JP3081618U - ラベル貼付ガイドシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクタイプの記録媒体の表面に、ラベルシ
ールを簡単な操作で貼り付けることのできるラベル貼付
けガイドシートを提供する。 【解決手段】以下の要件を備えたこと。 （イ）ディスク支持部２のほぼ中央にＣＤ等の記録媒体
１３をディスク支持部に位置決めして固定するディスク
固定手段を設けたこと （ロ）記録媒体等に貼り付けられるラベルシール１５を
その外周縁の一部を位置決めして支持するラベル支持部
４を、ディスク支持部の一辺と折曲げ線を介して一体に
接合して形成したこと （ハ）ディスク支持部に対してラベル支持部を折曲げ線
７上で折り曲げ重合させることによりディスク支持部に
支持された記録媒体のラベルシート貼り付け面に対して
ラベルシールを重合させるようにしたこと

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

音楽の記録媒体として、ＣＤが普及しており、レコードセールスの殆どをＣＤ が占めるに至っている。また、ゲームソフトの記録媒体としてもその殆どがＣＤ により提供されている。更に、パソコンの記録媒体としてもＣＤ−ＲやＣＤ−Ｒ Ｗ及び更に記憶容量の大きなＤＶＤが普及している。このような背景から、個人 用に音楽ＣＤを編集してＣＤに記録したり、パソコンデータ等の記録をＣＤ−Ｒ やＣＤ−ＲＷ等の記録媒体に記録する機会が多くなっている。そしてこれらの個 人用に作成した記録媒体にはオリジナルのラベルを貼って識別することが行われ ている。

【０００２】

【従来技術】

従来は、音楽用ＣＤ、コンピュータ記録媒体用のＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、及び ＤＶＤ等のディスクにそれぞれ専用のラベルシールが市販されており、これらの 市販ラベルシールは表面にプリンタや手書き等により所定の表示を施す表示面が 形成されており、裏面にはラベルシールを記録媒体へ貼り付けるための貼着用の 接着剤層とこの接着剤層を保護している剥離紙が貼着されている。表示面に所定 の表示をした後で、ラベルシール裏面の剥離紙を剥がしながらラベルシールをデ ィスクの貼付面に位置合わせをしてディスクの所定の貼り付け位置へに貼り付け るものであるが、位置合わせ中にラベルシートの一部が貼り付いてしまったり、 ラベルシールがディスクの貼付面からずれて貼られてしまったり、ラベルシール に皺ができたりして、ラベルシールを記録媒体の所定の位置に綺麗に貼ることは 難しいものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本願考案は、音楽用ＣＤ、コンピュータの記録媒体としてのＣＤ−ＲやＣＤ− ＲＷ、及びＤＶＤ等のディスクタイプの記録媒体の表面に、ラベルシールを簡単 な操作でしかも位置ずれやラベルシールに皺が生じたりしないで貼り付けること のできるラベル貼付ガイドシートを提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案に係るラベル貼付ガイドシートは、以下の要件 を備えたことを特徴とする。 （イ）所定厚さの板状体で形成されたディスク支持部のほぼ中央にＣＤ等の記録 媒体をディスク支持部に位置決めして固定するディスク固定手段を設けたこと （ロ）記録媒体等に貼り付けられるラベルシールをその外周縁の一部を位置決め して支持するラベル支持部を、前記ディスク支持部の一辺と折曲げ線を介して一 体に接合して形成したこと （ハ）前記ディスク支持部に対してラベル支持部を前記折曲げ線上で折り曲げ重 合させることによりディスク支持部に支持された記録媒体のラベルシート貼り付 け面に対してラベルシールを重合させるようにしたこと

【０００５】 なお、前記ラベルシートの裏面に貼付されている剥離紙は記録媒体の直径線上 に形成した切断線で分割されているのが好ましい。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図面に示す実施例に基づいて考案の実施態様を説明する。図１は本考案 のラベル貼付ガイドシートをしめすもので、ラベル貼付ガイドシート１は全体が ボール紙等の厚手の紙で形成されており、記録媒体を位置決めして支持する四辺 形状のディスク支持部２とこのディスク支持部２の四辺形の一辺と折り曲げ線３ を介して連結されているラベル支持部４とで構成されている。

【０００７】 ディスク支持部２の中央には記録媒体の中心に形成されている穴に挿入するこ とによって記録媒体を支持部４の面に固定するための固定手段５が形成されてい る。固定手段５は、ほぼ記録媒体の穴の円周に沿って形成されている切断線５ａ と穴の中心線上に形成されている分割線５ｂとで区画された一対の折曲片６で形 成されており、この折曲片６を分割線５ｂと平行な折曲線７と平行な折曲げ線７ に沿って折り曲げて起立させて、記録媒体の穴を貫通させることによって記録媒 体をディスク支持部２の上面に位置決め固定する。

【０００８】 ラベル支持部４は、図２に示すように２枚の厚紙４ａ、４ｂが重ねられて部分 的に接着されて形成されており、この２枚の厚紙４ａ、４ｂの間にラベルシート を挟持して支持する。２枚の厚紙の接着箇所はラベルシートが挿入される位置を 除いた両端の周辺部に接着剤層８が形成されており、挿入されるラベルシートの 外周縁に対応した部分も接着層８ａが形成され、ラベルシートの端縁の位置を確 実に決められるようにしている。ラベルシートの挿入部である端縁部分には、ラ ベルシールの挿入を容易にするために２枚の厚紙の突出高さを変えたガイド突片 ９が形成されている。

【０００９】 ラベル支持部４には、ここに支持されるラベルシートの挿入状態を目視できる ように開口１０が形成されており、ラベルシートが正しく挿入されたかを確認す ることが可能であり、挿入が不十分の場合にはこの開口部分からラベルシートの 挿入を補助することが可能である。更にこの開口１０は、販売店等において商品 陳列用の吊下げ部としても利用することができる。

【００１０】 図４は、上記実施例のラベル貼付ガイドシート１を製作する１枚の厚紙から構 成された素材である。素材の下部に四辺形のディスク支持部２が区画され、この ディスク支持部２の中心部分にはディスク固定手段５を形成する折曲片６が切断 線５ａ、５ｂと折曲げ線７により形成されている。このディスク支持部２の上辺 には折曲線３を介してラベル支持部４を形成する表面側部分４ａが一体に形成さ れており、この表面側部分４ａのほぼ中央部分には開口１０が形成されている。 更にこの表面側部分４ａの上辺には、前記表面側部分の裏面側に貼着される裏面 側部分４ｂが一体に形成されている。表面側部分４ａと裏面側部分４ｂとは一部 分を残した切断線により区画されており、裏面側部分４ｂを切り離して貼り合わ せることにより容易にラベル貼付ガイドシートを製作することができる。上記の ようにラベル貼付ガイドシート１は１枚の厚紙によって安価に生産することがで きる。なお、表面側には、商品名１１や貼り付け作業の手順説明１２等の印刷が 施される。

【００１１】 本考案のラベル貼付ガイドシート１を使用して記録媒体１３にラベルシートを 貼り付ける手順を説明する。図５に示すようにディスク支持部２の上面にディス クタイプの記録媒体１３をラベル貼り付け面が上を向くように載置して、記録媒 体１３の中央の穴１４をディスク固定手段５の折曲片６の外郭に一致させディス ク支持部２の裏面側から折曲片６を表面側に向けて押し上げ、対向している２つ の折曲片６をそれぞれ記録媒体１３の穴１４を貫通させて表面側に起立させる。 これによって記録媒体１３はディスク支持部２の表面に固定される。

【００１２】 次に図６に示すように、貼り付けするラベルシール１５を剥離紙１６が上に向 く状態でその外周部分を、前記ラベル支持部の４の２枚の厚紙４ａ、４ｂの間に 挿入して支持させる。このときラベルシール１５の裏面に貼付されている剥離紙 １６の直径方向に形成した切れ目線１７が折曲線３とほぼ並行となるように支持 させることが必要である。

【００１３】 次に、ラベルシート１５を支持させたままラベル支持部４を折り曲げ線３に沿 って折り曲げて、ラベルシート１５を記録媒体１３に重ね合わせれば記録媒体１ ３の貼着面とラベルシート１５が正確に一致した状態で重合される。ラベルシー ト１５がずれないようにラベル保持部４側の部分を上から充分に押さえた状態で 、ラベルシート１５の反対側を記録媒体１３面から持ち上げて、この側の剥離紙 １６を切れ目線１７側から剥がしながらラベルシート１５を上から押圧して中央 部分から外周端に向けて順次貼着する。ラベルシート１５の半分が貼着された記 録媒体１３とラベルシート１５をラベル貼付ガイドシート１から取り外して、残 りの半分の剥離紙１６を中心側から剥がしながら中心部分から外周部分へ向けて 順次ラベルシート１５を貼り付けすることで貼り付け作業が完了する。

【００１４】 上記ラベル貼付ガイドシート１は繰り返して使用することができ、市販のラベ ルシートのみを購入することで正確にかつ簡単な操作でラベルシートの貼り付け ができる。更に本考案で使用するラベルシートは、裏面の剥離紙１６が直径線上 に切れ目線１７が形成されて分割されているので、中心部分から外周縁に向けて 剥離紙を剥がしながら貼り付けることができ、ラベルシールに皺が寄ったりする ことを防止できるものである。

【００１５】 なお、上記説明した実施例では、ラベル貼付ガイドシートは厚紙で制作したも のを示しているが、素材としては紙材に限らず合成樹脂や金属等の材料が任意に 採用可能である。更に、ディスク支持部への記録媒体の固定構造もこれらの材料 に応じて任意に変更が可能である。

【００１６】

【考案の効果】

請求項１に係る考案によれば、ラベル貼付ガイドシートのディスク支持部に記 録媒体を、また、ラベル支持部にラベルシートを固定し、ラベル貼付ガイドシー トを折り曲げ線に沿って折り返すことで、ディスク支持部に支持された記録媒体 のラベルシート貼り付け面に対してラベルシールを重合させるようにしたから、 ラベルシールを記録媒体の表面に正確に位置合わせができる。したがって、音楽 用ＣＤ、コンピュータの記録媒体としてのＣＤ−ＲやＣＤ−ＲＷ、及びＤＶＤ等 のディスクタイプの記録媒体の表面に、ラベルシールを簡単な操作で、しかも位 置ずれやラベルシールに皺が生じたりすることなく、綺麗にラベルを貼付するこ とができる。

【００１７】 請求項２に係る考案によれば、前記ラベルシートの裏面に貼付されている剥離 紙が記録媒体の直径線上に形成した切断線で分割されているので、位置合わせし た状態でラベルシールの剥離紙を剥がしながら半分側を貼付し、更にディスクと ラベルシールとをラベル貼付ガイドシートから取り外して、反対側の剥離紙を剥 がしながら貼り付けすることによって、簡単な操作で綺麗にラベルを貼付するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のラベル貼付ガイドシートの実施例の正
面図。

【図２】図１の実施例のラベル支持部の製造過程を示す
斜視図。

【図３】ベル支持部の裏面側を示す斜視図。

【図４】図１のラベル貼付ガイドシートを制作する素材
形状を示す正面図。

【図５】ラベルシートの貼り付け作業の手順を示す斜視
図であり、ディスク支持部へ記録媒体を装着する以前の
状態を示す。

【図６】図５と同様の斜視図であり、記録媒体とラベル
シートを装着した状態を示す。

【図７】図５と同様の斜視図であり、記録媒体にラベル
シートの半分を貼り付けている状態を示す。

【符号の説明】

１ ラベル貼付ガイドシート ２ ディスク支持部 ３ 折曲線 ４ ラベル支持部 ５ ディスク固定手段 ６ 折曲片 ７ 折曲線 ８ 接着剤層 ９ ガイド突片 １０ 開口 １３ 記録媒体 １５ ラベルシール １６ 剥離紙 １７ 切れ目線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 以下の要件を備えたことを特徴とするラ
   ベル貼付ガイドシート。 （イ）所定厚さの板状体で形成されたディスク支持部の
   ほぼ中央にＣＤ等のディスク状の記録媒体をディスク支
   持部に位置決めして固定するディスク固定手段を設けた
   こと （ロ）記録媒体等に貼り付けられるラベルシールをその
   外周縁の一部を位置決めして支持するラベル支持部を、
   前記ディスク支持部の一辺と折曲げ線を介して一体に接
   合して形成したこと （ハ）前記ディスク支持部に対してラベル支持部を前記
   折曲げ線上で折り曲げ重合させることによりディスク支
   持部に支持された記録媒体のラベルシート貼り付け面に
   対してラベルシールを重合させるようにしたこと
2. 【請求項２】 前記ラベルシートの裏面に貼付されてい
   る剥離紙が記録媒体の直径線上に形成した切断線で分割
   されている、請求項１記載のラベル貼付ガイドシート。