JP3082000B2 - 燃料タンクの換気装置 - Google Patents

燃料タンクの換気装置

Info

Publication number
JP3082000B2
JP3082000B2 JP03146590A JP14659091A JP3082000B2 JP 3082000 B2 JP3082000 B2 JP 3082000B2 JP 03146590 A JP03146590 A JP 03146590A JP 14659091 A JP14659091 A JP 14659091A JP 3082000 B2 JP3082000 B2 JP 3082000B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pipe
fuel tank
opening
safety valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03146590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04231214A (ja
Inventor
ジュルネ モリス
イェルナール ピエール・アンドレ
ロマネ クリスチアン
Original Assignee
ポール ジュルネ ソシエテ アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ポール ジュルネ ソシエテ アノニム filed Critical ポール ジュルネ ソシエテ アノニム
Publication of JPH04231214A publication Critical patent/JPH04231214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3082000B2 publication Critical patent/JP3082000B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K15/00Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
    • B60K15/03Fuel tanks
    • B60K15/035Fuel tanks characterised by venting means
    • B60K15/03519Valve arrangements in the vent line
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K15/00Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
    • B60K15/03Fuel tanks
    • B60K15/04Tank inlets
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/2931Diverse fluid containing pressure systems
    • Y10T137/3003Fluid separating traps or vents
    • Y10T137/3084Discriminating outlet for gas
    • Y10T137/309Fluid sensing valve
    • Y10T137/3099Float responsive
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/8593Systems
    • Y10T137/86292System with plural openings, one a gas vent or access opening
    • Y10T137/86324Tank with gas vent and inlet or outlet
    • Y10T137/86332Vent and inlet or outlet in unitary mounting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Lift Valve (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンクの換気装置
に関し、特に、自動車の燃料タンクの換気装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フランス国特許公開公報第2,593,752A号
には、給油管と、オーバフロー管である第1の導管と、
ガス排出管である第2の導管と、外気採り入れ管である
第3の導管とを有する燃料タンクを備える装置が記載さ
れている。給油管の、末端は開口しており、給油時以外
には、開口に燃料キャップを装着して、管を閉じるよう
にしてある。
【0003】オーバーフロー管は、燃料タンクの内部か
ら、給油管の上端と同じ高さまで延びており、燃料タン
クから給油管へ向かう余分の燃料を溢出させるものであ
る。ガス排出管は、燃料タンクの上端から、やはり給油
管の上端と同じ高さまで延びている。ガス排出管は、タ
ンクの上部に存在する余剰空気量中に、所要の変化を起
こさせるためのものであり、また、燃料の液面に生じ得
る波動にも対処するものである。ガス排出管は、燃料キ
ャップで給油開口を閉じた状態で、給油管に連通しうる
ようになつている。
【0004】外気採り入れ管は、外部の換気手段で、装
置内に充満した燃料気化ガスを、車体外の大気中に放出
し得るものである。このことは、たとえば再給油中に生
じるものである。また、タンク中の燃料量が増加して、
燃料気化ガスが増加し、タンク内の空気に適合するタン
クの容積が減少することによって生じる、燃料タンクま
たは装置内に余分な圧力(過剰圧力)にも対処するもので
ある。さらに、外気採り入れ管は、タンクを換気して、
気化ガス及び過剰空気圧を排出するため、あるいは、自
動車が走行して燃料を消費し、圧力が低下したときに、
外気採り入れ管から、外気をタンクに採り入れて圧力を
修正するためのものである。
【0005】ヨーロッパ特許公開公報第 0,336,788A号
には、ガス排出管と外気採り入れ管との間に安全弁を設
けて、燃料タンクから燃料が漏出することを防止するよ
うにした手段が記載されている。燃料の漏出は、車体の
振動や、車体が急勾配の斜面に停止しているときや、事
故で逆立ちに転倒したときなどに生じる。
【0006】この安全弁は、燃料に浮かせたフロート
や、車体の傾斜または車体の加速、または減速に対応す
る傾動手段などによって、安全弁の出口を閉塞する弁部
材で構成してある。この傾動手段は、たとえば傾斜面の
間に装着した球体や、所要の張力のスプリングなどで構
成してある。
【0007】上記のヨーロッパ特許公開公報に記載して
あるように、安全弁は、掃気管(又は汚染防止管)である
第4の管と組み合わせて使用することができる。掃気管
は、アメリカ合衆国特許第 4,742,809号明細書に詳細に
記載してあり、燃料気化ガスを凝縮して空気を分離し、
液体に戻した燃料をタンクに送り返すようにはたらくも
のである。また、掃気管は、清浄な空気を外部へ排出で
きるようにもなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本願の発明者は、上記
各種の公知手段には、いくつかの欠点があることを見出
した。特に、安全弁の弁部材が安全弁の出口孔を閉塞す
る位置で動かなくなった状態では、過剰圧力または圧力
の不良な上昇を修正できなくなり、出口孔を通る空気通
路を介して、あるいは場合によっては、同じ孔を通る内
部から外部への空気又は気化ガス通路を介して、燃料タ
ンク中の気化ガスを排出することができなくなる。
【0009】さらに、掃気管が汚染によつて閉塞される
と、燃料気化ガスが、掃気システムに送られなくなっ
て、燃料タンク内に修正不能な過剰圧力が生じやすくな
る。
【0010】本発明は、これらの問題を解決し、かつ、
きわめて簡単な構成で、故障を起こさない、燃料タンク
の換気装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、次のように構成されている。
【0012】特に自動車用の燃料タンクの換気装置であ
って、給油管(2)(3)、オーバーフロー管(5)、ガス排
出管(6)、外気採り入れ管(9)、安全弁(8)及び掃気管
(7)を備える換気装置において、掃気管(7)又は安全弁
(8)の故障を救済するため、外気採り入れ管(9)を通し
て燃料タンクを換気する補助弁(29)(33)(51)(57)を設け
たことを特徴とする燃料タンクの換気装置。
【0013】補助弁(29)(33)(51)(57)は、安全弁(8)と
直列に設けるのがよい。
【0014】補助弁(33)を、安全弁(8)と並列に設ける
のがよい。
【0015】補助弁(29)(33)(51)(57)を、安全弁(8)に
取付けてもよい。
【0016】補助弁(33)を、給油管(2)(3)に取付けて
もよい。
【0017】補助弁(33)を、追加の導管(37)を介して、
安全弁(8)に接続してもよい。
【0018】補助弁(33)を、導通路(78)を介して、安全
弁(8)に連通させてもよい。
【0019】補助弁(33)(57)が、過剰圧力又は不足圧力
に応じて作動するものであってもよい。
【0020】補助弁(33)を、安全弁(8)の弁座(29)によ
って形成してもよい。
【0021】補助弁(33)を、安全弁(8)の圧力不足弁(5
1)と弁座(29)とによって形成してもよい。
【0022】圧力不足弁(51)を、安全弁(8)の弁座(29)
に取付けてもよい。
【0023】補助弁(33)を、安全弁(8)の弁部材(24)に
装着してもよい。
【0024】安全弁(8)、補助弁(29)(33)(51)(57)、オ
ーバーフロー管(5)の一部、ガス排出管(6)の一部、掃
気管(7)の一部、又は外気採り入れ管(9)を、すべて給
油管の末端をなす口管に取付けて、一体的な給油ヘッド
(11)を形成してもよい。
【0025】オーバーフロー管(5)の一部、ガス排出管
(6)の一部、掃気管(7)の一部を、相互に、かつ、給油
管(2)に結合して、一体的な給油本体(10)を形成しても
よい。
【0026】オーバーフロー管(5)の一部とガス排出管
(6)の一部とを、板材(13)により給油管(2)に結合し
て、一体的な給油ヘッド(11)を形成してもよい。
【0027】
【作用】補助弁(29)(33)(51)(57)によって、所要時に燃
料タンクと外気とを連通させることによつて、燃料タン
ク内の燃料気化ガスを排出し、また、燃料タンク内の過
剰圧力又は不足圧力を修正することができる。
【0028】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の給油管と各種の
導管とを、安全弁とともに示した外観図である。図1に
おいて、給油装置(1)は、管状をなす給油管(2)の上端
に、管状をなす口管(3)を連設して構成してあり、口管
(3)には、図示しない閉止キャップを装着する円形開口
(4)を設けてある。給油管(2)の下端は、図示しない燃
料タンクに接続されている。
【0029】第1の導管(5)は、燃料タンクから上方へ
立ち上がっている。導管(5)は、オーバーフロー管で、
その上端を口管(3)の上端と同じ高さにしてある。第2
の導管(6)はガス排出管で、やはり燃料タンクから、オ
ーバーフロー管とほぼ同じ高さまで延びている。第3の
導管(7)は、掃気管で、掃気または汚染防止装置から、
安全弁(8)の高さまで延びている。第4の導管(9)は、
外気採り入れ管で、図1の実施例では、安全弁(8)に取
付けてあるが、口管(3)に取付けてもよい。
【0030】導管(5)(6)及び(9)と、導管(7)と協動
する安全弁(8)とは、給油管(2)とその口管(3)とを介
して、燃料タンクの換気を行う。図1に示すように、給
油装置は、下部(10)(以下、給油本体という)及び上部(1
1)(以下、給油ヘッドという)の2つの部分で構成してあ
る。これらの2つの部分(10)と(11)とは、接合面(12)で
互いに固着されている。
【0031】給油システム(1)の本体(10)は、オーバー
フロー管(5)、ガス排出管(6)、外気採り入れ管(9)及
び給油管(2)の下半部と一体に構成して、各導管と給油
管とを、板材(13)によって互いに結合してあり、上半部
が結合面(12)に延びる一体物として形成してある。
【0032】給油装置(1)のヘツド(11)は、口管(3)
と、オーバーフロー管(5)、ガス排出管(6)、外気採り
入れ管(9)及び掃気管(7)の上半部と、安全弁(8)とを
備えている。これらの各種の部材は、たとえば適宜のプ
ラスチック材料の成型加工によって、一体的に作ってあ
る。
【0033】給油本体(10)は、基部(14)を備え、給油ヘ
ッド(11)は、基部(15)を備えている。これらの基部(14)
(15)は、隣接して装着されて、給油ヘッドと給油本体と
を恒久的に結合している。基部(15)には、横方向の通路
(15')を設けてあり、掃気管(7)の上半部と下半部とを
連通させてある。
【0034】図2は、図1の給油装置の変形例を示す。
図2の装置は、掃気管(7)を欠いている。図1と同様
に、この給油装置は、給油本体(10)を備え、やはりオー
バーフロー管(5)、ガス排出管(6)、及び給油管(2)を
備えている。これらの3種の部材を、板材(13)によって
互いに結合して、一体的なユニットを形成してある。
【0035】給油ヘッド(11)は、安全弁(8)と、オーバ
ーフロー管(5)及びガス排出管(6)の上半部と、外気採
り入れ管(9)とを備えている。給油本体(10)と給油ヘッ
ド(11)とは、やはり結合用の基部(14)(15)によって、恒
久的に結合してある。
【0036】燃料タンクは、給油管(2)と、その口管
(3)と、導管(5)(6)及び(9)と、安全弁(8)とを介し
て換気される。
【0037】図3は、給油ヘッド(11)の詳細を示すもの
で、安全弁(8)を設けた部分を示す縦断面図であり、図
4は、その平面図である。図3及び図4において、給油
ヘッド(11)の口管(3)は、開口端(17)及び(18)のある円
筒状の壁体(16)で、中空の端部が開放された円筒に形成
してある。円筒の開口端(17)の隣接部は、取付用 基部
(19)で、図示しない給油キャップを装着して、取付用基
部(19)の内部空間 (4)を閉塞し得るようにしてある。
口管(3)の中空円筒の開口端(18)には、前記の基部(15)
を設けてある。図3及び図4には、基部(15)の中の通路
(15')も示してある。開口端(18)の隣接部は、給油装置
の給油本体(10)で、2つの部材を結合することにより連
続した通路を構成し、かつ、導管(5)(6)及び(7)の下
半部と上半部とを結合してある。
【0038】安全弁(8)は、その軸線YY'が、給油ヘ
ッド(11)の軸線XX'に0度以外の角度で交差するよう
に、壁体(16)から上方に突設してある。安全弁(8)は、
下端が口管(3)の円筒状の壁体(16)内の中空部に開口し
た円筒状の頸部(20)を備えている。頸部(20)の上端に
は、開口(21)を設けてある。
【0039】掃気管(7)の上半部は、壁体(16)の内面に
沿って一体的に形成してあり、さらに頸部(20)の外壁(2
2)に沿って延び、その上端に、頸部(20)の開口(21)と同
じ高さの開口(23)を設けてある。導管(7)の上半部の反
対側の端部は、基部(15)側に延伸して、下半部に連通さ
せてある。
【0040】ヨーロッパ特許公開公報第0,336,788A号、
及び対応するフランス国特許公開公報第2,628,368A号に
記載してあるように、頸部(20)中に、閉塞部材または弁
部材(24)を、終端制止部材(25)に載置して、頸部(20)と
口管(3)の円筒状壁体(16)との交差部を閉塞するように
構成し、かつ、閉塞部材(24)が給油ヘッド(11)の中空部
内に落下しないようにしてある。
【0041】閉塞部材(24)は、フロート(26)と、弁座(2
9)に形成した開口(28)を閉止するように構成した弁体(2
7)とを備えている。
【0042】本発明の一変形例として、傾斜面に装着し
た球体や所要の張力のスプリングなどの適宜の傾動部材
によって、閉塞部材(24)の動きを制御するようにしても
よい。
【0043】弁座部材(29)は、頸部(20)と同心に形成し
て、頸部の開口(21)及び掃気管(7)の開口(23)を覆うよ
うに構成してある。弁座(29)の本体内には、フロート(2
6)と同心をなす開口(28)を設けてある。また、弁座(29)
には、開口(28)と同心をなす第2の開口(30)と、排出通
路(31)とを設けてあり、排出通路(31)は、開口(28)又は
(30)と掃気管(7)とを、掃気管の開口(23)を介して連通
するようにしてある。
【0044】弁座(29)の開口(21)及び(23)の逆側の面に
は、補助弁(33)を設けてある。補助弁(33)は、圧力過剰
又は圧力不足に応じて、スプリング(34)により作動する
弁部材(33')を備えている。補助弁(33)は、弁座(29)の
上面(32)と、弁座(29)及び頸 部(20)の上端を覆うキャ
ップ(36)の基面(35)との間に設けてある。キャップ (3
6)は、弁座(29)及び頸部(20)に気密に、かつ、取外し不
能に結合してある。キャップ(36)の外周から外気採り入
れ管を突設してある。この実施例の外気採り入れ管は、
キャップ(36)の基面(35)と弁座(29)の上面(32)とで形成
される空間を、外気に連通させる導管(9)である。
【0045】図3及び図4に示す燃料タンクの換気装置
の作動は、次のとおりである。開口(4)に燃料キャップ
を装着して、閉塞してある状態で、口管(3)内に燃料が
上昇して、フロート(26)に接触すると、閉塞部材また
は弁部材(24)は、安全弁 (8)の軸線YY'に沿って直線
的に上昇して、開口(28)を閉止し、掃気管(7)に液体が
浸入することを防止する。
【0046】燃料タンク内の圧力が、過剰又は不足する
と、空気が、導管(7)、通路(31)及び安全弁(8)の開口
(28)を通って、燃料タンクに注入されるか、又はそれか
ら排出される。同様に、燃料タンク内の蒸気圧の上昇
は、同じ経路により、揮発性ガス又は燃料からの気化ガ
スを排出することによつて、防止される。
【0047】掃気管(7)が異物によって塞がって、口管
(3)内の圧力が過剰又は不足した場合には、フロート(2
6)は、終端制止部材(25)の上に当接して、開口(28)が開
放される。掃気管(7)を通じて空気を放出したり、ある
いは、外部から新鮮空気を採り入れることによる圧力補
正ができず、また、燃料気化ガスを掃気管(7)を介して
放出することもできない。このために、燃料タンク内の
圧力が上昇して、燃料タンクに重大な損傷を与える原因
になる。
【0048】このような条件下で、補助弁(33)の弁部材
(33')が開いて、開口(30)を開放する。したがって、外
部からの新鮮空気が、外気採り入れ管(9)、開口(30)及
び開口(28)を通って流入することができ、口管(3)の内
部を外気に連通させる。このようにして、燃料タンク内
の余剰の圧力を除去し、あるいは圧力が不足する場合に
補正し、かつ、タンク内の気化ガスを排出することがで
きる。
【0049】
【第2実施例】図5は、図3の実施例の第1変形例であ
って、本発明の第2実施例の換気装置の給油管の部分の
縦断面図であり、図6は、その平面図である。両図に示
す装置は、本質的な構成要素は、図3及び図4と同じで
あり、同一符号で示してある。既述したように、口管
(3)には、開口(21)がある頸部(20)を設け、口管(3)と
頸部 (20)に沿って設けた掃気管(7)の終端に、開口(2
3)を設けてある。前記と同様に、頸部(20)の中には、終
端制止部材(25)の上に弁部材(24)を設けてある。弁部材
(24)は、フロート(26)と、弁座(29)の開口(28)に協動す
る弁体(27)とを備え、排出用通路(31)を開口(28)と掃気
管(7)の開口(23)とに接続してある。
【0050】図5及び図6の装置では、壁体(16)中に、
補助導管(37)を一体的に形成してある。補助導管(37)
は、壁体(16)に沿って延伸する第1の部分と、頸部(20)
の外壁(22)に沿って延びて、頸部(20)の開口(21)と同じ
高さの開口(38)を設けた第2の部分とがある。補助導管
(37)は、掃気管(7)と対称の位置に、安全弁(8)の軸線Y
Y’に平行に配置してある。
【0051】補助導管(37)の開口(39)は、補助弁(33)の
中に開口し、補助弁(33)は、前述のように弁部材(33')
を備えており、過剰圧力或いは不足圧力が生じたときに
作動する。
【0052】図3で述べた取付用基部(19)を、口管(3)
の開口端(17)と、補助弁ハウジング(40)との開口端(17)
(41)とを覆って取付けてある。ただし、この実施例で
は、取付用基部(19)に、外気採り入れ管(9)と連通する
連通管路(42)を設けて、外気採り入れ管(9)と補助弁(3
3)とを連通してある。
【0053】前記と同様に、安全弁(8)の頸部(20)の上
端開口(21)を覆うキャップ(36)を、気密に固着してあ
る。開口(28)は、キャップ(28)の中に形成してあり、キ
ャップ(28)を弁部材(24)の弁座(29)としてある。開口(2
8)は、排出管路(31)を 介して掃気管(7)に連通させ、
また、追加の連通管路(43)を介して追加の導管 (37)に
連通させている。
【0054】この補助弁及び安全弁の作動は、基本的に
は、図3及び図4のものと同じである。すなわち、口管
(3)の中に燃料が上昇してくると、弁部材(24)が開口(2
8)を閉止し、一方、掃気管(7)を介して、燃料タンクか
ら余剰のガスを掃気して、燃料タンクの汚染あるいは気
化を防止し、タンク内の過剰圧力又は不足圧力を修正す
る。
【0055】図5及び図6に示す装置において、掃気管
(7)が異物によって詰まり、外気への空気の流通が妨げ
られた場合には、掃気管に代わって、外気採り入れ管
(9)、補助弁(33)、補助導管(37)、連通管路(43)、開口
(28)及び口管(3)の内部を通して、燃料タンク内の圧力
が修正される。
【0056】
【第3実施例】図7は、本発明の第3実施例の換気装置
の部分を示す縦断面図、図8は、同じく平面図である
が、やはり前記の各実施例と同一の構成要素を備えてお
り、共通する部品は、同一符号で示してある。この第3
実施例でも、口管(3)に頸部(20)があり、弁部材(24)に
フロート(26)及び弁体(27)を備え、掃気管(7)の上半部
は、口管(3)の壁体(16)及び頸部(22)の外壁(22)に沿っ
て延びその上端に、開口(23)を設けてある。
【0057】この実施例では、安全弁(8)の弁座(29)
は、開口(21)と掃気管(7)の上端開口(23)とを覆うよう
に固着してあるキャップ(44)に形成してある。キャップ
(44)の座面には、上端を閉じた開口(45)を弁部材(24)と
同心に設けてある。開口(45)は、その閉じた側の端を管
路(46)に連通して、掃気管(7)の上端開口(23)と開口(4
5)とを接続している。開口(45)の他端は、弁部材(24)に
向けて開放してある。
【0058】補助弁(33)は、やはり過剰圧力又は不足圧
力に対応する弁部材(33')を備えている。弁部材(33')
は、ほぼ円筒形をなし、一端に口管(3)の内部に連通す
る管路(48)を設けたハウジング(47)の中に装着してあ
る。ハウジング(47)の他端の開口(41)は、図5の装置と
同様に、連通管路(42)を介して、外気採り入れ管(9)に
連通してある。
【0059】図7及び図8の装置の作動は、次のとおり
である。燃料タンク内に過剰圧力又は不足圧力が生じる
か、あるいは、取付用基部(19)の内部空間(4)に向かっ
て燃料が上昇すると、弁部材(24)は、前記と同様に作動
する。
【0060】弁部材(24)、より正確には弁体(27)が、開
口(45)に密着して閉止し、掃気管(7)と口管(3)との連
通を閉塞したり、あるいは掃気管(7)が詰まった場合
に、燃料タンク内の過剰圧力又は不足圧力又は気化ガス
は、補助弁(33)を介して外気採り入れ管(9)と口管(3)
の内部とを連通する連通管路(48)を通して、補助弁(33)
を通って放出される。
【0061】
【第4実施例】図9は、本発明の換気装置の第4実施例
を示す縦断面図、図10は、その作動した状態を示す図
であり、この実施例でも、頸部(20)に、フロート(26)と
弁体(27)を設けた弁部材(24)を設けてある。掃気管(7)
は、やはり口管(3)の壁体(16)と頸部(20)の外壁(22)に
沿って延び、末端に開口(23)を設けてある。
【0062】図9及び図10の実施例では、安全弁(8)
の弁座(29)自体に開口(28)を設けてあり、かつ、開口(2
1)と掃気管(7)の開口(23)の上方に可動に装着してあ
る。弁座(29)の周縁とキャップ(36)の基部(38)との間
に、弁体を囲むスプリング(49)を設けて、弁座(29)を開
口(21)と(23)との上に密着させてある。したがつて、弁
座(29)は、頸部(20)の外壁(22)と掃気管(7)の壁体との
上端に対して、密着して保持される。キャップ(36)に
は、弁座(29)と基部(35)との間に外気採り入れ管(9)を
取付けてある。
【0063】図9及び図10に示すように、第2の頸部
(20')を、頸部(20)の外側と同心に隙間を設けて、(頸部
(20)と同様に)壁体(16)から突設し、頸部(20)の開口(2
1)と同一面で開口させてある。2つの頸部(20)と(20')
との隙間は、壁体(16)に沿って延びる掃気管(7)に接続
してあり、その上端を頸部(20)の開口(21)と同じ高さと
して、掃気管(7)の上半部の開口端を構成させてある。
キャップ(36)は、安全弁(8)を囲む円形をなし、外側の
頸部(20')の外壁に気密に固着してある。
【0064】弁座(29)には、弁部材(24)と同心に、第1
の開口(28)を設けてある。第1の開口(28)は、不足圧力
弁(51)を設けた室(50)に連通してある。不足圧力弁(51)
には、開口(52)に係合する弁部材(51')を設けてあり、
開口(52)を開くと、室(50)と外部とが、外気採り入れ管
(9)を介して連通するようにしてある。
【0065】さらに、弁座(29)には、室(50)と掃気管
(7)の外端とを互いに連通させる連通管路(31)を設けて
ある。この実施例では、開口端(23)は円環状である。弁
座(29)は、この場合、不足圧力又は過剰圧力に対応する
補助弁(33)として作動する不足圧力弁(51)と協動する。
【0066】この実施例の作動を、掃気管(7)が詰まっ
た場合、又は弁部材(24)が開口(28)に密着して閉止した
場合について、説明する。
【0067】燃料タンク内に過剰圧力が生じて、内側の
頸部(20)内の圧力が増加すると、弁座(29)に上向きの推
力がはたらき、図10のように、スプリング(49)に抗し
て上昇する。そのため、内部の空気は、図10に矢印
(F)で示すように、外気採り入れ管に向かって流れ、か
つ、掃気管(7)が詰まっていなければ、それにも流れ
る。
【0068】一方、掃気管(7)が詰まっていて、弁部材
(24)が終端制止部材(25)に当接した状態で、燃料タンク
内の圧力が減少すると、不足圧力弁(51)が作動して、外
気が、外気採り入れ管(9)、開口(52)、室(50)及び開口
(28)を通って、口管(3)の中に流入する。
【0069】
【第5実施例】図11は、本発明の第5実施例の縦断面
図で、これは図5と図6及び図9と図10に示した装置
を組み合わせたものである。図11に示す装置では、図
5と図6と同様に、口管(3)に、安全弁(8)、掃気管
(7)の端部、追加の導管(37)(既述のものと同じ)及び補
助弁(33)を設けてある。
【0070】安全弁(8)の弁座(29)には、一端を閉止し
た開口(28)を設けてある。弁座(29)は、開口(28)、掃気
管(7)の開口端(33)、及び追加の導管(37)の開口端(38)
を覆って、密着するように設けてある。弁座(29)の周縁
と、内側の頸部(20)及び2 つの導管(37)(7)の端部を
覆うキャップ(36)の基部(35)との間に、スプリング (4
9)を設けて、弁座(29)を密着位置に保持するようにして
ある。前述の実施例と同様に、頸部(20)の外側を囲ん
で、第2の頸部(20')を設け、両者の間に形成された円
形の隙間を、壁体(16)に沿って延びる管路(7)及び(37)
に接続してもよいことは、云うまでもない。弁座(29)に
は、1個のみの開口(28)を設けて、管路(31)で掃気管
(7)に、管路(43)で追加の管路(37)に連通させてある。
【0071】作動に際して、燃料タンク内に過剰圧力又
は不足圧力が生じ、掃気管(7)が塞がっていると、空気
は、外気採り入れ管(9)、連通管路(42)、弁(33)、管路
(37)の開口端(39)、管路(37)、連通管路(43)及び開口(2
8)を通って、流入し又は排出される。弁体(27)が開口(2
8)に密着して閉止した状態で、燃料タンク内に過剰圧力
が生じると、弁座(29)が上昇して、余分な圧力は、追加
の導管(32)から補助弁(33)を通って排出される。この実
施例における補助弁(33)の主機能は、弁座(29)によっ
て、過剰圧力排除弁として作用する。
【0072】
【第6実施例】図12は、本発明の換気装置の第6実施
例の縦断面図、図13は、図12の A−A線における
断面図である。この実施例では、頸部(20)に、その開口
(21)を覆う頭部壁(53)を設けてあり、それに弁部材(24)
と同心の開口(28)をあけてある。頭部壁(53)の上方に、
ほぼ円筒形をなす弁箱(59)を、安全弁(8)の軸線YY'
と直交して、一体的に設けてある。この弁箱(59)は、こ
の実施例では、補助弁(33)のハウジングで、基壁(60)及
び開口端(61)を有する。
【0073】弁箱(59)の中に、断面がU字形で、弁箱(5
9)の内面形状と合致する形状の第1中空部材(62)を取付
けてある。中空部材(62)の基部(63)は、突起(64)(図1
3参照)によって弁箱(59)の基壁(60)から離間させてあ
る。基部(63)から、弁箱(59)の側壁から半径方向に離間
した側壁(65)を、弁箱の開口端(61)側へ向けて延びて、
両側壁に間に導通路(66)を形成してある。導通路(66)
は、基壁(60)と基部 (63)との間の空間、及び中空部材
(62)と弁箱(59)との側壁の間の空間で構成される。導通
路(66)の開口端(61)側は、側壁(65)から半径方向に突設
したフランジ (67)を、弁箱(59)の側壁の内面に密着さ
せ、かつ、パッキング環(68)によって気密を保ってい
る。
【0074】導通路(66)は、弁箱(59)の基壁(60)に設け
た開口を介して掃気管(7)に連通し、一方、開口(28)を
介して頸部(20)の内部に連通してある。第1中空部材(6
2)には、それと同軸をなし、第1中空部材の延長部分を
形成する第2中空部材(69)を設けてある。第2中空部材
(69)の末端部(70)は、第1中空部材(62)ののフランジ
(67)の位置に設けてある。末端部(70)は、長さ方向の断
面形を逆「S」字状に形成してある。かくして、第1中空
部材(62)の基部と、第2中空部材(69)の末端部(70)との
間に、空室(71)を形成してある。
【0075】「S」字の空間において、第2中空部材(69)
に、過剰圧力弁(72)及び不足圧力弁(73)を取付けてあ
る。第2中空部材(69)の末端部(70)から、弁箱(59)の側
壁から半径方向に離間する側壁(74)が、弁箱(59)の開口
端(61)に向けて延びて、両側壁の間に導通路(75)を形成
している。導通路(75)は、2つの側壁と、第1中空部材
(62)のフランジ(67)、及びもう1つのフランジ(76)とに
よって限定される。フランジ(76) は、第2中空部材(6
9)の側壁(74)から突設してある。導通路(75)は、フラン
ジ (76)及びパッキング環によって気密にしてある。
【0076】連通路(75)は、頸部(20)の頭部壁(59)に導
通路(75)の位置に合わせて形成した開口(77)を介して、
頸部(20)の内部に連通し、かつ、第2中空部材(69)の側
壁(74)に形成した開口(78)を介して、2つの中空部材(6
2)と(69)との間の空間(71)に連通している。
【0077】この実施例の作動は、次のとおりである。
正常な条件下では、安全弁(8)及び掃気管(7)を通し
て、燃料気化ガスが排出され、燃料タンク内の過剰圧力
又は不足圧力が修正される。空気又は気化ガスの流れ
は、開口(28)、導通路(66)及び掃気管(7)を通って、適
切に行われる。
【0078】弁体(27)が弁座に当接して開口(28)を閉止
したときには、開口(77)、連通路(75)、開口(78)、空間
(71)、過剰圧力弁(72)と不足圧力弁(73)、及び外気採り
入れ管(9)を通して、燃料気化ガスを排出し、燃料タン
ク内の過剰圧力を修正する。
【0079】掃気管(7)が詰まった場合にも、全く同じ
経路で、燃料気化ガスの排出又は燃料タンク内の過剰圧
力又は不足圧力の修正が行われる。
【0080】
【その他の実施例】以上に説明した各種の安全弁及び補
助弁の実施例は、たとえば図2に示したような掃気管を
備えない換気装置にも、当然に使用できることは言うま
でもない。このことを、図14ないし図17に基づい
て、詳細に説明する。
【0081】図14及び図15には、円筒状の壁体(16)
を備える口管(3)を示してある。頸部(20)内に設けた弁
部材(24)は、フロート(26)と弁体(27)を備えている。こ
れらは、すべて図3で説明したものである。
【0082】頸部(20)の上方には、その開口(21)を覆う
ように、上下可動の弁座(29)を取付けてある。弁座(29)
には、弁部材(24)と同心に開口(28)を設けてあり、弁座
(29)の周縁とキャップ(36)の基部(35)との間に装着した
スプリング(49)により、弁座(29)を開口(21)の上に圧着
させ、キャップ(36)の基部(35)と弁座(29)との間に、外
気採り入れ管(9)を設けてある。キャップ(36)は、頸部
(20)に気密に固着してあり、その内壁と弁座(29)の外縁
との間に隙間を設けてある。前述と同様に、弁部材(24)
の主機能は、燃料タンクから上昇した燃料が開口(28)と
外気採り入れ管(9)へ流れることを防止するものであ
り、一方、燃料タンク内の過剰圧力又は不足圧力を開口
(28)及び外気採り入れ管(9)を通して修正し、かつ、シ
ステム中の燃料気化ガスを放出し得るものである。
【0083】図15に示すように、弁部材(24)が弁座(2
9)に当接して、開口(28)を閉じている場合には、燃料タ
ンク内に生じた過剰圧力は、外気採り入れ管(9)を通っ
て放出される。そのため、頸部(20)の内圧がスプリング
(49)の弾圧力よりも大きくなると、弁座(29)が持ち上げ
られて開口(28)を開放し、空気又は気化ガスは、キャッ
プ(36)の内周面と弁座(29)の周縁との間を通って、外気
採り入れ管(9)から放出されるようにしてある。すなわ
ち、この実施例では、弁座(29)とスプリング(49)とによ
って、補助弁(33)を構成してある。
【0084】図16及び図17は、もう1つの変形実施
例を示すものである。両図に示すように、円筒状の頸部
(20)の頭部壁(53)の中心に開口(54)を設けて、頸部(20)
の内部と、頭部壁(53)と一体的に形成してある外気採り
入れ管(9)とを直結してある。頸部(20)の中には、開口
(54)を閉止するための弁体(27)を備える弁部材(24)を設
けてある。
【0085】弁部材(24)の中心軸に沿って、筒孔(55)を
有する内管を形成し、筒孔(55)を弁体(27)の高さの上下
両側に沿って設け、その下方に延ばしてある。弁部材(2
4)には、半径方向に2つの孔(56)を設けて、筒孔(55)と
頸部(20)の内部とを接続してある。筒孔(55)の中には、
弁体(27)よりやや高い位置に補助弁(57)を装着してあ
る。弁部材(24)の上端側の筒孔(55)の末端に開口(58)を
設けて、外気採り入れ管(9)と筒孔(55)とを連通してあ
る。補助弁(57)は、過剰圧力又は不足圧力に対応して、
開口(58)を開閉するように制御する。
【0086】正常な作動状態では、燃料タンク内の過剰
又は不足圧力は修正され、燃料気化ガスは、筒孔(55)、
孔(56)及び開口(54)を経て、外気採り入れ管(9)へ放出
される。一方、前述したように、弁体(27)が頭部壁(53)
に形成してある弁座に当接して(開口(54)を閉じた)状態
では、図17に示すように、補助弁(57)が作動し、開口
(58)と筒孔(55)とを介して外気採り入れ管(9)に連通さ
せて、燃料タンク内の圧力の過剰又は不足を修正する。
【0087】以上の説明は、好ましい各種の実施例に基
づいて述べたものであり、本発明は、上述の内容に限定
されるものではなく、発明の本質を逸脱しない範囲の変
形応用を含むものである。
【0088】
【発明の効果】(a) 口管(3)内の燃料が上昇して、安
全弁(8)の弁部材(24)が開口(28)を閉じたときに、補助
弁(29)(33)(51)(57)によって燃料タンクと外気とを連通
して、タンク内の余分な気化ガスの排出や、過剰圧力又
は不足圧力の修正をすることができる。
【0089】(b) 掃気管(7)が異物などで詰まったと
きにも、同じく補助弁を通して、気化ガスを排出し、過
剰圧力又は不足圧力を修正するので、正常な安全運転を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給油管と付属の各種の導管とを、安全弁ととも
に示す外観図である。
【図2】掃気管を備えない給油管と各種の導管とを示す
外観図である。
【図3】図1の給油管に、本発明の第1実施例の安全弁
を設けた縦断面図である。
【図4】図3の装置の平面図である。
【図5】図3の装置の第1変形例である、本発明の第2
実施例の縦断面図である。
【図6】図5の装置の平面図である。
【図7】図3の装置の第2変形例である、本発明の第3
実施例の縦断面図である。
【図8】図7の装置の平面図である。
【図9】図3の装置の第3変形例である。本発明の第4
実施例の縦断面図である。
【図10】図9の装置の作動状態を示す縦断面図であ
る。
【図11】図3の装置の第4変形例である、本発明の第
5実施例の縦断面図である。
【図12】図3の装置の第5変形例である、本発明の第
6実施例の縦断面図である。
【図13】図12のA−A線における平面断面図であ
る。
【図14】図2の装置の給油管に、本発明の換気装置を
設けた他の実施例の縦断面図である。
【図15】図15の装置の作動状態を示す縦断面図であ
る。
【図16】図14の装置を変形した、本発明のさらに他
の実施例を示す縦断面図である。
【図17】図16の装置の作動状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
(1)給油装置 (2)給油管 (3)口管 (4)円形開口 (5)オーバーフロー管 (6)ガス排出管 (7)掃気管 (8)安全弁 (9)外気採り入れ管 (10)給油本体 (11)給油ヘッド (12)接合面 (13)板材 (14)(15)基部 (15')通路 (16)壁体 (17)(18)開口端 (19)取付用基部 (20)頸部 (21)開口 (22)外壁 (23)開口 (24)弁部材 (25)終端制止部材 (26)フロート (27)弁体 (28)開口 (29)弁座 (30)開口 (31)排出通路 (32)開口 (33)補助弁 (34)スプリング (35)キャップ基部 (36)キャップ (37)導管 (38)(39)開口 (40)補助弁ハウジング (41)開口 (42)(43)連通管路 (44)キャップ (45)開口 (46)管路 (47)補助弁ハウジング (48)連通管路 (49)スプリング (50)室 (51)弁 (52)開口 (53)頭部壁 (59)弁箱 (60)基壁 (61)開口端 (62)第1中空部材 (63)基部 (64)突起 (65)側壁 (66)導通路 (67)フランジ (68)パッキング環 (69)第2中空部材 (70)末端部 (71)空室 (72)過剰圧力弁 (73)不足圧力弁 (74)側壁 (75)導通路 (76)フランジ (77)(78)開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスチアン ロマネ フランス国 60430 ノアイーユ リュ ドゥ パリ 57 (56)参考文献 特開 昭61−141127(JP,A) 特開 昭61−125829(JP,A) 米国特許4742809(US,A) 仏国特許出願公開2593752(FR,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 15/02 F02M 33/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用の燃料タンクの換気装置であっ
    て、前記タンクに接続されている頸部と開口とを備えた
    給油管と、開口を選択的に閉鎖し密閉する手段と、前記
    頸部に接続されていて過剰量の燃料を大気中に排出する
    ことができるオーバーフロー管と、前記頸部に接続され
    ていて給油管が閉鎖されている間、前記タンクを連続的
    に排気する通路を形成することができる弁とを備えてい
    て、前記弁が、通常の運転時には、前記オーバーフロー
    管を経てタンクを大気へ連結するため開口位置にある安
    全弁と、前記安全弁の故障に応答して、前記安全弁が閉
    鎖位置にある場合に、タンクの連続排気を確実に行うた
    めの補助弁を具備していて、ここに、前記オーバーフロ
    ー管が、ガス排出管と、掃気管と外気採り入れ管を具備
    し、前記弁が、給油管の頸部と接続している第1開口
    と、掃気管と接続している第2開口とを具備していて、
    前記安全弁が、閉鎖位置に変わることによって、タンク
    から燃料が前記外気採り入れ管の中に漏出するのを防止
    し、掃気管と外気採り入れ管を介して、タンクの内部と
    外気の間の圧力差の修正を行い、前記補助弁が、安全弁
    が故障している間、補正を行うことを特徴とする自動車
    用の燃料タンクの換気装置。
  2. 【請求項2】 補助弁を、安全弁と直列に設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの換気装置。
  3. 【請求項3】 補助弁を、安全弁と並列に設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの換気装置。
  4. 【請求項4】 補助弁を、安全弁に取付けたことを特徴
    とする請求項1に記載の燃料タンクの換気装置。
  5. 【請求項5】 補助弁を、給油管に取付けたことを特徴
    とする請求項1に記載の燃料タンクの換気装置。
  6. 【請求項6】 補助導管を、安全弁と補助弁に接続した
    ことを特徴とする請求項5に記載の燃料タンクの換気装
    置。
  7. 【請求項7】 補助弁を、開口を介して、安全弁に連通
    させたことを特徴とする請求項4に記載の燃料タンクの
    換気装置。
  8. 【請求項8】 補助弁が、過剰圧力又は不足圧力に応じ
    て作動するものであることを特徴とする請求項1に記載
    の燃料タンクの換気装置。
  9. 【請求項9】 補助弁を、安全弁の弁座によって形成し
    たことを特徴とする請求項4に記載の燃料タンクの換気
    装置。
  10. 【請求項10】 補助弁を、安全弁の圧力不足弁と弁座
    とによって形成したことを特徴とする請求項4に記載の
    燃料タンクの換気装置。
  11. 【請求項11】 圧力不足弁を、安全弁の弁座に取付け
    たことを特徴とする請求項10に記載の燃料タンクの換
    気装置。
  12. 【請求項12】 補助弁を、安全弁の弁部材に取付けた
    ことを特徴とする請求項4に記載の燃料タンクの換気装
    置。
  13. 【請求項13】 安全弁、補助弁、オーバーフロー管の
    一部、ガス排出管の一部、掃気管の一部、又は外気採り
    入れ管を、すべて給油管の末端をなす口管に取付けて、
    一体的な給油ヘッドを形成したことを特徴とする請求項
    1に記載の燃料タンクの換気装置。
  14. 【請求項14】 オーバーフロー管の一部、ガス排出管
    の一部、掃気管の一部を、相互に、かつ、給油管に結合
    して、一体的な給油本体を形成したことを特徴とする請
    求項1に記載の燃料タンクの換気装置。
  15. 【請求項15】 オーバーフロー管の一部とガス排出管
    の一部とを、板材により給油管に結合して、一体的な給
    油ヘッドを形成したことを特徴とする請求項14に記載
    の燃料タンクの換気装置。
JP03146590A 1990-05-23 1991-05-23 燃料タンクの換気装置 Expired - Fee Related JP3082000B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9006434 1990-05-23
FR9006434A FR2662400B1 (fr) 1990-05-23 1990-05-23 Dispositif de circuit de ventilation d'air d'un reservoir de carburant.

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04231214A JPH04231214A (ja) 1992-08-20
JP3082000B2 true JP3082000B2 (ja) 2000-08-28

Family

ID=9396881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03146590A Expired - Fee Related JP3082000B2 (ja) 1990-05-23 1991-05-23 燃料タンクの換気装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5255702A (ja)
EP (1) EP0459866B1 (ja)
JP (1) JP3082000B2 (ja)
DE (1) DE69100466T2 (ja)
ES (1) ES2047385T3 (ja)
FR (1) FR2662400B1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3177978B2 (ja) * 1990-07-18 2001-06-18 カシオ計算機株式会社 デジタルフィルタの係数設定方法
US5327934A (en) * 1993-06-07 1994-07-12 Ford Motor Copany Automotive fuel tank pressure control valve
IT1284714B1 (it) * 1996-07-30 1998-05-21 Ergom Materie Plastiche Spa Gruppo di bocchettone del serbatoio del carburante di un veicolo.
EP0931230B1 (en) * 1996-10-09 2004-05-12 G.T. Products, Inc. Apparatus and method for calibrating float valve
KR100508313B1 (ko) * 1997-12-23 2006-05-16 에르곰 마테리 플라스티체 에쎄뻬아 자동차연료탱크용필러파이프유니트
DE19810093C2 (de) * 1998-03-10 2002-03-14 Stefan Schiebold Entlüftungsventil
DE19936161C1 (de) * 1999-07-31 2001-03-08 Freudenberg Carl Fa Sicherheitsventil insbesondere für eine Betankungsentlüftungsleitung
DE19939360B4 (de) * 1999-08-19 2005-01-20 Daimlerchrysler Ag Kraftstoff-Behältersystem
US6422255B1 (en) * 2000-08-03 2002-07-23 Bombardier Motor Corporation Of America Multi-function valve having a movable seat and needle
KR101316841B1 (ko) * 2010-12-09 2013-10-10 현대자동차주식회사 차량용 압축가스 안전 배출 장치

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2221938A5 (ja) * 1973-03-14 1974-10-11 Journee Paul
US4000828A (en) * 1975-06-02 1977-01-04 Stant Manufacturing Company, Inc. Gas tank cap with roll-over valving
JPH039466Y2 (ja) * 1985-02-23 1991-03-08
FR2593752A1 (fr) * 1986-01-24 1987-08-07 Renault Dispositif de limitation de remplissage d'un reservoir a carburant, notamment pour vehicule automobile
FR2601929B1 (fr) * 1986-07-23 1989-07-28 Peugeot Dispositif d'aeration d'un reservoir de carburant
IT208359Z2 (it) * 1986-11-18 1988-05-28 Gilardini Spa Valvola di sicurezza per serbatoi di carburante per autoveicoli
FR2628368B1 (fr) * 1988-03-08 1991-07-19 Journee Paul Sa Clapet de securite pour circuit de ventilation d'un reservoir de carburant pour vehicules automobiles
US4893643A (en) * 1989-02-27 1990-01-16 General Motors Corporation Tank vapor vent valve assembly with improved overfill protection
JP2559486B2 (ja) * 1989-04-17 1996-12-04 日産自動車株式会社 燃料タンクの燃料遮断弁装置
US4974645A (en) * 1990-01-09 1990-12-04 Ford Motor Company Non-expulsive fuel filler assembly

Also Published As

Publication number Publication date
FR2662400B1 (fr) 1992-07-31
EP0459866B1 (fr) 1993-10-06
JPH04231214A (ja) 1992-08-20
DE69100466T2 (de) 1994-01-27
DE69100466D1 (de) 1993-11-11
EP0459866A1 (fr) 1991-12-04
FR2662400A1 (fr) 1991-11-29
ES2047385T3 (es) 1994-02-16
US5255702A (en) 1993-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6866058B1 (en) Fuel tank vent system with liquid fuel filter
US5570672A (en) Fuel evaporative emission treatment system
TWI246474B (en) Method and system for controlling liquid fuel and vapor flow during refueling of a motor vehicle fuel tank
JP3082000B2 (ja) 燃料タンクの換気装置
US6003539A (en) Differential pressure regulating valve and liquid shut-off valve device
EP1297984B1 (en) Controlling fuel tank vapor venting during refueling
US20020062861A1 (en) Fuel tank vent control valve
US6508263B1 (en) Float operated fuel tank vapor vent valve
US7287542B2 (en) Shutoff valve for mechanically sealed ORVR system
US6058970A (en) Refueling vapor recovery system with differential pressure valve
US5687762A (en) Fuel fill and vapor venting value unit for fuel tanks
US5230360A (en) Venting system for a fuel tank
JPH06206455A (ja) 燃料タンクの給油口装置
US5029722A (en) Fuel vapor control system
JPH10184476A (ja) 車両用燃料タンク
JPH0538975Y2 (ja)
US20220242226A1 (en) Capless closure assembly for fuel-tank filler pipe
JPS60255531A (ja) 自動車用燃料タンク
JPH0134702Y2 (ja)
JPH0433133Y2 (ja)
JPH0336422Y2 (ja)
JP3055952B2 (ja) 車両の燃料タンク装置
JP3788264B2 (ja) 給油システム
JPH0714047Y2 (ja) 車両用燃料タンク
TWM647916U (zh) 燃油箱雙向閥

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080630

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees