JP2747485B2 - 開閉式屋根 - Google Patents

開閉式屋根

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JP2747485B2
JP2747485B2 JP22682295A JP22682295A JP2747485B2 JP 2747485 B2 JP2747485 B2 JP 2747485B2 JP 22682295 A JP22682295 A JP 22682295A JP 22682295 A JP22682295 A JP 22682295A JP 2747485 B2 JP2747485 B2 JP 2747485B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半球形状の屋根を
有する天体観測室ドーム等に用いて好適な開閉式屋根に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、公私立の天文台、科学館、学校等
に構築されている天体観測室には、天体観測等に好都合
なことから、もっぱらドームが用いられている。このド
ームは、円筒状の壁部の上に略同径の半球状の屋根を構
築したもので、当該屋根には、その頂点から外周縁の一
端に向かって延びる幅の狭い円弧状の開口部が形成され
ており、この開口部には、その両側または片側から該開
口部に向かって移動し該開口部を閉鎖する円弧版状の移
動屋根が設けられている。また、この移動屋根の替わり
に上下方向に開閉自在のシャッタを用いることもある。
このドームでは、必要に応じて移動屋根(またはシャッ
タ)を開閉し、天体観測等がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したド
ームにおいては、構造上、前記屋根に形成された開口部
の幅をさらに広げることが難しく、したがって、移動屋
根により開放される面積を広げることが非常に難しいと
いう問題点があった。また、屋根を開放する場合、移動
屋根をそのままの大きさで単に移動させるのみであるの
で、移動屋根の収納面積を小さくすることができないと
いう問題点もあった。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、屋根の開放される面積を広げることがで
き、屋根を開放した際においても移動屋根の収納面積を
小さくすることのできる開閉式屋根を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な開閉式屋根を採用した。すなわ
ち、請求項1記載の開閉式屋根は、構造体の屋根構築部
分に開閉自在に架設されるドーム型の開閉式屋根であっ
て、半球形状の屋根を、その直径を通る平面で2つに分
割して一方を固定屋根パネルとし、他方の屋根パネルを
前記直径を通る他の平面でさらに分割して第1及び第2
の移動屋根パネルとし、前記第1の移動屋根パネルの曲
率半径を前記固定屋根パネルの曲率半径より大きく、前
記第2の移動屋根パネルの曲率半径を前記固定屋根パネ
ルの曲率半径より小さくそれぞれ設定するとともに、こ
れらの移動屋根パネルの両端部を前記直径に平行な軸を
介して回動自在に支持し、これらの移動屋根パネルは、
駆動機構によりそれぞれ前記軸の回りに回動してなる構
成としたものである。
【0006】請求項2記載の開閉式屋根は、前記駆動機
構を、前記第1の移動屋根パネルを回動させる第1の駆
動機構と、該第1の駆動機構に連動して前記第2の移動
屋根パネルを回動させる第2の駆動機構とにより構成し
たものである。
【0007】請求項3記載の開閉式屋根は、前記軸を、
第1の移動屋根パネルを回動自在に支持する第1の軸
と、該第1の軸に同軸的かつ回動自在に支持され第2の
移動屋根パネルを回動自在に支持する第2の軸とからな
る構成としたものである。
【0008】請求項4記載の開閉式屋根は、前記第1及
