入れるとともに、該上部内胴部と下部内胴部との間に外部放射方向に 通じる原液移送口を形成し、かつ該原液移送口に回転内胴部軸心寄りから外部方 向に向けた縦方向の分流リブ板を複数枚、それぞれ放射方向等間隔毎に形成して なり、しかも該分流リブ板における回転内胴部軸心寄りの端部が、回転内胴部の 回転に伴って回転する分流リブ板の先行面側側面幅に比して、後行側側面幅が短 くなるようテーパー状に形成されているために、遠心分離作業に際して高速回転 する回転内胴内に原液を供給した場合に、各分流リブ板の原液受け入れ側の端部 において回転内胴の各回転後行側付近にキャビテーション現象を起こすことがな く、従って遠心分離効率を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である縦型スクリュー式遠心
分離機における回転内胴部の縦断面図。
【図2】図1におけるAーA線部分における矢視方向の
拡大断面図。
【図3】(A)は分流リブ板の回転後行側側面図、
(B)は(A)の平面図、(C)は(A)の底面図。
【符号の説明】
103 回転内胴部 103a 上部内胴部 103b 下部内胴部 104 分流リブ板 104a 先行側側面 104b 後行側側面幅 104c テーパー角度面 105 スクリュー羽根 110 原液移送口 P 分流リブ板の先行方向

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦型の回転外胴部と、該回転外胴部内に同
    心且つ回転自在に装入されたところの、外周面に長さ方
    向に向けて連続するスクリュー羽根を形成した上下一対
    の回転内胴部とからなり、該回転内胴部の上部内胴部内
    には原液を受け入れるとともに、該上部内胴部と下部内
    胴部との間に外部放射方向に通じる原液移送口を形成
    し、かつ該原液移送口に回転内胴部軸心寄りから外部方
    向に向けた分流リブ板を複数枚、それぞれ放射方向等間
    隔毎に形成してなり、しかも該分流リブ板における回転
    内胴部軸心寄りの端部が、回転内胴部の回転に伴って回
    転する分流リブ板の先行面側側面幅に比して、後行側側
    面幅が短くなるようテーパー状に形成されていることを
    特徴とした縦型スクリュー式遠心分離機。
  2. 【請求項2】分流リブ板における回転内胴部軸心寄りの
    端部に形成されたテーパー角度が50〜75度の範囲内
    であるところの請求項1に記載の縦型スクリュー式遠心
    分離機。
  3. 【請求項3】原液移送口に回転内胴部軸心寄りから外部
    方向に向けて放射方向に複数枚設けた分流リブ板は縦方
    向に立設されているところの請求項1に記載の縦型スク
    リュー式遠心分離機。
  4. 【請求項4】分流リブ板における原液移送口中央寄りの
    端部に形成されたテーパー角度面が円弧状に形成されて
    いるところの請求項1〜3に記載の縦型スクリュー式遠
    心分離機。
JP2002000544U 2002-02-08 2002-02-08 縦型スクリュー式遠心分離機 Expired - Lifetime JP3087841U (ja)

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