JP3086181B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

冷却貯蔵庫

Info

Publication number
JP3086181B2
JP3086181B2 JP08273804A JP27380496A JP3086181B2 JP 3086181 B2 JP3086181 B2 JP 3086181B2 JP 08273804 A JP08273804 A JP 08273804A JP 27380496 A JP27380496 A JP 27380496A JP 3086181 B2 JP3086181 B2 JP 3086181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heater
cooler
refrigerator
defrosting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08273804A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10122725A (ja
Inventor
博次 高野
雅秀 矢取
英樹 上田
淳一 戸崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP08273804A priority Critical patent/JP3086181B2/ja
Publication of JPH10122725A publication Critical patent/JPH10122725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3086181B2 publication Critical patent/JP3086181B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/066Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the air supply
    • F25D2317/0665Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the air supply from the top

Landscapes

  • Defrosting Systems (AREA)
  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍庫のような冷却
貯蔵庫に関し、特に除霜運転時に庫内温度が上昇するこ
とを極力抑えるように改良を加えた冷却貯蔵庫に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばアイスクリームを冷却保存する冷
凍庫は、一般に以下のような構造となっている。すなわ
ち、内部に貯蔵室を設けた断熱箱体の天井部に、冷却器
とその前方に庫内ファンとが設けられ、庫内ファンによ
り吸引された庫内空気が冷却器を流通する間に冷気が生
成され、その冷気が冷却器の後方に設けられたダクトの
吹出口から吹き出されて庫内に循環供給されることによ
り、貯蔵室に貯蔵されたアイスクリームが冷却保存され
るようになっている。一方、冷却器には霜が付きやす
く、それが多くなると冷却能力が低下するので、適宜に
除霜運転を行う必要がある。そのため冷却器の下面にヒ
ータが取り付けられ、ヒータで冷却器を加熱することで
霜を溶かし、冷却器の下面側に配設されたドレンパンで
除霜水を受けて外部に排出するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記した霜
は、冷却器のうちでも、比較的高温多湿の庫内空気が流
入する前面側に最も付きやすい。しかるに、除霜運転時
においてヒータで冷却器を加熱した場合、霜の付着量が
比較的少ない箇所ではそのまま溶けて水となって滴下さ
れるのに対して、霜の付着量の多い冷却器の前面では、
冷却器に直接に触れている部分のみが溶かされつつ、霜
が塊となってドレンパン上に落下する可能性が高い。し
たがって除霜運転が行われるごとに霜の塊が落下して次
第に堆積すると、ついには冷却器の前方を塞ぐようにな
り、冷却機能を著しく低下させる結果を招く。上記の不
具合を回避するために、除霜運転の時間を長く取って、
ドレンパン上に落下した霜の塊をヒータの輻射熱で溶か
すことも考えられたが、除霜運転が長くなると、それだ
け外気の熱の影響を多く受け、また除霜運転により加熱
された空気がダクトから庫内に多量に流入することとな
って庫内温度が上昇し、貯蔵されたアイスクリームに対
して、水、乳脂肪分等が分離するといった品質上の悪影
響を及ぼすおそれがあった。本発明は上記のような事情
に基づいて完成されたものであって、その目的は、除霜
時間の短縮化を図りつつ、なおかつ完全な除霜を実現す
るところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、内部に貯蔵室を設
けた断熱箱体の天井部には冷却器と庫内ファンとが設け
られ、この庫内ファンにより吸引された庫内空気が冷却
器を流通することで冷気が生成されて、その冷気がダク
トを介して庫内に向けて循環供給されるとともに、前記
冷却器には除霜用のヒータが設けられ、かつ冷却器の下
面側には除霜水を受けて排出するドレンパンが設けられ
た冷却貯蔵庫において、前記ドレンパンには、前記冷却
器における庫内空気の流入側の端部の下方に対応する位
置に補助ヒータが設けられ、かつこの補助ヒータは、除
霜運転を終了すべく前記除霜用のヒータへの通電が解除
されたのちの水切り時間内は通電が継続されるようにな
っている構成としたところに特徴を有する。
【0005】
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>除霜運転時において、霜の最も付き
やすい冷却器の流入側の端部から霜の塊がドレンパン上
に落下した場合、そこには補助ヒータが設けられている
ことで、直ちに溶かされて排出される。すなわち霜をす
べて溶かす完全な除霜が図られるのであり、冷却器の前
に霜が堆積するおそれが無くて長期にわたり良好な冷却
機能を果たすことができる。しかも、除霜運転自体は短
時間で終了でき、庫内温度が上昇することを最小限に抑
えることができる。
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をアイスクリームを
冷却保存するための冷凍庫に適用した一実施形態を図1
ないし図7に基づいて説明する。図1において、符号1
は、断熱箱体からなる冷凍庫本体であって、内部が貯蔵
室2とされるとともに、上面に機械室3が形成されてい
る。貯蔵室2内には、棚網4が棚受部材5を介して多段
に設置され、それぞれにアイスクリームを載置し得るよ
うになっている。この貯蔵室2の前面には上下に分かれ
て出入口7が開口され、それぞれ断熱扉8が設けられて
いる。上記した機械室3には冷凍装置10が設置されて
いる。この冷凍装置10は、圧縮機11、凝縮器12及
び凝縮器ファン13等を備え、断熱性の基台14上に取
り付けられてユニット化されており、その基台14が、
冷凍庫本体1の天井面の開口部15を塞ぐように取り付
けられている。
【0009】貯蔵室2の天井部分には、エアダクト17
が取り付けられている。このエアダクト17は、上面と
奥面とが開口された箱型をなし、かつ奥面側に向けて次
第に深さが大きくなった形状に形成されており、このエ
アダクト17が、上記した冷凍庫本体1の天井の開口部
15の前縁側(図1の左側)を塞ぐ位置から、奥壁1A
の少し手前の位置にわたって取り付けられている。した
がって、エアダクト17の底面は奥側に向かって下り勾
配となっており、詳しくは後記するように、奥側が冷気
の吹き出し部分となっているとともに、エアダクト17
の底面の上方が冷却室18となっている。
【0010】冷却室18内には、蒸発器20(本発明の
冷却器に対応する)が設置されている。この蒸発器20
は、図2に示すように、パイプ21を多段の蛇行状に配
管して、それらと交差するように複数枚のフィン22を
間隔を開けて配設することで全体が略直方体状に組み付
けられた公知形状のものであって、エアダクト17の底
面の少し上方において、その底面の傾斜に倣うようにし
て奥下がりの姿勢で取り付けられている。この蒸発器2
0と、上記した機械室3の冷凍装置10とが配管接続さ
れ、周知の冷凍サイクルが構成されている。またエアダ
クト17の底面の前縁側には、図3にも示すように、3
個の庫内ファン25が幅方向に間隔を開けて設けられて
いる。したがって、冷凍装置10を運転しつつ庫内ファ
ン25を駆動すると、庫内空気が庫内ファン25によっ
て冷却室18内に吸引され、その空気が蒸発器20を前
方から奥方に向けて流通する間に熱交換によって冷気が
生成され、その冷気が冷却室18の奥方から貯蔵室2の
奥面に沿うようにして吹き出され、もって貯蔵室2内に
冷気が循環されて、貯蔵されたアイスクリームが冷却保
存されるようになっている。なお蒸発器20の前方に
は、図2に示すように、庫内温度を検知する温度センサ
26が設けられ、庫内温度に応じて冷凍装置10の運転
と停止とが制御されて、庫内温度が略一定に維持される
ようになっている。
【0011】一方、この冷凍庫は除霜機能を備えてい
る。そのため、蒸発器20の下面の全面にわたって除霜
用のヒータ28が設けられている。このヒータ28は具
体的には、図2に示すように、フィン22やエンドプレ
ート23の下縁に形成された凹部29に圧入されて取り
付けられている。また、上記したエアダクト17の底面
上の全面にわたって、図3に示すように、周縁を直角に
起こした浅皿状をなすドレンパン31が張設されてい
る。このドレンパン31の奥縁の一端側には排水管32
が設けられ、図4にも示すように、その排水管32の先
端が冷凍庫本体1の奥壁1A内に嵌入され、そこに設け
