JP3085933U - 地面用オイルフェンス - Google Patents

地面用オイルフェンス

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JP3085933U
JP3085933U JP2001007341U JP2001007341U JP3085933U JP 3085933 U JP3085933 U JP 3085933U JP 2001007341 U JP2001007341 U JP 2001007341U JP 2001007341 U JP2001007341 U JP 2001007341U JP 3085933 U JP3085933 U JP 3085933U
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oil
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oil fence
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正樹 小川
啓進 重田
浩隆 中村
誠 中林
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Hiroshima Gas Co Ltd
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Hiroshima Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路や工場の敷地内において油が流出した場
合に、地面に形成されている穴に該油が流入しないよう
に該穴を包囲する作業を一人で迅速に行うことができる
軽量な地面用オイルフェンスを提供する。 【解決手段】 地面に流出した油が該地面に形成されて
いる穴に流入することを防止する地面用オイルフェンス
であって、前記穴の開口面積より大きい外周を有する偏
平状基体と該基体の下面外周部に設けられる固定手段と
該固定手段によって該基体の下面外周部に隙間なく装着
される油吸着材とからなり、前記基体を前記油吸着材と
共に折り曲げることができるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、道路や工場の敷地内において油が流出した際に流出した油が集水桝 などの地面に形成されている穴に流入することを防止するために使用される地面 用オイルフェンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、一般的に舗装された道路や工場の敷地内は、水はけが悪いため、 例えば、図14に示すように、歩道を仕切る縁石101と車両が通行する路面1 02との間に側溝103が設けられており、側溝103に向かって僅かに傾斜し た路面102(図15参照)から側溝103に流れ込んだ雨水等は、側溝103 に一定の間隔で設けられた集水桝枠104の上面に嵌められたグレーチング蓋1 05を介してグレーチング蓋105下方の集水桝106(図16参照)に流入し 、集水桝106から伸びる配管107を通って河川等へ排出される。
【0003】 従って、前記舗装された道路や工場の敷地内において車の事故、機械の故障又 は人為的ミスなどにより油が流出した場合には、該流出した油は、前記雨水等と 同様の経路を辿って河川等へ流出される恐れがある。
【0004】 前記流出した油は自然環境に深刻な被害を与えるため、全て回収する必要があ るが、河川等へ流出した油は、該河川等の水流により広範囲に拡散されるので、 該油を全て回収することは不可能であり、また、一旦、路面上からグレーチング 蓋を介して集水桝や配管内に流入した油を回収することは極めて困難であるため 、従来は、前記グレーチング蓋の周囲に土嚢を積むと共に、該各土嚢間に生じる 隙間に布を詰め込んで該グレーチング蓋へ該油が流入することを防止していた。
