JP3032283B2 - デカンタ型遠心分離機 - Google Patents
デカンタ型遠心分離機Info
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- JP3032283B2 JP3032283B2 JP2323864A JP32386490A JP3032283B2 JP 3032283 B2 JP3032283 B2 JP 3032283B2 JP 2323864 A JP2323864 A JP 2323864A JP 32386490 A JP32386490 A JP 32386490A JP 3032283 B2 JP3032283 B2 JP 3032283B2
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- rotary cylinder
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B04—CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
- B04B—CENTRIFUGES
- B04B1/00—Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
- B04B1/20—Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles discharging solid particles from the bowl by a conveying screw coaxial with the bowl axis and rotating relatively to the bowl
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B04—CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
- B04B—CENTRIFUGES
- B04B1/00—Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
- B04B1/20—Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles discharging solid particles from the bowl by a conveying screw coaxial with the bowl axis and rotating relatively to the bowl
- B04B2001/2041—Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles discharging solid particles from the bowl by a conveying screw coaxial with the bowl axis and rotating relatively to the bowl with baffles, plates, vanes or discs attached to the conveying screw
Landscapes
- Centrifugal Separators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、固液分離性能に優れるデカンタ型遠心分離
機に関する。
機に関する。
デカンタ型遠心分離機は、固体と液体の混合物（スラ
リー）の清澄、脱水、分級等に使用される沈降分離機
で、一般的に、回転ボウル（回転筒体）内スクリューコ
ンベアを配設し、その内部に臨んでスラリー供給パイプ
から供給されたスラリー中の固形物を、遠心力により回
転ボウル内壁に沈澱させ、回転筒体に対して所定の差速
をもって回転しているスクリューコンベアにより押し出
し一方端部から排出させるとともに、分離液は遠心力に
よる液圧で自動的に他方端部から排出する構造を有して
いる。
リー）の清澄、脱水、分級等に使用される沈降分離機
で、一般的に、回転ボウル（回転筒体）内スクリューコ
ンベアを配設し、その内部に臨んでスラリー供給パイプ
から供給されたスラリー中の固形物を、遠心力により回
転ボウル内壁に沈澱させ、回転筒体に対して所定の差速
をもって回転しているスクリューコンベアにより押し出
し一方端部から排出させるとともに、分離液は遠心力に
よる液圧で自動的に他方端部から排出する構造を有して
いる。
従来、かかるデカンタ型遠心分離機では、脱水効率の
向上のため、以下に述べるようなディップウエア（「バ
ッフル」、「邪魔板」等ともいわれる。）を設けないの
が通例であるが、下記のようにディップウエアを設けた
ものもいくつか提案されている。例えば、 （ａ）特開昭59−169550号には、ケーキ層にディップウ
エアを設けるとともに、ディップウエアとケーキ排出口
