JP3087439U - 中継線輪 - Google Patents

中継線輪

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JP3087439U
JP3087439U JP2002000229U JP2002000229U JP3087439U JP 3087439 U JP3087439 U JP 3087439U JP 2002000229 U JP2002000229 U JP 2002000229U JP 2002000229 U JP2002000229 U JP 2002000229U JP 3087439 U JP3087439 U JP 3087439U
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JP2002000229U
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光一 富安
了吾 佐藤
朗 細川
豊 山崎
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日本鉄道建設公団
株式会社サンコーシヤ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付け用の所要スペースが小さく、かつ設置
工事の簡単な中継線輪を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製のケース30の内側に変成器
10を収納し、この変成器10の通信線側の巻線を端子
L1,L2に接続し、通信機器側の巻線を端子T1,T
2に接続する。更に、端子L1,L2に並列に、避雷器
40Aを差込むための避雷器ホルダ20Aを設けると共
に、端子T1,T2に並列に、避雷器40Bを差込むた
めの避雷器ホルダ20Bを設ける。また、避雷器ホルダ
20A,20Bの接地端子は、半田付け用の接地端子E
1とねじ止め用の接地端子E1aの2つの端子部を有
し、接地線の配線形態に応じてどちらの方法でも接続で
きるようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、音声周波回線等に用いられる中継線輪に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
中継線輪は、インピーダンスを整合して反射損を低減すると共に、誘導雑音な どの縦電流を遮断するために、通信線と通信線、または通信線と通信機器の接続 点に挿入して使用される音声周波回線用の変成器である。特に、鉄道線路に沿っ て架設される通信ケーブルでは、電車線からの誘導雑音対策として中継線輪が多 用されている。
【0003】 図2は、従来の中継線輪の一例を示す外観図である。 この中継線輪は、鉄心に2つの巻線を巻いた2巻線形のもので、各巻線は厳密 に巻線平衡のとれた中性点を有し、誘導雑音などの縦電流を遮断する必要がある 回線に使用される。この中継線輪の音声周波数帯域での動作減衰量は約0.2d Bで、音声周波数帯域のほか16Hz信号の伝送にも対応可能となっている。中 継線輪は鉄製のケース内に収納されており、ケース上部に各巻線とその中性点を 接続する端子が設けられている。
【0004】 このような中継線輪は、例えば通信機器室等における端子板の近辺に多数並設 して配置され、通信線側の巻線がケーブルに接続され、機器側の巻線が通信機器 に接続される。更に、ケーブルを介して侵入する雷等のサージ電圧から通信機器 を防護するために、中継線輪の巻線に並列に避雷器が接続されて用いられること が多い。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の中継線輪と避雷器は、完全に分離された構造となってい る。従って、これらを配線板に配置する場合、中継線輪と避雷器用のホルダをそ れぞれ配線板に取り付け、更に、中継線輪の端子とホルダの端子間を接続する必 要があった。このため、設置工事の作業量が多くなると共に、配置のために広い スペースが必要となるという課題があった。
【0006】 本考案は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、取付け用の所要スペース が小さく、かつ設置工事の簡単な中継線輪を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本考案の内の第1の考案は、中継線輪において、 第1及び第2の巻線を有し所定の周波数帯域の信号を中継する変成器と、前記変 成器の第1及び第2の巻線をそれぞれ通信線または通信機器に接続するための第 1及び第2の通信端子と、前記第1の通信端子に印加されるサージ電圧を接地端 子に放流する差込みプラグ型の避雷器を保持するための避雷器ホルダと、前記変 成器全体を覆うと共に、前記第1及び第2の通信端子、前記接地端子及び前記避 雷器ホルダを一体化して配置する合成樹脂製のケースとで構成されている。
【0008】 第2の考案では、第1の考案における接地端子は、接地線を半田付けで接続す るための半田端子部とねじ止めで接続するためのねじ端子部を有している。
