JP3086006B2 - 位置決めステージ装置 - Google Patents
位置決めステージ装置Info
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- JP3086006B2 JP3086006B2 JP13868491A JP13868491A JP3086006B2 JP 3086006 B2 JP3086006 B2 JP 3086006B2 JP 13868491 A JP13868491 A JP 13868491A JP 13868491 A JP13868491 A JP 13868491A JP 3086006 B2 JP3086006 B2 JP 3086006B2
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- stage
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- plate
- shaft
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70691—Handling of masks or workpieces
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平面内を回転可能で
あるとともにこの回転面に対する垂直方向に上下動可能
な位置決めステージに関するもので特に半導体製造装置
の露光装置の分野でウエハにマスクパタ−ンを露光させ
る際に使用する位置決めステ−ジに関するものである。
あるとともにこの回転面に対する垂直方向に上下動可能
な位置決めステージに関するもので特に半導体製造装置
の露光装置の分野でウエハにマスクパタ−ンを露光させ
る際に使用する位置決めステ−ジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置において、ウエハ上にマ
スクパタ−ンを露光させる場合、水平面内における1方
向(X方向)とこれに直交する他方向(Y方向)に駆動
可能なXYステ−ジ上方の載置台にウエハを載置する。
さらにこのXYステ−ジの上に水平面内における回転方
向(Θ方向)と、この水平面に直交する方向(Z方向)
と、X軸に対する回転(α方向)、Y軸に対する回転
(β方向)に調整移動可能なΘZαβステ−ジを設けて
ウエハの適正位置を保持させて露光作業を行う。
スクパタ−ンを露光させる場合、水平面内における1方
向(X方向)とこれに直交する他方向(Y方向)に駆動
可能なXYステ−ジ上方の載置台にウエハを載置する。
さらにこのXYステ−ジの上に水平面内における回転方
向(Θ方向)と、この水平面に直交する方向(Z方向)
と、X軸に対する回転(α方向)、Y軸に対する回転
(β方向)に調整移動可能なΘZαβステ−ジを設けて
ウエハの適正位置を保持させて露光作業を行う。
【0003】一般に露光装置は、図12に示すようにL字
型ミラ−50とレ−ザ干渉器51とによって位置制御が行わ
れるXステ−ジ52、Yステ−ジ53の上部中央にΘZステ
−ジ54を設け、レチクルに対してウエハの位置を適正に
位置合わせして露光するようになっている。この場合、
Θ方向の駆動機構は回転成分誤差を除去するためのもの
であり、粗動(分解能10μrad 相当) と微動(分解能1
μrad 相当) 調整することにより行う。また、Z方向の
駆動機構は投影レンズ55に対する高さ方向の位置合わせ
をするためのものであり、やはり粗動(分解能1〜2μ
m)と微動(分解能0.01μm)調整することにより行う。な
お、露光は反射鏡55a を有する光源56からの光を、コン
デンサレンズ57、レチクル58、投影レンズ55を透過させ
て行う。
型ミラ−50とレ−ザ干渉器51とによって位置制御が行わ
れるXステ−ジ52、Yステ−ジ53の上部中央にΘZステ
−ジ54を設け、レチクルに対してウエハの位置を適正に
位置合わせして露光するようになっている。この場合、
Θ方向の駆動機構は回転成分誤差を除去するためのもの
であり、粗動(分解能10μrad 相当) と微動(分解能1
μrad 相当) 調整することにより行う。また、Z方向の
駆動機構は投影レンズ55に対する高さ方向の位置合わせ
をするためのものであり、やはり粗動(分解能1〜2μ
m)と微動(分解能0.01μm)調整することにより行う。な
お、露光は反射鏡55a を有する光源56からの光を、コン
デンサレンズ57、レチクル58、投影レンズ55を透過させ
て行う。
【0004】ウエハを載置した台を水平面内のX、Y、
Θ方向に動作させる場合の動作量は、レチクルとウエハ