間のブレード条数を増すことにより、絞り効果を発揮さ
せようとするもの、 （ｂ）特公昭62−43745号には、分離水出口側に邪魔板
を設け、泡に付着して浮上した固体粒子の流出を防ぐ目
的のもの、 （ｃ）特公昭１−19941号には、バッフルをコーン部と
直胴部の境目に設置し回転調整して、効果的濃度を期待
するもの、 （ｄ）実開昭57−35849号には、バッフルをコーン部と
直胴部の境目に設けており、コーン部と直胴部を仕切
り、コーン部での脱水効果を上げようとするもの、 等の各種の分離機がある。
向上のため、以下に述べるようなディップウエア（「バ
ッフル」、「邪魔板」等ともいわれる。）を設けないの
が通例であるが、下記のようにディップウエアを設けた
ものもいくつか提案されている。例えば、 （ａ）特開昭59−169550号には、ケーキ層にディップウ
エアを設けるとともに、ディップウエアとケーキ排出口
間のブレード条数を増すことにより、絞り効果を発揮さ
せようとするもの、 （ｂ）特公昭62−43745号には、分離水出口側に邪魔板
を設け、泡に付着して浮上した固体粒子の流出を防ぐ目
的のもの、 （ｃ）特公昭１−19941号には、バッフルをコーン部と
直胴部の境目に設置し回転調整して、効果的濃度を期待
するもの、 （ｄ）実開昭57−35849号には、バッフルをコーン部と
直胴部の境目に設けており、コーン部と直胴部を仕切
り、コーン部での脱水効果を上げようとするもの、 等の各種の分離機がある。
しかしながら、上記いずれの従来例においても、コー
ン部における固液分離促進を主体とした構造で、直胴部
ではコンベアによる固層の搬送機能を持たせているに過
ぎない。従って、濃縮濃度の向上または脱水ケーキ水分
を低減する機能を直胴部で設けた例は無く、専らケーキ
水分は直胴部における遠心力と滞留時間ならびにコーン
部での脱水効率に支配されるものである。
ン部における固液分離促進を主体とした構造で、直胴部
ではコンベアによる固層の搬送機能を持たせているに過
ぎない。従って、濃縮濃度の向上または脱水ケーキ水分
を低減する機能を直胴部で設けた例は無く、専らケーキ
水分は直胴部における遠心力と滞留時間ならびにコーン
部での脱水効率に支配されるものである。
したがって、本発明の課題は、直胴部においてケーキ
水分をより低減させることにある。
水分をより低減させることにある。
上記課題は、固形物排出口と清澄液排出口とが形成さ
れた回転筒体とその内部に同軸的に配されたスクリュー
コンベアとが差速をもって同方向に回転し、このスクリ
ューコンベアが直胴部とコーン部とからなり、前記回転
筒体と前記スクリューコンベアとの環状空間に供給され
た被処理液を遠心力により固液分離し、固形物は前記固
形物排出口より排出され、清澄液は前記清澄液排出口よ
り排出される構造のデカンタ型遠心分離機において； 上記直胴部のスクリュー軸部分に形成されたスラリー
供給口よりケーキ排出側に少なくとも１枚のディップウ
エアが前記スクリュー軸部分外周に固定され、前記ディ
ップウエアの外周は回転筒体と離間しているとともに、
このディップウエアの内周側位置であって、かつ清澄液
排出口の回転軸心を中心とする半径方向外方の清澄液排
出縁より軸心側位置において貫通する越流孔が形成され
ていることで解決できる。
れた回転筒体とその内部に同軸的に配されたスクリュー
コンベアとが差速をもって同方向に回転し、このスクリ
ューコンベアが直胴部とコーン部とからなり、前記回転
筒体と前記スクリューコンベアとの環状空間に供給され
た被処理液を遠心力により固液分離し、固形物は前記固
形物排出口より排出され、清澄液は前記清澄液排出口よ
り排出される構造のデカンタ型遠心分離機において； 上記直胴部のスクリュー軸部分に形成されたスラリー
供給口よりケーキ排出側に少なくとも１枚のディップウ
エアが前記スクリュー軸部分外周に固定され、前記ディ
ップウエアの外周は回転筒体と離間しているとともに、
このディップウエアの内周側位置であって、かつ清澄液
排出口の回転軸心を中心とする半径方向外方の清澄液排
出縁より軸心側位置において貫通する越流孔が形成され
ていることで解決できる。
この場合、ディップウエアは、軸方向に複数有し、各
ディップウエアの越流孔の位置は、ケーキ排出側に行く
にしたがって、前記半径方向内方位置に形成されている
のがより好ましい。
ディップウエアの越流孔の位置は、ケーキ排出側に行く
にしたがって、前記半径方向内方位置に形成されている
のがより好ましい。
また、ディップウエアを、軸方向に複数配設する場合
において、各ディップウエアの外周と回転筒体との離間
距離はケーキ排出側に行くにしたがって短くすることが
有効である。
において、各ディップウエアの外周と回転筒体との離間
距離はケーキ排出側に行くにしたがって短くすることが
有効である。
さらに、直胴部のケーキ排出側に先窄まりのコーン部
を形成し、そのコーン部の基部周縁がディップウエアの
外周より半径方向外方とされていると、ディップウエア
