JP3086698B2 - 車両用多重伝送装置 - Google Patents

車両用多重伝送装置

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JP3086698B2
JP3086698B2 JP02235149A JP23514990A JP3086698B2 JP 3086698 B2 JP3086698 B2 JP 3086698B2 JP 02235149 A JP02235149 A JP 02235149A JP 23514990 A JP23514990 A JP 23514990A JP 3086698 B2 JP3086698 B2 JP 3086698B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両内に構築され、車両における各種の動
作制御部に対する制御信号の多重伝送を行う車両用多重
伝送装置に関する。
(従来の技術) 車両においては、昨今、装備される電装品の増加、及
び、各種の電装品に対する電子制御化の進展に伴って、
車両内に配される配線及びコネクタの数が増大し、その
結果、車体に取り付けられるハーネスの規模の大型化及
び重量増加がまねかれている。ハーネスの大規模化は、
ハーネスの車体への取り付けスペースが制限されること
になるとともに、ハーネスの柔軟性が低下して組付作業
の能率低下がもたらされることになり、また、ハーネス
の重量増加は、直接的に車両の重量増加に結びつくこと
になる。
そこで、車両における配線及びコネクタの数を低減さ
せるべく、例えば、特開昭62−4658号公報にも開示され
ている如くに、車両に装備された各種の電装品の動作制
御を行うための複数種の制御信号を多重加して、車体に
配設されたハーネスにより形成される共通のバス伝送路
を通じて伝送するようになす多重伝送システムを、車両
内に構築することが提案されている。このような車両に
おいて構築される多重伝送システムにあっては、例え
ば、車体に配設されたハーネスが形成する信号伝送ライ
ンにより、多重化された制御信号が伝送される多重伝送
路がバス伝送路として設けられ、その多重伝送路に複数
の送受信ノードが接続されて、各送受信ノードにおける
多重伝送路を通じての制御信号の送受信が行われるよう
にされ、各送受信ノードには、車両の各部に設けられる
各種のセンサや各種の電装品等の作動部がグループ化さ
れて連結される。そして、多重伝送路により伝送される
多重制御信号は、例えば、夫々がパルスコードモジュレ
ーション(PCM)信号であって、ノン・リターン・ツー
・ゼロ(NRZ)変調により得られるNRZ変調搬送波信号と
され、各送受信ノードには、NRZ変調搬送波信号を形成
して多重伝送路に送出する変調回路部、及び、多重伝送
路から取り込まれたNRZ変調搬送波信号を復調する復調
回路部等を内蔵して多重伝送路に接続される送受信処理
部が備えられる。
(発明が解決しようとする課題) 上述の如くの車両において構築される多重伝送システ
ムにおいて、多重伝送路を形成する信号伝送ラインにお
ける断線もしくは短絡等の故障が生じた場合、あるい
は、多重伝送路に接続された送受信ノードにおける送受
信処理部等に故障が生じた場合には、断線あるいは短絡
等の故障が生じた信号伝送ラインに接続された送受信ノ
ード、あるいは、送受信処理部等に故障が生じた送受信
ノードにおいては、適正な制御信号の送受信が行われな
いことになり、その送受信ノードに連結された作動部に
対する正常な制御が行われなくなってしまうが、従来に
あっては、斯かる場合の対策として、断線あるいは短絡
等の故障が生じた信号伝送ラインに接続された送受信ノ
ード、あるいは、送受信処理部等に故障が生じた送受信
ノードを、多重伝送路から電気的に切り離し、その送受
信ノードに連結された作動部を安全が確保される状態に
維持するようになすことが行われるのみである。従っ
て、従来の多重伝送システムにおいては、断線あるいは
短絡等の故障が生じた信号伝送ラインに接続された送受
信ノード、あるいは、送受信処理部等に故障が生じた送
受信ノードに連結された作動部等は、実質的にその役割
