JP3083655B2 - 歯刷子 - Google Patents

歯刷子

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JP3083655B2
JP3083655B2 JP04234137A JP23413792A JP3083655B2 JP 3083655 B2 JP3083655 B2 JP 3083655B2 JP 04234137 A JP04234137 A JP 04234137A JP 23413792 A JP23413792 A JP 23413792A JP 3083655 B2 JP3083655 B2 JP 3083655B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口腔内の隅々まで効果
的に刷掃することができる合成樹脂製の歯刷子に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、歯刷子で口腔内の隅々の刷掃を
容易にするためには、刷毛が植毛されるヘッド部の厚さ
は薄い程良いことが知られ、従来の歯刷子では、図3、
4に示すように、ハンドルの首部11に連なるヘッド部
12は、先端に近づくにつれて薄肉としてあり、一般
に、コストおよび成形性の面から、ヘッド部12の素材
として合成樹脂のポリプロピレン樹脂(PP)を使用す
るものが主流である。その場合、ヘッド部が厚くなると
口腔内での使い勝手が悪くなるし、ヘッド部12の厚さ
を5mm以下に薄くすると、刷毛13の植毛後にヘッド
部12が湾曲してしまい(図4参照)、刷毛13が目標
とする歯面に十分に当たらなくなる。たとえ、植毛後に
ヘッド部12が湾曲しなくても、刷掃時にブラッシング
力を維持できずにヘッド部12が湾曲し、十分なブラッ
シング力を歯面に加えられず、歯垢除去効果が低下する
ばかりか、外観的商品価値の低下をも招くことになる。
このようなヘッド部12の湾曲を防止するために、ナイ
ロン、ポリカーボネートなどのエンジニアリング・プラ
スチック系樹脂、又はPC/PET,PC/PBTなど
のポリマーアロイ複合合成樹脂をヘッド部素材に応用す
ることが考えられるが、これらのエンジニアリング・プ
ラスチック系樹脂やポリマーアロイは、PPと比較して
コストが高く、成形性も良くないので、商品化するには
不利であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、PP等の合
成樹脂素材を使用した5mm以下の薄肉のヘッド部でも
植毛後および使用時に湾曲が生ぜず、口腔内の隅々の刷
掃を容易かつ効果的にし、外観的商品価値を低下させる
ことがない歯刷子を安価に提供することを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリプロピレ
ン樹脂製の歯ブラシハンドルの首部に連なり、該首部よ
り薄肉で刷毛が植毛されるヘッド部の植毛面の裏面に、
前記首部からヘッド部の略中間位置までに、ヘッド部の
先端方向に向かって幅を狭くかつ高さを低くした凸条部
を一体成形して備えたものである。
【0005】
【作用】本発明の歯刷子は、ヘッド部の植毛面の裏面が
首部よりヘッド部の中間位置までハンドル方向に伸びて
いる一体成形の凸条部で補強されているために、ヘッド
部を薄肉にしても植毛後の湾曲が生ずることなく目標と
する歯面に十分に当てることができ、また使用中の湾曲
も防止されてブラッシング力を維持し、ヘッド部が厚く
ならないで口腔内での使い勝手も良好であって口腔内の
効果的刷掃を可能とし、ヘッド部素材としてPPの安価
な材料を使用することができて製造工数も少なく成形性
も外観も良好であり、さらに凸条部は首部の厚さ以上に
突出することがないため、取扱い、保管等も容易とな
る。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を、刷毛を省略したヘッド部
付近を示した図1,2を参照して説明すると、PPを素
材として、首部1より薄肉で首部1と一体に射出成形さ
れたヘッド部2の植毛面(上面)の裏面には、首部1か
ら凸条部4が延長成形され、この凸条部4の高さは首部
1とヘッド部2の厚さの差を越えず、ヘッド部2の先端
に近づくにつれて幅を狭くかつ高さを低くしてあり、凸
条部4の最大幅は、使用性の低下を招かないようにヘッ
ド部2からはみ出さないようにし、凸条部4の終端を前
記ヘッド部2の略中間位置とする。前記凸条部4の長
さ、高さ、幅は、ヘッド部2の長さ、厚さ、幅によって
適宜設定するが、PPで成形されたヘッド部2で、厚さ
3mmの場合には、凸条部4の長さをヘッド部全長の
0.3〜.1.0倍とするのが好ましく、凸条部4の数
は、図示例のようにヘッド部2の中央に1条にしたり、
あるいは複数条を平行に形成することもできる。従っ
て、ヘッド部2は一体成形の凸条部4で補強され、植毛
後に湾曲するようなことがなく、また使用時にも湾曲せ
ずにブラッシング力を維持し、口腔内を効果的に刷掃す
ることができる。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の歯刷子は、
ポリプロピレン樹脂製の歯ブラシハンドルの首部に連な
り、該首部より薄肉で刷毛が植毛されるヘッド部の植毛
面の裏面に、前記首部からヘッド部の略中間位置まで
に、ヘッド部の先端方向に向かって幅を狭くかつ高さを
低くした凸条部を一体成形して備えたことにより、ヘッ
ド部の裏面が一体成形の凸条部によって補強されて、た
とえ安価な素材を使用して薄肉としてもヘッド部の強度
が保持され、ヘッド部が厚くならなくて口腔内での使い
勝手が良好となるし、植毛後および使用時のヘッド部の
湾曲がなく、目標とする歯面に刷毛がよく当たり、ブラ
ッシング力が維持されて効果的に刷掃することができ、
さらに植毛後の湾曲により外観的商品価値低下をなくす
と共に、凸条部がハンドルから突出しないために取扱
い、保管も容易になるほか凸条部がヘッド部と一体成形
であるため製造工数を少なくでき、成形性の良い樹脂で
低コストに生産することができる等の有益なる効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すヘッド部付近の側面図
である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】従来例を示すヘッド部付近の側面図である。
【図4】図6に植毛した状態の側面図である。
【符号の説明】
1 首部 2 ヘッド部 4 凸条部 11 首部 12 ヘッド部 13 刷毛
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A46B 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂製の歯ブラシハンド
    ルの首部に連なり、該首部より薄肉で刷毛が植毛される
    ヘッド部の植毛面の裏面に、前記首部からヘッド部の略
    中間位置までに、ヘッド部の先端方向に向かって幅を狭
    くかつ高さを低くした凸条部を一体成形して備えたこと
    を特徴とする歯刷子。
JP04234137A 1992-08-11 1992-08-11 歯刷子 Expired - Fee Related JP3083655B2 (ja)

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