とほぼ同様な効果が期待できる。
を形成し、そのコーン部の基部周縁がディップウエアの
外周より半径方向外方とされていると、ディップウエア
とほぼ同様な効果が期待できる。
本発明では、スクリューコンベア３の直胴部3Aのスク
リュー軸部分に形成されたスラリー供給口35よりケーキ
排出側に少なくとも１枚のディップウエア32、33が前記
スクリュー軸部分外周に固定され、前記ディップウエア
32、33の外周は回転筒体２と離間しているとともに、こ
のディップウエア32、33の内周側位置であって、かつ清
澄液排出口８の回転軸心を中心とする半径方向外方の清
澄液排出縁より軸心側位置において貫通する越流孔32
a、33aが形成されている。
リュー軸部分に形成されたスラリー供給口35よりケーキ
排出側に少なくとも１枚のディップウエア32、33が前記
スクリュー軸部分外周に固定され、前記ディップウエア
32、33の外周は回転筒体２と離間しているとともに、こ
のディップウエア32、33の内周側位置であって、かつ清
澄液排出口８の回転軸心を中心とする半径方向外方の清
澄液排出縁より軸心側位置において貫通する越流孔32
a、33aが形成されている。
したがって、汚泥等のスラリーが、供給口35より回転
筒体２とスクリューコンベア３との間隙に流入し、遠心
力を受けて回転筒体２の内壁に向かって沈降するとき、
回転筒体２内面側は軸側に比べて固層の濃度は高くな
る。この状態において、固層は、スクリューコンベア３
によるケーキ排出側に向かう移送力を受ける。その際
に、固層が第１のディップウエア32と回転筒体２との離
間部分を抵抗に打ち勝って通過するために、逆に高い圧
密力を受ける。その結果、第１のディップウエア32を通
過するのは、より高濃度（低水分）の重層のみである。
しかも、第１のディップウエア32を通過する高濃度の重
層は、第１のディップウエア32とその左側のスクリュー
羽根30との間に滞留するようになるが、この間で受ける
遠心力により重層と軽層の分離がさらに促進され、やが
て分離された軽層は越流孔32aを越流して供給口35側
（右方）に戻る。かくして、越流孔32aを有する第１の
ディップウエア32の存在により、固層の圧密化および高
含水スラリーの返送がなされ、重層分のみの搬送が行わ
れる。
筒体２とスクリューコンベア３との間隙に流入し、遠心
力を受けて回転筒体２の内壁に向かって沈降するとき、
回転筒体２内面側は軸側に比べて固層の濃度は高くな
る。この状態において、固層は、スクリューコンベア３
によるケーキ排出側に向かう移送力を受ける。その際
に、固層が第１のディップウエア32と回転筒体２との離
間部分を抵抗に打ち勝って通過するために、逆に高い圧
密力を受ける。その結果、第１のディップウエア32を通
過するのは、より高濃度（低水分）の重層のみである。
しかも、第１のディップウエア32を通過する高濃度の重
層は、第１のディップウエア32とその左側のスクリュー
羽根30との間に滞留するようになるが、この間で受ける
遠心力により重層と軽層の分離がさらに促進され、やが
て分離された軽層は越流孔32aを越流して供給口35側
（右方）に戻る。かくして、越流孔32aを有する第１の
ディップウエア32の存在により、固層の圧密化および高
含水スラリーの返送がなされ、重層分のみの搬送が行わ
れる。
さらに、第２のディップウエア33の位置に達した重層
分に対して、同様な操作が行われ、より低含水化がなさ
れる。また、コーン部3Bの基部の周縁と回転筒体２との
離間部分において、固液の分離が最終的になされ、濃縮
または脱水されたケーキは、固形物排出口９から排出さ
れる。
分に対して、同様な操作が行われ、より低含水化がなさ
れる。また、コーン部3Bの基部の周縁と回転筒体２との
離間部分において、固液の分離が最終的になされ、濃縮
または脱水されたケーキは、固形物排出口９から排出さ
れる。
こうしてディップウエア32、33を境にして、固形分層
の水分含量はケーキ移送方向に行くに従って低くなる。
この時ディップウエア32、33の堰または越流孔32a、33a
のレベルは、清澄液排出口８がわの堰板10レベルより僅
かに深いため、軸側の高含水スラリーは溢流して清澄液
排出口８方向へ戻る。これらの現象が遠心力場でディッ
プウエア前後に生じ、低水分の固層が高含水の液層を、
あたかも押し戻すようにスクリューコンベア３によって
搬送される。
の水分含量はケーキ移送方向に行くに従って低くなる。
この時ディップウエア32、33の堰または越流孔32a、33a
のレベルは、清澄液排出口８がわの堰板10レベルより僅
かに深いため、軸側の高含水スラリーは溢流して清澄液
排出口８方向へ戻る。これらの現象が遠心力場でディッ
プウエア前後に生じ、低水分の固層が高含水の液層を、
あたかも押し戻すようにスクリューコンベア３によって
搬送される。
以下本発明を更に具体的に説明する。
第１図は本発明の遠心分離機を示す断面図である。ケ
ーシング１の中には回転筒体（回転ボウル）２とスクリ
