JP2001204127A - 多重通信用電気接続箱並びにそれを用いた車両の多重通信システムの構築方法および車両の多重通信システム - Google Patents

多重通信用電気接続箱並びにそれを用いた車両の多重通信システムの構築方法および車両の多重通信システム

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JP2001204127A
JP2001204127A JP2000008725A JP2000008725A JP2001204127A JP 2001204127 A JP2001204127 A JP 2001204127A JP 2000008725 A JP2000008725 A JP 2000008725A JP 2000008725 A JP2000008725 A JP 2000008725A JP 2001204127 A JP2001204127 A JP 2001204127A
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Kazunari Sakura
一成 佐倉
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性の高い実用的なリング形状の信号ライ
ン伝送路Lを車両に構築すること。 【解決手段】 車両に搭載される複数の多重通信ユニッ
ト10、…、10をノードとするリング形状の信号ライ
ン伝送路Lを多重通信用電気接続箱20に設ける。この
電気接続箱20は、複数の多重通信ユニット10、…、
10のインターフェースコネクタ15を信号ライン伝送
路Lに接続するための接続部25を有する。さらに上記
多重通信ユニット10が接続されていない余剰分の接続
部25には、信号ライン伝送路Lを閉じるダミーコネク
タ40が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多重通信用電気接続
箱並びにそれを用いた車両の多重通信システムの構築方
法および車両の多重通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両装備の電子化は目覚しく、自
動車へのエレクトロニクス機器の搭載が増加している。
そのため、ワイヤーハーネスが増大する傾向にあり、ワ
イヤーハーネスの重量増加や径の増大に伴うワイヤーハ
ーネスの肥大化が問題となってきた。かかるワイヤーハ
ーネスを抜本的に簡素化するための手段として、信号を
多重化して伝送する多重通信システム(或いはネットワ
ーク)を採用する技術が開発されている。
【0003】この多重通信システムを構築するため、車
両に搭載された複数の多重通信ユニットをリング形状の
信号ライン伝送路で接続したLAN(Local Ar
eaNetwork)を構築することが知られている
(例えば特開平10−021995号公報参照)。その
構成では、車両に搭載される複数の多重通信ユニットに
対応する接続部をリンク形状の信号ライン伝送路に設
け、この接続部を介して多重通信ユニットを信号ライン
伝送路に接続していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したリング形状の
信号ライン伝送路を車両に構築するためには、汎用性に
対して十分な考慮がなされていなければならない。
【0005】すなわち自動車を製造する際には、多数の
車種に対応することのできる車種間での汎用性を有する
他、同一車種においても、グレードの相違によって搭載
される多重通信ユニットの種類が異なってくる。
【0006】しかしながら、従来は、単に車両に搭載さ
れる複数の多重通信ユニットに対応する接続部をリンク
形状の信号ライン伝送路に設け、この接続部を介して多
重通信ユニットを信号ライン伝送路に接続していただけ
であったので、多重通信ユニットをノードとするリング
形状の信号ライン伝送路を構築するためには、各多重通
信ユニット間が信号ライン伝送路を閉じた状態にしてお
かなければならなかった。そのため、車両に搭載される
ユニットの種類や数が異なれば、それに見合った接続部
を信号ライン伝送路を形成することが必要であるため、
信号ライン伝送路を形成するユニットの汎用性に欠け、
設計が煩雑なものになっていた。
【0007】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、汎用性の高い実用的なリング形状の信号ライン
伝送路を車両に構築することのできる多重通信用電気接
続箱並びにそれを用いた車両の多重通信システムの構築
方法および車両の多重通信システムを提供することを課
題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、車両に搭載される複数の多重通信ユニット
をノードとするリング形状の信号ライン伝送路を有する
多重通信用電気接続箱であって、上記信号ライン伝送路
を内部に有する本体部と、この本体部に設けられ、上記
複数の多重通信ユニットのインターフェースコネクタを
上記信号ライン伝送路に接続するための接続部とを有す
るとともに、余剰分の接続部に接続されることにより上
記信号ライン伝送路を閉じるダミーコネクタを備えてい
ることを特徴とする多重通信用電気接続箱である。
【0009】この発明では、車両に搭載される複数の多
重通信ユニットをリング形状の信号ライン伝送路の接続
部に接続し、LANを構築するにあたり、多重通信ユニ
ットのインターフェースコネクタが接続されていない余
剰分の接続部には、ダミーコネクタが接続されるので、
多重通信ユニット同士は、何等支障なく多重通信を行う
ことができる。しかも、多重通信ユニットの追加を行う
際には、このダミーコネクタを取り外して上記余剰分の
接続部を用いることができるので、追加が至って容易に
なる。従って、本体部自身の仕様を何等変更することな
く、ユニット数の増減に簡単に対応することが可能にな
る。
【0010】好ましい態様において、本発明の多重通信
用電気接続箱は、上記本体部に設けられ、当該信号ライ
ン伝送路に接続されて上記複数の多重通信ユニットの制
御を司る多重通信制御ユニットを備えている。
【0011】このようにすると、車両に搭載されて信号
ライン伝送路に接続された全ての多重通信ユニットを単
一の多重通信制御ユニットで制御することができるの
で、より効率的な多重システムを構築することができ
る。
【0012】さらに具体的な態様において、上記多重通
信ユニットに設けられるインターフェースコネクタは、
同一仕様に設定されている。
【0013】このようにすると、各多重通信ユニットを
何れの接続部に対しても接続することが可能になり、各
ユニットのレイアウトや配線が容易になる。
【0014】本発明の別の態様は、上述のような多重通
信用電気接続箱を用いた車両用多重通信システムの構築
方法であって、予め汎用性が要請される複数種類の車両
をグループ化し、グループ化された各車両のうち、搭載
され得る全ての多重通信ユニットを接続可能な接続部を
上記多重通信用電気接続箱に設けることとし、グループ
化された各車両に上記多重通信用電気接続箱を実装する
にあたり、実装された多重通信用電気接続箱に接続され
る当該車両の多重通信ユニットが上記接続部の個数より
も少ない場合には余剰分の接続部に当該多重信号用電気
接続箱の信号ライン伝送路を閉じるダミーコネクタを割
り当てることを特徴とする車両用多重通信システムの構
築方法である。
【0015】この発明によれば、種類の異なる車両に対
して多重通信ユニットのLANを構築するにあたり、同
一仕様の多重通信用電気接続箱を共用することが可能に
なる。すなわち、上記多重通信用電気接続箱に設けられ
る接続部の個数は、グループ化された各車両のうち、最
も多くの多重通信ユニットを搭載したものの個数に設定
されるので、何れの種類の車両に採用する場合にも、必
ず当該車両に搭載される全ての多重通信ユニットを多重
通信用電気接続箱に接続することが可能になる。また余
剰分の接続部には、ダミーコネクタが接続されるので、
多重通信用電気接続箱に接続される多重通信ユニットの
個数にかかわらず、確実にリング形状の信号ライン伝送
路を有するLANを構築することが可能になる。この発
明において「予め汎用性が要請される複数種類の車両」
のグループは、車種の相違する車両のグループであって
もよく、グレードの相違する同一車種の車両のグループ
であってもよい。或いは車種の相違する車両とグレード
の相違する同一車種の車両とが含まれるグループであっ
てもよい。
【0016】この態様に係る方法においては、上記多重
通信ユニットの各インターフェースコネクタを互換性の
ある同一仕様に設定し、上記接続部の個数を、グループ
化された各車両のうち、最も多くの多重通信ユニットを
搭載したものの搭載数に設定することが好ましい。
【0017】このようにすると、各多重通信ユニットの
インターフェースコネクタを何れの接続部に対しても接
続することができるので、必要な接続部の個数を可及的
に低減することができる。例えば、ある車両ではa、
b、cの多重通信ユニットが搭載され、別の車両では
