JP3083838B2 - 高電圧碍子 - Google Patents
高電圧碍子Info
- Publication number
- JP3083838B2 JP3083838B2 JP32184590A JP32184590A JP3083838B2 JP 3083838 B2 JP3083838 B2 JP 3083838B2 JP 32184590 A JP32184590 A JP 32184590A JP 32184590 A JP32184590 A JP 32184590A JP 3083838 B2 JP3083838 B2 JP 3083838B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core rod
- insulating cover
- voltage insulator
- metal fitting
- attached
- Prior art date
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、シリコン製の絶縁カバーを被覆した架空送
配電線用の高電圧碍子に関する。
配電線用の高電圧碍子に関する。
（従来の技術） 架空送配電線の電線間に取付けて、電線相互間の干渉
を防止する相間スペーサ用高電圧碍子として、絶縁カバ
ーにシリコーンポリマを用いた高電圧碍子が知られてい
る。
を防止する相間スペーサ用高電圧碍子として、絶縁カバ
ーにシリコーンポリマを用いた高電圧碍子が知られてい
る。
この碍子は、例えば、第３図に示すように、FRP製の
コアロッド１に、複数の鍔状のかさ2aを有する合成樹脂
製の絶縁カバー２を被覆し、しかる後、コアロッド１の
両端に、絶縁カバー２の端部2bを一体に挾持する金具３
を取付けたものである。
コアロッド１に、複数の鍔状のかさ2aを有する合成樹脂
製の絶縁カバー２を被覆し、しかる後、コアロッド１の
両端に、絶縁カバー２の端部2bを一体に挾持する金具３
を取付けたものである。
ここにおいて、この高電圧碍子は、金具３に設けた取
付孔3aを利用してバインド線等により前記電線に取付け
られ、金具３は、接着剤、圧入あるいは楔等によって、
コアロッド１に固定されている。
付孔3aを利用してバインド線等により前記電線に取付け
られ、金具３は、接着剤、圧入あるいは楔等によって、
コアロッド１に固定されている。
（発明が解決しようとする課題） ところで、上記高電圧碍子では、図示のように、絶縁
カバー２の端部2bを金具３で挾持しているが、金具３は
後付けで、絶縁カバー２と金具３との間に隙間が生じ易
い。このため、屋外におけるこの碍子の使用に際して、
前記隙間からコアロッド１と金具３との間に雨水等の水
分が浸入し、絶縁カバー２が絶縁破壊を起こすことがあ
る。
カバー２の端部2bを金具３で挾持しているが、金具３は
後付けで、絶縁カバー２と金具３との間に隙間が生じ易
い。このため、屋外におけるこの碍子の使用に際して、
前記隙間からコアロッド１と金具３との間に雨水等の水
分が浸入し、絶縁カバー２が絶縁破壊を起こすことがあ
る。
しかも、絶縁カバー２のかさ2aは、沿面距離（creep
distance）を増加させるために設けるものであるが、か
かる水分が存在すると、金具３端部の大きな電位傾度に
起因するトラッキングが発生し易くなるという問題があ
る。
distance）を増加させるために設けるものであるが、か
かる水分が存在すると、金具３端部の大きな電位傾度に
起因するトラッキングが発生し易くなるという問題があ
る。
更に、金具３が後付けであることから、金具３のコア
ロッド１に対する取付け強度の検査は、製品完成後でな
けれできない。このため、検査の結果、取付け強度が不
十分の場合には、碍子全体を廃棄しなければならず、無
駄が大きいという問題があった。
ロッド１に対する取付け強度の検査は、製品完成後でな
けれできない。このため、検査の結果、取付け強度が不
十分の場合には、碍子全体を廃棄しなければならず、無
駄が大きいという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、絶縁
カバーと金具との間の防水性が良好で、製造に際し無駄
を生ずることのない高電圧碍子を提供することを目的と
する。
カバーと金具との間の防水性が良好で、製造に際し無駄
を生ずることのない高電圧碍子を提供することを目的と
する。
（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため本発明によれば、コアロッ
ド、該コアロッドの軸方向に延出するスリーブを有し、
該コアロッドの両端に取付けられる金具及びこれら両金
具間の前記コアロッド及び前記スリーブ外周に、後付け
により装着されるシリコーンポリマ製の絶縁カバーを備
えた構成としたものである。
ド、該コアロッドの軸方向に延出するスリーブを有し、
該コアロッドの両端に取付けられる金具及びこれら両金
