JP3081298B2 - 圧延機用ハウジング - Google Patents
圧延機用ハウジングInfo
- Publication number
- JP3081298B2 JP3081298B2 JP03238344A JP23834491A JP3081298B2 JP 3081298 B2 JP3081298 B2 JP 3081298B2 JP 03238344 A JP03238344 A JP 03238344A JP 23834491 A JP23834491 A JP 23834491A JP 3081298 B2 JP3081298 B2 JP 3081298B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner peripheral
- rolling mill
- housing
- welding
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B31/00—Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
- B21B31/02—Rolling stand frames or housings; Roll mountings ; Roll chocks
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機用ハウジングに
関し、特にロールチョック(以下チョックと言う)が組
み込まれる圧延機用ハウジングの内周面に関わるもので
ある。
関し、特にロールチョック(以下チョックと言う)が組
み込まれる圧延機用ハウジングの内周面に関わるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の圧延機用ハウジングは、SC−4
3,SC−46クラスの大型鋳鋼材を使用し、鋳造用鋳
型で鋳物成形し、必要により表面の引け巣やポロシティ
などの鋳造欠陥を共金材で溶接補修した後、チョックが
組み込まれる内周面等の部位を機械加工により所定形状
に加工して製作していた。
3,SC−46クラスの大型鋳鋼材を使用し、鋳造用鋳
型で鋳物成形し、必要により表面の引け巣やポロシティ
などの鋳造欠陥を共金材で溶接補修した後、チョックが
組み込まれる内周面等の部位を機械加工により所定形状
に加工して製作していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにして製作さ
れた圧延機用ハウジングに圧延ロールを組み込み使用し
ていると、3〜5年で、チョックが組み込まれるハウジ
ングの内周面が、ロールを出し入れする際のチョックま
たはライナーとの接触により摩耗したり、あるいは圧延
中の衝撃や冷却水による腐食などにより摩耗し、凸凹が
生じてくるとともにチョックの当たり面との間に隙間が
生じてくる。このため、ベアリングが破損し易くなり、
また圧延製品の形状が不安定となる問題が出てくる。
れた圧延機用ハウジングに圧延ロールを組み込み使用し
ていると、3〜5年で、チョックが組み込まれるハウジ
ングの内周面が、ロールを出し入れする際のチョックま
たはライナーとの接触により摩耗したり、あるいは圧延
中の衝撃や冷却水による腐食などにより摩耗し、凸凹が
生じてくるとともにチョックの当たり面との間に隙間が
生じてくる。このため、ベアリングが破損し易くなり、
また圧延製品の形状が不安定となる問題が出てくる。
【0004】この対策として、従来は圧延を停止し延べ
時間で5〜10日がかりで、傷んだハウジングの内周面
を、例えば軟鋼50キロハイテン用(LB−50A)やHv
260級ハードフェージング用(HF− 260)などの溶接
棒を使用して溶接補修が行われていた。しかし、この間
生産を中止せざるを得ずその生産減による経済的損失は
極めて多大なものであった。
時間で5〜10日がかりで、傷んだハウジングの内周面
を、例えば軟鋼50キロハイテン用(LB−50A)やHv
260級ハードフェージング用(HF− 260)などの溶接
棒を使用して溶接補修が行われていた。しかし、この間
生産を中止せざるを得ずその生産減による経済的損失は
極めて多大なものであった。
【0005】そこで、本発明は、上記の問題点を解決す
るためになしたものであって、その目的は、チョックが
組み込まれる内周面の腐食や摩耗を防止して耐用性を向
上させ使用途中での内周面の溶接補修の少ない圧延機用
ハウジングを提供することである。
るためになしたものであって、その目的は、チョックが
組み込まれる内周面の腐食や摩耗を防止して耐用性を向
上させ使用途中での内周面の溶接補修の少ない圧延機用
ハウジングを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係わる圧延機用ハウジングは、ロールチ
ョックが組み込まれる内周面に、硬質13クロム系溶接
材料による肉盛り溶接層が施され、ロールチョックが組
み込まれる内周面の隅部または角部に、SUS−309
系溶接材料による肉盛り溶接層が施されてなるものであ
る。
めに、本発明に係わる圧延機用ハウジングは、ロールチ
ョックが組み込まれる内周面に、硬質13クロム系溶接
材料による肉盛り溶接層が施され、ロールチョックが組
み込まれる内周面の隅部または角部に、SUS−309
系溶接材料による肉盛り溶接層が施されてなるものであ
る。
【0007】
【0008】
【作用】硬質13クロム系溶接材料とは、13Cr−1〜
6Ni,13Cr−Nb−Al−Ti,12Cr−1Mo−0.25V ,1
3Cr−4Ni−1Moなどの総称であり、これらの溶接材料
による肉盛り溶接層は、高硬度であると同時に耐食性に
優れており、チョックが組み込まれる内周面に肉盛り溶
接層として形成することにより、チョックを出し入れす
る際、内周面側は非消耗、チョック側が消耗側となり、
焼付摩耗が硬度差により一切生じなくなる。
6Ni,13Cr−Nb−Al−Ti,12Cr−1Mo−0.25V ,1
3Cr−4Ni−1Moなどの総称であり、これらの溶接材料
による肉盛り溶接層は、高硬度であると同時に耐食性に
優れており、チョックが組み込まれる内周面に肉盛り溶
接層として形成することにより、チョックを出し入れす
る際、内周面側は非消耗、チョック側が消耗側となり、
焼付摩耗が硬度差により一切生じなくなる。
【0009】また、分塊圧延中に上下ロール間に被圧延
材であるスラブなどが食い込む際、チョックでハウジン
グの内周面が激しくたたかれるが、それによる凹みなど
の損傷が起こり難くなる。
材であるスラブなどが食い込む際、チョックでハウジン
グの内周面が激しくたたかれるが、それによる凹みなど
の損傷が起こり難くなる。
【0010】さらに、ハウジングの内周面が、冷却水、
圧延油、あるいはそれらの蒸気で腐食することが無くな
る。
圧延油、あるいはそれらの蒸気で腐食することが無くな
る。
【0011】また、SUS−309系溶接材料とは、低
炭素の24Cr−12Ni,低または中炭素の22Cr−12
Ni−1Moなどを指し、これらの溶接材料は、耐食性、耐
応力性に優れており、ハウジングのチョックが組み込ま
れる内周面の隅部または角部に、13クロム系溶接材料
と共に肉盛り溶接層として形成することにより、隅部ま
たは角部における肉盛り溶接の際のクラック、欠けなど
の突発的な損傷は元より、圧延使用中におけるクラッ
ク、欠けなどの定常的な損傷も防止できる。
炭素の24Cr−12Ni,低または中炭素の22Cr−12
Ni−1Moなどを指し、これらの溶接材料は、耐食性、耐
応力性に優れており、ハウジングのチョックが組み込ま
れる内周面の隅部または角部に、13クロム系溶接材料
と共に肉盛り溶接層として形成することにより、隅部ま
たは角部における肉盛り溶接の際のクラック、欠けなど
の突発的な損傷は元より、圧延使用中におけるクラッ
ク、欠けなどの定常的な損傷も防止できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明に係わる圧延機用ハウジングの説
明図であって、aはその概要図、bは、その要部拡大断
面図である。
する。図1は、本発明に係わる圧延機用ハウジングの説
明図であって、aはその概要図、bは、その要部拡大断
面図である。
【0013】ハウジング本体1は、普通鋳鋼(SC−4
3)を使用し、常法により鋳型に鋳込んで製造した。そ
の中央部には、ロールを組み入れた上下チョックCが組
み込まれるための穴2が設けられ、その左右内周面には
チョックCの収容部3が設けられ、隅部4や角部5が形
成されている。
3)を使用し、常法により鋳型に鋳込んで製造した。そ
の中央部には、ロールを組み入れた上下チョックCが組
み込まれるための穴2が設けられ、その左右内周面には
チョックCの収容部3が設けられ、隅部4や角部5が形
成されている。
【0014】上記ハウジング本体1を、鋳造欠陥など所
定の処理を施した後、収容部3の内周面を含む周辺部全
面全域を 150〜 200℃の範囲内に予熱し、その予熱温度
を維持しながら、先ず隅部4と角部5に、全溶着鋼化学
成分が C: 0.006%(重量%),Mn:1.58%,Si:0.61
%,Cr: 24.20%,Ni: 12.87%である直径 1.2mmのデ
ュアル系ワイヤを用い、溶接電流 180〜 200Aの条件で
厚さ10〜12mmの肉盛り溶接層6を施した。
定の処理を施した後、収容部3の内周面を含む周辺部全
面全域を 150〜 200℃の範囲内に予熱し、その予熱温度
を維持しながら、先ず隅部4と角部5に、全溶着鋼化学
成分が C: 0.006%(重量%),Mn:1.58%,Si:0.61
%,Cr: 24.20%,Ni: 12.87%である直径 1.2mmのデ
ュアル系ワイヤを用い、溶接電流 180〜 200Aの条件で
厚さ10〜12mmの肉盛り溶接層6を施した。
【0015】そして引き続き、隅部4と角部5を除く収
容部3の内周面に、全溶着鋼化学成分が C:0.12%(重
量%),Mn:1.35%,Si:0.70%,Cr: 12.88%,Ni:
2.12%である直径 1.2mmのデュアル系ワイヤを用い、溶
接電流 180〜 200Aの条件で厚さ10〜12mmの肉盛り溶接
層7を施した。
容部3の内周面に、全溶着鋼化学成分が C:0.12%(重
量%),Mn:1.35%,Si:0.70%,Cr: 12.88%,Ni:
2.12%である直径 1.2mmのデュアル系ワイヤを用い、溶
接電流 180〜 200Aの条件で厚さ10〜12mmの肉盛り溶接
層7を施した。
【0016】この肉盛り溶接後、 650℃×48時間の溶接
後熱処理(PWHT)を行った後、所定の機械加工を行
って圧延機用ハウジングを製作した。
後熱処理(PWHT)を行った後、所定の機械加工を行
って圧延機用ハウジングを製作した。
【0017】上述の如く製作され、隅部4と角部5に肉
盛り溶接層6、および収容部3の内周面に肉盛り溶接層
7を有する圧延機用ハウジングに、常法によりロールを
組み入れた上下チョックCを組み込み、熱間圧延に使用
したところ、従来の圧延機用ハウジングでは、約2年で
チョックCを収容した内周面3が凸凹になりホットコイ
ルの厚さが変動し、所望の板厚よりも10〜15%大きなも
のとなっていたが、約8年使用しても内周面3には目立
った異常は無く、ホットコイルの厚み変動も±3〜5%
と極めて良好であった。
盛り溶接層6、および収容部3の内周面に肉盛り溶接層
7を有する圧延機用ハウジングに、常法によりロールを
組み入れた上下チョックCを組み込み、熱間圧延に使用
したところ、従来の圧延機用ハウジングでは、約2年で
チョックCを収容した内周面3が凸凹になりホットコイ
ルの厚さが変動し、所望の板厚よりも10〜15%大きなも
のとなっていたが、約8年使用しても内周面3には目立
った異常は無く、ホットコイルの厚み変動も±3〜5%
と極めて良好であった。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる圧
延機用ハウジングは、使用に伴って摩耗や腐食によって
大きくなる内周面の凸凹が無いことから従来のものに比
べて、4〜6倍の寿命となり耐用性が大幅に向上すると
ともに、圧延材の板厚変動も少なく製品歩留りが大幅に
向上できる。
延機用ハウジングは、使用に伴って摩耗や腐食によって
大きくなる内周面の凸凹が無いことから従来のものに比
べて、4〜6倍の寿命となり耐用性が大幅に向上すると
ともに、圧延材の板厚変動も少なく製品歩留りが大幅に
向上できる。
【図1】本発明に係わる圧延機用ハウジングの説明図
で、aはその概要図、bはその要部拡大断面図である。
で、aはその概要図、bはその要部拡大断面図である。
1:ハウジング本体 2:穴
3:収容部 4:隅部 5:角部
6,7:肉盛り溶接層 C:チョック
3:収容部 4:隅部 5:角部
6,7:肉盛り溶接層 C:チョック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 31/02 B23K 9/04 B23K 35/30 340
Claims (1)
- 【請求項1】 ロールチョックが組み込まれる内周面
に、硬質13クロム系溶接材料による肉盛り溶接層が施
され、ロールチョックが組み込まれる内周面の隅部また
は角部に、SUS−309系溶接材料による肉盛り溶接
層が施されてなることを特徴とする圧延機用ハウジン
グ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03238344A JP3081298B2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 圧延機用ハウジング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03238344A JP3081298B2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 圧延機用ハウジング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576914A JPH0576914A (ja) | 1993-03-30 |
JP3081298B2 true JP3081298B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=17028806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03238344A Expired - Lifetime JP3081298B2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 圧延機用ハウジング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3081298B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103084400B (zh) * | 2013-02-07 | 2016-01-13 | 中冶京诚工程技术有限公司 | 一种具有表面硬化层的轧机牌坊 |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP03238344A patent/JP3081298B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0576914A (ja) | 1993-03-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000606 |