JP6000814B2 - 磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム - Google Patents

磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム Download PDF

Info

Publication number
JP6000814B2
JP6000814B2 JP2012249106A JP2012249106A JP6000814B2 JP 6000814 B2 JP6000814 B2 JP 6000814B2 JP 2012249106 A JP2012249106 A JP 2012249106A JP 2012249106 A JP2012249106 A JP 2012249106A JP 6000814 B2 JP6000814 B2 JP 6000814B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
heat
magnetic field
refrigeration device
magnetic refrigeration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012249106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014098495A (ja
Inventor
富松 師浩
師浩 富松
平岡 俊郎
俊郎 平岡
亮介 八木
亮介 八木
斉藤 明子
明子 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012249106A priority Critical patent/JP6000814B2/ja
Priority to US14/077,835 priority patent/US9222708B2/en
Priority to CN201310562470.2A priority patent/CN103808061A/zh
Publication of JP2014098495A publication Critical patent/JP2014098495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6000814B2 publication Critical patent/JP6000814B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B21/00Machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/002Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects by using magneto-caloric effects
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Description

本発明の実施形態は、磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システムに関する。
近年、環境配慮型で、且つ、冷凍効率の高い冷凍技術の一つとして、磁気冷凍への期待が高まり、室温域を対象とした磁気冷凍技術の研究開発が活発化して来ている。
磁気冷凍技術の一つとして、AMR(Active Magnetic Regenerative Refrigeration)方式が提案されている。このAMR方式では、室温域における磁気冷凍にとって阻害要因と位置付けられている格子エントロピーが積極的に利用され、磁性体に、磁気熱量効果による磁気冷凍作業に加えて、この磁気冷凍作業により生成された冷熱を蓄える蓄熱効果を同時に担わせている。
代表的なAMR方式の装置は、例えば、粒子状の磁性体を充填した磁性体容器中を水などの熱交換流体が流通する構造を有し、磁性体容器に対する磁場の印加及び除去に同期させて、熱交換流体を往復移動させることにより、冷凍サイクルが実現されている。
AMR方式の冷凍サイクルでは、コンプレッサが不要で動力が少なくて済むため、例えば、従来のフロンを用いた圧縮サイクルによる冷凍方式に比べ、高い冷凍効率が得られることが期待されている。
特開2008−82662号公報
上述したように、AMR方式の冷凍サイクルでは、コンプレッサが不要で動力が少なくて済むため、例えば、従来のフロンを用いた圧縮サイクルによる冷凍方式に比べ高い冷凍効率が得られることが期待されている。
しかしながら、小型化、高出力化のために磁気冷凍サイクルを高速化すると、磁性体容器内を高速で熱交換流体を流通させる必要があるため、流体圧損が高くなり、熱交換流体を往復移動させるのに必要な動力が大きくなってしまい、逆に冷凍効率が下がってしまう問題がある。
実施形態は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、小型化及び高出力化でき、冷凍効率が向上する磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システムを提供することにある。
実施形態によれば、
間隔を空けて配列されている、磁気熱量効果を有する磁性体と、
前記磁性体に対して磁場を印加及び除去可能な磁場印加部と、
前記磁性体に対向して配置され、前記磁場印加部による磁場の印加及び除去に伴う温度変化範囲内にキュリー点を有さず、且つ、蓄熱効果を有する蓄熱材と、及び
前記蓄熱材を前記磁性体に選択的に熱的接触させ、また、熱的隔離させることが可能で、前記磁場印加部の磁場の印加及び除去に同期して前記磁性体から前記蓄熱材或いは前記蓄熱材から前記磁性体に熱を伝達可能な熱伝達部と、
を具備する磁気冷凍デバイスが提供される。
また、他の実施の態様によれば、
略円周に沿って配列されている複数の磁気冷凍デバイス部であって、この磁気冷凍デバイス部が