を果たさない状態におかれることになり、車両の機能低
下がまねかれることになる虞がある。
斯かる点に鑑み、本発明は、車両に配設された多重伝
送路に、夫々が各種のセンサ部や各種の作動部が連結さ
れた複数の送受信ノードが接続され、各送受信ノードに
おいて多重伝送路を通じての制御信号の送受が行われる
ようにされたもとで、多重伝送路を形成する信号伝送ラ
インにおける故障、あるいは、送受信ノードに備えられ
る送受信処理部等に故障が生じた場合に、故障が生じた
信号伝送ラインに接続された送受信ノード、あるいは、
送受信処理部等に故障が生じた送受信ノードに連結され
た作動部が、少なくとも、最小限の範囲で望まれる機能
は引き続き果たすことができるようにされた車両用多重
伝送装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本願の特許請求の範囲にお
ける請求項1に記載された発明に係る車両用多重伝送装
置は、車両に配設され、複数の送受信ノードが接続され
るとともに、複数種の制御情報が夫々変調波信号とされ
て多重伝送される信号伝送ラインと、信号伝送ラインに
接続され、車両に配されたセンサ部から得られる検出出
力信号に基づく変調波信号を形成し、その変調波信号を
制御情報として信号伝送ラインに送出するとともに、信
号伝送ラインから特定の変調波信号を取り出し、取り出
された変調波信号に基づく復調出力信号を得る送受信処
理部と、送受信処理部とセンサ部及び車両に配された作
動部との間の接続ラインに介装された故障時遮断部と、
センサ部から得られる検出出力信号に基づく予備制御信
号を形成するバックアップ部と、送受信処理部から得ら
れる復調出力信号に基づく制御信号もしくはバックアッ
プ部から得られる予備制御信号に基づく制御信号を作動
部に供給する制御信号供給部と、信号伝送ラインもしく
は送受信処理部についての故障の検出を行う故障診断制
御部とを備え、故障診断制御部が、信号伝送ラインもし
くは送受信処理部についての故障が検出されないときに
は、故障時遮断部に接続ラインを導通状態に維持する状
態をとらせて、制御信号供給部により送受信処理部から
得られる復調出力信号に基づく制御信号が作動部に供給
される状態となし、また、信号伝送ラインもしくは送受
信処理部についての故障が検出されたときには、故障時
遮断部に接続ラインを遮断状態に維持する状態をとらせ
て、制御信号供給部により、送受信処理部から得られる
復調出力信号に基づく制御信号に代えて、バックアップ
部から得られる予備制御信号に基づく制御信号が作動部
に供給される状態となすものとされ、複数の送受信ノー
ドのうち特定の送受信ノードは、送受信処理部,故障時
遮断部,バックアップ部,制御信号供給部、及び故障診
断制御部とをともに備え、信号伝送ラインとは異なるラ
インによりセンサ部及び作動部と各々連結されて、構成
される。
また、本願の特許請求の範囲における請求項2に記載
された発明に係る車両用多重伝送装置は、車両に配設さ
れ、複数の送受信ノードが接続されるとともに、複数種
の制御情報が夫々変調波信号とされて多重伝送される信
号伝送ラインと、信号伝送ラインに接続され、車両に配
されたセンサ部から得られる検出出力信号に基づく変調
波信号を形成し、その変調波信号を制御情報として信号
伝送ラインに送出するとともに、信号伝送ラインから特
定の変調波信号を取り出し、取り出された変調波信号に
基づく復調出力信号を得る送受信処理部と、センサ部か
ら得られる検出出力信号に基づく予備制御信号を形成す
るバックアップ部と、送受信処理部から得られる復調出
力信号に基づく制御信号もしくはバックアップ部から得
られる予備制御信号に基づく制御信号を車両に配された
作動部に供給する制御信号供給部と、信号伝送ラインも
しくは送受信処理部についての故障の検出を行う故障診
断制御部とを備え、故障診断制御部が、信号伝送ライン
もしくは送受信処理部についての故障が検出されないと
きには、制御信号供給部により送受信処理部から得られ
る復調出力信号に基づく制御信号が作動部に供給される
状態となし、また、信号伝送ラインもしくは送受信処理
部についての故障が検出されたときには、制御信号供給
部により、送受信処理部から得られる復調出力信号に基
づく制御信号に代えて、バックアップ部から得られる予
備制御信号に基づく制御信号が作動部に供給される状態
となすものとされ、複数の送受信ノードのうち特定の送
受信ノードは、送受信処理部,バックアップ部,制御信
号供給部、及び故障診断制御部とをともに備え、信号伝
送ラインとは異なるラインによりセンサ部及び作動部と
各々連結されて、構成される。
(作 用) 上述の如くに構成される本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1または請求項2に記載された発明に係る車両
用多重伝送装置においては、車両に配設された多重伝送
路を形成する信号伝送ラインに、送受信処理部,バック
アップ部,制御信号供給部,故障診断制御部等を含んで
成り、センサ部,作動部等が連結される部分(送受信ノ
ード)が接続され、各送受信ノードにおいて信号伝送ラ
インを通じての制御信号の送受が行われるようにされた
もとで、信号伝送ラインもしくは送受信処理部について
の故障が生じて、故障が生じた信号伝送ラインに接続さ
れた送受信ノード、あるいは、送受信処理部等に故障が
生じた送受信ノードにおける制御信号の送受が適正に行
われなくなった場合には、その送受信ノードにおいて、
故障診断制御部により、制御信号供給部から、送受信処
理部から得られる復調出力信号に基づく制御信号に代え
て、バックアップ部から得られる予備制御信号に基づく
制御信号が、当該送受信ノードに接続された作動部に供
給される状態がとられる。従って、故障が生じた信号伝
送ラインに接続された送受信ノード、あるいは、送受信
処理部等に故障が生じた送受信ノードに連結された作動
部が、少なくとも、最小限の範囲で望まれる機能は引き
続き果たすことができるものとされ、それにより、車両
に著しい機能低下がまねかれる事態が回避される。
(実施例) 第2図は、本発明に係る車両用多重伝送装置の一例が
適用された車両における信号伝送路系を示す。
第2図において二点鎖線で示される車体には、2系統
の多重信号伝送路系が、夫々、実線及び一点鎖線によっ
て示される信号伝送ラインをもって形成されており、実
線によって示される信号伝送ラインは、ツイステッドペ
アラインが用いられた低速信号伝送ライン11とされ、ま
た、一点鎖線によって示される信号伝送ラインは、光フ
ァイバが用いられた高速信号伝送ライン12とされてい
る。そして、これら低速信号伝送ライン11をもって形成
された多重信号伝送路系及び高速信号伝送ライン12をも
って形成された多重信号伝送路系は、共に、ホストコン
ピュータ13による統合制御がなされるものとされてい
る。
低速信号伝送ライン11及び高速信号伝送ライン12の夫
々は、車体に配設されており、それらに車体の各部に配
された複数の送受信ノードが接続されている。複数の送
受信ノードは、低速信号伝送ライン11及び高速信号伝送
ライン12の両者に接続されたリアレフトノード14,リア
ライトノード15,レフトドアノード16,ライトドアノード
17,カウルレフトサイドノード18、及び、カウルライト
サイドノード19と、低速信号伝送ライン11に接続された
フロントレフトノード20,フロントライトノード21,セン
ターコンソールノード22、及び、リアノード23と、高速
信号伝送ライン12に接続されたパワーステアリングノー
ド24,アンチスキッドブレーキシステム(ABS)ノード2
5、及び、エンジンノード26とを含むものとされてお
り、リアレフトノード14とリアライトノード15との間
に、ホストコンピュータ13が設置されている。そして、
これらの送受信ノードの夫々には、第2図においては図
示が省略されているが、各種のセンサ部及び各種の電装
品等で成る作動部が連結されており、それらがホストコ
ンピュータ13による制御のもとにおかれている。低速信
号伝送ライン11及び高速信号伝送ライン12の夫々におい
ては、複数の制御情報が、夫々が、例えば、NRZ変調搬
送波信号とされて多重伝送され、各送受信ノードには、
それに接続されたセンサ部から得られる検出出力信号に
基づくNRZ変調搬送波信号を形成して、低速信号伝送ラ
イン11もしくは高速信号伝送ライン12に送出し、また、
低速信号伝送ライン11もしくは高速信号伝送ライン12か
ら特定のNRZ変調搬送波信号を取り出して復調する送受
信処理部が備えられている。
例えば、高速信号伝送ライン12に接続されたエンジン
ノード26にあっては、第1図に示される如く、高速信号
伝送ライン12に接続された送受信処理部30が備えられて
おり、送受信処理部30は、ホストコンピュータ13から
の、例えば、燃料噴射制御に関する制御情報としてのNR
Z変調搬送波信号CF、及び、点火時期制御に関する制御
情報としてのNRZ変調搬送波信号CGを取り込み、それら
を復調して、NRZ変調搬送波信号CFの復調出力としてのP
CM信号PF、及び、NRZ変調搬送波信号CGの復調出力とし
てのPCM信号PGを得る。PCM信号PF及びPGは、故障時遮断
部31を通じてスイッチ32の選択接点32aに供給される。
そして、スイッチ32の可動接点32cが選択接点32aに接続
されたもとで、PCM信号PF及びPGがディジタル/アナロ
グ(D/A)変換部33に供給される。D/A変換部33において
は、PCM信号PFに基づくアナログ燃料噴射制御信号SFが
得られ、それが、駆動出力部34を通じて出力端子35に導
出されるとともに、PCM信号PGに基づくアナログ点火時
期制御信号SGが得られ、それが駆動出力部36を通じて出
力端子37に導出される。
出力端子35及び37には、夫々、エンジンに設けられた
燃料噴射装置38及び点火装置39が接続されており、燃料
噴射装置38が、それに駆動出力部34からのアナログ燃料
噴射制御信号SFが供給されて、それにより駆動制御さ
れ、また、点火装置39が、それに駆動出力部36からのア
ナログ点火時期制御信号SGが供給されて、それにより制
御される。
一方、入力端子40及び41には、夫々、エンジンの回転
数を検出する回転数センサ42及びエンジンに設けられた
スロットル弁の開度を検出するスロットル開度センサ43
が接続されている。そして、回転数センサ42から得られ
る検出出力信号SNが、入力端子40及び入力増幅部45を通
じてアナログ/ディジタル(A/D)変換部46に供給さ
れ、また、スロットル開度センサ43から得られる検出出
力信号STが、入力端子41及び入力増幅部47を通じてA/D
変換部46に供給される。A/D変換部46においては、検出
出力信号SNに基づくエンジン回転数をあらわすPCM信号P
N及び検出出力信号STに基づくスロットル開度をあらわ
すPCM信号PTが形成され、それらが故障時遮断部31を通
じて送受信処理部30に供給される。送受信処理部30は、
PCM信号PNに基づいてNRZ変調搬送波信号CNを形成すると
ともに、PCM信号PTに基づいてNRZ変調搬送波信号CTを形
成し、それらを制御情報として高速信号伝送ライン12に
送出する。
さらに、A/D変換部46からのPCM信号PN及びPTは、バッ
クアップ処理部48に供給され、バックアップ処理部48
は、PCM信号PN及びPTに基づいて、基本燃料噴射量に応
じた予備燃料噴射制御信号APF、及び、基本点火時期に
応じた予備点火時期制御信号APGを形成する。予備燃料
噴射制御信号APFの形成にあたっては、PCM信号PNがあら
わすエンジン回転数とPCM信号PTがあらわすスロットル
開度とが、バックアップ処理部48が有するメモリに格納
された、予め設定されたエンジン回転数及びスロットル
開度と基本燃料噴射量との対応関係をあらわすデータマ
ップに照合されて、PCM信号PNがあらわすエンジン回転
数及びPCM信号PTがあらわすスロットル開度に対応する
基本燃料噴射量が設定され、その基本燃料噴射量に応じ
た燃料噴射装置38に対する制御信号として予備燃料噴射
制御信号APFが設定される。また、予備点火時期制御信
号APGの形成にあたっては、PCM信号PNがあらわすエンジ
ン回転数とPCM信号PTがあらわすスロットル開度とが、
バックアップ処理部48が有するメモリに格納された、予
め設定されたエンジン回転数及びスロットル開度と基本
点火時期との対応関係をあらわすデータマップに照合さ
れて、PCM信号PNがあらわすエンジン回転数及びPCM信号
PTがあらわすスロットル開度に対応する基本点火時期が
設定され、その基本点火時期に応じた点火装置39に対す
る制御信号として予備点火時期制御信号APGが設定され
る。バックアップ処理部48において形成された予備燃料
噴射制御信号APF及び予備点火時期制御信号APGは、スイ
ッチ32の可動接点32cが選択接点32bに接続されたもと
で、スイッチ32を通じてD/A変換部33に供給される。
D/A変換部33に予備燃料噴射制御信号APF及び予備点火
時期制御信号APGが供給されたもとにおいては、D/A変換
部33から予備燃料噴射制御信号APFに基づく予備アナロ
グ燃料噴射制御信号ASFが得られ、それが、アナログ燃
料噴射制御信号SFに代えて、駆動出力部34及び出力端子
35に通じて燃料噴射装置38に供給され、また、予備点火
時期制御信号APGに基づく予備アナログ点火時期制御信
号ASGが得られ、それが、アナログ点火時期制御信号SG
に代えて、駆動出力部36及び出力端子37を通じて点火装
置39に供給される。従って、斯かるもとでは、燃料噴射
装置38が予備アナログ燃料噴射制御信号ASFによって駆
動制御され、また、点火装置39が予備アナログ点火時期
制御信号ASGによって制御される。
なお、上述のスイッチ32,D/A変換部33,駆動出力部34
及び駆動出力部36は、燃料噴射装置38及び点火装置39に
対しての制御信号供給部を形成している。
さらに、エンジンノード26には、故障診断制御部50が
設けられている。故障診断制御部50は、送受信処理部30
からその動作状態をあらわす信号SZを受け、高速信号伝
送ライン12もしくは送受信処理部30についての故障の検
出を行う。
故障診断制御部50による故障検出においては、例え
ば、送受信処理部30からの信号SZが、送受信処理部30が
受けるNRZ変調搬送波信号CF及びCG、さらには、送受信
処理部30が送出するNRZ変調搬送波信号CN及びCTが、予
め設定された所定の期間内にレベル変化を生じるもので
ある場合には、低レベルをとるとともに、NRZ変調搬送
波信号CF,CG,CNもしくはCTが予め設定された所定の期間
に亙って接続的に一定の低レベルあるいは高レベルを取
るものとなる場合に、高レベルをとるものとされ、故障
診断制御部50にあっては、送受信処理部30からの信号SZ
が高レベルをとるものとなるとき、高速信号伝送ライン
12あるいは送受信処理部30に故障が生じたと判断され
る。
そして、故障診断制御部50は、高速信号伝送ライン12
もしくは送受信処理部30についての故障が検出されない
場合、従って、送受信処理部30において、NRZ変調搬送
波信号CF及びNRZ変調搬送波信号CG、さらに、NRZ変調搬
送波信号CN及びNRZ変調搬送波信号CTの送受が適正に行
われる場合には、例えば、低レベルをとる制御信号SRを
故障時遮断部31に供給して、故障時遮断部31に送受信処
理部30とスイッチ32とを結ぶ接続ライン、及び、A/D変
換部46と送受信処理部30とを結ぶ接続ラインの夫々を導
通状態に維持する状態をとらせ、さらに、低レベルをと
る制御信号SSをスイッチ32に供給して、スイッチ32にそ
の可動接点32cが選択接点32aに接続される状態をとらせ
る。一方、高速信号伝送ライン12もしくは送受信処理部
30についての故障が検出された場合、従って、送受信処
理部30において、NRZ変調搬送波信号CF及びNRZ変調搬送
波信号CG、さらに、NRZ変調搬送波信号CN及びNRZ変調搬
送波信号CTの送受が適正に行われない場合には、例え
ば、高レベルをとる制御信号SRを故障時遮断部31に供給
して、故障時遮断部31に送受信処理部30とスイッチ32と
を結ぶ接続ライン、及び、A/D変換部46と送受信処理部3
0とを結ぶ接続ラインの夫々を遮断状態に維持する状態
をとらせ、さらに、高レベルをとる制御信号SSをスイッ
チ32に供給して、スイッチ32にその可動接点32cが選択
接点32bに接続される状態をとらせる。
斯かる故障診断制御部50の動作により、高速信号伝送
ライン12及び送受信処理部30に故障が生じていない場合
には、送受信処理部30により高速信号伝送ライン12から
取り込まれるNRZ変調搬送波信号CF及びNRZ変調搬送波信
号CGに基づいて夫々得られるアナログ燃料噴射制御信号
SF及びアナログ点火時期制御信号SGにより、燃料噴射装
置38及び点火装置39の制御が行われて、燃料噴射装置38
及び点火装置39がホストコンピュータ13による制御のも
とにおかれ、一方、高速信号伝送ライン12もしくは送受
信処理部30に故障が生じた場合には、故障時遮断部31に
より、燃料噴射装置38及び点火装置39が送受信処理部30
から電気的に切り離され、バックアップ処理部48から得
られる予備燃料噴射制御信号APF及び予備点火時期制御
信号APGに基づいて夫々得られる予備アナログ燃料噴射
制御信号ASF及び予備アナログ点火時期制御信号ASGによ
り、燃料噴射装置38及び点火装置39の制御が行われて、
燃料噴射装置38及び点火装置39が、少なくとも、最小限
の範囲で望まれる燃料噴射動作及び点火動作を引続き行
う状態とされる。
以上は、エンジンノード26についての説明であるが、
高速信号伝送ライン12あるいは低速信号伝送ライン11に
接続された他の送受信ノードの夫々についても、必要に
応じて、エンジンノード26におけるバックアップ処理部
48及び故障診断制御部50に夫々相当するバックアップ処
理部及び故障診断制御部が設けられて、高速信号伝送ラ
イン12あるいは低速信号伝送ライン11もしくはその送受
信ノードに設けられた送受信処理部についての故障が生
じた場合にも、その送受信ノードに連結された作動部
が、少なくとも、最小限の範囲で望まれる機能を引続き
果たすことができるものとなるようにされる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く、本願の特許請求の範囲
における請求項1または請求項2に記載された発明に係
る車両用多重伝送装置によれば、車両に配設された多重
伝送路を形成する信号伝送ラインに、送受信処理部,バ
ックアップ部,制御信号供給部,故障診断制御部等を含
んで成り、センサ部,作動部等が連結される部分(送受
信ノード)が接続され、各送受信ノードにおいて信号伝
送ラインを通じての制御信号の送受が行われるようにさ
れたもとで、信号伝送ラインもしくは送受信処理部につ
いての故障が生じて、故障が生じた信号伝送ラインに接
続された送受信ノード、あるいは、送受信処理部等に故
障が生じた送受信ノードにおける制御信号の送受が適正
に行われなくなった場合には、その送受信ノードにおい
て、故障診断制御部により、制御信号供給部から、送受
信処理部から得られる復調出力信号に基づく制御信号に
代えて、バックアップ部から得られる予備制御信号に基
づく制御信号が、当該送受信ノードに接続された作動部
に供給される状態がとられるので、故障が生じた信号伝
送ラインに接続された送受信ノード、あるいは、送受信
処理部等に故障が生じた送受信ノードに連結された作動
部を、少なくとも、最小限の範囲で望まれる機能を引き
続き果たすものとなすことができ、それにより、車両に
著しい機能低下がまねかれる事態を回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願の特許請求の範囲における請求項1または
請求項2に記載された発明に係る車両用多重伝送装置の
一例における送受信ノードの例を示すブロック接続図、
第2図は本願の特許請求の範囲における請求項1または
請求項2に記載された発明に係る車両用多重伝送装置が
適用された車両の信号伝送系を示す概略構成図である。 図中、11は低速信号伝送ライン、12は高速信号伝送ライ
ン、13はホストコンピュータ、26はエンジンノード、30
は送受信処理部、31は故障時遮断部、32はスイッチ、33
はD/A変換部、38は燃料噴射装置、39は点火装置、42は
回転数センサ、43はスロットル開度センサ、46はA/D変
換部、48はバックアップ処理部、50は故障診断制御部で
ある。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 665 B60R 16/02 650

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に配設され、複数の送受信ノードが接
