JP3087362U - 頭部カバー日差し遮蔽板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納機能と展開機能を有する頭部カバー日差
し遮蔽板を提供する。 【解決手段】 それぞれ異なる径を有する頭部カバーフ
レーム１および帽子縁部フレーム２のフレーム端部の一
部を積み重ねて位置決めしたフレーム辺部３を構成する
とともに、これら頭部カバーフレーム１および帽子縁部
フレーム２の上方に頭部を束縛可能な布製カバー辺部１
０を形成し、この布製カバー辺部１０の上縁部および前
記頭部カバーフレーム１にそれぞれ伸縮性を有するテー
プ１０１，１００を貫通させて頭部サイズに応じて頭部
を束縛する自動調整機能を備え、帽子縁部フレーム２の
内縁部から頭部カバーフレーム１の外縁部までの間の空
間内を軟質布材４で接続し、この軟質布材４を帽子縁部
フレーム２の外方と頭部カバーフレーム１の内方とに引
っ張って張力を発生させて硬質効果を有する日差し遮蔽
効果を実現する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は頭部カバー日差し遮蔽板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に日差し遮蔽帽子の構造では大体、その前部に硬質板材からなる日差し遮 蔽片を採用し、そして後部にゴムテープや調整テープをつけて頭部サイズに適応 させて被るものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の日差し遮蔽帽子は少なくとも前部に硬質の構造を採用しているので、収 納しようとする場合、帽子を吊り下げて放置するしかない。室内の場合、かなり のスペースを占用するようになり、室外の場合では携帯に不便なことがある。ま た、一般の帽子は頭部全体をカバーする方式の布製帽子であり、このような帽子 を被ると頭部に蒸し暑い感じを与えることがあり、人を困らせることがある。

【０００４】 この考案は上記のように収納の課題と通風性の課題に鑑みてなされたもので、 頭部の日差し遮蔽効果を図れるとともに、頭部をすがすがしく感じさせることが でき、かつコンパクトにすることができる日差し遮蔽板を提供することをその主 要な目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、この考案の頭部カバー日差し遮蔽板は、それぞれ 異なる径を有する頭部カバーフレームおよび帽子縁部フレームのフレーム端部の 一部を積み重ねて位置決めしたフレーム辺部を構成するとともに、これら頭部カ バーフレームおよび帽子縁部フレームの上方に頭部を束縛可能な布製カバー辺部 を形成し、この布製カバー辺部の上縁部および前記頭部カバーフレームにそれぞ れ伸縮性を有するテープを貫通させて頭部サイズに応じて頭部を束縛する自動調 整機能を備え、前記帽子縁部フレームの内縁部から前記頭部カバーフレームの外 縁部までの間の空間内を軟質布材で接続し、この軟質布材を帽子縁部フレームの 外方と頭部カバーフレームの内方とに引っ張って張力を発生させて硬質効果を有 する日差し遮蔽効果を実現することを特徴とするものである。

【０００６】 また、この考案の頭部カバーフレームに上方へ延出形成される半カバー式また は全カバー式布製カバー辺部を有するとともに、透過網状設計を採用することが 好適である。

【０００７】 このような構成とすることにより、展開される日差し遮蔽形態と収納形態とを 呈することができ、軽くて小型で使用便利である頭部カバー日差し遮蔽板を提供 することができる。また、すがすがしい通風効果を実現することができる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１に示すように、この実施の形態にかかる頭部カバー日差し遮蔽板を有する 日差し遮蔽帽子構造はそれぞれ異なる径を有する頭部カバーフレーム１と帽子縁 部フレーム２とを備えている。これら頭部カバーフレーム１と帽子縁部フレーム ２とのフレーム縁部の一部を互いに積み重ねて結合して、フレーム辺部３が位置 決めされて形成されている。また、頭部カバーフレーム１内には例えばゴム材な どからなり、伸縮性を有するテープ１０１が貫通されている。このため、頭部カ バーフレーム１の直径の大きさを自在に調整することができる。また、この頭部 カバーフレーム１の上方には、頭部４０を束縛可能な例えば均質もしくは網目状 などに形成された布製カバー辺部１０が形成されている。この布製カバー辺部１ ０の少なくとも上縁部には例えばゴム材などからなり、伸縮性を有するテープ１ ００が貫通されている。なお、布製カバー辺部１０自体は伸縮性を備えていても 備えていなくとも構わない。また、帽子縁部フレーム２の内端部から頭部カバー フレーム１の外縁部まで間の空間内には、軟質の布材４が接続されてこれら頭部 カバーフレーム１および帽子縁部フレーム２が互いに結合されている。図２およ び図３に示すように、帽子縁部フレーム２と頭部カバーフレーム１との間の位置 はフレーム辺部３によってほぼ位置決めされているので、テープ１０１によって 内方に引っ張られる。また、帽子縁部フレーム２ではその反力として外方に引っ 張られる。このため、軟質の布材４は帽子縁部フレーム２の外方および頭部カバ ーフレーム１の内方に引っ張り力が作用することによって展開され、その張力に より軟質の布材４に硬質効果を与えて平坦な日差し遮蔽面を形成している。また 、頭部カバーフレーム１によって頭部をカバーして、日差し遮蔽効果を実現して いる。また、このような帽子を収納する場合、布材４を平坦な状態から他の状態 に大幅に変形させて張力による均衡を解くと、コンパクトに収納可能な状態にす ることができる。