られた排水路33と連通されている。また、ドレンパン
31における蒸発器20の下方と対応する位置の下面に
は、断熱材35が張られている。そして、この断熱材3
5を逃がすために、エアダクト17には逃がし凹部36
が形成されている。すなわち除霜用のヒータ28を加熱
して除霜運転を行うと、除霜水がドレンパン31上に滴
下してその傾斜に沿って流下し、排水管32から排水路
33を通って外部に排出されるようになっている。上記
したドレンパン31の下面に張られた断熱材35は、除
霜運転時において、ヒータ28の熱で貯蔵室2内が温度
上昇することを抑えるためである。
【0012】さてこの実施形態では、上記した除霜運転
時において、貯蔵室2内が温度上昇するのを極力抑える
べく、様々な改良が加えられている。以下、それについ
て説明する。第1に、蒸発器20の下面に設けられた除
霜用のヒータ28の容量が増加されている。従来のヒー
タの容量が100W/mであったところが、本実施形態
のヒータ28の容量は130〜150W/mに上げられ
ている。2番目に、図2に詳細に示すように、上記した
ドレンパン31上における蒸発器20の前端部の下方と
対応する位置に、落下した霜の塊を溶かすための補助ヒ
ータ38が設けられている。詳細には、図3に示すよう
に、コード状の補助ヒータ38が狭い間隔で蛇行しつ
つ、ドレンパン31の略全幅にわたるように取り付けら
れている。この補助ヒータ38は、図5のタイムチャー
トに示されるように、除霜運転に伴い除霜用ヒータ28
とともにオンとなる一方、除霜運転が終了して除霜用ヒ
ータ28がオフとなった後も、引き続く水切り時間の間
継続してオン制御されるようになっている。
【0013】3番目に、除霜運転を停止させるべく蒸発
器20付近の温度を検知する除霜用温度センサ40の設
置位置が変更されている。すなわちこの温度センサ40
は、図2に示すように、蒸発器20の前端上部における
幅方向の中央部分において、基台14に設けられたブラ
ケット41を介して蒸発器20のフィン22の間に嵌入
されるようにして設けられている。4番目に、除霜運転
を停止させるべき温度の設定値が、従来では35℃であ
ったところが、本実施形態では13℃に下げられてい
る。5番目は、エアダクト17の吹き出し部分の構造に
ある。すなわちこの実施形態では、エアダクト17の奥
縁の両端部と、冷凍庫本体1の奥壁1Aとの間の隙間
に、図3,4に示すように遮風板43が張られている。
したがってエアダクト17の冷気の吹出口としては、下
向きの吹出口44のみが設けられている。
【0014】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその作動について説明する。冷凍庫は、図5に示
すタイムチャートのようにして運転される。まず電源を
入れると、庫内ファン25が回転するとともに、庫内温
度の表示が開始される。2分後に冷凍サイクルの圧縮機
11と凝縮器ファン13とが起動され、コントロール運
転がなされる。このコントロール運転中は、庫内ファン
25により庫内空気が冷却室18に吸引され、蒸発器2
0を通過する間に熱交換されて冷気が生成され、その冷
気がエアダクト17の吹出口44から貯蔵室2の奥面に
沿うようにして吹き出され、もって冷気が貯蔵室2内に
循環供給される。蒸発器20の前方に設けられた庫内温
度検知用の温度センサ26により、庫内温度が設定値を
超えたことが検知されると、庫内ファン25の回転は継
続されたまま、冷凍装置10(圧縮機11、凝縮器ファ
ン13)がオフとなる。庫内温度が設定値を超えたら、
再び冷凍装置10がオンとなる。この繰り返しによっ
て、図6に示すように、無負荷の状態において、庫内温
度が−23〜−28℃程度に保持される。
【0015】電源を入れてから6時間経過すると、除霜
運転が開始される。除霜運転が開始されると、圧縮機1
1、凝縮器ファン13及び庫内ファン25が停止すると
ともに、蒸発器20の下面に設けられた除霜用ヒータ2
8、ドレンパン31に設けられた補助ヒータ38に通電
され、また庫内温度表示が除霜運転表示に切り替わる。
この実施形態では、除霜運転の時間を短縮し、また庫内
温度の上昇を抑えることが図られており、そのために上
記した各改良部分がどのように機能しているかを説明す
る。
【0016】まず、除霜用のヒータ28の容量が130
〜150W/mとされていることで、蒸発器20の加熱
が促進され、除霜時間の短縮が図られる。ここで、ヒー
タ28の容量の130〜150W/mは、試験を行うこ
とで決定されている。ヒータ28の容量が小さいと、蒸
発器20に対する加熱時間が長くなり、その間に外部か
らの熱が侵入するため、図7のグラフに示すように庫内
温度が高くなる。逆に、ヒータ28の容量が大き過ぎた
場合も、庫内温度が高くなる。すなわちヒータ28は、
既述のように蒸発器20の下面のフィン22やエンドプ
レート23の凹部29に圧入して固定しているため、ヒ
ータ28の蒸発器20への伝熱は圧入により接触してい
る部分でのみ行われ、接触していないヒータ面からの放
