JP3085686U - 多方向式コンセント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の導電片を利用し、異なる方向から差込
孔を形成する多方向式コンセントを提供する。 【解決手段】 異なるプラグ脚を異なる方向から差し込
んで使用するもので、導電片１の折り曲げられたＵ字型
のヘアピン部が挟持部位１１となる。挟持部位１１は単
一の導電片１が折り曲げられ、二つの相対する挟持片１
１１、挟持片１１２が形成されている。一つの挟持片１
１２は、側辺から反対方向へ向かって別の挟持片１２１
が折り出され、挟持片１１２との間に挟持部位１２が形
成され、同一の導電片１によって二組の挟持部位１１、
挟持部位１２が形成されている。外体２は二つの上蓋２
１、下蓋２２から構成され、上下が合わさるようになっ
ている。上蓋２１、下蓋２２面には差込孔２１１、差込
孔２２１が貫設され、且つ下蓋２２内面には保護凸２２
２が設置され、導電片１が定位されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、多方向式コンセントに関する。

【０００２】

【従来の技術】

家庭或いは電気製品を使用する場所では、電源コンセントは固定位置に設置さ れている。しかし、電気製品の使用位置がコンセントから遠く、且つ電気製品の コードの長さにも制限があるため、延長コードが使用される。一般の延長コード は、多数の電気製品に使用できるよう、単孔或いは多孔コンセントになっている 。プラグを差し込みやすくするため、電源コンセント上の差込孔は異なる方向に 設置され、一般に上向き或いは両側に設置されている。異なる方向のコンセント は図１２、図１３に示すように、多数の差込孔モジュールＡ、スイッチモジュー ルＢ等の部品を接続線方式によって、コンセント本体Ｃ上に設置し、多数の差込 孔モジュールＡによって異なる方向からコンセント本体Ｃ上に差し込め、異なる 方向に差し込んだプラグ脚が電力を吸収する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この種の多方向式コンセントには、下述の問題がある。 １．この種のコンセントの多方向差込孔は、多数の異なる差込孔モジュールによ ってコンセント本体の異なる方向に設置されている。そのため、コンセント本体 内部の空間を相対的に増大させなければならない。すると全体の体積が大きくな るだけでなく、コンセント本体の材料および製造コストも上がり、無駄である。 ２．この種の構造には多数組の差込孔モジュールが必要で、各差込孔モジュール には一組の導電銅材が必要である。コンセントに１２組の差込孔を設置するには 、１２組の差込孔モジュールが必要で、それに伴い導電銅材も１２組必要となる 。導電銅材はコンセントの中でも高価な材質で、使用率が上がれば全体のコスト も上がる。 したがって本考案の目的は、単一の導電片を利用し、異なる方向から差込孔を 形成する多方向式コンセントを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案の請求項１記載の多方向式コンセントは 、二つの挟持片を有する挟持部位を備えた導電片にプラグ脚が差し込まれる。少 なくとも一つの挟持片の片体は、Ｕ字形に折り曲げられ別の挟持片まで延ばされ ている。別の挟持片とＵ字形に折り曲げられ別の挟持片まで延ばされている挟持 片との間には、もう一つの挟持部位が形成されている。

【０００５】 本考案の請求項２記載の多方向式コンセントは、挟持片のＵ字形折曲部位にプ ラグ脚が通過する開槽が設けられている。 本考案の請求項３記載の多方向式コンセントは、挟持片が複数のＵ字形に折り 曲げられ、複数の挟持部位が形成されている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１、図２に示すように、本考案の第一実施例による多方向式コンセントは、 独立式のコンセントモジュールユニット実施例である。導電片１を外体２に設置 した後、独立式モジュールユニットが形成されている。

【０００７】 導電片１の折り曲げられたＵ字型のヘアピン部が挟持部位１１となる。挟持部 位１１は単一の導電片１が折り曲げられ、二つの相対する挟持片１１１、挟持片 １１２が形成されている。一つの挟持片１１２（本例では１１２を例にしている ）は、側辺から反対方向へ向かって別の挟持片１２１が折り出され、この別の折 曲された挟持片１２１は、前述の挟持片１１２との間に挟持部位１２を形成し、 同一の導電片１によって二組の挟持部位１１、挟持部位１２が形成されている。

