JP3083781U - 電気コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】電気コネクタに関し、その導電端子は一工数の
みで折り曲げ成形できるので、生産効率を向上し、コス
トダウンすることを目的とする。 【解決手段】複数の端子３を収納する収納孔１３が設け
られた絶縁本体１と、該絶縁本体を覆うシールドケース
２１，２２と、前記端子収納孔に収納され、端子孔に合
わせて固定してなる係止部３２及びこの係止部の両端に
それぞれ位置された接触部３１と溶接部３３とを設け、
該熔接部が表面実装技術によりプリントボードに溶接さ
れ、かつその溶接表面は端子の当接した接触表面に垂直
する電気コネクタ９てあって、少なくとも一つの導電端
子の係止部に当該係止部の主表面と垂直する接続部３４
が設けられ、さらに連接部から延伸して当該接続部と同
一平面の溶接部を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は電気コネクタに関し、特にユニバーサル順列バス形電気コネクタに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

科学技術の進歩に従って、それぞれの便利的な電子装置が生活において広く実 用される。そして使用者がそれら電子装置の機能上に対する要求も一段高まって いるため、強い信号の伝送機能画要求されるのみでなく、更に小形化も要求され ている。その中にユニバーサル順列バス形（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ；ＵＳＢ）電気コネクタは複数の異なる電気信号を速く伝送できるので 、一種の信号転送基準となり、従来の入力／出力ポートを取って代わりつつ傾向 がある。従来のＵＳＢ電気コネクタは、主に端子を水平に配列したものと、垂直 に配列したものの二種類の設計がある。

【０００３】 水平配列形電気コネクタに係る設計は、台湾の実用新案出願第８７２０４８７ ９号等に開示されたように、その端子における各素子の製造は簡単で、組立接続 しやすいが、プリントボードの横方向空間をとりすぎ使用上の問題になる。

【０００４】 他に関する垂直に配設した電気コネクタでは、台湾の実用新案の出願第８５２ １７２１７、８５２１８０８３、８７２０９８５８号等を参照されたい。図１に 示すように、該直立式電気コネクタは直立塊状の絶縁本体５を設け、その垂直方 向に沿って四つの端子収納室５１が重ねて設けられている。各収納室５１には、 それぞれ一つの導電端子６が収納され、各導電端子６は当接端６１と係止部６２ とを設け、且つ該係止部６２の一側縁部は係止部の主表面のサイド側に垂直して 折り曲がった接続部６３を形成するとともに、該接続部６３の一側縁部から下方 向垂直して湾曲したテール部６４を形成し、各テール部は更に絶縁本体５の後側 面の間隙位置決め溝５２の両側壁間に収納される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

前記電気コネクタの導電端子は成形工数が多く、煩雑であって、また何度も湾 曲して成形しなければならないで、生産効率が低くなるにもかかわらず、コスト も高くなる。また成形工程においては廃料がを大量に切り捨てられるので、原料 の無駄にもなる。また該電気コネクタをプリントボードに固着した場合、直立型 構造の電気コネクタは水平型のものよりその横方向面積が小さくとるが、プリン トボード全体が高くなるので、携帯式電子装置の整体厚さが増え、携帯式電子装 置の薄型化の発展に不利になる。

【０００６】 本考案は、電気コネクタを提供する目的とし、その導電端子は一工数のみで折 り曲げ成形できるので、生産効率を向上しコストダウンすることができる。また 導電端子の構造が密に形成され、材料を節約できる電気コネクタを提供する目的 とし、また電子装置の整体厚みを有効に低減できる直立型電気コネクタを提供す る目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を解決するために、本考案の電気コネクタは、絶縁本体、シールド ケース及び複数の端子を含む。前記絶縁本体は、複数端子の収納孔が設けられ、 各導電端子は前記の収納孔にそれぞれ対応して収納され、また前記端子の収納孔 に合わせて固定するための係止部と、該係止部の両端にある接触部及び溶接部と 、をそれぞれ設け、該溶接部はＳＭＴ方式によりプリントボードに溶接し、また その溶接表面は前記端子の当接表面に垂直しているものであって、少なくとも一 つの導電端子の係止部に、係止部の主表面と垂直する接続部が一体に設けられ、 さらに該接続部から延出して該接続部と共通平面をなし得る溶接部が形成される 。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案に関する電気コネクタの構造を図２に基づいて説明する。電気コ ネクタ９は絶縁本体１、前シールドケース２１、後シールドケース２２及び複数 の導電端子３を備える。

【０００９】 絶縁本体１はベース１１を含み、さらにこのベース１１の片側から延伸して位 置決め板１２を形成する。ベース１１にはプリントボード４（図６に示すように ）の主表面と垂直する方向に沿う複数の端子収納孔１３が配列され、これらの端 子収納孔１３は前記ベース１１を貫通しかつ定位板１２まで延伸した端子収納溝 １３２が形成され、各端子収納孔１３の上、下側面は更に導電端子３を係止する ための係止溝１３１が設けられている。該ベース１１の後側面上にプリントボー ド４に近接する両端子収納孔の間に定位突部１４が設けられ、該定位突部１４間 に位置決め溝１５を形成し、ベース１１の両側面上に係止突部１６をそれぞれ設 けるとともに、その上表面の定位板の側縁部には凹部１７が設けられている。

【００１０】 前シールドケース２１は、バネ片２１４をそれぞれ設置した両側面２１１と、 該両側面２１１の上側縁部から延伸し結合してなる上遮蔽面２１２と、前記両側 面２１１を一体接続する下遮蔽面２１３を含み、前記の各遮断面により当接空間 ２１８を形成し、該両側面２１１はそれぞれ後方向へ延伸し挟持面２１５を形成 し、また当該挟持面２１５の後側縁部に、後方向へ延伸した係止片２１７が形成 される。

【００１１】 後シールドケース２２は、両側に遮蔽面２２２を含み、これら両側の遮蔽面２ ２２の後遮蔽面２２３と当該後遮蔽面２２３の上側縁部から延伸してなる上遮蔽 面２２１と一体に接続され、また該上遮蔽面２２１の前縁部が下方向へ延伸して 湾曲片２２４に形成され、その上側に凹孔が開設され、両側の遮蔽面２２２はそ れぞれベース１１の係止突部１６と係止するための係止孔２２８が設けられ、さ らに、下側縁からそれぞれ下方向へ延伸しピン２２６を形成する。該後遮断面２ ２３上に両側の遮蔽面２２２に近接した位置に係止孔２２７が設けられている。

【００１２】 図３に示すように、導電端子３は、係止部３２と、該係止部の両端にそれぞれ 設けられた接触部３１および溶接部３３とを有する。係止部３２は絶縁本体１に おける端子収納孔１３の係止溝１３１に合わせて固定するために用いられるもの で、シート状でかつプリントボード４に垂直に形成されている（図６に示す）。 前記各導電端子の溶接部は互いに平行に形成し、かつそれに当接した接触表面３ ８に垂直する。プリントボード４に隣接した端子の係止部３２は、該係止部３２ の主表面に垂直する接続部３４が一体に設けられ、該接続部３４は係止部３２の 水平中心線に平行した軸線３９を軸として折り曲げて形成する（図４に示す）。 該端子の溶接部３３は接続部３４と同一平面に係止部３２から離れた方向に延伸 してなり、該平面は前記係止部の上、下側縁３５、３６の間に位置される。また 複数の導電端子は係止部３２−側縁部から前記係止部３２と溶接部３３を接続す る一体に延出した延伸部３７（図２に示す）が形成される。

【００１３】 図５に示すように、該導電端子３は端子収納孔１３から絶縁本体１に組みつけ られ、その接触部３１は定位板１２の端子収納溝１３２内に挿入し収納される。 係止部３２は導電端子を安定に係止するために端子収納孔１３の係止溝１３１に 係止し、一部の導電端子３の延伸部３７は絶縁本体の定位溝１５を貫通して定位 する。前記の各導電端子３の溶接部３３は同一水平面上に位置し互いに平行して いる。またプリントボード４上に溶接し、絶縁本体１はプリントボード４に組み つけられている。

【００１４】 後シールドケース２２は絶縁本体１のベース１１の外部を覆い、そのベース１ １の湾曲片２２４はベース１１の凹部１７を被覆する。前記湾曲片２２４の凹孔 ２２５が凹部１７に対して開設される。該後シールドケース２２の両側面２２２ の係止孔２２８はベース１１の係止突部１６に合わせて、その後シールドケース をベース１１上に係止する。絶縁本体１の定位板１２が前シールドケース２１の 当接空間２１８に収納される。該前シールドケース２１の凸片２１７は後シール ドケース２２の凹孔２２５を貫通してベース１１の凹部１７に進入する。両側面 ２１５は後シールドケース２２の両側面２２２の外部を被覆し、該両側面２１５ の係止片２１６も同様に折り曲げて後シールドケースの係止孔２２７に係止され ることによって、前シールドケースと後シールドケースを一体に安定係止できる とともに、絶縁本体１と導電端子２を被覆できる（図６に示す）。

【００１５】 図７に示すように、前記電気コネクタはプリントボード４に組みつけられ、絶 縁本体１のベース１１は該プリントボード４を貫通する。前記各導電端子の溶接 部は隣接したプリントボード４の端子係止部３２の上、下側縁３５、３６が形成 された平面にある（図３に示す）。それによって、電気コネクタ自身の高さを効 果的に低減するとともに、電気コネクタがプリントボードに組みつけられた後の 整体高さが低減できる。

【００１６】 前記を総じて、本考案は実用新案登録の要件を備えているので、法により出願 したものである。なお、前記の実施例は単なる本考案による具体的な実施例にす ぎず、本考案の請求範囲を限定するものではないもので、本考案に基づきなしう る細部の修飾或いは変更など、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の電気コネクタの立体分解図である。

【図２】本考案の電気コネクタの立体分解図である。

【図３】図２に示す部材の一つの端子の立体図である。

【図４】図３に示す端子を折り曲げて成形する前の展開
図である。

【図５】本考案の電気コネクタの絶縁本体と導電端子と
を組合わせ図を示す。

【図６】本考案の電気コネクタがプリントボードに組み
つけられた立体図である。

【図７】本考案の電気コネクタがプリントボードに組み
つけられた側面図。

【符号の説明】

９ 電気コネクタ １ 絶縁本体 １１ ベース １２ 定位板 １３ 端子収納孔 １３１ 係止溝 １３２ 端子収納溝 １４ 定位突部 １５ 定位溝 １６ 係止突部 １７ 凹部 ２１ 前シールドケース ２１８ 当接接続空間 ２１４ バネ片 ２１５ 係止面 ２１６ 係止片 ２１７ 突片 ２２ 後シールドケース ２２４ 折り曲げ片 ２２５ 凹孔 ２２６ 係止爪 ２２７ 係止孔 ２２８ 保持孔 ３ 導電端子 ３１ 接触部 ３２ 保持部 ３３ 溶接部 ３４ 接続部 ３５ 上縁部 ３６ 下縁部 ３７ 延伸部 ３８ 当接接触表面 ４ プリントボード

Claims (15)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の端子を収納する収納孔が設けられた
   絶縁本体と、該絶縁本体を覆うシールドケースと、前記
   端子収納孔に収納され、端子孔に合わせて固定してなる
   係止部及びこの係止部の両端にそれぞれ位置された接触
   部と溶接部とを設け、該熔接部が表面実装技術によりプ
   リントボードに溶接され、かつその溶接表面は端子の当
   接した接触表面に垂直する電気コネクタであって、 少なくとも一つの導電端子の係止部に当該係止部の主表
   面と垂直する接続部が設けられ、さらに連接部から延伸
   して当該接続部と同一平面の溶接部を形成することを特
   徴と電気コネクタ。
2. 【請求項２】請求項１記載の電気コネクタにおいて、前
   記絶縁本体はベースと、このベースから延伸してなる定
   位板とを含み、該導電端子を収納して位置決めすること
   を特徴とする電気コネクタ。
3. 【請求項３】請求項２記載の電気コネクタにおいて、前
   記ベースに対応した定位板の他側に位置決め突部が設け
   られることを特徴とする電気コネクタ。
4. 【請求項４】請求項３記載のの電気コネクタにおいて、
   前記位置決め突部の間に定位溝を設けたことを特徴とす
   る電気コネクタ。
5. 【請求項５】請求項４記載の電気コネクタにおいて、前
   記位置決め突部は両端子の溶接部間に設けられたことを
   特徴とする電気コネクタ。
6. 【請求項６】請求項５記載の電気コネクタにおいて、前
   記導電端子の係止部はシート状部材ので、プリントボー
   ドに垂直することを特徴とする電気コネクタ。
7. 【請求項７】請求項６記載の電気コネクタにおいて、前
   記接続部は係止部に平行した水平中心線の軸線を軸とし
   て曲げ折り成形したことを特徴とする電気コネクタ。
8. 【請求項８】請求項７記載の電気コネクタにおいて、一
   部の導電端子は更に係止部から延伸して延伸部を形成
   し、係止部と溶接部を接続することを特徴とする電気コ
   ネクタ。
9. 【請求項９】請求項８記載のの電気コネクタにおいて、
   前記延伸部は該定位溝に定位することを特徴とする電気
   コネクタ。
10. 【請求項１０】請求項９記載の電気コネクタにおいて、
    前記各延伸部は略平行に形成したことを特徴とする電気
    コネクタ。
11. 【請求項１１】請求項１０記載の電気コネクタにおい
    て、前記溶接部は該延伸部から垂直に延伸してなること
    を特徴とする電気コネクタ。
12. 【請求項１２】請求項１記載の電気コネクタにおいて、
    前記シールドケースは前、後シールドケース両部分から
    なることを特徴とする電気コネクタ。
13. 【請求項１３】請求項１２記載の電気コネクタにおい
    て、前記前シールドケースは上、下遮断面及び両側面を
    含み、当該遮断面を囲んで収納空間を形成し、かつ両側
    面から一体に後方向に延伸して挟持面を形成することを
    特徴とする電気コネクタ。
14. 【請求項１４】請求項１３記載の電気コネクタにおい
    て、前記挟持面に係止片を設けたことを特徴とする電気
    コネクタ。
15. 【請求項１５】請求項１４記載の電気コネクタにおい
    て、前記後シールドケースは上遮断面、下遮断面及び両
    側面を含み、該両側の遮断面にはピンが設けられている
    ことを特徴とする電気コネクタ。