び第2の移動屋根パネルを、これらの移動屋根パネルを
閉鎖状態とした場合に、耐候性処理がなされた弾性部材
を介して密接される構成としたものである。
【0009】請求項1記載の開閉式屋根では、半球形状
の屋根を、その直径を通る平面で2つに分割して一方を
固定屋根パネルとし、他方の屋根パネルを前記直径を通
る他の平面でさらに2分割して第1及び第2の移動屋根
パネルとし、前記第1の移動屋根パネルの曲率半径を前
記固定屋根パネルの曲率半径より大きく、前記第2の移
動屋根パネルの曲率半径を前記固定屋根パネルの曲率半
径より小さくそれぞれ設定するとともに、これらの移動
屋根パネルの両端部を前記直径に平行な軸を介して回動
自在に支持し、これらの移動屋根パネルを駆動機構によ
り前記軸の回りに回動する構成としたので、第1及び/
または第2の移動屋根パネルをそれぞれ球面方向に移動
することにより、第1の移動屋根パネルのみ開閉、第2
の移動屋根パネルのみ開閉、第1及び第2の移動屋根パ
ネル双方を開閉等、屋根の開放面積を様々に変えること
が可能になる。また、固定屋根パネル、第1の移動屋根
パネル及び第2の移動屋根パネルを互いに重ね合わせる
ことにより、これらの屋根パネルは互いにその表裏面に
沿って収納され、これらの屋根パネルの収納面積が小さ
くなる。
【0010】請求項2記載の開閉式屋根では、前記駆動
機構を、前記第1の移動屋根パネルを回動させる第1の
駆動機構と、該第1の駆動機構に連動して前記第2の移
動屋根パネルを回動させる第2の駆動機構とにより構成
したので、第1及び第2の移動屋根パネルは互いに同一
方向または互いに異なる方向のいずれかの方向に同時に
回動し、それぞれ所定の位置に移動する。これにより、
第1及び第2の移動屋根パネルそれぞれがそれぞれの所
定の位置に同時に移動することが可能になり、移動に要
する時間が短縮する。
【0011】請求項3記載の開閉式屋根では、前記軸
を、第1の移動屋根パネルを回動自在に支持する第1の
軸と、該第1の軸に同軸的かつ回動自在に支持され第2
の移動屋根パネルを回動自在に支持する第2の軸とによ
り構成したので、前記第1及び第2の移動屋根パネルを
同一軸心上で回動させることが可能になる。
【0012】請求項4記載の開閉式屋根では、前記第1
及び第2の移動屋根パネルを、これらの移動屋根パネル
を閉鎖状態とした場合に、耐候性処理がなされた弾性部
材を介して密接される構成としたので、第1及び第2の
移動屋根パネル相互間の密着性が高まり、これらの移動
屋根パネル相互間の雨仕舞及び風仕舞が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る開閉式屋根の
一実施形態について図面に基づき説明する。図1は天体
観測用ドーム(構造体)を示す側面図、図2は同横断面
図、図3は同縦断面図である。
【0014】図において、符号1は円筒状の壁部2の上
の屋根構築部分に開閉自在に架設された開閉式屋根であ
り、この屋根1は前記壁部2と略同径の直径約10mの
円筒状の基部3と、当該基部3上に形成された半球状の
屋根パネル4とから構成されている。屋根パネル4は、
その直径Dを通る平面P1(水平面P0を該水平面P0上
の直径Dを軸心Axとして時計回りに110゜傾けた平
面)により2つに分割されて一方が前記基部3に接続さ
れ一体化された固定パネル(固定屋根パネル)5とさ
れ、他方の屋根パネルは直径Dを通る他の平面P2(水
平面P0を該水平面P0上の直径Dを軸心Axとして時計
回りに45゜傾けた平面)によりさらに2分割されて第
1開閉パネル(第1の移動屋根パネル)6及び第2開閉
パネル(第2の移動屋根パネル)7とされている。
【0015】第1開閉パネル6及び第2開閉パネル7
は、前記固定パネル5に対して互いに衝突することなく
スムーズに回動することができるように、第1開閉パネ
ル6の曲率半径は固定パネル5の曲率半径(10.00
m)より大きく10.35mに設定され、一方、第2開
