JP3081927U - ランチョンマット兼用屏風 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 二枚の台紙に模様、色彩、印刷等を施した薄
紙の被覆材を覆設することによって屏風を構成し屏風全
体にラミネート加工を施し、ランチョンマットとしても
利用できるランチョンマット兼用屏風を提供する。 【構成】 所定間隔をおいて横に並べた厚紙材からなる
長方形の台紙１、２を文字又は紋様、模様、色彩等の意
匠を施した薄紙材からなる被覆材３で覆設することにっ
て屏風Ａを構成し、この屏風Ａ全体にラミネート加工４
を施したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は小型の屏風に関するもので、例えば内裏雛や五月人形の背景として衝 立状に立てたり、会食の際に使用するランチョンマットとして利用できるもので 、表裏両面に様々な絵、文字、紋様、模様、色彩等の意匠を施すが、表面にはそ の場の環境に合った絵、模様、紋様、色彩等の意匠を施したランチョンマット兼 用屏風に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、屏風は祝賀、冠婚等の会場に設置する大型のものから、桃の節句の雛段 に飾った内裏雛や端午の節句に飾る五月人形や兜の背景に設置する小型のものま で各種提供されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、これらの屏風は何れも古来の伝統に従い、蝶番状のものを介して交互 に折り返す折畳式の構造のもので、室内装飾品として使用する以外には殆ど利用 されないものであった。 又、大型の屏風は一枚一枚が木材を使って襖のような構造になっているので製 造に手間がかかり、高価なものになっていた。 本考案は横に並べた長方形の厚紙材の台紙二枚を、貼り絵又は印刷を施した薄 紙材の被覆材で被覆することによって屏風を構成し、屏風全体にラミネート加工 を施してランチョンマットとしても利用できるランチョンマット兼用屏風を提供 することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、所定間隔をおいて横に並べた厚紙材からな る長方形の台紙１、台紙２を絵、貼り絵、紋様、模様又は印刷の意匠を施した薄 紙材からなる被覆材３で覆設することによって屏風Ａを構成し、この屏風Ａ全体 にラミネート加工４を施したものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００６】 図１は開いた状態の本考案の正面図で、図２は二枚の台紙を並べた状態の図、 図３は図１におけるＩＩＩ−ＩＩＩ断面図、図４は本考案を雛人形の背景に設置 した状態を示した図，図５はランチョンマットとして利用した状態の図で、図中 の符号Ａは屏風を示し、Ｂはランチョンマットを示す。

【０００７】 １、２は屏風Ａの芯材となる台紙で、硬質紙や軽量の合成樹脂板等からなる長 方形の板材で、この台紙１、２は図２に示したように縦長の状態で所定の間隔を 置いて並べて設置する。

【０００８】 ３は被覆材で、前記のように並べて設置した台紙１、２全体を薄い紙等で接着 剤等を使って覆設することによって図３の断面図に示したように間隔を置いた部 分が凹陥状の折曲部５、５ａとなって両面に形成され、折曲部５、５ａが形成さ れたことによって屏風として衝立状に立てる場合、くの字形に表裏自在に折れ曲 るようになっている。 被覆材３は、内側になる面に予め絵、写真、文字、模様等の意匠を施したもの を覆設するか、覆設した後で絵、写真、文字、模様等を施すかの何れかであるが 、どちらにしてもラミネート加工４を更に覆設するので問題はない。

【０００９】 ４は台紙１、２全体を覆って形成された屏風Ａ全体を更に覆うようにポリエチ レンフィルムを圧着させたラミネート加工で、このラミネート加工４を施すこと によって屏風の表面に印刷又は転写、貼付された絵、文字、模様、色彩等の意匠 ６が半永久的に保護される。 意匠６は特定のものではなく、予め複数種用意しておき、屏風として利用する 場所、ランチョンマットＢとして使用する場所の雰囲気に合った意匠のものを使 用すればよい。

【００１０】 折曲部５、５ａは台紙１、２を僅少の間隔を置いて並べ、一面全体に接着剤を 塗布した被覆材３で台紙１、２を包み込むように覆設することによって形成され た凹陥部で、被覆材３の上に更にラミネート加工４を施すことによって凹陥部５ 、５ａからの折り曲げ動作を繰り返しても切れたり破れたりすることはない。

【００１１】 上記のように構成された本考案を実際に使用する場合は次のようになる。 通常は内側面を内側にして折んだ状態で収納するので、多数の屏風を積み重ね ても嵩張らない。 人形の背景として使用する場合は図４に示したように人形の後方に、内側面（ 絵、模様、色彩、写真等の意匠を施した）を前方にして立てる。 飾る人形が多数あったり、催事場の都合によって長い屏風を必要とするときは 複数個の屏風を連ねて並べればよい。 ランチョンマットＢとして使用する場合は図５に示したように、内側面を上に して開いた状態で客人のテーブル上に設置するが、必ずしも内側面を上にする必 要はなく、会場の雰囲気に合わせて外側面を上にしてもよい。 又、レストラン等において予約席を確保する際、テーブル上に立てておき、予 約者が席に着いた際、倒してランチョンマットとして利用することもできる。

【００１２】

【考案の効果】

上記のように構成された本考案には次のような効果がある。 ａ．硬質紙からなる台紙全体を同一の薄紙で覆設し、更にラミネート加工によっ て覆設してあるので、水分がかかっても台紙が変質したり反り返ったりするこ とがない。 ｂ．屏風の外側面は通常使用する場合は人目につかないようになっているので、 地味な模様又は無模様でも支障はないが、外側面も内側面同様に催事にふさわ しい絵や模様、色彩、写真等の意匠を施しておくと、裏返しをすることによっ て会場の雰囲気を変えるとが出来る。 ｃ．折曲部が外側、内側の両面に設けられているので、両側に自在に抵抗なく折 り曲げられ、ラミネート加工が施されているので折り目が付いたり切れたりす ることはない。 ｄ．模様、色彩、文字、絵画等を被覆材の表裏に印刷又は転写しておくことによ って様々の行事に合わせて利用できる。 ｅ．開いた状態にしてテーブル上に置くとランチョンマット（個人用テーブルク ロス）として利用できる。 ｆ．ボール紙、薄紙等の軽量の材料を利用したものにラミネート加工を施す製造 工程で製造できるので安価に提供できる。 ｇ．全体を覆うように全てラミネート加工されているので、飲食物をこぼしても しみるようなことは全くない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の開いた状態の正面図である。

【図２】二枚の台紙を並べた状態の正面図である。

【図３】図１におけるＩＩＩ−ＩＩＩ断面図である。

【図４】本考案を雛人形の背景に設置を示した図であ
る。

【図５】本考案をランチョンマットとして利用した状態
の図である。

【符号の説明】

１ 台紙 ２ 台紙 ３ 被覆材 ４ ラミネート加工 ５ 折曲部 ５ａ 折曲部 ６ 意匠 Ａ 屏風 Ｂ ランチョンマット ａ 内側面 ｂ 外側面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定間隔をおい横に並べた厚紙材からな
   る長方形の台紙二枚を、絵、文字又は紋様、模様、色
   彩、印刷等の意匠を施した薄紙材からなる被覆材で覆設
   することによって屏風を構成し、この屏風全体にラミネ
   ート加工を施したことを特徴とするランチョンマット兼
   用屏風。