間隔を空けて配列されている、磁気熱量効果を有する磁性体と、
前記磁性体に対向して配置される、蓄熱効果を有する固体蓄熱材と、及び
前記蓄熱材を前記磁性体に選択的に熱的接触させ、また、熱的隔離させることが可能で、前記磁場印加部の磁場の印加及び除去に同期して前記磁性体から前記蓄熱材或いは前記蓄熱材から前記磁性体に熱を伝達可能な熱伝達部と、
から構成されている複数の磁気冷凍デバイス部と、
前記複数の磁気冷凍デバイス部の前記円周上及び又は前記円周下で前記円周に沿って配置され、回転される1又は複数の磁場印加部であって、当該磁場印加部の回転に伴い前記磁性体に磁場を印加し、また、印加された磁場を除去している磁場印加部と、
を具備する磁気冷凍システムが提供される。
第1の実施形態に係る磁気冷凍デバイスの主要部の構造を模式的に示す断面図である。 (a)及び(b)は、図1に示す第1の実施形態の磁気冷凍デバイスの単位構成の動作を説明する為の模式的に示す断面図である。 図2に示される単位構成が積層された第1の実施形態の磁気冷凍デバイスの動作を説明する為の模式的に示す断面図である。 図2に示される単位構成が積層された第1の実施形態の磁気冷凍デバイスの動作を説明する為の模式的に示す断面図である。 図2に示される単位構成が積層された第1の実施形態の磁気冷凍デバイスの動作を説明する為の模式的に示す断面図である。 (a)、及び(b)は、図1に示す熱伝達部の熱伝導性液体を用いた構成を概略的に示す断面図である。 (a)、及び(b)は、更に他の図1に示す熱伝達部の熱伝導性液体を用いた単位構成を概略的に示す断面図である。 (a)、及び(b)は、図6に示す熱伝達部の単位構成が積層された構造を概略的に示す断面図である。 (a)、及び(b)は、図1に示す熱伝達部の液晶を用いた構成を概略的に示す断面図である。 第2の実施形態の磁気冷凍デバイスの主要部の模式的構造断面図である。 実施形態に係る磁気冷凍システムを模式的に示す斜視図である。 他の実施形態に係る磁気冷凍システムの配置構造を模式的に示す平面図である。 更に他の実施形態に係る磁気冷凍システムの配置構造を模式的に示す平面図である。
以下、実施形態に係る磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍デバイスを備えた磁気冷凍システムについて、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1には、第1の実施形態に係る磁気冷凍システムが示されている。この磁気冷凍システムは、磁気冷凍デバイス1を備えている。この磁気冷凍デバイス1では、磁気熱量効果を有する磁性体2と固体蓄熱材3が交互に並列配置され、磁性体2と固体蓄熱材3の間及び高温側並びに低温側の最外端側に熱伝達部50が設けられ、熱伝達部50、磁性体2、熱伝達部50及び固体蓄熱材3の配列が長手方向に沿って(高温側から低温側に向けて)配置される構造を有している。図1に示す磁気冷凍システムでは、磁性体2に磁場を印加し、その後、磁場の除去を可能なように長手方向Mに沿って(高温側から低温側に向けて或いは反対方向に向けて)移動可能な磁場印加部6A、6Bを備えている。
より詳細には、磁場印加部6A、6Bは、磁気冷凍デバイス1の外部に配置され、この2つの磁場印加部6A、6Bが空隙を空けて磁気冷凍デバイス1を挟み込むように配置されて磁気回路を構成することができる。磁場印加部6A、6Bは、永久磁石で構成しても良く、或いは、電磁石で構成することもできる。
また、磁場印加部6A、6Bは、図示しない移動機構により、図1に示す矢印Mの方向に移動することが可能で、磁場印加部6A、6Bが移動することにより、磁性体2への磁場の印加及び除去が可能になる。
ここで、磁場印加部6A、6Bが電磁石で構成される場合には、磁場印加部6A、6Bが移動されなくても、電磁石を流れる電流がオン/オフされることにより、磁性体2への磁場の印加及び除去が可能となる。従って、電磁石で構成される磁場印加部6A、6Bにあっては、移動機構は不要となる。
図1に示される磁性体2、熱伝達部50及び固体蓄熱材3は、磁気冷凍デバイスの単位構造を構成し、図2(a)に示すように磁性体2と隣接する一方の固体蓄熱材3−1との間には熱伝達部50−1が設けられ、磁性体2と隣接する他方の固体蓄熱材3−2との間には熱伝達部50−2が設けられている。更に、磁気冷凍デバイスは、熱伝達制御部10を備え、この熱伝達制御部10が熱伝達部50−1及び50−2の熱抵抗を制御して磁性体2と固体蓄熱材3−1との間の熱抵抗及び磁性体2と固体蓄熱材3−2との間の熱抵抗を選択的に制御して高温側から低温側に向ける熱伝達を制御している。図1においても、熱伝達制御部10が示されているが、この熱伝達制御部10が図を簡略に描く目的から、代表する2つの矢印で熱伝達部50を制御するように描かれている。しかし、当然にこの2つの熱伝達部50のみでなく、他の熱伝達部50も熱伝達制御部10によって制御されることは明かである。熱伝達制御部10は、磁性体2の吸熱及び発熱に応じて、適切なタイミングで熱伝達部50を個別に制御して、これらの熱伝達部50が制御されることによって高温側から低温側に向ける熱伝達が制御されている。
より詳細に磁気冷凍デバイス1における基本的な熱輸送の原理を図2(a)及び(b)を参照して説明する。
図2(a)は、磁場印加部6A、6Bにより磁性体2に磁場が印加された状態を示している。これに対して、図2(b)は、磁場印加部6A、6Bから磁性体2に印加された磁場が除去された状態を示している。図2(b)では、磁場印加部6A、6Bが破線で示されて磁場印加部6A、6Bが除去されたように描かれているが、磁場印加部6A、6Bが物理的に配置されていて、その磁場が消磁されている場合を当然に含むものである。
図2(a)に示されるように、磁場印加部6A、6Bから磁性体2に磁場が印加されると、磁気熱量効果により磁性体2の温度が上昇される。即ち、磁性体2に磁場印加部6A及び6Bから磁場が印加されると、磁性体2が発熱されて発熱状態となる。ここで、熱伝達制御部10によって、磁性体2に隣接する一方の熱伝達部50−1の熱抵抗が低い状態(図2(a)おいて、灰色に示されている熱伝達部の熱抵抗が低くなって熱を効率的に伝播できる熱伝播状態となる。)とされ、他方の熱伝達部50−2の熱抵抗が高い状態(図2(a)おいて、白抜きで示されている熱伝達部の熱抵抗が高くなって効率的に伝播できないない熱隔離(断熱)状態となる。)とされる。従って、磁性体2に熱的に実質的に接している一方の固体蓄熱材3−1に熱が伝達されて固体蓄熱材3−1が加熱される。
また、図2(b)に示されるように、磁性体2に磁場印加部6A及び6Bから磁場が除去されると、磁性体2が外部から熱を奪う吸熱状態となる。磁性体2に吸熱作用が生じる際には、熱伝達制御部10によって、磁性体2に隣接する一方の熱伝達部50−1の熱抵抗が高い状態(図2(b)では、白抜きで示されている熱隔離(断熱)状態。)になり、他方の熱伝達部50−2の熱抵抗が低い状態(図2(a)では、灰色に示されている熱伝播状態。)になる。従って、磁性体2に熱的に実質的に接している他方の固体蓄熱材3−2から熱が奪われてこの固体蓄熱材3−2が冷却される。
磁気冷凍デバイス1の一方の最外側に配置される固体蓄熱材3は、熱伝達部50を介して高温側熱交換部7に熱的に接触固定され、また、磁気冷凍デバイス1の他方の最外側に配置される固体蓄熱材3は、熱伝達部50を介して低温側熱交換部8に熱的に接触固定されている。上述したように磁気冷凍デバイス1において吸熱及び放熱がなされる場合には、低温側熱交換部8の側から高温側熱交換部7側に向けて熱が伝達され、低温側熱交換部8が最も熱を奪われて冷却され、高温側熱交換部7が最も温度が上昇されて熱が外部に放熱される。
既に図1を参照して説明したように、この磁気冷凍デバイス1の長手方向に相当する移動方向Mに沿って移動可能に磁場印可部6A、6Bが配置されている。この磁場印可部6A、6Bは、移動方向Mに沿った移動に伴い磁性体2に外部からの磁場を印加し、当該磁性体2から遠ざかるに従って印加した磁場を除去している。この磁場印加部6A、6Bからの磁場の印加及び除去に同期して熱伝達制御部10によって、上述した熱伝達部50−1、50−2の熱抵抗が変化される。従って、磁性体2で生じた吸熱作用或いは発熱作用によって磁気冷凍デバイス1において熱が伝達され、低温側熱交換部8が冷却され、高温側熱交換部7で放熱される。
より詳細には、図3に示すように熱抵抗が低い状態にある熱伝達部50−1が高温側で磁性体2に接し、磁性体2から熱が熱伝達部50−1を介して固体蓄熱材3に伝達される。一方、熱抵抗は高い状態にある熱伝達部50−2が低温側で磁性体2を熱的に隔離することから、磁性体2からの熱が低温側に向けて伝達されることが阻止される。
また、図4に示すように磁場印加部6A、6Bが移動して或いは磁場印加部6A、6Bが磁場を発生しなくなって、磁場が除去されると、磁気熱量効果により、磁場の除去に伴い磁性体の温度が低下される。この磁性体の温度の低下に同期して、熱伝達部50−1の熱抵抗が高い状態になり、熱伝達部50−2の熱抵抗が低い状態になると、固体蓄熱材3−2から磁性体2に熱が移動(吸熱作用)される。より詳細には、図4に示すように熱抵抗が低い状態にある熱伝達部50−2が低温側で磁性体2に接し、磁性体2が熱伝達部50−2を介して固体蓄熱材3の熱を奪い固体蓄熱材3を冷却する。一方、熱抵抗は高い状態にある熱伝達部50−1が高温側で磁性体2を熱的に隔離することから、磁性体2からの熱が低温側に向けて伝達されることが阻止される。
図3及び図4に示されるように、固体蓄熱材3の一方及び他方の側が断熱(熱隔離)された状態が交互に繰り返されると、熱が低温側の固体蓄熱材3から高温側の固体蓄熱材3に輸送され、蓄熱効果により熱的に分離され、低温側から高温側に配列されている低温側固体蓄熱材3及び高温側固体蓄熱材3との間に温度差が与えられることとなる。
図3に示した磁気冷凍デバイス1は、図2に示す単位構造が積層された積層構造に構成され、単位構造で生じた温度差が積層構造に積み重ねられている。従って、磁気冷凍デバイス1では、両端でより大きな温度差を生成することができる。
そして、磁気冷凍デバイス1においては、積層構造の端部まで輸送された熱は、高温側熱交換部7を介して外部に放熱され、反対に、低温側の端部では、低温側熱交換部8を介して外部から熱が吸熱される。高温側熱交換部7及び低温側熱交換部8は、例えば、熱伝導率の高いCu(銅)で形成される。
図5には、磁場印加部6A、6Bが移動することにより、磁性体2への磁場の印加及び除去する場合の磁気冷凍デバイス1の動作例が示されている。磁場が印加されている磁気冷凍デバイスの単位構造の箇所では、熱伝達部50の熱抵抗が低い状態になり、磁場が印加されていない磁気冷凍デバイスの単位構造の箇所では、熱伝達部50の熱抵抗が低い状態になる。このように、磁場印加部の移動に同期して磁気冷凍デバイスの単位構造の熱伝達部50の熱抵抗を変化させることにより、低温側熱交換部8から高温側熱交換部7に熱を移動させることができる。図5に示す実施の形態では、磁場印加部6A、6Bが矢印Mで示される方向に移動される限りにおいて、熱交換部7が高温側に、また、熱交換部8が低温側に維持される。従って、磁場印加部6A、6Bが磁気冷凍デバイス1上の移動端まで移動された後に原位置に戻される際には、この磁場印加部6A、6Bから磁気冷凍デバイス1に磁場が印可されないように磁場印加部6A、6Bが磁気冷凍デバイス1上の原位置に戻されることが必要とされる。
図3、図4及び図5の実施の形態から明らかなように、磁場の印加及び除去を原因としてそれ自体で温度が変化されない特性を有する固体蓄熱材3が隣り合う磁性体2間に配置されている。ここで、隣接する複数の磁性体2に亘って同時に磁場が印加及び除去され、隣接する磁性体2が同時に上昇もしくは低下されると、磁性体2と隣り合う固体蓄熱材3との間には、必ず温度差が存在するので、熱伝達部50の制御により所望の方向の固体蓄熱材3に熱を移動させることが可能となる。