【0009】 第3の考案では、第1または第2の考案における第1及び第2の通信端子は、 通信線または通信機器を半田付けで接続するための第1の端子部とねじ止めで接 続するための第2の端子部を有している。
【0010】 本考案によれば、以上のように中継線輪を構成したので、次のような作用が行 われる。 第1及び第2の通信端子に、それぞれ通信線や通信機器を接続することにより 、これらの通信線と通信機器との間が変成器を介して接続される。また、必要に 応じて避雷器ホルダに、差込みプラグ型の避雷器を差込む。これにより、通信端 子にサージ電圧が印加された場合、このサージ電圧は避雷器によって接地端子か ら接地線を介して大地に放流される。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案の実施形態を示す中継線輪の外観図であり、図3は図1の回路 構成図である。 この中継線輪は、所定の周波数帯域(例えば、16Hzの信号と音声周波数帯 域)の信号を中継するもので、接続されるケーブルと通信機器等の間のインピー ダンスを整合して反射損を低減すると共に、誘導雑音などの縦電流を遮断するた めの変成器10を有している。変成器10は、鉄心11に2つの巻線12,13 が巻かれたもので、これらの巻線12,13は、所定のインピーダンスになるよ うに設定されている。更に、変成器10は、巻線12,13の間に、サージ電流 の移行を阻止するための静電シールド14が設けられている。
【0012】 巻線12の両端は通信線側の端子L1,L2に接続され、巻線13の両端は機 器側の端子T1,T2に接続されている。また、2つの巻線12,13は、それ ぞれ厳密に巻線平衡のとれた中性点を有し、これらの中性点が端子N1,N2に 接続されている。端子N1,N2は、通信線等の平衡度を測定する際に用いる端 子である。これらの端子L1,L2,T1,T2,N1,N2は、配線を半田付 けによって接続する半田端子である。
【0013】 更に、端子L1,L2には、避雷器ホルダ20Aが接続され、端子T1,T2 には、避雷器ホルダ20Bが接続されている。避雷器ホルダ20A,20Bは、 いずれも同様の構成で、差込みプラグ型の避雷器40A,40Bを保持するため のものである。
【0014】 避雷器ホルダ20Aは、3個の差込み口21,22,23を有し、これらの差 込口21,22が、それぞれ端子L1,L2に接続されている。また、避雷器ホ ルダ20Aの差込み口23は、接地端子E1,E1aに接続されている。接地端 子E1は、接地線を半田付けによって接続する半田端子であり、接地端子E1a は、接地線や接地母線をねじ止めするねじ端子である。
【0015】 同様に、避雷器ホルダ20Bは、3個の差込み口21,22,23を有し、こ れらの差込口21,22が、それぞれ端子T1,T2に接続されている。また、 避雷器ホルダ20Bの差込み口23は、半田付け用の接地端子E2とねじ止め用 の接地端子E2aに接続されている。この接地端子E2,E2aには、変成器1 0の静電シールド14が接続されている。
【0016】 これらの変成器10、避雷器ホルダ20A,20B、端子L1,L2,T1, T2、接地端子E1,E1a,E2,E2aは、合成樹脂製のケース30によっ て、所定の位置に配置されて一体化されている。特に、変成器10は、ケース3 0によって完全に全体が覆われ、絶縁及び保護が行われるようになっている。
【0017】 このような中継線輪は、通信機器室等における端子板の近辺に多数並設して配 置される。この場合、中継線輪は、合成樹脂製のケース30に設けられた取付け 穴31を使用して、配線板等にねじ止めされる。これにより、変成器10、避雷 器ホルダ20A,20B、及び各端子が一括して固定される。そして、各端子に 対応する通信線や通信機器が接続される。更に、必要に応じて、避雷器ホルダ2 0A,20Bに、差込みプラグ型の避雷器40A,40Bが差込まれる。
【0018】 避雷器40Aは、例えば図1の右上に示したように、合成樹脂製のケース41 の中に3極の避雷素子を収納し、この避雷素子の電極を3枚の差込み用のブレー ド42,43,44に接続したものである。これらのブレード42〜44は、避 雷器ホルダ20Aの差込み口21〜23に対応するようになっている。 図1には、避雷器ホルダに差込まれていない状態の避雷器40Aと、避雷器ホ ルダ20Bに差込まれた状態の避雷器40Bを例示している。
【0019】 次に、動作を説明する。 この中継線輪の避雷器ホルダ20A,20Bに避雷器が差込まれていない場合 は、端子L1,L2に接続された通信線と、端子T1,T2に接続された通信機 器等が、変成器10を介して相互に接続される。これにより、インピーダンスが 整合されて反射損が低減すると共に、誘導雑音などの縦電流が遮断され、良好な 通信状態が確保される。
【0020】 ここで、中継線輪の避雷器ホルダ20A,20Bに避雷器40A,40Bを差 込んだ場合、通常の電圧では避雷器40A,40Bは放電しないので、良好な通 信状態はそのまま維持される。