ューコンベア３が設けられ、回転筒体２は図示しない駆
動モーターからの駆動力をプーリーおよびプーリーベル
トドラム21によって伝達され軸受22を介して所定の回転
速度により回転されるようになっている。一方、スクリ
ューコンベア３はギアユニット４を介しての回転駆動力
が、軸受５に軸支されている端軸部６に伝達されること
によって、上記回転筒体２と同方向に、一定の差速をも
って回転される構造になっている。
ーシング１の中には回転筒体（回転ボウル）２とスクリ
ューコンベア３が設けられ、回転筒体２は図示しない駆
動モーターからの駆動力をプーリーおよびプーリーベル
トドラム21によって伝達され軸受22を介して所定の回転
速度により回転されるようになっている。一方、スクリ
ューコンベア３はギアユニット４を介しての回転駆動力
が、軸受５に軸支されている端軸部６に伝達されること
によって、上記回転筒体２と同方向に、一定の差速をも
って回転される構造になっている。
上記回転筒体２は、その長手方向一方に側壁20を有
し、他方は開放している。一方の側壁20の中心部を遊び
をもって貫通するフィードパイプ７を介して汚泥等の固
液混合物を供給できるようになっている。またその側壁
20の円周部付近には清澄液の環状排出口８が形成されて
いるとともに、その一部を覆って、清澄液のレベルを規
定すべく、環状の堰板10が設けられ、清澄液のみ排出さ
せるようになっている。また、反対側の回転筒体２とス
クリューコンベア３との間隙部が、分離された固形物の
排出される固形物排出口９とされている。
し、他方は開放している。一方の側壁20の中心部を遊び
をもって貫通するフィードパイプ７を介して汚泥等の固
液混合物を供給できるようになっている。またその側壁
20の円周部付近には清澄液の環状排出口８が形成されて
いるとともに、その一部を覆って、清澄液のレベルを規
定すべく、環状の堰板10が設けられ、清澄液のみ排出さ
せるようになっている。また、反対側の回転筒体２とス
クリューコンベア３との間隙部が、分離された固形物の
排出される固形物排出口９とされている。
一方、スクリューコンベア３は直胴部3Aとコーン部3B
とからなり、直胴部3Aの中央付近には供給されたスラリ
ーの流れの向きを変えるための仕切り壁34が設けられる
とともに、当該スラリーを前記回転筒体２とスクリュー
コンベア３との間隙に供給するための供給口35が直胴部
3Aの周壁に形成されている。また直胴部3Aの外周部に
は、固形物を前記排出口９側（左方）に送るスクリュー
羽根30が固定されている。
とからなり、直胴部3Aの中央付近には供給されたスラリ
ーの流れの向きを変えるための仕切り壁34が設けられる
とともに、当該スラリーを前記回転筒体２とスクリュー
コンベア３との間隙に供給するための供給口35が直胴部
3Aの周壁に形成されている。また直胴部3Aの外周部に
は、固形物を前記排出口９側（左方）に送るスクリュー
羽根30が固定されている。
また、上記直胴部3Aには第１ディップウエア32および
第２ディップウエア33が、それぞれスラリー供給口35よ
りケーキ排出側に、かつ直胴部3Aの外周に固定されてい
る。さらに、これらディップウエア32、33の外周は回転
筒体２と離間しているとともに、これらのディップウエ
ア32、33の内周側位置であって、かつ清澄液排出口８の
回転軸心を中心とする半径方向外方の清澄液排出縁より
軸心側位置において貫通する越流孔32a、33aが形成され
ている。この場合、ディップウエア33の外周と回転筒体
２との離間距離l2（第４図参照、以下同じ。）は、ディ
ップウエア32の外周と回転筒体２との離間距離l2より短
くされており、またディップウエア33の越流孔33aは、
ディップウエア32の越流孔32aより軸心側に形成されて
いる。
第２ディップウエア33が、それぞれスラリー供給口35よ
りケーキ排出側に、かつ直胴部3Aの外周に固定されてい
る。さらに、これらディップウエア32、33の外周は回転
筒体２と離間しているとともに、これらのディップウエ
ア32、33の内周側位置であって、かつ清澄液排出口８の
回転軸心を中心とする半径方向外方の清澄液排出縁より
軸心側位置において貫通する越流孔32a、33aが形成され
ている。この場合、ディップウエア33の外周と回転筒体
２との離間距離l2（第４図参照、以下同じ。）は、ディ
ップウエア32の外周と回転筒体２との離間距離l2より短
くされており、またディップウエア33の越流孔33aは、
ディップウエア32の越流孔32aより軸心側に形成されて
いる。
一方、コーン部3Bはケーキの排出側に窄まる裁頭円錐
形をなし、その外周部には、前記沈積された固形物をケ
ーキとして押し出すためのスクリュー羽根31を有してい
る。またコーン部3Bの基部の周縁と回転筒体２との離間
距離は離間距離l3は、前記離間距離l2より小さくされて
いる。
形をなし、その外周部には、前記沈積された固形物をケ
ーキとして押し出すためのスクリュー羽根31を有してい
る。またコーン部3Bの基部の周縁と回転筒体２との離間
距離は離間距離l3は、前記離間距離l2より小さくされて
いる。
次に、上記構造を有する遠心分離機による固液分離作
用について、構造を簡略化した第３図により説明する。
用について、構造を簡略化した第３図により説明する。
汚泥等のスラリーは、供給口35より回転筒体２とスク
リューコンベア３との間隙に流入し、遠心力を受けて回
転筒体２の内壁に向かって沈降する。このとき、回転筒
体２内面側は軸側に比べて固層の濃度は高い。この状態
において、固層は、スクリューコンベア３によるケーキ
排出側に向かう移送力を受ける。その際に、固層が第１
のディップウエア32と回転筒体２との離間部分を通過す
るために、逆に高い圧密力を受ける。したがって、第１
のディップウエア32を通過するのは、より高濃度（低水
分）の重層のみである。しかも、第１のディップウエア
32を通過する高濃度の重層は、第１のディップウエア32
とその左側のスクリュー羽根30との間に滞留するように
なるが、この間で受ける遠心力による重層と軽層の分離
がさらに促進され、やがて分離された軽層は越流孔32a
を越流して供給口35側（右方）に戻る。かくして、越流
孔32aを有する第１のディップウエア32の存在により、
固層の圧密化および高含水スラリーの返送がなされ、重
層分のみの搬送が行われる。
リューコンベア３との間隙に流入し、遠心力を受けて回
転筒体２の内壁に向かって沈降する。このとき、回転筒
体２内面側は軸側に比べて固層の濃度は高い。この状態
において、固層は、スクリューコンベア３によるケーキ
排出側に向かう移送力を受ける。その際に、固層が第１
のディップウエア32と回転筒体２との離間部分を通過す
るために、逆に高い圧密力を受ける。したがって、第１
のディップウエア32を通過するのは、より高濃度（低水
分）の重層のみである。しかも、第１のディップウエア
32を通過する高濃度の重層は、第１のディップウエア32
とその左側のスクリュー羽根30との間に滞留するように
なるが、この間で受ける遠心力による重層と軽層の分離
がさらに促進され、やがて分離された軽層は越流孔32a
を越流して供給口35側（右方）に戻る。かくして、越流
孔32aを有する第１のディップウエア32の存在により、
固層の圧密化および高含水スラリーの返送がなされ、重
層分のみの搬送が行われる。
さらに、第２のディップウエア33の位置に達した重層
分に対して、同様な操作が行われ、より低含水化がなさ
れる。また、コーン部3Bの基部の周縁と回転筒体２との
離間部分において、固液の分離が最終的になされ、濃縮
または脱水されたケーキは、固形物排出口９から排出さ
れる。
分に対して、同様な操作が行われ、より低含水化がなさ
れる。また、コーン部3Bの基部の周縁と回転筒体２との
離間部分において、固液の分離が最終的になされ、濃縮
または脱水されたケーキは、固形物排出口９から排出さ
れる。
こうしてディップウエア32、33を境にして、固形分層
の水分含量はケーキ移送方向に行くに従って低くなる。
この時ディップウエア32、33の堰または越流孔32a、33a
のレベルは、清澄液排出口８がわの堰板10レベルより僅
かに深いため、軸側の高含水スラリーは溢流して清澄液
排出口８方向へ戻る。これらの現象が遠心力場でディッ
プウエア前後に生じ、低水分の固層が高含水の液層を、
あたかも押し戻すようにスクリューコンベア３によって
搬送される。
の水分含量はケーキ移送方向に行くに従って低くなる。
この時ディップウエア32、33の堰または越流孔32a、33a
のレベルは、清澄液排出口８がわの堰板10レベルより僅
かに深いため、軸側の高含水スラリーは溢流して清澄液
排出口８方向へ戻る。これらの現象が遠心力場でディッ
プウエア前後に生じ、低水分の固層が高含水の液層を、
あたかも押し戻すようにスクリューコンベア３によって
搬送される。
他方で、分離水の一部はディップウエア33、32の越流
孔33a、32aを溢流しながら、他端の清澄液排出口８に設
けられた堰板10を溢流しながら排出される。
孔33a、32aを溢流しながら、他端の清澄液排出口８に設
けられた堰板10を溢流しながら排出される。
これに対して、従来の遠心分離機では、第５図、第６
図に示すように、ディップウエアを直胴部3Aに持たない
から、上記のような圧密効果を持たないため本発明のよ
うな効果を奏さない。
図に示すように、ディップウエアを直胴部3Aに持たない
から、上記のような圧密効果を持たないため本発明のよ
うな効果を奏さない。
なお、第１図に示した第２のディップウエア33の越流
孔33aレベルと、固形物排出出口９レベルが同一の場合
は、第３のディップウエアとして、インナーコーン状の
仕切り壁37を代用させることができる。
孔33aレベルと、固形物排出出口９レベルが同一の場合
は、第３のディップウエアとして、インナーコーン状の
仕切り壁37を代用させることができる。
本発明において、ディップウエアの数としては少なく
とも１枚で足り、また３枚以上とすることもできる。デ
ィップウエアの越流孔の形状は限定されない。ディップ
ウエアは何らかの構造をもって直胴部3Aに固定すること
が要求されるが、その固定に際しては、溶接の他、内周
径が直胴部3A外径より大きい環状リングとし、これを別
のステー部材を介して直胴部3Aに固定し、実質的に越流
孔を環状とすることもできる。
とも１枚で足り、また３枚以上とすることもできる。デ
ィップウエアの越流孔の形状は限定されない。ディップ
ウエアは何らかの構造をもって直胴部3Aに固定すること
が要求されるが、その固定に際しては、溶接の他、内周
径が直胴部3A外径より大きい環状リングとし、これを別
のステー部材を介して直胴部3Aに固定し、実質的に越流
孔を環状とすることもできる。
次に本発明の効果を実施例にて示す。
下水混合生汚泥を対象として、ボウル径460mmφ、ボ
ウル長1200mmLのデカンタ型遠心脱水機を使用して、従
来の形式２種類および参考例と本発明の遠心分離機とに
ついて比較実験を行った。
ウル長1200mmLのデカンタ型遠心脱水機を使用して、従
来の形式２種類および参考例と本発明の遠心分離機とに
ついて比較実験を行った。
従来例１は第５図に示すようにコーン部で水切部（ド
ライゾーン）を有するもので、スクリューにはディップ
ウエアまたはそれに類似する仕切り板はない。また、従
来例２は、第６図に示すように、コーン部3B入口に仕切
り壁37を設けたもので、水切部（ドライゾーン）を有し
ていない。
ライゾーン）を有するもので、スクリューにはディップ
ウエアまたはそれに類似する仕切り板はない。また、従
来例２は、第６図に示すように、コーン部3B入口に仕切
り壁37を設けたもので、水切部（ドライゾーン）を有し
ていない。
これに対し本発明のものは、第４図に示すように、直
胴部3Aに２段のディップウエアを設けたもので、コーン
部3B入口は従来の形式２と同様の仕切り機構を具備して
いる。第１段ディップウエア32の回転ボウル２とのクリ
アランスl1＝50mm、第２段ディップウエア33の回転ボウ
ル２とのクリアランスl2＝35mm、仕切り壁37と回転ボウ
ルとのクリアランスl3＝30mmであり、堰レベルは固形物
排出口レベルを基準に第２段ディップウエア33にて±0m
m、第１段ディップウエア32にて−1.5mm、清澄液排出口
８にて−3mmとなるように設定した。
胴部3Aに２段のディップウエアを設けたもので、コーン
部3B入口は従来の形式２と同様の仕切り機構を具備して
いる。第１段ディップウエア32の回転ボウル２とのクリ
アランスl1＝50mm、第２段ディップウエア33の回転ボウ
ル２とのクリアランスl2＝35mm、仕切り壁37と回転ボウ
ルとのクリアランスl3＝30mmであり、堰レベルは固形物
排出口レベルを基準に第２段ディップウエア33にて±0m
m、第１段ディップウエア32にて−1.5mm、清澄液排出口
８にて−3mmとなるように設定した。
以上３種類のデカンタ型遠心分離機により、下水混合
生汚泥を使用して脱水実験を行った。その比較実験の結
果は第１表に示すとおりである。
生汚泥を使用して脱水実験を行った。その比較実験の結
果は第１表に示すとおりである。
第１表から明らかなように、本発明によれば、従来例
１に対して同一処理量では、約４％の水分低減、同一水
分では、約30％以上の処理量増大の効果が得られた。ま
た、従来例２に対しても同一処理量では２％の水分低
減、同一水分には約30％の処理量増大の効果が認められ
た。
１に対して同一処理量では、約４％の水分低減、同一水
分では、約30％以上の処理量増大の効果が得られた。ま
た、従来例２に対しても同一処理量では２％の水分低
減、同一水分には約30％の処理量増大の効果が認められ
た。
また本発明において、ディップウエアの枚数とその信
号、堰レベルおよび越流孔の有無について条件を変化さ
せた実施例を第２表に示す。
号、堰レベルおよび越流孔の有無について条件を変化さ
せた実施例を第２表に示す。
なお、操作条件は次記の通りである。
対象汚泥：下水混合生汚泥 汚泥濃度:2.5〜2.6 処理量 :6m3/H 第２表から明らかなように、ディップウエアに越流孔
を設けた場合にはディップウエアの枚数によらず、越流
孔がない場合に比べ約2.0％程度、ケーキ水分が低減さ
れ、本発明の越流孔の効果が認められた。
を設けた場合にはディップウエアの枚数によらず、越流
孔がない場合に比べ約2.0％程度、ケーキ水分が低減さ
れ、本発明の越流孔の効果が認められた。
また、越流孔がある場合においても堰レベル差を設け
ない場合（No.5）はレベル差を設けたNo.4に比べケーキ
水分が明らかに増加し、越流孔に高水分の液層が押し戻
される効果が認められた。
ない場合（No.5）はレベル差を設けたNo.4に比べケーキ
水分が明らかに増加し、越流孔に高水分の液層が押し戻
される効果が認められた。
さらに、ディップウエアは総じて１枚より２枚の方が
ケーキ水分は低い結果となった。
ケーキ水分は低い結果となった。
以上の通り、本発明によれば、固液分離性能を大幅に
高めることができるとともに、同じケーキ水分量のケー
キを得る場合においては、処理量の増大を図ることがで
きる。
高めることができるとともに、同じケーキ水分量のケー
キを得る場合においては、処理量の増大を図ることがで
きる。
第１図は本発明に係るデカンター型遠心分離機の縦断面
図、第２図はそのII−II線断面図、第３図は要部概念的
説明図、第４図は本発明に係る要部の構造を示す断面
図、第５図および第６図は従来の遠心分離機の要部構造
を示す断面図である。 １……ケーシング、２……回転筒体、３……スクリュー
コンベア、30……スクリュー羽根、32……第１ディップ
ウエア、32a……越流孔、33……第２ディップウエア、3
3a……越流孔。
図、第２図はそのII−II線断面図、第３図は要部概念的
説明図、第４図は本発明に係る要部の構造を示す断面
図、第５図および第６図は従来の遠心分離機の要部構造
を示す断面図である。 １……ケーシング、２……回転筒体、３……スクリュー
コンベア、30……スクリュー羽根、32……第１ディップ
ウエア、32a……越流孔、33……第２ディップウエア、3
3a……越流孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−169550（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−298373（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−35849（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭62−43745（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (4)
- 【請求項１】固形物排出口と清澄液排出口とが形成され
た回転筒体とその内部に同軸的に配されたスクリューコ
ンベアとが差速をもって同方向に回転し、このスクリュ
ーコンベアが直胴部とコーン部とからなり、前記回転筒
体と前記スクリューコンベアとの環状空間に供給された
被処理液を遠心力により固液分離し、固形物は前記固形
物排出口より排出され、清澄液は前記清澄液排出口より
排出される構造のデカンタ型遠心分離機において； 上記直胴部のスクリュー軸部分に形成されたスラリー供
給口よりケーキ排出側に少なくとも１枚のディップウエ
アが前記スクリュー軸部分外周に固定され、前記ディッ
プウエアの外周は回転筒体と離間しているとともに、こ
のディップウエアの内周側位置であって、かつ清澄液排
出口の回転軸心を中心とする半径方向外方の清澄液排出
縁より軸心側位置において貫通する越流孔が形成されて
いることを特徴とするデカンタ型遠心分離機。 - 【請求項２】ディップウエアは、軸方向に複数有し、各
ディップウエアの越流孔の位置は、ケーキ排出側に行く
にしたがって、前記半径方向内方位置に形成されている
請求項１記載のデカンタ型遠心分離機。 - 【請求項３】ディップウエアは、軸方向に複数有し、各
ディップウエアの外周と回転筒体との離間距離はケーキ
排出側に行くにしたがって短い請求項１記載のデカンタ
型遠心分離機。 - 【請求項４】直胴部のケーキ排出側に先窄まりのコーン
部を形成し、そのコーン部の基部周縁がディップウエア
の外周より半径方向外方とされている請求項１記載のデ
カンタ型遠心分離機。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2323864A JP3032283B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | デカンタ型遠心分離機 |
| EP91119984A EP0488086B1 (en) | 1990-11-27 | 1991-11-22 | Decanter centrifuge |
| AT91119984T ATE120987T1 (de) | 1990-11-27 | 1991-11-22 | Dekantierzentrifuge. |
| DE69108868T DE69108868T2 (de) | 1990-11-27 | 1991-11-22 | Dekantierzentrifuge. |
| US08/062,030 US5306225A (en) | 1990-11-27 | 1993-05-17 | Decanter centrifuge having a disc-like dip weir with a hole |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2323864A JP3032283B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | デカンタ型遠心分離機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04193363A JPH04193363A (ja) | 1992-07-13 |