のマ−クを用いたアライメント法によって決定される。
また、Z方向及びα, β方向に動作させる場合は、投影
レンズ55とウエハ間の距離をオ−トフォ−カス検出器に
よって検出し、検出信号に基づいてフィ−ドバックし駆
動量を調整する。なお、これらの位置決め手段の具体的
構成についての説明は省略する。以上のごとくして、ウ
エハを適正位置にセットした後に露光過程に入り、X方
向、Y方向の移動動作を繰り返しながら各チップが順次
焼きつけ露光されるのである。
Θ方向に動作させる場合の動作量は、レチクルとウエハ
のマ−クを用いたアライメント法によって決定される。
また、Z方向及びα, β方向に動作させる場合は、投影
レンズ55とウエハ間の距離をオ−トフォ−カス検出器に
よって検出し、検出信号に基づいてフィ−ドバックし駆
動量を調整する。なお、これらの位置決め手段の具体的
構成についての説明は省略する。以上のごとくして、ウ
エハを適正位置にセットした後に露光過程に入り、X方
向、Y方向の移動動作を繰り返しながら各チップが順次
焼きつけ露光されるのである。
【0005】図13以降に示したものは、上記位置決め手
段のうちのΘ方向、Z方向に移動調整するための従来例
である。これは、刊行物「自動化技術」(1987, 第19巻
第9号)に開示されているものである。図13はΘ、Zス
テ−ジの縦断面図であり、図14は平面図である。Θ回転
板59は円柱状の回転軸60により回転するようになってお
り、さらにこの回転軸60は傾きを防止するために、外周
面に対して3方向から摩擦するように支持する部材が設
けられている(接合個所が線状である3線摩擦方式)。
また、その内の1方向からの支持部材は、バネ性を有し
ており、この支持部材に付設されているネジにより、傾
きとラジアル方向のガタが生じないように与圧調整され
ている。また、Θ回転板59の外周部の3個所には、ベ−
ス61との平行面を保持するための平面受けピン62が設け
られているとともに、Θ回転板59の上面はスプリング63
で押さえてあり浮き上がりを防止するようになってい
る。
段のうちのΘ方向、Z方向に移動調整するための従来例
である。これは、刊行物「自動化技術」(1987, 第19巻
第9号)に開示されているものである。図13はΘ、Zス
テ−ジの縦断面図であり、図14は平面図である。Θ回転
板59は円柱状の回転軸60により回転するようになってお
り、さらにこの回転軸60は傾きを防止するために、外周
面に対して3方向から摩擦するように支持する部材が設
けられている(接合個所が線状である3線摩擦方式)。
また、その内の1方向からの支持部材は、バネ性を有し
ており、この支持部材に付設されているネジにより、傾
きとラジアル方向のガタが生じないように与圧調整され
ている。また、Θ回転板59の外周部の3個所には、ベ−
ス61との平行面を保持するための平面受けピン62が設け
られているとともに、Θ回転板59の上面はスプリング63
で押さえてあり浮き上がりを防止するようになってい
る。
【0006】Θ回転板59を粗・微動させるには、Θ回転
板59の外周部の一部にレバ−部64を形成し、このレバ−
部64を送りナット65とその移動を受ける微動用PZT66
を介して進退動させながら行う。そして、粗動はステッ
ピングモ−タ67と高精度リ−ドネジ68の動作によって行
わせ、微動はPZTホルダ69内に設けられた微動用PZ
T66の動作によって行わせるようになっている。
板59の外周部の一部にレバ−部64を形成し、このレバ−
部64を送りナット65とその移動を受ける微動用PZT66
を介して進退動させながら行う。そして、粗動はステッ
ピングモ−タ67と高精度リ−ドネジ68の動作によって行
わせ、微動はPZTホルダ69内に設けられた微動用PZ
T66の動作によって行わせるようになっている。
【0007】次に、Z方向の粗動はインチワ−ムモ−タ
70を用いて行う。図15A、Bはインチワ−ムの概要図と
動作説明図である。このようにインチワ−ムモ−タ70
は、上下2個の円筒部を弾性ヒンジバネで接続した圧電
アクチュエ−タ・ホルダ部71、保持レバ−72、73でホル
ダ円筒部に対して押圧保持する可動部74と、ホルダと保
持レバ−を駆動する圧電アクチュエ−タを有している。
図15Bに示すように、各圧電アクチュエ−タへの電圧印
加を順次切り換えることによって、円筒部を尺取り虫が
動くように上下変位を繰り返させるのである。この場
合、上昇、下降のそれぞれの変位は2.5 μm/ステップと
なっている。以上のごとくして、トッププレ−ト上のウ
エハ75の適正な位置決めができるのである。
70を用いて行う。図15A、Bはインチワ−ムの概要図と
動作説明図である。このようにインチワ−ムモ−タ70
は、上下2個の円筒部を弾性ヒンジバネで接続した圧電
アクチュエ−タ・ホルダ部71、保持レバ−72、73でホル
ダ円筒部に対して押圧保持する可動部74と、ホルダと保
持レバ−を駆動する圧電アクチュエ−タを有している。
図15Bに示すように、各圧電アクチュエ−タへの電圧印
加を順次切り換えることによって、円筒部を尺取り虫が
動くように上下変位を繰り返させるのである。この場
合、上昇、下降のそれぞれの変位は2.5 μm/ステップと
なっている。以上のごとくして、トッププレ−ト上のウ
エハ75の適正な位置決めができるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例は、Θ回転
板59を微動させる場合に圧電素子(ストロ−ク10μm)を
用いて行うように構成してあるので、回転軸60のガタ
(傾きとラジアル)及び高精度リ−ドネジ68のバックラ
ッシュ等スラスト方向のガタ成分をできるだけとらなけ
ればならず、回転軸60に対する与圧圧力を高めに設定し
なければならない。すると、ステッピングモ−タ67の回
転負荷が大となりステッピングモ−タ67の発熱原因とな
ってしまう。この発熱は、装置の周辺部材の膨張を招
き、ウエハを数μm 上方に変位させてしまうこととな
り、投影レンズが有している焦点深度を遙かに超えてし
まい適正な露光ができないという不具合があった。ま
た、3線摩擦方式により支持された軸の傾きと、Θ回転
板外周部3個所の平面受けピンにより形成された面の軸
に対する傾きが合っていないと、スプリングあるいは全
体の荷重による力で軸部あるいは平面受けピンにかかる
力のバランスがくずれ、回転動作中に荷重変動が発生
し、軸の傾き(平面)が変動してしまう。
板59を微動させる場合に圧電素子(ストロ−ク10μm)を
用いて行うように構成してあるので、回転軸60のガタ
(傾きとラジアル)及び高精度リ−ドネジ68のバックラ
ッシュ等スラスト方向のガタ成分をできるだけとらなけ
ればならず、回転軸60に対する与圧圧力を高めに設定し
なければならない。すると、ステッピングモ−タ67の回
転負荷が大となりステッピングモ−タ67の発熱原因とな
ってしまう。この発熱は、装置の周辺部材の膨張を招
き、ウエハを数μm 上方に変位させてしまうこととな
り、投影レンズが有している焦点深度を遙かに超えてし
まい適正な露光ができないという不具合があった。ま
た、3線摩擦方式により支持された軸の傾きと、Θ回転
板外周部3個所の平面受けピンにより形成された面の軸
に対する傾きが合っていないと、スプリングあるいは全
体の荷重による力で軸部あるいは平面受けピンにかかる
力のバランスがくずれ、回転動作中に荷重変動が発生
し、軸の傾き(平面)が変動してしまう。
【0009】また、Z方向の移動をさせるための構成に
おけるインチワ−ムモ−タは、圧電アクチュエ−タ・ホ
ルダ部71のPZTホルダ71a と可動部74との3個所の接
触部(3線接触部)において磨耗が生じ、動作中に滑り
現象が起こり一定の変位量を得られないという不具合が
あった。さらに、可動部74の保持レバ−72、73の強度が
十分でない時、或いは上下の保持レバ−の押圧バランス
が異なっていると動作中にZ軸が傾いてしまい、いわゆ
る首振り現象を生じさせてしまうという不具合があっ
た。この首振りは、ウエハの位置合わせ精度に極めて大
きな影響を与えてしまうのである。
おけるインチワ−ムモ−タは、圧電アクチュエ−タ・ホ
ルダ部71のPZTホルダ71a と可動部74との3個所の接
触部(3線接触部)において磨耗が生じ、動作中に滑り
現象が起こり一定の変位量を得られないという不具合が
あった。さらに、可動部74の保持レバ−72、73の強度が
十分でない時、或いは上下の保持レバ−の押圧バランス
が異なっていると動作中にZ軸が傾いてしまい、いわゆ
る首振り現象を生じさせてしまうという不具合があっ
た。この首振りは、ウエハの位置合わせ精度に極めて大
きな影響を与えてしまうのである。
【0010】本発明は、上記不具合を解決すべく提案さ
れるもので、ΘZステ−ジの操作によりウエハをレチク
ルに対して適正な位置決めをし、精度の高い位置合わせ
を実現できる位置決めステージ装置を提供することを目
的としたものである。
れるもので、ΘZステ−ジの操作によりウエハをレチク
ルに対して適正な位置決めをし、精度の高い位置合わせ
を実現できる位置決めステージ装置を提供することを目
的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、水平面内を回転可能であるとともにこの回転
面に対する垂直方向に上下動可能な位置決めステ−ジに
