JP3086413U - 果物保護袋用合成樹脂積層フィルム - Google Patents

果物保護袋用合成樹脂積層フィルム

Info

Publication number
JP3086413U
JP3086413U JP2001007857U JP2001007857U JP3086413U JP 3086413 U JP3086413 U JP 3086413U JP 2001007857 U JP2001007857 U JP 2001007857U JP 2001007857 U JP2001007857 U JP 2001007857U JP 3086413 U JP3086413 U JP 3086413U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
resin laminated
fruit
laminated film
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001007857U
Other languages
English (en)
Inventor
ソンヨル キム
Original Assignee
ソンヨル キム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ソンヨル キム filed Critical ソンヨル キム
Priority to JP2001007857U priority Critical patent/JP3086413U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3086413U publication Critical patent/JP3086413U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 長期間防除機能を維持でき,人間等に防除薬
剤による被害が起こらないようにすることが可能な,果
物保護袋用合成樹脂積層フィルムを提供する。 【解決手段】 果物を包む袋を従来の紙に代えて,通気
性ポリエチレン薄膜フィルム1,2で2重に形成し,そ
の内側に水性接着剤3,3aと殺虫・殺菌性のある防除
薬品層4を形成する。かかる構成により,病害虫や鳥類
による果樹の被害を予防できるようにし,果物の収穫性
を高める。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は,果物保護袋用合成樹脂積層フィルムにかかり,具体的には,梨,リ ンゴ,葡萄などの生育中の果物を鳥類および病虫害から保護し,直射光を遮断す ることにより,果物の色相,品質などを向上させることが可能な,多機能の果物 保護袋用合成樹脂積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来では,果物の病虫害を防止するため,液状の殺菌剤または殺虫剤が果樹及 び果物に直接撒布されていた。このため,殺虫剤等が果物に沈着して残留し,人 体に致命的な被害を起こすことが頻繁に発生した。また,最近はほとんど使用さ れていないが,パラチオンと殺虫剤は人体に極めてに有毒である。また,これら 以外にも,人体または動物に与える被害が少ない薬剤が開発されているが,これ らも完全に安全であるとは言えない。
【0003】 また,古紙で作られた果物保護用の紙袋は,昆虫などから果物を保護し,紫外 線をある程度は防止して果物の色相・品質などを向上させることができるので, 現在でも使用されている。しかし,かかる紙袋では,病原菌による被害を防止す ることが不可能であり,また,風などにより袋が破損するといった短所を有する 。
【0004】 その他にも,紙と紙の間に防除薬を塗布して積層させた果物保護用の紙袋が提 案されている。しかし,かかる紙袋では,紙の繊維組織層が密ではないので,気 化性防除薬を塗布した場合などに防除薬が容易に揮発し,また雨が降ると防除薬 が流失するといった原因により,防除効果を持続できないという問題がある。さ らに,内部の防除薬が紙の組織間に染み込んで,生育中の果物に直接付着してし まうので,人体または動物などが被害を受ける恐れもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は,風雨による破損や防除薬剤の流出などを防ぎ,殺菌・殺虫効 果が高く,長期間防除機能を維持でき,防除薬剤を生育中の果物に直接接触させ ないことにより,果物を摂取する人間または動物に対する防除薬剤による被害を 予防することが可能な,生育中の果物を包みこんで保護するための果物保護袋用 合成樹脂積層フィルムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本考案の第1の観点によれば,第1のポリエチレン フィルムと,通気性を有する第2のポリエチレンフィルムとの間に,水性接着剤 を介して,殺虫・殺菌性を有する防除薬層が形成されていることを特徴とする, 果物保護袋用合成樹脂積層フィルムが提供される。
【0007】 さらに,上記第1のポリエチレンフィルムは,通気性および液体浸透性を有さ ない,如く構成すれば,防除薬が果物に直接接触することを防止できる。
【0008】 また,上記第1のポリエチレンフィルムは,通気性を有するよう構成してもよ い。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下に,添付図面を参照しながら本考案の好適な実施の形態について詳細に説 明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構 成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0010】 本実施形態にかかる果物保護袋用合成樹脂積層フィルムは,生育中の果物を包 み込んで保護する果物保護用袋を製作するための合成樹脂積層フィルムであり, 具体的には,一側の面に配される通気性合成樹脂フィルムと,他側の面に配され る通常の合成樹脂フィルムとを有し,かかる両合成樹脂フィルムの間に接着剤を 塗布し,その内側に防除薬剤層を形成した合成樹脂積層フィルムである。
【0011】 ここで合成樹脂フィルムとは,線形低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE ),低密度ポリエチレンフィルム(LDPE),EVAフィルム等からなり,厚 さが10μm〜20μm範囲の薄いポリエチレンフィルムのことをいう。また, 通気性合成樹脂フィルムとは,上記の低密度ポリエチレン,線形低密度ポリエチ レン原料に,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,炭酸バリウムのような炭酸塩 と,硫酸バリウム,硫酸マグネシウム,硫酸カルシウムのような硫酸塩などの微 細粉末を添加し,通常の圧出方法で得られた通気性を有するポリエチレンフィル ムである。また,防除薬剤層とは,液状または粉末状の殺虫・殺菌剤を湿潤性の 高い粘着剤に添加して略均一化した粘着性の液体のことをいう。
【0012】 ここで,図1及び図2に基づいて,本実施形態にかかる果物保護袋用合成樹脂 積層フィルム10の機能構成を説明する。なお,図1には,果物保護袋用合成樹 脂積層フィルム10の部分断面図をも示す。
【0013】 図1に示すように,本実施形態にかかる果物保護袋用合成樹脂積層フィルム1 0は,一側面に薄膜のポリエチレンフィルム1(第1のポリエチレンフィルムに 相当する。),他側面に通気性ポリエチレンフィルム2(第2のポリエチレンフ ィルムに相当する。)を具備する。かかるポリエチレンフィルム1と通気性ポリ エチレンフィルム2の内側には,水性接着剤3,3aが塗り付けられており,さ らに,その内側には殺虫・殺菌性のある防除薬品である防除薬剤層4が形成され ている。
【0014】 このような果物保護袋用合成樹脂積層フィルム10を用いて,図1に示すよう に,内側がポリエチレンフィルム1となるように果物6を包み込んで,果物6を 保護することができる。さらに,図2に示すように,果樹5に実った複数の果物 6を包み込んで保護することができる。
【0015】 ここで,上記のような原材料を用いて,果物保護袋用合成樹脂積層フィルム1 0を製造する方法について説明する。ポリエチレンフィルム1の一面に例えばラ ミネート方法または噴霧方法で,防除薬剤層4を形成し,次いで,防除薬剤層4 の上に例えばラミネート方法で通気性ポリエチレンフィルム2を積層する。これ により,本実施形態にかかる果物保護袋用合成樹脂積層フィルム10を製造する ことができる。
【0016】 また,防除薬が人体や動物に大きな被害を与えない場合は,果物保護袋用合成 樹脂積層フィルム10を構成するポリエチレンフィルムの両層(即ち,第1およ び第2のポリエチレンフィルムの双方)に通気性ポリエチレンフィルムを利用す ることも可能であり,これにより防除薬の殺虫・殺菌効果をより向上させること ができる。
【0017】 以上,添付図面を参照しながら本考案の好適な実施形態について説明したが, 本考案はかかる例に限定されない。当業者であれば,実用新案登録請求の範囲に 記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得る ことは明らかであり,それらについても当然に本考案の技術的範囲に属するもの と了解される。
【0018】
【考案の効果】
以上示したように,本考案によれば,果物保護袋用合成樹脂積層フィルムによ り製作された果物保護袋は,内面層が,空気透過性と液体浸出性がないポリエチ レンフィルムで構成されているので,防除薬が果物等に接触することがない。一 方,外面層は,通気性のポリエチレンフィルムで構成されているので,気化性の 防除薬の場合には防除薬が複数の微細通孔を通じて徐々に放出され,液状の防除 薬の場合には防除薬が複数の微細通孔を通じて徐々に浸出されて,殺虫・殺菌効 果を実現する。また,紙袋の場合のような風雨を原因とする破損や防除薬の流失 を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,本実施形態にかかる果物保護袋用合成
樹脂積層フィルムにより作成された果物保護袋を示す正
面図,および果物保護袋用合成樹脂積層フィルムの部分
断面図である。
【図2】図2は,本実施形態にかかる果物保護袋用合成
樹脂積層フィルムを用いて果実が包まれた状態を示す果
樹の正面図である。
【符号の説明】
1:ポリエチレンフィルム 2:通気性ポリエチレンフィルム 3,3a:水性接着剤 4:防除薬剤層 10:果物保護袋用合成樹脂積層フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 85/52 B65D 85/52