【0005】 また、実開昭62−3840号公報には、前記土嚢の代わりとして、可撓性部 材で筒状に形成された複数の同袋体内に充填された砂と、上記袋体表面の長手方 向へ一体的に夫々形成されたフィンと、上記袋体の端部同士を油密に接続させる 接続機構とを有するオイルフェンスが開示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の土嚢を使用する方法においては、グレーチング蓋を包囲す るために多数の土嚢が必要となるので、該土嚢の運搬に長時間を要し、また、短 時間で全ての土嚢を運搬するためには多数の人手が必要となるという問題点、砂 等が充填された該土嚢は重く、作業者に体力が要求されるという問題点及び土嚢 を積み終わった後、該各土嚢間に布を詰め込む作業にさらなる作業時間が必要と なるという問題点があった。
【0007】 また、前記公報に開示されたオイルフェンスによれば、該オイルフェンスの端 部に接続機構が設けられており、袋体同士を連結した際に該各袋体間に隙間が生 じないため、前記土嚢を使用する方法のように布の詰め込み作業を行う必要はな いが、グレーチング蓋を包囲するためには多数のオイルフェンスが必要となる点 や、袋体内に砂が充填された該オイルフェンスは重く、作業者に体力が要求され る点において前記土嚢と同様の問題点を残していた。
【0008】 そこで、本考案は、道路や工場の敷地内において油が流出した場合に、グレー チング蓋が嵌められた集水桝などの地面に形成されている穴に油が流入しないよ うに該穴を包囲する作業を一人で迅速に行うことができる軽量な地面用オイルフ ェンスを提供することを技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記技術的課題は、次の通りの本考案によって解決できる。
【0010】 即ち、本考案に係る地面用オイルフェンスは、地面に流出した油が該地面に形 成されている穴に流入することを防止する地面用オイルフェンスであって、前記 穴の開口面積より大きい外周を有する偏平状基体と該基体の下面外周部に設けら れる固定手段と該固定手段によって該基体の下面外周部に隙間なく装着される油 吸着材とからなり、前記基体を前記油吸着材と共に折り曲げることができるもの である。
【0011】 また、本考案は、前記地面用オイルフェンスにおいて、基体をフレーム体とし たものである。
【0012】 また、本考案は、前記地面用オイルフェンスにおいて、基体を板体としたもの である。
【0013】 また、本考案は、前記いずれかの地面用オイルフェンスにおいて、基体が少な くとも2枚の偏平体を連結してなり、該基体が該各偏平体の連結箇所において油 吸着材と共に折り曲げることができるものである。
【0014】 また、本考案は、前記いずれかの地面用オイルフェンスにおいて、基体が可撓 性を有する部材により形成されているものである。
【0015】 さらに、本考案に係る地面用オイルフェンスは、地面に流出した油が該地面に 形成されている穴に流入することを防止する地面用オイルフェンスであって、可 撓性を有する部材によって形成された前記穴の外周より長い全長を有する偏平長 尺状基体と該基体の下面における外周部となる位置に設けられる固定手段と該固 定手段によって該基体の下面における外周部となる位置に隙間なく装着される油 吸着材とからなり、前記基体の一方端には連結部が設けられていると共に他方端 には該連結部と係合する受け連結部が設けられており、当該基体の連結部と受け 連結部とを連結させると環状に成形できるものである。
【0016】 また、本考案は、前記いずれかの地面用オイルフェンスにおいて、油吸着材を 穴の周囲に密着させた際に基体が折れ曲がった状態で保持されるものである。
【0017】 また、本考案は、前記いずれかの地面用オイルフェンスにおいて、固定手段を 下向きC字状固定具としたものである。
【0018】 また、本考案は、前記いずれかの地面用オイルフェンスにおいて、油吸着材が 基体に対して着脱可能に装着されているものである。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0020】 実施の形態1.
【0021】 図1は本実施の形態に係るオイルフェンスを示した斜視図であり、図2は図1 に示すオイルフェンスにおけるフレーム体に油吸着材を固定する固定手段を示し た説明端面図であり、図3は図1に示すオイルフェンスの使用状態を示した説明 図であり、図4は図1に示すオイルフェンスを折り畳んだ状態を示した斜視図で あり、これらの図において、1は、2枚のコ字状偏平体2の両端をそれぞれ蝶番 3で連結して形成した中央に矩形状開口部4を有する偏平状フレーム体(基体) 5と、該フレーム体5の蝶番3が取り付けられていない下面外周部に間隔を空け て設けられた複数の下向きC字状固定具(固定手段)6(図2参照)と、該各固 定具6によりフレーム体5の下面外周部に隙間なく周着される油吸着材7と、該 フレーム体5の蝶番3が取り付けられた上面に置くか又は貼着される錘8とから なる地面用オイルフェンスであり、前記油吸着材7は、図2に示すように、前記 各固定具6におけるフレーム体5の下面から下方へ突出した両爪部9,9により 上部を挟持されてフレーム体5に対して着脱可能に装着されている。
【0022】 前記油吸着材7としては、天然繊維やポリプロピレン繊維等の合成繊維などに より形成されたものを使用すればよく、具体的には、市販されているオイルキャ ッチャーKT-100(商品名:カクイ株式会社製)やロングクリンFE-100(商品名: 栗田工業株式会社製)などを使用すればよい。
【0023】 前記偏平体2は、油吸着材7を押さえつけて地面と密着させるために必要とな る適度な重量を有する部材によって形成すればよく、例えば、木板や合成樹脂板 などを使用すればよい。
【0024】 前記錘8は、フレーム体5の重量のみでは油吸着材7を地面に密着させること ができない場合にフレーム体5の上面に置くか又は貼着されるものである。なお 、錘8をフレーム体5の上面に貼着する場合には、オイルフェンス1を折り畳ん だ際に厚みが生じないように偏平状の錘8を使用することが好ましい。
【0025】 次に、使用方法について説明する。
【0026】 道路や工場の敷地内において油が流出し、該油が雨水等と同様の経路を辿って グレーチング蓋を介して集水桝(地面に形成されている穴)に流入する恐れがあ ると判断した場合には、図3の(a)及び図3の(b)に示すように、オイルフ ェンス1をグレーチング蓋105に被せるように上方へ設置し、オイルフェンス 1のフレーム体5に装着された油吸着材7でグレーチング蓋105を包囲する。 この時、地面と油吸着材7との間に隙間が生じないように、フレーム体5を両偏 平体2,2の連結箇所において油吸着材7と共に折り曲げてオイルフェンス1の 形状を地面の形状に合わせる。また、フレーム体5の重量のみでは油吸着材7を 地面に押さえつけて密着させることができない場合には、フレーム体5の上面に 錘8を置くか又は貼着する。
【0027】 また、オイルフェンス1に達する油の量が油吸着材7の油吸着許容量を上回り 、該油が染み出してグレーチング蓋105へ流入する恐れがあると判断した場合 には、オイルフェンス1の開口部4から別途用意した油吸着材(図示せず。)を 補充する。
【0028】 そして、前記流出した油の回収作業が終了した後、該油がしみ込んだ油吸着材 7をフレーム体5の固定具6から引き剥がして新しい油吸着材7を固定具6に装 着し、図4に示すように、フレーム体5を両偏平体2,2の連結箇所において油 吸着材7と共に上面側に折り曲げてオイルフェンス1をコンパクトに折り畳み収 納する。
【0029】 本実施の形態によれば、2枚の偏平体2を連結させてフレーム体5を形成した ので、オイルフェンス1をコンパクトに折り畳むことができ、収納時においては 場所を取らず、また、運搬時においては容易に持ち運ぶことができる。
【0030】 また、フレーム体5に開口部4を設けたので、オイルフェンス1を軽量化でき ると共に、開口部4から油吸着材7の油の吸着状況を確認することができ、油吸 着材7のグレーチング蓋105側にまで油の吸着が進行していることを確認した 場合には、開口部4から別途用意した油吸着材を補充することができる。
【0031】 さらに、フレーム体5の上面に錘8を置くか又は貼着することにより、錘8及 びフレーム体5の重量によって油吸着材7を確実に地面に密着させることができ る。
【0032】 なお、本実施の形態に係るオイルフェンス1は、グレーチング蓋105が嵌め られた集水桝以外の地面に形成されている穴に対しても使用することができる。
【0033】 実施の形態2.
【0034】 本実施の形態は前記実施の形態1におけるフレーム体に油吸着材を固定する固 定手段の変形例であり、図5は本実施の形態に係るフレーム体に油吸着材を固定 する固定手段の各変形例を示した説明端面図であり、これらの図において、図1 〜図4と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0035】 変形例1:図5の(a)に示すフレーム体5には、下面外周部に接着剤9が塗 布されており、油吸着材7は、接着剤9によりフレーム体5に接着されている。
【0036】 なお、接着剤9として市販の両面テープを使用することもでき、また、接着剤 9の代わりとして粘着剤を使用すれば、フレーム体5から油吸着材7を容易に着 脱することができ、前記実施の形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
【0037】 変形例2:図5の(b)に示すフレーム体5には、下面外周部に断面Ω状固定 溝10が形成されており、油吸着材7は、固定溝10の両側壁11,11に上部 を挟持されてフレーム体5に対して着脱可能に装着されている。
【0038】 本実施例においても前記実施の形態1と同様の作用・効果を得ることができる 。
【0039】 変形例3:図5の(c)に示すフレーム体5には、ネジ孔12が一定間隔で形 成されており、ネジ孔12には、皿ビス13がフレーム体5下面側に突出して挿 通されてナット14によりフレーム体5に固定されている。そして、油吸着材7 は、フレーム体5下面側から突出した皿ビス13のネジ部15に差し込まれ、ネ ジ部15から抜け落ちないように油吸着材7の底面中央を窪ませて該底面中央か ら突出させたネジ部15先端部に座金16を通した後に止めナット17を螺合さ せることによりフレーム体5に装着されている。
【0040】 本実施例においても油吸着材7がフレーム体5に対して着脱可能となっており 、前記実施の形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
【0041】 変形例4:図5の(d)に示すフレーム体5には、鬼目ナット18によりネジ 孔19が一定間隔で設けられており、油吸着材7は、Tピン20が差し込まれて 該Tピン20の座金部20aを油吸着材7の底面中央に当接させると共に押し込 んで該底面中央を窪ませて油吸着材7の上面側から突出させたネジ部20b先端 部をフレーム体5のネジ孔19に螺合させることによりフレーム体5に装着され ている。
【0042】 本実施例においても油吸着材7がフレーム体5に対して着脱可能となっており 、前記実施の形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
【0043】 変形例5:図5の(e)に示すフレーム体5には、貫通孔21が一定間隔で形 成されており、貫通孔21には、L字状フックボルト22がフレーム体5下面側 からフック部23を突出して挿通され、該フック部23をフレーム体5外方へ屈 曲させた状態でナット14,14によりフレーム体5に固定されている。そして 、油吸着材7は、フレーム体5の下面側においてフレーム体5の外方へ屈曲した フックボルト22のフック部23に差し込まれてフレーム体5に装着されている 。
【0044】 本実施例においても油吸着材7がフレーム体5に対して着脱可能となっており 、前記実施の形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
【0045】 実施の形態3.
【0046】 図6は本実施の形態に係るオイルフェンスを示した斜視図であり、図7は図6 に示すオイルフェンスにおける板体に油吸着材を固定する固定手段を示した説明 端面図であり、図8は図6に示すオイルフェンスの折り畳んだ状態を示した斜視 図であり、これらの図において、図1〜図5と同一符号は同一又は相当箇所を示 しており、24は、2枚の矩形状偏平体25の一辺を3つの蝶番3で連結して形 成した偏平状板体(基体)26と、該板体26の下面外周部に貼着された雄面フ ァスナー(固定手段)27(図7参照)と、該雄面ファスナー27に対応する雌 面ファスナー28(図7参照)が貼着された、板体26の下面外周部に隙間なく 周着される油吸着材7とからなる地面用オイルフェンスである。
【0047】 本実施の形態においても前記実施の形態1と同様に2枚の偏平体25を連結さ せて板体26を形成したので、図8に示すように、オイルフェンス24をコンパ クトに折り畳むことができ、収納時においては場所を取らず、また、運搬時にお いては容易に持ち運ぶことができる。
【0048】 実施の形態4.
【0049】 図9は本実施の形態に係るオイルフェンスを示した一部省略斜視図であり、図 10は図9に示すオイルフェンスにおける基体に油吸着材を固定する固定手段を 示した説明端面図であり、図11は図9に示すオイルフェンスの使用形態を示し た斜視図であり、これらの図において、図1〜図8と同一符号は同一又は相当部 分を示し、29は、地面に形成された穴の外周より長い全長を有する偏平長尺状 基体30と、該基体30の上面中央を長手方向に走る保持部31に内設された可 撓性を有する芯材32(図10参照)と、該基体30の下面における外周部とな る位置に設けられた断面下向きC字状固定リブ(固定手段)33と、該固定リブ 33により基体30の下面における外周部となる位置に隙間なく装着される油吸 着材7と、該基体30の一方端に設けられたフック(連結部)34と、該基体3 0の他方端に設けられた受けフック(受け連結部)35とからなる地面用オイル フェンスであり、前記油吸着材7の両端部は、基体30の両端より僅かに延出さ れており、該油吸着材7は、図10に示すように、固定リブ33における基体3 0の下面から下方へ突出する両側壁36,36に上部を挟持されて基体30に対 して着脱可能に装着されている。
【0050】 前記基体30は、可撓性を有する合成樹脂により形成すればよく、例えば、塩 化ビニールやポリカーボネートなどの合成樹脂を使用して形成すればよい。
【0051】 前記芯材32としては、基体30を折り曲げた際に基体30の形状を折れ曲が った状態で保持するための適度な曲げ強度を有する部材であればよく、例えば、 針金などを使用すればよい。
【0052】 本実施の形態では、図11に示すように、基体30の一方端に設けられたフッ ク34を他方端に設けられた受けフック35に掛け止めてオイルフェンス29を 環状にした後、前記実施の形態1と同様にオイルフェンス29を地面に形成され ている穴に被せるように上方へ設置し、基体30を折り曲げてオイルフェンス2 9の形状を地面の形状に合わせ、油吸着材7により該穴を包囲する。
【0053】 本実施の形態によれば、基体30を自由に折り曲げることができると共に、芯 材32により基体30が折れ曲がった状態で保持されるので、オイルフェンス2 9の形状を容易に地面の形状に合わせることができ、また、収納時においては、 オイルフェンス29の形状を収納スペースに合わせてコンパクトに成形すること ができる。
【0054】 また、油吸着材7の両端部が基体30の両端より僅かに延出しているので、オ イルフェンス29を環状にした際に、フック34と受けフック35の連結箇所に おいて油吸着材7の両端が密着し、オイルフェンス29の下面外周部に油吸着材 7が隙間なく周設される。
【0055】 実施の形態5.
【0056】 本実施の形態は前記実施の形態4の変形例であり、図12は本実施の形態に係 る地面用オイルフェンスを示した一部省略斜視図であり、図13は図12に示す オイルフェンスに設けられた連結部と受け連結部との連結状態を示した斜視図で あり、これらの図において、図1〜図11と同一符号は同一又は相当部分を示し ており、37は、可撓性を有する偏平長尺状基体30と、該基体30の上面に跨 がった状態で固着された複数の下向きC字状固定金具38と、該各固定金具38 における基体30の両側面から下方へ突出した両爪部39,39(固定手段)に 挟持されて基体30に対して着脱可能に装着される油吸着材7と、該基体30の 上面側中央を長手方向に走る下向きコ字状金属製芯材40とからなる地面用オイ ルフェンスであり、前記芯材40は、各固定金具38の上面に溶着されている。
【0057】 前記芯材40の一端部には、基体30の一方端より延出されて基体30の短手 方向に湾曲した連結部41が設けられており、他端部には、基体30の他方端部 上面側において前記連結部41に嵌合するように形成された受け連結部42が設 けられている。
【0058】 本実施の形態では、図13の(a)に示すように、オイルフェンス37の連結 部41が設けられた一方端と受け連結部42が設けられた他方端とで角を形成す るように位置づけて広めの下向きコ字状連結部41を狭めの下向きコ字状受け連 結部42の上面側から被せて嵌合させてオイルフェンス37を環状にする。
【0059】 なお、図13の(b)に示すように、前記連結部41及び受け連結部42を芯 材40に対して直線状に形成した場合には、オイルフェンス37の連結部41が 設けられた一方端と受け連結部42が設けられた他方端とを辺の中間に位置づけ て広めの下向きコ字状連結部41を狭めの下向きコ字状受け連結部42の上面側 から被せて嵌合すれば、オイルフェンス37を環状に成形することができる。
【0060】 本実施の形態においても前記実施の形態4と同様の作用・効果を得ることがで きる。
【0061】
【実施例】
実施例1.
【0062】 厚さ12mm、重量0.8kg の木製コ字状偏平体を2枚用意し、該各偏平体の両端を 蝶番(丁番:商品名:株式会社横山製)により連結して縦 900mm×横 900mmであ って中央に縦 700mm×横 500mmの矩形状開口部を有する偏平状フレーム体を形成 した。
【0063】 次に、前記フレーム体の下面外周部に幅50mmで市販の両面テープ(3MVHB :品 番:3M社製)を周着し、該両面テープにチューブ状油吸着材(カクイオイルキ ャッチャーKT-100:商品名:カクイ株式会社製)を隙間なく貼着し、続いて、該 フレーム体の上面に重量0.2kg の錘を4個固着して地面用オイルフェンスを得た 。
【0064】 前記オイルフェンスを勾配1〜2%で傾斜した路面と歩道を仕切る縁石との間 に設けられた路面側から縁石側に勾配6%で傾斜した側溝に一定間隔で設けられ た周水桝枠に嵌められた縦 713mm×横 713mmの矩形状グレーチング蓋に被せるよ うに上方へ設置した後、油吸着材により該グレーチング蓋を包囲し、該フレーム 体を両偏平体の連結箇所において油吸着材と共に折り曲げて該オイルフェンスの 形状を地面の形状に合わせたところ、該オイルフェンスの油吸着材が地面に密着 し、路面に流出した油がオイルフェンスに達しても該油は該オイルフェンスのグ レーチング蓋側に流入することはなかった。
【0065】 また、オイルフェンスの全重量は3kgであり、作業者は容易に運搬・設置作業 を行うことができた。
【0066】 実施例2.
【0067】 塩化ビニールで形成された全長3600mm、厚さ1.5mm 、重量0.7kg の偏平長尺状 基体を用意し、該基体と一体的に形成された該基体下面側の固定リブにチューブ 状油吸着材(カクイオイルキャッチャーKT-100:商品名:カクイ株式会社製)の 上部を挟持させて装着して地面用オイルフェンスを得た。
【0068】 前記オイルフェンスの一方端に設けられたフックと他方端に設けられた受けフ ックとを掛け止めて該オイルフェンスを環状にした後、前記実施例1と同様に矩 形状グレーチング蓋に被せるように上方へ設置した後、油吸着材により該グレー チング蓋を包囲し、該オイルフェンスの基体を油吸着材と共に折り曲げて該オイ ルフェンスの形状を地面の形状に合わせたところ、該オイルフェンスの油吸着材 が地面に密着し、路面に流出した油がオイルフェンスに達しても該油は該オイル フェンスのグレーチング蓋側に流入することはなかった。
【0069】 また、オイルフェンスの全重量は1.4kg であり、作業者は容易に運搬・設置作 業を行うことができた。
【0070】
【考案の効果】
本考案によれば、グレーチング蓋が嵌められた集水桝等の地面に形成されてい る1つの穴に対して1つのオイルフェンスを使用することにより該穴を完全に包 囲することができるため、運搬・設置作業を一人で迅速に行うことができ、突発 的に発生する事故によって油が流出した場合においても迅速に対応することがで きる。また、オイルフェンスをコンパクトに折り畳むことができるので、運搬を 容易に行うことができると共に、収納時においては場所を取らない。
【0071】 従って、本考案の産業上利用性は非常に高いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るオイルフェンスを示した斜
視図である。
【図2】図1に示すオイルフェンスにおけるフレーム体
に油吸着材を固定する固定手段を示した説明端面図であ
る。
【図3】図1に示すオイルフェンスの使用状態を示した
説明図である。
【図4】図1に示すオイルフェンスを折り畳んだ状態を
示した斜視図である。
【図5】実施の形態2に係るフレーム体に油吸着材を固
定する固定手段の各変形例を示した説明端面図である。
【図6】実施の形態3に係るオイルフェンスを示した斜
視図である。
【図7】図5に示すオイルフェンスにおける板体に油吸
着材を固定する固定手段を示した説明端面図である。
【図8】図5に示すオイルフェンスの折り畳んだ状態を
示した斜視図である。
【図9】実施の形態4に係るオイルフェンスを示した斜
視図である。
【図10】図8に示すオイルフェンスにおける基体に油
吸着材を固定する固定手段を示した説明端面図である。
【図11】図8に示すオイルフェンスの使用形態を示し
た斜視図である。
【図12】実施の形態5に係る地面用オイルフェンスを
示した一部省略斜視図である。
