JP3083630B2 - 自動せり処理システム - Google Patents

自動せり処理システム

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JP3083630B2
JP3083630B2 JP6837292A JP6837292A JP3083630B2 JP 3083630 B2 JP3083630 B2 JP 3083630B2 JP 6837292 A JP6837292 A JP 6837292A JP 6837292 A JP6837292 A JP 6837292A JP 3083630 B2 JP3083630 B2 JP 3083630B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生鮮品等の卸売市場等
で利用される自動せり処理システムに係り、特に、多量
の上場品を複数のせり場に分けて上場して、売り手であ
るせり人と買い手である買参人との間で価格を決定する
ための自動せり処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、生花の卸売市場におい
ては、生花のせり(「花きせり」という)が行なわれ
る。このせりは、せり場を複数並設し、例えば、同一種
類の花をその100本を売買単位として、せり人の側に
この売買単位の花を多数用意し、適宜の上場数毎に各せ
り場に上場する。多数の買参人は、この並設されたせり
場に対向して階段状に設定された買参人席に着席する。
そして、各せり場のせり人と買参人席の買参人とがせり
により上場品の価格を決定するようにしている。
【0003】従来、このような市場において用いられる
自動せり処理システムとしては、例えば、特開昭62−
256164号公報に掲載されたものが知られている。
この自動せり処理システムは、図29に示すように、買
参人席に夫々設けられ買参人の操作により、上場された
上場品のせりに応札するための多数の応札機1と、上場
品が上場される複数のせり場毎に設けられ応札機1から
の応札信号及びせり人の操作に基づいて所定のせり処理
を行なう複数のせり操作装置2と、該せり操作装置2に
夫々対応して設けられ上場品に係るせり情報を表示する
電光掲示盤3とを備えている。4はせり操作装置2を統
括管理するセンタ装置である。
【0004】応札機1は、図30に示すように、各買参
人に割り当てられた識別コードが磁気的に記憶された磁
気識別カード(図示せず)の挿入口5、希望購買数(応
札数)を入力するテンキー部6、テンキー部6から入力
された応札数を表示する表示部7、5種類のせり(せり
操作装置)を選択する選択キー8、及びその消去キー8
a、選択されたせり操作装置に上場された上場品のせり
に応札するための応札信号を出力する応札ボタン9を備
えている。
【0005】そして、せりを行なうときは、せり操作装
置2により、センタ装置4に予め入力された上場物の名
称,スタート価格,上場数量等を電光掲示盤3に表示す
る。一方、買参人は、何れか一の応札機1に識別カード
を挿入し、選択キー8により参加するせり(せり操作装
置)を選択する。その後、せりが開始されたならば、買
参人は、掲示盤3に表示された価格で応札する意思があ
れば、応札ボタン9を押釦する。せり操作装置2では、
応札ボタン9を押釦した応札機1のカードの識別番号を
読み取るとともに、応札ボタン9による応札数を検出し
ており、複数の応札を検出する度に電光掲示盤3の価格
表示を上昇していく。この価格の上昇を見て、買参人
は、応札する意思がある間は応札ボタン9を押し続け、
応札する意思がない場合には応札ボタン9を離す。
【0006】そして、最終段階に至って、応札者が1名
になると、せり操作装置2は上昇する価格を停止し、一
定時間経過後、せり人の指示により落札する。この落札
により、電光掲示盤3に、落札した買参人のコード番号
や購買数量を表示する。その後、上場数に残があれば、
その残数についてのせり(所謂「マリせり」という)を
上記と同様に行ない買参人に分配する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の自動せり処理システムにおいては、選択キー8によ
りせり操作装置2を選択するので、一つのせりにしか参
加することができない。そのため、他のせりに購入した
い商品が上場された場合には、現在参加しているせりを
断念しない限り他を購入できないことから、買参人の購
入機会が少なくなるという問題があった。また、せりに
参加する買参人が分散されてしまうので、せりに参加す
る人数が実質的に少なくなり、それだけ価格の偏りを生
じることがある等の欠点があった。
【0008】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、複数のせりに対して、同時に参加で
きるようにし、もって、買参人へのサービスの向上を図
り、市場価格の適性の向上を図る点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、買参人が操作し上場さ
れた上場品のせりに応札するための応札信号を発生する
応札ボタンを有した多数の応札機と、上場品が上場され
る複数のせり場毎に設けられ上記応札信号及びせり人の
操作に基づいて所定のせり処理を行なう複数のせり操作
装置とを備えた自動せり処理システムにおいて、上記応
札機に、上記応札ボタンを各せり操作装置毎に対応させ
て複数設けるとともに、該応札ボタンによって発生させ
られた応札信号を各せり操作装置毎に個別かつ並行して
伝達する応札信号伝達手段を設けたものである。
【0010】そして、上記応札機に、各せり操作装置毎
対応させて設けられ上場品の応札数を設定する複数の
応札数設定部を有した応札数設定手段と、該応札数設定
手段の各応札数設定部によって設定された応札数を上記
応札ボタンによる応札信号発生時に個別かつ並行して各
せり操作装置に伝達する応札数伝達手段とを備えたもの
である。
【0011】そしてまた、買参人の識別コードが各せり
操作装置毎に設定された買参人カードを上記応札機に挿
入可能にし、上記応札信号伝達手段を、上記応札ボタン
の押釦により有効になりせり操作装置の指令により上記
挿入された買参人カードの識別コードを走査する走査回
路で構成し、走査される識別コードを応札信号として伝
達するようにしている。
【0012】更にまた、上記応札数伝達手段を、上記応
札ボタンの押釦により有効になりせり操作装置の指令に
より上記応札数設定手段に設定された応札数を走査する
回路で構成している。
【0013】
【作用】上記構成からなる自動せり処理システムによれ
ば、複数のせり場毎にせり操作装置が配置され、各せり
場に上場品が上場されると、多数の買参人は夫々応札機
を用い、応札ボタンを押釦し応札信号伝達手段により応
札信号を伝達し、上場された上場品のせりに応札する。
そして、せり操作装置により、この応札信号及びせり人
の操作に基づいて所定のせり処理が行なわれる。この場
合、各応札機には、各せり操作装置毎に対応させて応札
ボタンが設けられ、各せり操作装置毎に個別かつ並行し
て上記応札信号を伝達しうる応札信号伝達手段が設けら
れているので、複数のせり操作装置で同時にせりが行な
われていても、応札信号をせり操作装置毎に送出するこ
とができ、そのため、買参人は複数のせり場で行なわれ
るせりに重複して参加できる。
【0014】また、上記応札機に応札数設定手段及び応
札数伝達手段を設け応札ボタンによる応札信号発生時に
応札数を個別かつ並行して各せり操作装置に伝達できる
ようにしたので、複数のせり操作装置で同時にせりが行
なわれていても、応札数をせり操作装置毎に送出するこ
とができ、せりに重複参加する際の応札数の指定が容易
に行なわれる。
【0015】更に、買参人カードの識別コードを応札信
号として伝達するようにしたので、応札信号伝達手段
を、買参人カードの識別コードを走査する走査回路と共
用することができ、それだけ、回路が簡略化される。
【0016】更にまた、上記応札数伝達手段を、上記応
札ボタンの押釦により有効になる回路で構成したので、
応札信号を伝達しうる応札信号伝達手段との共用を図る
ことができ、それだけ、回路が簡略化される。
【0017】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例に
係る自動せり処理システムについて説明する。図1に示
すように、実施例に係る自動せり処理システムは、並設
された複数のせり場(実施例では3個所)に対向して設
けられた階段状の買参人席(実施例では256席)に夫
々設けられ、買参人が操作し上場された上場品のせりに
応札するための多数の応札機K(実施例では256台
(K0 〜Ki 〜Kn ))と、せり場毎に設けられせり人
が操作し所定のせり処理を行なう複数のせり操作装置S
(実施例では3台(Sa,Sb,Sc))と、該せり操
作装置Sに夫々対応して設けられ上場品に係るせり情報
を表示する電光掲示盤D(実施例では3台(Da,D
b,Dc))とを備えている。W(Wa,Wb,Wc)
はせり操作装置S(Sa,Sb,Sc)毎に設けられ、
オペレータが操作し上記各せり操作装置Sを支援するワ
ークステーションである。Hはせり操作装置S及びワー
クステーションWとせり情報の送受を行なう等の機能を
有し、せり操作装置S及びワークステーションWを統括
管理するセンタ装置である。
【0018】応札機Kは、図2及び図3にその外観を、
図10にその回路構成を、図9及び図11にせり操作装
置Sとの接続を示しているように、買参人を識別する識
別情報(買参人コード)を備えた買参人カードCが挿入
される買参人カード挿入部10と、各せり操作装置Sに
夫々対応して設けられ押釦により対応するせり操作装置
Sに対する応札信号を発生する複数の応札ボタンB(実
施例では3個(Ba,Bb,Bc))と、各せり操作装
置Sに夫々対応して設けられ各せり操作装置Sに係る上
場品の応札数を設定する複数の応札数設定手段としての
応札数設定部N(実施例では3個(Na,Nb,N
c))と、買参人カードCを買参人カード挿入部10に
挿入することによって、せり操作装置Sと接続して使用
可能なことを表示する発光ダイオードからなる使用表示
ランプ13とを備え、図10に示しているような回路構
成とし、図9及び図11に示すようにせり操作装置Sと
接続されている。
【0019】上記買参人カードCは、応札機Kの数分設
けられ、今、一つの買参人カードCについて説明する
と、プラスチック等のケース体内に、各せり操作装置S
(Sa,Sb,Sc)に夫々対応して設けられ、図10
に示すように、応札機Kの接続端子に接続される3つの
識別配線回路14a,14b,14cを備えている。こ
の各識別配線回路14a,14b,14cは、並列に接
続されて応札機Kの出力端子側に接続され接続もしくは
切断可能な8つのパターン15を備えた配線列16と、
応札機Kの入力端子側に接続される8つのパターン15
の共通入力線17とからなる。そして、このパターン1
5の接続及び切断の組み合わせ(28 =256組)によ
り買参人の識別コード(買参人カード番号)としてい
る。1つの買参人カードCでは各識別配線回路14a,
14b,14cにおいて、パターン15の接続及び切断
の組み合わせは同じになっている。また、18は応札機
Kの接続端子に接続されて上記発光ダイオードからなる
使用表示ランプ13を点灯させる回路を有効にする使用
表示ランプ線路である。そして、買参人カードCは、識
別コードの異なるものが255個(256個から1個
(全切断のカード)は除かれる)用意される。
【0020】この買参人カードCは、識別配線回路14
a,14b,14cのパターン15の接続及び切断の組
み合わせを識別コードとしているので、従来の磁気タイ
プのカードやパンチカードに比較して、耐久性が良いと
ともに、専用の読取機を応札機に設ける必要もなく装置
を簡易かつ安価に作製することができる。また、従来の
半導体等の電子部品を使用したカードに比較しても、電
子部品や付属電池を設けなくても良い分、安価かつ小型
で薄型に作製できるという利点がある。
【0021】上記応札機Kは、今、一つの応札機Kにつ
いて説明すると、図10,図9に示すように、各せり操
作装置S(Sa,Sb,Sc)に夫々対応して設けられ
るとともに、その接続端子を介して買参人カードCが接
続され、応札信号及び識別コードを走査するための3つ
の走査回路20a,20b,20cを備えている。走査
回路20a,20b,20cは、後述するせり操作装置
SのI/Oポート54を介してCPU50に接続される
とともに、買参人カードCの8つのパターン15からな
る配線列16が接続され、回路間の信号の回り込みを防
止するダイオード27を備えたa本(実施例では8本)
の信号線群21と、せり操作装置Sに接続され、買参人
カードCの共通入力線17が接続されるスイッチング回
路22とを備えている。スイッチング回路22はトラン
ジスタ23を備え、該トランジスタ23のベースにはス
キャン信号が入力するスキャン信号線24(以下「S
C」とする)がダイオード28を介して接続され、トラ
ンジスタ23のエミッタにはコモン信号が入力するコモ
ン信号線25(以下「CM」とする)が後述の応札ボタ
ンBを介して接続され、トランジスタ23のコレクタに
は上記買参人カードCの共通入力線17が接続されるよ
うになっている。上記ダイオード28は、トランジスタ
23が破損したときの逆流防止となるものである。
【0022】応札機Kの応札ボタンB(Ba,Bb,B
c)は、上記各コモン信号線CMを入り切りするスイッ
チで構成され、応札信号はこのスイッチのオン動作によ
り、上記買参人カードCのパターン15の配線列16及
び上記ダイオード27の信号線群21を介し、各せり操
作装置S(Sa,Sb,Sc)に対応して出力される。
【0023】即ち、実施例に係る応札信号伝達手段11
は、応札ボタンBによって発生させられた応札信号を各
せり操作装置S毎に個別かつ並行して伝達するものであ
り、応札ボタンBの押釦により有効になり、せり操作装
置Sの指令により買参人カードの識別配線回路14a,
14b,14cを走査する走査回路20a,20b,2
0cで構成され、走査される識別コードを応札信号とし
て伝達するものである。従って、応札ボタンBは、買参
人カードCのパターン15の配線列16を走査するため
の各コモン信号線CMに介装されているので、応札信号
は識別コードを走査する走査回路20a,20b,20
cを通して伝達され、買参人の識別コードがせり操作装
置SのCPU50により読み取られることになり、その
ため、応札信号を走査する回路と識別コードを走査する
回路とが共用されることから、それだけ、回路構成が簡
略化され、効率が良いものとなっている。
【0024】応札数設定部N(Na,Nb,Nc)は、
夫々各せり操作装置S(Sa,Sb,Sc)に対応して
設けられている。今、一つの応札数設定部Nについて説
明すると、図2,図9及び図10に示すように、0〜9
の数字が付された回転子を外部から回転させる一対のロ
ータリスイッチ30,31、即ち、一の位用のロータリ
スイッチ30及び十の位用のロータリスイッチ31を備
えて構成されている。各ロータリースイッチ30,31
は、回転子の回転位置により並列に接続された4つのス
イッチ回路32の接続,切断を組み合わせるものであり
(図9に示すように、全体ではb本(実施例では4本×
2桁=8本)の組み合わせ)、この組み合わせによりい
ずれか一の数字を表す数字コードとするものである。一
対のロータリスイッチでは、0〜99までの数字(実施
例では応札口数)が入力可能になる。各スイッチ回路3
2の出力側は、回路間の信号の回り込みを防止するダイ
オード35を備えた信号線群36a,36b,36cを
通してせり操作装置Sの後述のI/Oポート54を介し
てCPU50に接続され、入力側は上記走査回路20
a,20b,20cの該当するトランジスタ23のコレ
クタに接続されている。
【0025】即ち、実施例に係る応札数伝達手段12
は、応札数設定部Nによって設定された応札数を個別か
つ並行して各せり操作装置Sに伝達するものであり、応
札ボタンBの押釦により有効になり、せり操作装置Sの
指令により買参人カードの識別配線回路14a,14
b,14cを走査する走査回路20a,20b,20c
のスイッチング回路22と、信号線群36a,36b,
36cとから構成されている。そして、上記走査回路2
0a,20b,20cの該当するトランジスタ23のコ
レクタからの出力があったとき、即ち、該当する応札ボ
タンBが押釦されたとき、各スイッチ回路32で設定し
た数字コードが該当するせり操作装置SのCPU50に
より読み取られる。応札ボタンBは、スイッチング回路
22に介装されているので、応札信号を走査する回路と
数字コードを走査する回路とが共用されることから、そ
れだけ、回路構成が簡略化され、効率が良いものとなっ
ている。
【0026】使用表示ランプ13の電源回路40は、図
8に示すように、リレー41を介して各使用表示ランプ
13及び抵抗29に電源42を接続してある。リレー4
1は、電磁コイル43が励磁されたときスイッチ44を
オンにして該電源回路40を有効にするものである。こ
の電磁コイル43のオンオフ回路45は、せり操作装置
S(Sa,Sb,Sc)毎に並列に設けられ、いずれか
一つのせり操作装置Sのオンオフ回路45がオンである
とき、電磁コイル43が励磁される。電磁コイル43の
オンオフ回路45は、せり操作装置Sの電源スイッチ4
6(図5)に連動している。そのため、いずれか一のせ
り操作装置Sの電源がオンであれば、応札機Kの使用表
示ランプ13が点灯して、せり操作装置Sと接続可能を
表示できる。この場合、全部のせり操作装置Sの電源を
オンにしなくても良く、不使用のせり操作装置Sの電源
はオフできるので、それだけ省力化を図ることができ
る。また、せり操作装置Sの電源スイッチ46と連動さ
せたので、別異に使用表示ランプ13の電源回路を設け
た場合に比較して、点灯忘れや消灯忘れがなく、そのた
め買参人にせりが行なわれているか否かを誤認させる事
態が防止される。
【0027】せり操作装置S(Sa,Sb,Sc)は、
図4,図5,図9に示すように、今、一つのせり操作装
置Sについて説明すると、CPU50と、CPU50か
らの指令により応札機Kの走査回路20a,20b,2
0cのコモン信号線CMに所定のタイミングでコモン信
号を送出するコモン信号送出回路51と、CPU50か
らの指令により応札機Kの走査回路20a,20b,2
0cのスキャン信号線SCに所定のタイミングでスキャ
ン信号を送出するスキャン信号送出回路52と、応札機
Kの出力をCPU50に受け渡す受渡回路53とを備え
ている。54はCPU50と各回路との入出力用のI/
Oポートである。コモン信号送出回路51は、I/Oポ
ート54側から順に、CPUからの指令信号を選択する
デコーダ回路51a,インバータ回路51b,上記トラ
ンジスタ23に電流を流すためのドライバ回路51cを
備えている。また、スキャン信号送出回路52は、I/
Oポート54側から順に、CPUからの指令信号を選択
するデコーダ回路52a,後述のスイッチング回路52
b,上記トランジスタ23に電流を流すためのドライバ
回路52cを備えている。
【0028】コモン信号送出回路51及びスキャン信号
送出回路52の接続は以下のようにして行なわれてい
る。図11も参照し、応札機Kをc個(実施例では16
個)ずつのd個(実施例では16個)のグループに分け
てマトリックス状にしている。これにより、コモン信号
送出線55をd本(実施例では16本)、スキャン信号
送出線56をc本(実施例では16本)設けている。
今、一つのせり操作装置Sについての接続状態を説明す
ると、各グループ毎に応札ボタンBがあるコモン信号線
CMをまとめて夫々異なるコモン信号送出線55に接続
し、各グループにおいて各スキャン信号線SCを異なる
スキャン信号送出線56に夫々接続している。これによ
り、応札ボタンBが押釦されたとき、スキャン信号がハ
イレベル、コモン信号がロウレベルでトランジスタ23
がオン状態になり、これにより、応札ボタンBのオン状
態、買参人カードCの配線列16の識別コードデータ、
応札数設定部Nの数字コードデータが出力され、CPU
50に取り込まれる。
【0029】ここで、図9に示すように、買参人席(応
札機K)の数をiとすると、i≦2a (実施例では、i
≦2a =28 =256),i≦c×d(実施例では、i
≦c×d=16×16=256)となる。
【0030】また、スキャン信号送出回路52は、その
走査時に、CPU50からの指令信号59により、すべ
てのスキャン信号送出線56に信号を送出するスイッチ
ング回路52bを備えている。CPU50は、走査の第
一段階で、スイッチング回路52bを有効にして、グル
ープ毎の走査を行ない、第二段階で、各スキャン信号送
出線56毎に信号を送出して個別に走査を行なう。そし
て、第一段階で応札機Kの応札ボタンBの押釦が一つも
ないグループがあれば、第二段階での走査では、当該グ
ループの個別の走査をキャンセルする。そのため、キャ
ンセルしたグループの個別の走査を行なわない分、処理
時間が低減され効率が向上する。
【0031】また、受渡回路53は、応札機Kからの信
号をフォトダイオード58を介して伝達するものであ
り、そのため、ノイズの影響が少なくなり、確実に信号
の伝達が行なわれ、誤検知を防止することができる。
【0032】また、せり操作装置Sは、図4及び図5に
示すように、表示部60を備えている。表示部60は、
買参人席の応札機Kに対応して設けられ、応札ボタンB
を押しているとき、点灯する多数の応札表示ランプ60
aを備えている。また、表示部60は、せりに係る出荷
番号を表示する出荷番号表示部60b、上場数を表示す
る上場数表示部60c、1口当りの本数を表示する入数
表示部60d、残数表示部60e、せり上げられた価格
を表示する価格表示部60f、落札時等に決定した買参
人の識別番号を表示する買参人表示部60g、買参人が
購入する買数(応札数)を表示する買数表示部60h、
その買参人席を表示する席番号表示部60i、せりの準
備中を表示する準備ランプ60j、せり中を表示するせ
りランプ60k、マリせり中を表示するマリせり表示ラ
ンプ60m等を備えている。更にまた、落札待ち時間を
調整する落札待ち時間調整キー61、価格上昇速度を調
整する価格上昇速度調整キー62、価格上昇単位を変更
する価格上昇単位変更キー63、落札を決定するとき等
押釦する決定キー64、価格上昇をさせてせりを開始す
るとき押釦する開始キー65、価格上昇を一時中断する
とき押釦する停止キー66とを備えている。
【0033】ワークステーションWは、図1に示すよう
に、オペレータがキー操作するものであり後述する機能
等を有し、その入力結果等を該ワークステーションWの
表示部及びせり操作装置Sに並設されるモニタ67に表
示する。68はワークステーションWによってせり結果
等を出力する帳票発行機である。
【0034】電光掲示盤Dは、図6及び図7に示すよう
に、主掲示盤70と副掲示盤80とを備えている。主掲
示盤70には、せり操作装置Sからの指令により、せり
に係る出荷番号を表示する出荷番号表示部71、上場数
または残数を表示する上場数表示部72、1口当りの数
量を表示する入数表示部73、せり上げられた価格を表
示する価格表示部74、落札時等に決定した買参人の識
別番号を表示する買参人表示部75、買参人が購入する
買数(応札数)を表示する買数表示部76、せりの準備
中を表示する準備ランプ77、せり中を表示するせりラ
ンプ78、マリせり中を表示するマリせり表示ランプ7
9を備えている。
【0035】副掲示盤80には、品種や等級等の上場品
に関する各種情報や次回の情報を表示する機能を備える
とともに、図7に示すように、切り替えによりスクロー
ルして必要な買参人の識別番号,価格,応札数を表示し
うる機能を備えている。
【0036】次に、せり操作装置SのCPU50の機能
について詳しく説明する。CPU50は、上述したよう
に、応札機Kの走査回路20a,20b,20cのコモ
ン信号線CM及びスキャン信号線SCに所定のタイミン
グでコモン信号及びスキャン信号を送出するようコモン
信号送出回路51及びスキャン信号送出回路52を起動
する機能を備えている。また、コモン信号送出回路51
及びスキャン信号送出回路52の起動時において、上記
グループ毎に応札しているかどうかを検知する応札グル
ープ検知手段と、応札ボタンBのオン動作中に買参人カ
ードCの配線列16から出力される信号により買参人カ
ードCの識別情報を読み取るとともに応札信号を検知す
る識別情報読取り手段と、応札ボタンBのオン動作中に
応札数設定部Nのスイッチ回路32から出力される信号
により応札数(応札口数)を読み取る応札数読取り手段
とを備えている。
【0037】また、CPU50は、応札数読取り手段が
読み取った応札口数を常時加減算して総応札口数を算出
する算出機能、この総応札口数をせり操作装置Sの表示
部に随時表示させる機能を備えている。更に、算出され
た総応札口数と上場口数との比較監視を行ない、比較結
果により後述する所定の処理を行なう各種機能を有して
いる。また、応札グループ検知手段,識別情報読取り手
段及び応札数読取り手段が読み取ったデータにより、応
札ボタンBを押した買参人の買参人カード番号と、各買
参人カード番号の応札口数と、応札ボタンBを押した順
番と、応札ボタンBを放した順番等を記憶している記憶
機能も備えている。
【0038】更にまた、せり操作装置Sの開始キー65
を押下したとき設定された設定速度に従い、設定された
価格上昇単位に従って、順次価格表示部の価格を書き換
えながら該せり操作装置S及び電光掲示盤Dの価格表示
部に表示させる機能、停止キー66の押釦により価格表
示部の表示を停止させる機能、決定キー64の押釦によ
り落札を決定する等の各種機能有する。その他、後述す
るせり操作装置Sの各種の機能を司るものである。
【0039】また、この自動せり処理システムにおいて
は、種々のせりの形態(以下「モード」という)を実現
することができ、そのために、CPU50の機能を切り
替える等して各モードに対応させている。
【0040】次に、この自動せり処理システムを用いて
行なわれる各種モードのせりについて、例えば、上記の
生花のせり(「花きせり」という)について説明する。
上記と同様に、せりにおいては、例えば同一種類の花を
その100本を売買単位として、3か所のせり場で夫々
せりを行なう。
【0041】ここで、この自動せり処理システムの基本
的処理について説明する。先ず、出荷番号,上場数やス
タート価格等の所定のせり情報は、予め、センタ装置H
に入力されており、せりが変わる毎にセンタ装置Hから
そのせりデータがせり操作装置Sに送られて、せり操作
装置S及び電光掲示盤Dへ表示される。
【0042】せり操作装置Sは、応札機Kの走査回路2
0a,20b,20cのコモン信号線CM及びスキャン
信号線SCに所定のタイミングでコモン信号及びスキャ
ン信号を送出するようコモン信号送出回路51及びスキ
ャン信号送出回路52を起動している。一方、買参人
は、何れか一の応札機Kに買参人カードCを挿入する。
また、参加したいせりの応札口数を対応する応札数設定
部Nに入力する。その後、せりにおいて、買参人は、掲
示盤Dに表示された価格で応札する意思があれば、応札
ボタンBを押釦する。この場合、応札ボタンBの押釦に
より、買参人カードCの配線列16から買参人カードC
の識別情報が出力され、これにより、せり操作装置Sの
CPU50の識別情報読取り手段が買参人カードCの識
別情報を読み取るとともに、応札信号として検知する。
また、応札数設定部Nのスイッチ回路からも設定した応
札数に応じた信号が出力され、これにより、応札数読取
り手段によって応札数(応札口数)が読み取られる。
【0043】この場合、3つのせり操作装置Sで同時に
せりが行なわれていても、応札信号,買参人カードCの
識別情報及び応札口数の情報を送出する回路は、せり操
作装置S毎に設けられているので、各せりに対応した応
札ボタンBを個々に押釦することで、対応したせり操作
装置Sに読み取られることになり、そのため、3か所の
せり場で行なわれるせりに重複して参加できる。
【0044】次に、一つのせり操作装置Sが行なうせり
について、いくつかのせりモードについて説明する。
【0045】モード1 図12乃至図14に示すように、予め、センタ装置Hか
らせり操作装置Sに価格上昇単位,価格上昇速度や落札
待ち時間等の状態設定に係るせり情報を送っておく(1
01)。この状態で、先ず、せり人は、せり操作装置S
のワークステーションWにおいて、これから行なわれる
せりに上場される製品の出荷番号の確認を行なう(10
2)。この出荷番号の確認では、最初のせりを除き、次
回のせりの出荷番号を確認する。そのため、行なわれる
せりについては、データに変更があった場合のみ入力し
直し、変更がない場合には自動的に処理される。その
後、せりが終了したかを確認し(103)、せりが終っ
たならば、電光掲示盤Dに終了を表示し(104)、せ
り継続ならば、次に進む。
【0046】次に、センタ装置Hに予め入力しておいた
該当する出荷番号に係るせり情報がせり操作装置Sに送
られ、せり操作装置S及び電光掲示盤Dに表示される
(105)。図4及び図6に示すように、せり操作装置
S及び電光掲示盤Dでは、準備中のランプ60j,77
が点灯し、出荷番号と、1口当りの本数を示す入数と、
上場口数とが表示される。次に、立ち値を、せり操作装
置SのワークステーションWから入力すると(106,
107)、立ち値が、せり操作装置S及び電光掲示盤D
の価格表示部60f,74に表示される(108)。
【0047】買参人は、電光掲示板Dに表示されたせり
情報を見て、購入する意思があれば、購入したい口数を
該当するせりに対応した応札数設定部Nにて設定し(1
09)、該当する応札ボタンBを押す(109)。これ
により、各応札機Kから入力された総応札口数がせり操
作装置Sで算出され、この算出された総応札口数がせり
操作装置Sの表示部に表示される(110)。せり操作
装置Sでは、この総応札口数と上場口数との比較監視を
行なっており(111)、総応札口数が上場口数を上回
ったとき(上場数<総応札口数になったとき)(111
YES)、せり操作装置Sの表示部の準備ランプ60j
を消灯し(112)、操作装置の開始キー65に設けた
開始ランプを点灯する(113)。
【0048】この状態で、せり人は、応札者が2人以上
であることを確認して、せり操作装置Sの開始キー65
を押釦する(114)。これにより、せりが開始され
(115)、電光掲示盤Dの準備ランプ77が消灯し、
せり操作装置S及び電光掲示盤Dのせり中を表示するせ
りランプ60k,78が点灯するとともに、価格表示部
60f,74の価格が、予め決められた価格上昇単位及
び価格上昇速度で順に上昇していく(116)。この場
合、価格上昇単位及び価格上昇速度は、せり操作装置S
の価格上昇単位変更キー63及び価格上昇速度調整キー
62の押釦により、せり人の判断で適宜変更可能になっ
ている。
【0049】そして、買参人は、電光掲示盤Dの価格上
昇を見ながら、応札ボタンBを押し続け、あるいは、価
格に折合いがつかないとき等に、応札ボタンBを放す。
また、途中から、せりに参加したい買参人があった場合
には、上記と同様に応札数設定部Nに購入したい口数を
入力し、応札ボタンBを押釦してせりに参加する。せり
操作装置Sでは、このせり中の応札ボタンBの押釦の有
無を検知し(117)、押釦されている応札機Kの応札
口数を常時加算して総応札口数の算出を行なっており
(118)、この総応札口数をせり操作装置Sの表示部
に随時表示する(119)。
【0050】また、せり操作装置Sは、算出された総応
札口数と上場口数との比較監視を行なっており(12
0)、総応札口数が上場口数を上回っているときは(1
20NO)、上記のせり中の応札ボタンBの押釦の有無
を検知している(121)。即ち、応札ボタンBを放し
た買参人があると、応札ボタンBを放した応札機Kの応
札口数を減算して総応札口数の算出を行なって(12
2)、この総応札口数をせり操作装置Sの表示部に随時
表示する(123)。
【0051】総応札口数が上場口数内に入ると(上場数
≧総応札口数になると)(120YES)、落札したと
して価格表示部の価格上昇が停止する(124)。ここ
までの過程においては、せり操作装置Sは、応札ボタン
Bを押した買参人の買参人カード番号と、各買参人カー
ド番号の応札口数と、応札ボタンBを押した順番と、応
札ボタンBを放した順番とを記憶している。そして、こ
の落札時に、応札ボタンBを押釦していた買参人があれ
ば(125YES)、これらの買参人の買参人カード番
号及び応札口数を、応札ボタンBを押した順番にせり操
作装置S及び電光掲示盤Dに表示する(126)。せり
人は、この表示内容を確認して、せり操作装置Sの決定
キー64を押す(127)。これにより、最後に応札ボ
タンBを放した買参人以外で、応札ボタンBを押し続け
ていた買参人に応札口数分落札決定する。これにより、
その結果は、センタ装置Hに送られ、記録され帳票処理
等の処理に供される(128)。また、上場数からこの
落札された総応札口数が減算され(129)、残数が算
出される。そして、この残数は、せり操作装置S及び電
光掲示盤Dの上場数表示部に表示される。
【0052】残数がある場合は(130)、更に、最後
に応札ボタンBを放した買参人から放すのが遅い順に、
これらの買参人の買参人カード番号及び応札数を表示す
る(131)。なお、最後の買参人の、落札数は購入で
きるだけの残数分となり、そのため、応札口数より少な
くなる場合がある。せり人は、この表示内容を確認し
て、せり操作装置Sの決定キーを押す(132)。これ
により、結果がセンタ装置Hに送られ(133)、上場
数すべてが分配される。そのため、残数を再度せりにか
ける所謂マリせりを特に行なわなくても良くなるので、
一回のせり時間が短縮され、せり効率が向上する。ま
た、応札ボタンBを押釦及び放した順位を考慮して分配
を行なうので、公平なせり処理を行なうことができる。
【0053】図15には、分配の具体例を示している。
これは、上場数が50口の場合に、買参人(応札口数
20口),買参人(応札口数10口),買参人(応
札口数30口),買参人(応札口数20口),買参人
(応札口数25口),買参人(応札口数10口)で
応札した場合の例である。買参人が応札した時点で総
応札口数が50口を上回るので、価格上昇が始まり、買
参人,,,と順に応札ボタンBを放し、が放
した時点で総応札数が50口を下回るので、,に落
札する。また、残数15口は、最後に応札ボタンBを放
したに落札される。
【0054】モード2 図16乃至図19に従って説明すると、予め、センタ装
置Hからせり操作装置Sに価格上昇単位,価格上昇速度
や落札待ち時間等の状態設定に係るせり情報を送ってお
く(201)。この状態で、先ず、せり人は、せり操作
装置SのワークステーションWにおいて、これから行な
われるせりに上場される製品の出荷番号の確認を行なう
(202)。この出荷番号の確認では、最初のせりを除
き、次回のせりの出荷番号を確認する。そのため、行な
われるせりについては、データに変更があった場合のみ
入力し直し、変更がない場合には自動的に処理される。
その後、せりが終了したかを確認し(203)、せりが
終ったならば、電光掲示盤Dに終了を表示し(20
4)、せり継続ならば、次に進む。
【0055】次に、センタ装置Hに予め入力しておいた
該当する出荷番号に係るせり情報がせり操作装置Sに送
られ、せり操作装置S及び電光掲示盤Dに表示される
(205)。図4及び図6に示すように、せり操作装置
S及び電光掲示盤Dでは、準備中のランプ60j,77
が点灯し、出荷番号と、1口当りの本数を示す入数と、
上場口数とが表示される。次に、立ち値を、せり操作装
置SのワークステーションWから入力すると(206,
207)、立ち値が、せり操作装置S及び電光掲示盤D
の価格表示部60f,74に表示される(208)。
【0056】買参人は、電光掲示板Dに表示されたせり
情報を見て、購入する意思があれば、購入したい口数を
該当するせりに対応した応札数設定部Nにて設定し(2
09)、該当する応札ボタンBを押す(209)。せり
操作装置Sでは、応札者を表示するとともに、応札した
買参人の集計を行なっており、総応札人数をせり操作装
置Sの表示部に表示する(210)。また、せり操作装
置Sの表示部の準備ランプを消灯し、操作装置の開始キ
ー65に設けた開始ランプを点灯する。この状態で、せ
り人は、総応札人数が2人以上か否かの監視を行なって
おり(211)、応札者がいない場合には、立ち値を下
る場合もある(212)。総応札人数が2人以上のと
き、適時にせり操作装置Sの開始キー65を押釦する
(213)。これにより、電光掲示盤Dの準備ランプ7
7が消灯し、せり操作装置S及び電光掲示盤Dのせり中
を表示するせりランプ60k,78が点灯し、せりが開
始される(214)。
【0057】せり中(215)においては、価格表示部
の価格が、予め決められた価格上昇単位及び価格上昇速
度で順に上昇していく。買参人は、電光掲示盤Dの価格
上昇を見ながら、応札ボタンBを押し、価格に折合いが
つかないとき等に、応札ボタンBを放す。せり操作装置
Sでは、このせり中の応札ボタンBの押釦の有無を検知
し、これにより総応札人数の算出を行なっており、この
総応札人数をせり操作装置Sの表示部に随時表示する。
また、せり操作装置Sは、算出された総応札人数の監視
を行なっており、総応札人数が1人になったとき(21
6)、所定時間(落札待ち時間)経過後(217)、落
札したとして価格表示部の価格上昇を停止(218)す
る。この場合、せり操作装置Sでは、決定キー64のラ
ンプが点灯し、せりランプ60kが点滅するとともに、
電光掲示盤Dのせりランプ78が点滅する。
【0058】そして、せり操作装置S及び電光掲示盤D
に、最後の1人の買参人のカード番号及び応札数を表示
する(219)。次に、せり人は、この表示された結果
を確認して決定キー64を押釦する(220)。これに
より、上場数からこの落札された応札口数を減算して、
残数を算出し、せり操作装置S及び電光掲示盤Dに表示
する(221)。また、センタ装置Hでも残数を算出
し、この結果を表示し直す(222)。そして表示結果
が消される(223)とともに、この落札結果は、セン
タ装置Hに送られて、記憶され帳票処理等の処理に供さ
れる(224)。
【0059】次に、マリせりを行なうため、残数がある
場合には(225YES)、残数を再度せり操作装置S
及び電光掲示盤Dに表示する(226)。この場合、せ
り操作装置Sのせりランプ60kが消灯し、マリせり表
示ランプ60mが点灯する。電光掲示盤Dのせりランプ
78も消灯する。この状態で、適時にせり操作装置Sの
開始キー65を押釦する(227)。これにより、電光
掲示盤Dのマリせり表示ランプ79が点灯し、マリせり
が開始される。
【0060】せり人は、応札者があるか否かを監視し
(228)、応札者がいない場合には(228YE
S)、立ち値を下げ(229)、電光掲示盤Dの価格表
示部に表示する(230)。そして、マリせりを再開す
る(231)。応札者がある場合には(228NO)、
一番早く応札ボタンBを押釦して応札した買参人を電光
掲示盤Dの主掲示盤70に表示し、二番目以降応札ボタ
ンBを押釦した順に電光掲示盤Dの副掲示盤80に表示
する。また、せり操作装置Sにも表示する(232)。
【0061】次に、せり人は、この表示された結果を確
認して決定キー64を押釦する(233)。これによ
り、上場数からこの落札された応札口数を減算して、残
数を算出し、せり操作装置S及び電光掲示盤Dに表示す
る(234)。そして、この結果は、センタ装置Hに送
られて、記憶され帳票処理等の処理に供される(23
5)。その後、残数がある場合には(236YES)、
電光掲示盤Dの副掲示盤80に表示された二番目以降の
買参人を電光掲示盤Dの主掲示盤70にスクロールアッ
プして表示し、せり人の確認により決定キー64を押釦
して順次決定していく。また、応札者がなければ、再度
マリせりを行なう。
【0062】図19には、分配の具体例を示している。
これは、買参人,買参人,買参人,買参人,買
参人が順に応札した場合の例である。買参人が応札
した時点で、せり人の判断により、価格上昇が始まり、
買参人,,,と順に応札ボタンBを放し、が
放した時点で応札者が買参人1人になるので、に落
札する。また、残数はマリせりにかけられる。
【0063】モード3 図20乃至図22に従って説明すると、予め、センタ装
置Hからせり操作装置Sに価格上昇単位,価格上昇速度
や落札待ち時間等の状態設定に係るせり情報を送ってお
く(301)。この状態で、先ず、せり人は、せり操作
装置SのワークステーションWにおいて、これから行な
われるせりに上場される製品の出荷番号の確認を行なう
(302)。この出荷番号の確認では、最初のせりを除
き、次回のせりの出荷番号を確認する。そのため、行な
われるせりについては、データに変更があった場合のみ
入力し直し、変更がない場合には自動的に処理される。
その後、せりが終了したかを確認し(303)、せりが
終ったならば、電光掲示盤Dに終了を表示し(30
4)、せり継続ならば、次に進む。
【0064】次に、センタ装置Hに予め入力しておいた
該当する出荷番号に係るせり情報がせり操作装置Sに送
られ、せり操作装置S及び電光掲示盤Dに表示される
(305)。図4及び図6に示すように、せり操作装置
S及び電光掲示盤Dでは、準備中のランプ60j,77
が点灯し、出荷番号と、1口当りの本数を示す入数と、
上場口数とが表示される。次に、立ち値を、せり操作装
置SのワークステーションWから入力すると(306,
307)、立ち値が、せり操作装置S及び電光掲示盤D
の価格表示部60f,74に表示される(308)。
【0065】買参人は、電光掲示板Dに表示されたせり
情報を見て、購入する意思があれば、該当する応札ボタ
ンBを押す(309)。この場合、購入したい応札口数
の入力は行なわない。せり操作装置Sでは、応札者を表
示するとともに、応札した買参人の集計を行なってお
り、総応札人数をせり操作装置Sの表示部に表示する
(310)。また、せり操作装置Sの表示部の準備ラン
プを消灯し、操作装置の開始キー65に設けた開始ラン
プを点灯する。この状態で、せり人は、総応札人数が2
人以上か否かの監視を行なっており(311)、応札者
がいない場合には、立ち値を下る場合もある(31
2)。総応札人数が2人以上のとき、適時にせり操作装
置Sの開始キー65を押釦する(313)。これによ
り、電光掲示盤Dの準備ランプ77が消灯し、せり操作
装置S及び電光掲示盤Dのせり中を表示するせりランプ
60k,78が点灯し、せりが開始される(314)。
【0066】せり中(315)においては、価格表示部
の価格が、予め決められた価格上昇単位及び価格上昇速
度で順に上昇していく。買参人は、電光掲示盤Dの価格
上昇を見ながら、応札ボタンBを押し、価格に折合いが
つかないとき等に、応札ボタンBを放す。せり操作装置
Sでは、このせり中の応札ボタンBの押釦の有無を検知
し、これにより総応札人数の算出を行なっており、この
総応札人数をせり操作装置Sの表示部に随時表示する。
また、せり操作装置Sは、算出された総応札人数の監視
を行なっているとともに、応札ボタンBを押した買参人
の買参人カード番号と、応札ボタンBを押した順番と、
応札ボタンBを放した順番と、当該買参人の放した時点
での表示価格とを記憶している。そして、総応札人数が
1人になったとき(316)、所定時間(落札待ち時
間)経過後(317)、落札したとして価格表示部の価
格上昇を停止(318)する。この場合、せり操作装置
Sでは、決定キー64のランプが点灯し、せりランプ6
0kが点滅するとともに、電光掲示盤Dのせりランプ7
8が点滅する。
【0067】そして、せり操作装置S及び電光掲示盤D
に、最後の1人の買参人のカード番号を表示する(31
9)。次に、せり人は、この表示された買参人から、応
札口数を口答で聞き、せり操作装置Sのワークステーシ
ョンWからオペレータが入力する(320)。その結果
は、せり操作装置S及び電光掲示盤Dに表示され、せり
人は、この表示された結果を確認して決定キー64を押
釦する(321)。これにより、上場数からこの落札さ
れた応札口数を減算して、残数を算出し、せり操作装置
S及び電光掲示盤Dに表示する(322)。また、セン
タ装置Hでも残数を算出し、この結果を表示し直す(3
23)。そして表示結果が消される(324)ととも
に、この落札結果は、センタ装置Hに送られて、記憶さ
れ帳票処理等の処理に供される(325)。
【0068】また、せり操作装置Sは、この落札された
応札口数を上場数と比較し、残口数があるかなしかの判
断を行ない(326)、残口数がある場合には、マリせ
りを行なうために、せり操作装置S及び電光掲示盤Dの
マリせり中を表示するマリせり表示ランプ60m,79
を点灯させる(327)。
【0069】次に、上場数からこの落札された応札口数
を減算して、残数を算出し(328)、せり操作装置S
及び電光掲示盤Dに表示するとともに、上記記憶した最
後に応札ボタンBを放した買参人の買参人カード番号を
表示する。せり人は、この表示された買参人から、応札
口数を口答で聞き(329)、購入できる口数であれば
(329YES)、当該買参人に落札したものとして、
せり操作装置SのワークステーションWからオペレータ
がその口数を入力する(330)。この結果は、せり操
作装置S及び電光掲示盤Dに表示される(331)。
【0070】そして、残口数がある場合には、上記と同
様の順でマリせりを行なう。この場合には、上記記憶し
た最後から2番目に応札ボタンBを放した買参人に落札
する。以下、残数がなくなるまで行なう(328〜33
2)。購入できる口数でなければ、残数をそのままにし
て、次のせりに移る(329NO)。
【0071】図23には、分配の具体例を示している。
これは、買参人,買参人,買参人,買参人,買
参人が順に応札した場合の例である。買参人が応札
した時点で、せり人の判断により、価格上昇が始まり、
買参人,,,と順に応札ボタンBを放し、が
放した時点で応札者が買参人1人になるので、に落
札する。また、残数はマリせりにかけられ、応札ボタン
Bを遅く放した順、,,の順に残数の範囲で落札
する権利を有する。この場合の落札価格は、各落札者と
もに、同一価格となる。
【0072】図24には、分配の別の具体例を示してい
る。これは、買参人,買参人,買参人,買参人
,買参人が順に応札した場合の例である。買参人
が応札した時点で、せり人の判断により、価格上昇が始
まり、買参人,,,と順に応札ボタンBを放
し、が放した時点で応札者が買参人1人になるの
で、に落札する。また、残数はマリせりにかけられ、
応札ボタンBを遅く放した順、,,の順に残数の
範囲で落札する権利を有する。この場合、マリせりにお
いては、せり操作装置Sは、当該買参人の応札ボタンB
を放した時点での表示価格を記憶しているので、ワーク
ステーションWから入力された口数とともに、当該記憶
していた価格をせり操作装置S及び電光掲示盤Dに表示
させ、応札ボタンBを放した時点での価格で各落札者に
落札する。例えば、図24に示すように、買参人,
には500円、買参人には400円、買参人には3
50円、買参人には300円とする。
【0073】モード4 これは、上述したモード2に、せり中にせり人の判断で
行なわれる強制落札行程を設けたものである。なお、こ
の強制落札行程はモード1あるいはモード3に設けても
良い。通常は上記のモード2で説明した処理を行なう。
モード2で説明したように、総応札人数が2人以上のと
き、適時にせり操作装置Sの開始キー65を押釦する
と、価格表示部の価格が、予め決められた価格上昇単位
及び価格上昇速度で順に上昇していく。買参人は、電光
掲示盤Dの価格上昇を見ながら、応札ボタンBを押し、
価格に折合いがつかないとき等に、応札ボタンBを放
す。また、途中から、せりに参加したい買参人があった
場合には、上記と同様に応札数設定部に購入したい口数
を入力し、応札ボタンBを押釦してせりに参加する。そ
して、総応札人数が1人になったとき、当該1人の買参
人に落札したとして価格表示部の価格上昇を停止する。
【0074】ところで、この過程において、応札者の駆
引が過激になる等の事情で、価格が適正価格を大幅に越
えてしまうことがあり、その場合には、落札されても、
他の製品との均衡上好ましくない場合があり、できるだ
け、価格を適正価格範囲に維持したいという要請があ
る。この場合に、強制落札行程に入る。
【0075】この、強制落札行程は、図25に示すよう
に、総応札口数が上場口数を上回っていても、せり人の
判断で、適宜の価格上昇時に、停止キー66を押釦する
(401)。停止キー66が押されると、価格上昇が停
止してその処理が中断する。そして、モニタ67に、次
の業務をどうするかを決定するために業務メニューから
なる業務選択画面を表示する(402)。業務メニュー
としては、せり中止業務,せり再開業務,複数落札業務
等がある。そして、ワークステーションWにおいて、い
ずれかの業務が選択可能になる。この強制落札行程で
は、複数落札業務を選択する(403)。
【0076】また、せり操作装置Sは、停止キー66の
押下時に、応札ボタンBを押していた買参人の買参人カ
ード番号と、各買参人カード番号の応札口数とを応札ボ
タンBを押した順番にせり操作装置S及び電光掲示盤D
に順次表示する(404)。せり人は、この表示内容を
確認して、表示された買参人に、口答で了解を取る等し
て、総応札口数が上場口数になるような適正な口数を指
定する(405)。そして、せり操作装置Sのワークス
テーションWにおいて、その口数をオペレータにより入
力し(406)、各買参人の応札口数を訂正し(40
7)、訂正結果をせり操作装置Sに送って(408)そ
の訂正した応札口数をせり操作装置S及び電光掲示盤D
に表示する(409)。
【0077】せり人は、この表示内容を確認して、せり
操作装置Sの決定キー64を押す(410)。これによ
り、各買参人に訂正された応札口数分落札され、その結
果は、センタ装置Hに送られて、記憶され帳票処理等の
処理に供される(411,412)。
【0078】モード5 これは、上述したモード2に、せり中にせり人の判断で
行なわれるモード4とは異なる強制落札行程を設けたも
のである。なお、この強制落札行程はモード1あるいは
モード3に設けても良い。通常は上記のモード2で説明
した処理を行なう。モード2で説明したように、総応札
人数が2人以上のとき、適時にせり操作装置Sの開始キ
ー65を押釦すると、価格表示部の価格が、予め決めら
れた価格上昇単位及び価格上昇速度で順に上昇してい
く。買参人は、電光掲示盤Dの価格上昇を見ながら、応
札ボタンBを押し、価格に折合いがつかないとき等に、
応札ボタンBを放す。また、途中から、せりに参加した
い買参人があった場合には、上記と同様に応札数設定部
に購入したい口数を入力し、応札ボタンBを押釦してせ
りに参加する。そして、総応札人数が1人になったと
き、当該1人の買参人に落札したとして価格表示部の価
格上昇を停止する。
【0079】ところで、この過程において、応札者の駆
引が過激になる等の事情で、価格が適正価格を大幅に越
えてしまうことがあり、その場合には、落札されても、
他の製品との均衡上好ましくない場合があり、できるだ
け、価格を適正価格範囲に維持したいという要請があ
る。この場合に、強制落札行程に入る。
【0080】この、強制落札行程は、図26に示すよう
に、総応札口数が上場口数を上回っていても、せり人の
判断で、適宜の価格上昇時に、決定キー64を押釦する
(501)。決定キー64が押されると、落札したもの
として価格表示部の価格上昇が停止する。ここまでの過
程においては、せり操作装置Sは、応札ボタンBを押し
た買参人の買参人カード番号と、各買参人カード番号の
応札口数と、応札ボタンBを押した順番とを記憶してい
る。そして、この落札時に、応札ボタンBを一番早く押
釦した買参人のみの買参人カード番号及び応札数を、せ
り操作装置S及び電光掲示盤Dに表示する(502)。
せり人は、この表示内容を確認して、せり操作装置Sの
決定キー64を押す(503)。これにより、当該応札
ボタンBを最初に押した買参人に応札口数分落札され
る。そして、上場数からこの落札された総応札数が減算
され、残数が算出されるとともに、残数が表示される
(504)。この場合、センタ装置Hで計算したものを
再表示する(505)。そして、買参人及び応札数が消
され(506)、せりの結果は、センタ装置Hに送られ
て、記憶され帳票処理等の処理に供される(507)。
そして、残数があれば、マリせりを行なう(上記モード
2の2−3へ移る)。
【0081】モード6 これは、上述したモード2に、せり中にせり人の判断で
行なわれるモード4,5とは異なる強制落札行程を設け
たものである。なお、この強制落札行程はモード1ある
いはモード3に設けても良い。通常は上記のモード2で
説明した処理を行なう。モード2で説明したように、総
応札人数が2人以上のとき、適時にせり操作装置Sの開
始キー65を押釦すると、価格表示部の価格が、予め決
められた価格上昇単位及び価格上昇速度で順に上昇して
いく。買参人は、電光掲示盤Dの価格上昇を見ながら、
応札ボタンBを押し、価格に折合いがつかないとき等
に、応札ボタンBを放す。また、途中から、せりに参加
したい買参人があった場合には、上記と同様に応札数設
定部に購入したい口数を入力し、応札ボタンBを押釦し
てせりに参加する。そして、総応札人数が1人になった
とき、当該1人の買参人に落札したとして価格表示部の
価格上昇を停止する。
【0082】ところで、この過程において、応札者の駆
引が過激になる等の事情で、価格が適正価格を大幅に越
えてしまうことがあり、その場合には、落札されても、
他の製品との均衡上好ましくない場合があり、できるだ
け、価格を適正価格範囲に維持したいという要請があ
る。この場合に、強制落札行程に入る。
【0083】この、強制落札行程は、図27及び図28
に示すように、総応札口数が上場口数を上回っていて
も、せり人の判断で、適宜の価格上昇時に、決定キー6
4を押釦する(601)。決定キー64が押されると、
落札したものとして価格表示部の価格上昇が停止する。
ここまでの過程においては、せり操作装置Sは、応札ボ
タンBを押した買参人の買参人カード番号と、各買参人
カード番号の応札口数と、応札ボタンを押した順番と、
応札ボタンを放した順番とを記憶している。そして、最
初に応札ボタンBを押釦していた買参人を、1番目の落
札者とし、その買参人カード番号及び応札数をせり操作
装置S及び電光掲示盤Dの主掲示盤70に表示する(6
02)。更に、2番目以降の応札者があれば、それらの
買参人カード番号及び応札口数を、応札ボタンBを押し
た順番にせり操作装置S及び電光掲示盤Dの副掲示盤8
0に表示する(603)。せり人は、この表示内容を確
認して、せり操作装置Sの決定キー64を押す(60
4)。これにより、先ず、1番目の買参人に応札口数分
落札される。上場数からこの落札された総応札数が減算
され、残数が算出されるとともに、残数が表示される
(605)。この場合、センタ装置Hで計算したものを
再表示する(606)。せりの結果は、センタ装置Hに
送られて、記憶され帳票処理等の処理に供される(60
7)。
【0084】次に、次の応札者があり(608)、残数
があれば(609)、2番目の買参人を筆頭に表示する
よう表示がスクロールされ、この2番目の買参人の買参
人カード番号及び応札口数をせり操作装置S及び電光掲
示盤Dの主掲示盤70に表示する(610)。せり人
は、この表示内容を確認して、せり操作装置Sの決定キ
ー64を押す(604)。これにより、2番目の買参人
に応札口数分落札される。更に、3番目以降の応札者が
あれば、それらの買参人カード番号及び応札数を、応札
ボタンBを押した順番にせり操作装置S及び電光掲示盤
Dに表示する(610)。せり人は、この表示内容を確
認して、せり操作装置Sの決定キー64を押し(60
4)、3番目の買参人に応札口数分落札する。4番目以
降についても同様に行なう。
【0085】また、次の応札者がない(608NO)場
合には、マリせりを行なう(上記モード2の2−3へ移
る)。
【0086】なお、上記実施例においては、応札機Kを
256台,せり操作装置Sを3台用いた場合について説
明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、適
宜の数にして良いことは勿論である。また、せりモード
も上述したものに限定されるものではなく、種々のモー
ドを行なうようにして良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動せり
処理システムによれば、複数のせり場毎にせり人の操作
に基づいてせり操作装置によるせりが行なわれる際に、
多数の買参人は夫々応札機を用い、上場された上場品の
せりに応札するために応札ボタンを押釦して応札信号の
伝達を行うが、各応札機には、各せり操作装置毎に個別
かつ並行して上記応札信号の伝達を行ないうる応札信号
伝達手段が設けられているので、複数のせり操作装置で
同時にせりが行なわれていても、応札信号をせり操作装
置毎に送出することができ、そのため、買参人は複数の
せり場で行なわれるせりに重複して参加できるという効
果がある。そのため、他のせりに購入したい商品が上場
された場合でも、他のせりに参加して他を購入できるの
で、買参人の購入機会を増すことができるとともに、せ
りに参加する買参人の数が実質的に多くなり、それだけ
価格の偏りがなくなり、公平なせりを提供することがで
きる。
【0088】また、応札機に応札数設定手段及び応札数
伝達手段を各せり操作装置毎に対応させて設け、応札ボ
タンによる応札信号発生時に応札数を個別かつ並行して
各せり操作装置に伝達できるようにしたので、せりに重
複して参加する際の応札数の指定を確実に行なうことが
できるという効果がある。
【0089】更に、買参人カードの識別コードを応札信
号として伝達するようにしたので、応札信号伝達手段
を、買参人カードの識別コードを走査する走査回路と共
用することができ、それだけ、回路を簡略化でき効率を
向上させることができる。
【0090】更にまた、応札数伝達手段を、応札ボタン
の押釦により有効になる回路で構成したので、応札信号
を伝達する応札信号伝達手段との共用を図ることがで
き、この点でも、回路を簡略化でき効率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動せり処理システムの
全体構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例に係る自動せり処理システムの
応札機を示す正面図である。
【図3】本発明の実施例に係る自動せり処理システムの
応札機を示す側面図である。
【図4】本発明の実施例に係る自動せり処理システムの
せり操作装置を示す正面図である。
【図5】本発明の実施例に係る自動せり処理システムの
せり操作装置を示す側面図である。
【図6】本発明の実施例に係る自動せり処理システムの
電光掲示盤を示す正面図である。
【図7】本発明の実施例に係る自動せり処理システムの
電光掲示盤のスクロール状態を示す図である。
【図8】本発明の実施例に係る自動せり処理システムの
使用表示ランプの電源回路示す図である。
【図9】本発明の実施例に係る自動せり処理システムの
回路構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
の応札機及び買参人カードの回路構成を示す図である。
【図11】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
の1つのせり操作装置と応札機の接続状態を示す図であ
る。
【図12】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード1のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図13】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード1のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図14】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード1のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図15】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード1のせり処理の具体例を示す
グラフ図である。
【図16】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード2のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図17】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード2のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図18】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード2のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図19】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード2のせり処理の具体例を示す
グラフ図である。
【図20】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード3のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図21】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード3のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図22】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード3のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図23】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード3のせり処理の具体例を示す
グラフ図である。
【図24】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード3のせり処理の別の具体例を
示すグラフ図である。
【図25】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード4のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図26】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード5のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図27】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード6のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図28】本発明の実施例に係る自動せり処理システム
において実施されるモード6のせり処理を説明するため
のフローチャートである。
【図29】従来の自動せり処理システムの全体構成を示
す図である。
【図30】従来の自動せり処理システムの応札機を示す
正面図である。
【符号の説明】
K(K0 〜Ki 〜Kn ) 応札機 S(Sa,Sb,Sc) せり操作装置 D(Da,Db,Dc) 電光掲示盤 W(Wa,Wb,Wc) ワークステーション H センタ装置 C 買参人カード 11 応札信号伝達手段 12 応札数伝達手段 13 使用表示ランプ B(Ba,Bb,Bc) 応札ボタン N(Na,Nb,Nc) 応札数設定部 14a,14b,14c 識別配線回路 16 配線列 20a,20b,20c 走査回路 21 信号線群 22 スイッチング回路 23 トランジスタ 24(SC) スキャン信号線 25(CM) コモン信号線 30,31 ロータリスイッチ 32 スイッチ回路 40 電源回路 41 リレー 50 CPU 51 コモン信号送出回路 52 スキャン信号送出回路 53 受渡回路 55 コモン信号送出線 56 スキャン信号送出線 60 表示部 64 決定キー 65 開始キー 66 停止キー 70 主掲示盤 80 副掲示盤
フロントページの続き (72)発明者 鎌田 一三 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (72)発明者 本舘 研次 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (72)発明者 佐々木 伸也 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (72)発明者 山内 修一 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (72)発明者 中村 昭 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (72)発明者 千葉 英男 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (72)発明者 小原 昭彦 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−256164(JP,A) 特開 昭55−87268(JP,A) 特開 昭57−155678(JP,A) 特開 昭60−151781(JP,A) 特開 平5−204952(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 買参人が操作し上場された上場品のせり
    に応札するための応札信号を発生する応札ボタンを有し
    た多数の応札機と、上場品が上場される複数のせり場毎
    に設けられ上記応札信号及びせり人の操作に基づいて所
    定のせり処理を行なう複数のせり操作装置とを備えた自
    動せり処理システムにおいて、上記応札機に、上記応札
    ボタンを各せり操作装置毎に対応させて複数設けるとと
    もに、該応札ボタンによって発生させられた応札信号を
    各せり操作装置毎に個別かつ並行して伝達する応札信号
    伝達手段を設け、 上記応札機に、各せり操作装置毎に対応させて設けられ
    上場品の応札数を設定する複数の応札数設定部を有した
    応札数設定手段と、該応札数設定手段の各応札数設定部
    によって設定された応札数を上記応札ボタンによる応札
    信号発生時に個別かつ並行して各せり操作装置に伝達す
    る応札数伝達手段とを備え、 各せり操作装置毎に買参人の識別コードが設定された買
    参人カードを上記応札機に挿入可能にし、上記応札信号
    伝達手段を、上記応札ボタンの押釦により有効になりせ
    り操作装置の指令により上記挿入された買参人カードの
    識別コードを走査する走査回路で構成し、走査される識
    別コードを応札信号として伝達するようにし、 上記応札数伝達手段を、上記応札ボタンの押釦により有
    効になりせり操作装置の指令により上記応札数設定手段
    に設定された応札数を走査する回路で構成した ことを特
    徴とする自動せり処理システム。
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