【0021】 次に、雷サージ等によって過大電圧が通信線側から侵入した場合について説明 する。 通信線−大地間に正極性の異常電圧が印加されると、端子L1,L2から端子 E1に同相でサージ電圧が侵入する。変成器10の巻線12,13の間には、静 電シールド14が設けられているので、巻線13側(即ち、機器側)へのサージ 電圧の移行が抑制される。これにより、侵入経路を遮断されたサージ電圧は、避 雷器40Aの放電によって端子E1から大地へ放流される。
【0022】 また、通信線間に正極性の異常電圧が印加されると、避雷器40Aが放電を開 始し、端子L1−E1間、及び端子L2−E1間がオン状態となり、変成器10 の巻線12に印加されるサージ電圧は除去される。これにより、変成器10の巻 線13へのサージ電圧の侵入が阻止される。
【0023】 このように、本実施形態の中継線輪は、変成器10と避雷器ホルダ20A,2 0Bを合成樹脂製のケース30内に組み込んだ一体構造となっているので、所要 スペースが小さくてすみ、かつ設置工事が簡単であるという利点がある。また、 鉄製ではなく合成樹脂製のケース30を使用しているので、耐電圧が高くなると いう利点がある。更に、半田付け用の接地端子E1,E2に加えて、ねじ止め用 の接地端子E1a,E2aを有しているので、配線の形態に応じてどちらでも使 用できるという利点がある。
【0024】 なお、本考案は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。この 変形例としては、例えば、次のようなものがある。 (a) 通信線側の端子L1,L2と、機器側の端子T1,T2の両方に、それ ぞれ避雷器ホルダ20A,20Bを設けているが、端子T1,T2に接続される 機器に避雷器が接続されている場合等には、通信線側だけに避雷器ホルダ20A を設け、機器側の避雷器ホルダ20Bを省略しても良い。
【0025】 (b) 避雷器ホルダの形状は、図示したものに限定されない。即ち、使用する 避雷器の形状に合わせた避雷器ホルダを設ける必要がある。
【0026】 (c) 端子L1,L2,T1,T2は、半田端子ではなくねじ端子にしても良 い。また、半田端子とねじ端子の両方を備えるようにしても良い。
【0027】 (d) 変成器10は中性点を有しているが、通信線等の平衡度を測定する必要 がない場合には、中性点のないものでも良い。
【0028】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、第1の考案によれば、変成器と避雷器ホルダを合 成樹脂製のケース内に組み込んだ一体構造となっているので、所要スペースが少 なくてすみ、かつ設置工事が簡単で、更に耐電圧が高いという効果がある。
【0029】 第2の考案によれば、接地端子は半田端子部とねじ端子部を有している。これ により、第1の考案の効果に加えて、接地配線の形態に応じてどちらでも自由に 対応することができるという効果がある。
【0030】 第3の考案によれば、通信端子は半田付け用の第1の端子部とねじ止め用の第 2の端子部を有している。これにより、第1の考案の効果に加えて、通信線や機 器等との配線形態に応じてどちらでも自由に対応することができるという効果が ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態を示す中継線輪の外観図であ
る。
【図2】従来の中継線輪の外観図である。
【図3】図1の回路構成図である。
【符号の説明】
10 変成器 20A,20B 避雷器ホルダ 21〜23 差込み口 30 ケース 40A,40B 避雷器 L1,L2,T1,T2 端子 E1,E1a,E2,E2a 接地端子
フロントページの続き (72)考案者 佐藤 了吾 東京都品川区大崎4丁目3番8号 株式会 社サンコーシヤ内 (72)考案者 細川 朗 東京都品川区大崎4丁目3番8号 株式会 社サンコーシヤ内 (72)考案者 山崎 豊 東京都品川区大崎4丁目3番8号 株式会 社サンコーシヤ内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の巻線を有し所定の周波数
    帯域の信号を中継する変成器と、 前記変成器の第1及び第2の巻線をそれぞれ通信線また
    は通信機器に接続するための第1及び第2の通信端子
    と、 前記第1の通信端子に印加されるサージ電圧を接地端子
    に放流する差込みプラグ型の避雷器を保持するための避
    雷器ホルダと、 前記変成器全体を覆うと共に、前記第1及び第2の通信
    端子、前記接地端子及び前記避雷器ホルダを一体化して
    配置する合成樹脂製のケースとを、 備えたことを特徴とする中継線輪。
  2. 【請求項2】 前記接地端子は、接地線を半田付けで接
    続するための半田端子部とねじ止めで接続するためのね
    じ端子部を有することを特徴とする請求項1記載の中継
    線輪。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の通信端子は、通信線
    または通信機器を半田付けで接続するための第1の端子
    部とねじ止めで接続するための第2の端子部を有するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の中継線輪。
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