おいて、位置決めステ−ジを支持するステ−ジ支軸の軸
受け部との接合部分を球面形成し、接合する一方向から
ラジアル方向のガタを除去するように予圧をかけながら
軸受け部を球面と3点接合させて、回転動および上下動
および水平面に垂直方向の軸に対するアキシャルふれの
動きを可能とする構成にし、ステ−ジ支軸を中心とする
放射状位置に連結部材を介してステ−ジ支軸に連結する
3個の位置決めステ−ジの平面保持用ピンを配設したこ
とを特徴とする位置決めステージ装置とした。
するため、水平面内を回転可能であるとともにこの回転
面に対する垂直方向に上下動可能な位置決めステ−ジに
おいて、位置決めステ−ジを支持するステ−ジ支軸の軸
受け部との接合部分を球面形成し、接合する一方向から
ラジアル方向のガタを除去するように予圧をかけながら
軸受け部を球面と3点接合させて、回転動および上下動
および水平面に垂直方向の軸に対するアキシャルふれの
動きを可能とする構成にし、ステ−ジ支軸を中心とする
放射状位置に連結部材を介してステ−ジ支軸に連結する
3個の位置決めステ−ジの平面保持用ピンを配設したこ
とを特徴とする位置決めステージ装置とした。
【0012】
【作用】以上のごとく、ステ−ジ支軸は軸受けに球面の
3点で支持されるようになっているので、摩擦面を最小
にしながらラジアル方向の運動のみが抑制され、他の方
向への自由度は確保される。さらに、平面保持用ピン3
点で形成される面によりステ−ジ支軸の傾きが抑制され
る。さらにZ軸粗動は、3個所に設けられたカムとピン
で形成される面を保ちながら上下に移動することができ
る。したがって、ウエハを適正な位置に保持できるよう
になる。
3点で支持されるようになっているので、摩擦面を最小
にしながらラジアル方向の運動のみが抑制され、他の方
向への自由度は確保される。さらに、平面保持用ピン3
点で形成される面によりステ−ジ支軸の傾きが抑制され
る。さらにZ軸粗動は、3個所に設けられたカムとピン
で形成される面を保ちながら上下に移動することができ
る。したがって、ウエハを適正な位置に保持できるよう
になる。
【0013】
【実施例】以下図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明していく。図1は、本発明に係る装置の全体概要図
であり、図2以下は各構成部分を示したものである。図
1には示されていないが、図2に示すようにウエハ1は
ウエハチャック2にセットされる。該ウエハチャック2
は、トッププレ−ト3にビス止め等により固定されるよ
うになっている。トッププレ−ト3は、図3の平面図に
示すように抑え部材5によりZ方向(上下方向)に可動
であるが、Θ方向(回転方向)に固定状態に設けられて
いる。そして、Z方向への微動とレベリングは、後述す
るZ微動用PZT6によりなされる。
説明していく。図1は、本発明に係る装置の全体概要図
であり、図2以下は各構成部分を示したものである。図
1には示されていないが、図2に示すようにウエハ1は
ウエハチャック2にセットされる。該ウエハチャック2
は、トッププレ−ト3にビス止め等により固定されるよ
うになっている。トッププレ−ト3は、図3の平面図に
示すように抑え部材5によりZ方向(上下方向)に可動
であるが、Θ方向(回転方向)に固定状態に設けられて
いる。そして、Z方向への微動とレベリングは、後述す
るZ微動用PZT6によりなされる。
【0014】また、トッププレ−ト3は、図4の平面図
に示すようなほぼ三角形状の本体と三角形の頂点に相当
する個所に脚部を有するZ板7に固定されている。この
Z板7の脚部には、前記のZ微動用PZT6がトッププ
レ−ト3を上下動させることができるように設けられて
いる。Z微動用PZT6は、図5の正面図に示すように
PZT8の内部にPZT9が配設されており、PZT9
に電圧を印加することにより矢印方向に伸縮動するよう
になっている。そして、Z板7の脚部3個所に設けられ
たZ微動用PZT6を各々伸縮動させることにより、前
記トッププレ−ト3をベ−ス4に対して傾き調整するこ
とができるとともに、3個のZ微動用PZT9が同時に
変位することによりトッププレ−ト3は、上下方向に平
行移動できる。
に示すようなほぼ三角形状の本体と三角形の頂点に相当
する個所に脚部を有するZ板7に固定されている。この
Z板7の脚部には、前記のZ微動用PZT6がトッププ
レ−ト3を上下動させることができるように設けられて
いる。Z微動用PZT6は、図5の正面図に示すように
PZT8の内部にPZT9が配設されており、PZT9
に電圧を印加することにより矢印方向に伸縮動するよう
になっている。そして、Z板7の脚部3個所に設けられ
たZ微動用PZT6を各々伸縮動させることにより、前
記トッププレ−ト3をベ−ス4に対して傾き調整するこ
とができるとともに、3個のZ微動用PZT9が同時に
変位することによりトッププレ−ト3は、上下方向に平
行移動できる。
【0015】また、図6Aの軸受け部断面図に示すよう
に、Z板7の中心に軸10がほぼ垂直に配設されている。
この軸10には、上部軸受け11aと下部軸受け11b が嵌合
されている。軸10の軸受け11との接合個所には、上部球
面部10a と下部球面部10b が形成されており、それぞれ
図6B、図6Cに示すように3点で接合している。しか
も、一つの接合点を形成する押圧部材11a-1 は、ビス11
a-2 を介して他の接合点に向かってラジアル方向のガタ
を無くすように予圧がかけられている。下部球面部10b
の周辺においても同様である。
に、Z板7の中心に軸10がほぼ垂直に配設されている。
この軸10には、上部軸受け11aと下部軸受け11b が嵌合
されている。軸10の軸受け11との接合個所には、上部球
面部10a と下部球面部10b が形成されており、それぞれ
図6B、図6Cに示すように3点で接合している。しか
も、一つの接合点を形成する押圧部材11a-1 は、ビス11
a-2 を介して他の接合点に向かってラジアル方向のガタ
を無くすように予圧がかけられている。下部球面部10b
の周辺においても同様である。
【0016】また、Θ回転板16の外周部で軸10を中心と
する放射状位置3個所には平面形成ピン13が設けられて
いる。また、軸10には軸芯に直交する方向に突起部が設
けられており、Θ回転板16と固定されているので、平面
形成ピン13による上下方向の調整動は軸10に伝達される
ようになる。したがって、平面形成ピン13の調整により
軸10は傾きを抑制されるので、軸10によって支持されて
いるZ板7は水平面を維持できることとなる。
する放射状位置3個所には平面形成ピン13が設けられて
いる。また、軸10には軸芯に直交する方向に突起部が設
けられており、Θ回転板16と固定されているので、平面
形成ピン13による上下方向の調整動は軸10に伝達される
ようになる。したがって、平面形成ピン13の調整により
軸10は傾きを抑制されるので、軸10によって支持されて
いるZ板7は水平面を維持できることとなる。
【0017】また、軸10には、Θ回転板16が中央部に形
成されている立ち上がり部17を介してビスにより固定さ
れている。立ち上がり部17の外周には、玉軸受け18を介
してカムリング19が設けられている。カムリング19の外
周3方には、フランジが等間隔に形成されており、フラ
ンジの上面にそれぞれカム20が設けられている。 図7
は、カム20近傍の拡大断面を示したものであり、カム20
の上面は傾斜面に形成されている。さらに、カム20の上
方には、カム軸板21とZ板22とを固定ビス23で重ね合わ
せ、粗調用ボ−ル付ネジ24と微調用ボ−ル付ネジ25とを
有する調整体が設けられている。図8は、カム20周辺の
断面図であり、粗調用ボ−ル付ネジ24の先端に形成され
ているボ−ルがカム20の傾斜面に当接しており、カムリ
ング19とともにカム20が移動することにより、Z板7が
3個所に設けられたカムとボールの接点によって形成さ
れる面を保持しながら上下動することとなる。つまり、
カム20の傾斜面の高い部分とボ−ルが当接するとZ板7
は上昇し、傾斜面の低い部分と当接すると下降するよう
になるのである。なお、図4に示すようにカムリングの
フランジの一つには腕部26が突出形成されており、この
腕部26はZ方向アクチュエ−タ27の出力軸に設けられた
ネジ機構にカムリングバネ28を介して圧接されており、
Z方向アクチュエ−タ27の駆動によってカム20を有する
カムリング19が前記玉軸受け18の周囲を回動する。この
ような回動により前記のようにZ板7の上下動が可能と
なるのである。
成されている立ち上がり部17を介してビスにより固定さ
れている。立ち上がり部17の外周には、玉軸受け18を介
してカムリング19が設けられている。カムリング19の外
周3方には、フランジが等間隔に形成されており、フラ
ンジの上面にそれぞれカム20が設けられている。 図7
は、カム20近傍の拡大断面を示したものであり、カム20
の上面は傾斜面に形成されている。さらに、カム20の上
方には、カム軸板21とZ板22とを固定ビス23で重ね合わ
せ、粗調用ボ−ル付ネジ24と微調用ボ−ル付ネジ25とを
有する調整体が設けられている。図8は、カム20周辺の
断面図であり、粗調用ボ−ル付ネジ24の先端に形成され
ているボ−ルがカム20の傾斜面に当接しており、カムリ
ング19とともにカム20が移動することにより、Z板7が
3個所に設けられたカムとボールの接点によって形成さ
れる面を保持しながら上下動することとなる。つまり、
カム20の傾斜面の高い部分とボ−ルが当接するとZ板7
は上昇し、傾斜面の低い部分と当接すると下降するよう
になるのである。なお、図4に示すようにカムリングの
フランジの一つには腕部26が突出形成されており、この
腕部26はZ方向アクチュエ−タ27の出力軸に設けられた
ネジ機構にカムリングバネ28を介して圧接されており、
Z方向アクチュエ−タ27の駆動によってカム20を有する
カムリング19が前記玉軸受け18の周囲を回動する。この
ような回動により前記のようにZ板7の上下動が可能と
なるのである。
【0018】さらに、図9の平面図に示すようにΘ回転
板16には腕31が突出形成されており、この腕31は図10の
断面図に示すようにPZT受け32に設けられたボ−ル33
に当接している。PZT受け32は、PZTホルダ34に保
持されたPZT35を受けており、PZTホルダ34はボ−
ルネジのナット36に固定されている。ナット36には、バ
ックラッシュが低減されるようにコイルバネ37が連結さ
れており、またカップリング38、減速機39を介してΘ回
転駆動モ−タ40が連結され駆動するようになっている。
なお、Θ回転板16は図1および図11に示すように、Θ抑
え5に設けられたボ−ル付プランジャ−ネジ41により上
下動が規制されるようになっている。
板16には腕31が突出形成されており、この腕31は図10の
断面図に示すようにPZT受け32に設けられたボ−ル33
に当接している。PZT受け32は、PZTホルダ34に保
持されたPZT35を受けており、PZTホルダ34はボ−
ルネジのナット36に固定されている。ナット36には、バ
ックラッシュが低減されるようにコイルバネ37が連結さ
れており、またカップリング38、減速機39を介してΘ回
転駆動モ−タ40が連結され駆動するようになっている。
なお、Θ回転板16は図1および図11に示すように、Θ抑
え5に設けられたボ−ル付プランジャ−ネジ41により上
下動が規制されるようになっている。
【0019】また、カムリング19には図10に示すよう
に、同軸で回転するセンサ遮光板42が取りつけられてお
り、このセンサ遮光板42の扇型開角部にカムリング回転
角左回り終点検出用の光電式リミットセンサ43が設けら
れ、カムリング19の回転情報を前記Z回転駆動モ−タ45
に供給して制御するようになっている。なお(図示しな
い)右回り終点センサについても同様である。
に、同軸で回転するセンサ遮光板42が取りつけられてお
り、このセンサ遮光板42の扇型開角部にカムリング回転
角左回り終点検出用の光電式リミットセンサ43が設けら
れ、カムリング19の回転情報を前記Z回転駆動モ−タ45
に供給して制御するようになっている。なお(図示しな
い)右回り終点センサについても同様である。
【0020】以上のごとく構成されているので、トップ
プレ−ト3のΘ方向、Z方向の粗動と微動調整は次のよ
うにして行われる。先ず、Θ方向の調整をするには、Θ
回転駆動用モ−タ40によりΘ回転板16の腕31を移動させ
て粗動調整をする。また、PZT35の駆動により微動調
整をする。次にZ方向の調整をするには、図10に示すよ
うにモ−タ受け44に保持されたZ方向駆動用モ−タ45と
カムリング19とによって粗動が行われる。また、図5に
示すようにZ微動用PZT6により直接トッププレ−ト
3を上下方向に微動調整する。さらに、3個のPZTに
印加する電圧それぞれを変えることによりレベリングを
行う。
プレ−ト3のΘ方向、Z方向の粗動と微動調整は次のよ
うにして行われる。先ず、Θ方向の調整をするには、Θ
回転駆動用モ−タ40によりΘ回転板16の腕31を移動させ
て粗動調整をする。また、PZT35の駆動により微動調
整をする。次にZ方向の調整をするには、図10に示すよ
うにモ−タ受け44に保持されたZ方向駆動用モ−タ45と
カムリング19とによって粗動が行われる。また、図5に
示すようにZ微動用PZT6により直接トッププレ−ト
3を上下方向に微動調整する。さらに、3個のPZTに
印加する電圧それぞれを変えることによりレベリングを
行う。
【0021】
【発明の効果】以上のごとく本発明によれば、Θ回転板
に固定した軸を軸受けに3点接触状態にラジアル方向の
ガタを無くすように接合させるとともに、平面形成ピン
により軸の傾きを抑制するようにしているので、Θ方向
の回転負荷が軽減しモ−タの発熱を減少させることがで
きる。また、Z方向の移動においてもガタ無く安定させ
ることができる。
に固定した軸を軸受けに3点接触状態にラジアル方向の
ガタを無くすように接合させるとともに、平面形成ピン