【０００８】 外体２は二つの上蓋２１、下蓋２２から構成され、上下が合わさるようになっ ている。上蓋２１、下蓋２２面には差込孔２１１、差込孔２２１が貫設され、且 つ下蓋２２内面には保護凸２２２が設置され、導電片１が定位されている。 図２に示すように、組み立てる時は、二枚の導電片１を下蓋２２の保護凸２２ ２に合わせて嵌入定位させ、上蓋２１、下蓋２２が合わされている。差込孔２２ １、差込孔２１１は二つの導電片１に設置されている挟持部位１１、挟持部位１ ２に相互に対応し、導電片１末端部が外体２から出され、それぞれアース線と通 電線に接続され、独立式の差込孔モジュールを構成している。外体２の外に延ば された導電片１の末端部を必要な配線と見ることが可能であり、コンセント内部 の配線規格に便利である。

【０００９】 図３に示すように本考案の第二実施例による多方向式コンセントにおいて、導 電片１の形態は、挟持部位１１のＵターン点を外体１の差込孔２２１に合わせて 、プラグ脚（図未提示）が通過する開槽１３が設置されている。プラグ脚は水平 方向に差込上述の開槽１３を通過し、二枚の挟持片１１１、挟持片１１２より電 力を受ける。垂直方向に差し込まれる別のプラグ脚は二枚の挟持片１１２、挟持 片１２１より電力を受ける。

【００１０】 図４、図５に示すように、本考案の第三実施例による多方向式コンセントでは 、導電片３が連続して折り曲げられている。三組のＵ字の挟持部位３１、挟持部 位３２、挟持部位３３が形成され、挟持部位３１、挟持部位３２、挟持部位３３ の上下辺および側辺はすべて開放式である。外体２から導電片３の挟持部位３１ 、挟持部位３２、挟持部位３３が確認可能な位置にあり、差込孔２１１、差込孔 ２２１が設置されている。異なるプラグ脚４Ａ、４Ｂ、４Ｃがそれぞれ最上部、 前部、底部等の方向から差し込まれ、単一の導電片３が多方向同時に差し込み可 能である。

【００１１】 また本考案の実施例による多方向式コンセント導電片は、上述の連続Ｕ字型に 折曲して成型される他、任意辺が折曲されているものもある。 図６に示すように、本考案の第四実施例による多方向式コンセントで、導電片 ５には、挟持片５１１、挟持片５１２が成型されている。単一挟持部位５１が形 成され、挟持片５１２底縁は、上に向かって折り曲げられ、別の挟持片５２１が 成型されている。挟持片５２１と前述の挟持片５１２によって、別の挟持部位５ ２が形成され、プラグ脚が挿入されている。

【００１２】 図３に示すように、本考案の導電片は、挟持片を自由に折曲させ、Ｕ字部位に プラグ脚が差し込まれる。Ｕ字部位にプラグ脚を入れる開槽１３を設置すること で、挟持片の連続折曲を損なわない。 本実施例では、単一組導電片によって異なるプラグ脚４Ａ、４Ｂ、４Ｃを同時 に少なくとも二種以上の方向から差し込む、多方向差込式コンセントについて、 コンセントの体積を小さくする他、導電素地の使用に対しても有効簡易である。

【００１３】 図７および図１３に示すように、本実施例と従来のコンセントを対比させると 、この二者はどちらもコンセント本体６、Ｃを備え、コンセント本体６、Ｃ上に はスイッチモジュールを有する。異なるプラグ脚４Ａ、４Ｂ、Ｄ１、Ｄ２が同時 に二方向から差し込まれる。しかし、本考案の導電片１構造は、明らかに従来の 差込モジュールＡのコンセント本体Ｃより全体の体積および導電素地の材料の節 約が可能であり、同時に本考案の導電片１構造は組立でも簡易なため、迅速に行 える。

【００１４】 図８および図９に示すように、本考案の第五実施例の多方向式コンセントによ ると、導電片１は蓮台式スイッチコンセントモジュールに成型され、コンセント 本体６上に組み込まれている。スイッチコンセントモジュール７は蓮台式で、台 縁にはそれぞれスイッチ７１が対応し、一対の導電片１が設置されている。コン セント本体６は、上台６１と下台６２が合わせられ、上台６１最上面にはスイッ チコンセントモジュール７の各スイッチ７１に対応するための開孔６１１が貫設 され、最上面および周辺面二は導電片１の挟持部位１１挟持部位、１２が対応し 、異なる方向の差込孔６１２、差込孔６１３が開設されている。下台６２内面二 は導電片１に対応するための保護凸６２１が突出して設置され、導電片１が定位 され、軽薄短小な多方向式コンセントが形成されている。