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のポリエチレンフィルムと,通気性
    を有する第2のポリエチレンフィルムとの間に,水性接
    着剤を介して,殺虫・殺菌性を有する防除薬剤層が形成
    されていることを特徴とする,果物保護袋用合成樹脂積
    層フィルム。
  2. 【請求項2】 前記第1のポリエチレンフィルムは,通
    気性を有することを特徴とする,請求項1に記載の果物
    保護袋用合成樹脂積層フィルム。
JP2001007857U 2001-12-03 2001-12-03 果物保護袋用合成樹脂積層フィルム Expired - Fee Related JP3086413U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001007857U JP3086413U (ja) 2001-12-03 2001-12-03 果物保護袋用合成樹脂積層フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001007857U JP3086413U (ja) 2001-12-03 2001-12-03 果物保護袋用合成樹脂積層フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3086413U true JP3086413U (ja) 2002-06-21

Family

ID=43237813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001007857U Expired - Fee Related JP3086413U (ja) 2001-12-03 2001-12-03 果物保護袋用合成樹脂積層フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3086413U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004168717A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Lintec Corp 害虫忌避シート、害虫忌避シートの製造方法、食品用包装材および食品用包装体
JP2018035111A (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 住友ベークライト株式会社 防カビ剤、防カビ樹脂フィルム、防カビ積層フィルム及び防カビ包装体
JP2021114994A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 レモン カンパニー リミテッド ナノラミネートフィルムが付着された果樹用果実袋及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004168717A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Lintec Corp 害虫忌避シート、害虫忌避シートの製造方法、食品用包装材および食品用包装体
JP2018035111A (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 住友ベークライト株式会社 防カビ剤、防カビ樹脂フィルム、防カビ積層フィルム及び防カビ包装体
JP2021114994A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 レモン カンパニー リミテッド ナノラミネートフィルムが付着された果樹用果実袋及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4766695A (en) Tree banding article to protect against gypsy moth larvae
US4198782A (en) Control of agricultural pests by controlled release particles
ES2271087T3 (es) Lamina para el control de plagas.
US2446509A (en) Plant cover
GB2265594A (en) Controlled release microcapsules
US20130095162A1 (en) Adhesive insect repellent strip
US20060034898A1 (en) Method for using FIFRA-exempt substances, materials exhibiting antimicrobial, insecticidal, biocidal and/or odor controlling properties having one or more of these substances coated thereon and/or incorporated therein, and products that are made using these materials
JPS6034838A (ja) 包装材料
KR20150083912A (ko) 농작물 보관용 중합체 필름, 이것으로 제조된 용기 및 관련된 농작물 보관 방법
US4966796A (en) Grains-storing bag
JP3086413U (ja) 果物保護袋用合成樹脂積層フィルム
WO2007074899A1 (ja) 農産物保護用被覆材、この被覆材の製造方法、この被覆材を使用する農産物保護用袋及び農産物保護用覆い
US5902589A (en) Method for treating hydratable polymers, compositions obtained therefrom, and methods of using same
US20160270390A1 (en) Polymeric film for agricultural product storage, containers made therefrom and related methods of agricultural product storage
US6093413A (en) Article for release of repellents and insecticides
PL101234B1 (pl) Wyrob laminowany do wydzielania srodkow owadobojczych
CN2521894Y (zh) 水果生长用保护袋
KR200221400Y1 (ko) 생육중의 과일보호를 위한 봉투제작용 합성수지적층필림
JP2000135044A (ja) 害虫粘着捕獲シ−ト
CN2524486Y (zh) 水果生长用保护袋
JPH10327732A (ja) 害虫駆除テープ
JP2017114821A (ja) 軟体動物用忌避テープ
JP2673014B2 (ja) 虫害防止能を有する食品包装材及び該包装材を用いた食品用包装体
US20180235160A1 (en) System and Method to Deter and Repel Deer or Other Animals from Rubbing on Trees or Eating Foliage
JPH09154470A (ja) 虫よけ具

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees