JP3087316U - 板部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コルクの外観と質感を低コストで再現できる
板部材を提供する。 【解決手段】 複数の不規則なブロック１１で組成さ
れ、ブロック１１は発泡ＥＶＡで作製されブロック１１
と異なる色の顔料粉層１２に均一に覆われている。ブロ
ック１１を結合する際、複数のブロック１１間にある不
規則な隙間は顔料粉層１２で補填され、顔料粉層１２は
ブロック１１の間に曲がりくねって長々と続く太さが一
定でない不規則な模様を形成し、その模様がブロック１
１の周囲に伸び、天然のコルクに似た外観となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、板部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、コルクは質量が軽くて硬さが小さいなどの特性を有し、濃さが異なる 不規則な模様を有するので、従来から各製品、例えば壁飾りや栓または靴台など に応用されている。しかしながら、コルクは天然素材であり価格が高く、不経済 であり、またコルクを大量に伐採すると環境に悪影響を与えるので、コストが低 くてコルクの模様を有する材料の製造技術がかなり多く開発された。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来の開発された方法には次のような欠点があった。 （イ）コルクを薄片に切ってコルク薄片を製品（例えば靴台）表面に粘着させ、 コルク外観を有する効果を達成する。しかしながら、切ったコルク薄片はやはり 一定の厚さを有するので、コストが依然として高くつき、コルク薄片は単純に靴 台の表面に貼り付けられるので剥離し易い。

【０００４】 （ロ）コルクを樹脂材料と混合して射出成形して靴台を製造する方法は、コルク の使用量を減少させるが、やはり一定数量のコルクが必要なので、製造コストが より高くなる。 （ハ）印刷技術によりコルク模様または花崗岩模様を直接に木薄片に印刷する方 法もあるが、この方法で形成した模様は平面状を呈するので、立体感を有しない 。 本考案の目的は、コルクの外観と質感を低コストで再現できる板部材を提供す ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決するため、本考案の請求項１に記載の板部材は、複数の不規 則なブロックで組成され、各ブロックは発泡ＥＶＡで作製されブロックと異なる 色の顔料粉層に均一に覆われている。各ブロックを結合する際、各ブロックの間 にある不規則な隙間は顔料粉層で補填され、顔料粉層は各ブロックの間に曲がり くねって長々と続く太さが一定でない不規則な模様を形成し、その模様が各ブロ ックの周囲に伸びていることを特徴とする。

【０００６】 本考案の請求項２に記載の板部材は、ブロックはＥＶＡまたはＰＥを発泡して 作製されたものであることを特徴とする。 本考案の請求項３に記載の板部材は、複数のブロックは、少なくとも２種類の 色の濃さが異なる素材に分けられ、顔料粉層の色はブロックの色より濃く、板部 材表面に異なる濃さの色が混在する外観を形成していることを特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１と図２に示すように、本考案の一実施例による板部材は複数の不規則なブ ロック１１から組成される。ブロック１１は発泡により形成され、濃茶色の顔料 粉１２に平均に覆われ、ブロック１１が結合する際にブロック１１の間の不規則 な隙間は顔料粉層１２で補填される。顔料粉層１２はブロック１１の間に曲がり くねって長々と続く太さが一定でない不規則な模様を形成し、その模様がブロッ ク１１の周囲に伸び、顔料粉の集中した所の模様は太く濃く形成され、顔料粉の 分散した所の模様はより細く薄く形成される。

【０００８】 ブロック１１は発泡で形成され、板部材においてブロック１１はよりふわふわ して柔らかく、顔料粉の分布した所はより硬く、特に顔料粉の集中した所はもっ とも硬い。 ブロック１１は薄卵色と濃卵色とに分けられ、薄卵色ブロック１１ａはＥＶＡ 、ＰＥ、発泡剤および薄卵色顔料粉を混合し、ＥＶＡおよびＰＥを発泡させて発 泡体を形成してから、異なる寸法に切断して得られる。

【０００９】 濃卵色ブロック１１ｂの製造方法は薄卵色ブロック１１ａと同様であり、薄卵 色顔料粉の代わりに濃卵色顔料粉を使用する。薄卵色ブロック１１ａと、濃卵色 ブロック１１ｂと、濃茶色の顔料粉とにより板部材を製造し、板部材の表面を異 なる形状や寸法のブロック状図形に形成する。濃茶色の顔色粉で形成した模様が ちょうど各ブロック状図形の周囲に伸び、コルクとよく似た外観に形成される。 よって、コルクの伐採を減らし、製造コストを低減し環境を保護する効果を達成 する。

【００１０】 本考案の一実施例による板部材は各種の製品に応用することができる。図２に 示すのは、靴台に応用した図である。本考案の板部材はコルクとよく似た外観を 呈するので、板部材で直接靴台を作製することができ、コルク薄片またはコルク 外観を有する合成皮革を靴台に貼り付ける必要がなくなる。

【００１１】 また、板部材は発泡ブロック１１における硬さがより小さく、顔料粉の集中し た所は硬さが大きいことから、牛皮革ホイルで研磨した後、板部材の表面が立体 感を有する外観を呈し、すなわち、硬さの小さい所では多く削られてより窪み、 硬さの大きい所では削り難いので突き出る状態になり、非常に天然に近い模様を 呈することができる。

【００１２】 もちろん、ブロックおよび顔料粉の色は薄卵色や濃卵色、または濃茶色に限ら ず、他の色の顔料粉に変えて、異なる外観の模様、例えば大理石のように形成し てもいい。なお、発泡原料もＥＶＡまたはＰＥに限らず、発泡技術の熟練者が知 っている他の発泡原料を応用してもいい。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の板部材は複数の不規則なブロックを有し、各ブロックはＥＶＡなどで 発泡して形成され、顔料粉層に平均に覆われ、顔料粉層の色はブロックと異なり 、各ブロックが結合する際に各ブロックの間にある不規則な隙間は顔料粉層で補 填され、顔料粉層は各ブロックの間において不規則な模様を形成する。よって本 考案の板部材はコルクとよく似た外観を呈し、また製造コストを低減し環境を保 護する効果も達成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による板部材を示す平面図で
ある。

【図２】本考案の一実施例による板部材を靴台に応用し
た状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１１ ブロック １１ａ 薄卵色ブロック １１ｂ 濃卵色ブロック １２ 顔料粉層

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の不規則な形状のブロックで組成さ
   れ、前記ブロックは発泡ＥＶＡで形成され前記ブロック
   と異なる色の顔料粉層により均一に覆われ、前記ブロッ
   クを結合する際、前記ブロックの間に形成される不規則
   な隙間は前記顔料粉層で補填され、前記顔料粉層は前記
   ブロックの間に不規則な模様を形成し、前記模様が前記
   ブロックの周囲に伸びていることを特徴とする板部材。
2. 【請求項２】 前記ブロックは、ＥＶＡまたはＰＥが発
   泡されて形成されていることを特徴とする請求項１に記
   載の板部材。
3. 【請求項３】 複数の前記ブロックは、少なくとも２種
   類の色の濃さが異なる素材に分けられ、前記顔料粉層の
   色は前記ブロックの色より濃く、板部材表面に異なる濃
   さの色が混在する外観を形成することを特徴とする請求
   項１に記載の板部材。