JP3084435U - 天体観測用ドーム - Google Patents

天体観測用ドーム

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JP3084435U JP2001005772U JP2001005772U JP3084435U JP 3084435 U JP3084435 U JP 3084435U JP 2001005772 U JP2001005772 U JP 2001005772U JP 2001005772 U JP2001005772 U JP 2001005772U JP 3084435 U JP3084435 U JP 3084435U
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roof
dome
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雅之 冨所
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アストロ光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】小さな動力であらゆる方向の観測が行え、しか
も安価である天体観測用ドームの提供 【解決手段】筒状の周壁11と、略半球状の屋根とを有
し、内部に望遠鏡等の天体観測装置13が収容され、屋
根を観測可能に開閉自在にした天体観測用ドームにおい
て、天体観測装置が載置され、水平方向に360度回動
可能な天体観測装置架台を備え、屋根は、略半球面を半
割状にした形状の前後一対の可動ルーフ15をもって構
成され、周壁の上方開口部を略全開まで開閉可能にす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主に天体望遠鏡等の天体観測装置を保護する天体観測用ドームに関 する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、天体観測用ドーム1は、図8に示すように、円筒状の周壁2と、略半 球状の屋根3とを備え、このドーム1の内部に天体望遠鏡や観測用ビデオカメラ 等の天体天体観測装置4を収容するように構成され、屋根3は、天体観測装置4 による観測が可能なように開閉可能となっている。
【0003】 このように開閉可能な屋根3としては、例えば、図8に示すように、屋根3の 球面上に沿って縦方向に形成された開口部5をシャッター6等により開閉するも のや、図9に示すように、半球状屋根の略前半分を開口し、複数の回動パネル材 7,7…を組み合わせて前記開口部8を開閉自在に覆うようにしたもの等がある 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の技術では、天体望遠鏡等の天体観測装置による観 測可能な範囲は屋根の開口部形状によって制限され、該制限された範囲以外の所 を観測しようとすれば、天体観測用ドーム全体を水平方向に回動させなければな らず、ドーム全体を回動させるために大きな動力が必要となるという問題があっ た。また、それに伴い天体観測用ドームの構造が大がかりなものとなってしまい コストが高くなるという問題があった。
【0005】 本考案は、このような従来の技術の状況を鑑み、小さな動力であらゆる方向の 観測が行え、しかも安価である天体観測用ドームの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための本考案の特徴は 、筒状の周壁と、略半球状の屋根とを有し、内部に望遠鏡等の天体観測装置が収 容され、前記屋根を観測可能に開閉自在にした天体観測用ドームにおいて、前記 天体観測装置が載置され、水平方向に360度回動可能な天体観測装置架台を備 え、前記屋根は、略半球面を半割状にした形状の前後一対の可動ルーフをもって 構成し、前記周壁の上方開口部が略全開となるまで開閉可能に形成されたことに ある。
【0007】 尚、 周壁の上縁部に固定され、略半球状の屋根の一部を構成する固定ルーフ を有し、該固定ルーフの外側をスライドしつつ回動する可動ルーフを備えること が好ましく、可動ルーフの下端部に接続されたテンションワイヤーと、固定ルー フの上縁部に設置された滑車と、ワイヤー巻き取り装置とを備え、前記テンショ ンワイヤーを前記滑車を介して前記ワイヤー巻き取り装置に接続させることが好 ましく、周壁は、可動ルーフが逃げ込むように形成した逃げ部を備えることが好 ましい。
【0008】
【考案の実施の形態】
次に、本考案に係る天体観測用ドームの実施の形態を図1〜7について説明す る。
【0009】 図1は、本考案に係る天体観測用ドームを示す側面図であり、符号10は天体 観測用ドームである。この天体観測用ドーム10は、筒状の周壁11と、略半球 状の屋根12とを備え、内部に天体観測装置13を載置する天体観測装置架台1 4とを収容するように構成される。
【0010】 周壁11は、図3に示すように、上部を下方が先細のテーパ円筒状に形成する ことにより、後述する可動ルーフ15,15が開かれた際に可動ルーフ15の下 縁部が逃げ込むように逃げ部16を形成する。また、周壁11の内部には、天体 観測装置13及び天体観測装置架台14が収容されるように構成される。
【0011】 屋根12は、周壁11に軸支され、互いに対向して開閉動作される一対の可動 ルーフ15,15と、周壁11の上縁部に固定され、半球状の屋根12の一部を 構成する固定ルーフ17と、可動ルーフ15,15を開閉させる開閉機構18, 18とを備えて構成される。
【0012】 可動ルーフ15は、図1、図2に示すように、半球面を半割にしたものの下縁 部を斜めにカットした形状に形成され、その下縁部両端は、図4に示すように、 周壁上端に設置された軸受けに回転軸19,19にて回動自在に軸支され、固定 ルーフの外側をスライドしつつ回動する。また、左右の可動ルーフ15の上縁部 には、それぞれ互いに嵌り合う雨樋部材20,21を備え、可動ルーフ15,1 5を閉じた状態では、雨樋部材20,21が嵌り合い、可動ルーフ15,15間 の防水を行う。また、可動ルーフ15,15間の接合端面には、スポンジゴム等 の止水材22が備えられる。
【0013】 固定ルーフ17は、図1、図2に示すように、周壁の上縁部に固定され、略半 球状の屋根12の一部を構成するように、即ち、可動ルーフ15,15を閉鎖し た際に、可動ルーフ下縁部の斜めにカットした部分によって欠落した半球面の一 部を形成する。
【0014】 開閉機構18は、図6に示すように、テンションワイヤー23と、滑車24と 、ワイヤー巻き取り装置25とを備えて構成し、テンションワイヤー23を可動 ルーフ15の下端部(下縁部)に接続し、それを固定ルーフ17の上縁に設置し た滑車24を介してワイヤー巻き取り装置25に接続する。尚、テンションワイ ヤー23、滑車24及びワイヤー巻き取り装置25は同一線上に配置される。
【0015】 ワイヤー巻き取り装置25は、図7に示すように、ブレーキ付モータ26の回 転軸26aに巻き取り用ドラム27を備えて構成する。このブレーキ付モータ2 6は、可動ルーフ15が全開位置(開端)及び全閉位置(閉端)に達するとリミ ットスイッチにより停止する。
【0016】 天体観測装置架台14は、図示しない駆動モータ等により、天体望遠鏡等の天 体観測装置13を載置した状態で、水平方向に360度回動することができる。
【0017】 よって、天体観測装置13は、天体観測装置架台14の回動と、天体観測装置 13の角度調整で略全方向が観測可能となる。
【0018】 このように構成することにより、可動ルーフ16は、図3に示すように、巻き 取り装置25を駆動させテンションワイヤー23を繰り出すことによって、可動 ルーフ16は自重により回転軸19,19を中心に回動し、全開位置(開端)ま で開く。このとき、周壁が逃げ部15を備えているため、可動ルーフ16の下端 部は、逃げ部の傾斜分だけ中央側に逃げ(開き)、可動ルーフ16はより広く開 かれ、半球状の屋根が開かれ、周壁の上方開口部が略全開となる。
【0019】 よって、天体望遠鏡等の天体観測装置13は、屋根(可動ルーフ)に遮断され ず、天体観測装置架台14を回動させるだけで全方向を観測することができる。
【0020】 可動ルーフ16を閉鎖する場合には、巻き取り装置25を駆動させテンション ワイヤー23を巻き取ることにより、滑車24を支点として可動ルーフ15の下 端部を引き上げることにより、可動ルーフ15は、回転軸19,19を中心に回 動して接合端面が水平面に対して直角をなす位置まで閉じられる。そして、この テンションワイヤー23の緊張力により閉鎖状態を維持する。
【0021】 尚、上述の実施例では、周壁11の逃げ部15をテーパ円筒状に形成した例に ついて説明したが、逃げ部はテーパ円筒状には限られず、可動ルーフの下端部が 中央側に逃げるように形成されたテーパ多角形筒状であってもよい。
【0022】 また、上述の実施例では、テンションワイヤーを用いた屋根の開閉機構につい て説明したが、その他、回動軸に直接駆動モータを接続する等の構造をもった開 閉機構でもよい。
【0023】
【考案の効果】
上述のように、本考案に係る天体観測用ドームは、筒状の周壁と、略半球状の 屋根とを有し、内部に望遠鏡等の天体観測装置が収容され、前記屋根を観測可能 に開閉自在にした天体観測用ドームにおいて、前記天体観測装置が載置され、水 平方向に360度回動可能な天体観測装置架台を備え、前記屋根は、略半球面を 半割状にした形状の前後一対の可動ルーフをもって構成し、前記周壁の上方開口 部が略全開となるまで開閉可能に形成されたことにより、小さな動力で、全方向 の観測を行うことができ、しかもドーム全体を安価に製造することができる。