【図13】図12に示すオイルフェンスに設けられた連
結部と受け連結部の連結状態を示した説明斜視図であ
る。
【図14】道路や工場構内における一般的な路肩構造を
示した平面図である。
【図15】図14に示す路肩における側溝と路面との位
置関係を示した縦断面図である。
【図16】図14に示す路肩における集水桝の構造を示
した縦断面図である。
【符号の説明】
1,24,29,37 地面用オイルフェンス 2 偏平体 3 蝶番 4 開口部 5 フレーム体 6 固定具 7 油吸着材 8 錘 9 爪部 10 固定溝 11 側壁 12 ネジ孔 13 皿ネジ 14 ナット 15 ネジ部 16 座金 17 止めナット 18 鬼目ナット 19 ネジ孔 20 Tピン 20a 座金部 20b ネジ部 21 貫通孔 22 フックボルト 23 フック部 25 偏平体 26 板体 27 雄面ファスナー 28 雌面ファスナー 30 基体 31 保持部 32 芯材 33 固定リブ 34 フック 35 受けフック 36 側壁 38 固定金具 39 爪部 40 芯材 41 連結部 42 受け連結部 101 縁石 102 路面 103 側溝 104 集水桝枠 105 グレーチング蓋 106 集水桝 107 配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中村 浩隆 広島県広島市南区皆実町2丁目7番1号 広島ガス株式会社内 (72)考案者 中林 誠 広島県広島市南区皆実町2丁目7番1号 広島ガス株式会社内

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】地面に流出した油が該地面に形成されてい
    る穴に流入することを防止する地面用オイルフェンスで
    あって、前記穴の開口面積より大きい外周を有する偏平
    状基体と該基体の下面外周部に設けられる固定手段と該
    固定手段によって該基体の下面外周部に隙間なく装着さ
    れる油吸着材とからなり、前記基体を前記油吸着材と共
    に折り曲げることができることを特徴とする地面用オイ
    ルフェンス。
  2. 【請求項2】前記基体がフレーム体である請求項1記載
    の地面用オイルフェンス。
  3. 【請求項3】前記基体が板体である請求項1記載の地面
    用オイルフェンス。
  4. 【請求項4】前記基体が少なくとも2枚の偏平体を連結
    してなり、当該基体が該各偏平体の連結箇所において前
    記油吸着材と共に折り曲げることができる請求項1乃至
    3記載の地面用オイルフェンス。
  5. 【請求項5】前記基体が可撓性を有する部材により形成
    されている請求項1乃至4記載の地面用オイルフェン
    ス。
  6. 【請求項6】地面に流出した油が該地面に形成されてい
    る穴に流入することを防止する地面用オイルフェンスで
    あって、可撓性を有する部材によって形成された前記穴
    の外周より長い全長を有する偏平長尺状基体と該基体の
    下面における外周部となる位置に設けられる固定手段と
    該固定手段によって該基体の下面における外周部となる
    位置に隙間なく装着される油吸着材とからなり、前記基
    体の一方端には連結部が設けられていると共に他方端に
    は該連結部と係合する受け連結部が設けられており、当
    該基体の連結部と受け連結部とを連結させると環状に成
    形できることを特徴とする地面用オイルフェンス。
  7. 【請求項7】前記油吸着材を穴の周囲に密着させた際に
    前記基体が折れ曲がった状態で保持される請求項1乃至
    6記載の地面用オイルフェンス。
  8. 【請求項8】前記固定手段が下向きC字状固定具である
    請求項1乃至7記載の地面用オイルフェンス。
  9. 【請求項9】前記油吸着材が前記基体に対して着脱可能
    に装着されている請求項1乃至8記載の地面用オイルフ
    ェンス。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101408350B1 (ko) * 2012-02-21 2014-06-19 대우조선해양 주식회사 해상구조물의 드레인 장치

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