JP3082119U - 乾湿併用脱臭装置 - Google Patents

乾湿併用脱臭装置

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JP3082119U
JP3082119U JP2001003001U JP2001003001U JP3082119U JP 3082119 U JP3082119 U JP 3082119U JP 2001003001 U JP2001003001 U JP 2001003001U JP 2001003001 U JP2001003001 U JP 2001003001U JP 3082119 U JP3082119 U JP 3082119U
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芳人 猪又
忠義 吉田
泰人 片山
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Ebara Jitsugyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生物脱臭装置では、十分除去できない臭気を除
去する装置を提供する。 【解決の手段】カラム内に微生物を担持した単体を充填
しておき、カラム中段より、洗浄水を散水しつつ、下部
より臭気ガスを送風して担体に接触させながら上部方向
に排出する脱臭装置において、該散水装置の上方部にミ
ストセパレーターを設け、さらに腐植土を用い造粒した
ペレットで構成される層を設ける乾湿併用脱臭装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は脱臭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の産業の発達により、多種多様の臭気が発生し、市民生活において問題と なっており、悪臭防止法等の法律も制定されている。
【0003】 一般に脱臭法としては、燃焼法、、薬液洗浄法、吸着法、消臭・脱臭剤法。オ ゾン酸化法が有名であるが、生物を利用した方法、腐植土を利用した方法等も考 案されている。
【0004】 生物を利用した方法としては、特許登録1620607に充填塔にチオバチルスを担 持させた担体を入れ、メチルメルカプタンと接触させることにより脱臭する方法 が記載されている。また、特許登録1999018は連通気泡型のスポンジを担持体と した生物による脱臭方法を提唱している。一般に、生物を担持させた担体を充填 塔に収容し、担体間に臭気ガスを通して脱臭する方法を充填法と呼ぶ。この方法 は、非常にランニングコストが安く脱臭が行なえる半面、臭気濃度の大きな変化 に対応できないほか、高濃度の臭気には適さず、また希薄な臭気は除去できない 欠点を持つ。
【0005】 よって、このような脱臭装置の後段には活性炭層を設けて、十分除去できなか った臭気を吸着除去する方法が取られることが多い(産業と環境64-67,1998、臭 気の研究28(6)422-423,1997)。しかし、充填法の処理ガスは湿度が高いので、湿 気のために活性炭の脱臭能力が大幅に低下することが頻繁に見られ問題となって いる。もし、生物脱臭層の上部に直接活性炭層を設けて安定的に臭気を除去する には、積極的に除湿を行なう必要があり、電子除湿や精密な除湿フィルターを設 ける必要がある。さもなければ,生物脱臭層と活性炭脱臭層は、別々の処理カラ ムにして配管で結合し、配管を通過する過程で除湿を行う必要があり、大きな装 置となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、生物を利用した充填式脱臭方法で は十分除去できない臭気を効率的に行なう方法および効果について提案する。
【0007】
【考案が解決するための手段】
本考案の請求項1記載の脱臭装置は、カラム内に微生物を担持した担体を充填 しておき、カラム中段より、洗浄水を散水しつつ、下部より臭気ガスを送風して 担体に接触させながら上部方向に排出する脱臭装置において、該散水装置の上方 部にミストセパレーターを設け、さらに腐植土を用い造粒したペレットで構成さ れる層を設けることを特徴とした乾湿併用脱臭装置である。この装置において、 ミストセパレーターは多孔板、傾斜板、連続気泡を有したスポンジ、動植物の繊 維や合成繊維などをスプリング状にカール加工して多くの小さな弾性体を作り、 これらを結合剤で被覆結合した立体網目状の立体構造を有したロック材等何れの 方法、材料を用いても構わない。
【0008】 本考案の請求項2記載の脱臭装置は、請求項1記載の脱臭装置のうち、腐植土層 が2層以上設けられた乾湿併用脱臭装置である。腐植土の層と層の間には少なく とも10mm以上の間隙を設けることが望ましい。また、腐植土の層は2層以上で あれば何層であっても良い。
【0009】 本考案の請求項3記載の脱臭装置は請求項1記載の脱臭装置のうち、ミストセパ レーターがロック材であり、腐植土層との間隔が5mm以上、層厚が50mm以上 である乾湿併用脱臭装置である。この場合、ロック材は、動植物の繊維や合成繊 維などをスプリング状にカール加工して多くの小さな弾性体を作り、これらを結 合剤で被覆結合した立体網目状の立体構造を有したものであり、材質は問われな い。
【0010】 本考案の請求項4記載の脱臭装置は、請求項1記載の脱臭装置のうち、腐植土 層上部に活性炭層を設けた乾湿併用脱臭装置である。この場合活性炭はヤシ殻活 性炭、石炭系、石油系のいかなるものでも良く、ヨウ素や遷移金属等を添着した 活性炭であっても良い。
【0011】
【考案の実施形態】
以下、図1に従って、本装置の実施形態の1例について説明する。なお、本装 置の実施形態はこれに限定されない。
【0012】 カラム1内に微生物を担持した担体を充填した層8,9を設け、カラム中段に 設けた散水管2よりより洗浄水を散水しつつ、カラム1の下部に設けた流入管3 より臭気ガス送風して担体を充填した層8,9中の担体に接触させながら、臭気 ガス中の一部の成分を脱臭する。臭気ガスはその後、ミストセパレーター7を通 過時に飛沫が除去され、相対湿度が95%程度に保持される。飛沫を除去された該 臭気ガスは、腐植土を用い造粒したペレットで構成される層5,6を通過し、微 生物を担持した担体を充填した層8,9で除去できなかった臭気成分を吸着する 。
【0013】 図1では、腐植土を用い造粒したペレットで構成される層5,6間に10mm以 上の空隙を設けているが、構造により、層6が洗浄水の飛沫で湿潤して、ペレッ トが,崩れたり、脱臭効果が低減することがあっても、層5まで湿潤することを 防止できる構造となっている。さらに、この構造では、最下層の腐植土を用い造 粒ペレットで構成される層6は、湿気を吸着する機能を持つとともに、適宜水分 を発散させる機能を併せ持つので、上部の層5では適当な湿気を保持できる。図 1には表示されていないが、腐植土を用い造粒ペレットで構成される層5の上部 に数段の腐植土を用い造粒ペレットで構成される層を設けてもよい。また、腐植 土を用い造粒ペレットで構成される層5,6は図1に示されているように同じ層 厚である必要はなく、例えば、層6が100mm、層5が500mmのように層厚を任 意に変えても良い。
【0014】 また、ミストセパレーター7は、除湿の効果が無くてもよく、飛沫が直接、腐 植土を用い造粒したペレットで構成される層に達しない構造であれば良い。
【0015】 図2に硫化水素ガスを腐植土ペレットにより除去を行なう実験を行った結果を 示したが、処理ガスが湿潤な方が効果が高く、積極的に除湿を行なう必要がない 。
【0016】 さらに、ミストセパレーターを通過する処理ガスの抵抗が大きいと送風の為の エネルギーが多く必要となる。我々が鋭意研究したところ、ミストセパレーター 7がロック材の場合、空隙の間隔が5mm以上、層厚が50mm以上であれば、効 率良く飛沫の到達を防止でき、かつ送風のエネルギーを最小限にすることができ ることが判明した。
【0017】 一方、腐植土ペレット層は湿度を吸収し、適当な湿度にして放散する性質があ るので、必要に応じて腐植土ペレット層上部に活性炭層を設けても良い。
【0018】
【考案の実施例】
次に本考案を実施例を示す。
【0019】実施例1 図1に示した構造を持つ実験装置で脱臭の実験を行った。実験装置では、微生 物を担持させた担体の層および腐植土ペレットの層の総容積は各々1.4Lであり、 処理風量は11.5L/分であった。また、臭気ガスは人工的に調製し、空気に硫化水 素を添加し、硫化水素約50ppmとした。 表1に結果を示す。
【0020】
【表1】
【0021】 表1に示したように、硫化水素を含む空気を生物処理を行った場合、二硫化メ チルが生成されることが判明し、かつ悪臭防止法での規制対象範囲を大幅に越え ている。その処理空気を腐植土で処理すると、二硫化メチルは測定限界値以下に 低下することができた。
【0022】
【考案の効果】
このように、本考案による脱臭装置は、生物脱臭の段階で、生成される悪臭物質 も効率的に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】考案の実施形態
【図2】ガスの湿度と硫化水素の除去率
【符号の説明】
1:カラム 2:散水管 3:流入管 4:排気管 5:腐植土ペレット層 6:腐植土ペレット層 7:ミストセパレーター 8:微生物を担持した担体層 9:微生物を担持した担体層 10:排水管 11:固定台

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラム内に微生物を担持した担体を充填し
    ておき、カラム中段より、洗浄水を散水しつつ、下部よ
    り臭気ガスを送風して担体に接触させながら上部方向に
    排出する脱臭装置において、該散水装置の上方部にミス
    トセパレーターを設け、さらに腐植土を用い造粒したペ
    レットで構成される層を設けることを特徴とした乾湿併
    用脱臭装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の脱臭装置のうち、腐植土層
    が2層以上設けられた乾湿併用脱臭装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の脱臭装置のうち、ミストセ
    パレーターがロック材であり、腐植土層との間隔が5m
    m以上、層厚が50mm以上である乾湿併用脱臭装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の脱臭装置のうち、腐植土層
    上部に活性炭層を設けた乾湿併用脱臭装置。
JP2001003001U 2001-05-16 2001-05-16 乾湿併用脱臭装置 Expired - Lifetime JP3082119U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107043203A (zh) * 2017-03-07 2017-08-15 广西博世科环保科技股份有限公司 排污河重金属污染底泥的电动吸附提取方法及设备

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