【0024】 また、周壁の上縁部に固定され、略半球状の屋根の一部を構成する固定ルーフ を有し、該固定ルーフの外側をスライドしつつ回動する可動ルーフを備えたこと により、より広く(即ち略全開まで)屋根を開くことができ、全方向の観測が好 適に行うことができる。
【0025】 可動ルーフの下端部に接続されたテンションワイヤーと、固定ルーフの上縁部 に設置された滑車と、ワイヤー巻き取り装置とを備え、前記テンションワイヤー を前記滑車を介して前記ワイヤー巻き取り装置に接続させたことにより、簡単な 機構で屋根の開閉が行え、安価である。
【0026】 また、周壁は、可動ルーフが逃げ込むように形成した逃げ部を備えたことによ り、逃げ部の窪み分だけ固定ルーフが開放方向に逃げ、屋根を広く開くことがで き、好適に観測が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る天体観測用ドームの実施の一例を
示す側面図である。
【図2】同上の屋根を開いた状態を示す側面図である。
【図3】同上の天体観測用ドームの縦断面図である。
【図4】同上の屋根の回動軸を示す部分拡大図である。
【図5】同上の屋根の接合端面を示す部分断面図であ
る。
【図6】同上の屋根の開閉機構を示す概略図である。
【図7】同上のワイヤー巻き取り装置を示す側面図であ
る。
【図8】従来の天体観測用ドームの一例を示す正面図で
ある。
【図9】同上の天体観測用ドームの他の一例を示す側面
図である。
【符号の説明】
10 天体観測用ドーム 11 周壁 12 屋根 13 天体観測装置 14 天体観測装置架台 15 可動ルーフ 16 逃げ部 17 固定ルーフ 18 開閉機構 19 回転軸 20,21 雨樋部材 22 止水材 23 テンションワイヤー 24 滑車 25 ワイヤー巻き取り装置 26 ブレーキ付モータ 27 巻き取り用ドラム

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の周壁と、略半球状の屋根とを有し、
    内部に望遠鏡等の天体観測装置が収容され、前記屋根を
    観測可能に開閉自在にした天体観測用ドームにおいて、 前記天体観測装置が載置され、水平方向に360度回動
    可能な天体観測装置架台を備え、前記屋根は、略半球面
    を半割状にした形状の前後一対の可動ルーフをもって構
    成し、前記周壁の上方開口部が略全開となるまで開閉可
    能に形成されたことを特徴としてなる天体観測用ドー
    ム。
  2. 【請求項2】周壁の上縁部に固定され、略半球状の屋根
    の一部を構成する固定ルーフを有し、該固定ルーフの外
    側をスライドしつつ回動する可動ルーフを備えた請求項
    1に記載の天体観測用ドーム。
  3. 【請求項3】可動ルーフの下端部に接続されたテンショ
    ンワイヤーと、固定ルーフの上縁部に設置された滑車
    と、ワイヤー巻き取り装置とを備え、前記テンションワ
    イヤーを前記滑車を介して前記ワイヤー巻き取り装置に
    接続させた請求項2に記載の天体観測用ドーム。
  4. 【請求項4】周壁は、可動ルーフが逃げ込むように形成
    した逃げ部を備えた請求項1、2又は3に記載の天体観
    測用ドーム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9544488B2 (en) 2013-05-14 2017-01-10 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Star tracker with steerable field-of-view baffle coupled to wide field-of-view camera
US10901190B2 (en) 2015-06-23 2021-01-26 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Hemispherical star camera
US11125562B2 (en) 2013-05-14 2021-09-21 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Navigation system with monocentric lens and curved focal plane sensor
CN114967103A (zh) * 2022-06-30 2022-08-30 中国电子科技集团公司第五十四研究所 一种望远镜圆顶应急防护装置

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