【００１５】 本実施例では、設計により、延長線コンセントの体積を変えない前提の下、三 連式の延長線コンセントを少なくとも六台の延長線コンセントに変えている。 図１０および図１１に示すように、本考案の第六実施例の多方向式コンセント によると、導電片１は拡充式コンセントを応用した構造で、コンセントの正面お よび側面に所定数のの差込孔が設置されている。コンセント内部の差込孔位置に 導電片が設置され、コンセント上面には各差込孔の導電片が対応し、スイッチに よって導電片に通電するか否かを制御する。スイッチコンセントモジュール７Ａ は連続式台座で、台縁には各スイッチ７１Ａが対応し、導電片１まで延ばされて いる。またコンセント本体６Ａは上台６１Ａと下台６２Ａが合わされて構成され 、上台６１Ａ最上面にはスイッチコンセントモジュール７Ａの各スイッチ７１Ａ に対応し、開孔６１１Ａが開設されている。また最上面および周辺側面には導電 片１の挟持部位（図未提示）が対応し、異なる方向の差込孔６１２Ａ、差込孔６ １３Ａが設置され、軽薄短小の多孔拡充式コンセントが完成する。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の多方向式コンセントおよびその導電片構造は、 主に導電片に挟持部位が備えられ、そこにプラグ脚が差し込まれる。この挟部位 は二つの挟持片を含み、少なくとも一つの挟持片の片体は、Ｕ字形に折曲しても う一つの挟持片まで延び、この挟持片とＵ字形に折曲して別の挟持片まで延びて いる挟持片との間には別の挟持部位が形成されるという特徴をもつ。それにより 、異なるプラグを同時に異なる方向から差し込み、空間を節約するのに効果的で ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例による多方向式コンセント
を示す構造分解図ある。

【図２】本考案の第一実施例による多方向式コンセント
を示す断面図である。

【図３】本考案の第二実施例による多方向式コンセント
の導電片を示す構造図である。

【図４】本考案の第三実施例による多方向式コンセント
の導電片を示す構造図である。

【図５】本考案の第三実施例による多方向式コンセント
を示す組立図である。

【図６】本考案の第四実施例による多方向式コンセント
の導電片を示す構造図である。

【図７】本考案の実施例をコンセントに応用した状態を
示す断面図である。

【図８】本考案の第五実施例による多方向式コンセント
を示す構造分解図である。

【図９】本考案の第五実施例による多方向式コンセント
を示す組立外観図である。

【図１０】本考案の第六実施例による多方向式コンセン
トを示す組立外観図である。

【図１１】本考案の第六実施例による多方向式コンセン
トを示す組立上面図である。

【図１２】従来のコンセントを示す構造図である。

【図１３】従来のコンセントを示す配置図である。

【符号の説明】

１ 導電片 ２ 外体 ３ 導電片 ４Ａ プラグ脚 ４Ｂ プラグ脚 ４Ｃ プラグ脚 ５ 導電片 ６ コンセント本体 ７ スイッチコンセントモジュール １１ 挟持部位 １２ 挟持部位 １３ 開槽 １４ 挟持部位 １５ 挟持部位 ２１ 上蓋 ２２ 下蓋 ３１ 挟持部位 ３２ 挟持部位 ３３ 挟持部位 ５１ 挟持部位 ５２ 挟持部位 ６１ 上台 ６２ 下台 ７１ スイッチ １１１ 挟持片 １１２ 挟持片 １２１ 挟持片 １５１ 挟持片 ２１１ 差込孔 ２２１ 差込孔 ２２２ 保護凸 ５１１ 挟持片 ５１２ 挟持片 ５２１ 挟持片 ６１１ 開孔 ６１２ 差込孔 ６１３ 差込孔 ６２１ 保護凸

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定数の挟持片を有する挟持部位を備え
   る導電片にプラグ脚が差し込まれる多方向式コンセント
   であって、 前記挟持片の少なくとも一つの片体は、Ｕ字形に折り曲
   げられ別の前記挟持片まで延ばされ、前記別の挟持片と
   前記Ｕ字形に折り曲げられ前記別の挟持片まで延ばされ
   た挟持片との間にはもう一つの挟持部位が形成されるこ
   とを特徴とする多方向式コンセント。
2. 【請求項２】 Ｕ字形に折り曲げられた前記挟持片のＵ
   字形折曲部位には前記プラグ脚が通過する開槽が設けら
   れていることを特徴とする請求項１記載の多方向式コン
   セント。
3. 【請求項３】 前記挟持片の片体が複数のＵ字形に折り
   曲げられることにより、複数の前記挟持部位が形成され
   ることを特徴とする請求項１記載の多方向式コンセン
   ト。