具間の前記コアロッド及び前記スリーブ外周に、後付け
により装着されるシリコーンポリマ製の絶縁カバーを備
えた構成としたものである。
（作用） 絶縁カバーを、コアロッドに後付けにより装着する
と、金具との間に隙間を生ずることがなく、高電圧碍子
の防水性が向上し、トラッキングの発生が抑制される。
また、高電圧碍子は、コアロッドの両端に金具を取付け
た半製品の段階で金具の取付け強度を検査でき、製造に
際して無駄を生ずることがない。
と、金具との間に隙間を生ずることがなく、高電圧碍子
の防水性が向上し、トラッキングの発生が抑制される。
また、高電圧碍子は、コアロッドの両端に金具を取付け
た半製品の段階で金具の取付け強度を検査でき、製造に
際して無駄を生ずることがない。
（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図及び第２図に基づい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
高電圧碍子10は、第１図に示すように、コアロッド1
1、コアロッド11の両端に取付けられる金具12及び絶縁
カバー13を有している。
1、コアロッド11の両端に取付けられる金具12及び絶縁
カバー13を有している。
コアロッド11は、FRP製のロッドで、金具12と共に碍
子10に作用する荷重を分担する。
子10に作用する荷重を分担する。
金具12は、第２図に示すように、架空送配電線に取付
ける取付部12aと、コアロッド11の端部を固定する筒状
の固定部12bとを有しており、取付部12aには取付孔12c
が設けられている。また、固定部12bには、コアロッド1
1の端部を挿着する挿着孔12dが穿設されると共に、挿着
孔12dから長手方向にスリーブ12eが突設されている。そ
して、金具12は、従来の高電圧碍子と同様に、例えば、
接着剤、圧入あるいは楔等によって、コアロッド11に固
定されている。
ける取付部12aと、コアロッド11の端部を固定する筒状
の固定部12bとを有しており、取付部12aには取付孔12c
が設けられている。また、固定部12bには、コアロッド1
1の端部を挿着する挿着孔12dが穿設されると共に、挿着
孔12dから長手方向にスリーブ12eが突設されている。そ
して、金具12は、従来の高電圧碍子と同様に、例えば、
接着剤、圧入あるいは楔等によって、コアロッド11に固
定されている。
絶縁カバー13は、第１図及び第２図に示すように、所
定間隔を置いて複数の鍔状のかさ13aが形成されたカバ
ーで、モールド成形によって金具12,12間のコアロッド1
1外周に、後付けにより隙間なく装着される。この絶縁
カバー13の素材は、最大55重量％の添加剤を含むシリコ
ーンエラストマからなる硬質のシリコーンゴムで、コア
ロッド11や金具12との接合性が良く、鳥が嘴で突いても
損傷を受けることがない。
定間隔を置いて複数の鍔状のかさ13aが形成されたカバ
ーで、モールド成形によって金具12,12間のコアロッド1
1外周に、後付けにより隙間なく装着される。この絶縁
カバー13の素材は、最大55重量％の添加剤を含むシリコ
ーンエラストマからなる硬質のシリコーンゴムで、コア
ロッド11や金具12との接合性が良く、鳥が嘴で突いても
損傷を受けることがない。
上記構成の高電圧碍子10は、先ず、コアロッド11の両
端に金具12,12を固定し、次いで、絶縁カバー13を装着
して製造される。かかる絶縁カバー13の装着に先立ち、
金具12のコアロッド11に対する取付け強度の検査を施
す。このようにすると、規定の強度を有している合格品
のみについて絶縁カバー13を装着すればよく、不良品に
絶縁カバー13を施す無駄を省くことができる。
端に金具12,12を固定し、次いで、絶縁カバー13を装着
して製造される。かかる絶縁カバー13の装着に先立ち、
金具12のコアロッド11に対する取付け強度の検査を施
す。このようにすると、規定の強度を有している合格品
のみについて絶縁カバー13を装着すればよく、不良品に
絶縁カバー13を施す無駄を省くことができる。
ここで、絶縁カバー13の装着には、既存のモールド成
形装置が用いられ、例えば、米国特許第4,897,072号公
報に記載された装置が好適に用いられる。
形装置が用いられ、例えば、米国特許第4,897,072号公
報に記載された装置が好適に用いられる。
また、かかる絶縁カバー13のモールド成形にあたり、
コアロッド11や金具12の表面に、予めプライマを塗布し
ておくと、絶縁カバー13とコアロッド11や金具12との接
合性が高まり、防水性が向上する。
コアロッド11や金具12の表面に、予めプライマを塗布し
ておくと、絶縁カバー13とコアロッド11や金具12との接
合性が高まり、防水性が向上する。
更に、比較のため、上記構成の高電圧碍子10と、前記
従来の高電圧碍子とを架空送配電線に取付け、屋外にお
いて１年間暴露試験を行った。
従来の高電圧碍子とを架空送配電線に取付け、屋外にお
いて１年間暴露試験を行った。
その結果、高電圧碍子10においては、絶縁カバー13が
コアロッド11や金具12としっかり接合しており、隙間の
発生やトラッキングの発生は見られなかった。これに対
し、従来の高電圧碍子では、隙間が生じてコアロッドと
金具との間に雨水が浸入し、絶縁カバーの表面にトラッ
キングの発生が見られた。
コアロッド11や金具12としっかり接合しており、隙間の
発生やトラッキングの発生は見られなかった。これに対
し、従来の高電圧碍子では、隙間が生じてコアロッドと
金具との間に雨水が浸入し、絶縁カバーの表面にトラッ
キングの発生が見られた。
（発明の効果） 以上の説明で明らかなように、本発明の高電圧碍子に
よれば、コアロッド、該コアロッドの両端に取付けられ
る金具及びこれら両金具間の前記コアロッド外周に、後
付けにより装着されるシリコーンポリマ製の絶縁カバー
を備えた構成としたので、絶縁カバーと金具及びコアロ
ッドとの間の接合性に優れ、防水性が格段に向上する結
果、トラッキングの発生が抑制される。また、コアロッ
ドに金具を取付けた半製品の段階で取付け強度の検査を
することができ、製造における絶縁カバーの無駄を省く
ことができる等の優れた効果を奏する。
よれば、コアロッド、該コアロッドの両端に取付けられ
る金具及びこれら両金具間の前記コアロッド外周に、後
付けにより装着されるシリコーンポリマ製の絶縁カバー
を備えた構成としたので、絶縁カバーと金具及びコアロ
ッドとの間の接合性に優れ、防水性が格段に向上する結
果、トラッキングの発生が抑制される。また、コアロッ
ドに金具を取付けた半製品の段階で取付け強度の検査を
することができ、製造における絶縁カバーの無駄を省く
ことができる等の優れた効果を奏する。
第１図及び第２図は本発明の一実施例を示すもので、第
１図は高電圧碍子の正面図、第２図は同じく要部破断断
面図、第３図は従来の高電圧碍子を示す要部破断断面図
である。 10……高電圧碍子、11……コアロッド、12……金具、13
……絶縁カバー。
１図は高電圧碍子の正面図、第２図は同じく要部破断断
面図、第３図は従来の高電圧碍子を示す要部破断断面図
である。 10……高電圧碍子、11……コアロッド、12……金具、13
……絶縁カバー。
Claims (1)
- 【請求項１】コアロッド、該コアロッドの軸方向に延出
するスリーブを有し、該コアロッドの両端に取付けられ
る金具及びこれら両金具間の前記コアロッド及び前記ス
リーブ外周に、後付けにより装着されるシリコーンポリ
マ製の絶縁カバーを備えたことを特徴とする高電圧碍
子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32184590A JP3083838B2 (ja) | 1990-11-26 | 1990-11-26 | 高電圧碍子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32184590A JP3083838B2 (ja) | 1990-11-26 | 1990-11-26 | 高電圧碍子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04192228A JPH04192228A (ja) | 1992-07-10 |
| JP3083838B2 true JP3083838B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=18137071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32184590A Expired - Lifetime JP3083838B2 (ja) | 1990-11-26 | 1990-11-26 | 高電圧碍子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3083838B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005142106A (ja) * | 2003-11-10 | 2005-06-02 | Ngk Insulators Ltd | 鳥害防止ポリマー碍子 |
| CN106653242B (zh) * | 2016-11-09 | 2018-02-06 | 郑州电力高等专科学校 | 一种高压输电线路用的绝缘子及其制作方法 |
-
1990
- 1990-11-26 JP JP32184590A patent/JP3083838B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04192228A (ja) | 1992-07-10 |
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