JP3084549B2 - チルト式ツーウェイドーザの油圧回路 - Google Patents

チルト式ツーウェイドーザの油圧回路

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JP3084549B2
JP3084549B2 JP07027991A JP2799195A JP3084549B2 JP 3084549 B2 JP3084549 B2 JP 3084549B2 JP 07027991 A JP07027991 A JP 07027991A JP 2799195 A JP2799195 A JP 2799195A JP 3084549 B2 JP3084549 B2 JP 3084549B2
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実 平本
勇 畑村
修二 義村
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/76Graders, bulldozers, or the like with scraper plates or ploughshare-like elements; Levelling scarifying devices
    • E02F3/80Component parts
    • E02F3/84Drives or control devices therefor, e.g. hydraulic drive systems
    • E02F3/844Drives or control devices therefor, e.g. hydraulic drive systems for positioning the blade, e.g. hydraulically

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設車両、特に、船内
の荷役作業に適用されるチルト式ツーウェイドーザの油
圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】船内の荷役作業に適用されるチルト式ツ
ーウェイドーザとしては、例えば、特開平6−6594
2号公報に開示されたものが知られている。
【0003】同公報に開示されたチルト式ツーウェイド
ーザは、一対のチルトシリンダをブレード前後傾及びブ
レードチルト制御する油圧回路を備えている。この油圧
回路は、油圧ポンプの下流側に設けられて一対のチルト
シリンダを制御するチルトコントロールバルブと、チル
トコントロールバルブの下流側に設けられた2位置切換
電磁ダイバータバルブとを備えている。このバルブの下
流側には、ブレード前後傾油圧回路と、このブレード前
後傾油圧回路に、ブレード前後傾油圧回路からの圧油の
逆流を防止するダブルパイロット操作チェックバルブを
介して接続されたブレードチルト油圧回路とが形成され
ている。ブレードチルト油圧回路には、絞りにより圧油
の流量が調整されるフローデバイダバルブとブレードの
チルト量を規定するチルト制限用シリンダとが直列して
設けられている。ブレードチルト油圧回路は、圧油の一
部がフローデバイダバルブを介して油タンクに戻される
よう構成されると共に、圧油の流れがチルト制限用シリ
ンダのピストンストロークにより規定されるよう構成さ
れている。チルト制限用シリンダの一方の室と他方の室
とは、クイックジョイントにより着脱自在であるバイパ
ス油路により接続できるよう構成されている。
【0004】ダイバータバルブがブレード前後傾位置に
あるときには、ダイバータバルブがブレードチルト油圧
回路への圧油の給排路を閉じると共に、ブレード前後傾
油圧回路への圧油の給排路を開く。また、ダイバータバ
ルブがブレードチルト位置にあるときには、ブレード前
後傾油圧回路への圧油の給排路を閉じると共に、ブレー
ドチルト油圧回路への圧油の給排路を開く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成を有する従
来のチルト式ツーウェイドーザの油圧回路においては、
ブレード前後傾油圧回路とブレードチルト油圧回路との