a、b、dの多重通信ユニットが搭載される場合に、イ
ンターフェースコネクタの種類が異なる場合には、電気
接続箱にa、b、c、dに適用する接続部を設ける必要
があるが、各インターフェースコネクタが互換性のある
共通仕様の場合には、a、b、c(またはd)だけでよ
く、その分、接続部の個数を必要十分に低減することが
可能になるのである。
【0018】本発明のさらに別の態様は、上記多重通信
用電気接続箱と、この多重通信用電気接続箱の接続部に
対し、インターフェースコネクタを介して接続される多
重通信ユニットとを備えたことを特徴とする車両の多重
通信システムである。
【0019】かかるシステムの具体的な態様として、上
記多重通信ユニットに設けられるインターフェースコネ
クタは、同一仕様に設定されていることが好ましい。
【0020】このようにすると、何れの多重通信ユニッ
トを何れの接続部に対しても接続することができるの
で、各多重通信ユニットや多重通信用電気接続箱のレイ
アウト並びに配線形態を容易に変更することが可能にな
る。従って、この点からも多重通信ユニットの追加変更
が容易になり、汎用性が高くなる。
【0021】さらに具体的な態様において、上記信号ラ
イン伝送路と上記多重通信ユニットとは、双方向通信可
能に二重化されて接続されるものであることが好まし
い。
【0022】このようにすると、信号ライン伝送路に接
続されている何れかの多重通信ユニットが故障した場合
に、残余の多重通信ユニットがシーケンシャルに接続さ
れている限りは、故障した多重通信ユニットが接続され
たままの状態であっても、上記残余の多重通信ユニット
同士で多重通信を行うことが可能になる。従って一つの
多重通信ユニットが故障してもシステム全体が一斉に機
能停止することを可及的に防止することが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好ましい実施の形態について詳述する。
【0024】図1は本発明の実施の一形態に係る多重通
信システムの構築例を示すブロック図であり、図2は図
1の要部を拡大して示す断面拡大図である。
【0025】これらの図に示す実施形態では、車両の適
所に配置される多数の多重通信ユニット10と、上記多
数の多重通信ユニット10が接続される多重通信用電気
接続箱20とを有している。
【0026】図示の例において多重通信ユニット10
は、幾つかの負荷11(例えば、ブレーキオイル量セン
サ、トランスミッション圧力センサ、ディスクブレーキ
パッドセンサ、等のエンジンルームセンサや、距離セン
サ、エンジン温度センサ等のエンジンコントロールセン
サや、ヘッドランプスイッチ、ワイパスイッチ、ヘッド
ランプ切れランプ、シートベルト着用ランプ等の室内負
荷)をワイヤーハーネス12でECU(Electro
nic Control Unit)14と接続するこ
とによりモジュール化したものであり、エアーコンディ
ショナーモジュール、ドアモジュール、メータモジュー
ル、ABS(Anti Brakingsystem)
モジュール、エンジンコントロールモジュール、コンビ
ネーションスイッチモジュール等に具体化されているも
のである。
【0027】図2を参照して、各多重通信ユニット10
のECU14には、インターフェースコネクタ15が接
続されている。このインターフェースコネクタ15は、
二極の端子16と、この端子16を内部に収容するハウ
ジング17とを有しており、上記端子16および上記端
子16に接続された通信線18によつて、当該ECU1
4を次に説明する電気接続箱20の信号ライン伝送路L
と接続し、各モジュールをノードとするLANを構築す
ることができるようになっている。
【0028】なお図示の実施形態において、上記2極の
端子16、16に接続された各通信線18は、何れも双
方向通信機能を奏するように各多重通信ユニット10の
ECU14が設定されている。これら通信線18、18
によって、何れかの多重通信ユニット10が故障した場
合においても、残余の多重通信ユニット10、…、10
がシーケンシャルに接続されている限りは、故障した多
重通信ユニット10が接続されたままの状態であって
も、上記残余の多重通信ユニット10、…、10同士で
多重通信を行うことが可能になる。
【0029】図1および図2を参照して、電気接続箱2
0は、樹脂製のケーシング(本体部)21と、このケー
シング21内に収容されるバスバー24とを有してお
り、このバスバー24が、全体としてリング形状の信号
ライン伝送路Lを上記ケーシング21内に構成してい
る。
【0030】図2に示すように、ケーシング21の壁部
には、多重通信ユニット10の上記インターフェースコ
ネクタ15を接続するための接続部25が多数一体形成
されている。
【0031】各接続部25は、ケーシング21に一体形
成されたハウジング部25aと、上記信号ライン伝送路
Lを構成するバスバー24の一部を切り起こす(または
屈曲させる)ことによりコネクタ端子を構成する2つ一
組の接触子24aとを備えている。そして、上記接触子
24aが上記インターフェースコネクタ15の対応する
端子16と嵌合することにより、各多重通信ユニット1
0は、上記リング形状の信号ライン伝送路Lにおいて、
ノードを構成している。
【0032】ここで図示の実施形態においては、各多重
通信ユニット10のインターフェースコネクタ15を同
一仕様に設定しており、これによって何れの多重通信ユ
ニット10を何れの接続部25に対しても接続すること
ができるようになっている。
【0033】さらに図示の実施形態においては、このケ
ーシング21の内部に、多重通信制御ユニット30が内
蔵されており、上記バスバー24(従って信号ライン伝
送路L)を介して各多重通信ユニット10と多重通信可
能に接続されている。
【0034】多重通信制御ユニット30は、制御回路や
異常検出回路等が集積化され、過電流、過電圧、過熱か
ら各多重通信ユニット10の負荷11或いは、電源、電
源ライン、駆動回路等の情報を収集してこれらの動作状
態を制御したり保護したりする機能を有している。また
この多重通信制御ユニット30は、各多重通信ユニット
10に接続された負荷11の動作状態を上記制御回路等
に伝達できる機能を有するIPS(インテリジェントパ
ワーソース、別名IPM:インテリジェントパワーモジ
ュール)によって実現できる。
【0035】ところで、上記電気接続箱20に形成され
る接続部25の個数は、当該車両に実装される多重通信
ユニット10の個数よりも幾分多く設定されている。こ
のため、各多重通信ユニット10を電気接続箱20に接
続すると、幾つかの接続部25(図では1個のみ図示)
が余ってしまうことになる。そのため図示の実施形態で
は、この余剰分の接続部25に対してダミーコネクタ4
0を接続している。
【0036】このダミーコネクタ40は、各インターフ
ェースコネクタ15と同一仕様に設定された一対の端子
41、ハウジング42を含んでいるとともに、上記一対
の端子41を短絡する短絡線43を含んでいる。そし
て、余剰分の接続部25にこのダミーコネクタ40を接
続し、当該接続部25の接触子24aを端子41および
短絡線43によって短絡することにより、上記信号ライ
ン伝送路Lがリング形状に閉じた状態に維持されてい
る。この結果、電気接続箱20に接続される多重通信ユ
ニット10の個数に拘らず、余剰分の接続部25をダミ
ーコネクタ40で閉じることによって、電気接続箱20
内の信号ライン伝送路Lはループ状に維持され、各多重
通信ユニット10、…、10間での多重通信が可能にな
る。
【0037】本実施形態において、電気接続箱20に設
けられる接続部25の個数は、予め汎用性が要請される
複数種類の車両をグループ化し、グループ化された各車
両のうち、最も多くの多重通信ユニット10を搭載した
ものの個数を上記多重通信用電気接続箱の接続部の個数
に設定することとしている。「予め汎用性が要請される
複数種類の車両」とは、グレードの相違する同一車種の
車両であってもよく(図3参照)、車種の相違する車両
であってもよい(図4参照)。或いは車種の相違する車
両とグレードの相違する同一車種の車両とを含んでいて
もよい。
【0038】図3はグレードの相違する同一車種の車両
1A、1B間における本発明の実施形態を概略的に説明
するブロック図である。
【0039】まず、図3(A)(B)を参照して、上記
電気接続箱20の実装に際しては、この電気接続箱20
をグレードの相違する同一車種の車両1A、1Bに汎用
することができるように、予め普及型の車両1A(図3
(A)に示す)と最高級車両用のシステム(図3(B)
に示す)車両とが同一仕様の電気接続箱20を共用する
車両としてグループ化されている。図3(A)に示す普
及型の車両用のシステムにおいては、多重通信ユニット
10としてはエアーコンディショナーモジュール、ドア
モジュール、メータモジュール、ABSモジュール、エ
ンジンコントロールモジュール、コンビネーションスイ
ッチモジュール等が採用されているが、高級車両に採用
されるシートモジュール10Aは採用されていない。他
方、図3(B)に示す最高級車両用のシステムにおいて
は、上記多重通信ユニット10に加えて、シートモジュ
ールが多重通信ユニット10Aとして含まれている。そ
して、これらの車両1A、1B間で同一仕様の電気接続
箱20を流用することができるように、電気接続箱20
に設けられる接続部25の個数は、最もグレードの高い
最高級車両1Bに搭載される多重通信ユニット10、・
・・、10Aの個数に設定されており、普及型の車両1
Aにおいて余剰分となった接続部25にはダミーコネク
タ40が接続されている。
【0040】次に図4は車種の相違する車両2、3間に
おける本発明の実施形態を概略的に説明するブロック図
である。
【0041】この実施形態では、互いに車種の異なる車
両2、3が、グループ化されている。これらの車両2、
3は、一方(図4(A)に示す車両2)がエアコンモジ
ュールが採用され、シートモジュールを採用していない
点が、エアコンモジュールを採用せず、シートモジュー
ルを採用している他方(図4(B)に示す車両3)と相
違しており、搭載数としては同数の多重通信ユニットを
備えている。そして、これらの車両2、3間で同一仕様
の電気接続箱20を流用できるように、電気接続箱20
に設けられる接続部25の個数は、一方の車両2(3)
に搭載される多重通信ユニット10の搭載数以上に設定
されている。これにより、車種の異なる車両2、3間に
おいても、同一仕様の電気接続箱20を流用することが
可能になる。さらに図示の実施形態では、図3(A)
(B)で示した各車両1A、1Bと、図4(A)(B)
で示した各車両2、3間においても同一仕様の電気接続
箱20を流用することができるように、これら各車両1
A、1B、2、3のうち、最も多重通信ユニット10を
多く採用している車両1Bの搭載数を接続部25の個数
に設定している。そのため、図4(A)(B)の例で
は、図3(A)(B)の車両1A、1Bとの間において
も同一仕様の電気接続箱20を流用することが可能にな
るとともに、各車両2、3の電気接続箱20に設けられ
た接続部25のうち、余剰分についてはそれぞれダミー
コネクタ40が接続されている。
【0042】このように、上記実施形態においては、種
類の異なる車両1A、1B、2、3に対して多重通信ユ
ニット10、…、10のLANを構築するにあたり、同
一仕様の電気接続箱20を共用することが可能になる。
また余剰分の接続部25には、ダミーコネクタ40が接
続されるので、電気接続箱20に接続される多重通信ユ
ニット10、…、10の個数にかかわらず、確実にリン
グ形状の信号ライン伝送路を有するLANを構築するこ
とが可能になる。
【0043】従って上記実施形態においては、汎用性の
高い実用的なリング形状の信号ライン伝送路Lを車両に
構築することができるという顕著な効果を奏する。
【0044】上述した実施の形態は本発明の好ましい具
体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の
形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々
の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両に搭載される複数の多重通信ユニットをリング形状の
信号ライン伝送路の接続部に接続し、LANを構築する
にあたり、多重通信ユニットが接続されていない余剰分
の接続部をダミーコネクタで閉じるようにしたので、本
体部自身の仕様を何等変更することなく、ユニット数の
増減に簡単に対応することが可能になる。従って多重通
信ユニットの追加や変更が容易になるので、汎用性の高
い実用的なリング形状の信号ライン伝送路を車両に構築
することができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態に係る多重通信システ
ムの構築例を示すブロック図である。
【図2】 図1の要部を拡大して示す断面拡大図であ
る。
【図3】 グレードの相違する同一車種の車両間におけ
る本発明の実施形態を概略的に説明するブロック図であ
る。
【図4】 車種の相違する車両間における本発明の実施
形態を概略的に説明するブロック図である。
【符号の説明】
1A、1B、2、3 車両 10 多重通信ユニット 10A シートモジュール(多重通信ユニット) 11 負荷 12 ワイヤーハーネス 15 インターフェースコネクタ 20 多重通信用電気接続箱 21 ケーシング(本体部) 24 バスバー 24a 接触子 25 接続部 40 ダミーコネクタ L 信号ライン伝送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐倉 一成 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G361 BA04 BB01 BB03 BC01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される複数の多重通信ユニッ
    トをノードとするリング形状の信号ライン伝送路を有す
    る多重通信用電気接続箱であって、 上記信号ライン伝送路を内部に有する本体部と、この本
    体部に設けられ、上記複数の多重通信ユニットのインタ
    ーフェースコネクタを上記信号ライン伝送路に接続する
    ための接続部とを有するとともに、余剰分の接続部に接
    続されることにより上記信号ライン伝送路を閉じるダミ
    ーコネクタを備えていることを特徴とする多重通信用電
    気接続箱。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多重通信用電気接続箱に
    おいて、上記本体部に設けられ、当該信号ライン伝送路
    に接続されて上記複数の多重通信ユニットの制御を司る
    多重通信制御ユニットを備えていることを特徴とする多
    重通信用電気接続箱。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の多重通信用電気
    接続箱において、上記多重通信ユニットに設けられるイ
    ンターフェースコネクタは、同一仕様に設定されている
    ことを特徴とする多重通信用電気接続箱。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、または3記載の多重通信
    用電気接続箱を用いた車両用多重通信システムの構築方
    法であって、 予め汎用性が要請される複数種類の車両をグループ化
    し、 グループ化された各車両のうち、搭載され得る全ての多
    重通信ユニットを接続可能な接続部を上記多重通信用電
    気接続箱に設けることとし、 グループ化された各車両に上記多重通信用電気接続箱を
    実装するにあたり、実装された多重通信用電気接続箱に
    接続される当該車両の多重通信ユニットが上記接続部の
    個数よりも少ない場合には余剰分の接続部に当該多重信
    号用電気接続箱の信号ライン伝送路を閉じるダミーコネ
    クタを割り当てることを特徴とする車両用多重通信シス
    テムの構築方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車両用多重通信システム
    の構築方法において、上記多重通信ユニットの各インタ
    ーフェースコネクタを互換性のある同一仕様に設定し、
    上記接続部の個数を、グループ化された各車両のうち、
    最も多くの多重通信ユニットを搭載したものの搭載数に
    設定することを特徴とする車両用多重通信システムの構
    築方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、または3記載の多重通信
    用電気接続箱と、この多重通信用電気接続箱の接続部に
    対し、インターフェースコネクタを介して接続される多
    重通信ユニットとを備えたことを特徴とする車両の多重
    通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の車両の多重通信システム
    において、上記多重通信ユニットに設けられるインター
    フェースコネクタは、同一仕様に設定されていることを
    特徴とする車両の多重通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の車両の多重通信
    システムにおいて、上記信号ライン伝送路と上記多重通
    信ユニットとは、双方向通信可能に二重化されて接続さ
    れるものであることを特徴とする車両の多重通信システ
    ム。
JP2000008725A 2000-01-18 2000-01-18 多重通信用電気接続箱並びにそれを用いた車両の多重通信システムの構築方法および車両の多重通信システム Withdrawn JP2001204127A (ja)

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