この実施形態の磁気冷凍デバイス1では、上述したように、冷媒が用いられず、冷媒を移動させるためのポンプ等の動力源が不要で、冷凍サイクルの高速化が可能になる。従って、小型化及び高出力化できる磁気冷凍デバイスを提供することができる。また、本実施形態の磁気冷凍デバイスを用いることで、小型化、及び高出力化できる磁気冷凍システムを提供することが可能となる。
本実施形態の磁気熱量効果を有する磁性体2は、特にその材料が限定されるものではなく、磁気熱量効果を発現する磁性体であれば、例えば、Gd(ガドリニウム)や、Gdに各種元素を混合したGd化合物、各種希土類元素と遷移金属元素からなる金属間化合物、NiMnGa合金、GdGeSi系化合物、LaFe13系化合物、LaFe13H系化合物などの磁性体を用いることが可能である。
実施の形態の固体蓄熱材3は、磁場印加部6A、6Bによる磁場の印加及び除去に伴う磁性体2の温度変化範囲内にキュリー点を持たない材料から選ばれている。これは、磁場の印加及び除去によって磁性体2と同じように固体蓄熱材3が温度変化してしまうと、磁性体2と固体蓄熱材3との温度差が小さくなり、輸送できる熱量が小さくなってしまうからである。以上の条件を満たしていれば、固体蓄熱材3は、特に、これらの材料に限定されるものではなく、Al(アルミニウム)、Cu(銅)、Fe(鉄)、ステンレス等の金属や、シリコンやカーボンなどの非金属材料、AlN(窒化アルミ)やSiC(炭化ケイ素)、アルミナなどのセラミックス、及びそれらの複合材料などを用いることが可能である。ただし、磁気冷凍サイクルの高速化を考えると、熱伝導率の高い材料を選定することが好ましい。
また、磁性体2と固体蓄熱材3の形状は、熱の受け渡しを考慮すると、熱容量がほぼ同等になるように厚みや面積に設計されることが好ましい。
次に、熱抵抗を制御可能な熱伝達部50を実現する構成例について説明する。
図6(a)及び(b)には、液体のエレクトロウェッティングを用いた熱伝達部50の構造が示されている。電極51の表面には誘電膜52が形成され、その表面に熱伝導性液体53の液滴が置かれている。熱伝導性液体53と電極51との間には、電圧源13とスイッチング回路14が接続されている。図6(a)に示されるように、スイッチング回路14がオフの状態で、熱伝導性液体53が磁性体2や固体蓄熱材3などの相手材54に接触するように構成される。この状態では、電極51と相手材54の熱抵抗が低く、熱を通しやすい状態になっている。一方、図6(b)に示されるように、スイッチング回路14がオンの状態で、熱伝導性液体53と電極51の間に電圧源13の電圧が印加される。すると、熱伝導性液体53と電極51で形成されるキャパシタの静電エネルギーにより熱伝導性液体53の表面エネルギーが減少して接触角θが減少し、相手材54と熱伝導性液体53が接触しなくなる。この状態では、電極51と相手材54の熱抵抗が高く、熱を通しにくい状態になる。このように、スイッチング回路14を切り替えることによって、熱抵抗の低い状態と高い状態を切り替えることが出来る。
図6(a)及び(b)に示される液体のエレクトロウェッティングを用いた熱伝達部50の構造が図1に示される磁気冷凍デバイスに組み込まれる場合には、上述したように、相手材54が磁性体2或いは固体蓄熱材3に相当し、電極51が磁性体2或いは固体蓄熱材3に設けられ、この電極51が誘電体膜52で被覆される。また、図1に示す熱伝導制御部10は、図6(a)及び(b)に示される多数の熱伝達部50に対応する複数のスイッチ14を含み、この複数のスイッチ14が接続されている電圧源13で構成される。そして、これらスイッチ14が磁性体2への磁場の印可及び除去に同期してオン・オフされる。その結果として、熱伝達部50が磁性体2と固体蓄熱材3との間を熱的隔離状態或いは熱的伝播状態に切り替えることが可能となる。
熱伝導性液体53は、液体で熱伝導率の高い材料であれば、特に特定材料に限定されるものではなく、水や、水に熱伝導性粒子を分散させたもの、イオン液体、液体金属などを用いることができる。
図7には、液体のエレクトロウェッティングを用いた熱伝達部50の他の構造例が示されている。図7に示す構造では、表面に誘電膜52が形成された電極51が隙間を空けて対向して配置される。その隙間の一端側には、この間隙に連通する空隙を備えたハウジング55が設けられ、その空隙内に熱伝導性液体53が保持されている。熱伝導性液体53と電極51との間には、電圧源13とスイッチング回路14が接続されている。
このような構造では、図7(a)に示されるように、スイッチング回路14がオフの状態で、熱伝導性液体53と誘電膜52との接触角が大きいため、熱伝導性液体53がハウジング55内に留められる。この状態では、電極51間には、間隙が生じたままに維持され、2枚の電極51の間の熱抵抗が高く、熱を通しにくい状態になっている。一方、図7(b)に示されるように、スイッチング回路14がオンの状態で、熱伝導性液体53と電極51の間に電圧源13の電圧が印加されると、熱伝導性液体53と電極51で形成されるキャパシタの静電エネルギーにより熱伝導性液体53の表面エネルギーが減少して接触角が減少し、熱伝導性液体53がハウジング55の空隙から電極51間の隙間に浸入する。この状態では、2枚の電極51の間の熱抵抗が低くなり、熱を通しやすい状態になる。このように、スイッチング回路14を切り替えることによって、熱抵抗の高い状態と低い状態を切り替えることが出来る。
図8(a)及び(b)には、図7(a)及び(b)に示した熱伝達部50を組み合わせに係る構造例が示されている。この構造例に係る熱伝達部50では、1つの磁性体2の両側に電極51間の間隙が設けられ、この間隙が互いにハウジング55に形成された共通の空隙で連通されている。換言すれば、この構造例は、1つの磁性体2を介して図7(a)及び(b)に示されるような熱伝達部50が積層されるように構成され、間隙を連通させる空隙を定める単一のハウジング55が積層体に共通に設けられ、熱伝導性液体53が2つの熱伝達部50の間の隙間をハウジング55の空間を介して移動されることが可能に構成されている。この構造例では、熱伝達部50が磁性体2の両側に積層されている例を示しているが、磁性体2に代えて、固体蓄熱材3の両側に熱伝達部50が積層されている構成であっても良い。また、2つの熱伝達部50の空隙がハウジングの共通の空隙で連通している例を示しているが、連通されるべき空隙は、2つに限らず、3つ以上の熱伝達部50の間隙がハウジング55の共通の空隙を介して連通されていても良い。
図8に示す構造では、2つの熱伝達部50は、夫々スイッチ14−1及び電圧源13−1が直列に接続された第1の直列回路及びスイッチ14−2及び電圧源13−2が直列に接続された第2の直列回路に接続され、これらスイッチ14−1、14−2が磁性体2への磁場の印可及び除去に同期して交互にオン・オフされる。その結果として、液体金属53が一方の熱伝達部50から他方の熱伝達部50に移動して、磁性体2と固体蓄熱材3との間を熱的隔離状態或いは熱的伝播状態に切り替えることが可能となる。
図9(a)及び(b)には、液晶を用いた熱伝達部50の構成例が示されている。図9(a)及び(b)に示される構造では、表面に配向膜56が形成された電極51が互いに対向して配置され、その間の間隙に、熱伝導性フィラー58を分散させた液晶57が保持されて熱伝達部50が構成されている。
図9(a)は、電極51に電圧が印加されていない状態を示し、電極51間の間隙には、液晶57が配向膜56に沿って配列されている。従って、電極51間の間隙には、液晶57によって熱伝導性フィラー58も向きが整えられて電極51に平行に配列される。このとき、電極51間の熱抵抗は、高い状態に維持される。一方、図9(b)に示すように、電圧源31から電極51間に電圧が印加されると、液晶57がその長手方向が電極51に向けられるように電極51に対して垂直に配向される。この液晶57の配向に伴って、熱伝導性フィラー58もその長手方向が電極51に向けられるように電極51に対して垂直に配向されるため、熱伝導性フィラー58によって電極51間に熱伝導パスが形成され、熱抵抗が低くなる。このような構造では、電極間の電圧印加、除去によって、熱伝導性フィラー58の向きを代えて熱伝導部50の熱抵抗を切り替えることが出来る。
熱伝導性フィラー58としては、金属や、アルミナ、窒化アルミ、シリカ、窒化ケイ素、炭化ケイ素、マグネシア、カーボンなどを用いることができ、非磁性であることが好ましいが、特に上記材料に限定されるものではない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る磁気冷凍システムにおいては、図1に示される磁気冷凍デバイス1がその内の空間が減圧されて低圧状態に維持されている。磁気冷凍デバイス1内の空間が減圧されることにより、熱伝達部50の高熱抵抗状態における熱抵抗がより増加され、高温側から低温側への熱の逆流が抑制され、熱輸送効率が向上される。
第2の実施形態に係る磁気冷凍システムは、例えば、図10に示すように磁気冷凍デバイス1を密閉する減圧容器21の中に収納することによって実現される。
減圧容器21は、非磁性体で、例えば、プラスチック等の樹脂で形成される。減圧容器21の強度を上げるためにアルミニウム等の金属を用いても良い。しかし、磁場の印加除去に伴う渦電流の発生を抑制する観点や、断熱(熱隔離)性能の観点からは、減圧容器21の材料としては、電気抵抗の高い樹脂等の適用が望ましい。
図1〜図10に示される磁気冷凍デバイスは、図11に示される磁気冷凍システムとして実現することができる。
図11は、本実施形態の磁気冷凍システムの模式的斜視図を示している。図1で示したような構造を有する4つの磁気冷凍デバイス1が第1の円周上に配置され、2対の磁場印加部6A、6Bが同様に第1の円周の上下に同一中心軸を有するように定められた第2及び第3の円周上に配置されている。一例として、2個の磁場印加部6Aは、第2の円周を定める上部回転板30Aに固定され、2個の磁場印加部6Bは、第3の円周を定める下部回転板30Bに固定されている。ここで、4つの磁気冷凍デバイス1は、熱伝達制御部10及び磁場印加部6A、6Bを除く固体蓄熱材3及び磁性体2を具備する磁気冷凍デバイス部として構成されている。
上部回転板30A及び下部回転板30Bは、磁気冷凍デバイス1が設けられる第1の円周の中心に設けられる回転軸32に固定され、この回転軸32を中心に上部回転板30A及び下部回転板30Bが同期して回転されている。回転軸32は、例えば、図示せぬモータによって回転される。この回転に伴い、磁場印加部6A、6Bは、同時に磁気冷凍デバイス1に接近され、また、離反されることを繰り返すことになり、この磁気冷凍デバイス1への磁場印加部6A、6Bの接近及び離反によって磁気冷凍デバイス1において、既に説明したように、熱の伝播が生じる。
また、この実施形態のシステムにおいては、回転板30A、30Bには、2対の磁場印加部6A、6Bが取り付けられているが、2対に限らず、1対または3対以上であっても良い。もっとも、回転板30A、30Bの回転を安定させる観点からは、複数対の磁場印加部6A、6Bが回転軸32に対して点対称に配置されることが好ましい。
また、本実施形態においては、同一円周上には、4つの磁気冷凍デバイス1が配置されているが、4つの磁気冷凍デバイス1に限らず、1〜3つの磁気冷凍デバイス1、または、5つ以上の磁気冷凍デバイス1が配置されても良い。
図12は、他の実施の形態を示す磁気冷凍システムの配置構造を模式的に示す平面図である。図12に示すように上部及び下部回転板30A、30B上にこの回転板30A、30Bの回転軸32を中心として4つの磁気冷凍デバイス1−1、1−2、1−3、1−4が同一円周上に配置されている。
磁気冷凍デバイス1−1の高温側熱交換部7−1、7−2、7−3、7−4が熱的に並列に放熱部34に接続されている。また、それぞれの磁気冷凍デバイス1の低温側熱交換部8−1、8−2、8−3、8−4が熱的に並列に吸熱部36に接続されている。
磁気冷凍サイクルにより高温側熱交換部7−1、7−2、7−3、7−4で生じた温熱は、例えば熱交換器37−1、37−2、37−3、37−4を介して、放熱部34に輸送される。一方、磁気冷凍サイクルにより低温側熱交換部8−1、8−2、8−3、8−4生じた冷熱は、例えば、熱交換器38−1、38−2、38−3、38−4を介して、吸熱部36に輸送される。
図中実線及び点線で示す、温熱及び冷熱の放熱部34及び吸熱部36への熱輸送は、公知の熱交換ガスや液体、固体熱伝導などを利用することで実現可能である。
図13は、更に他の実施の形態の磁気冷凍システムの構造を模式的に示す平面図である。図12に示す実施の形態は、図12に示す実施形態とは異なり、磁気冷凍デバイス1−1、1−2、1−3、1−4が熱的に互いに直列に接続されている。
隣接する磁気冷凍デバイス1−1、1−2、1−3、1−4の端部は、熱伝導体40−1、40−2、40−2を介して夫々接続されている。4個の磁気冷凍デバイス1−1、1−2、1−3、1−4の内、末端部の磁気冷凍デバイス1−1の末端側に高温側熱交換部7が設けられ、高温側熱交換部7が熱伝導体42−1を介して放熱部34に接続されている。また、他方の末端部の磁気冷凍デバイス1−4の末端側に低温側熱交換部8が設けられ、低温側熱交換部8が熱伝導体42−2を介して吸熱部36に接続されている。
さらに、高温側熱交換部7を備える末端部の磁気冷凍デバイス1−1の磁性体の磁気転移温度が、低温側熱交換部8を備える他方の末端部の磁気冷凍デバイス1−4の磁性体の磁気転移温度よりも高い構成となっている。例えば、高温側熱交換部7を備える末端部の磁気冷凍デバイス1−1の磁性体から、隣接する磁気冷凍デバイス1−2内の磁性体の磁気転移温度が順次低くなっていき、低温側熱交換部8を備える他方の末端部の磁気冷凍デバイス1−4の磁性体が最低の磁気転移温度を有するよう構成されている。
図13に示す実施形態の磁気冷凍システムでは、上記構成の磁気冷凍デバイスの高温側熱交換部7が熱的に放熱部34に接続されている。また、低温側熱交換部8が熱的に吸熱部36に接続されている。
図13に示す実施形態によれば、異なる磁気転移温度を有する磁性体を用いた磁気冷凍デバイスを直列に接続することで、高い磁気冷凍温度差を実現することが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。上記、実施形態はあくまで、例として挙げられているだけであり、本発明を限定するものではない。また、各実施形態の構成要素を適宜組み合わせても良い。
また、磁場印加除去機構について、磁場印加部が回転運動する場合を例に説明したが、磁場印加部を磁気冷凍デバイスに対して往復運動させても良い。この場合、回転運動を直線運動に変換するリニア駆動アクチュエータやカム機構を用いることが好ましい。さらに、磁場印加部と磁気冷凍デバイスとの相対運動は手動であったり、自動車の駆動力を分岐させて利用したり、風力・波力・水力などの自然エネルギーを直接利用させることも可能である。
そして、実施形態の説明においては、磁気冷凍デバイス、磁気冷凍システム等で、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる磁気冷凍デバイス、磁気冷凍システムに関わる要素を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての磁気冷凍デバイス、磁気冷凍システムは、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物の範囲によって定義されるものである。
以上のように、本実施形態の磁気冷凍デバイスは、上記構成を備えることで、冷媒を移動させる必要が無く、冷凍サイクルの高速化が可能になる。したがって、小型化、及び高出力化できる磁気冷凍デバイスを提供することが可能となる。また、本実施形態の磁気冷凍デバイスを用いることで、小型化、及び高出力化できる磁気冷凍システムを提供することが可能となる。
上述した説明においては、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1・・・磁気冷凍デバイス、2・・・磁性体、3、3−1、3−2・・・固体蓄熱材、6A、6B・・・磁場印加部、7、7−1、7−2、7−3、7−4・・・高温側熱交換部、8、8−1、8−2、8−3、8−4・・・低温側熱交換部、10・・・熱伝達制御部、13・・・電圧源、14、14−1、14−2・・・スイッチ、21・・・減圧容器、30A・・・上部回転板、30B・・・下部回転板、32・・・回転軸、34・・・放熱部、36・・・吸熱部、50、50A、50B・・・熱伝達部、51・・・電極、52・・・誘電膜、53・・・熱伝導性液体金属、54・・・相手材、55・・・ハウジング、56・・・配向膜、57・・・液晶、58・・・熱伝導性フィラー

Claims (5)

  1. 間隔を空けて配列されている、磁気熱量効果を有する磁性体と、
    前記磁性体に対して磁場を印加及び除去可能な磁場印加部と、
    前記磁性体に対向して配置され、前記磁場印加部による磁場の印加及び除去に伴う温度変化範囲内にキュリー点を有さず、且つ、蓄熱効果を有する蓄熱材と、及び
    前記蓄熱材を前記磁性体に選択的に熱的接触させ、また、熱的隔離させることが可能で、前記磁場印加部の磁場の印加及び除去に同期して前記磁性体から前記蓄熱材或いは前記蓄熱材から前記磁性体に熱を伝達可能な熱伝達部と、
    を具備する磁気冷凍デバイス。
  2. 前記請求項1記載の磁気冷凍デバイスを減圧された空間に維持する密閉手段を更に備える請求項1の磁気冷凍デバイス。
  3. 前記請求項1から請求項2のいずれかに記載の磁気冷凍デバイスを含む磁気冷凍システム。
  4. 略円周に沿って配列されている複数の磁気冷凍デバイス部であって、この磁気冷凍デバイス部が
    間隔を空けて配列されている、磁気熱量効果を有する磁性体と、
    前記磁性体に対向して配置される、蓄熱効果を有する固体蓄熱材と、及び
    前記蓄熱材を前記磁性体に選択的に熱的接触させ、また、熱的隔離させることが可能で、前記磁場印加部の磁場の印加及び除去に同期して前記磁性体から前記蓄熱材或いは前記蓄熱材から前記磁性体に熱を伝達可能な熱伝達部と、
    から構成されている複数の磁気冷凍デバイス部と、
    前記複数の磁気冷凍デバイス部の前記円周上及び又は前記円周下で前記円周に沿って配置され、回転される1又は複数の磁場印加部であって、当該磁場印加部の回転に伴い前記磁性体に磁場を印加し、また、印加された磁場を除去している磁場印加部と、
    を具備する磁気冷凍システム。
  5. 前記複数の磁気冷凍デバイス部が直列或いは並列に熱的接続されている請求項4の磁気冷凍システム。
JP2012249106A 2012-11-13 2012-11-13 磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム Expired - Fee Related JP6000814B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012249106A JP6000814B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム
US14/077,835 US9222708B2 (en) 2012-11-13 2013-11-12 Magnetic refrigeration device and magnetic refrigeration system
CN201310562470.2A CN103808061A (zh) 2012-11-13 2013-11-13 磁制冷装置和磁制冷系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012249106A JP6000814B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014098495A JP2014098495A (ja) 2014-05-29
JP6000814B2 true JP6000814B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=50680361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012249106A Expired - Fee Related JP6000814B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9222708B2 (ja)
JP (1) JP6000814B2 (ja)
CN (1) CN103808061A (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6212955B2 (ja) * 2013-05-23 2017-10-18 日産自動車株式会社 磁気冷暖房装置
JP6107961B2 (ja) * 2013-10-17 2017-04-05 日産自動車株式会社 磁気冷暖房装置
FR3014178B1 (fr) * 2013-11-29 2015-11-20 Cooltech Applications Appareil thermique magnetocalorique
JP6325911B2 (ja) * 2014-06-18 2018-05-16 株式会社フジクラ 磁気ヒートポンプ装置及び空気調和装置
US10443905B2 (en) 2014-11-25 2019-10-15 Ut-Battelle, Llc Magnetocaloric refrigeration using fully solid state working medium
JP6384384B2 (ja) * 2015-03-30 2018-09-05 株式会社デンソー 能動磁気再生器および磁気ヒートポンプ
DE102015108954A1 (de) * 2015-06-08 2016-12-08 Eberspächer Climate Control Systems GmbH & Co. KG Temperiergerät, insbesondere Fahrzeugtemperiergerät
CN106369723A (zh) * 2016-11-10 2017-02-01 海南省蓝波新能源科技有限公司 一种空调
JP2018080853A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 サンデンホールディングス株式会社 磁気ヒートポンプ装置
JP7108183B2 (ja) * 2018-09-27 2022-07-28 ダイキン工業株式会社 磁気冷凍システム
CN109269145B (zh) * 2018-10-15 2024-04-05 珠海格力电器股份有限公司 磁工质内芯组件、蓄冷床及磁制冷机
EP3959477A1 (en) * 2019-04-26 2022-03-02 Energy Systems Management Limited Caloric store
GB2577579B (en) * 2019-04-26 2020-09-02 Energy Systems Man Limited A heat store for an energy storage system
US11592472B2 (en) * 2019-05-20 2023-02-28 Intel Corporation Thermal switch for rapid thermal coupling and decoupling of devices under test
CN110207422A (zh) * 2019-06-18 2019-09-06 胡家华 一种生物电磁场驱动的磁制冷系统
CN110887268B (zh) * 2019-10-14 2021-07-30 珠海格力电器股份有限公司 一种磁制冷蓄冷器及磁制冷系统
CN111431342A (zh) * 2020-04-10 2020-07-17 夏彬彬 新能源汽车电机被动冷却系统
JP7478694B2 (ja) * 2021-03-08 2024-05-07 株式会社日立製作所 回転磁場発生装置、磁気冷凍装置、および水素液化装置
CN114919871B (zh) * 2022-03-31 2023-04-18 安徽邮谷快递智能科技有限公司 快递物流冷链共配箱及物流配送方法
JP7179240B1 (ja) * 2022-05-18 2022-11-28 三菱電機株式会社 磁気冷凍装置
WO2024052960A1 (ja) * 2022-09-05 2024-03-14 三菱電機株式会社 磁気熱量材料ベッドおよび磁気冷凍装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5610266U (ja) * 1979-07-02 1981-01-28
JP3310872B2 (ja) 1996-07-15 2002-08-05 三菱重工業株式会社 磁気冷凍機
TW575158U (en) * 2003-03-20 2004-02-01 Ind Tech Res Inst Heat transfer structure for magnetic heat energy
JP4557874B2 (ja) * 2005-11-30 2010-10-06 株式会社東芝 磁気冷凍機
JP2007263392A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Toshiba Corp 磁気冷凍材料及び磁気冷凍装置
JP4649389B2 (ja) * 2006-09-28 2011-03-09 株式会社東芝 磁気冷凍デバイスおよび磁気冷凍方法
JP2008082663A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Toshiba Corp 磁気冷凍デバイスおよび磁気冷凍方法
JP4950918B2 (ja) * 2008-02-28 2012-06-13 株式会社東芝 磁気冷凍装置用磁性材料、熱交換容器および磁気冷凍装置
JP4643668B2 (ja) * 2008-03-03 2011-03-02 株式会社東芝 磁気冷凍デバイスおよび磁気冷凍システム
JP2010112606A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Toshiba Corp 磁気式温度調整装置
WO2011039804A1 (ja) * 2009-09-30 2011-04-07 株式会社 東芝 磁気冷凍用磁性材料、磁気冷凍デバイスおよび磁気冷凍システム
JP5060602B2 (ja) * 2010-08-05 2012-10-31 株式会社東芝 磁気冷凍デバイスおよび磁気冷凍システム
JP5729050B2 (ja) * 2011-03-17 2015-06-03 日産自動車株式会社 磁気冷凍機及び磁気冷凍方法
JP5338889B2 (ja) 2011-04-28 2013-11-13 株式会社デンソー 磁気ヒートポンプシステム及び該システムを用いた空気調和装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN103808061A (zh) 2014-05-21
US9222708B2 (en) 2015-12-29
US20140130515A1 (en) 2014-05-15
JP2014098495A (ja) 2014-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6000814B2 (ja) 磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム
JP5677351B2 (ja) 磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム
JP5060602B2 (ja) 磁気冷凍デバイスおよび磁気冷凍システム
JP4649389B2 (ja) 磁気冷凍デバイスおよび磁気冷凍方法
JP5966740B2 (ja) 磁性構造体およびこれを用いた磁気冷暖房装置
US9599375B2 (en) Magnetic cooling apparatus
US8312730B2 (en) Magnetic refrigeration device and magnetic refrigeration system
EP2813785A1 (en) Magnetic cooling apparatus and method of controlling the same
JP2008082663A (ja) 磁気冷凍デバイスおよび磁気冷凍方法
EP3027980B1 (en) Method for electrocaloric energy conversion
US20120165198A1 (en) Superconducting electric motor
US20200003461A1 (en) Magnetic Heat Pump Apparatus
WO2012056577A1 (ja) 熱交換器および磁気冷凍システム
JP6732529B2 (ja) 伝導冷却装置及び伝導冷却方法
JP2012177499A (ja) 磁気式温度調整装置
JP2012167881A (ja) 磁気式温度調整装置の熱交換器
JP7030658B2 (ja) 磁気冷凍機
JP2016214050A (ja) 熱発電装置
JP2014009854A (ja) 磁気冷凍装置
JP2021032432A (ja) 熱交換器
JP2016145655A (ja) 熱交換器及び磁気ヒートポンプ装置
JP2022136671A (ja) 回転磁場発生装置、磁気冷凍装置、および水素液化装置
CN117091315A (zh) 一种单磁场运行的全固态磁制冷装置及其应用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160831

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6000814

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees