JP6384384B2 - 能動磁気再生器および磁気ヒートポンプ - Google Patents

能動磁気再生器および磁気ヒートポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6384384B2
JP6384384B2 JP2015069953A JP2015069953A JP6384384B2 JP 6384384 B2 JP6384384 B2 JP 6384384B2 JP 2015069953 A JP2015069953 A JP 2015069953A JP 2015069953 A JP2015069953 A JP 2015069953A JP 6384384 B2 JP6384384 B2 JP 6384384B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
heat
transport medium
heat transport
working material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015069953A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016191477A (ja
Inventor
崇之 杉浦
崇之 杉浦
野村 重夫
重夫 野村
明人 鳥居
明人 鳥居
賢二 秋田
賢二 秋田
剛 守本
剛 守本
渡辺 直樹
直樹 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015069953A priority Critical patent/JP6384384B2/ja
Publication of JP2016191477A publication Critical patent/JP2016191477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6384384B2 publication Critical patent/JP6384384B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Description

本発明は、磁気熱量効果材料の磁気熱量効果を利用して、磁気熱量効果材料と熱輸送媒体と熱交換させ、熱輸送媒体を用いて対象物を冷却または加熱する能動磁気再生器および磁気ヒートポンプ装置に関する。
近年、環境配慮型でかつ効率の高い冷凍技術の一つとして、磁気冷凍への期待が高まり、常温域を対象とした磁気冷凍技術の研究開発が活発化して来ている。特許文献1に記載のAMR(ActiveMagnetic Refrigeration:能動磁気再生器)サイクルでは、MCM(Magnetocaloric effect materials:磁気熱量効果材料)と熱量を授受する熱輸送媒体として流体が用いられている。
米国特許第4,332,135号明細書
AMRサイクルの効率(=出力/駆動エネルギ)を向上させるには、MCMと熱輸送媒体間の熱交換効率ηの向上と同時に駆動エネルギの増加を抑制する必要がある。熱輸送媒体として流体を用いる場合、熱交換効率ηはおおよそ熱伝達率と伝熱面積Aの積に支配される。出力密度向上を狙ってAMR周波数を高めるため、特許文献1では流路をマイクロチャネル状とする技術が記載されている。このとき、流れは層流域となるため、熱伝達率はほぼ熱伝導率λで決まる。
したがって、熱交換効率ηを向上するためには伝熱面積Aを増大させる方向となる。しかし、伝熱面積Aの増大は圧力損失の増大を伴い、流体の駆動に必要なエネルギも増大しサイクルの効率が低下する。おおよそ、出力は伝熱面積Aに対して1乗以下で増加するが、駆動エネルギは伝熱面積Aの3乗で増大する。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、駆動エネルギの増加を抑制しつつ、磁気熱量効果材料と熱輸送媒体との間の熱交換効率を向上することができる能動磁気再生器および磁気ヒートポンプを提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明は、磁気熱量効果を有する磁気作業物質で形成された磁気作業物質体(21)と、磁気作業物質体への磁場の印加および除去を繰り返す磁場印加除去手(22)と、磁気作業物質体と接するように設けられ、磁気作業物質体と熱交換する長手状の熱輸送媒体(23)と、磁場印加除去手段による磁場の印加および除去に同期して、熱輸送媒体を磁気作業物質体に対して往復移動させる移動手段(24)と、を含み、熱輸送媒体は、固体であり、熱伝導率に異方性を有し、往復移動する移動方向に交差する交差方向の熱伝導率が、移動方向の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする能動磁気再生器である。
さらに本発明は、磁気熱量効果を有する磁気作業物質で形成された磁気作業物質体(21)と、磁気作業物質体への磁場の印加および除去を繰り返す磁場印加除去手段(22)と、磁気作業物質体と接するように設けられ、磁気作業物質体と熱交換する長手状の熱輸送媒体(23)と、磁場印加除去手段による磁場の印加および除去に同期して、熱輸送媒体を磁気作業物質体に対して往復移動させる移動手段(24)と、を含み、熱輸送媒体は、固体であり、磁気作業物質体と熱輸送媒体との間には、熱交換を空気よりも促進する流体の促進剤が設けられていることを特徴とする能動磁気再生器である。
また本発明は、磁気熱量効果を有する磁気作業物質で形成された磁気作業物質体(21)と、磁気作業物質体への磁場の印加および除去を繰り返す磁場印加除去手段(22)と、磁気作業物質体と接するように設けられ、磁気作業物質体と熱交換する長手状の熱輸送媒体(23)と、磁場印加除去手段による磁場の印加および除去に同期して、熱輸送媒体を磁気作業物質体に対して往復移動させる移動手段(24)と、を含み、熱輸送媒体は、固体である能動磁気再生器を備える磁気ヒートホンプであって、熱輸送媒体の一端部は、熱輸送媒体が有する熱を外部へ放熱する放熱部(23a)であり、熱輸送媒体の他端部は、外部の熱を熱輸送媒体に吸熱する吸熱部(23b)であることを特徴とする磁気ヒートポンプである。
このような本発明に従えば、熱輸送媒体は固体である。熱輸送媒体として固体を用いることで、熱伝導率が熱輸送媒体が流体である場合に比べて、1桁から2桁大きくなる。したがって熱交換効率が向上し、出力が増大する。同時に、固体の熱輸送媒体を往復移動させる場合は、流体の場合と異なり、圧力損失という現象は存在しないので、駆動エネルギの増大比は流体と比較し小さい。したがって熱輸送媒体を固体にすることによって、AMRサイクル効率を向上することができる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の能動磁気再生器11の簡略化したモデルを示す。 能動磁気再生器11を示す断面図である。 磁気ヒートポンプ10を示す図である。 熱伝導率を示すグラフである。 第2実施形態の能動磁気再生器11を示す断面図である。 第2実施形態の磁気ヒートポンプ10を示す図である。 第3実施形態の能動磁気再生器11を示す断面図である。 第4実施形態の第1実施例の熱輸送媒体234を示す図である。 第4実施形態の第2実施例の熱輸送媒体234を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付すか、または先行の参照符号に一文字追加し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図4を用いて説明する。図2に示す磁気ヒートポンプ10は、磁気熱量効果により生成された冷熱および温熱を磁気作業物質(MCM)自体に蓄えるAMR方式を採用している。本実施形態の磁気ヒートポンプ10は、能動磁気再生器11、高温側ファン12および低温側ファン13を含んで構成される。
能動磁気再生器11は、磁気熱量効果により冷熱および温熱を生成する。高温側ファン12は、能動磁気再生器11における温熱を生成する部分に送風する。これによって温風が生成される。また低温側ファン13は、能動磁気再生器11における冷熱を生成する部分に送風する。これによって冷風が生成される。
本実施形態の磁気ヒートポンプ10は、例えば、車両用の空調装置に適用して好適なシステムである。低温側ファン13からの冷風は、空調ケース内を流通する空気の冷却に用いられる。また高温側ファン12からの温風は、空調ケース内を流通する空気の加熱に用いられる。エアコンECUは、各ファンの制御および能動磁気再生器11の冷却および加熱を制御し、車室内へ温度調節した空調風を吹き出し、車室内を空調することが可能である。
能動磁気再生器11は、磁気作業物質体21、磁場印加除去装置22、熱輸送媒体23、および移動装置24を含んで構成される。熱輸送媒体23は、図1に示すように、固体である。熱輸送媒体23と磁気作業物質体21とは、熱的に接触、たとえば直接接触しており、磁気作業物質体21からの温熱および冷熱が熱輸送媒体23に伝わる。
また図1に示すように、磁気作業物質体21に対して、熱輸送媒体23を往復運動させている。したがって熱輸送媒体23は、磁気作業物質体21に対して接触しながら移動するので、摺動する。このように往復運動させることで、能動磁気再生器11として機能する。
次に、能動磁気再生器11に関して、さらに具体的に説明する。磁場印加除去装置22は、磁場印加除去手段であって、磁気作業物質体21への磁場の印加および除去を繰り返す。また磁場印加除去装置22は、印加する磁場の大きさを変更可能である。磁場印加除去装置22は、回転軸25、回転軸25に固定されたロータ26、およびロータ26の外周面に設けられた永久磁石27、および永久磁石27の外側に間隔をあけて配置されるアウターヨーク28を含んで構成される。回転軸25の一端部には、回転軸25を回転させるモータ30が接続されている。回転軸25には、ロータ26が設けられ、ロータ26には永久磁石27が設けられる。したがってモータ30によって回転軸25が回転されると、ロータ26と永久磁石27も回転する。
ロータ26および永久磁石27は、円筒状の収納容器29の内部に収納されている。収納容器29の外周には、円筒状の磁気作業物質体21が配置されている。そして磁気作業物質体21の外周には、アウターヨーク28が配置されている。ロータ26は、外周面に永久磁石27が設けられた状態で、収納容器29の内周面に対して所定の空隙を空けて回転するように回転軸25に固定されている。
永久磁石27は、ロータ26の外周面に回転方向に間隔をあけて、回転軸方向に延びるように設けられている。永久磁石27は、回転軸25の回転に応じて、収納容器29の外側の磁気作業物質体21に周期的に近づくように、ロータ26における外周面に複数設けられている。ロータ26には、外周面に永久磁石27が配設されていない部分に、外周面から凹んで回転軸方向に延びる溝部が形成されている。これによって回転軸25の回転に応じて、アウターヨーク28と永久磁石27の周囲に生ずる磁場が、収容空間の外周にある磁気作業物質に印加および除去されるようになっている。
磁気作業物質体21は、磁気熱量効果を有する磁気作業物質で形成されている。磁気作業物質体21には、回転軸方向に延びる複数の貫通孔31が形成されている。貫通孔31の形状は、熱輸送媒体23の形状に応じて設定される。
熱輸送媒体23は、図1に示すように、磁気作業物質体21と接するように設けられ、磁気作業物質体21と熱交換する。熱輸送媒体23は、長手状であり、固体である。熱輸送媒体23の断面形状は、特に限定しないが、好ましくは円状および四角形状である。したがって熱輸送媒体23は、たとえばワイヤ状、およびフィルム状が選択される。熱輸送媒体23は、図2に示すように、磁気作業物質体21に形成される貫通孔31に挿入されている。熱輸送媒体23は貫通孔31の内周面に部分的に接触した状態で、移動装置24によって回転軸方向に沿って往復移動する。そして熱輸送媒体23の一端部(図3の左側の端部)23aは、熱輸送媒体23が有する熱を外部へ放熱する放熱部として機能する。また熱輸送媒体23の他端部(図3の右側の端部)23bは、外部の熱を熱輸送媒体23に吸熱する吸熱部として機能する。
移動装置24は、移動手段であって、磁場印加除去装置22による磁場の印加および除去に同期して、熱輸送媒体23を磁気作業物質体21に対して往復移動させる。移動装置24は、回転軸25の一端部23aに設けられる。移動装置24は、回転軸25に対して傾いた傾斜面を有し、回転軸25と一体的に回転する斜板32を有する。斜板32が回転することによって、熱輸送媒体23の一端部23aの位置が左右方向に変位する。これによって熱輸送媒体23を往復運動することができる。
次に、熱輸送媒体23に関してさらに説明する。従来技術のように熱輸送媒体として流体を用いる場合、熱交換効率に最も寄与する物性値である熱伝導率は、液体金属を除いて、1W/mK未満であるが、金属は10〜100W/mK以上である。
熱輸送媒体23は、熱伝導率が好ましくは1W/mK以上の材料が選択される。そこで本実施形態の熱輸送媒体23は、金属からなる。図4に示すように、各材料における熱伝導率は、固体でない場合は、熱伝導率が1W/mKのものが多い。そして鉄、アルミニウム、銅およびステンレス鋼(SUS)などの金属は、熱伝導率が10W/mK以上である。このように熱伝導率が高い材料を用いることによって、磁気作業物質体21との熱交換効率を高めることができる。
また熱輸送媒体23の熱伝導率と、磁気作業物質体21の熱伝導率と差が、所定範囲内であることが好ましく、さらに好ましくは、熱輸送媒体23と磁気作業物質体21との熱伝導率が同程度であることが好ましい。所定範囲内とは、たとえば差が数%以内、差が1W/mK以内などである。
たとえば磁気作業物質体21は、ランタン−鉄−シリコン(La−Fe−Si)系であり、球状ガドリニウム(Gd)系合金であれば、熱伝導率が10W/mK程度である。したがって熱輸送媒体23を図4に示すSUS304を用いることによって、磁気作業物質体21の熱伝導率と差を所定範囲内にすることができる。
また熱輸送媒体23と磁気作業物質体21とは、直接接触していてもよいが、熱輸送媒体23と磁気作業物質体21との間に、熱交換を促進する流体の促進剤が設けられていてもよい。促進剤は、たとえばエンジン冷却水に用いられるエチレングリコール濃度50%の水溶液が用いられる。促進剤によって収納容器29が満たされていると、熱輸送媒体23と磁気作業物質体21と間に空気がある場合に比べて、熱交換効率を向上することができる。
また磁気作業物質体21と熱輸送媒体23と間には、潤滑剤を設けてもよい。潤滑剤を設けることによって、熱輸送媒体23が磁気作業物質体21に対して往復移動するときの、摩擦抵抗を低減することができる。
潤滑剤は、熱伝導率が1W/mK以上であることが好ましい。これによって潤滑剤によって熱交換効率が低下することを抑制することができる。潤滑剤は、黒鉛を含む材料を選択することによって、熱伝導率が1W/mK以上を実現することができる。
また熱輸送媒体23は、表面を滑らかにする表面処理が施されていてもよい。表面処理として、たとえばDLCなどの高熱伝導皮膜および面粗度が向上するメッキなどがある。このように表面処理をすることによって、熱輸送媒体23が磁気作業物質体21に対して往復移動するときの、摩擦抵抗を低減することができる。
次に、磁気ヒートポンプ10の動作に関して説明する。モータ30の回転軸25が回転すると、磁気ヒートポンプ10は、以下に説明する第1ステップ、第2ステップ、第3ステップおよび第4ステップを順に繰り返す。これによって熱輸送媒体23の他端部23bにおいて外部流体から吸熱した熱量を、熱輸送媒体23で移送して、熱輸送媒体23の一端部23aにおいて外部流体に放熱する。
第1ステップでは、磁気作業物質体21には、永久磁石27によって印加される磁場がほぼ消滅した状態から急激に増加する。すなわち、熱輸送媒体23の移動をほぼ停止した状態で、磁気作業物質体21に印加する磁場を増大させる第1ステップが実行される。第1ステップでは、熱輸送媒体23の移動をほぼ停止して、磁気作業物質を断熱状態として、磁気作業物質に対して印加する磁場を急激に増大させ、磁気作業物質を昇温させることができる。
第2ステップでは、回転軸25の回転によって、熱輸送媒体23が他端部23b側から一端部23a側へ向かう方向に移動する。このとき、磁気作業物質には、永久磁石27によって印加される磁場が、第1ステップで増加させた磁場(第1ステップ終了時点の磁場)から徐々に増加する。すなわち、第1ステップを開始して、磁気作業物質に印加する磁場を第1ステップ終了時点よりも減少させることなく徐々に増加させて、他端部23b側から一端部23a側へ熱輸送媒体23を移動させる第2ステップが実行される。第2ステップでは、他端部23b側から一端部23a側へ熱輸送媒体23を移動させ、第1ステップで昇温した磁気作業物質から熱輸送媒体23へ温熱を伝達して一端部23a側へ運ぶことができる。
第3ステップでは、磁気作業物質体21には、永久磁石27によって印加される磁場が、永久磁石27間の溝によって、第2ステップで増加させた磁場(第2ステップ終了時点の磁場)から急激に減少する。すなわち、熱輸送媒体23の移動をほぼ停止した状態で、磁気作業物質体21に印加する磁場を減少させる第3ステップが実行される。このように第3ステップでは、熱輸送媒体23の移動をほぼ停止して、磁気作業物質体21を断熱状態として、磁気作業物質体21に対して印加する磁場を急激に減少させ、磁気作業物質体21を降温させる。
第4ステップでは、回転軸25の回転によって、熱輸送媒体23が一端部23a側から他端部23b側へ向かう方向に移動する。第4ステップでは、一端部23a側から他端部23b側へ熱輸送媒体23を移動させ、第3ステップで降温した磁気作業物質体21から熱輸送媒体23へ冷熱を伝達して他端部23b側へ運ぶことができる。
このような構成および作動によれば、第1ステップ、第2ステップ、第3ステップおよび第4ステップの順で実行するサイクルを繰り返して、他端部23bから吸熱した熱を一端部23aから放熱することができる。
以上説明したように本実施形態の熱輸送媒体23は固体である。熱輸送媒体23として固体を用いることで、熱伝導率が熱輸送媒体23が流体である場合に比べて、1桁から2桁大きくなる。したがって熱交換効率が向上し、出力が増大する。同時に、固体の熱輸送媒体23を往復移動させる場合は、流体の場合と異なり、圧力損失という現象は存在しないので、駆動エネルギの増大比は流体と比較し小さい。したがって熱輸送媒体23を固体にすることによって、AMRサイクル効率を向上することができる。
さらに詳細に、本実施形態の能動磁気再生器11によってサイクル効率が向上する理由に関して説明する。出力を増大させるようにAMR周波数を増大させる場合。熱輸送媒体23の種類によらず、流体でも固体でも周波数増大に対する出力の増大比は、1以下となる。
ここで、熱輸送媒体23の駆動エネルギを考える。この駆動エネルギは、熱輸送媒体23の慣性力によるものと界面での摩擦力によるものがある。従来技術のように熱輸送媒体23に流体を用いる場合、この界面での摩擦力は、圧力損失として算出されるように周波数の2乗で増加する。その結果、駆動エネルギもおおよそ周波数の2乗で増大することになる。一方、本実施形態のように熱輸送媒体23に固体を用いる場合、界面での摩擦力は固体間の摺動摩擦によるものなので、周波数の1乗で増加する。
したがって本実施形態のように熱輸送媒体23として固体を用いる場合、周波数増大に対するサイクル効率(=出力/駆動エネルギ)は、従来技術のように熱輸送媒体23に流体を用いる場合より高くなることが分かる。
また熱輸送媒体23として流体を用いる従来技術の場合、熱交換効率ηはおおよそ熱伝達率と伝熱面積の積に支配される。ここで熱交換効率ηは、磁気作業物質体21の発熱および吸熱量に対する熱輸送媒体23への伝熱量の割合である。
一方、熱輸送媒体23として流体の代わりに固体を用いる本実施形態の場合、固体には対流現象が無いため、熱交換効率ηはおおよそ熱伝導率λと伝熱面積Aの積に支配される。一般に、出力密度の向上を狙うときAMR周波数を高める。
熱輸送媒体23に流体を用いる従来技術の場合、流路をマイクロチャネル状とする場合がほとんどなので、流れはレイノルズ数が1程度以下の層流域となる。したがって熱伝達率はほぼ熱伝導率λで決まる。結局、簡単のために伝熱面積Aを固定して考えると、熱交換効率ηは熱輸送媒体23の熱伝導率λで決まるといえる。したがって熱輸送媒体23として熱伝導率λの高い固体、特に、金属を用いることで、熱交換効率ηが飛躍的に向上する。即ち、出力密度が増大する。
もう一方の見方として、熱交換効率ηの大小、即ち熱伝導率λの大小は、ある一定の熱量を伝えるのに必要な時間を示している。逆にいえば、磁気作業物質体21と熱輸送媒体23との間の伝熱に供せられる時間が決まっていれば、熱伝導率λの大小により伝熱量の多寡が決まることになる。おおよそ、AMR周波数の逆数である周期が、その時間である。
また、磁気ヒートポンプ10の運転条件である温度差を得るためには、ある一定以上の熱量が磁気作業物質体21から熱輸送媒体23に伝わらなくてはならない。したがってAMR周波数を増大させた場合、伝熱に供せられる時間が短くなるため、ある周波数以上では前述の「一定以上の熱量」が磁気作業物質体21から熱輸送媒体23へ伝えられなくなる。結果、運転条件である温度差が得られなくなり磁気ヒートポンプ10が運転できなくなる。したがって熱伝導率λの大きさによりAMR周波数の上限、すなわち出力密度の上限が決まることが分かる。
以上より、本実施形態のように熱輸送媒体23として固体を用いることによって熱輸送媒体23の熱伝導率λを高めることができるので、磁気ヒートポンプ10の出力密度を増大させることができる。またAMR周波数増大(出力密度向上)時の駆動エネルギの増加を抑えつつ、磁気作業物質体21と熱輸送媒体23間の熱交換効率の向上が可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に関して、図5および図6を用いて説明する。本実施形態では、磁気作業物質体21および熱輸送媒体23が同一の熱交換容器40に収納されている点に特徴を有する。また熱交換容器40の内部は、熱輸送流体41が充填されている。
図5に示すように、熱輸送媒体23の一端部23aおよび他端部23bの周囲には、熱輸送流体41が満たされている。熱輸送流体41は、たとえばエンジン冷却水によって実現される。したがって熱輸送媒体23の他端部23bは、周囲の熱輸送流体41から吸熱し、吸熱した熱量を一端部23aの周囲の熱輸送流体41に放熱する。
そして熱交換容器40の外部は、図6に示すように、二次流体、たとえば空気が流通するように構成されている。二次流体は、低温側ファン13および高温側ファン12によって流れが形成される。これによって熱交換容器40の外部と二次流体が熱交換して、温風および冷風を作ることができる。
また図6では、二次流体と熱交換する外部熱交換器42を、高温側および低温側のそれぞれに配置している。これによって二次流体が空気でない場合には、外部熱交換器42によって熱交換することによって、温風および冷風を作ることができる。また二次流体によって熱量を取り出すので、熱交換部(車室など)と磁気ヒートポンプ10を、それぞれ任意の場所に設置可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に関して、図7を用いて説明する。本実施形態では、モータ30用のコイル部51と、前述の能動磁気再生器11の永久磁石27とを共通化している点に特徴を有する。また磁気作業物質体21を、磁力によって往復運動させている点にも特徴を有する。
磁場印加除去装置22は、回転軸25と一体に設けられるロータ26と、ロータ26の外周部に周方向に間隔を開けて設けられる複数のコイル部51と、熱輸送媒体23および磁気作業物質体21の外側に設けられるアウターヨーク28とを有する。またロータ26と、コイル部51とアウターヨーク28とは、モータ30を構成する部材でもある。またアウターヨーク28は、ロータ26の外周に設けられる。
各コイル部51の通電は、制御部(図示せず)によって制御される。各コイル部51に電流が流れると、各コイル部51が磁場を有する。各コイル部51への電流が停止されると各コイル部51は消磁する。したがって各コイル部51の磁場の強弱は、個別に制御される。各コイル部51の通電が制御されて、コイル部51とアウターヨーク28とによって形成される回転磁場によって、ロータ26が回転する。各コイル部51は周方向に間隔をあけて配置されているので、ロータ26が回転することによって、磁気作業物質体21への磁場の印加および除去を繰り返すことになる。換言すると、モータ30を回転させるための磁場が、磁気作業物質体21に周期的に作用することになる。
次に、移動装置24に関して説明する。移動装置24は、弾性部材61、強磁性体62、磁気遮蔽体63を含んで構成される。弾性部材61は、弾性力を有する部材、たとえばばね部材によって実現される。弾性部材61は、熱輸送媒体23の他端部23b(図7の右側の端部)に設けられ、熱輸送媒体23を一端部23a側に押圧する。したがって自然状態では、図7に示す位置にあり、弾性部材61によって押圧されている位置にある。換言すると、弾性部材61の押圧力よりも大きい力を他端部23b側に作用させると、弾性部材61が弾性変形して、熱輸送媒体23は他端部23b側に変位する。
強磁性体62は、磁力を有し、熱輸送媒体23の一端部23aに設けられる。磁気遮蔽体63は、強磁性体62とロータ26とが対向する部分に設けられ、磁気を遮断する。各コイル部51の通電が制御されてロータ26が回転すると、磁気遮蔽体63の内側では、コイル部51に対向する場合と、コイル部51を除く部位と対向する場合とがある。
強磁性体62と対向する部分がコイル部51の場合には、コイル部51が強磁性体62を弾性部材61の押圧力に抗して他端部23b側に吸引して、熱輸送媒体23を一方に変位させる。磁気遮蔽体63がない場合には、対向する部分がコイル部51になると、図7の上下方向に磁力によって近接するので、上下方向にしか変位しない。しかし磁気遮蔽体63によって、上下方向に吸引する磁力が遮蔽されているので、斜め下方向に吸引されることになる。これによってコイル部51の磁力によって、熱輸送媒体23を他端部23b側に変位させることができる。
またコイル部51に通電されロータ26が回転して、強磁性体62と対向する部分がコイル部51を除く部位の場合には、吸引している磁力が小さくなり、弾性部材61の押圧力によって一端部23a側に押圧されて、熱輸送媒体23を他方に変位させる。前述のようにコイル部51の磁力によって吸引したので、コイル部51がさらに回転して、磁力が弱くなるかまたはなくなると、弾性部材61の押圧力が大きくなり、熱輸送媒体23が再び自然状態の位置に配置される。
このようにコイル部51の磁力とコイル部51の回転によって、熱輸送媒体23を往復移動させることができる。モータ30と磁場印加除去装置22と移動装置24の部品を共通化して、併用することによって、小型化および低コスト化を実現することができる。
また熱輸送媒体23を磁力によって往復運動させるので、モータ30と流路とのシール構造を不要となり、構成を簡略化することができる。したがって低コストを実現することができる。
本実施形態では、強磁性体62は熱輸送媒体23の一端部23a側に配置されているが、強磁性体62と弾性部材61との配置関係を逆にしてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に関して、図8および図9を用いて説明する。本実施形態では、熱輸送媒体23には、熱伝導率に異方性を有し、往復移動する移動方向に交差する交差方向の熱伝導率が、移動方向の熱伝導率よりも大きい点に特徴を有する。熱伝導率の異方性を実現する構成として、第1実施例を図8に示し、第2実施例を図9に示している。
先ず、第1実施例に関して、図8を用いて説明する。図8に示すように、たとえば熱輸送媒体234の内部には、移動方向に間隔をあけて、交差方向に延びる高熱伝導率を有するフィラー71を複数含有している。図8では、理解を容易にするため、フィラー71を模式的に示している。フィラー71は、たとえCNTなど高熱伝導率の材料からなる。熱輸送流体41のフィラー71を除く本体部分72は、フィラー71よりも熱伝導率が低い材料からなる。したがって移動方向(図8の左右方向)に交差する上下方向(図8の上下方向)には、上下方向に延びるフィラー71によって熱が伝わりやすい。逆に、移動方向には、本体部分72によって上下方向よりは熱が伝わりにくい。
次に、第2実施例に関して、図9を用いて説明する。図9に示すように、熱輸送媒体234は、伝熱部73と断熱部74とを含んで構成される。伝熱部73は、熱伝導性に優れる材料、たとえばステンレス鋼からなる。断熱部74は、熱伝導性に劣る断熱材、たとえば樹脂からなる。伝熱部73と断熱部74とは、移動方向に短い単位で交互に積層されている。そしてたとえば、ワイヤや棒状の部材によって、配列方向に貫通させることによって、熱輸送媒体234として一体となるように構成している。したがって移動方向(図9の左右方向)に交差する上下方向(図9の上下方向)には、伝熱部73によって熱が伝わりやすい。逆に、移動方向には、断熱部74によって上下方向よりは熱が伝わりにくい。
熱輸送媒体234は、能動磁気再生器11が運転中、往復運動方向に温度差がついていることから熱量を汲み上げる(ポンピング)方向とは直交する方向の熱伝導により熱流束が発生し、損失となる。そこで本実施形態のように熱輸送媒体234は、熱伝導率が異方性を有するので、損失を抑制することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の第1実施形態では、熱輸送媒体23は、金属によって実現されているが、金属に限るものではない。また熱輸送媒体23は、固体であるが、固体であるとは流体でないことであり、ゲルおよびガラスも含む。
前述の第1実施形態では、磁場印加除去装置22は、モータ30によって永久磁石27を回転させる構成であったが、このような構成に限るものではない。たとえば磁場印加除去手段は、電磁石を用いて、電磁石に通電する電流値を変化させることで、磁気作業物質体21へ印加する磁場の大きさを容易に変更してもよい。
10…磁気ヒートポンプ 11…能動磁気再生器 21…磁気作業物質体
22…磁場印加除去装置(磁場印加除去手段) 23…熱輸送媒体
23a…一端部(放熱部) 23b…他端部(吸熱部)
24…移動装置(移動手段) 25…回転軸 26…ロータ
27…永久磁石 28…アウターヨーク(ヨーク) 30…モータ
32…斜板 40…熱交換容器 41…熱輸送流体
51…コイル部 61…弾性部材 62…強磁性体
63…磁気遮蔽体 71…フィラー 72…本体部分
73…伝熱部 74…断熱部

Claims (18)

  1. 磁気熱量効果を有する磁気作業物質で形成された磁気作業物質体(21)と、
    前記磁気作業物質体への磁場の印加および除去を繰り返す磁場印加除去手段(22)と、
    前記磁気作業物質体と接するように設けられ、前記磁気作業物質体と熱交換する長手状の熱輸送媒体(23)と、
    前記磁場印加除去手段による磁場の印加および除去に同期して、前記熱輸送媒体を前記磁気作業物質体に対して往復移動させる移動手段(24)と、を含み、
    前記熱輸送媒体は、固体であり、熱伝導率に異方性を有し、前記往復移動する移動方向に交差する交差方向の熱伝導率が、前記移動方向の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする能動磁気再生器。
  2. 磁気熱量効果を有する磁気作業物質で形成された磁気作業物質体(21)と、
    前記磁気作業物質体への磁場の印加および除去を繰り返す磁場印加除去手段(22)と、
    前記磁気作業物質体と接するように設けられ、前記磁気作業物質体と熱交換する長手状の熱輸送媒体(23)と、
    前記磁場印加除去手段による磁場の印加および除去に同期して、前記熱輸送媒体を前記磁気作業物質体に対して往復移動させる移動手段(24)と、を含み、
    前記熱輸送媒体は、固体であり、
    前記磁気作業物質体と前記熱輸送媒体との間には、熱交換を空気よりも促進する流体の促進剤が設けられていることを特徴とする能動磁気再生器。
  3. 前記熱輸送媒体は、熱伝導率に異方性を有し、前記往復移動する移動方向に交差する交差方向の熱伝導率が、前記移動方向の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の能動磁気再生器。
  4. 前記熱輸送媒体の内部には、前記移動方向に間隔をあけて、前記交差方向に延びる高熱伝導率を有するフィラー(71)を複数含有していることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の能動磁気再生器。
  5. 前記熱輸送媒体は、熱輸送する伝熱部(73)と断熱材からなる断熱部(74)とが、前記移動方向に交互に積層されていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の能動磁気再生器。
  6. 前記熱輸送媒体は、金属からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の能動磁気再生器。
  7. 前記熱輸送媒体は、熱伝導率が1W/mK以上であることを特徴とする請求項に記載の能動磁気再生器。
  8. 前記熱輸送媒体の熱伝導率と、前記磁気作業物質体の熱伝導率と差が、1W/mK以内であることを特徴とする請求項に記載の能動磁気再生器。
  9. 前記磁気作業物質体と前記熱輸送媒体と間には、熱交換を空気よりも促進する流体の促進剤が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の能動磁気再生器。
  10. 前記磁気作業物質体と前記熱輸送媒体と間には、潤滑剤が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の能動磁気再生器。
  11. 前記潤滑剤の熱伝導率は、1W/mK以上であることを特徴とする請求項10に記載の能動磁気再生器。
  12. 前記潤滑剤は、黒鉛を含む材料からなることを特徴とする請求項1に記載の能動磁気再生器。
  13. 前記熱輸送媒体は、表面を滑らかにする表面処理が施されていることを特徴とする請求項1〜1のいずれか1つに記載の能動磁気再生器。
  14. 磁気熱量効果を有する磁気作業物質で形成された磁気作業物質体(21)と、
    前記磁気作業物質体への磁場の印加および除去を繰り返す磁場印加除去手段(22)と、
    前記磁気作業物質体と接するように設けられ、前記磁気作業物質体と熱交換する長手状の熱輸送媒体(23)と、
    前記磁場印加除去手段による磁場の印加および除去に同期して、前記熱輸送媒体を前記磁気作業物質体に対して往復移動させる移動手段(24)と、を含み、
    前記熱輸送媒体は、固体である能動磁気再生器を備える磁気ヒートホンプであって、
    前記熱輸送媒体の一端部は、前記熱輸送媒体が有する熱を外部へ放熱する放熱部(23a)であり、
    前記熱輸送媒体の他端部は、外部の熱を前記熱輸送媒体に吸熱する吸熱部(23b)であることを特徴とする磁気ヒートポンプ。
  15. 請求項1〜1のいずれか1つに記載の能動磁気再生器を備え、
    前記熱輸送媒体の一端部は、前記熱輸送媒体が有する熱を外部へ放熱する放熱部(23a)であり、
    前記熱輸送媒体の他端部は、外部の熱を前記熱輸送媒体に吸熱する吸熱部(23b)であることを特徴とする磁気ヒートポンプ。
  16. 前記熱輸送媒体および前記磁気作業物質体を収容する熱交換容器(40)と、
    前記熱交換容器内に満たされる熱輸送流体(41)と、を含むことを特徴とする請求項14または請求項に記載の磁気ヒートポンプ。
  17. 前記磁場印加除去手段は、
    回転軸(25)と一体に設けられるロータ(26)と、
    前記ロータの外周部に周方向に間隔を開けて設けられる複数のコイル部(51)と、
    前記ロータの外周であって、前記熱輸送媒体および前記磁気作業物質体の外側に設けられるヨーク(28)と、
    前記各コイル部の通電を制御して、前記各コイル部と前記ヨークに回転磁場を発生させて前記ロータを回転させる制御部と、を有することを特徴とする請求項14〜16のいずれか1つに記載の磁気ヒートポンプ。
  18. 前記熱輸送媒体の他端部に設けられ、前記熱輸送媒体を一端部側に押圧する弾性部材(61)と、
    前記熱輸送媒体の一端部に設けられる強磁性体(62)と、
    回転軸(25)と一体に設けられるロータ(26)と、
    前記ロータの外周であって、前記熱輸送媒体および前記磁気作業物質体の外側に設けられるヨーク(28)と、
    前記ロータの外周部に周方向に間隔を開けて設けられる複数のコイル部(51)と、
    前記強磁性体と前記ロータとが対向する部分に設けられ、磁気を遮断する磁気遮蔽体(63)と、
    前記各コイル部の通電を制御して、前記各コイル部と前記ヨークに回転磁場を発生させて前記ロータを回転させる制御部と、をさらに含み、
    前記各コイル部の通電が制御されて前記ロータが回転して、前記強磁性体と対向する部分が通電されている前記コイル部の場合には、前記コイル部が前記強磁性体を前記弾性部材の押圧力に抗して前記一端部側に吸引して、前記熱輸送媒体を一方に変位させ、
    前記各コイル部の通電が制御されて前記ロータが回転して、前記強磁性体と対向する部分が前記コイル部を除く部位の場合には、前記吸引している磁力が小さくなり、前記弾性部材の押圧力によって前記他端部側に押圧されて、前記熱輸送媒体を他方に変位させることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1つに記載の磁気ヒートポンプ。
JP2015069953A 2015-03-30 2015-03-30 能動磁気再生器および磁気ヒートポンプ Expired - Fee Related JP6384384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015069953A JP6384384B2 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 能動磁気再生器および磁気ヒートポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015069953A JP6384384B2 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 能動磁気再生器および磁気ヒートポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016191477A JP2016191477A (ja) 2016-11-10
JP6384384B2 true JP6384384B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=57245415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015069953A Expired - Fee Related JP6384384B2 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 能動磁気再生器および磁気ヒートポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6384384B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020077669A (ja) 2018-11-05 2020-05-21 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62268966A (ja) * 1986-05-16 1987-11-21 株式会社日立製作所 磁気冷凍装置
JPS63129265A (ja) * 1986-11-18 1988-06-01 株式会社東芝 往復動型磁気冷凍装置
JP2007147136A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Toshiba Corp 磁気冷凍機
JP4917385B2 (ja) * 2006-08-24 2012-04-18 中部電力株式会社 磁気冷凍装置
JP2010196914A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Toyota Industries Corp 斜板式ピストン駆動を用いた磁気冷凍装置
JP5729050B2 (ja) * 2011-03-17 2015-06-03 日産自動車株式会社 磁気冷凍機及び磁気冷凍方法
JP5772194B2 (ja) * 2011-05-02 2015-09-02 日産自動車株式会社 熱的異方性を備えた熱伝導部材及びそれを用いた磁気冷凍機
JP5949159B2 (ja) * 2012-05-25 2016-07-06 株式会社デンソー 磁気ヒートポンプシステム
JP6000814B2 (ja) * 2012-11-13 2016-10-05 株式会社東芝 磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム
JP6060789B2 (ja) * 2013-04-16 2017-01-18 株式会社デンソー 熱磁気サイクル装置
JP5821891B2 (ja) * 2013-04-22 2015-11-24 株式会社デンソー 熱磁気サイクル装置
JP6344103B2 (ja) * 2014-07-14 2018-06-20 株式会社デンソー 熱磁気サイクル装置
JP6361413B2 (ja) * 2014-09-23 2018-07-25 株式会社デンソー 磁気ヒートポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016191477A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10443905B2 (en) Magnetocaloric refrigeration using fully solid state working medium
JP5338889B2 (ja) 磁気ヒートポンプシステム及び該システムを用いた空気調和装置
JP5677351B2 (ja) 磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム
JP6000814B2 (ja) 磁気冷凍デバイス及び磁気冷凍システム
EP2813785A1 (en) Magnetic cooling apparatus and method of controlling the same
CN103206804A (zh) 磁冷却设备及其控制方法
US7603865B2 (en) Magnetic refrigerator
WO2018135386A1 (ja) 磁気ヒートポンプ装置
CN202598944U (zh) 能够提供两种不同的排放温度的热电式热交换器
JP6384384B2 (ja) 能動磁気再生器および磁気ヒートポンプ
JP5724603B2 (ja) 磁気冷凍システム及び該磁気冷凍システムを用いた空気調和装置
EP4327040A1 (en) Cooling apparatus, system and method of manufacture
US9322579B2 (en) Thermo-magnetic cycle apparatus
JP2015169402A (ja) 空気調和機
JP6344103B2 (ja) 熱磁気サイクル装置
JP5641002B2 (ja) 磁気ヒートポンプ装置
JP2015116910A (ja) 熱交換システム
CN107300268B (zh) 具有磁制冷功能的热管组件及磁制冷设备
TWM408187U (en) Linear motor rotor having heat-dissipation device
JP6962735B2 (ja) 熱移動装置
KR101464646B1 (ko) 열전발전 혼용 와전류 제동시스템
JP2012167881A (ja) 磁気式温度調整装置の熱交換器
KR101634293B1 (ko) Mce 소재 및 imce 소재를 이용한 자기 냉각 장치
JP2020038026A (ja) 磁気冷凍装置
JP2016151393A (ja) 熱交換器及び磁気ヒートポンプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180723

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6384384

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees