JP3082195B1 - 断熱二重容器 - Google Patents

断熱二重容器

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JP3082195B1 JP11084913A JP8491399A JP3082195B1 JP 3082195 B1 JP3082195 B1 JP 3082195B1 JP 11084913 A JP11084913 A JP 11084913A JP 8491399 A JP8491399 A JP 8491399A JP 3082195 B1 JP3082195 B1 JP 3082195B1
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Abstract

【要約】 【課題】 送熱部と受熱部との間の熱伝導率を可変とす
ることにより、熱の有効利用が可能な伝熱制御装置を提
供する。 【解決手段】 内容器と外容器12との間に、ペルチェ素
子13と、熱伝導率を変える熱伝導率変化手段14とを設け
る。熱伝導率変化手段14は、密閉ケース21に磁性流体22
を封入し、この磁性流体22に磁界を発生するコイル24を
設けてなる。磁性流体22に磁界を発生させると、磁性粒
子22Aが同一方向に整列し、その向きの方向において熱
伝導率が上がり、内容器内を効率よく冷却でき、磁界を
発生させない或いは磁界を弱めるとと、磁性粒子22Aの
向きがランダムになって熱伝導率が下がり、ペルチェ素
子13を伝わって内容器内に外部からの熱が侵入し難くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、熱を送り出す送熱
部とこの熱を受ける受熱部との間の熱伝導率を変化させ
る伝熱制御装置を備えた断熱二重容器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】熱機器として、保冷又
は保温を行なうために内容器と外容器との間に真空断熱
層を形成し、前記内容器内を冷却手段又は加熱手段によ
り冷却又は加熱するものが知られている。例えば、図1
5はペルチェ素子を用いた温冷庫であり、内容器1と外
容器2との間にペルチェ素子3を挟むようにして設ける
と共に、その間に真空断熱層4を設け、通電時はペルチ
ェ素子3が内容器1の熱を奪って外容器2に排出するこ
とにより内容器1内を冷却するように構成している。
【0003】そして、上記の温冷庫では、ペルチェ素子
3を用いることにより、冷却装置の構造が簡易となり、
また、真空断熱層4により所定の保温効果を得ることが
できる。しかし、ペルチェ素子3を内容器1と外容器2
とに接して設ける構造であるため、無通電時にはペルチ
ェ素子3自体の熱伝導により、該ペルチェ素子3を伝わ
って外部の熱が内容器1内に入り込み、保温性を損ねる
面がある。
【0004】また、図16は太陽熱を用いる蓄熱放熱装
置であり、蓄熱槽5に蓄熱媒体6を充填し、受熱板7及
び放熱板8をそれぞれ伝熱部材9,9Aにより前記蓄熱
槽5に連結したものであり、外部に配置した受熱板7で
太陽熱を受け、この太陽熱を蓄熱槽5内に貯め、この熱
を放熱板8から放熱して室内等で利用することができ
る。しかし、このような装置でも、外部温度が低下する
と、蓄熱槽5内の熱が逆に伝熱部材9を伝わって受熱板
7から外部に放熱されることになり、利用できる熱効率
が下がる問題がある。
【0005】そこで、本発明は、内容器と外容器との間
に真空断熱層を設けた断熱二重容器において、前記内容
器と外容器との間の熱伝導率を可変とすることにより、
熱の有効利用が可能な断熱二重容器を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、送熱
部とこの送熱部からの熱が伝わる受熱部との間に、該送
熱部と受熱部との間の熱伝導率を変える熱伝導率変化手
とペルチェ素子とを接触して直列に設けると共に、こ
れら直列に設けた熱伝導率変化手段とペルチェ素子を前
記送熱部と受熱部に接触して設け、前記送熱部が内容器
と外容器の一方であり、前記受熱部が前記内容器と外容
器の他方であり、これら内容器と外容器との間に真空断
熱層を設けた断熱二重容器であって、前記熱伝導率変化
手段は、受熱部側と送熱部側とに伝熱材を用いると共に
側面に前記伝熱材より熱を通し難い断熱材を用いた密閉
ケースと、この密閉ケースに収納した液晶と、前記密閉
ケース内の前記液晶に電場を発生する電場発生手段とを
備えるものである。
【0007】この請求項1の構成によれば液晶に電場
を発生させると、液晶分子の配列が一定方向となり、そ
の方向において熱伝導率が上がり、電場を発生させない
或いは電場を弱めると、液晶分子の向きがランダムにな
って熱伝導率が下がる。そして、ペルチェ素子に電流を
流し、熱を移動する際には、熱伝導率変化手段により熱
伝導率を高く設定し、電流を切ったら、熱伝導率を下
げ、ペルチェ素子を伝わって逆方向へ伝わる熱の移動を
防止し、ペルチェ素子の非通電状態で、外部からの熱が
内容器内に侵入し難く、保冷性に優れたものとなる。或
いは、ペルチェ素子の非通電時に内容器内の熱が外部に
逃げ難くなる。
【0008】請求項2の発明は、送熱部とこの送熱部か
らの熱が伝わる受熱部との間に、該送熱部と受熱部との
間の熱伝導率を変える熱伝導率変化手段とペルチェ素子
とを接触して直列に設けると共に、これら直列に設けた
熱伝導率変化手段とペルチェ素子を前記送熱部と受熱部
に接触して設け、前記送熱部が内容器と外容器の一方で
あり、前記受熱部が前記内容器と外容器の他方であり、
これら内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた断熱
二重容器であって、前記熱伝導率変化手段は、前記内容
器と外容器との間に設けた隙間と、この隙間内にスライ
ドして該隙間の送熱部側と受熱部側とを接続及び接続
除可能な移動伝熱部材とを備えるものである。
【0009】この請求項2の構成によれば、前記送熱部
側と受熱部側との間に設けた隙間がある状態では、熱伝
導率が下がり、移動伝熱部材により送熱部側と受熱部側
とを接続すると熱伝導率が上がる。
【0010】また、請求項3の発明は、前記移動伝熱部
材に設けられ磁気に吸引される磁気的吸引部材と、この