    続されるとともに、複数種の制御情報が夫々変調波信号
    とされて多重伝送される信号伝送ラインと、 該信号伝送ラインに接続され、上記車両に配されたセン
    サ部から得られる検出出力信号に基づく変調波信号を形
    成し、該変調波信号を制御情報として上記信号伝送ライ
    ンに送出するとともに、上記信号伝送ラインから特定の
    変調波信号を取り出し、取り出された変調波信号に基づ
    く復調出力信号を得る送受信処理部と、 該送受信処理部と上記センサ部及び上記車両に配された
    作動部との間の接続ラインに介装された故障時遮断部
    と、 上記センサ部から得られる検出出力信号に基づく予備制
    御信号を形成するバックアップ部と、 上記送受信処理部から得られる復調出力信号に基づく制
    御信号もしくは上記バックアップ部から得られる予備制
    御信号に基づく制御信号を上記作動部に供給する制御信
    号供給部と、 上記信号伝送ラインもしくは上記送受信処理部について
    の故障の検出を行い、該故障が検出されないときには、
    上記故障時遮断部に上記接続ラインを導通状態に維持す
    る状態をとらせて、上記制御信号供給部により上記送受
    信処理部から得られる復調出力信号に基づく制御信号が
    上記作動部に供給される状態となし、また、上記故障が
    検出されたときには、上記故障時遮断部に上記接続ライ
    ンを遮断状態に維持する状態をとらせて、上記制御信号
    供給部により、上記送受信処理部から得られる復調出力
    信号に基づく制御信号に代えて、上記バックアップ部か
    ら得られる予備制御信号に基づく制御信号が上記作動部
    に供給される状態となす故障診断制御部とを備え、 上記複数の送受信ノードのうち特定の送受信ノードは、
    上記送受信処理部,上記故障時遮断部,上記バックアッ
    プ部,上記制御信号供給部、及び上記故障診断制御部と
    をともに備え、上記信号伝送ラインとは異なるラインに
    より上記センサ部及び上記作動部と各々連結されること
    を特徴とする車両用多重伝送装置。
  2. 【請求項2】車両に配設され、複数の送受信ノードが接
    続されるとともに、複数種の制御情報が夫々変調波信号
    とされて多重伝送される信号伝送ラインと、 該信号伝送ラインに接続され、上記車両に配されたセン
    サ部から得られる検出出力信号に基づく変調波信号を形
    成し、該変調波信号を制御情報として上記信号伝送ライ
    ンに送出するとともに、上記信号伝送ラインから特定の
    変調波信号を取り出し、取り出された変調波信号に基づ
    く復調出力信号を得る送受信処理部と、 上記センサ部から得られる検出出力信号に基づく予備制
    御信号を形成するバックアップ部と、 上記送受信処理部から得られる復調出力信号に基づく制
    御信号もしくは上記バックアップ部から得られる予備制
    御信号に基づく制御信号を上記車両に配された作動部に
    供給する制御信号供給部と、 上記信号伝送ラインもしくは上記送受信処理部について
    の故障の検出を行い、該故障が検出されないときには、
    上記制御信号供給部により上記送受信処理部から得られ
    る復調出力信号に基づく制御信号が上記作動部に供給さ
    れる状態となし、また、上記故障が検出されたときに
    は、上記制御信号供給部により、上記送受信処理部から
    得られる復調出力信号に基づく制御信号に代えて、上記
    バックアップ部から得られる予備制御信号に基づく制御
    信号が上記作動部に供給される状態となす故障診断制御
    部とを備え、 上記複数の送受信ノードのうち特定の送受信ノードは、
    上記送受信処理部,上記バックアップ部,上記制御信号
    供給部、及び上記故障診断制御部とをともに備え、上記
    信号伝送ラインとは異なるラインにより上記センサ部及
    び上記作動部と各々連結されることを特徴とする車両用
    多重伝送装置。
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