JP3082186B2 - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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JP3082186B2
JP3082186B2 JP07342657A JP34265795A JP3082186B2 JP 3082186 B2 JP3082186 B2 JP 3082186B2 JP 07342657 A JP07342657 A JP 07342657A JP 34265795 A JP34265795 A JP 34265795A JP 3082186 B2 JP3082186 B2 JP 3082186B2
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祥二 青柳
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気記録装置お
よび磁気記録方法に関し、特に、磁気原反に磁気記録を
行なう技術に関する。
【0002】
【従来の技術】予め代金を支払って購入し、以降、現金
を使用することなく商品代金等の清算を行なうことがで
きる磁気カードとして、プリペイドカードが知られてい
る。プリペイドカードには、金種(500円、1000
円等)、発行日、発行者名、連番等の固有情報および前
払い金額等の可変情報が、初期情報として予め書き込ま
れている。
【0003】プリペイドカードを製造するには、まず、
磁性材料を塗布した磁気原反をカード形状に裁断する。
つぎに、所定の磁気記録用記録再生機器を用いて、裁断
したカード1枚ごとに、上述の初期情報を、所定のトラ
ックに磁気的に記録する。このようにして、所定の初期
情報を書き込んだプリペイドカードを製造することがで
きる。
【0004】しかしながら、近年のキャッシュレス時代
の到来とともに、プリペイドカードの消費量が膨大とな
り、プリペイドカードの大量供給が求めらるようになっ
た。裁断したカード1枚ごとに初期情報を書き込む上述
の製造方法では、書込作業がネックとなり生産効率が低
い。また、書込作業は作業者が手作業により行なう場合
が多く、人件費の高騰とともに製造コストの上昇を招い
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような問
題を解決するために、図13に示すように、カード形状
に裁断する前の磁気原反32に、予め初期情報を記録し
ておく方法も考えられる。この方法によれば、裁断した
カード1枚ごとに、後で初期情報を書き込むことが省略
できる。
【0006】しかし、図13に示すプリペイドカードの
製造方法には、つぎのような問題がある。第1に、磁気
原反32をカード形状に裁断する際、予め初期情報を書
き込んだトラック位置と裁断位置とがずれ易い。これ
は、以下の理由による。
【0007】磁気原反32として、一般に、合成樹脂フ
ィルム製の支持体に磁性材料を塗布し、これをロール状
に巻いたロール状の原反が用いられている。このとき様
々な原因で塗工中の原反の蛇行が起こる。また、支持体
に磁性材料を塗布し乾燥させる工程において加えられた
熱等により合成樹脂フィルムが膨張または収縮する。膨
張または収縮は、フィルム全体にわたり均一に起こるこ
とはない。このため、磁気原反32の幅は均一ではな
い。したがって、搬送ローラー等を有する搬送装置(図
示せず)により搬送される磁気原反32の耳34は、図
14に示すように、蛇行することとなる。
【0008】図13に示すように、磁気原反32に対す
る初期情報の書込みは、搬送装置に固定された磁気ヘッ
ド36により行なわれる。このため、図14に示すよう
に、初期情報の書込まれたトラック38は、搬送装置に
対しては直線状に整列する(Xの値が一定になる)こと
になるが、磁気原反32の耳34に対しては蛇行するこ
とになる。
【0009】一方、磁気原反32をカード形状に裁断す
る際、裁断の位置決めは、幅方向(X方向)について
は、磁気原反32の耳34を基準とする。このため、予
め初期情報を書き込んだトラック38に対して、裁断位
置(図14に1点鎖線で示す)が幅方向にずれてしま
う。したがって、このような製造方法で製造されたプリ
ペイドカードは、使用時に誤読み取りが発生しやすく信
頼性に欠ける。また、このような不良カードを排除しな
ければならないため、製造コストも上昇する。
【0010】この発明は、従来のこのようなプリペイド
カードなど磁気カードの製造上の問題点を解決し、裁断
後のカード外形に対するトラック38の幅方向のずれが
小さく信頼性の高い磁気カードを大量かつ安価に製造す
ることができる磁気記録装置を提供することを目的とす
る。
【0011】第2に、書き込まれた磁気情報に対応する
再生出力の変動(ばら付き)が大きい。これは、以下の
理由による。
【0012】磁気原反32は、上述の乾燥処理等によ
り、高さ方向(図13のZ方向)にも波打っている。一
方、上述のように、磁気原反32に対する初期情報の書
込みは、搬送装置に固定された磁気ヘッド36により行
なわれる。したがって、初期情報の書込みに際し、磁気
原反32と磁気ヘッド36との距離が変動する。ところ
が、初期情報の書込みに際し、磁気ヘッド36に流れる
記録書込電流は一定の大きさである。このため、磁気原
反32と磁気ヘッド36との距離の変動にともなって、
書き込まれた磁気情報に対応する再生出力が、大きくば
ら付く。
【0013】したがって、このような製造方法で製造さ
れたプリペイドカードは、使用時に誤読み取りを生じた
り、誤消去を生じたり、磁気情報の書換え時に書換え不
良が生じたりしやすく、信頼性に欠ける。また、このよ
うな不良カードを排除しなければならないため、製造コ
ストも上昇する。
【0014】この発明は、従来のこのようなプリペイド
カードなど磁気カードの製造上の問題点を解決し、書き
込まれた磁気情報に対応する再生出力のばら付きが小さ
く信頼性の高い磁気カードを大量かつ安価に製造するこ
とができる磁気記録装置を提供することを目的とする。
【0015】以上要するに、この発明は、従来のプリペ
イドカードなど磁気カードの製造上の問題点を解決し、
信頼性の高い磁気カードを大量かつ安価に製造すること
ができる磁気記録装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の磁気記録装置
は、磁気原反を搬送する搬送手段、搬送方向と平行に設
定された磁気原反上の1以上の記録トラックに対し搬送
中に所定情報を磁気的に記録する磁気ヘッドを、記録す
べき記録トラックに対応して1以上備えた磁気記録手
段、を備えた磁気記録装置において、搬送方向とほぼ平
行な磁気原反の一方の端部の位置を検出する端部位置検
出手段、端部位置検出手段の検出した磁気原反の一方の
端部の位置に基づいて、磁気原反の一方の端部と各磁気
ヘッドとの距離が磁気記録時にそれぞれ一定となるよ
う、磁気ヘッドの位置を制御する磁気ヘッド位置制御手
段、を設けたことを特徴とする。
【0017】
【0018】請求項2の磁気記録装置は、磁気原反を搬
送する搬送手段、搬送方向と平行に設定された磁気原反
上の1以上の記録トラックに対し搬送中に所定情報を磁
気的に記録する磁気ヘッドを、記録すべき記録トラック
に対応して1以上備えた磁気記録手段、を備えた磁気記
録装置において、搬送方向とほぼ平行な磁気原反の一方
の端部の近傍を、搬送方向に対し平行に裁断して基準端
部を形成する基準端部形成手段を設け、磁気ヘッドを、
基準端部形成手段に対して搬送方向と直交する方向に固
定可能に設け、基準端部と各磁気ヘッドとの距離が、磁
気記録時にそれぞれ一定となるよう構成したことを特徴
とする。
【0019】請求項3の磁気記録装置は、磁気原反を搬
送する搬送手段、搬送方向と平行に設定された磁気原反
上の1以上の記録トラックに対し搬送中に所定情報を磁
気的に記録する磁気ヘッドを、記録すべき記録トラック
に対応して1以上備えた磁気記録手段、を備えた磁気記
録装置において、磁気原反と磁気ヘッドとの距離を検出
するスペースギャップ検出手段、スペースギャップ検出
手段の検出した磁気原反と磁気ヘッドとの距離に基づい
て、磁気ヘッドの記録書込電流を制御する書込電流調整
手段、を設けたことを特徴とする。
【0020】
【用語の定義】請求項での用語の概念を、次のとおり定
義する。
【0021】「磁気原反」:少なくとも1層の磁性層
と、磁性層を支持する少なくとも1層の支持体とを備え
た、連続帯状の部材をいい、磁気書込加工、保護層塗
工、印刷等の加工の有無を問わない。
【0022】
【発明の効果】請求項1の磁気記録装置は、磁気原反の
一方の端部の位置を検出し、検出した磁気原反の一方の
端部の位置に基づいて、磁気原反の一方の端部と各磁気
ヘッドとの距離が磁気記録時にそれぞれ一定となるよう
磁気ヘッドの位置を制御することを特徴とする。
【0023】したがって、磁気原反の一方の端部が蛇行
しているような場合であっても、当該端部に沿って、各
磁気ヘッドが自動的に移動する。このため、磁気記録時
において、当該端部と各磁気ヘッドとの距離は、それぞ
れ常に一定となる。すなわち、当該端部を基準として裁
断した場合、カード外形に対する記録トラックの幅方向
のずれが小さくなる。このため、信頼性の高い磁気カー
ドを大量かつ安価に製造することができる。
【0024】
【0025】
【0026】請求項2の磁気記録装置は、基準端部形成
手段により磁気原反の一方の端部の近傍を搬送方向に対
し平行に裁断して基準端部を形成するとともに、磁気ヘ
ッドを、基準端部形成手段に対して搬送方向と直交する
方向に固定可能に設けることにより、基準端部と各磁気
ヘッドとの距離が、磁気記録時にそれぞれ一定となるよ
う構成したことを特徴とする。
【0027】したがって、磁気原反の一方の端部が蛇行
しているような場合であっても、当該端部近傍を裁断し
て、搬送方向に対し平行な基準端部を形成することがで
きる。このため、磁気記録時において、基準端部と各磁
気ヘッドとの距離は、それぞれ常に一定となる。すなわ
ち、基準端部を基準として裁断した場合、カード外形に
対する記録トラックの幅方向のずれが小さくなる。この
ため、信頼性の高い磁気カードを大量かつ安価に製造す
ることができる。
【0028】請求項3の磁気記録装置は、磁気原反と磁
気ヘッドとの距離を検出し、検出した磁気原反と磁気ヘ
ッドとの距離に基づいて、磁気ヘッドの記録書込電流を
制御することを特徴とする。
【0029】したがって、磁気原反が高さ方向に波打っ
ているような場合であっても、磁気原反と磁気ヘッドと
の距離に応じて、磁気ヘッドの記録書込電流を制御する
ことができる。このため、当該距離が大きい場合は磁気
ヘッドの記録書込電流を大きくし、当該距離が小さい場
合は記録書込電流を小さくすることにより、磁気情報間
の再生出力をほぼ同程度に保つことができる。すなわ
ち、書き込まれた磁気情報に対応する再生出力のばら付
きが小さく信頼性の高い磁気カードを大量かつ安価に製
造することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の一実施形態に
よる磁気記録装置40の全体構成を示す。磁気記録装置
40は、搬送手段である原反搬送部42、磁気記録手段
である磁気ヘッド群44、端部位置検出手段である位置
センサ46、アクチュエータ48、スペースギャップ検
出手段であるギャップセンサ50、速度センサであるレ
ーザードップラー型の速度センサ52、目印付与手段で
あるインクジェット印字装置54および制御部56を備
えている。
【0031】なお、この実施形態においては、後述する
CPU6(図5参照)およびアクチュエータ48によ
り、磁気ヘッド位置制御手段を構成している。CPU6
および後述する書込アンプ26(図5参照)により、書
込電流調整手段を構成している。また、後述するCPU
6およびD/Aコンバータ24(図5参照)により、記
録タイミング制御手段を構成している。
【0032】原反搬送部42は、固定部材(図示せ
ず)、固定部材に固定された原反巻取モータ(図示せ
ず)、固定部材に対しともに回転可能に設けられた巻取
ローラー60、繰出しローラー62、および1以上の支
持ローラー64を有している。
【0033】ロール状の磁気原反32は、繰出しローラ
ー62に保持されている。原反巻取モータにより駆動さ
れた巻取ローラー60は、支持ローラー64を介して、
磁気原反32を巻取る。原反搬送部42は、このように
して、磁気原反32をY方向に搬送する。なお、原反巻
取モータにより支持ローラー64を駆動することによ
り、原反を搬送するよう構成することもできる。
【0034】位置センサ46は、図2に示すように、投
光部46aから発せられた光のうち受光部46bに到達
する光の幅を測定することにより、磁気原反32の一方
の端部32aのX方向の位置を検出する。検出された端
部32aのX方向の位置は、制御部56に入力される。
【0035】速度センサ52は、レーザードップラー型
の速度センサである。レーザーを利用した速度計として
は、移動体の散乱光の周波数シフトから速度を求める方
法、干渉縞の間隔と明暗の周期から速度を求める方法、
スペックルパターンや回折パターンの移動から速度を求
める方法などがあり、そのいずれを利用しても基本的に
問題はない。本実施形態では移動体の散乱光の周波数シ
フトから速度を求める方法を例にとって説明する。
【0036】搬送中の磁気原反32の磁気記録面32c
にレーザ光を投光し、磁気記録面32cで反射したレー
ザ光を受光する。速度センサ52は、投光したレーザ光
の波長と受光したレーザ光の波長との差に基づいて、磁
気原反32の搬送速度を検出する。検出された磁気原反
32の搬送速度は、制御部56に入力される。
【0037】ギャップセンサ50は、図3に示すよう
に、後述する磁気ヘッド66とともにヘッド支持板68
に固定されており、ギャップセンサ50と磁気記録面3
2cとの距離d2を、レーザ光を用いて測定することに
より、磁気ヘッド66と磁気記録面32cとのスペース
ギャップd1を知ることができるよう構成されている。
ギャップセンサ50により検出されたスペースギャップ
d1は、制御部56に入力される。
【0038】アクチュエータ48は、図4に示すよう
に、DCモータ48a、本体48b、可動部48cを有
している。制御部56は、アクチュエータ48のDCモ
ータ48aを駆動することにより、可動部48c、ヘッ
ド支持板68を介して、磁気ヘッド群44をX方向に往
復動させることができる。
【0039】磁気ヘッド群44は、複数(この実施形態
においては4個)の磁気ヘッド66により構成されてお
り、各磁気ヘッド66は、アクチュエータ48の可動部
48c(図4参照)に接続されたヘッド支持板68に支
持されている。磁気ヘッド66は、制御部56の指示に
したがって、所定タイミング、所定記録書込電流の下
で、所定の記録情報を磁気原反32に書き込む。なお、
図1においては、図面の煩雑をさけるため、4個の磁気
ヘッド66のうち2個を記載し、他の2個は記載を省略
した。
【0040】インクジェット印字装置54は、制御部5
6により与えられた印字タイミングにしたがって、磁気
原反32の磁気記録面32cに、後工程のための作業用
目印を印字する。
【0041】制御部56のハードウェア構成を図5に示
す。ハードディスク2には、磁気ヘッド66の制御等を
行なうプログラム、データ等が記憶されている。主メモ
リ4には、ハードディスク2に記憶されたプログラム等
がロードされる。CPU6は、主メモリ4にロードされ
たプログラムを実行する。
【0042】キーボード8を介して、制御のためのデー
タ等が入力される。また、キーボード8、マウス10を
介して、CPU6に指令が送られる。CRT12は、制
御結果等を表示する。また、外部機器(図示せず)との
間でのプログラムや各種データの授受は、FDD(フレ
キシブルディスクドライブ)14を介して、フレキシブ
ルディスク(図示せず)により行なわれる。また、磁気
原反32に記録すべき記録情報は、別途設けられた信号
線(図示せず)を介して順次伝送され、一時的にデータ
ラッチ22に保持される。
【0043】I/Oインタフェース16は、A/Dコン
バータ18、D/Aコンバータ20、24等を介して、
CPU6と磁気ヘッド66等との間で制御信号等の授受
を行なう。
【0044】図1および図5に基づいて、磁気記録装置
40の動作を説明する。図1に示すように、磁気原反3
2は、原反搬送部42により、Y方向に搬送されてい
る。CPU6は、位置センサ46により検出され、A/
Dコンバータ18、I/Oインタフェース16を介して
入力された、磁気原反32の一方の端部32aのX方向
の位置データを取込む。
【0045】CPU6は、取込んだ端部32aのX方向
の位置データに基づいて、端部32aと磁気ヘッド66
との距離が一定となるよう、アクチュエータ48のX方
向移動量を算出する。CPU6は、算出したX方向移動
量にしたがって、I/Oインタフェース16、D/Aコ
ンバータ20を介してアクチュエータ48をX方向に移
動させる。
【0046】このように、磁気原反32の端部32aと
磁気ヘッド66との距離が一定となるよう制御すること
により、端部32aが蛇行している場合であっても、図
6に示すように、磁気ヘッド66により記録情報が書込
まれる記録トラック38と端部32aとの距離を、常に
一定に保つことができる。
【0047】したがって、後工程において印刷、裁断等
を行なう場合、端部32aを基準としてX方向の位置決
めを行なうよう構成することにより、記録トラック38
と、印刷位置、裁断位置(図6において、一点鎖線で示
す)等とのX方向のずれを、極めて小さく抑えることが
可能となる。
【0048】CPU6は、ギャップセンサ50により検
出され、A/Dコンバータ18、I/Oインタフェース
16を介して入力された、スペースギャップd1を取込
む。
【0049】CPU6は、磁気ヘッド66により書込ま
れるべき記録情報の再生出力が一定の値になるよう、所
定の数式またはテーブルにしたがって、取込まれたスペ
ースギャップd1に対応する書込アンプ26のゲインを
算出する。図7は、記録情報の再生出力を一定に保つ場
合の、スペースギャップd1と磁気ヘッド66の記録書
込電流との関係を示す図である。上述の数式またはテー
ブルは、図7に示す関係および書込アンプの特性に基づ
いて作成され、ハードディスク2に記憶されている。
【0050】CPU6は、算出したゲインにしたがっ
て、I/Oインタフェース16を介して、書込アンプ2
6を制御することにより、磁気ヘッド66の記録書込電
流を調整する。
【0051】このように、スペースギャップd1に基づ
いて磁気ヘッド66の記録書込電流を調整することによ
り、磁気原反32がZ方向に波打っている場合であって
も、記録情報の再生出力を、常に一定に保つことができ
る。
【0052】CPU6は、速度センサ52により検出さ
れ、A/Dコンバータ18、I/Oインタフェース16
を介して入力された、磁気原反32の搬送速度を取込
む。
【0053】CPU6は、磁気ヘッド66により書込ま
れるべき記録情報のY方向の磁気記録密度が一定の値に
なるよう、取込まれた搬送速度に基づいて、記録タイミ
ングを生成する。
【0054】CPU6は、生成した記録タイミングにし
たがって、I/Oインタフェース16を介して、D/A
コンバータ24の変換タイミングを制御する。すなわ
ち、データラッチ22に順次送り込まれる記録情報(デ
ジタル信号)は、上述のD/Aコンバータ24の変換タ
イミングにしたがってアナログ信号に変換され、書込ア
ンプ26で所定の記録書込電流に増幅され、磁気ヘッド
66を介して、磁気記録情報として、磁気原反32に書
込まれる。
【0055】このように、磁気原反32の搬送速度に基
づいて記録タイミングを制御することにより、磁気原反
32の搬送速度のいかんにかかわらず、書込まれるべき
記録情報のY方向の磁気記録密度を一定に保つことがで
きる。
【0056】なお、レーザドップラー型の速度センサ5
2を用いることにより、磁気原反32の搬送速度を非接
触、かつ高精度で直接検出することができる。さらに、
検出した信頼性の高い速度情報に基づいて、磁気ヘッド
66の記録タイミングを高精度で制御することができ
る。すなわち、磁気記録密度の一定性をより高めること
ができる。また、光のドップラー効果を利用するため、
磁気記録面32cに速度測定用のマーク等を付けておく
必要もない。
【0057】また、CPU6は、取込まれた磁気原反3
2の搬送速度に基づいて、磁気原反32の磁気記録面3
2cに印字されるべき作業用目印MK(図8参照)が等
間隔となるよう、印字タイミングを生成する。
【0058】CPU6は、生成した印字タイミングにし
たがって、I/Oインタフェース16を介して、インク
ジェット印字装置54の印字タイミングを制御する。す
なわち、インクジェット印字装置54に予め与えられた
印字パターンは、上述の印字タイミングにしたがって、
作業用目印MKとして、磁気原反32に書込まれる。
【0059】このように、磁気原反32の搬送速度に基
づいて印字タイミングを制御することで、磁気原反32
の搬送速度のいかんにかかわらず、書込まれるべき作業
用目印MKの間隔を一定に保つことができる。また、図
8に示すように、CPU6は、作業用目印MKと記録ト
ラック38とのY方向の位置関係が、常に一定となるよ
う制御している。
【0060】したがって、後工程において印刷を行なう
場合、作業用目印MKを基準としてY方向の位置決めを
行なうよう構成することにより、記録トラック38と、
印刷位置とのY方向のずれを、極めて小さく抑えること
が可能となる。
【0061】また、後工程において裁断等を行なう場
合、まず、作業用目印MKを基準としてY方向の位置決
めを行ない、裁断線(イ)に沿って、シート状に切り分
ける。つぎに、裁断線(イ)を基準としてY方向の位置
決めを行ない、裁断線(ロ)に沿って、カード状に打抜
く。このように構成することにより、記録トラック38
と、裁断線(ロ)とのY方向のずれを、極めて小さく抑
えることが可能となる。
【0062】なお、インクジェット印字装置54を用い
ることにより、磁気原反32に対し非接触で作業用目印
MKを付与することができる。このため、作業用目印M
Kを付与する際、磁気原反32の搬送を停止させる必要
がない。すなわち、磁気原反32への記録情報の書込作
業などに支障を来すことなく、作業用目印MKを付与す
ることができる。
【0063】なお、上述の実施形態において、端部位置
検出手段として光学式の位置センサ46を用いたが、端
部位置検出手段として、機械式、超音波式または空気式
のセンサを用いることもできる。
【0064】また、アクチュエータとして、電動式のア
クチュエータ48を用いたが、アクチュエータとして、
空気圧式または油圧式のアクチュエータを用いることも
できる。
【0065】つぎに、図9に、この発明の他の実施形態
による磁気記録装置70の構成の一部を示す。磁気記録
装置70は、搬送手段である原反搬送部42、磁気記録
手段である磁気ヘッド群44、スペースギャップ検出手
段であるギャップセンサ50、レーザードップラー型の
速度センサ52、インクジェット印字装置54、制御部
56、ならびに、書込電流調整手段であるCPU6およ
び書込アンプ26(図5参照)を備えている点で、図1
の磁気記録装置40と共通する。
【0066】しかし、図9の磁気記録装置70は、磁気
記録装置40(図1参照)と異なり、位置センサ46、
アクチュエータ48を備えていない。一方、図9の磁気
記録装置70は、磁気記録装置40と異なり、端部位置
規制手段である1以上の端部規制ローラー72、原反押
圧手段である原反押圧部74を備えている。なお、図9
の磁気記録装置70の制御部56(図5参照)において
は、位置センサ46からA/Dコンバータ18への入力
およびD/Aコンバータ20からの出力は、ともに設定
されていない。
【0067】図9に示すように、端部規制ローラー72
は、Z方向の支軸(図示せず)回りに回転可能に設けら
れている。端部規制ローラー72のX方向の位置は、調
整後、固定部材(図示せず)に対し固定することができ
る。端部規制ローラー72のX方向の位置を固定するこ
とにより、磁気原反32の一方の端部32aのX方向負
側への移動を規制することができる。
【0068】原反押圧部74は、フレーム体76、押圧
ローラー78、押圧バネ80、フレーム指示ローラー8
2を有している。押圧ローラー78は、Z方向の支軸
(図示せず)回りに回転可能に設けられている。該支軸
は、フレーム体76に固定されている。押圧バネ80の
一端80aは固定部材に固定され、他端80bはフレー
ム体76に当接している。押圧バネ80により、フレー
ム体76、押圧ローラー78を介して、磁気原反32の
他方の端部32bをX方向負側に付勢するよう構成して
いる。なお、フレーム指示ローラー82は、フレーム体
76のZ方向への移動を阻止する。
【0069】このように、磁気原反32の一方の端部3
2aのX方向負側への移動を規制するとともに、磁気原
反32の他方の端部32bをX方向負側に付勢する(図
10参照、付勢力F)ことにより、磁気原反32の一方
の端部32aを、強制的に端部規制ローラー72に当接
させることができる。
【0070】一方、図10に示すように、各磁気ヘッド
66はヘッド支持板68に支持されているが、図1の磁
気記録装置40と異なり、ヘッド支持板68は、固定部
材に固定されている。
【0071】このように、磁気原反32の一方の端部3
2aを、強制的に端部規制ローラー72に当接させると
ともに、各磁気ヘッド66を固定することにより、端部
32aが蛇行している場合であっても、図10に示すよ
うに、磁気ヘッド66により記録情報が書込まれる記録
トラック38と端部32aとの距離を、常に一定に保つ
ことができる。
【0072】したがって、図1の磁気記録装置40の場
合同様、後工程において印刷、裁断等を行なう場合、端
部32aを基準としてX方向の位置決めを行なうよう構
成することにより、記録トラック38と、印刷位置、裁
断位置(図10において、一点鎖線で示す)等とのX方
向のずれを、極めて小さく抑えることが可能となる。
【0073】なお、上述の実施形態においては、端部位
置規制手段として端部位置規制ローラー72を用いた
が、端部位置規制手段として、端部位置を規制する壁面
等を用いることもできる。壁面は固定状のものであって
もよいし、ベルトコンベアのように磁気原反32ととも
にY方向に移動するものであってもよい。
【0074】また、原反押圧手段として、フレーム体7
6、押圧ローラー78、押圧バネ80およびフレーム支
持ローラー82を備えた原反押圧部74を用いたが、原
反押圧手段は、これに限定されるものではない。
【0075】つぎに、図11に、この発明のさらに他の
実施形態による磁気記録装置90の構成の一部を示す。
図11に示す磁気記録装置90は、磁気ヘッド66を配
置したヘッド支持板68が、固定部材に固定されている
点で、図9の磁気記録装置90と共通する。
【0076】しかし、図11の磁気記録装置90は、磁
気記録装置70(図9参照)と異なり、端部規制ローラ
ー72、原反押圧部74を備えていない。一方、図11
の磁気記録装置90は、磁気記録装置70と異なり、基
準端部形成手段であるスリッター92を備えている。
【0077】スリッター92は、磁気原反32の一方の
端部32a近傍および他方の端部32b近傍を搬送方向
に平行に切り落とすスリッター刃94と、切り落とした
端部32a近傍および端部32b近傍を巻取る耳巻取部
96を有している。スリッター刃94、耳巻取部96
は、いずれも固定部材に固定されている。
【0078】図12に示すように、磁気原反32が搬送
されるにつれ、磁気原反32の端部32a近傍および端
部32b近傍は、スリッター刃94により切り落とされ
る。端部32a近傍を切り落とすことにより磁気原反3
2に形成される、搬送方向と平行な直線部分を基準端部
98という。
【0079】このように、磁気原反32の少なくとも一
方の端部32a近傍を、搬送方向と平行に切り落とすこ
とにより基準端部98を形成するとともに、磁気ヘッド
66をスリッター92に対し固定することにより、端部
32aが蛇行している場合であっても、図12に示すよ
うに、磁気ヘッド66により記録情報が書込まれる記録
トラック38と基準端部98との距離を、常に一定に保
つことができる。
【0080】したがって、後工程において印刷、裁断等
を行なう場合、基準端部98を基準としてX方向の位置
決めを行なうよう構成することにより、記録トラック3
8と、印刷位置、裁断位置(図12において、一点鎖線
で示す)等とのX方向のずれを、極めて小さく抑えるこ
とが可能となる。
【0081】なお、上述の実施形態においては、基準端
部形成手段として、スリッター刃94および耳巻取部9
6を備えたスリッター92を用いたが、基準端部形成手
段として、電動刃物、レーザー切断機等を用いることも
できる。
【0082】上述の図9の磁気記録装置70および図1
1の磁気記録装置90においては、磁気ヘッド66を固
定部材に固定するよう構成したが、磁気記録装置70、
磁気記録装置90において、図1の磁気記録装置40の
ように、位置センサ46を設けて、磁気原反32の端部
32aまたは基準端部98を検出し、検出出力に基づい
て、アクチュエータ48により磁気ヘッド66をX方向
に移動させるよう構成することもできる。このように構
成すれば、さらに高精度に、端部32aまたは基準端部
98に対する記録トラック38の位置決めを行なうこと
ができる。
【0083】上述の各実施形態においては、搬送手段と
して、固定部材、原反巻取モータ、巻取ローラー60、
繰出しローラー62および支持ローラー64を備えた原
反搬送部42を例に説明したが、搬送手段はこれに限定
されるものではない。なお、搬送速度は特に限定しない
が、1〜200m/minが、好ましい。
【0084】上述の各実施形態においては、磁気ヘッド
66を4個並べるよう構成したが、磁気ヘッド66の数
は特に限定するものではない。また、磁気ヘッド66
は、目的の再生出力が得られる残留磁束が書き込める電
磁変換素子であれば特に限定するものではないが、上述
の各実施形態においては、軟磁性体のリング型コアの狭
いギャップを持つ電磁石を用いている。必要に応じて磁
気ヘッドの加熱を防止するための冷却装置を組合せるこ
ともできる。
【0085】また、この磁気ヘッド66を用いて、磁気
原反32に記録情報を書き込む場合の記録周波数は、
0.01〜10,000KHzの範囲で対応することがで
きる。この場合の記録電流は、数mA〜数Aの範囲で対応
することができる。なお、磁気原反32への記録密度
は、10〜1000BPIが望ましい。
【0086】磁気ヘッド66と磁気原反32との距離で
あるスペースギャップは特に限定されるものではない
が、磁気原反32との接触による磁気ヘッド66の摩耗
を防止するため、非接触であることが好ましく、さら
に、上述の記録書込電流との関係を勘案すれば、100
μm以下が好ましい。
【0087】上述の各実施形態において、磁気原反32
上の記録トラック38の巾は、1〜10mm、好ましくは
2〜7mmとする。また、トラックの精度は±0.05mm
程度までの制御が可能となっている。記録トラック38
の巾が狭すぎると、大量書き込み方式では精度を上げる
のが困難となり、あまり広すぎると、このカードを使用
するための再生機器が大きくなり、プリペイドカード等
磁気カードの用途に適さないからである。
【0088】上述の各実施形態において、スペースギャ
ップ検出手段として、レーザ光を利用したギャップセン
サ50を用いたが、スペースギャップ検出手段として、
超音波式センサなどを用いることもできる。
【0089】磁気原反32の搬送速度を検出する速度セ
ンサとして、レーザードップラー型の速度センサ52を
用いたが、ロータリーエンコーダ等により支持ローラー
64等の回転速度を検出し、支持ローラー64等の回転
速度に基づいて、磁気原反32の搬送速度を算出するよ
う構成することもできる。
【0090】目印付与手段として、インクジェット印字
装置54および制御部56を用いたが、目印は必要に応
じて磁気原反32の表裏のどちらにでもつけることがで
きる。また、インクジェット印字装置54の替りにレー
ザー発生器を用いて、磁気原反32の所定の位置に、レ
ーザーパンチ穴をあけるよう構成することもできる。
【0091】なお、上述の実施形態においては、CPU
6を用いて、図1に示す制御部56の各機能を実現した
場合を例に説明したが、当該各機能の一部または全部
を、ハードウェアロジックにより実現するよう構成する
こともできる。
【0092】また、磁気原反としてロール状の磁気原反
32を例に説明したが、磁気原反はシート状のもの等で
もよく、形態は特に限定されるものではない。
【0093】上述の各実施形態において、磁気原反32
は、磁性粉、バインダー、および微量添加剤を容媒とと
もに混合して、支持体上に塗布したものである。
【0094】磁気原反32に用いる支持体としては、た
とえば、10〜1000μm厚みのポリエステルフィル
ム、塩化ビニルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム合成紙、木
材パルプ紙、ラミネート紙等のシート状の非磁性体が適
用できる。特に150〜300μm厚みのポリエステル
フィルムを支持体に用いたプリペイドカードは、支持体
の物理的強度が磁気カード用途に適しているため好まし
い。
【0095】磁気原反32に用いる磁性材料としては、
磁石の素材として有効な各種の公知の強磁性材料を用い
ることができる。たとえば、Fe, Ni, Co, Mn, Cr, O及
びこれらを主成分とする合金又は化合物等を、容融し、
或いは焼結等することにより得られる各種の磁性材料を
用いることができる。具体的には、鉄、磁鉄鉱、γ−フ
ェライト、コバルトドープのγフェライト、ストロンチ
ュウムフェライト、バリウムフェライト、クロム鋼、コ
バルト鋼、MK鋼、KS鋼、二酸化クロム、コバルト鉄、メ
タル鉄、センダスト合金、パーマロイ合金、鉄アモルフ
ァス合金等の単体又は混合物の粉体、フレーク状、シー
ト状材料等を使用することができる。
【0096】磁性層の形成方法については、とくに限定
されるものではなく、従来の周知慣用技術にしたがって
形成することができる。例えば塗布型成形、容融成形、
蒸着、スパッタリング、等の方法が用いられるが、磁性
層の厚みの調節、支持体の選択性、及び大量生産に適し
ている等の理由から塗布型が好ましい。
【0097】塗布型法において磁性層を設ける場合、塗
布液の調製に用いられる磁性材料としては、保磁力50
00エルステッド以下、平均粒径0.01〜100ミク
ロンの磁性粉が好ましく、例えばγ-Fe2O3, BaO-6Fe
2O3, センダスト合金粉、鉄アモルファス合金粉が好ま
しい。
【0098】塗布液は、水、有機溶剤等を分散媒とし
て、ボールミル、サンドミルアトライター等の攪拌・粉
砕機等により、磁性粉、湿潤剤、帯電防止剤、可塑剤、
滑剤、研磨剤、分散剤、バインダー類等を一緒に又は別
々に分散するなどして調製される。かかる塗布液中に
は、通常バインダーとして澱粉類、セルロース誘導体、
カゼイン、ポリビニルアルコール、スチレン・無水マレ
イン酸着共重合体エマルジョン、スチレン・ブタジエン
共重合体エマルジョン、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、塩酢ビ共重合体樹
脂、アルキッド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニルビニルアルコール共
重合体樹脂等が、全固形分の5〜60重量%、好ましく
は10〜50重量%程度配合される。
【0099】塗布層の形成方法については、特に限定さ
れるものではなく、従来から周知慣用の技術を用いるこ
とができる。例えば磁性層用の塗液を、前記支持体上に
塗布する方法としては、エヤーナイフコーター、ブレー
ドコーター、グラビヤコーター、カーテンコーター、ダ
イコーター、リバースロールコーター、等の適当な塗布
装置が用いられる。
【0100】塗液の塗布量についても特に限定されるも
のではなく、塗布層が目的の用途に適するに十分なる磁
気エネルギーが得られればよい。一般に乾燥重量で1〜
100g/m2 の範囲で調節される。又塗布層の構成は目
的の用途に適するよう各種の磁性材料を組合せて少なく
とも1層以上設けることができる。
【0101】磁性層の厚みは特に限定されるものではな
いが、0.3〜500μm、好ましくは、1〜100μm
である。
【0102】なお、上述の磁気記録装置40、磁気記録
装置70または磁気記録装置90を用いて、記録情報が
書き込まれた磁気原反32に、さらに磁気塗工、保護層
塗工、感熱層塗工、印刷、パンチ穴加工、偽造防止加工
等を付加することもできる。また、カード状に加工した
後、さらに磁気記録を施してもよい。このような工程を
付加することにより、磁気カードとしての機能を多様化
することができる。
【0103】なお、以上のような、更なる磁気塗工、保
護層塗工、感熱層塗工、印刷、偽造防止加工等を行なっ
たそれぞれの状態においても連続帯状の形態であれば、
磁気原反として、本発明の磁気記録装置によって記録を
行なうこともできる。
【0104】なお、上述の各実施形態においては、プリ
ペイドカードを製造するための磁気記録装置を例に説明
したが、この発明はこれに限定されるものではなく、磁
気記録後裁断して使用される磁気原反に、情報を記録す
る磁気記録装置一般に適用されるものである。本発明の
磁気記録装置は、磁気原反を搬送する搬送手段、搬送方
向と平行に設定された磁気原反上の1以上の記録トラッ
クに対し搬送中に所定情報を磁気的に記録する磁気ヘッ
ドを、記録すべき記録トラックに対応して1以上備えた
磁気記録手段、を備えた磁気記録装置において、搬送手
段に対して搬送方向と直交する方向に固定可能に設けら
れ、搬送方向とほぼ平行な磁気原反の一方の端部の位置
を規制する端部位置規制手段、磁気原反の一方の端部が
端部位置規制手段に当接するよう磁気原反を押圧する原
反押圧手段、を設け、磁気ヘッドを、端部位置規制手段
に対して搬送方向と直交する方向に固定可能に設けるよ
う構成したことを特徴とする。 本発明の磁気記録装置
は、端部位置規制手段により磁気原反の一方の端部の位
置を規制し、磁気原反の一方の端部が端部位置規制手段
に当接するよう磁気原反を押圧するとともに、磁気ヘッ
ドを、端部位置規制手段に対して搬送方向と直交する方
向に固定可能に設けるよう構成したことを特徴とする。
したがって、磁気原反の一方の端部が蛇行しているよう
な場合であっても、当該端部は、端部位置規制手段に沿
って移動する。このため、磁気記録時において、当該端
部と各磁気ヘッドとの距離は、それぞれ常に一定とな
る。すなわち、当該端部を基準として裁断した場合、カ
ード外形に対する記録トラックの幅方向のずれが小さく
なる。このため、信頼性の高い磁気カードを大量かつ安
価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による、磁気記録装置4
0の全体構成を示す図面である。
【図2】磁気記録装置40に用いられる位置センサの構
成を示す図面である。
【図3】磁気記録装置40に用いられるギャップセンサ
の構成を示す図面である。
【図4】磁気記録装置40に用いられるアクチュエータ
の構成を示す図面である。
【図5】磁気記録装置40に用いられる制御部のハード
ウェア構成を示す図面である。
【図6】磁気記録装置40による動作を説明するための
図面である。
【図7】磁気記録装置40における、ギャップスペース
と記録書込電流との関係を示す図面である。
【図8】磁気記録装置40による動作を説明するための
図面である。
【図9】この発明の他の実施形態による、磁気記録装置
70の構成の一部を示す図面である。
【図10】磁気記録装置70による動作を説明するため
の図面である。
【図11】この発明のさらに他の実施形態による、磁気
記録装置90の構成の一部を示す図面である。
【図12】磁気記録装置90による動作を説明するため
の図面である。
【図13】磁気記録装置を示す図面である。
【図14】磁気記録装置による動作を説明するための図
面である。
【符号の説明】
32・・・・・磁気原反 32a・・・・一方の端部 46・・・・・位置センサ 48・・・・・アクチュエータ 56・・・・・制御部 66・・・・・磁気ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−296381(JP,A) 特開 平6−349059(JP,A) 特開 昭50−23210(JP,A) 特開 平9−7102(JP,A) 実開 昭61−4256(JP,U) 実開 昭62−132059(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/02 G11B 5/84 B42D 15/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気原反を搬送する搬送手段、 搬送方向と平行に設定された磁気原反上の1以上の記録
    トラックに対し搬送中に所定情報を磁気的に記録する磁
    気ヘッドを、記録すべき記録トラックに対応して1以上
    備えた磁気記録手段、 を備えた磁気記録装置において、 搬送方向とほぼ平行な磁気原反の一方の端部の位置を検
    出する端部位置検出手段、 端部位置検出手段の検出した磁気原反の一方の端部の位
    置に基づいて、磁気原反の一方の端部と各磁気ヘッドと
    の距離が磁気記録時にそれぞれ一定となるよう、磁気ヘ
    ッドの位置を制御する磁気ヘッド位置制御手段、 を設けたことを特徴とする磁気記録装置。
  2. 【請求項2】磁気原反を搬送する搬送手段、 搬送方向と平行に設定された磁気原反上の1以上の記録
    トラックに対し搬送中に所定情報を磁気的に記録する磁
    気ヘッドを、記録すべき記録トラックに対応して1以上
    備えた磁気記録手段、 を備えた磁気記録装置において、 搬送方向とほぼ平行な磁気原反の一方の端部の近傍を、
    搬送方向に対し平行に裁断して基準端部を形成する基準
    端部形成手段を設け、 磁気ヘッドを、基準端部形成手段に対して搬送方向と直
    交する方向に固定可能に設け、基準端部と各磁気ヘッド
    との距離が、磁気記録時にそれぞれ一定となるよう構成
    したこと を特徴とする磁気記録装置。
  3. 【請求項3】磁気原反を搬送する搬送手段、 搬送方向と平行に設定された磁気原反上の1以上の記録
    トラックに対し搬送中に所定情報を磁気的に記録する磁
    気ヘッドを、記録すべき記録トラックに対応し て1以上
    備えた磁気記録手段、 を備えた磁気記録装置において、 磁気原反と磁気ヘッドとの距離を検出するスペースギャ
    ップ検出手段、 スペースギャップ検出手段の検出した磁気原反と磁気ヘ
    ッドとの距離に基づいて、磁気ヘッドの記録書込電流を
    制御する書込電流調整手段、 を設けたことを特徴とする磁気記録装置。
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