JP3084791U - ゴルフ用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】ゴルフ用具としてのファッション性および機能
性に優れ、グリーン上でホルダー本体からボールマーカ
ーを容易に取り外して使用できると共に、プレイ中に離
脱して失なってしまうことのない便利なゴルフ用具を提
供することを課題とする。 【解決手段】クリップ状で軟質ビニール製のホルダー本
体２と、ボールマーカー１とからなる。ホルダー本体に
は、一対のマグネット３，４を異極面を対向させて内蔵
し、ボールマーカーをコイン状の金属板で形成する。こ
れによりボールマーカーを前記マグネット外側面のいず
れの面にも着脱可能とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ゴルフ場でプレイをする時に用いるボールマーカーに関するゴルフ 用具を提供することを目的とする。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、グリーン上でボールをマークする時に使用されるボールマーカーは 、コイン状のプラスチック板又はその下面に棒状の突起を有するコイン状のプラ スチック板がプレーヤーの間で通常用いられている。ところが、このボールマー カーは失いやすいものであるため、ズボンのポケットの中に常時２〜３個を用意 していた。そして、プレーヤーは複数のゴルフボールと共に複数のボールマーカ ーをポケットの中に入れているため、プレイ中にボールマーカーだけを取り出す のに手間が掛かっていた。 そのため、ボールマーカーを取付けたゴルフ用具が開発され、図４および図５ に示すようなゴルフ用具が知られている。

【０００３】 図４は、第１の従来技術を示している。 同図において、符号１０はボールマーカーを示している。ボールマーカー１０ は通常コインの形状をしており、プラスチック製又はアルミ製で構成されている 。符号１１は、ボールマーカー１０を収納するホルダーでプラスチックで形成さ れている。ホルダー１１の前面には、ボールマーカー１０を収納可能な収納部１ ２が設けられており、ボールマーカー１０をこの収納部１２に収納したり、また 収納部から取り出したりすることができるようになっている。他方、ホルダー１ １の背面には弾力性を有するフック１３がホルダーと一体形成されている。そし て、プレーヤーはホルダー１１の使用に際しては、ボールマーカーを収納したホ ルダー１１を、手袋、ベルト、帽子、靴等の所望した位置にフック１３を引っ掛 けて使用する。ところが、ホルダーはフックで簡単に引っ掛けているだけである ため、プレーヤーはプレイ中に気がつかないうちに、ホルダーを紛失してしまう ことがしばしばあった。

【０００４】 図５は、第２の従来技術である。 同図において、符号２０はボールマーカーを示している。ボールマーカー２０ の表面は金属板で形成され、その裏面にはマグネット２１が貼着されている。符 号２２は、グリーンフォーク（グリーン上の荒れた場所を掘り返して平らに直す ゴルフ用具）を示し、その全体は金属で形成されている。グリーンフォークの把 手部２３の近傍には円形の穴２４が穿設されており、この穴２４にボールマーカ ー２０が着脱可能に収納される。他方、グリーンフォークの裏面にはフック２５ がグリーンフォークと一体形成されており、このフック２５を用いてベルト等に グリーンフォークを引っ掛けて用いる。 ところが、グリーンフォークの先端はやや尖っており、また一定の長さを有し ているため、ベルトに引っ掛けて用いる場合には、プレイ中に不快感を伴なうゴ ルフ用具であった。また、このグリーンフォークを他の場所、例えば、手袋、帽 子、靴等に引っ掛けて使用することは困難であり、ズボンのポケットの中に入れ るとポケットに穴があく恐れがあった。

【０００５】 このように従来技術はゴルフ用具としてのファッション性を追究すると共に、 機能性も加味したものであるが、実際にプレイ中に使用してみると前記したよう な欠点があった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、ゴルフ用具としての ファッション性および機能性に優れ、グリーン上でホルダーからボールマーカー を容易に取り外して使用できると共に、プレイ中に離脱して失なってしまうこと のない便利なゴルフ用具である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案は、クリップ状で軟質ビニール製のホルダー本体と、ボー ルマーカーとからなり、該ホルダー本体には一対のマグネットを異極面を対向さ せて内蔵し、前記ボールマーカーをコイン状の金属板で形成することで、該ボー ルマーカーを前記マグネット外側面のいずれの面にも着脱可能としたゴルフ用具 である。

【０００８】 本考案によれば、ホルダーにマグネットを使用し、このマグネットに金属製の ボールマーカーを吸着させてあるので、グリーン上でボールマーカーを容易に脱 着することができ、スピーディにプレイを続行することができる。また、ホルダ ーは帽子、サンバイザー、ベルト、手袋、靴等のどの位置にも取付けることがで きる便利なものである。しかも、ファッション性にも優れている。

【０００９】 請求項２記載の考案は、請求項１において、前記ボールマーカーをマグネット で形成したゴルフ用具である。

【００１０】 本考案によれば、ボールマーカーを金属板に代えてマグネットを用いているの で、請求項１の考案に比べてボールマーカーがホルダーにより強く吸着しており 、プレイ中にボールマーカーが離脱して失なってしまう恐れがないものである。

【００１１】 請求項３記載の考案は、請求項１において、前記ボールマーカーを金属板と、 下面に棒状の突起を有するコイン状のプラスチック板とから構成し、該金属板の 中央部には穴を設けると共に、その内周には中心部に小孔を有するゴム部材を貼 着し、該小孔に前記プラスチック板の突起を着脱可能に嵌合できるゴルフ用具で ある。

【００１２】 本考案によれば、ボールマーカーが下面に棒状の突起を有しているので、グリ ーン上でボールにマークをする時に、ボールマーカーをグリーン上の芝の中に突 起を差し込む事ができ、これによりピンに対して同じライン上の後方プレーヤー のパットプレイに支障を来たすことがない。そして、使用に際してはプラスチッ ク板の表面側をマグネットに吸着して用い、グリーン上でボールにマークする時 に、ボールマーカー全体をそのまま使用してもよく、また金属板からプラスチッ ク板を抜いて使用してもよい。

【００１３】 請求項４記載の考案は、請求項１において、前記ボールマーカーをマグネット と、金属板と、下面に棒状の突起を有するコイン状のプラスチック板とから構成 し、該金属板の一方側には凹部を設けて前記マグネットを収納すると共に、前記 金属板とマグネットの中央部には穴を設け、該マグネットの穴の内周には中央部 に小孔を有するゴム部材貼着し、該小孔に前記プラスチック板の突起を着脱可能 に嵌合できるゴルフ用具である。

【００１４】 本考案によれば、ボールマーカーを構成する金属板にマグネットを収納してあ るため、請求項３の考案に比べてボールマーカーがホルダーにより強く吸着する 。その他の作用は、請求項３の作用と同じである。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。図１は本考案の第一実施例 を示し、図２は本考案の第二実施例を示し、図３は本考案の第三実施例を示して いる。 図１において、符号１はボールマーカーであり、コイン形状の金属板で形成さ れている。符号２はホルダー本体を示し、その全体がクリップ状の軟質のビニー ル樹脂で形成されている。そして、ホルダー本体２の先端部は袋状に形成され、 その内部に一対のマグネット３、４が内蔵されている。一対のマグネットは互い に吸引するように、ホルダー内側面が異極となるよう配置されている。図中では 、マグネット３の内側面はＳ極、マグネット４の内側面はＮ極で配置されている 。これらマグネット３、４のいずれの外側面５、６にもボールマーカー１が吸着 される。プレーヤーはこのホルダー本体２を自分の好みの場所、例えば帽子、サ ンバイザー、べると、手袋、靴等のどの場合にも取付けて使用する。

【００１６】 図２において、符号１はボールマーカーを示し、ボールマーカー１はコイン形 状のプラスチック板１ａとマグネット１ｂとから構成され、この２つの部材は一 体的に貼着されている。符号２はホルダー本体を示し、前記第一実施例で説明し た構造と全く同一であるので、便宜上その説明を省略する。これらマグネット３ 、４のいずれの外側面５、６にもボールマーカー１は吸着される。 そして、本実施例ではボールマーカーの一部にマグネットを使用しているので 、前記第一実施例に比べて、ボールマーカーはホルダー本体により強く吸着され る。また、ボールマーカー１はプラスチック板をその一部に用いずに、マグネッ トのみで形成してもよい。 このホルダー本体はその使用に際して、自分の好む場所、例えば帽子、サンバ イザー、ベルト、手袋、靴等のどの場所にも取付けて用いることができる。