磁気的吸引部材を吸引して前記移動伝熱部材を前記接続
位置に移動するコイルと、このコイルの断電状態で前記
移動伝熱部材を接続解除位置に復帰する復帰手段とを備
えるものである。
【0011】この請求項3の構成によれば、コイルに通
電すると、移動伝熱部材が接続位置に移動し、断電する
と、復帰手段により移動伝熱部材が接続解除位置に移動
する。
【0012】また、請求項4の発明は、前記ペルチェ素
子と前記コイルとを直列に設けた回路を備えるものであ
る。
【0013】この請求項4の構成によれば、回路に通電
すると、ペルチェ素子が作動すると共に、コイルにより
移動伝熱部材が接続位置に移動して熱伝導率が上昇し、
断電すると、ペルチェ素子の作動が停止すると共に、復
帰手段により移動伝熱部材が接続解除位置に移動して熱
伝導率が低下する。
【0014】請求項5の発明は、送熱部とこの送熱部か
らの熱が伝わる受熱部との間に、該送熱部と受熱部との
間の熱伝導率を変える熱伝導率変化手段とペルチェ素子
とを接触して直列に設けると共に、これら直列に設けた
熱伝導率変化手段とペルチェ素子を前記送熱部と受熱部
に接触して設け、前記送熱部が内容器と外容器の一方で
あり、前記受熱部が前記内容器と外容器の他方であり、
これら内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた断熱
二重容器であって、前記熱伝導率変化手段は、ケースに
隙間を残して収納した磁性金属粉体と、この磁性金属粉
体により前記ケースの送熱部側と受熱部側とを接続する
磁力を発生する磁力発生手段とを備え、この磁力発生手
段は、前記ケースに設けた透磁性を有する芯部と、前記
ケースに巻装されたコイルと、前記ケースに設けられ前
記磁性金属粉体を吸引して該磁性金属粉体と前記芯部と
の間に前記隙間を形成する永久磁石とを備えるものであ
る。
【0015】この請求項5の構成によれば磁力をかけ
る前は、ケースの送熱部側又は受熱部側と磁性金属粉体
との間に隙間があり、熱伝導率が低く、磁力を加えて磁
性金属粉体がケースの送熱部側又は受熱部側とを接続す
ると、熱伝導率が上がる。また、永久磁石により磁性金
属粉体を吸引することにより、該磁性金属粉体と芯部と
の間に隙間を形成する。
【0016】また、請求項6の発明は、前記ペルチェ素
子と前記コイルとを直列に設けた回路を備えるものであ
る。
【0017】この請求項6の構成によれば、回路に通電
すると、ペルチェ素子が作動すると共に、熱伝導率が上
昇し、断電すると、ペルチェ素子の作動が停止すると共
に、隙間により熱伝導率が低下する
【0018】また、請求項7の発明は、前記芯部の内面
に突起を突設したものである。
【0019】この請求項7の構成によれば、突起に磁束
が集中し、磁性金属粉体の吸着が一層確実なものとな
る。
【0020】また、請求項8の発明は、前記磁性金属粉
体が金属超微粒子である。
【0021】この請求項8の構成によれば、金属超微粒
子は、表面積が大きく、低温での熱抵抗が低く、熱をよ
く通すため、接続状態での熱伝導率を向上することがで
きる。
【0022】請求項9の発明は、送熱部とこの送熱部か
らの熱が伝わる受熱部との間に、該送熱部と受熱部との
間の熱伝導率を変える熱伝導率変化手段とペルチェ素子
とを接触して直列に設けると共に、これら直列に設けた
熱伝導率変化手段とペルチェ素子を前記送熱部と受熱部
に接触して設け、前記送熱部が内容器と外容器の一方で
あり、前記受熱部が前記内容器と外容器の他方であり、
これら内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた断熱
二重容器であって、前記熱伝導率変化手段は、前記内容
器と外容器との間に設けた隙間と、この隙間の送熱部側
と受熱部側とに接触可能でかつ非接触位置に回転可能な
回転伝導部材とを備えるものである。
【0023】この請求項9の構成によれば回転伝導部
材の接触位置では、送熱部側からの熱が回転伝導部材に
より受熱部側に伝わるため、熱伝導率が高く、回転伝導
部材を非接触位置に回転すると、熱伝導率が下がる。
【0024】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付の図面
を参照して説明すると、図1ないし図5は本発明の第1
実施例を示し、断熱二重容器等の基本構成を図1ないし
図4に示し、請求項に係る構成を図5に示す。10はアル
ミニウム又はアルミニウム合金等の熱伝導率の高い内容
器11と外容器12からなる二重容器であり、これら内容器
11と外容器12との間に、熱ポンプであるペルチェ素子13
と熱伝導率変化手段14とを挟むようにして配置し、前記
内容器11と外容器12との間に真空断熱層15を形成してい
る。尚、図1中では、ペルチェ素子13を上、熱伝導率変
化手段14を下にして直列に配置したが、熱伝導率変化手
段14を上、ペルチェ素子13を下にして直列に配置するよ
うにしても良い。そして、前記二重容器10において、前
記内容器11が送熱部、前記外容器12が受熱部である。ま
た、前記二重容器10には、前記ペルチェ素子13に通電及
び断電可能な回路手段16が設けられている。前記ペルチ
ェ素子13は送熱部側13Sが前記内容器12の外面に接触
し、受熱部側13Jが前記熱伝導率変化手段14の送熱部側
14Sに接触し、この熱伝導率変化手段14は受熱部側14J
が前記外容器12の内面に接触している。尚、前記送熱部
側13Sは、電流を流した際、熱を吸収する側であり、前
記受熱部側13Jは、電流を流した際、熱を発生する側で
ある。すなわちこの例では、ペルチェ素子13の通電時に
は、熱は矢印Nの方向に移動する。そして、矢印Nが熱
ポンプが駆動中の伝熱方向である。また、前記二重容器
10の開口には、図示しない蓋体が設けられる。
【0025】図2に示すように、前記熱伝導率変化手段
14は、密閉ケース21内に磁性流体22を封入し、この磁性
流体22には好ましくは略長方粒形状の磁性粒子22Aが混
合される。前記磁性流体22は、直径10万分の1ミリ程
度の微細な硫化鉄(フェライト,マグネタイト)の磁性
粒子22Aを混合したものであり、強い磁性を有する粒子
が液体中に均一に分散しており、液体全体が磁性を持つ
ような特性を備える。例えば、マグネタイトを界面活性
剤の中で粉砕し、液体に分散し易い微粒子にして、ケロ
シンなどの有機溶剤に混ぜたり、二種類の分子で表面を
蔽うことにより粒子を液体の中で均一に分散したりする
方法により製造される。
【0026】前記密閉ケース21は前記送熱部側14S及び
受熱部側14Jにそれぞれ伝熱材21Aを用い、それ以外の
側面は熱を通し難い断熱材21Bが用いられており、前記
伝熱材21Aは、前記断熱材21Bより熱伝導率が高い材
料、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金などから
なる。前記密閉ケース21の側面にはボビン23が設けら
れ、このボビン23に、磁界発生手段たるコイル24が巻装
されている。図4は、前記回路手段16を示し、前記ペル
チェ素子13と熱伝導率変化手段14のコイル24を直列に配
置した例であり、ペルチェ素子13,コイル24,スイッチ
25及び電源26が直列に接続されている。尚、コイル24に
通断電する回路と、ペルチェ素子13に通断電する回路を
別々に設けるようにしてもよい。
【0027】次に前記構成につきその作用を説明する
と、スイッチ25をオンにすると、ペルチェ素子13及びコ
イル24が通電状態となり、コイル24により発生した磁場
により、図3に示すように、磁性粒子22Aが伝熱方向に
長さ方向を揃えて整列し、矢印N方向の熱伝導率が上昇
し、ペルチェ素子13の受熱部側13Jで発生した熱が、伝
熱材21A,磁性流体22,伝熱材21A,外容器12を伝わっ
て外部に放出され、内容器11内が冷却される。そして、
スイッチ25をオフにすると、ペルチェ素子13及びコイル
24が断電状態になり、コイル24による磁界が消えると、
磁性粒子22Aの向きがばらばらになり、熱伝導率変化手
段14は矢印N方向の熱伝導率が低下し、外部の熱がペル
チェ素子14を伝わって内部に入り難くなり、二重容器10
の断熱性が向上する。
【0028】このように内容器11の熱を外容器12に伝え
る場合は、熱伝導率変化手段14により熱伝導率を高く
し、一方、該熱伝導率変化手段14により熱伝導率を下げ
れば、内容器11の熱が外容器12に伝わり難くなり、熱の
移動量を制御することができる。
【0029】また、熱伝導率変化手段14は、ケース21に
収納した磁性流体22と、この磁性流体22に磁場を発生す
る磁場発生手段たるコイル24とを備えるものであるか
ら、磁性流体22に磁場を発生させると、磁性流体22の磁
性粒子22Aが同一方向に整列し、その向きの方向におい
て熱伝導率が上がり、磁場を発生させない或いは磁場を
弱めると、磁性粒子22Aの向きがランダムになって熱伝
導率を下げることができる。
【0030】さらに、送熱部たる内容器11と受熱部たる
外容器12との間に、ペルチェ素子13を熱伝導率変化手段
14と直列に設けたものであるから、ペルチェ素子13に電
流を流し、熱を移動する際には、熱伝導率変化手段14に
より熱伝導率を高く設定し、電流を切ったら、熱伝導率
を下げ、ペルチェ素子13を伝わって逆方向へ伝わる熱の
移動を防止することができる。
【0031】さらにまた、送熱部が内容器11であり、受
熱部が外容器12であり、それら内容器11と外容器12との
間に真空断熱層15を設けたものであるから、ペルチェ素
子13の非通電状態で、外部の熱が内容器11内に侵入し難
くなり、保冷性に優れた二重容器10が得られる。また、
ペルチェ素子13に流す電流を逆にすれば、保温性に優れ
た二重容器10となる。
【0032】また、実施例上の効果として、一側から他
側に熱を送る熱ポンプたるペルチェ素子13と、熱伝導率
変化手段14のコイル24とを直列回路としたことにより、
回路構成が簡易になる上に、通電後、磁性流体22が整列
すると、コイル24において、電気的エネルギーの消費が
少なくなり、ペルチェ素子13を有効に作動することがで
きる。また、前記密閉ケース21は前記送熱部側14S及び
受熱部側14Jにそれぞれ伝熱材21Aを用い、それ以外の
側面には断熱材21Bを用いているから、熱伝導変化手段
14から真空断熱層15側に熱が逃げ難く、内部の冷却を効
率よく行うことができる。
【0033】図5に示す断熱二重容器について、上記図
1ないし図4と同一部分に同一符号を付し、その詳細な
説明を省略して詳述すると、図5に示す熱伝導率変化手
段14Aでは、前記密閉ケース21内に液晶31を封入し、こ
の液晶31は略長方粒形状の液晶分子31Aを有する。前記
液晶31に電場を発生する電場発生手段32は、前記伝熱材
21A,21Aの内側面にそれぞれ設けた電極33,33と、こ
れら電極33,33間に電圧をかけて回路手段34とからな
る。
【0034】そして、回路手段34をオンにして電圧をか
けると、図5に示すように、液晶分子31Aが整列し、熱
伝導率変化手段14Aの矢印Y方向の熱伝導率が上昇し、
この状態でペルチェ素子13に通電し、ペルチェ素子13を
断電したら、回路手段34をオフにすると、液晶粒子31A
の向きばらばらになり、熱伝導率変化手段14Aの熱伝導
率が低下する。
【0035】このように本実施例においては、請求項1
に対応して、送熱部とこの送熱部からの熱が伝わる受熱
部との間に、該送熱部と受熱部との間の熱伝導率を変え
る熱伝導率変化手段14Aとペルチェ素子13とを接触して
直列に設けると共に、これら直列に設けた熱伝導率変化
手段14Aとペルチェ素子13を前記送熱部と受熱部に接触
して設け、前記送熱部が内容器11と外容器12の一方であ
り、前記受熱部が内容器11と外容器12の他方であり、こ
れら内容器11と外容器12との間に真空断熱層15 を設けた
断熱二重容器であって、熱伝導率変化手段14Aは、受熱
部側14Sと送熱部側14Jとに伝熱材21Aを用いると共に
側面に伝熱材21Aより熱を通し難い断熱材21Bを用いた
密閉ケース21と、この密閉ケース21に収納した液晶31
と、密閉ケース21内の液晶31に電場を発生する電場発生
手段32とを備えるものであるから、液晶31に電場を発生
させると、液晶分子31Aの配列が一定方向となり、その
方向において熱伝導率が上がり、電場を発生させない或
いは電場を弱めると、液晶分子31Aの向きがランダムに
なって熱伝導率が下がり、また、ペルチェ素子13に電流
を流し、熱を移動する際には、熱伝導率変化手段14
より熱伝導率を高く設定し、電流を切ったら、熱伝導率
を下げ、ペルチェ素子13を伝わって逆方向へ伝わる熱の
移動を防止することができ、さらに、真空断熱層15を設
けたものであるから、ペルチェ素子13の非通電状態で、
外部の熱が内容器11内に侵入し難くなり、保冷性に優れ
断熱二重容器10が得られる。また、ペルチェ素子13に
流す電流を逆にすれば、保温性に優れた断熱二重容器10
となる。
【0036】らに、この例では、電極33とその回路手
段を設ければよいから、熱伝導率変化手段14Aを作動す
る電場発生手段32の構成が比較的簡易となる。
【0037】図6ないし図8は本発明の第実施例を示
し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略して詳述すると、この例の熱伝導率変化
手段14Bは、ベース部41に、伝熱部材である略楔型のス
ライド片42を摺動自在に設け、このスライド片42は、前
記ベース部41の長さ方向に摺動する摺動面42Aと、この
摺動面42Aの他側に傾斜係合面42Bとを有し、さらに、
前記ベース部41の幅方向両側を案内壁43,43により遮蔽
し、両側の案内壁43,43の端部に受部材44を設け、この
受部材44には前記傾斜係合面42Bに係合する傾斜係合受
面44Aが形成されている。また、ベース部41の長さ方向
一側には取付部41Aを設け、この取付部41Aと前記スラ
イド片42との間に、復帰部材たるコイルバネ45が設けら
れている。前記スライド片42の他側には、磁気により吸
引される磁気的吸引部材たる鉄心46をスライド方向に突
設し、さらに、鉄心46の先端側に、ボビン47にコイル48
を巻装した移動手段49を設けている。図6は、コイル48
の断電状態であり、コイルバネ45の収縮により、前記傾
斜案内面42Bと傾斜係合受面44Aとの間に隙間50が形成
され接続解除状態となり、図7に示すコイル48の通電状
態では、ボビン47とコイル48が電磁石となり、鉄心46を
吸引してスライド片42が移動し、傾斜案内面42Bと傾斜
係合受面44Aとが当接して接続状態となる。尚、図中47
Aは、コイル48の外側を覆おうコイルケースである。前
記ベース部41,スライド片42及び受部材44は、アルミニ
ウムやアルミニウム合金などの熱伝導率の高い伝熱材か
らなり、前記案内壁43及びコイルケース47Aは断熱材か
らなる。そして、前記ベース部41の外面41Gを前記ペル
チェ素子13の受熱部側14Jに接するように配置し、前記
受部材44の外面44Gを前記外容器12の内面に接するよう
に位置固定状態で配置している。尚、この例において
も、前記ペルチェ素子13,コイル48,スイッチ25及び電
源26を直列とした回路手段16を設けている。そして、前
記スライド片42は移動伝熱部材であって、かつ前記隙間
50の受熱部側であり、前記受部材44は前記隙間50の送熱
部側である。
【0038】次に、前記構成につきその作用を説明する
と、スイッチ25をオンにすると、コイル48に通電して鉄
芯46が他側に引っ張られ、スライド片42がコイルバネ45
の付勢に抗して前進し、傾斜係合受面44Aに傾斜係合面
42Bが係合し、隙間50の送熱部側と受熱部側とが接続さ
れ、熱伝導率変化手段14Bの熱伝導率が最大となり、こ
の状態でペルチェ素子13により二重容器10の内部の熱が
外部に放出され、内部が冷却される。一方、スイッチ25
をオフにすると、コイルバネ45の付勢によりスライド片
42が後退し、傾斜係合受面44Aと傾斜係合面42Bとの間
に隙間50が発生し、熱伝導率が最低となり、ペルチェ素
子13を伝わって外部に熱が内部に侵入することを防止で
きる。この場合、隙間50は真空断熱層15と連通している
から、特に高い断熱性を得ることができる。
【0039】このように本実施例では、請求項に対応
して、熱伝導率変化手段14Bは、内容器11と外容器12と
の間に設けた隙間50と、この隙間50内にスライドして該
隙間50の送熱部側と受熱部側とを接続及び接続解除可能
移動伝熱部材たるスライド片42とを備えるものである
から、送熱部側と受熱部側との間に隙間50がある状態で
は、熱伝導率が下がり、スライド片42により送熱部側と
受熱部側とを接続すると熱伝導率が上がり、また、断熱
二重容器10の構成により、上記第1実施例と同様な作
用,効果を有する。
【0040】また、このように本実施例では、請求項3
に対応して、移動伝熱部材たるスライド片42に設けられ
磁気に吸引される磁気的吸引部材たる鉄芯46と、この鉄
芯46に吸引してスライド片42を前記接続位置に移動する
コイル48と、このコイル48の断電状態でスライド片42を
接続解除位置に復帰する復帰手段たるコイルバネ45とを
備えるものであるから、コイル48に通電すると、スライ
ド片42が接続位置に移動し、断電すると、コイルバネ45
によりスライド片42が接続解除位置に移動する。
【0041】また、請求項4の発明は、ペルチェ素子13
とコイル48とを直列に設けた回路を備えるものであり、
回路に通電すると、ペルチェ素子13が作動すると共に、
コイル48によりスライド片42が接続位置に移動して熱伝
導率が上昇し、断電すると、ペルチェ素子の13作動が停
止すると共に、コイルバネ45によりスライド片42が接続
解除位置に移動して熱伝導率が低下する。
【0042】図9及び図10は本発明の第実施例を示
し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略して詳述すると、この例の熱伝導率変化
手段14Cは、ケース51内に砂鉄などの磁性金属粉体52を
入れており、そのケース51は、有底な外側ケース部53
と、この外側ケース部53の周壁部53Aに下部が内嵌する
中ケース部54と、この中ケース部54の上部を閉成する外
側ケース部55を組立ててなる。前記外側ケース部53及び
内側ケース部55は、透磁性の大きい材料からなり、この
例では軟鉄などの鉄系金属を用いており、前記中ケース
部54は、合成樹脂などの透磁性及び熱伝導率の小さい材
料からなり、前記中ケース部54の上部にはボビン部54A
が一体に設けられ、このボビン部54Aに前記内側ケース
部55の芯部55Aが内嵌し、組立状態において、前記周壁
部53Aの縁と前記内側ケース部55の鍔部55Bとが近接し
て対向すると共に、それら両者間に隙間56が設けられて
いる。前記ケース51及びペルチェ素子13は、前記二重容
器10の底部に配置され、また、前記鍔部55Bを前記内容
器11の外面に接し、前記外側ケース部53をペルチェ素子
13の送熱部13Sに接し、該ペルチェ素子13の受熱部13J
を外容器12の内面に接している。尚、前記外側ケース部
53がケース51の受熱部側、前記内側ケース部55がケース
51の送熱部側である。そして、前記二重容器10の底部を
水平面に載置した状態で、前記磁性金属粉体52は、前記
磁性金属粉体52の上部と前記芯部55Aとの間に隙間57が
できる程度の量に設定されている。また、前記ボビン部
54Aに磁力発生手段たるコイル58が巻装され、該コイル
58,ペルチェ素子13,電源26,スイッチ25が直列に配列
されている。また、前記外側ケース部53の底部側には、
必要に応じて、前記磁性金属粉体52を吸引するS極,N
極の永久磁石59S,59Nを設けることができ、これら永
久磁石59S,59Nの磁力は、前記ケース51を縦にした状
態で、磁性金属粉体52が前記芯部55Aに接しない力、ケ
ース51を反転した状態で、磁性金属粉体52が前記芯部55
Aに接しない力に設定することができる。さらに、前記
磁性金属粉体52には、砂鉄などを用いるが、好ましくは
金属超微粒子が用いられる。この金属超微粒子は、直径
百万分の一ミリから一万分の一ミリ程度の超微細な粒子
の集まりで、所謂、超微粉であり、特徴として、表面積
が非常に大きく、表面張力が大きく、また、鉄系合金の
超微粉末は、金属塊より磁性が極めて強く、融点も金属
塊より低く、低温でも熱抵抗性が低く、熱を極めて良く
通す。尚、前記ケース51の内部は、磁性金属粉体52が吸
引され易いように、高さ方向よりも幅方向が広い偏平に
形成されている。
【0043】次に前記構成につきその作用を説明する
と、スイッチ25をオンにすると、ペルチェ素子13及びコ
イル58が通電状態となり、磁場が発生し、芯部55Aが磁
性金属粉体52を吸引する磁力が発生し、図10に示すよ
うに、磁性金属粉体52が芯部55Aと外側ケース部53の底
部とを接続し、熱伝導率が上昇する。これにより、ペル
チェ素子13の送熱部側13Sが冷却され、磁性金属粉体52
を伝わって熱がペルチェ素子13に移動し、外部に放出さ
れ、内容器11内が冷却される。そして、図9に示すよう
に、スイッチ25をオフにすると、ペルチェ素子13及びコ
イル58が断電状態になり、磁性金属粉体52が重力または
磁石59S,59Nの磁力により落下し、隙間57が形成さ
れ、熱伝導率変化手段14Cの熱伝導率が最低になり、外
部の熱がペルチェ素子13を伝わって内部に入り難くな
り、二重容器10の断熱性が向上する。
【0044】このように本実施例では、請求項5に対応
して、熱伝導率変化手段14Cは、ケース51に隙間57を残
して収納した磁性金属粉体52と、この磁性金属粉体52に
よりケース51の送熱部側たる内側ケース部55と受熱部側
たる外側ケース部53とを接続する磁力発生手段を備え
この磁力発生手段は、ケース51に設けた透磁性を有する
芯部55Aと、ケース51に巻装されたコイル48と、ケース
51に設けられ磁性金属粉体52を吸引して該磁性金属粉体
52と芯部55Aとの間に隙間57を形成する永久磁石59S,
59Nとを備えるものであり、磁力をかける前は、ケース
51の送熱部側である内側ケース部55と磁性金属粉体52と
の間に隙間57があり、熱伝導率が低く、磁力を加えて磁
性金属粉体52がケース51の内側ケース部55と受熱部側た
る外側ケース部53とを接続すると、熱伝導率が上がり、
また、断熱二重容器10の構成により、上記第1実施例と
同様な作用,効果を有する。
【0045】また、請求項6の発明は、ペルチェ素子13
とコイル58とを直列に設けた回路を備えるものであり、
回路に通電すると、ペルチェ素子13が作動すると共に、
熱伝導率が上昇し、断電すると、ペルチェ素子13の作動
が停止すると共に、隙間57により熱伝導率が低下する。
【0046】また、このように本実施例では、請求項8
に対応して、磁性金属紛体52が金属超微粒子であるか
ら、金属超微粒子は、表面積が大きく、低温での熱抵抗
性が低く、熱を良く通すため、接続状態での熱伝導率を
向上することができる。
【0047】また、実施例上の効果として、内側ケース
部55には芯部55Aを突出しており、この芯部55Aを中ケ
ース部54に内嵌することにより両者を組立てることがで
きると共に、芯部55Aをボビン部54A内に挿入している
から、コイル58の通電による磁束密度を高めることがで
き、比較的大きな磁力を発生することができる。また、
外側ケース部53の周壁部53Aに中ケース部54の下部を組
み付けることができると共に、周壁部53Aと鍔部55Aと
を近接することにより、磁気抵抗を下げることができ
る。したがって、磁性金属粉体52を吸引するための起磁
力が少なく済み、コイル58のスペースを小さくでき、コ
イル58は太径のもので比較的少ない巻数で済み、よって
コイル58の電気抵抗による発熱を抑制できる。しかも、
周縁部53Aと鍔部55Aとが接することがなく、両者間に
隙間56を設けることにより、受熱部と送熱部間における
熱の移動を防止できる。また、中ケース部54により、外
側ケース部53と内側ケース部55とを非接触状態で組み付
けできると共に、内部に磁性金属粉体52を密閉すること
ができ、かつ中ケース部54は熱伝導率の低い断熱材とし
たから、外側ケース部53と内側ケース部55との間の熱の
移動を防止できる。さらに、磁性金属粉体52に、鉄系合
金の超微粉末(金属超微粒子)を用いれば、この超微粉
末は、金属塊よりも磁性が極めて強いから、磁力により
吸引し易くなる。
【0048】図11は本発明の第実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例の熱伝導率変化手段14D
は、前記第4実施例の磁性金属粉体52を前記磁性流体22
に代えたものであり、コイル58の通電時には、内側ケー
ス部55に磁性流体22が吸引され、該磁性流体22により内
側ケース部55と外側ケース部53とが接続され、熱伝導率
が大きくなり、一方、コイル58の断電時には、磁性流体
22の自重または磁石59S,59Nの磁力により該磁性流体
22と内側ケース部55との間に隙間57が形成され、熱伝導
率が下がり、上記第実施例と同様な作用,効果を有す
る。
【0049】図12は本発明の第実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、前記熱伝導率変化
手段14C,14Dにおいて、前記外側ケース部53と内側ケ
ース部55の内面に、内外方向に複数のピン状の突起60を
突設しており、これら突起60に磁束が集中し、磁性金属
粉体52又は磁性流体22の吸着が一層確実なものとなる。
【0050】このように本実施例では、請求項7に対応
して、芯部55Aの内面に突起60を突 設したものであり、
突起60に磁束が集中し、磁性金属粉体52の吸着が一層確
実なものとなる。
【0051】図13は本発明の第実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例の熱伝導率変化手段14E
は、伝熱材料からなる一側部材61と他側部材62との間に
隙間63を形成し、この隙間63の中央に回転中心軸64を設
け、この回転中心軸64に、伝熱材料からなる回転伝導部
材65を回動可能に設け、回転伝導部材65の両側を傾斜面
65A,65Aに形成し、これら傾斜面65A,65Aに係合す
るように前記一側部材61及び他側部材62の端面が斜めに
形成されている。また、前記回転中心軸64には、前記回
転伝導部材65を回動操作するための摘み(図示せず)な
どが設けられている。そして、前記熱伝導率変化手段14
Eを前記ペルチェ素子13と直列にして前記内容器11と外
容器12との間に配置する。尚、図13においては、一側
部材61をペルチェ素子13に接触し、他側部材62を外容器
12の内面に接している。
【0052】そして、ペルチェ素子13の通電時には、回
転伝導部材65を回転して一側部材61と他側部材62とを接
触接続し、この接続状態では熱伝導率が高く、一方、ペ
ルチェ素子13の断電時には、回転伝導部材65を他方向に
回転して非接触位置とし、この状態では熱伝導率が下が
る。
【0053】このように本実施例では、請求項に対応
して、熱伝導率変化手段14Eは、内容器11と外容器12
の間に設けた隙間63と、この隙間63の送熱部側と受熱部
側とに接触可能でかつ非接触位置に回転可能な回転伝導
部材65とを備えるものであるから、回転伝導部材65の接
触位置では、送熱部側からの熱が回転伝導部材65により
受熱部側に伝わるため、熱伝導率が高く、回転伝導部材
65を非接触位置に回転すると、熱伝導率を下げることが
でき、また、断熱二重容器10の構成により、上記第1実
施例と同様な作用,効果を有する。
【0054】図14は本発明の第実施例を示し、上記
各実施例及び図16と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、同図は本発明を太陽
熱を利用した蓄熱放熱装置に適用した例であり、日中な
どにおいて、受熱板7と放熱板8とをそれぞれ熱伝導率
変化手段14,14A,14B,14C,14D,14Eにより前記
蓄熱槽5に接続しており、日中などで太陽熱を受けて、
受熱部たる受熱板7が蓄熱媒体6より高温な状態では、
回転伝導部材65を接続状態にして、蓄熱媒体6に熱を蓄
え、この熱を利用する場合は、放熱部たる放熱板8に接
続した熱伝導率変化手段14,14A,14B,14C,14D,
14Eの熱伝導率を上げて放熱板8側に伝導させ、利用し
ない場合は、回転伝導部材65を非接続状態にして、放熱
板8に接続した熱伝導率変化手段14,14A,14B,14
C,14D,14Eの熱伝導率を最低に設定する。また、夜
間などにおいて、蓄熱媒体6が受熱板7より高温になっ
たら、受熱板7に接続した熱伝導率変化手段14,14A,
14B,14C,14D,14Eの熱伝導率を最低にして無駄な
熱が外部に逃げることを防止する。
【0055】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば、実施例では、好適な例とし
てコイルにより磁場,磁力を発生するようにしたが、熱
伝導率変化手段において、永久磁石の移動により磁場,
磁力を発生するようにしてもよい。また、実施例では、
オンオフタイプのスイッチを示したが、電流を制御する
可変抵抗タイプのスイッチを用いるようにしても良い。
また、ペルチェ素子13と熱伝導率変化手段14,14A,14
B,14C,14D,14Eを逆にして直列に配置してもよ
く、さらに、ペルチェ素子13に逆に電流を流し、或いは
ペルチェ素子13の向きを逆にすれば、ペルチェ素子13に
前記矢印Nと方向に熱が移動し、したがって、ペルチェ
素子13により二重容器10の内部を暖めて保温することが
でき、このように電流の向きを変えれば二重容器10を保
冷用と保冷用とに切り換えて使用することができる。ま
た、第8実施例においては、受熱部たる受熱板により、
太陽熱以外の熱を吸収するようにしても良い。さらに、
磁性金属粉体は磁気に反応する金属粉体であれば、各種
のものを用いることができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明は、送熱部とこの送熱部
からの熱が伝わる受熱部との間に、該送熱部と受熱部と
の間の熱伝導率を変える熱伝導率変化手段とペルチェ素
子とを接触して直列に設けると共に、これら直列に設け
た熱伝導率変化手段とペルチェ素子を前記送熱部と受熱
部に接触して設け、前記送熱部が内容器と外容器の一方
であり、前記受熱部が前記内容器と外容器の他方であ
り、これら内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた
断熱二重容器であって、前記熱伝導率変化手段は、受熱
部側と送熱部側とに伝熱材を用いると共に側面に前記伝
熱材より熱を通し難い断熱材を用いた密閉ケースと、
の密閉ケースに収納した液晶と、前記密閉ケース内の前
記液晶に電場を発生する電場発生手段とを備えるもので
あり、内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた断熱
二重容器において、前記内容器と外容器との間の熱伝導
率を可変とすることにより、熱の有効利用が可能な伝熱
制御装置を提供することができる。
【0057】請求項2の発明は、送熱部とこの送熱部か
らの熱が伝わる受熱部との間に、該送熱部と受熱部との
間の熱伝導率を変える熱伝導率変化手段とペルチェ素子
とを接触して直列に設けると共に、これら直列に設けた
熱伝導率変化手段とペルチェ素子を前記送熱部と受熱部
に接触して設け、前記送熱部が内容器と外容器の一方で
あり、前記受熱部が前記内容器と外容器の他方であり、
これら内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた断熱
二重容器であって、前記熱伝導率変化手段は、前記内容
器と外容器との間に設けた隙間と、この隙間内にスライ
ドして該隙間の送熱部側と受熱部側とを接続及び接続
除可能な移動伝熱部材とを備えるものであり、内容器と
外容器との間に真空断熱層を設けた断熱二重容器におい
て、前記内容器と外容器との間の熱伝導率を可変とする
ことにより、熱の有効利用が可能な伝熱制御装置を提供
することができる。
【0058】また、請求項3の発明は、前記移動伝熱部
材に設けられ磁気に吸引される磁気的吸引部材と、この
磁気的吸引部材を吸引して前記移動伝熱部材を前記接続
位置に移動するコイルと、このコイルの断電状態で前記
移動伝熱部材を接続解除位置に復帰する復帰手段とを備
えるものであり、内容器と外容器との間に真空断熱層
設けた断熱二重容器において、前記内容器と外容器との
間の熱伝導率を可変とすることにより、熱の有効利用が
可能な伝熱制御装置を提供することができる。
【0059】また、請求項4の発明は、前記ペルチェ素
子と前記コイルとを直列に設けた回路を備えるものであ
り、内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた断熱二
重容器において、前記内容器と外容器との間の熱伝導率
を可変とすることにより、熱の有効利用が可能な伝熱制
御装置を提供することができる。
【0060】請求項5の発明は、送熱部とこの送熱部か
らの熱が伝わる受熱部との間に、該送熱部と受熱部との
間の熱伝導率を変える熱伝導率変化手段とペルチェ素子
とを接触して直列に設けると共に、これら直列に設けた
熱伝導率変化手段とペルチェ素子を前記送熱部と受熱部
に接触して設け、前記送熱部が内容器と外容器の一方で
あり、前記受熱部が前記内容器と外容器の他方であり、
これら内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた断熱
二重容器であって、前記熱伝導率変化手段は、ケースに
隙間を残して収納した磁性金属粉体と、この磁性金属粉
体により前記ケースの送熱部側と受熱部側とを接続する
磁力を発生する磁力発生手段とを備え、この磁力発生手
段は、前記ケースに設けた透磁性を有する芯部と、前記
ケースに巻装されたコイルと、前記ケースに設けられ前
記磁性金属粉体を吸引して該磁性金属粉体と前記芯部と
の間に前記隙間を形成する永久磁石とを備えるものであ
り、内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた断熱二
重容器において、前記内容器と外容器との間の熱伝導率
を可変とすることにより、熱の有効利用が可能な伝熱制
御装置を提供することができる。
【0061】また、請求項6の発明は、前記ペルチェ素
子と前記コイルとを直列に設けた回路を備えるものであ
り、内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた断熱二
重容器において、前記内容器と外容器との間の熱伝導率
を可変とすることにより、熱の有効利用が可能な伝熱制
御装置を提供することができる。
【0062】また、請求項7の発明は、前記芯部の内面
に突起を突設したものであり、内容 器と外容器との間に
真空断熱層を設けた断熱二重容器において、前記内容器
と外容器との間の熱伝導率を可変とすることにより、熱
の有効利用が可能な伝熱制御装置を提供することができ
る。
【0063】また、請求項8の発明は、前記磁性金属粉
体が金属超微粒子であり、内容器と外容器との間に真空
断熱層を設けた断熱二重容器において、前記内容器と外
容器との間の熱伝導率を可変とすることにより、熱の有
効利用が可能な伝熱制御装置を提供することができる。
【0064】請求項9の発明は、送熱部とこの送熱部か
らの熱が伝わる受熱部との間に、該送熱部と受熱部との
間の熱伝導率を変える熱伝導率変化手段とペルチェ素子
とを接触して直列に設けると共に、これら直列に設けた
熱伝導率変化手段とペルチェ素子を前記送熱部と受熱部
に接触して設け、前記送熱部が内容器と外容器の一方で
あり、前記受熱部が前記内容器と外容器の他方であり、
これら内容器と外容器との間に真空断熱層を設けた断熱
二重容器であって、前記熱伝導率変化手段は、前記内容
器と外容器との間に設けた隙間と、この隙間の送熱部側
と受熱部側とに接触可能でかつ非接触位置に回転可能な
回転伝導部材とを備えるものであり、内容器と外容器と
の間に真空断熱層を設けた断熱二重容器において、前記
内容器と外容器との間の熱伝導率を可変とすることによ
り、熱の有効利用が可能な伝熱制御装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す二重容器の断面図で
ある。
【図2】本発明の第実施例を示す熱伝導率変化手段の
断面図である。
【図3】本発明の第実施例を示すコイル通電時の熱伝
導率変化手段の断面図である。
【図4】本発明の第実施例を示す回路手段の回路図で
ある。
【図5】本発明の第実施例を示す熱伝導率変化手段の
断面図である。
【図6】本発明の第実施例を示す熱伝導率変化手段の
断面図である。
【図7】本発明の第施例を示すコイル通電時の熱伝導
率変化手段の断面図である。
【図8】本発明の第実施例を示す熱伝導率変化手段の
斜視図である。
【図9】本発明の第実施例を示す熱伝導率変化手段の
断面図である。
【図10】本発明の第実施例を示すコイル通電時の熱
伝導率変化手段の断面図である。
【図11】本発明の第実施例を示す熱伝導率変化手段
の断面図である。
【図12】本発明の第実施例を示す熱伝導率変化手段
の側面図である。
【図13】本発明の第実施例を示す熱伝導率変化手段
の断面図である。
【図14】本発明の第実施例を示す熱伝導率変化手段
を用いた蓄熱放熱装置の断面図である。
【図15】従来例を示す二重容器の断面図である。
【図16】従来例を示す蓄熱放熱装置の断面図である。
【符号の説明】
10 二重容器 11 内容器(送熱部) 12 外容器(受熱部) 13 ペルチェ素子 14,14A,14B,14C,14D,14E 熱伝導率変化手段 15 真空断熱層 21 密閉ケース(ケース) 22 磁性流体 24 コイル(磁界発生手段) 31 液晶32 電場発生手段 42 スライド片(移動伝熱部材)45 コイルバネ(復帰手段) 46 鉄芯(磁気的吸引部材) 48 コイル 50 隙間 51 ケース 52 磁性金属粉体 53 外側ケース(受熱部側) 55 内側ケース(送熱部側)55A 芯部 57 隙間 58 コイ 59S,59N 永久磁石 60 突起 63 隙間 64 回転伝導部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−41300(JP,A) 特開 昭63−153386(JP,A) 特開 昭63−243686(JP,A) 特開 平9−264560(JP,A) 特開 平10−238876(JP,A) 特開 平7−12421(JP,A) 特開 平10−9741(JP,A) 実開 昭62−93591(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 21/02 F25D 11/00 F28D 21/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送熱部とこの送熱部からの熱が伝わる受
    熱部との間に、該送熱部と受熱部との間の熱伝導率を変
    える熱伝導率変化手段とペルチェ素子とを接触して直列
    に設けると共に、これら直列に設けた熱伝導率変化手段
    とペルチェ素子を前記送熱部と受熱部に接触して設け、
    前記送熱部が内容器と外容器の一方であり、前記受熱部
    が前記内容器と外容器の他方であり、これら内容器と外
    容器との間に真空断熱層を設けた断熱二重容器であっ
    て、前記熱伝導率変化手段は、受熱部側と送熱部側とに
    伝熱材を用いると共に側面に前記伝熱材より熱を通し難
    い断熱材を用いた密閉ケースと、この密閉ケースに収納
    した液晶と、前記密閉ケース内の前記液晶に電場を発生
    する電場発生手段とを備えることを特徴とする断熱二重
    容器。
  2. 【請求項2】 送熱部とこの送熱部からの熱が伝わる受
    熱部との間に、該送熱部と受熱部との間の熱伝導率を変
    える熱伝導率変化手段とペルチェ素子とを接触して直列
    に設けると共に、これら直列に設けた熱伝導率変化手段
    とペルチェ素子を前記送熱部と受熱部に接触して設け、
    前記送熱部が内容器と外容器の一方であり、前記受熱部
    が前記内容器と外容器の他方であり、これら内容器と外
    容器との間に真空断熱層を設けた断熱二重容器であっ
    て、前記熱伝導率変化手段は、前記内容器と外容器との
    間に設けた隙間と、この隙間内にスライドして該隙間
    熱部側と受熱部側とを接続及び接続解除可能な移動伝
    熱部材とを備えることを特徴とする断熱二重容器。
  3. 【請求項3】 前記移動伝熱部材に設けられ磁気に吸引
    される磁気的吸引部材と、この磁気的吸引部材を吸引し
    て前記移動伝熱部材を前記接続位置に移動するコイル
    と、このコイルの断電状態で前記移動伝熱部材を接続解
    除位置に復帰する復帰手段とを備えることを特徴とする
    請求項2記載の断熱二重容器。
  4. 【請求項4】 前記ペルチェ素子と前記コイルとを直列
    に設けた回路を備えることを特徴とする請求項3記載の
    断熱二重容器。
  5. 【請求項5】 送熱部とこの送熱部からの熱が伝わる受
    熱部との間に、該送熱部と受熱部との間の熱伝導率を変
    える熱伝導率変化手段とペルチェ素子とを接触して直列
    に設けると共に、これら直列に設けた熱伝導率変化手段
    とペルチェ素子を前記送熱部と受熱部に接触して設け、
    前記送熱部が内容器と外容器の一方であり、前記受熱部
    が前記内容器と外容器の他方であり、これら内容器と外
    容器との間に真空断熱層を設けた断熱二重容器であっ
    て、前記熱伝導率変化手段は、ケースに隙間を残して収
    納した磁性金属粉体と、この磁性金属粉体により前記ケ
    ースの送熱部側と受熱部側とを接続する磁力を発生する
    磁力発生手段とを備え、この磁力発生手段は、前記ケー
    スに設けた透磁性を有する芯部と、前記ケースに巻装さ
    れたコイルと、前記ケースに設けられ前記磁性金属粉体
    を吸引して該磁性金属粉体と前記芯部との間に前記隙間
    を形成する永久磁石とを備えることを特徴とする断熱二
    重容器
  6. 【請求項6】 前記ペルチェ素子と前記コイルとを直列
    に設けた回路を備えることを特徴とする請求項5記載の
    断熱二重容器。
  7. 【請求項7】 前記芯部の内面に突起を突設したことを
    特徴とする請求項5又は6項に記載の断熱二重容器。
  8. 【請求項8】 前記磁性金属粉体が金属超微粒子である
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の
    断熱二重容器。
  9. 【請求項9】 送熱部とこの送熱部からの熱が伝わる受
    熱部との間に、該送熱部と受熱部との間の熱伝導率を変
    える熱伝導率変化手段とペルチェ素子とを接触して直列
    に設けると共に、これら直列に設けた熱伝導率変化手段
    とペルチェ素子を前記送熱部と受熱部に接触して設け、
    前記送熱部が内容器と外容器の一方であり、前記受熱部
    が前記内容器と外容器の他方であり、これら内容器と外
    容器との間に真空断熱層を設けた断熱二重容器であっ
    て、前記熱伝導率変化手段は、前記内容器と外容器との
    間に設けた隙間と、この隙間の送熱部側と受熱部側とに
    接触可能でかつ非接触位置に回転可能な回転伝導部材と
    を備えることを特徴とする断熱二重容器。
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