熱は回りの空気中にされる。そのためヒータの容量が大
き過ぎる場合、空気中への放熱量が多くなり、庫内の温
度上昇が大きくなってしまう。すなわち庫内温度の上昇
を抑えるためには、ヒータ28の容量は、同グラフに示
されるとおりに130〜150W/mが適当である。
【0017】次に、ドレンパン31に補助ヒータ38を
設けることの意味について説明する。蒸発器20におい
て冷却運転中に霜が最も付きやすいのは、庫内空気が流
入する側である前面側である。除霜運転に際して除霜用
ヒータ28が発熱された場合、ヒータ28の熱はそれが
圧入されたフィン22及びパイプ21に伝達される。そ
の場合、特に容量の大きいヒータ28を使用しているこ
とから、霜の付着量が比較的少ない箇所ではそのまま溶
けて水となって滴下されるのに対して、霜の付着量の多
い蒸発器20の前面では、フィン22やパイプ21に直
接に触れている部分のみが溶かされつつ、残りの霜が塊
となってドレンパン31上に落下する可能性が高い。こ
の落下した霜の塊が、丁度落下位置に設けられた補助ヒ
ータ38によって溶かされる。仮に、この落下した霜の
塊を蒸発器20のヒータ28の輻射熱で溶かそうとする
と、除霜運転の時間が長くなり、ひいては庫内温度の上
昇を招くこととなる。すなわち、ドレンパン31上に補
助ヒータ38を設けたことで落下した霜の塊が確実に溶
融され、霜が蒸発器20の前面に堆積して冷却機能を著
しく低下させることが無くなり、また除霜運転の時間も
短縮される。なお、この実施形態では、図5のタイムチ
ャートに示すように、除霜運転終了後の水切り時間内も
ドレンパン31上の補助ヒータ38に通電されるように
なっているため、より完全な除霜が図られる。
【0018】除霜運転を停止させるべく蒸発器20付近
の温度を検知する除霜用温度センサ40を、蒸発器20
の前端側からその内部に嵌入した状態で設けたことの意
義は以下のようである。従来はこの種の温度センサが蒸
発器20の前方位置に設けられ、伝熱の遅い周辺空気の
温度を検知していたため、蒸発器20の温度検知に正確
性を欠き、検知がどうしても遅れ気味となり、それだけ
蒸発器20の温度が必要以上に上昇し、ひいては庫内温
度の上昇を招くところとなる。その点この実施形態で
は、除霜用温度センサ40を蒸発器20の前端部内に設
けたことで、蒸発器20の温度を正確にかつ応答良く検
知できる。これにより除霜運転がいたずらに長引くこと
が避けられ、庫内温度の上昇が抑えられる。なおこの温
度センサ40が設けられた位置は、同時に着霜量の最も
多い位置であって、言い換えると霜の最も溶けにくい位
置であるから、この部分の温度が所定温度にまで上昇し
ていれば、他の部分の霜も溶けているということであっ
て、霜が残ったままに除霜運転が終了するということは
無くなる。次に、除霜運転を停止させるべき温度の設定
値が35℃から13℃に下げられている。これは、上記
のように蒸発器20の温度を正確に検知し得るようにな
ったためになし得たものであり、このように検知温度が
下げられれば、それだけ除霜時間が短縮され、庫内温度
の上昇が抑えられる。
【0019】最後に、エアダクト17の吹出口44を下
方にのみ開口したことの意味は、以下のようである。除
霜運転中は蒸発器20が加熱されるのであるから、冷却
室18内に加熱空気が溜まる。除霜運転中は庫内ファン
25が止まっていて積極的に熱気を送ることは無いが、
それでもエアダクト17の吹き出し部分から熱気が洩れ
ることは避けられない。従来は遮風板43が設けられて
おらず、したがってエアダクト17の吹き出し部分で
は、下面と左右の側面とが開口していた。そのため熱気
が貯蔵室2側に流入しやすく、温度上昇を招く結果とな
っていた。その点この実施形態では、左右の側面を遮風
板43で塞いで吹出口44を下方のみに開口した構造と
したから、冷却室18から庫内に流入する熱気の量を低
減でき、それだけ庫内温度の上昇が抑えられる。
【0020】上記のようにして除霜運転が行われ、蒸発
器20の前端部内に設けられた温度センサ40が設定温
度13℃を検知したところで、図5に示すように除霜用
ヒータ28がオフとなって実質的な除霜運転が終了す
る。この間に、既述した庫内温度の上昇抑制機能も作用
している。除霜用ヒータ28がオフしたのち、5.5分
程度の水切り時間が設定され、この間はドレンパン31
の補助ヒータ38は継続して通電状態にあり、落下した
霜の塊が完全に溶かされる。水切り時間が終わると、補
助ヒータ38が切れるとともに圧縮機11及び凝縮器フ
ァン13が起動される。一方庫内ファン25は未だ起動
せず、冷凍装置10のみが5分間連続運転される。5分
後、冷凍装置10はコントロール運転に入り、庫内ファ
ン25も起動する。その1分後に、除霜運転表示が庫内
温度表示に切り替わる。
【0021】ここで、無負荷状態において除霜運転が開
始されてからコントロール運転に戻るまでの庫内温度
を、庫内の最高温度位置(庫内の上部左奥)と、庫内の
最低温度位置(庫内の下部中央)とで実測し、従来の冷
凍庫における同位置の温度と比較したところ、図6のグ
ラフに示すような結果が得られた。同グラフの特性線X
は、本実施形態における庫内の最高温度位置の温度変化
を示しており、その除霜運転時における最高温度は−
6.8℃であり、それに対して従来のものの同位置にお
ける温度変化は特性線xで示され、除霜運転時の最高温
度は13℃であった。また特性線Yは、本実施形態にお
ける庫内の最低温度位置の温度変化を示しており、その
除霜運転時における最高温度は−12.8℃であり、そ
れに対して従来のものの同位置における温度変化は特性
線yで示され、除霜運転時の最高温度は−7.2℃であ
った。すなわち、除霜運転に伴う庫内温度の上昇につい
ては、庫内最高温度位置で19.6ポイント、また庫内
最低温度位置では5.6ポイントの改善が図られ、本実
施形態の冷凍庫が除霜運転時の庫内温度上昇の抑制に実
効があることが確認できた。
【0022】以上説明したように本実施形態によれば、
除霜運転の際に庫内温度が上昇することを極力抑えるこ
とができ、アイスクリームを貯蔵したままで除霜運転を
行っても、その品質の劣化を招くことがない。また、霜
の塊が落下しやすいドレンパン31上に補助ヒータ38
を設けたことで完全な除霜が図られ、蒸発器20の前面
に霜が堆積することが防止できて、長期にわたり良好な
冷却機能を果たすことができる。
【0023】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明は、上記実施形態に例示したアイスクリー
ム保存用の冷凍庫に限らず、それ以外の用途に用いる冷
凍庫にも同様に適用することができる。 (2)また冷凍庫以外にも、冷凍ショーケース、冷凍冷
蔵庫等の冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の冷凍庫の内部構造を示
す断面図である。
【図2】 冷却室部分の拡大断面図である。
【図3】 冷却室の平面図である。
【図4】 エアダクト並びにドレンパンの取付構造を示
す断面図である。
【図5】 冷凍庫の運転のタイムチャートである。
【図6】 庫内温度を示すグラフである。
【図7】 除霜終了時の庫内温度とヒータ容量との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1…冷凍庫本体(断熱箱体) 2…貯蔵室 17…エア
ダクト 18…冷却室 20…蒸発器(冷却器) 25…庫内ファン 28…除
霜用ヒータ 31…ドレンパン 38…補助ヒータ 4
0…除霜用温度センサ 43…遮風板 44…吹出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸崎 淳一 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザ キ電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−215459(JP,A) 実開 昭58−172791(JP,U) 実開 昭56−29771(JP,U) 実開 昭62−105481(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 19/00 F25D 21/08 F25D 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に貯蔵室を設けた断熱箱体の天井部
    には冷却器と庫内ファンとが設けられ、この庫内ファン
    により吸引された庫内空気が冷却器を流通することで冷
    気が生成されて、その冷気がダクトを介して庫内に向け
    て循環供給されるとともに、前記冷却器には除霜用のヒ
    ータが設けられ、かつ冷却器の下面側には除霜水を受け
    て排出するドレンパンが設けられた冷却貯蔵庫におい
    て、 前記ドレンパンには、前記冷却器における庫内空気の流
    入側の端部の下方に対応する位置に補助ヒータが設けら
    れ、かつこの補助ヒータは、除霜運転を終了すべく前記
    除霜用のヒータへの通電が解除されたのちの水切り時間
    は通電が継続されるようになっていることを特徴とす
    る冷却貯蔵庫。
JP08273804A 1996-10-16 1996-10-16 冷却貯蔵庫 Expired - Fee Related JP3086181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08273804A JP3086181B2 (ja) 1996-10-16 1996-10-16 冷却貯蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08273804A JP3086181B2 (ja) 1996-10-16 1996-10-16 冷却貯蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10122725A JPH10122725A (ja) 1998-05-15
JP3086181B2 true JP3086181B2 (ja) 2000-09-11

Family

ID=17532811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08273804A Expired - Fee Related JP3086181B2 (ja) 1996-10-16 1996-10-16 冷却貯蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3086181B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4653749B2 (ja) * 2004-08-04 2011-03-16 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫
JP2008202913A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷凍ユニット
JP5294580B2 (ja) * 2007-07-05 2013-09-18 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫
JP5197244B2 (ja) * 2008-09-02 2013-05-15 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置、冷凍装置及び空気調和装置
WO2015177822A1 (ja) * 2014-05-19 2015-11-26 三菱電機株式会社 ユニットクーラ
EP3252400A4 (en) * 2015-01-30 2018-10-10 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle device
CN105650981B (zh) * 2016-02-04 2018-08-10 青岛海尔股份有限公司 冰箱

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10122725A (ja) 1998-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080092574A1 (en) Cooler with multi-parameter cube ice maker control
EP2746701A1 (en) Refrigerator with no-frost freezer
KR100186665B1 (ko) 저온 쇼 케이스
US20080092569A1 (en) Cooling unit with multi-parameter defrost control
US3261173A (en) Refrigerating apparatus
US2592394A (en) Refrigerator defrost product disposal system
US5207761A (en) Refrigerator/water purifier with common evaporator
KR100186666B1 (ko) 저온 쇼 케이스의 제상 장치
JP3086181B2 (ja) 冷却貯蔵庫
US4530218A (en) Refrigeration apparatus defrost control
JP6894389B2 (ja) 冷蔵庫
US3105364A (en) Refrigerating apparatus with defrost means
JPH11311473A (ja) 冷蔵庫の制御方法
JP2001147074A (ja) 除霜水の強制蒸発機構
CN111609633B (zh) 风冷冰箱
US3643458A (en) Defrost bimetal for interrupting timed cycle icemaker during defrost{13 two timers
US4061482A (en) Cooling coil and air distribution system defrost means
JP2021143826A (ja) 冷蔵庫
JP6837423B2 (ja) 冷蔵庫
US2539813A (en) Refrigerating apparatus and method
JP3600009B2 (ja) 冷蔵庫の制御方法
JP6955399B2 (ja) 除霜装置
JPS6216625Y2 (ja)
JP5511735B2 (ja) 冷蔵庫
JP5774868B2 (ja) 冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080707

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees