JP3084623B2 - パネル壁の目地補強工法 - Google Patents
パネル壁の目地補強工法Info
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- JP3084623B2 JP3084623B2 JP09316018A JP31601897A JP3084623B2 JP 3084623 B2 JP3084623 B2 JP 3084623B2 JP 09316018 A JP09316018 A JP 09316018A JP 31601897 A JP31601897 A JP 31601897A JP 3084623 B2 JP3084623 B2 JP 3084623B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量気泡コンクリ−ト
パネルや普通コンクリ−トパネル壁の継手目地よりの劣
化進行を防ぎ、遮音、防水、美観等の外壁機能を長時間
維持するための目地補強工法に関する。
パネルや普通コンクリ−トパネル壁の継手目地よりの劣
化進行を防ぎ、遮音、防水、美観等の外壁機能を長時間
維持するための目地補強工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】軽量気泡コンクリートパネル（ＡＬＣ
板）や普通コンクリートパネル（ＰＣ板）の接続目地に
は、これまで多種多様の対策が試みられているが、構造
に起因する板素材の耐久強度の限界、素材の性質などか
ら、いまだ決定的な対策が見出されていない。従来の一
般的な処理対策として、 （イ）目地部に有機剤を主としたシール材を注入。 （ロ）平面壁部に漏水防止のため非通気性防水塗材を塗
布。 が行なわれている。
板）や普通コンクリートパネル（ＰＣ板）の接続目地に
は、これまで多種多様の対策が試みられているが、構造
に起因する板素材の耐久強度の限界、素材の性質などか
ら、いまだ決定的な対策が見出されていない。従来の一
般的な処理対策として、 （イ）目地部に有機剤を主としたシール材を注入。 （ロ）平面壁部に漏水防止のため非通気性防水塗材を塗
布。 が行なわれている。
【０００３】上記（イ）は、目地が一種の開口部と同じ
働きをしており、その部分にシールすることは、結果的
にそのシール裏面に、壁内外の温度・湿度差によって結
露が発生することとなる。そして結露水の有機材シール
材との反応及び室内より発生されるＣＯ２が起因して有
機酸の発生による鉄筋発錆及び凍害、中性化を早め、シ
ーリング本体も劣化して入水事故や部分爆裂が生じた。
また上記（ロ）は、防水性能のみを追及した塗材を塗布
するするため、外部への通気性が損われ、塗材裏面に結
露水を発生させると同時に目地部裏面の結露発生を増大
させる原因となる。
働きをしており、その部分にシールすることは、結果的
にそのシール裏面に、壁内外の温度・湿度差によって結
露が発生することとなる。そして結露水の有機材シール
材との反応及び室内より発生されるＣＯ２が起因して有
機酸の発生による鉄筋発錆及び凍害、中性化を早め、シ
ーリング本体も劣化して入水事故や部分爆裂が生じた。
また上記（ロ）は、防水性能のみを追及した塗材を塗布
するするため、外部への通気性が損われ、塗材裏面に結
露水を発生させると同時に目地部裏面の結露発生を増大
させる原因となる。
【０００４】さらに、パネル目地部は常にパネル材の膨
張収縮或いはその他の振動により常に開閉、スライド等
のム−ブメントを受けており、総じてパネル継手目地及
びその周辺の劣化を促進し、目地シ−ル材の剥がれ、周
辺の欠落により漏水をはじめ壁としての機能を著しく低
下させる結果を招来する。
張収縮或いはその他の振動により常に開閉、スライド等
のム−ブメントを受けており、総じてパネル継手目地及
びその周辺の劣化を促進し、目地シ−ル材の剥がれ、周
辺の欠落により漏水をはじめ壁としての機能を著しく低
下させる結果を招来する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、軽量気泡コンクリ−トパネルや普
通コンクリ−トパネル壁の継手目地部及びその周辺の劣
化進行を防ぎ、通気性を保ちつつ遮音、防水、美観等の
外壁機能を長時間維持するための目地補強工法を提供す
るものである。
みてなされたもので、軽量気泡コンクリ−トパネルや普
通コンクリ−トパネル壁の継手目地部及びその周辺の劣
化進行を防ぎ、通気性を保ちつつ遮音、防水、美観等の
外壁機能を長時間維持するための目地補強工法を提供す
るものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、パネル１組立構造物Ｗの壁面に表われる目
地線Ｃを中心として幅約２０ｍｍ、深さ約１５〜２０ｍ
ｍに側断面略Ｖ字型の溝２を形成し、その溝２に通気性
弱強度モルタル５を充填し、この充填面６を中心に約１
００〜１５０ｍｍ幅の不織布７を貼り付け、さらにその
表面にポリマ−セメントモルタル９を薄塗りし、その上
から前記充填面６を中心に幅約２００ｍｍ以上の高引張
り強度のメッシュシ−ト１０を張ってメッシュが見えな
くなる程度にポリマ−セメントモルタル１１を塗布して
成るパネル壁の目地補強工法である。
するために、パネル１組立構造物Ｗの壁面に表われる目
地線Ｃを中心として幅約２０ｍｍ、深さ約１５〜２０ｍ
ｍに側断面略Ｖ字型の溝２を形成し、その溝２に通気性
弱強度モルタル５を充填し、この充填面６を中心に約１
００〜１５０ｍｍ幅の不織布７を貼り付け、さらにその
表面にポリマ−セメントモルタル９を薄塗りし、その上
から前記充填面６を中心に幅約２００ｍｍ以上の高引張
り強度のメッシュシ−ト１０を張ってメッシュが見えな
くなる程度にポリマ−セメントモルタル１１を塗布して
成るパネル壁の目地補強工法である。
【０００７】また上記構成中、通気性断熱弱強度モルタ
ル５が、粒状発泡骨材４入りＳＢＲ系樹脂モルタルであ
るパネル壁の目地補強工法である。
ル５が、粒状発泡骨材４入りＳＢＲ系樹脂モルタルであ
るパネル壁の目地補強工法である。
【０００８】そしてまた上記各構成中、不織布７が耐ア
ルカリ性ポリエステル不織布であるパネル壁の目地補強
工法である。
ルカリ性ポリエステル不織布であるパネル壁の目地補強
工法である。
【０００９】さらに上記各構成中、メッシュシ−ト１０
が耐アルカリ性ガラス繊維ネットであるパネル壁の目地
補強工法である。
が耐アルカリ性ガラス繊維ネットであるパネル壁の目地
補強工法である。
【００１０】さらにまた上記各構成中、最表層面に通気
性及び微弾性を有する仕上材１２を塗布又は吹付けして
成るパネル壁の目地補強工法である。
性及び微弾性を有する仕上材１２を塗布又は吹付けして
成るパネル壁の目地補強工法である。
【発明の作用並びに効果】本発明は上記のようで、組み
立てパネルの壁面に表われる目地部を、側断面略Ｖ字型
の溝２に形成し、この溝２に通気性断熱弱強度モルタル
５を充填するので、各種ム−ブメントを緩衝、吸収し、
目地部表面に通常表れる亀裂の発生を防止し、さらに不
織布７を貼り付け、その表面に高引張り強度のメッシュ
シ−ト１０をポリマ−セメント９、１１にて埋設して成
るから、通気、遮音、雨水の侵入防止等の外壁機能を維
持し、最表層面に通気性及び微弾性を有する仕上材１２
を塗布又は吹付ける態様においては、これら外壁機能を
より一層増大させ且つ美観を保持する。また、ポリマ−
セメントモルタルを含めて、用いる素材が通気性を有す
るので、目地部の壁内外間の通気性が確保され、さらに
粒状発泡骨材４入り通気性断熱弱強度モルタル５の断熱
作用により結露が防止され、結露を原因とする更なる亀
裂の進行を防止することができる。
立てパネルの壁面に表われる目地部を、側断面略Ｖ字型
の溝２に形成し、この溝２に通気性断熱弱強度モルタル
５を充填するので、各種ム−ブメントを緩衝、吸収し、
目地部表面に通常表れる亀裂の発生を防止し、さらに不
織布７を貼り付け、その表面に高引張り強度のメッシュ
シ−ト１０をポリマ−セメント９、１１にて埋設して成
るから、通気、遮音、雨水の侵入防止等の外壁機能を維
持し、最表層面に通気性及び微弾性を有する仕上材１２
を塗布又は吹付ける態様においては、これら外壁機能を
より一層増大させ且つ美観を保持する。また、ポリマ−
セメントモルタルを含めて、用いる素材が通気性を有す
るので、目地部の壁内外間の通気性が確保され、さらに
粒状発泡骨材４入り通気性断熱弱強度モルタル５の断熱
作用により結露が防止され、結露を原因とする更なる亀
裂の進行を防止することができる。
【００１１】
【実施の形態】普通コンクリ−トのパネル１組立構造物
Ｗの壁面に表われる目地線（Ｃ）を中心として幅約２０
ｍｍ、深さ約１５〜２０ｍｍに略Ｖ字型の溝２を形成
し、その溝２に沿ってポリマ−セメント３を塗布したう
え、粒状発泡骨材４入りＳＢＲ系樹脂モルタルを充填
し、この充填面６を中心に約１００〜１５０ｍｍ幅の耐
アルカリ性ポリエステル不織布７をポリマ−セメントモ
ルタル８で貼り付け、さらにその表面にポリマ−セメン
トモルタル９を薄塗りし、その上から前記充填面６を中
心に幅約２００ｍｍ以上の高引張り強度の耐アルカリ性
ガラス繊維ネットを張ってメッシュが見えなくなる程度
にポリマ−セメントモルタル１１を塗布し、最表層面に
通気性及び微弾性を有する仕上材１２を塗布又は吹付け
して成るコンクリ−トパネル壁の目地補強工法である。
Ｗの壁面に表われる目地線（Ｃ）を中心として幅約２０
ｍｍ、深さ約１５〜２０ｍｍに略Ｖ字型の溝２を形成
し、その溝２に沿ってポリマ−セメント３を塗布したう
え、粒状発泡骨材４入りＳＢＲ系樹脂モルタルを充填
し、この充填面６を中心に約１００〜１５０ｍｍ幅の耐
アルカリ性ポリエステル不織布７をポリマ−セメントモ
ルタル８で貼り付け、さらにその表面にポリマ−セメン
トモルタル９を薄塗りし、その上から前記充填面６を中
心に幅約２００ｍｍ以上の高引張り強度の耐アルカリ性
ガラス繊維ネットを張ってメッシュが見えなくなる程度
にポリマ−セメントモルタル１１を塗布し、最表層面に
通気性及び微弾性を有する仕上材１２を塗布又は吹付け
して成るコンクリ−トパネル壁の目地補強工法である。
【図１】本発明の要部縦断側面図。
１ パネル ２ 側断面略Ｖ字型の溝 ３ ポリマ−セメント ４ 粒状発泡骨材 ５ 粒状発泡骨材入り通気性断熱弱強度モルタル ６ 粒状発泡骨材入り通気性断熱弱強度モルタル充填
面 ７ 不織布 ８ ポリマ−セメントモルタル ９ ポリマ−セメントモルタル １０ メッシュシ−ト １１ ポリマ−セメントモルタル １２ 通気性及び微弾性を有する仕上材 Ｃ 目地線 Ｗ パネル組立構造物
面 ７ 不織布 ８ ポリマ−セメントモルタル ９ ポリマ−セメントモルタル １０ メッシュシ−ト １１ ポリマ−セメントモルタル １２ 通気性及び微弾性を有する仕上材 Ｃ 目地線 Ｗ パネル組立構造物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04F 13/02 E04F 13/08 B05D 7/00
Claims (5)
- 【請求項１】 パネル（１）組立構造物（Ｗ）の壁面に
表われる目地線（Ｃ）を中心として幅約２０ｍｍ、深さ
約１５〜２０ｍｍに側断面略Ｖ字型の溝（２）を形成
し、その溝（２）に通気性弱強度モルタル（５）を充填
し、この充填面（６）を中心に約１００〜１５０ｍｍ幅
の不織布（７）を貼り付け、さらにその表面にポリマ−
セメントモルタル（９）を薄塗りし、その上から前記充
填面（６）を中心に幅約２００ｍｍ以上の高引張り強度
のメッシュシ−ト（１０）を張ってメッシュが見えなく
なる程度にポリマ−セメントモルタル（１１）を塗布し
て成るパネル壁の目地補強工法。 - 【請求項２】 通気性断熱弱強度モルタル（５）が、粒
状発泡骨材（４）入りＳＢＲ系樹脂モルタルである請求
項１記載のパネル壁の目地補強工法。 - 【請求項３】 不織布（７）が耐アルカリ性ポリエステ
ル不織布である請求項１又は２記載のパネル壁の目地補
強工法。 - 【請求項４】 メッシュシ−ト（１０）が耐アルカリ性
ガラス繊維ネットである請求項１乃至３のうちいずれか
一項記載のパネル壁の目地補強工法。 - 【請求項５】 最表層面に通気性及び微弾性を有する仕
上材（１２）を塗布又は吹付けして成る請求項１乃至４
のうちいずれか一項記載のパネル壁の目地補強工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09316018A JP3084623B2 (ja) | 1997-11-01 | 1997-11-01 | パネル壁の目地補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09316018A JP3084623B2 (ja) | 1997-11-01 | 1997-11-01 | パネル壁の目地補強工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11131743A JPH11131743A (ja) | 1999-05-18 |
| JP3084623B2 true JP3084623B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=18072342
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09316018A Expired - Fee Related JP3084623B2 (ja) | 1997-11-01 | 1997-11-01 | パネル壁の目地補強工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3084623B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103741855B (zh) * | 2014-02-06 | 2015-09-16 | 刘青云 | 一种复合轻质填充构件的制作方法 |
| CN103741856B (zh) * | 2014-02-06 | 2015-10-07 | 刘青云 | 一种拼合式轻质填充构件的制作方法 |
| CN113605544A (zh) * | 2021-07-06 | 2021-11-05 | 汕尾职业技术学院 | 一种3d打印墙板防渗处理工艺 |
-
1997
- 1997-11-01 JP JP09316018A patent/JP3084623B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11131743A (ja) | 1999-05-18 |
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