| JP3032283B2 true JP3032283B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=18159444
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2323864A Expired - Lifetime JP3032283B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | デカンタ型遠心分離機 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5306225A (ja) |
| EP (1) | EP0488086B1 (ja) |
| JP (1) | JP3032283B2 (ja) |
| AT (1) | ATE120987T1 (ja) |
| DE (1) | DE69108868T2 (ja) |
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| KR200482128Y1 (ko) * | 2015-07-03 | 2016-12-19 | 주식회사 유로테크 | 체인 컨베이어의 이송 파이프 체결 장치 |
| KR102707664B1 (ko) * | 2024-04-05 | 2024-09-19 | 주식회사 센텍기술 | 유분 분리 효율이 향상된 복합 원심분리기 |
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| DE19952804C2 (de) * | 1999-11-02 | 2003-07-03 | Westfalia Separator Ind Gmbh | Vollmantel-Schneckenzentrifuge zur Verarbeitung eines zur Schäumung neigenden Schleudergutes |
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| DK200200598A (da) * | 2002-04-22 | 2003-10-23 | Alfa Laval Copenhagen As | Dekantercentrifuge |
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| DE10223802B4 (de) * | 2002-05-29 | 2005-06-09 | Westfalia Separator Ag | Vollmantel-Schneckenzentrifuge |
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| CN103272705A (zh) * | 2013-06-04 | 2013-09-04 | 无锡市博迪电子设备有限公司 | 用于离心分离器转子单元的盘组件 |
| CN104190556A (zh) * | 2014-08-05 | 2014-12-10 | 安徽奥冠环保设备制造有限公司 | 一种高干型卧式螺旋离心机差速器 |
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- 1990-11-27 JP JP2323864A patent/JP3032283B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-11-22 AT AT91119984T patent/ATE120987T1/de not_active IP Right Cessation
- 1991-11-22 DE DE69108868T patent/DE69108868T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1991-11-22 EP EP91119984A patent/EP0488086B1/en not_active Expired - Lifetime
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1993
- 1993-05-17 US US08/062,030 patent/US5306225A/en not_active Expired - Lifetime
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| ATE120987T1 (de) | 1995-04-15 |
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