間には、ダブルパイロット操作チェックバルブが配置さ
れている。またブレードチルト油圧回路には、絞りによ
り圧油の流量が調整されるフローデバイダバルブが設け
られ、ブレードチルト油圧回路は、圧油の一部がフロー
デバイダバルブを介して油タンクに戻されるよう構成さ
れている。このため、ダブルパイロット操作チェックバ
ルブのパイロット側に残圧が生ずると、同チェックバル
ブが閉じにくくなる(例えばブレードチルト作動からブ
レード前後傾作動に切り換えた直後)。そのような状態
において一対の(左右の)チルトシリンダに負荷がかか
ると、フローデバイダバルブ側が油タンクに接続されて
いるので、圧油が流出する(リークする)おそれがあ
る。もしこのようなリークが生ずると、左右のチルトシ
リンダの長さにズレが生じ、ブレードが比較的短期間の
うちに自然に傾斜してしまうことになる。したがって、
チルト制限用シリンダのセンタリングの調整の頻度が多
くなる。前記したように、チルト制限用シリンダの一方
の室と他方の室とは、クイックジョイントにより着脱自
在であるバイパス油路により接続できるよう構成されて
いる。このため前記センタリングの調整は、運転室外で
の着脱作業をも伴い、オペレータ以外の助けも必要とす
る場合がある。すなわちチルト制限用シリンダのセンタ
リングの調整作業が十分容易であるとはいえない。
【0006】本発明は、上記のような事実に基づいてな
されたもので、その第1の目的は、油のリークを少なく
することによって、左右チルトシリンダの長さのズレに
よるブレードの、比較的短期間における自然傾斜を防止
することができる、改良されたチルト式ツーウェイドー
ザの油圧回路を提供することである。
【0007】本発明の第2の目的は、チルト制限シリン
ダのセンタリングの調整を著しく容易に行なうことがで
きる、改良されたチルト式ツーウェイドーザの油圧回路
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明によれば、油圧ポンプの下流側に設けら
れて一対のチルトシリンダを制御するチルトコントロー
ルバルブと、該バルブの下流側に設けられた2位置切換
バルブと、該切換バルブの下流側に形成されたブレード
前後傾油圧回路及びブレードチルト油圧回路とを含むチ
ルト式ツーウェイドーザの油圧回路において、該ブレー
ドチルト油圧回路は、該切換バルブと該ブレード前後傾
油圧回路とをチルト制限用シリンダを介して接続する第
1の接続油路と、該切換バルブと該ブレード前後傾油圧
回路とを接続する第2の接続油路とを含み、該第1の接
続油路には第1の開閉弁が設けられ、該第2の接続油路
には第2の開閉弁が設けられ、該切換バルブがブレード
前後傾位置にあるとき、該切換バルブが該第1及び第2
の接続油路を閉じると共に、該第1及び第2の開閉弁の
各々が該第1及び第2の接続油路を閉じ、該切換バルブ
がブレードチルト位置にあるとき、該切換バルブが該第
1及び第2の接続油路を開くと共に、該第1及び第2の
開閉弁の各々が該第1及び第2の接続油路を開くよう構
成されている、ことを特徴とするチルト式ツーウェイド
ーザの油圧回路、が提供される。
【0009】上記第2の目的を達成するため、本発明に
よれば、該チルト制限用シリンダは、ピストンによって
分けられる一方の室及び他方の室とを含み、該第1の接
続油路は、該切換バルブと該一方の室とを接続する油路
と、該他方の室と該ブレード前後傾油圧回路とを該第1
の開閉弁を介して接続する油路とを含み、該他方の室と
該第2の接続油路との間にはセンタリング調整油路が設
けられ、該センタリング調整油路には常閉の第3の開閉
弁が設けられ、該第3の開閉弁を開弁させると該第1及
び第2の開閉弁が閉弁する開閉弁制御手段が付設されて
いる、前記構成を有するチルト式ツーウェイドーザの油
圧回路、が提供される。
【0010】
【作用】本発明の第1の目的を達成するために提供され
るチルト式ツーウェイドーザの油圧回路において、ブレ
ードチルト油圧回路は、切換バルブとブレード前後傾油
圧回路とをチルト制限用シリンダを介して接続する第1
の接続油路と、切換バルブとブレード前後傾油圧回路と
を接続する第2の接続油路とを含んでいる。第1の接続