【０００９】 図４に示すように、人間がこの頭部カバー日差し遮蔽板を有する帽子を被る場 合、頭部カバーフレーム１によって頭部４０がカバーされている。図５に示すよ うに、この頭部カバーフレーム１の内方に貫通されているテープ１０１の作用に よって、頭部カバーフレーム１が適当な圧力で頭部４０に密着するので異なるサ イズの頭部４０でも不自由なく被ることができる。このため、この頭部カバー日 差し遮蔽帽子を快適に被ることができる。また、上方に形成されている布製カバ ー辺部１０の上縁部に配設されたテープ１００も頭部４０のサイズに応じてその 径を変化させることができるので、頭部４０にぴったりと密着させることができ る。したがって、この頭部カバー日差し遮蔽帽子を快適に被ることができる。

【００１０】 また、図６および図７に示す頭部カバー日差し遮蔽板を有する帽子はこの実施 の形態の好適な変形例である。図６に示すように、布製カバー辺部１０の前部に 開口が下向きに設けられた透明な放置空間５が形成されている。また、図７に示 すように、半カバー形態の伸縮性を有する布製カバー辺部６が形成され、頭部を 束縛するようにしても構わない。

【００１１】 したがって、これら実施の形態について以下のことがいえる。

【００１２】 帽子本体を軟質の布材で形成し、軟質の布材の特性によって軽量で収納便利の 効果を図ることができる。この軟質布材に硬質の日差し遮蔽帽子のような効果を 付与し、力のバランスを利用して布材を展開させて平たい日差し遮蔽面を形成さ せることによって独特な頭部カバー日差し遮蔽板を有する帽子を提供することが できる。

【００１３】 これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明し たが、この考案は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を 逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、眼部の日差し遮蔽効果を図れるとと もに、頭部をすがすがしく感じさせることができ、かつコンパクトにすることが できる日差し遮蔽板を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかる一実施例を示し、帽子全体の
構造を概略的に示す斜視図。

【図２】図１に示す帽子にかかる力の分布を示す上面
図。

【図３】図１に示す帽子にかかる力の分布を示す下面
図。

【図４】図１ないし図３に示す帽子を被った場合を示す
概略図。

【図５】図１ないし図４に示す帽子を被る場合にかかる
力の分布を示す概略図。

【図６】この考案にかかる他の実施例を示し、帽子全体
の構造を概略的に示す斜視図。

【図７】この考案にかかるさらに他の実施例を示し、帽
子全体の構造を概略的に示す斜視図。

【符号の説明】

１…頭部カバーフレーム、２…帽子縁部フレーム、３…
フレーム辺部、４…軟質布材、５…透明放置空間、６…
布製カバー辺部、１０…布製カバー辺部、４０…頭部、
１００，１０１…ゴムテープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれ異なる径を有する頭部カバーフ
   レームおよび帽子縁部フレームのフレーム端部の一部を
   積み重ねて位置決めしたフレーム辺部を構成するととも
   に、これら頭部カバーフレームおよび帽子縁部フレーム
   の上方に頭部を束縛可能な布製カバー辺部を形成し、こ
   の布製カバー辺部の上縁部および前記頭部カバーフレー
   ムにそれぞれ伸縮性を有するテープを貫通させて頭部サ
   イズに応じて頭部を束縛する自動調整機能を備え、 前記帽子縁部フレームの内縁部から前記頭部カバーフレ
   ームの外縁部までの間の空間内を軟質布材で接続し、こ
   の軟質布材を帽子縁部フレームの外方と頭部カバーフレ
   ームの内方とに引っ張って張力を発生させて硬質効果を
   有する日差し遮蔽効果を実現することを特徴とする頭部
   カバー日差し遮蔽板。