閉パネル7の曲率半径は固定パネル5の曲率半径より小
さく9.68mに設定されている。
【0016】この屋根1により覆われる円形状の床8
は、例えば、天体観測用として用いる場合、その中央部
に大型の天体望遠鏡9aを設け、その床8の前記第2開
閉パネル7に近接する側の天体望遠鏡9aの周囲に、小
学生等の初心者が天体観測できるように小型の天体望遠
鏡9bを複数設ける等、各種設備を設置することにより
さまざまな利用が可能である。
【0017】一方、前記固定パネル5の球面方向の一端
部5aの外周側には、図4に示すように、耐候性処理が
なされ断面円形の中空の紐状のEEPDMゴム11(弾
性部材)がその周方向に延在するように設けられてい
る。また、前記第1開閉パネル6の球面方向の一端部6
aの内周側には、屋根パネル4を閉鎖した際に前記EP
DMゴム11に圧接する突条12がその周方向に延在し
かつ内側に突出するように設けられている。
【0018】さらに、その球面方向の他端部6bの内周
側には、図5に示すように、前記第2開閉パネル7の外
周との間の距離より若干低い高さの断面矩形の円弧状の
パネル13がその周方向に延在するように設けられ、該
パネル13の内周側の端部には、その周方向に延在する
ように、耐候性処理がなされた一対の断面三角形の紐状
のEPDMゴム14,14(弾性部材)が互いに平行に
設けられている。
【0019】前記第2開閉パネル7の球面方向の一端部
7aの外周側にも、EPDMゴム14,14が互いに平
行に設けられ、屋根パネル4を閉鎖した際に前記第1開
閉パネル6のEPDMゴム14,14と密接する構成と
されている。一方、その球面方向の他端部7bには、図
6に示すように、その周方向に延在しかつ互いに平行に
なるようにEPDMゴム11,14が設けられ、これら
EPDMゴム11,14は前記第2開閉パネル7の押圧
力により前記基部3の上面3aに圧接されている。
【0020】そして、前記第1開閉パネル6は、その両
端部各々が直径Dに平行な軸(第1の軸)15,15に
固定され、これら軸15,15を介して固定パネル5に
回動自在に支持されており、その回動する角度は最大6
5゜である。また、第2開閉パネル7の両端部も同様
に、前記軸15,15を介して固定パネル5に回動自在
に支持されており、その回動する角度は最大110゜で
ある。そして、これらの軸15各々の一端部には、屋根
パネル4の内側に位置し、第1開閉パネル6及び第2開
閉パネル7を軸15,15の回りに所定の角度回動させ
るための駆動機構21が設けられている。
【0021】駆動機構21は、図7及び図8に示すよう
に、一端部が前記軸15の端部にリング状のボス22を
介して固定されるとともに他端部が当該軸15の軸線に
対して垂直な一方向に延びる板状のブラケット23と、
前記固定パネル5の周縁部近傍の床8上に固定され、シ
リンダ24の先端部が前記ブラケット23の他端部近傍
に回動自在に軸支され前記第1開閉パネル6を回動させ
る第1のパワーシリンダ(第1の駆動機構)25と、前
記ブラケット23の他端部に軸26により支持されシリ
ンダ27の先端部が前記軸15に回動自在に支持される
回動ボス(第2の軸)28の支持片29に軸支され前記
第2開閉パネル7を回動させる第2のパワーシリンダ
(第2の駆動機構)30と、第1のパワーシリンダ25
及び第2のパワーシリンダ30を制御する図示しない制
御装置とにより構成されている。なお、前記基部3は、
垂直な軸線Ayの回りに回動するように、その下端部3
aが壁部2の上端部に設けられた旋回ロール31に回動
自在に載置されている。
【0022】次に、この屋根1の動作について説明す
る。 (1)第1開閉パネル6及び第2開閉パネル7を開閉す
る場合 屋根パネル4を開放するには、図示しない制御装置によ
り第1のパワーシリンダ25を作動させて、そのシリン
ダ24を軸方向に所定の長さ縮小させることによりブラ
ケット23を軸15の回りに時計回り(図8中矢印の方
向)に回転させる。ここでは、シリンダ24が軸方向に
縮小するのに伴ってブラケット23が軸15の回りに回
転するので、軸15を介してブラケット23に固定され
た第1開閉パネル6も同時に一方向、すなわち固定パネ
ル5に重なる方向に向かって軸15の回りに回転するこ
ととなる。この場合、第2のパワーシリンダ30は第1
のパワーシリンダ25に連動して軸15の回りに同一速
度で回転するので、第2開閉パネル7も前記第1開閉パ
ネル6の回転速度と同一の速度で軸15の回りに時計回
りに回転する。
【0023】ブラケット23を軸15の回りに65゜回
転させると、図9に示すように、第1開閉パネル6も軸
15の回りに65゜回転し、固定パネル5に完全に重な
ってしまう。この場合、第2開閉パネル7は軸15の回
りに65゜回転したのみであるから、固定パネル5には
重ならずに前記第1開閉パネル6の他端部6bより球面
方向外方に突出した状態になっている(図中二点鎖線の
部分)。そこで、第2のパワーシリンダ30を作動させ
てシリンダ27を軸方向に所定の長さ縮小させる。ここ
では、シリンダ27が軸方向に縮小するにしたがって回
動ボス28も軸15の回りに時計回りに回転するので、
回動ボス28に固定された第2開閉パネル7も同時に一
方向、すなわち固定パネル4に重なる方向に向かって軸
15の回りにさらに回転し、固定パネル4に完全に重な
り、屋根パネル4が開放される。
【0024】また、一旦開放した屋根パネル4を閉鎖す
るには、第1のパワーシリンダ25を軸方向に所定の長
さ伸長させてブラケット23を軸15の回りに反時計回
り(図9中矢印と反対の方向)に回転させる。ここで
は、シリンダ24が軸方向に伸長するにしたがってブラ
ケット23が軸15の回りに反時計回りに回転するの
で、第1開閉パネル6及び第2のパワーシリンダ30も
同時に他の方向、すなわち固定パネル5から離間する方
向に向かって軸15の回りに反時計回りに回転すること
となる。
【0025】この場合においても、第2のパワーシリン
ダ30は第1のパワーシリンダ25に連動して軸15の
回りに反時計回りに回転するので、第2開閉パネル7も
前記第1開閉パネル6の回転速度と同一の速度で軸15
の回りに反時計回りに回転する。ブラケット23を軸1
5の回りに65゜回転させると、第1開閉パネル6も軸
15の回りに反時計回りに65゜回転し、第1開閉パネ
ル6の突条12が固定パネル5のEPDMゴム11に圧
接する。この場合、第2開閉パネル7は第1開閉パネル
6に完全に重なった状態になっているので、さらに第2
のパワーシリンダ30を作動させてシリンダ27を軸方
向に所定の長さ伸長させ、回動ボス28を軸15の回り
に反時計回りに45゜回転させて、第2開閉パネル7を
軸15の回りに反時計回りに45゜回転させ、第2開閉
パネル7の一端部7aのEPDMゴム14,14を前記
第1開閉パネル6のEPDMゴム14,14に密接させ
るとともに、他端部7bのEPDMゴム11,14を前
記基部3の上面3aに圧接させ、屋根パネル4を閉鎖す
る。
【0026】(2)第2開閉パネル7のみを開閉する場
合 第2開閉パネル7のみを開放するには、図示しない制御
装置により第2のパワーシリンダ30のみを作動させて
シリンダ27を軸方向に所定の長さ縮小させる。ここで
は、シリンダ27が軸方向に縮小するにしたがって回動
ボス28も軸15の回りに時計回りに45゜回転するの
で、回動ボス28に固定された第2開閉パネル7も第1
開閉パネル6に重なる方向に向かって軸15の回りに4
5゜回転し、第1開閉パネル6に完全に重なり、第2開
閉パネル7のみが開放される。
【0027】第2開閉パネル7を閉鎖するには、第2の
パワーシリンダ30を作動させてシリンダ27を軸方向
に所定の長さ伸長させ、回動ボス28を軸15の回りに
反時計回りに45゜回転させて、第2開閉パネル7を軸
15の回りに反時計回りに45゜回転させ、第2開閉パ