油路には第1の開閉弁が設けられ、第2の接続油路には
第2の開閉弁が設けられている。そして、切換バルブが
ブレード前後傾位置にあるとき、切換バルブが第1及び
第2の接続油路を閉じると共に、第1及び第2の開閉弁
の各々が第1及び第2の接続油路を閉じるよう構成され
ている。したがって切換バルブがブレード前後傾位置に
あるとき(ブレードの前後傾作業中)、ブレードチルト
油圧回路は、第1及び第2の開閉弁と切換バルブによ
り、ブレード前後傾油圧回路及び油タンクに対し、完全
に閉鎖されるので、回路内の油のリークはほとんど無く
なる。その結果、左右チルトシリンダの長さのズレによ
るブレードの、比較的短期間における自然傾斜を防止す
ることができる。このことはまた、左右のチルト量を均
等にするための、チルト制限シリンダのセンタリング調
整の頻度を少なくするので、稼働効率を向上させる。
【0011】本発明の第2の目的を達成するために提供
されるチルト式ツーウェイドーザの油圧回路において、
チルト制限用シリンダは、ピストンによって分けられる
一方の室及び他方の室とを含んでいる。第1の接続油路
は、切換バルブと一方の室とを接続する油路と、他方の
室とブレード前後傾油圧回路とを第1の開閉弁を介して
接続する油路とを含んでいる。他方の室と第2の接続油
路との間にはセンタリング調整油路が設けられ、センタ
リング調整油路には常閉の第3の開閉弁が設けられてい
る。そして、第3の開閉弁を開弁させると第1及び第2
の開閉弁が閉弁する開閉弁制御手段が付設されている。
したがって前記センタリング調整を行なうため、第3の
開閉弁を開弁させると、センタリング調整油路が開き、
第1及び第2の開閉弁が閉弁して、第1の接続油路と第
2の接続油路とが閉じられる。この状態で切換バルブを
ブレードチルト位置にしてブレードチルト操作を行なう
と、ポンプ圧油が、チルト制限用シリンダの一方の室又
は他方の室へ供給される。すなわちチルト制限用シリン
ダのみが作動するので、ブレードの傾きに応じてセンタ
リング調整することができる。この作業はオペレータに
よる、開閉弁制御手段及び切換バルブの操作で容易に行
なうことができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明に従
って改良されたチルト式ツーウェイドーザの油圧回路
を、実施例に基づいて詳細に説明する。図1を参照し
て、チルト式ツーウェイドーザの油圧回路は、油圧ポン
プ20の下流側に順次設けられたリフトコントロールバ
ルブ22、チルトコントロールバルブ24及び2位置切
換バルブである6ポート2位置切換電磁ダイバータバル
ブ26を含んでいる。油圧ポンプ20はエンジンEによ
り駆動される。リフトコントロールバルブ22を切り換
えることにより各リフトシリンダ10へ圧油が供給さ
れ、図示しないブレードのリフト作動が制御される。電
磁ダイバータバルブ26の下流側には、ブレード前後傾
油圧回路28とブレードチルト油圧回路32とが形成さ
れている。
【0013】電磁ダイバータバルブ26の上流側には6
ポートの内の2ポートが配置され、下流側には、6ポー
トの内の4ポートが配置されている。この4ポートの内
の第1ポートaは、第1の油路41を介して図の右側の
チルトシリンダ8aの室81に接続されている。第2ポ
ートbは第2の油路42を介して図の左側のチルトシリ
ンダ8bの室84に接続されている。チルトシリンダ8
aの室82とチルトシリンダ8bの室83とは仲介油路
40により接続されている。前記ブレード前後傾油圧回
路28は、第1の油路41、第2の油路42及び仲介油
路40を含んでいる。
【0014】第1の油路41及び仲介油路40における
チルトシリンダ8aの近くには、チルトシリンダ8aか
らの圧油の逆流を防ぐ第1のダブルパイロット操作チェ
ックバルブ86が設けられている。このチェックバルブ
86は、第1の油路41に設けられたチェックバルブ8
6aと、仲介油路40に設けられたチェックバルブ86
bとから構成されている。これにより、チルトシリンダ
8aの室81及び他方の室82から、それぞれ第1の油
路41及び仲介油路40への圧油の逆流が防止される。
図1から容易に理解できるように、チェックバルブ86
aには、仲介油路40の圧油が開弁パイロット圧として
供給されるよう構成され、チェックバルブ86bには、
第1の油路41の圧油が開弁パイロット圧として供給さ
れるよう構成されている。
【0015】第2の油路42及び仲介油路40における
チルトシリンダ8bの近くには、チルトシリンダ8bか
らの圧油の逆流を防ぐ第2のダブルパイロット操作チェ
ックバルブ88が設けられている。このチェックバルブ
88は、第2の油路42に設けられたチェックバルブ8
8bと、仲介油路40に設けられたチェックバルブ88
aとから構成されている。これにより、チルトシリンダ
8bの室83及び他方の室84から、それぞれ仲介油路
40及び第2の油路42への圧油の逆流が防止される。
図1から容易に理解できるように、チェックバルブ88
aには、第2の油路42の圧油が開弁パイロット圧とし
て供給されるよう構成され、チェックバルブ88bに
は、仲介油路40の圧油が開弁パイロット圧として供給
されるよう構成されている。第1の油路41、第2の油
路42及び仲介油路40に関連して、チルトシリンダ8
a及び8bにおける室81と82、及び室83と84を
それぞれ離脱自在に接続することにより構成される第1
のバイパス油路90及び第2のバイパス油路92が設け
られている。各バイパス油路90及び92は、油圧回路
の組立完了後、あるいはメンテナンス時等において、油
圧回路に油を充填する場合に、それぞれ各クイックジョ
イント94及び96により接続される。油の充填後は各
クイックジョイント94及び96が切り離され、各バイ
パス油路は遮断される。
【0016】ブレードチルト油圧回路32は、電磁ダイ
バータバルブ26とブレード前後傾油圧回路28とをチ
ルト制限用シリンダ36を介して接続する第1の接続油
路43と、電磁ダイバータバルブ26とブレード前後傾
油圧回路28とを接続する第2の接続油路44とを含ん
でいる。第1の接続油路43には、第1の開閉弁(シャ
ットオフバルブ)30aと第1の流量制御弁34aとが
設けられ、第2の接続油路44には、第2の開閉弁(シ
ャットオフバルブ)30bと第2の流量制御弁34bと
が設けられている。
【0017】第3ポートcはチルト制限シリンダ36が
直列的に介在されている第1の接続油路43を介して第
1の油路41に接続されている。第1の接続油路43
は、第3ポートcとチルト制限シリンダ36のピストン
によって分けられる一方の室36aとを接続する油路4
3aと、チルト制限シリンダ36の他方の室36bと第
1の油路41とを接続する油路43bとを含んでいる。
ブレードチルト油圧回路32の圧油の流れはチルト制限
用シリンダ36のピストンストロークにより規定され
る。チルト制限シリンダ36のピストンロッドは、シリ
ンダの一端から軸方向外方へ突出するよう構成されてい
る。ピストンがシリンダの他端側に底付きしてもロッド
は突出した状態に保持される。
【0018】第4ポートdは第2の接続油路44を介し
て仲介油路40に接続されている。第2の接続油路44
とチルト制限シリンダ36の他方の室36bとの間には
センタリング調整油路98が設けられている。センタリ
ング調整油路98には常閉の第3の開閉弁(シャットオ
フバルブ)100が設けられている。第3の開閉弁10
0を開弁させると第1及び第2の開閉弁30a及び30
bが閉弁する開閉弁制御手段である電気回路が付設され
ている。第1〜第3の開閉弁30a、30b及び100
は、それぞれ電磁開閉弁から構成されている。電気回路
は、電磁ダイバータバルブ26を制御する常開スイッチ
27と、常開スイッチ27及びリレー102における常
閉リレースイッチにそれぞれ直列接続された第1の開閉
弁30a及び第2の開閉弁30bと、常開スイッチ27
と並列接続されたトグルスイッチ101と、トグルスイ
ッチ101に直列接続された第3の開閉弁100と、ト
グルスイッチ101に直列接続されかつリレー102に
おける常閉リレースイッチを開くためのリレーコイルと
を備えている。
【0019】以上のように構成された油圧回路におけ
る、ブレード前後傾作動(ブレードツーウェイ作動)に
ついて説明する。電磁ダイバータバルブ26は、通常
は、ばねにより図1に示すブレード前後傾位置に位置付
けられている。この状態においては、電磁ダイバータバ
ルブ26の第3ポートc及び第4ポートdが閉じ、した
がって第1及び第2の接続油路43及び44が閉じられ
る。また第1及び第2の開閉弁30a及び30bは、そ
れぞればねにより第1及び第2の接続油路43及び44
を閉じた状態にある。一方第1ポートa及び第2ポート
bが開かれ、したがって第1及び第2の油路41及び4
2が開かれた状態にある。
【0020】チルトコントロールバルブ24を図示の中
立位置からX位置又はY位置のいずれか一方の位置に切
り換えることにより、ポンプ圧油が第1の油路41又は
第2の油路42を介して、それぞれチルトシリンダ8a
の室81又はチルトシリンダ8bの室84に供給され、
ブレードの前後傾作動が行なわれる。この間、チェック
バルブ86bには第1の油路41から、またチェックバ
ルブ88aには第2油路42から、それぞれ開弁パイロ
ット圧油が供給されて開弁するので、仲介油路40がチ
ルトシリンダ8aの室82とチルトシリンダ8bの室8
3とを連通する。これにより、ブレード6の前後傾作動
が可能となる。第1の油路41及び第2の油路42の圧
油は、それぞれ閉弁状態にある第1及び第2の開閉弁3
0a及び30bにより第1の接続油路43及び第2の接
続油路44へ逆流することはない。これら第1及び第2
の開閉弁30a及び30bの閉弁及び電磁ダイバータバ
ルブ26の第3ポートc及び第4ポートdの閉鎖によ
り、第1の接続油路43及び第2の接続油路44におけ
る油の流れはロック状態となる。すなわち、ブレードチ
ルト油圧回路32は、第1及び第2の開閉弁30a及び
30bと電磁ダイバータバルブ26により、ブレード前
後傾油圧回路28及び油タンク38に対し、完全に閉鎖
されるので、回路内の油のリークはほとんど無くなる。
その結果、左右チルトシリンダ8a及び8bの長さのズ
レによるブレードの、比較的短期間における自然傾斜を
防止することができる。
【0021】次にブレードチルト作動について説明す
る。常開スイッチ27をONすると、電磁ダイバータバ
ルブ26のソレノイドに通電され、電磁ダイバータバル
ブ26は図1の左方に移動され、ブレードチルト位置に
切り換えられる。同時に第1の開閉弁30a及び第2の
開閉弁30bのソレノイドにも通電され、開閉弁30a
及び第2の開閉弁30bはそれぞれ図1の左方に移動さ
れ、開弁位置に切り換えられる。この状態においては、
第3ポートc及び第4ポートdが開かれ、したがって第
1及び第2の接続油路43及び44が開かれる。また第
1及び第2の開閉弁30a及び30bが、それぞれ第1
及び第2の接続油路43及び44を開く。一方第1ポー
トa及び第2ポートbが閉じ、したがって第1及び第2
の油路41及び42が閉じる。
【0022】チルトコントロールバルブ24を図示の中
立位置から右方へシフトしてX位置に切り換えると、ポ
ンプ圧油が第1の接続油路43の油路43aを介してチ
ルト制限用シリンダ36の室36aに供給される。これ
により室36bに圧油が発生する。この圧油は油路43
bの第1の流量制御弁34a及び第1の開閉弁30aを
介して第1の油路41に供給され、チェックバルブ86
a及び86bを開いてから、チルトシリンダ8aの室8
1に供給される。ピストンを介して室82に圧油が発生
する。第1の油路41及び第2の油路42は前記第1ポ
ートa及び第2ポートbにより閉じられているので、チ
ルトシリンダ8bはロック状態になる。このため室82
に発生した圧油は、仲介油路40のチェックバルブ86
b、第2の接続油路44の第2の開閉弁30b、流量制
御弁34b、電磁ダイバータバルブ26及びチルトコン
トロールバルブ24を通り、リターン油路46を介して
油タンク38に戻される。チルト制限用シリンダ36の
ピストンは図の右方へ移動する。以上によりチルトシリ
ンダ8aが伸長するのでブレードの一端が下降し、ブレ
ードはチルト作動する。チルト制限用シリンダ36内の
ピストンが右方へ移動して底付すると、第1の接続油路
43及び第2の接続油路44内の圧油の流れが停止し、
チルト作動が停止する。
【0023】またチルトコントロールバルブ24を図示
の中立位置から左方へシフトしてY位置に切り換える
と、ポンプ圧油が第2の接続油路44の第2の流量制御
弁34b及び第2の開閉弁30bを介して仲介油路40
に供給される。この圧油は、一方において、チェックバ
ルブ86b及び86aを開き、チェックバルブ86bを
介してチルトシリンダ8aの室82に供給される。また
他方において、チェックバルブ88a及び88bを開
き、チェックバルブ88aを介してチルトシリンダ8b
の室83に供給される。これにより室84に圧油が発生
しても第2の油路42は電磁ダイバータバルブ26のポ
ートbにより閉じられているので、チルトシリンダ8b
はロック状態となる。そしてチルトシリンダ8aの室8
2に圧油が供給されることにより、室81に圧油を発生
させる。この圧油は、第1の油路41のチェックバルブ
86aを通った後、油路43bの第1の開閉弁30a及
び流量制御弁34aを介してチルト制限用シリンダ36
の室36bに供給される(第1の油路41は第1ポート
aにより閉じられているため)。シリンダ36内の室3
6aに圧油が発生する。この圧油は、油路43a、電磁
ダイバータバルブ26及びチルトコントロールバルブ2
4を通り、リターン油路46を介して油タンク38に戻
される。チルト制限用シリンダ36のピストンは図の左
方に移動する。以上によりチルトシリンダ8aは収縮す
るのでブレードの一端が上昇し、ブレードはチルト作動
する。チルト制限用シリンダ36内のピストンが左方に
移動して底付すると、第2の接続油路44、仲介油路4
0、及び第1の接続油路43内の圧油の流れが停止し、
チルト作動が停止する。なお前記ブレードチルト作動に
おいて、各流量制御弁34a及び34bにより第1及び
第2の接続油路43及び44を通る圧油の流量を自由に
調整できるので、ブレードチルト速度を適性に調整する
ことが容易である。なお、流量制御弁を第1の接続油路
43又は第2の接続油路44のいずれか一方に設けるこ
とによって、ブレードチルト油圧回路32の流量、すな
わちチルト速度をコントロールすることは可能である。
【0024】次にチルト制限シリンダ36のセンタリン
グ調整作動について説明する。前記説明から明らかなよ
うに、ブレード前後傾作動中は、第1及び第2の開閉弁
30a及び30b及び電磁ダイバータバルブ26によ
り、ブレードチルト油圧回路32は完全に閉鎖されるの
で、油圧回路内の油のリークは低減される。しかしなが
ら油圧回路内の油のリークを完全にゼロとすることは不
可能である。このため、ブレードの水平位置に対するチ
ルト制限シリンダ36のセンタリング調整が、できるだ
け容易に行なわれることが望まれる。この要望が本発明
によって達成されることは、以下の説明から明らかにさ
れるであろう。
【0025】センタリング調整作動に先立ち、前記ブレ
ードチルト作動を行い、予めブレードを水平な状態に位
置付ける。これにより左右のチルトシリンダ8a及び8
bの長さは一致する。しかしチルト制限シリンダ36の
ピストンの位置は、所定の中央位置から左右のいずれか
に偏って位置付けられる(ブレードの自然傾斜の程度に
より偏りの程度が決まる)。次いで、油圧回路が図1の
状態において、トグルスイッチ101をONにする。こ
れにより第3の電磁開閉弁100が図の左方に移動して
センタリング調整油路98を開く。トグルスイッチ10
1のONににより、リレー102のリレーコイルに通電
されるので、常閉リレースイッチがOFF状態に維持さ
れる。この状態で前記したブレードチルト作動を行な
う。常開スイッチ27をONすると、電磁ダイバータバ
ルブ26のソレノイドに通電され、電磁ダイバータバル
ブ26は図1の左方に移動され、ブレードチルト位置に
切り換えられる。リレー102の常閉リレースイッチは
OFF状態に維持されているので、常開スイッチ27を
ONしても、第1の開閉弁30a及び第2の開閉弁30
bのソレノイドには通電されない。したがって第1及び
第2の開閉弁30a及び30bは、図示の閉弁状態に維
持される。
【0026】チルトコントロールバルブ24を図示の中
立位置から右方へシフトしてX位置に切り換えると、ポ
ンプ圧油が第1の接続油路43の油路43aを介してチ
ルト制限用シリンダ36の室36aに供給される。これ
により室36bに圧油が発生する。室36bの圧油はセ
ンタリング調整油路98の第3の電磁開閉弁100、第
2の接続油路44、電磁ダイバータバルブ26、チルト
コントロールバルブ24及びリターン油路46を介して
油タンク38に戻される。これによりチルト制限用シリ
ンダ36のピストンは右方に移動される。
【0027】一方チルトコントロールバルブ24を図示
の中立位置から左方へシフトしてY位置に切り換える
と、ポンプ圧油が第2の接続油路44及びセンタリング
調整油路98の第3の電磁開閉弁100を介してチルト
制限用シリンダ36の室36bに供給される。これによ
り室36aに圧油が発生する。室36aの圧油は油路4
3a、電磁ダイバータバルブ26、チルトコントロール
バルブ24及びリターン油路46を介して油タンク38
に戻される。これによりチルト制限用シリンダ36のピ
ストンは左方に移動される。以上のように、トグルスイ
ッチ101をONした後、ブレードチルト作動を行なう
ことにより、チルト制限用シリンダ36のみを作動させ
ることができる(チルト制限用シリンダ36のピストン
位置を中立位置にセンタリング調整することができ
る)。したがって、ブレードの傾き(すなわち左右チル
トシリンダ8a及び8bの長さのズレ)に応じて、ブレ
ードの各チルト量を均等に調整することができる。この
センタリング調整は、トグルスイッチ101をONした
後、ブレードチルト作動を行なうだけでよいので、オペ
レータ一人で行なうことが可能であり、作業はきわめて
容易である。
【0028】なお先に述べた、本発明の第1及び第2の
目的を達成するためのチルト式ツーウェイドーザの油圧
回路の好ましい実施態様としては、該2位置切換バルブ
は6ポート2位置切換電磁ダイバータバルブにより構成
され、該ダイバータバルブの下流側には、該6ポートの
内の4ポートが配置され、該4ポートの内の第1ポート
は、第1の油路を介して該チルトシリンダの一方におけ
る一方の室に接続され、第2ポートは第2の油路を介し
て該チルトシリンダの他方における他方の室に接続さ
れ、該チルトシリンダの一方における他方の室と該チル
トシリンダの他方における一方の室とは仲介油路により
接続され、該ブレード前後傾油圧回路は、該第1の油
路、該第2の油路及び該仲介油路を含み、第3ポートは
該第1の接続油路を介して該第1の油路に接続され、第
4ポートは該第2の接続油路を介して該仲介油路に接続
され、該ダイバータバルブが該ブレード前後傾位置にあ
るとき、該第1ポート及び該第2ポートが開かれて該第
3ポート及び該第4ポートが閉じ、該ダイバータバルブ
が該ブレードチルト位置にあるとき、該第3ポート及び
該第4ポートが開かれて該第1ポート及び該第2ポート
が閉じるよう構成されている、ことが好ましい。
【0029】以上、本発明を、実施例に基づいて詳細に
説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の範囲内において、さまざまな変形あるい
は修正ができるものである。
【0030】
【発明の効果】
(1)本発明の第1の目的を達成するために提供される
チルト式ツーウェイドーザの油圧回路によれば、油のリ
ークを少なくすることによって、左右チルトシリンダの
長さのズレによるブレードの、比較的短期間における自
然傾斜を防止することができる。このことはまた、左右
のチルト量を均等にするための、チルト制限シリンダの
センタリング調整の頻度を少なくするので、稼働効率を
向上させる。 (2)本発明の第2の目的を達成するために提供される
チルト式ツーウェイドーザの油圧回路によれば、チルト
制限シリンダのセンタリングの調整を著しく容易に行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って改良されたチルト式ツーウェイ
ドーザの油圧回路の実施例を示す図。
【符号の説明】
8a及び8b チルトシリンダ 24 チルトコントロールバルブ 26 電磁ダイバータバルブ 27 常開スイッチ 28 ブレード前後傾油圧回路 30a 第1の開閉弁 30b 第2の開閉弁 32 ブレードチルト油圧回路 34a 第1の流量制御弁 34b 第2の流量制御弁 36 チルト制限用シリンダ 40 仲介油路 41 第1の油路 42 第2の油路 43 第1の接続油路 44 第2の接続油路 100 第3の開閉弁 101 トグルスイッチ 102 リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 義村 修二 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新 キャタピラー三菱株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−98259(JP,U) 実開 昭49−21901(JP,U) 実開 昭63−182303(JP,U) 実開 平4−37650(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 3/85 F15B 11/16 E02F 3/76

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプの下流側に設けられて一対の
    チルトシリンダを制御するチルトコントロールバルブ
    と、該バルブの下流側に設けられた2位置切換バルブ
    と、該切換バルブの下流側に形成されたブレード前後傾
    油圧回路及びブレードチルト油圧回路とを含むチルト式
    ツーウェイドーザの油圧回路において、 該ブレードチルト油圧回路は、該切換バルブと該ブレー
    ド前後傾油圧回路とをチルト制限用シリンダを介して接
    続する第1の接続油路と、該切換バルブと該ブレード前
    後傾油圧回路とを接続する第2の接続油路とを含み、 該第1の接続油路には第1の開閉弁が設けられ、該第2
    の接続油路には第2の開閉弁が設けられ、 該切換バルブがブレード前後傾位置にあるとき、該切換
    バルブが該第1及び第2の接続油路を閉じると共に、該
    第1及び第2の開閉弁の各々が該第1及び第2の接続油
    路を閉じ、 該切換バルブがブレードチルト位置にあるとき、該切換
    バルブが該第1及び第2の接続油路を開くと共に、該第
    1及び第2の開閉弁の各々が該第1及び第2の接続油路
    を開くよう構成されている、ことを特徴とするチルト式
    ツーウェイドーザの油圧回路。
  2. 【請求項2】 該チルト制限用シリンダは、ピストンに
    よって分けられる一方の室及び他方の室とを含み、該第
    1の接続油路は、該切換バルブと該一方の室とを接続す
    る油路と、該他方の室と該ブレード前後傾油圧回路とを
    該第1の開閉弁を介して接続する油路とを含み、 該他方の室と該第2の接続油路との間にはセンタリング
    調整油路が設けられ、該センタリング調整油路には常閉
    の第3の開閉弁が設けられ、該第3の開閉弁を開弁させ
    ると該第1及び第2の開閉弁が閉弁する開閉弁制御手段
    が付設されている、請求項1記載のチルト式ツーウェイ
    ドーザの油圧回路。
  3. 【請求項3】 該第1、第2及び第3の開閉弁はそれぞ
    れ電磁開閉弁からなり、該2位置切換バルブは電磁ダイ
    バータバルブからなり、該開閉弁制御手段は電気回路か
    ら構成され、該電気回路は、該電磁ダイバータバルブを
    制御する常開スイッチと、常閉リレースイッチ及び該常
    閉リレースイッチを開くためのリレーコイルを備えたリ
    レーと、該常開スイッチ及び常閉リレースイッチにそれ
    ぞれ直列接続された該第1及び第2の電磁開閉弁と、該
    常開スイッチと並列接続されたトグルスイッチと、該ト
    グルスイッチに直列接続された該第3の電磁開閉弁とを
    含み、該リレーコイルは該トグルスイッチに直列接続さ
    れている、請求項2記載のチルト式ツーウェイドーザの
    油圧回路。
  4. 【請求項4】 該第1の接続油路及び該第2の接続油路
    の少なくとも一方には流量制御弁が設けられている、請
    求項1記載のチルト式ツーウェイドーザの油圧回路。
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