【００１７】 図３において、符号１はボールマーカーを示し、このボールマーカー１はコイ ン形状のプラスチック板１ａとプラスチック板と同径の金属板１ｂとから構成さ れている。プラスチック板１ａの下面には棒状の突起１ｃが一体形成されている 。また、金属板１ｂの中央部には穴１ｄが穿設され、この穴１ｄの内周には軟質 ゴム１ｅが貼着されている。この軟質ゴム１ｅの直径方向には複数のスリット１ ｆが設けられている。そして、軟質ゴムの中心部にはプラスチック板の突起１ｃ の内径よりも小さい内径の小孔１ｇが穿設されており、プラスチック板の突起１ ｃを軟質ゴムの小孔１ｇに差し込むと、複数のスリット１ｆが設けられているこ とにより、軟質ゴム１ｅが外側へ開いてプラスチック板１ａを金属板１ｂに確実 に取付けることができる。また、金属板の一側に凹部を設け、この凹部にマグネ ットを収納した構造であってもよい。このように構成すると、ボールマーカー１ がホルダー本体２に対してより強く吸着する。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は以上説明したような形態で実施され、以下のような効果を有する。

【００１９】 本考案によるゴルフ用具はファッション性に優れ、プレーヤーはホルダー本体 を帽子、サンバイザー、ベルト、手袋、靴等のどの位置にも取付けることができ る。

【００２０】 請求項１記載の考案は、ホルダー本体にマグネットを使用し、一対のマグネッ トのいずれの外側にも金属製のボールマーカーを吸着させて使用するので、グリ ーン上でボールマーカーを容易に脱着することができ、スピーディにプレイを続 行することができる。

【００２１】 請求項２記載の考案は、ボールマーカーをマグネットで構成しているので、請 求項１の考案に比べてボールマーカーがホルダー本体により強く吸着しており、 プレイ中にボールマーカーがホルダー本体から離脱して失なってしまう恐れがな いものである。

【００２２】 請求項３記載の考案は、ボールマーカーが下面に棒状の突起を有しているので 、グリーン上でボールにマークをする時に、ボールマーカーをグリーン上の芝の 中に突起を差し込む事ができ、これによりピンに対して同じライン上の後方プレ ーヤーのパットプレイに支障を来たすことのないものである。 また、グリーン上でボールにマークをする時には、ボールマーカー全体をその まま使用してもよく、また金属板からプラスチック板を抜いてこれを使用しても よい。

【００２３】 請求項４記載の考案は、ボールマーカーを構成する金属板にマグネットを収納 してあるため、請求項３記載の考案に比べてボールマーカーがホルダー本体によ り強く吸着するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例を示す外観図である。

【図２】本考案の第二実施例を示す外観図である。

【図３】本考案の第三実施例を示す外観図である。

【図４】第１の従来技術を示す外観図である。

【図５】第２の従来技術を示す外観図である。

【符号の説明】

１ ボールマーカー ２ ホルダー本体 ３ マグネット ４ マグネット ５ 外側面 ６ 外側面 １ａ プラスチック板 １ｂ マグネットまたは金属板 １ｃ 突起 １ｄ 穴 １ｅ 軟質ゴム １ｆ スリット １ｇ 小孔 １０ ホールマーカー １１ ホルダー １２ 収納部 １３ フック ２０ ホールマーカー ２１ マグネット ２２ グリーンフォーク ２３ 把手部 ２４ 穴 ２５ フック

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】クリップ状で軟質ビニール製のホルダー本
   体と、ボールマーカーとからなり、該ホルダー本体には
   一対のマグネットを異極面を対向させて内蔵し、前記ボ
   ールマーカーをコイン状の金属板で形成することで、該
   ボールマーカーを前記マグネット外側面のいずれの面に
   も着脱可能としたことを特徴とするゴルフ用具。
2. 【請求項２】前記ボールマーカーをマグネットで形成し
   たことを特徴とする請求項１記載のゴルフ用具。
3. 【請求項３】前記ボールマーカーを金属板と、下面に棒
   状の突起を有するコイン状のプラスチック板とから構成
   し、該金属板の中央部には穴を設けると共に、その内周
   には中心部に小孔を有するゴム部材を貼着し、該小孔に
   前記プラスチック板の突起を着脱可能に嵌合できること
   を特徴とする請求項１記載のゴルフ用具。
4. 【請求項４】前記ボールマーカーをマグネットと、金属
   板と、下面に棒状の突起を有するコイン状のプラスチッ
   ク板とから構成し、該金属板の一方側には凹部を設けて
   前記マグネットを収納すると共に、前記金属板とマグネ
   ットの中央部には穴を設け、該マグネットの穴の内周に
   は中央部に小孔を有するゴム部材貼着し、該小孔に前記
   プラスチック板の突起を着脱可能に嵌合できることを特
   徴とする請求項１記載のゴルフ用具。