ネル7の他端部7bのEPDMゴム11,14を前記基
部3の上面3aに圧接させる。
【0028】(3)第1開閉パネル6のみを開閉する場
合 第1開閉パネル6のみを開放するには、図10及び図1
1に示すように、図示しない制御装置により第1のパワ
ーシリンダ25を作動させて、そのシリンダ24を軸方
向に所定の長さ縮小させることによりブラケット23を
軸15の回りに時計回り(図8中矢印の方向)に65゜
回転させ、同時に、第2のパワーシリンダ30を作動さ
せてシリンダ27を軸方向に所定の長さ伸長させ、回動
ボス28を軸15の回りに反時計回りに65゜回転させ
る。
【0029】ここでは、シリンダ24が軸方向に縮小す
るのに伴ってブラケット23が軸15の回りに時計回り
に回転するので、ブラケット23に軸15を介して固定
された第1開閉パネル6も同時に固定パネル5に重なる
方向に向かって軸15の回りに回転することとなる。一
方、第2のパワーシリンダ30は第1のパワーシリンダ
25に連動して軸15の回りに同一速度で回転するもの
の、同時にシリンダ27を軸方向に所定の長さ伸長させ
て回動ボス28を軸15の回りに反時計回りに回転させ
るので、回動ボス28は固定パネル5に対して停止した
状態に保持され、回動ボス28に固定された第2開閉パ
ネル7も停止したままとなり、その結果、第1開閉パネ
ル6のみが開放される。
【0030】第1開閉パネル6を閉鎖するには、図示し
ない制御装置により第1のパワーシリンダ25を作動さ
せて、そのシリンダ24を軸方向に所定の長さ伸長させ
ることによりブラケット23を軸15の回りに反時計回
りに65゜回転させ、同時に、第2のパワーシリンダ3
0を作動させてシリンダ27を軸方向に所定の長さ縮小
させ、回動ボス28を軸15の回りに時計回りに65゜
回転させる。
【0031】ここでは、シリンダ24が軸方向に伸長す
るのに伴ってブラケット23が軸15の回りに反時計回
りに回転するので、ブラケット23に軸15を介して固
定された第1開閉パネル6も同時に固定パネル5から離
間する方向に向かって軸15の回りに回転することとな
る。一方、第1のパワーシリンダ25及び第2のパワー
シリンダ30が連動して動作することにより、回動ボス
28は固定パネル5に対して停止した状態に保持される
ので、回動ボス28に固定された第2開閉パネル7も停
止したままとなり、その結果、第1開閉パネル6が閉鎖
される。
【0032】以上説明したように、本実施形態の屋根1
によれば、半球状の屋根パネル4を平面P1で2つに分
割して一方を固定パネル5とし、他方の屋根パネルを他
の平面P2でさらに2分割して第1開閉パネル6及び第
2開閉パネル7とし、第1開閉パネル6の曲率半径を固
定パネル5より大きく、第2開閉パネル7の曲率半径を
固定パネル5より小さくそれぞれ設定し、第1開閉パネ
ル6及び第2開閉パネル7の両端部各々を軸15,15
を介して固定パネル5に回動自在に支持し、これらの軸
15各々の一端部に駆動機構21を設けたので、第1開
閉パネル6及び/または第2開閉パネル7をそれぞれ球
面方向に移動することにより、第1開閉パネル6のみ開
閉、第2開閉パネル7のみ開閉、第1及び第2の開閉パ
ネル6,7双方を開閉等、屋根1の開放面積を様々に変
えることができる。また、固定パネル5、第1開閉パネ
ル6及び第2開閉パネル7を互いに重ね合わせることに
より、これらのパネル5〜7を互いにその表裏面に沿っ
て収納することができ、これらのパネル5〜7の収納面
積を小さくすることができる。
【0033】また、駆動機構21を、ブラケット23
と、第1のパワーシリンダ25と、第2のパワーシリン
ダ30と、図示しない制御装置とにより構成したので、
第1開閉パネル6及び第2開閉パネル7を同時に所定の
方向に回動させてそれぞれを所定の位置に移動させるこ
とができ、第1開閉パネル6及び第2開閉パネル7各々
の移動をスムーズに行うことができ、しかも移動に要す
る時間を短縮することができる。
【0034】また、第1及び第2開閉パネル6,7を支
持する軸を、第1開閉パネル6を回動自在に支持する軸
15と、当該軸15に同軸的かつ回動自在に支持され第
2開閉パネル7を回動自在に支持する回動ボス28とに
より構成したので、第1及び第2開閉パネル6,7を同
一軸心上で回動させることができる。
【0035】また、第1開閉パネル6の突条12を固定
パネル5のEPDMゴム11に圧接し、第2開閉パネル
7の一端部7aのEPDMゴム14,14を第1開閉パ
ネル6のEPDMゴム14,14と密接し、他端部7b
のEPDMゴム11,14を前記基部3の上面3aに圧
接する構成としたので、固定パネル5、第1開閉パネル
6、第2開閉パネル7それぞれの間の密着性を高めるこ
とができ、これらのパネル5〜7間の雨仕舞及び風仕舞
を向上させることができる。
【0036】なお、上記の実施形態では、第2のパワー
シリンダ30を第1のパワーシリンダ25に連動して動
作する構成としたが、第2のパワーシリンダ30は第1
のパワーシリンダ25と全く独立して動作する構成とし
てももちろんよい。この場合、各シリンダに別々に駆動
機構を設ければよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1記
載の開閉式屋根によれば、半球形状の屋根を、その直径
を通る平面で2つに分割して一方を固定屋根パネルと
し、他方の屋根パネルを前記直径を通る他の平面でさら
に2分割して第1及び第2の移動屋根パネルとし、前記
第1の移動屋根パネルの曲率半径を前記固定屋根パネル
の曲率半径より大きく、前記第2の移動屋根パネルの曲
率半径を前記固定屋根パネルの曲率半径より小さくそれ
ぞれ設定するとともに、これらの移動屋根パネルの両端
部を前記直径に平行な軸を介して回動自在に支持し、こ
れらの移動屋根パネルを駆動機構により前記軸の回りに
回動する構成としたので、第1及び/または第2の移動
屋根パネルをそれぞれ球面方向に移動することにより、
第1の移動屋根パネルのみ開閉、第2の移動屋根パネル
のみ開閉、第1及び第2の移動屋根パネル双方を開閉
等、屋根の開放面積を様々に変えることができ、従来に
比べて開放面積を広げることができる。
【0038】また、固定屋根パネル、第1の移動屋根パ
ネル及び第2の移動屋根パネルを互いに重ね合わせるこ
とにより、これらの屋根パネルを互いにその表裏面に沿
って収納することができ、これらの屋根パネルの収納面
積を小さくすることができる。
【0039】請求項2記載の開閉式屋根によれば、前記
駆動機構を、前記第1の移動屋根パネルを回動させる第
1の駆動機構と、該第1の駆動機構に連動して前記第2
の移動屋根パネルを回動させる第2の駆動機構とにより
構成したので、第1及び第2の移動屋根パネルを同時に
所定の方向に回動し所定の位置に速やかに移動すること
ができる。したがって、第1及び第2の移動屋根パネル
の移動をスムーズに行うことができ、しかも移動に要す
る時間を短縮することができる。
【0040】請求項3記載の開閉式屋根によれば、前記
軸を、第1の移動屋根パネルを回動自在に支持する第1
の軸と、該第1の軸に同軸的かつ回動自在に支持され第
2の移動屋根パネルを回動自在に支持する第2の軸とに
より構成したので、前記第1及び第2の移動屋根パネル
を同一軸心上で回動させることができ、軸をコンパクト
にすることができる。
【0041】請求項4記載の開閉式屋根によれば、前記
第1及び第2の移動屋根パネルを、これらの移動屋根パ
ネルを閉鎖状態とした場合に耐候性処理がなされた弾性
部材を介して密接される構成としたので、第1及び第2
の移動屋根パネル相互間の密着性を高めることができ、
これらの移動屋根パネル相互間の雨仕舞及び風仕舞を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の天体観測用ドームを示す
側面図である。
【図2】本発明の一実施形態の天体観測用ドームを示す
横断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の天体観測用ドームを示す
縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態の固定パネルと第1開閉パ
ネルの接続部を示す部分縦断面図である。
【図5】本発明の一実施形態の第1開閉パネルと第2開
閉パネルの接続部を示す部分縦断面図である。
【図6】本発明の一実施形態の第2開閉パネルと基部と
の当接部を示す部分縦断面図である。
【図7】本発明の一実施形態の駆動機構を示す側面図で
ある。
【図8】本発明の一実施形態の駆動機構の動作を示す正
面図である。
【図9】本発明の一実施形態の天体観測用ドームの屋根
が開いた状態を示す縦断面図である。
【図10】本発明の一実施形態の天体観測用ドームの第
1開閉パネルのみが開いた状態を示す縦断面図である。
【図11】本発明の一実施形態の駆動機構の他の動作を
示す正面図である。
【符号の説明】
1 開閉式屋根 2 壁部 3 基部 4 屋根パネル 5 固定パネル(固定屋根パネル) 6 第1開閉パネル(第1の移動屋根パネル) 6a 一端部 6b 他端部 7 第2開閉パネル(第2の移動屋根パネル) 7a 一端部 7b 他端部 8 床 11 EPDMゴム(弾性部材) 12 突条 13 パネル 14 EPDMゴム(弾性部材) 15 (第1の)軸 21 駆動機構 22 リング状のボス 23 ブラケット 24 シリンダ 25 第1のパワーシリンダ(第1の駆動機構) 26 軸 27 シリンダ 28 回動ボス(第2の軸) 29 支持片 30 第2のパワーシリンダ(第2の駆動機構) 31 旋回ロール D 直径 P0 水平面 P1 平面 P2 他の平面 Ax 軸心 Ay 軸線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造体の屋根構築部分に開閉自在に架設
    されるドーム型の開閉式屋根であって、 半球形状の屋根を、その直径を通る平面で2つに分割し
    て一方を固定屋根パネルとし、他方の屋根パネルを前記
    直径を通る他の平面でさらに分割して第1及び第2の移
    動屋根パネルとし、 前記第1の移動屋根パネルの曲率半径を前記固定屋根パ
    ネルの曲率半径より大きく、前記第2の移動屋根パネル
    の曲率半径を前記固定屋根パネルの曲率半径より小さく
    それぞれ設定するとともに、これらの移動屋根パネルの
    両端部を前記直径に平行な軸を介して回動自在に支持
    し、 これらの移動屋根パネルは、駆動機構によりそれぞれ前
    記軸の回りに回動してなることを特徴とする開閉式屋
    根。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構は、前記第1の移動屋根パ
    ネルを回動させる第1の駆動機構と、該第1の駆動機構
    に連動して前記第2の移動屋根パネルを回動させる第2
    の駆動機構とからなることを特徴とする請求項1記載の
    開閉式屋根。
  3. 【請求項3】 前記軸は、第1の移動屋根パネルを回動
    自在に支持する第1の軸と、該第1の軸に同軸的かつ回
    動自在に支持され第2の移動屋根パネルを回動自在に支
    持する第2の軸とからなることを特徴とする請求項1ま
    たは2のいずれか1項記載の開閉式屋根。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の移動屋根パネルは、
    これらの移動屋根パネルを閉鎖状態とした場合に、耐候
    性処理がなされた弾性部材を介して互いに密接されるこ
    とを特徴とする請求項1,2または3のいずれか1項記
    載の開閉式屋根。
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