JP3081843B1 - 地域冷暖房システム - Google Patents

地域冷暖房システム

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JP3081843B1
JP3081843B1 JP11224204A JP22420499A JP3081843B1 JP 3081843 B1 JP3081843 B1 JP 3081843B1 JP 11224204 A JP11224204 A JP 11224204A JP 22420499 A JP22420499 A JP 22420499A JP 3081843 B1 JP3081843 B1 JP 3081843B1
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
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    • F24T10/00Geothermal collectors
    • F24T10/10Geothermal collectors with circulation of working fluids through underground channels, the working fluids not coming into direct contact with the ground
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

【要約】 【目的】団地や集合住宅などの一定の地域内の複数の住
宅又は建物に、地熱を利用した低コストの冷暖房を行う
ことができる地域冷暖房システムを提供する。 【構成】駐車場や緑地公園などのような少なくとも約3
平方メートル以上の土地の地下に、少なくとも約35c
m以上の深さに多数のくり石が充填されて成る、くり石
層と、戸外の空気を前記くり石層に送り込むための送風
機と、前記くり石層からの空気を重力方向に送りながら
地中の地熱と熱交換させるための複数の地中パイプと、
前記地中パイプからの熱交換された空気を所定の導管を
介して前記敷地の近傍の複数の建物に供給するための送
風機とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、団地の中又は集合住宅
に隣接した(又はその近傍の)駐車場や緑地公園などの
敷地を利用して、一定の地域内の複数の建物に対して、
地熱を利用した冷暖房を集中的に行うための地域冷暖房
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マンションなどの集合住宅に
おいては、一つの冷暖房装置により全戸に冷風又は温風
を供給するシステムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来のシステムは、電気や石油などを熱源とする冷暖房
装置を利用しているため、地熱などの自然力を利用して
多数の住宅に冷暖房を行うことはできないし、装置の設
置工事やメンテナンスなどが面倒で高コストであるとい
う難点がある。
【0004】本発明はこのような従来技術の課題を解決
するためのものであって、団地や集合住宅などの近傍で
地熱を利用した冷暖房を集中的に行い、その地熱利用の
冷暖房で得られた空気を一定の地域内の複数の住宅又は
建物に提供することができ、さらに、そのための装置の
設置工事やメンテナンスが容易且つ低コストであるよう
な、地域冷暖房システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するための本発明による地域冷暖房システムは、駐車場
や緑地公園などのような、少なくとも約3平方メートル
以上(又は少なくとも約10平方メートル以上)の広さ
を有し且つ少なくとも一部を除いて地上の建物が存在し
ない土地の地下に、少なくとも約35cm以上(又は約
40cm以上)の深さに多数のくり石が充填されて成
る、くり石層と、戸外の空気を前記くり石層に送り込む
ための送風機と、前記くり石層からの空気を重力方向に
送りながら地中の地熱と熱交換させるための複数の地中
パイプと、前記地中パイプからの熱交換された空気を所
定の導管を介して前記土地の近傍の複数の建物に供給す
るための送風機と、を備えたことを特徴とするものであ
る。また、本発明による地域冷暖房システムにおいて
は、前記地中パイプは、前記くり石層の内部から重力方
向に向けて約2mから約10mまでの間の所定の長さだ
け延びるように地中に埋設された地中パイプであって、
前記くり石層からの空気に、地中からの地熱を伝導する
ためのものである、のがよい。また、本発明による地域
冷暖房システムにおいては、前記地中パイプは、外側パ
イプと、この外側パイプよりも半径が小さい内側パイプ
であって外側パイプの内部に外側パイプと所定の隙間を
介して配置される内側パイプと、を備えており、前記外
側パイプの前記くり石層と対向する部分には、前記くり
石層からの空気の流入を可能にするための開口部が形成
されており、前記内側パイプの下端部は前記外側パイプ
の底部に対して所定の隙間を有するように配置されてお
り、以上の構成により、前記くり石層内の空気が、前記
外側パイプの開口部から流入し、この流入した空気が、
まず前記外側パイプと内側パイプとの間の隙間を下降し
て行き、その後、前記外側パイプの底部と内側パイプの
下端部との間の隙間を介して前記内側パイプの内部に移
動し、その後、前記内側パイプの内部を上昇し、さら
に、前記導管を介して前記複数の建物に供給されるよう
になっている、のがよい。また、本発明においては、前
記地中パイプは、前記地中パイプ内を移動する空気に対
して地熱を効率的に伝達するための面接触部であって、
前記地中パイプ内を移動する空気が効率的に接触するよ
うに空気の移動方向に対して直交する方向又はその斜め
方向に延びる面を有する面接触部、を備えていることが
望ましい。また、本発明においては、前記地中パイプ
は、前記外側パイプの内壁面側に、空気に地熱を伝達す
るための面接触部としての多数のフィンを備えている、
ことが望ましい。また、本発明においては、前記地中パ
イプは、前記外側パイプと前記内側パイプとの間に、空
気に地熱を伝達するための面接触部としてのスパイラル
状帯体を備えている、ことが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】実施形態1.図1は本発明の実施
形態1による地域冷暖房システムを示す概略断面図であ
る。図1において、1は団地の中央に備えられた緑地公
園の敷地、2はこの敷地1の地下に形成されたくり石層
である。このくり石層2は、地上から例えば約40〜8
0cm程度の深さまで多数のくり石が充填されて成るも
のである。また、このくり石層2は、その上端部が地盤
面(GL)よりも少し上方に位置するように形成されて
いる(くり石層2の水はけを良くするなどのため)。ま
た、図1において、3は前記くり石層2の内部から重力
方向に向けて地中に埋設された複数本(図1の例では5
本)の地中パイプ、4は前記敷地1の周囲に建てられた
複数の住宅、5は前記くり石層2及び地中パイプ3など
の空気の流れを制御するための集中機械室、6は前記地
中パイプ3からの空気を各住宅4に送るための導管、で
ある。
【0007】図1に示す地域冷暖房システムにおいて
は、戸外の空気は、いったん前記くり石層2に入って、
そこで前記くり石層2に蓄熱された地熱と熱交換され、
さらに、前記地中パイプ3に入って、そこで地中の地熱
と熱交換され、導管6を介して各住宅4に送られる。
【0008】次に、図2は図1のくり石層2、地中パイ
プ3及びそれらの周辺部分を拡大して示す断面図であ
る。図2において、7は戸外の空気を導管8を介して前
記くり石層2内に送り込むための送風機、9及び10は
前記地中パイプ3からの空気を導管6を介して各住宅4
に送るための送風機、である。これらの送風機7,9及
び10は、前記集中機械室5内の制御装置11により制
御されて、戸外の空気を地熱と熱交換して各住宅4に送
るように作動されている。
【0009】また、図2において、21は、前記くり石
層2内の地熱を戸外の温度から遮断するために、前記く
り石層2の上面を覆うように張られた断熱シート(例え
ば25〜30mm厚の発泡ウレタン製シート)、であ
る。また、22は、前記断熱シート21の上面に形成さ
れたコンクリート層、である。また、23は、前記くり
石層21内の水分が下方の地中に移動(下降)すること
を許容しながら、地中の水分がくり石層2内に上昇する
ことを防止するために、前記くり石層2の下面に張られ
た防湿シート(例えばビニール製シート)である(すな
わち、前記防湿シート23は、複数枚のシートが互いに
折り重なるように配置されているので、下方からの水分
の上昇は防止されるが、上方からの水分は前記複数枚の
シートの重なっている部分の隙間から下方に移動可能に
なっている)。
【0010】次に、図3は図1及び図2の地中パイプ3
の構成を拡大して示す断面図である。図3に示すよう
に、前記地中パイプ3は、重力方向に向かって、その下
端が前記くり石層2の下面から約2〜7m(望ましくは
約5m)の深さに達するような長さに、形成されてい
る。また、この地中パイプ3は、その直径が例えば約3
00mmに形成された外側パイプ13と、この外側パイ
プ13の内側に備えられた直径が例えば200mmの内
側パイプ14との「2重パイプ構造」になっている。前
記外側パイプ13及び内側パイプ14は、例えばポリエ
チレン製(又は、周囲に亜鉛メッキが施されることによ
って錆防止処理された鉄などの金属製)である。また、
前記外側パイプ13の下端部13bは、地下水などがこ
の外側パイプ13内に侵入したりしないように、閉鎖さ
れている。
【0011】また、図3に示すように、前記外側パイプ
13の上方のくり石層2と接した部分には、複数の開口
部(穴)13aが形成されている。この開口部13aに
より、くり石層2内の空気が前記外側パイプ13内に送
られるようになっている。また、図3に示すように、前
記内側パイプ14は、その下端部が開放されていると共
に、その上端部はくり石層2内部に通されている前記導
管6に接続されている。
【0012】このように、本実施形態1では、前記地中
パイプ3が外側パイプ13と内側パイプ14との「2重
パイプ構造」となっているため、前記くり石層2内の空
気は、まず、前記開口部13aから、前記外側パイプ1
3と内側パイプ14との間の通路(隙間)15に入り、
その通路15内をゆっくりと下降して行く。その後、前
記空気は、外側パイプ13の底部13bまで達すると、
底部13bでUターンして、内側パイプ14内を上昇し
ていき、内側パイプ14の上方から前記導管6内に送ら
れる。本実施形態では、前記のくり石層2からの空気が
前記通路15を下降して行く過程で、地下の地熱が前記
外側パイプ13及び内側パイプ14を介して前記空気に
伝導される(熱交換が行われる)ことになる。
【0013】また、本実施形態1では、前記外側パイプ
13の内壁面側に、多数のフィン16(例えばポリエチ
レン製又は金属製)が設けられている。前記多数のフィ
ン16は、例えば、前記外側パイプ13の内壁面に、例
えばスパイラル状(螺旋状)に点在するように設けられ
ている。本実施形態では、前記外側パイプ13の内壁面
に多数のフィン16が設けられているので、地下の地熱
が、前記外側パイプ13を介して多数のフィン16に伝
えられる。したがって、本実施形態では、前記くり石層
2内の空気が前記外側パイプ13内に入って前記通路1
5を下降している間、前記空気は、前記多数のフィン1
6に接触・衝突しながら(その結果、空気が渦を巻くな
どの揺動をしながら)、ゆっくりと下降して行く。その
過程で、前記フィン16及び外側パイプ13から、前記
空気に、効率よく地熱が伝導されて行くようになる。す
なわち、本実施形態では、前記外側パイプ13及びフィ
ン16から地熱が空気に伝えられるため、夏季には前記
空気を冷す冷房作用が得られると共に、冬季には前記空
気を暖める暖房作用が得られるようになっている。
【0014】なお、本実施形態においては、前記フィン
16は、前記の空気の温度調整作用(空気の地熱との熱
交換による冷暖房作用)だけでなく、空気の調湿作用
(夏季には、前記フィン16は、地熱により戸外よりも
比較的低温に保たれているので、低温のフィン16に戸
外からの高温多湿の空気が衝突すると、結露が生じて、
前記空気に含まれる水分が前記フィン16の表面に付着
し、その結果、前記空気が除湿される。他方、冬季に
は、前記フィン16は、地熱により戸外や建物全体より
も比較的高温に保たれているので、高温のフィン16
に、乾燥した空気が衝突すると、予めフィン16の表面
に付着していた水分が前記空気に供給され、その結果、
前記空気はある程度湿気を含むようになる)、及び、空
気の清浄化作用(前記多数のフィン16の表面には、通
常、結露などによりある程度の水分が付着しているの
で、戸外からの汚れた空気が地中パイプ3内に入って、
前記通路15内を移動していく過程で、その空気中の汚
れの成分(微小な不純物)が前記フィン16の表面の水
分に付着されて、前記空気が清浄化されるようになる)
などの作用をも果たすものである。
【0015】なお、以上の本実施形態1においては、前
記くり石層2の上面は、地盤面(GL)よりも例えば4
0〜50cm程度盛り上げるようにするのが望ましい
(くり石層2を常用水面以下として、水がくり石層2に
入り難くするなどの理由から)。ただ、本発明では、く
り石層2の上面を地盤面よりも下にすることも可能であ
る(その場合は、くり石層2に水抜き装置を付けておく
ことが望ましい)。また、集中機械室5内の制御装置
は、集合住宅又は団地の各戸(各室)の冷暖房用空気の
取り入れ量に応じて、自動的に、くり石層2への空気流
入量や地中パイプ3から各戸への空気供給量の風量をコ
ントロールするものである。また、本発明では、前記く
り石層2及び地中パイプ3により地熱利用に、太陽熱温
水器などを利用した太陽熱による給湯及び冬場の暖房を
組み合わせるようにしてもよい。また、本発明において
は、戸外の空気を前記くり石層に送り込むための送風機
と、前記地中パイプからの熱交換された空気を所定の導
管を介して前記土地の近傍の複数の建物に供給するため
の送風機とを、一つの送風機で兼用させることも可能で
ある。
【0016】実施形態2.次に、図4(a)は、本発明
の実施形態2による地中パイプ3Aの構成を示す断面図
である。この実施形態2では、地中パイプの構成以外の
点は、実施形態1と同様である。この図4(a)の例で
は、地中パイプ3Aは、例えばポリエチレンにより縦断
面が波状又はジグザク状に形成された4個の波付管(互
いに直径が異なる波付管)が、互いにほぼ同心円状に重
ねられて、構成されている。すなわち、本実施形態4の
地中パイプ3Aは、図4に示すように、外側の第1の波
付管81と、この第1の波付管81の内側に配置されこ
れと対向する内側の第2の波付管82と、この第2の波
付管82の下部内側に配置され前記下部に対向する第3
の波付管83と、この第3の波付管83の下部内側に配
置され前記下部に対向する第4の波付管84との、計4
つの波付管からなる「4層パイプ構造」になっている。
なお、前記第1の波付管81には底部81bが形成され
ているが、他の3つの波付管82,83,84には底部
は形成されていない。
【0017】また、前記各波付管81,82,83,8
4の相互間の各隙間85,86,88には、それぞれ、
図4(b)に示すような例えばポリエチレン製又は金属
製(例えばアルミ製)のスパイラル状帯体(コイル状・
螺旋状に曲げられた細長い帯状又は紐状の板で、図3の
フィン16と同様の作用効果を果たすもの。)が、介設
されている(図4(a)では、前記スパイラル状帯体は
図示省略している)。図4(b)は、この金属製例えば
アルミ製のスパイラル状帯体の一例を示す斜視図であ
る。このスパイラル状帯体52は、帯状(又はリボン
状)のアルミ製シートがスパイラル状(コイル状)に形
成されることにより構成されている。このスパイラル状
帯体52は、前記第1の波付管81の内壁部などに当接
(接触)するように設置されて使用される。したがっ
て、このスパイラル状帯体52は、前記第1の波付管8
1からの地熱が伝導されて、ほぼ地熱と同じ温度に保持
されるようになっている。
【0018】次に、本実施形態2による地中パイプ3の
動作を説明する。前記の外側の第1の波付管81の上部
の前記くり石層2と対向する部分には、くり石層2から
の空気を流入させるための複数の穴81aが形成されて
いる。本実施形態2においては、前記くり石層2からの
空気は、前記穴81aから第1の波付管81と第2の波
付管82の間の隙間85を下降しながら移動する。この
下降した空気は、前記第1の波付管81の底部81bに
衝突した後、前記第2の波付管82の下端と第1の波付
管81の底部81bとの間の隙間から、前記第2の波付
管82と第3の波付管83との間の隙間86に入り、こ
の中を上昇していく。また、前記第3の波付管83及び
第4の波付管84の上端には、カバー87が備えられて
いる。前記の隙間86の中を上昇していく空気は、この
カバー87に衝突した後、第3の波付管83の上部に形
成された複数の穴83aから、第3の波付管83と第4
の波付管84との間の隙間88に入り、この中を下降し
ていく。そして、この下降中の空気は、前記第1の波付
管81の底部81bに衝突して、第4の波付管84の下
端と第1の波付管81の底部81bとの間の隙間から、
第4の波付管84の中に入り、その中を上昇していく。
以上のような過程で、前記地中パイプ3内の空気は地中
の地熱と熱交換される。そして、この熱交換された空気
は、前記第2の波付管82の上部から、前記導管6を介
して、各住宅に送られる。なお、本実施形態2の前記ス
パイラル状帯体が、空気の温度調整(冷暖房)作用だけ
でなく、空気の調湿作用及び空気の清浄化作用をも果た
すことは、前記実施形態1のフィン16と同様である。
【0019】実施形態3.次に、図5は本発明の実施形
態3を示す概略断面図である。この実施形態3は、駐車
場(又は緑地公園など)の敷地1の地下に、くり石層2
を形成し、くり石層2の内部から重力方向に延びる複数
本の地中パイプ3を備えている。そして、本実施形態3
では、集中機械室5内の制御装置により送風機(図5で
は図示省略)を制御することにより、戸外の空気を、前
記くり石層2に流入させ、さらに地中パイプ3に流入さ
せて、地下の地熱と熱交換させる。そして、この熱交換
された空気を、導管6aを介して前記敷地1に隣接した
マンションAの各戸A1〜A6に送ると共に、導管6b
を介して前記敷地1に隣接したアパートBの各戸B1〜
B5に送るようにしている。前記地中パイプ3の構造な
どについては、実施形態1と同様であるので説明を省略
する。この実施形態3によっても、前記の実施形態1と
同様の作用効果を奏することができる。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の地域冷
暖房システムによれば、団地や集合住宅に隣接された
(又はその近傍に設置された)駐車場や緑地公園などの
敷地(その地上には、少なくとも一部を除いては、前記
地中パイプの設置工事や保守の妨げとなるような建物が
ほとんど存在しないような土地)を利用して、その場所
にくり石層と複数本の地中パイプを集中的に設置し、こ
れらを利用して戸外の空気を地熱と熱交換し、その熱交
換した空気を各戸に送ることにより、各戸の冷暖房を行
うようにしている。したがって、本発明によれば、団地
や集合住宅などのような一定の地域内の複数の建物に対
して、地熱利用の冷暖房を、駐車場や緑地公園などに集
中的に設置した装置を利用して集中的に行うことができ
る。特に、本発明では、前記くり石層と地中パイプを、
団地や集合住宅に隣接された(又はその近傍に設置され
た)駐車場や緑地公園などの敷地(建物の存在しない平
地)に集中的に設置するようにしているので、前記くり
石層と地中パイプなどの地域冷暖房のための装置の設置
工事や運用のメンテナンスが、極めて容易に且つ低コス
トで行えるようになる。また、本発明において、前記地
中パイプの外側パイプの内壁面側に多数のフィンやスパ
イラル状帯体などの前記面接触部を備えるようにすれ
ば、地中パイプを通過する空気に対して、地熱を効率的
に伝導させて温度調節を行うだけでなく、その調湿や空
気の清浄化をも行うことができる(すなわち、本出願人
による特願平11−83601号において詳細に説明し
ているように、前記くり石層からの空気が前記面接触部
に効率的に接触することにより、前記空気に含まれる水
分が面接触部に移動して結露したり、逆に、前記面接触
部の表面の水分が前記空気に供給されることにより、前
記空気の湿度が調整させる。また、前記くり石層からの
空気が前記面接触部に効率的に接触することにより、前
記空気に含まれる埃などの不純物が前記面接触部の表面
の水分に付着されて、前記空気が清浄化される。)。よ
って、本発明によれば、地熱を利用して温度調節され、
更に調湿され且つ清浄化された空気を、団地や集合住宅
などの一定地域の各戸に供給することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す概略断面図である。
【図2】図1のくり石層、地中パイプ、及びそれらの周
辺部分を拡大して示す断面図である。
【図3】図1の地中パイプの構成を拡大して示す断面図
である。
【図4】本発明の実施形態2の地中パイプを示す断面図
である。
【図5】本発明の実施形態3を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 敷地 2 くり石層 3 地中パイプ 4,A1〜A6,B1〜B5 住宅 5 集中機械室 6,6a,6b,8 導管 7,9,10 送風機 8 導管 13 外側パイプ 13a,81a 開口部 14 内側パイプ 16 フィン 21 断熱シート 22 コンクリート層 23 防水シート 52 スパイラル状帯体 A マンション B アパート

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車場や緑地公園などのような、少なく
    とも約3平方メートル以上の広さを有し且つ少なくとも
    一部を除いて地上の建物が存在しない土地の地下に、少
    なくとも約35cm以上の深さに多数のくり石が充填さ
    れて成る、くり石層と、 戸外の空気を前記くり石層に送り込むための送風機と、 前記くり石層からの空気を重力方向に送りながら地中の
    地熱と熱交換させるための複数の地中パイプと、 前記地中パイプからの熱交換された空気を所定の導管を
    介して前記土地の近傍の複数の建物に供給するための送
    風機と、を備えたことを特徴とする地域冷暖房システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記地中パイプは、
    前記くり石層の内部から重力方向に向けて約2mから約
    10mまでの間の所定の長さだけ延びるように地中に埋
    設された地中パイプであって、前記くり石層からの空気
    に、地中からの地熱を伝導するものである、ことを特徴
    とする地域冷暖房システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記地中パイプは、 外側パイプと、この外側パイプよりも半径が小さい内側
    パイプであって外側パイプの内部に外側パイプと所定の
    隙間を介して配置される内側パイプと、を備えており、 前記外側パイプの前記くり石層と対向する部分には、前
    記くり石層からの空気の流入を可能にするための開口部
    が形成されており、 前記内側パイプの下端部は前記外側パイプの底部に対し
    て所定の隙間を有するように配置されており、 以上の構成により、前記くり石層内の空気が、前記外側
    パイプの開口部から流入し、この流入した空気が、まず
    前記外側パイプと内側パイプとの間の隙間を下降して行
    き、その後、前記外側パイプの底部と内側パイプの下端
    部との間の隙間を介して前記内側パイプの内部に移動
    し、その後、前記内側パイプの内部を上昇し、さらに、
    前記導管を介して前記複数の建物に供給されるようにな
    っている、ことを特徴とする地域冷暖房システム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、前記地中パイ
    プは、前記地中パイプ内を移動する空気に対して地熱を
    効率的に伝達するための面接触部であって、前記地中パ
    イプ内を移動する空気が効率的に接触するように空気の
    移動方向に対して直交する方向又はその斜め方向に延び
    る面を有する面接触部、を備えていることを特徴とする
    地域冷暖房システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記面接触部は、前
    記外側パイプの内壁面に備えられた多数のフィンから成
    る、ことを特徴とする地域冷暖房システム。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記面接触部は、前
    記外側パイプと前記内側パイプとの間に備えられたスパ
    イラル状帯体から成る、ことを特徴とする地域冷暖房シ
    ステム。
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