により軸の傾きを抑制するようにしているので、Θ方向
の回転負荷が軽減しモ−タの発熱を減少させることがで
きる。また、Z方向の移動においてもガタ無く安定させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の全体概要図である。
【図2】ウエアを載置した状態の平面図である。
【図3】トッププレ−トの平面図である。
【図4】Z板の平面図である。
【図5】Z微動用PZTの正面図である。
【図6】軸受け部近傍の断面図である。
【図7】カムの拡大断面図である。
【図8】カム近傍の断面図である。
【図9】Θ回転板の平面図である。
【図10】Θ回転駆動用アクチュエ−タ近傍の断面図で
ある。
ある。
【図11】Θ抑え近傍の断面図である。
【図12】従来の露光装置の全体斜視図である。
【図13】ΘZステ−ジの断面図である。
【図14】ΘZステ−ジの平面図である。
【図15】インチワームの概要図および動作説明図であ
る。
る。
3 トッププレ−ト 6 Z微動用PZT 7 Z板 10 軸 11 軸受け 13 平面形成ピン 16 Θ回転板 17 カムリング 18 玉軸受け 30 大径玉軸受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 9/00 H01L 21/68 G12B 5/00
Claims (1)
- 【請求項1】 水平面内を回転可能であるとともにこの
回転面に対する垂直方向に上下動可能な位置決めステ−
ジにおいて、 位置決めステ−ジを支持するステ−ジ支
軸の軸受け部との接合部分を球面形成し、接合する一方
向からラジアル方向のガタを除去するように予圧をかけ
ながら軸受け部を球面と3点接合させて、回転動および
上下動および水平面に垂直方向の軸に対するアキシャル
ふれの動きを可能とする構成にし、ステ−ジ支軸を中心
とする放射状位置に連結部材を介してステ−ジ支軸に連
結する3個の位置決めステ−ジの水平面保持用ピンを配
設したことを特徴とする位置決めステージ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13868491A JP3086006B2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 位置決めステージ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13868491A JP3086006B2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 位置決めステージ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04338626A JPH04338626A (ja) | 1992-11-25 |
JP3086006B2 true JP3086006B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=15227693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13868491A Expired - Fee Related JP3086006B2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | 位置決めステージ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3086006B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100256085B1 (ko) * | 1997-01-24 | 2000-05-01 | 구자홍 | 미세칩 위치 결정장치 |
JP5102358B2 (ja) * | 2008-06-03 | 2012-12-19 | 株式会社アルバック | アライメント機能付きステージ及びこのアライメント機能付きステージを備えた処理装置 |
CN109533087B (zh) * | 2018-11-14 | 2020-12-25 | 南昌航空大学 | 一种四轮平衡装置 |
-
1991
- 1991-05-15 JP JP13868491A patent/JP3086006B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04338626A (ja) | 1992-11-25 |
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