JP3081128U - インクカートリッジ用インク充填針 - Google Patents

インクカートリッジ用インク充填針

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JP3081128U JP2001002243U JP2001002243U JP3081128U JP 3081128 U JP3081128 U JP 3081128U JP 2001002243 U JP2001002243 U JP 2001002243U JP 2001002243 U JP2001002243 U JP 2001002243U JP 3081128 U JP3081128 U JP 3081128U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクカートリッジにインク漏れがなく気泡を
生じさせず容易にインク充填を行えるようにする。 【解決手段】本実施の形態では、インクカートリッジ1
1の容室15内のスポンジ20に対して前記容室15上
方の通孔24から、長短二本の針管36,37を有する
インク充填針13を挿し込み、前記長短二本の針管3
6,37を直接インクカートリッジのスポンジ20中に
挿し込んでインク瓶30を押すことにより、インクと空
気の対流を発生させて容易にインクが充填されるように
している。また、インクが短針管37の先端部41付近
の開口部39高度に至ったとき、インクの充填が自動的
に停止するようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はカラープリンタのインクカートリッジにインクを充填するインクカー トリッジ用インク充填針に係り、特に容易にインクを充填する操作を行えるイン クカートリッジ用インク充填針に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バブルジェット(R)プリンタは、インクカートリッジでインクを供給 し、インク泡噴射装置がノズルからインクをプリンタ用紙へ吹き付けることによ り印刷を行っていた。また、バブルジェット(R)プリンタは、インクカートリ ッジのインクを使えい終えた場合、新しいインクカートリッジと取り替えて継続 して印刷を行うようになっている。しかしメーカーが供給するインクカートリッ ジは価格がとても高く、大量印刷をする者にとってその経済負担はとても大きか った。
【0003】 そこで、使用後のインクカートリッジにインクを補充する方法が各種考えられ ている。
【0004】 ここで、従来のバブルジェット(R)プリンタのインクカートリッジは、通常 インクカートリッジのメイン容器部内部に平衡気嚢或いはインクを吸うスポンジ を設けて、プリンタが印刷するときに正常にインクを供給するようになっている 。メーカーの供給するインクカートリッジは、インクを充填する場合に、自動化 生産作業によりインクカートリッジメイン容器部内部に対して圧力平衡を達成し ており、印刷するときにインクが漏れることがない。
【0005】 またインクカートリッジは、容器部出口と第二容器部間に設けた隔網が両者を 隔離して両容器部間の圧力差を平衡にし、よってインクをプリントヘッドの両器 に均等に進入させるとともに、インク容器内のインクの不純物が第二容器部に進 入するのを有効に防ぐようにしている。
【0006】 ここで、従来のインクカートリッジにインクを補充する場合において、インク カートリッジの容器部に平衡気嚢が取りつけられているときには、まず、注入し たインクが通路より露出しないよう先ずインクカートリッジ底平面部の湾曲通路 の通気口を粘着テープで塞ぐ。この状態でも気嚢が圧縮されても圧力の平衡を保 つため、上方の気嚢の吸気口も粘着テープを貼付しており、更に貼りでインクカ ートリッジ上方を封じしている調節玉を押圧すると調節玉は離脱してインク注入 口が形成される。この状態で、注射器で適量のインクをくみ上げ、そこからイン クカートリッジの上方のインク注入口よりゆっくり一杯になるまで注入し、再び テープで上方の注入口を貼付し、湾曲通路の通気口及び気嚢の吸気口のテープを 剥離するのであるが、底平面部に粘着したテープを剥がすとき、湾曲通路の一端 またはノズルからインクが漏出してしまう。これはインクカートリッジ容器内部 の圧力が平衡を保てないためであり、よってインク注入完了後、漏出したインク をふき取らなくてはならなかった。このため、作業コストを増大させていた。
【0007】 一方、スポンジにインクを吸収させる形態のカートリッジは、インクの補充に おいて、インク出口の端部をシールで密封し、カートリッジ蓋体の上縁面を薄膜 で封止した中央通孔より注射器で適量のインクを吸収し、細長い針管を薄膜から インクが容器部下方まで通してインクを注入する。しかし、スポンジには大量の 気泡が発生して容器内部に空気が残留するため、インクの容量には制限があり、 且つインク容器部と第二容器部間に設置した隔網は第二容器部が空気の排出する のを妨げるため、インクはスムーズに隔網を経由して第二容器部に進入すること ができず、噴射装置の容器部に進入してしまう。
【0008】 ここで、プリンタに装着したカートリッジがインクを噴出しなくなる主な原因 は、十分な量のインクが機体境界部分の通路に流入せず、即ち第二容器部内部に 多すぎる空気が進入し、その空気がノズルのインク容器部に吸引されてしまい、 インクが途切れて噴射装置にインクがなくなってしまうからである。こうした状 況が持続するとノズルは焼損してしまう。このような状況は、スポンジにインク を吸収させる形態のカートリッジにインクの補充した場合においてスポンジに大 量の気泡が発生するため起こりやすかった。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように従来のインクカートリッジでは、スポンジにインクを吸収させ る形態のカートリッジにインクの補充した場合に、スポンジに大量の気泡が発生 するため、プリンタに装着したカートリッジがインクを噴出しなくなることが多 々あった。
【0010】 本考案は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、インク漏れを防止する とともにインクカートリッジ中のスポンジに気泡が残留するのを防止して容易に インクカートリッジにインク注入が行えるインクカートリッジ用インク充填針を 提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1のインクカートリッジ用インク充填針は、 針座と、長針管と、短針管とを有して構成され、前記針座がインク瓶に嵌設さ れるとともに前記長針管及び短針管がインクカートリッジの容室内部のスポンジ 中に挿し込まれた状態で、前記インク瓶のインクを前記インクカートリッジに、 前記インクと空気を対流させて充填を行うインクカートリッジ用インク充填針で あって、 前記針座は、一端側に、傾斜がつけられて錐形を呈し、前記インク瓶 の接続ヘッドに嵌設される嵌孔を有し、他端側に前記長針管及び短針管を挿し込 む個所である二つの併合された針管挿し込み部を有し、前記長針管は、前記針座 の針管挿し込み部に挿し込まれて前記針座と一体となり、先端部付近の管壁上に 、インク充填時に前記スポンジの深い方に位置する開口部を有し、前記短針管は 、前記針座の針管挿し込み部に挿し込まれて前記針座と一体となり、先端部付近 の管壁上に、インク充填時に前記スポンジの上方に位置し且つ前記スポンジと接 触する程度の個所に位置する開口部を有することを特徴とする。
【0012】 請求項2のインクカートリッジ用インク充填針は、請求項1記載のインクカー トリッジ用インク充填針であって、前記長針管の長さは、前記インクカートリッ ジの容室内部の高度に設定され、前記長針管及び短針管が前記インクカートリッ ジの容室中に挿し込まれると、前記長針管の針管先端部が容室底部に極めて近い 個所のスポンジ内に位置することを特徴とする。
【0013】 請求項3のインクカートリッジ用インク充填針は、請求項1または2に記載の インクカートリッジ用インク充填針であって、前記短針管の長さは、前記長針管 及び短針管を前記インクカートリッジの定位に挿し込んだ際、この短針管の先端 部付近の開口部が前記スポンジに接触する程度、即ち前記短針管が前記スポンジ にやや進入する程度であることを特徴とする。
【0014】 請求項4のインクカートリッジ用インク充填針は、請求項1乃至3のいずれか に記載のインクカートリッジ用インク充填針であって、前記針座は金属製であり 、前記針管挿し込み部としてドリルにより前記二つの孔が接点を以て開設されて おり、前記長針管及び短針管が前記孔に嵌設されると長針管及び短針管が併合さ れている状態を呈することを特徴とする。
【0015】 請求項5のインクカートリッジ用インク充填針は、請求項1乃至3のいずれか に記載のインクカートリッジ用インク充填針であって、前記針座はプラスチック 製で、前記針管挿し込み部として二つの併合された孔を有し、この二つの併合さ れた孔に前記長針管及び短針管が挿し込まれて接着剤で固定されて前記長針管及 び短針管と一体となることを特徴とする。
【0016】 請求項1乃至5に記載のインクカートリッジ用インク充填針によれば、インク カートリッジの容室上方の通孔より、長短二本の針管を有する充填針とインク容 器の接続ヘッドとを接続したものを挿し込み、長短二本の針管を直接インクカー トリッジの容室内のスポンジ中に挿し込んでインク容器を押すことにより、イン クカートリッジの容室内でインクと空気の対流が起こって容易にインクが充填さ れ、且つインクが短針管の先端部付近の開口部高度に至ったとき、インクの充填 は自動的に停止する。
【0017】 請求項1乃至5に記載のインクカートリッジ用インク充填針において、好まし くは、前記長針管及び短針管は相互に並列させ、且つ充填孔の直径よりやや小さ く設計して、容易にカートリッジ内のスポンジ内に挿し込むことができるようす る。
【0018】 また、請求項1乃至5に記載のインクカートリッジ用インク充填針においては 、インクをスポンジ内に浸透させる充填方式を採用することで容室内の圧力が過 大にならず、即ちインクが溢れることを防ぐようにしている。
【0019】
【考案の実施の形態】
図1乃至図5は本考案に係るインクカートリッジ用インク充填針の実施の形態 を示し、図1はインクカートリッジとインク充填針とが一体となってインクを充 填する作業を説明する斜視図、図2は図1のインクカートリッジ内部の構造の断 面図、図3は金属製の針座を用いた図1のインク充填針の断面図、図4はプラス チック製の針座を用いた図1のインク充填針の断面図、図5は図1のインク充填 針とインクカートリッジが一体となっている状態を示す断面図である。
【0020】 図1及び図2に示すように、インクカートリッジ11は、EPSON のカラージェ ットプリンタに用いられるインクカートリッジ(S0020110/PMIC1C )であり、 このインクカートリッジ11は殻体12の内部空間にインクの色によりそれぞれ 独立した複数の容室15を設け、それぞれの容室15内のスポンジ20にインク を色別に吸収させる。各容室15は下方の隔膜18により第二容室16と分離さ れ、容室15内のインクの不純物が第二容室16に進入するのを防ぎ、サイホン 効果によりインクを各容室15の第二容室16内に導入する。前記第二容室16 が形成する空間はそれほど大きくなく、インクカートリッジ11を設置するとき は、先ずインクカートリッジ11の出口の位置、即ち各第二容室16に密封クッ ション17を設ける。インクカートリッジ11の出口には容室15の数と同じだ けの湾曲凹溝22があり、上縁面28の各湾曲凹溝22末端には容室15に通じ る通孔25とインク補充時に用いる通孔24をそれぞれ設ける。
【0021】 インクカートリッジ11にインクを補充する際、後述の図3に示すインク充填 針13は通孔24よりスポンジ20の内層を突き刺す。この時注入針と通孔24 間は密着しており、また通孔25は真空吸収装置によりインクをカートリッジ1 1の容室15に吸入し、迅速にスポンジ20に浸透させ、同時に第二容室16及 びスポンジ20の空気を完全に排出し、インクカートリッジ11の蓋体上縁面2 8は熱圧着により薄膜23で封止される。通孔24,25の外側の端部は薄膜2 3に被覆されて封止され、通孔25及び湾曲凹溝22の一部も薄膜23により封 止され、その薄膜23に被覆された部分の湾曲凹溝22は湾曲通路27を形成す る。湾曲通路27が空気を流通させるため、インクカートリッジ11の容室15 のスポンジ20はインクを吸入し、容室15の圧力は平衡が保たれ、インクカー トリッジが漏出しないようインクカートリッジ11をプリンタに装着する際出口 の端部を封止せいている隔膜18に連接部の導管を密合させる。プリンタが印刷 を行う場合、インクカートリッジ11容室15内のスポンジ20は吸収している インクを隔網19より第二容室16に進入し続け、インクがなくなったらインク カートリッジ11を交換する。
【0022】 スポンジ20を内設するインクカートリッジ11のインク容器部殻体12にイ ンクを補充するには、既に穿通されているインクカートリッジ11出口の端部の 隔膜18をプリンタの連接部から分離させるとインクカートリッジ11の第二容 室16に空気が進入する。インクを注入するときにはシール26を隔膜18上に 貼付し、さらに出口を二度貼りする。出口の封止をより確実にするため、インク 補充時に保護クリップ14で封止および固定することが必要である。
【0023】 図1から図5に示すように、本実施の形態の使用例では、カラージェットプリ ンタ使用後の空のインクカートリッジ11に、予めシール26で前記インクカー トリッジ11の第二容室16出口付近を封じ、更に図1に示すように保護クリッ プ14で前記インクカートリッジ11の出口付近を挟んで固定し、前記インクカ ートリッジ11の出口付近でインク漏れを起こさないようにする。
【0024】 既に挟まれて固定されたインクカートリッジ11は、針先端が前記インクカー トリッジ11の通孔24外縁の薄膜29に小さな孔を開ける。更にインク瓶30 に嵌設されている前記インク充填針13は前記通孔24に指しこまれて前記イン クカートリッジ11のスポンジ20中に進入する。即ち前記インク瓶30を押す ことで、前記インク瓶30中のインクが長針管36を経由し、前記長針管36先 端付近の壁面に設けられた開口部38より前記スポンジ20中に進入し、前記イ ンク瓶30を放すと前記インク瓶30中のインクが前記短針管37より外界の空 気とインクとが対流して前記インク瓶30中のインクが前記インクカートリッジ 11のスポンジ20中に充填されるのであり、前記インクカートリッジ11内部 の容室15の水位が前記短針管37の開口部39と水平位置に至るまで上昇し、 前記インク瓶30が対流を停止するまで続けられ、前記インクカートリッジ11 の充填が完成する。
【0025】 前記インクカートリッジ11に対流を起こさせてインクを充填する前記インク 充填針13の詳細を以下に説明する。
【0026】 インクカートリッジ用インク充填針13は、主に針座34、長針管36、短針 管37等の部分より構成される。
【0027】 インクカートリッジ用インク充填針13は、前記針座34がインク瓶30に嵌 設されるとともに前記長針管36及び短針管37がインクカートリッジ11の容 室内部のスポンジ20中に挿し込まれた状態で、前記インク瓶30のインクを前 記インクカートリッジ13に、前記インクと空気を対流させて充填を行う。
【0028】 前記針座34は、一端側に、傾斜がつけられて錐形を呈し、前記インク瓶亜 0の接続ヘッド33に嵌設される嵌孔35を有し、他端側に前記長針管36及び 短針管37を挿し込む個所である二つの併合された針管挿し込み部43を有てい る。
【0029】 前記長針管36は、前記針座34の針管挿し込み部43に挿し込まれて前記針 座34と一体となり、先端部40付近の管壁上に、インク充填時に前記スポンジ の深い方に位置する開口部38を有している。
【0030】 前記短針管37は、前記針座34の針管挿し込み部43に挿し込まれて前記針 座34と一体となり、先端部41付近の管壁上に、インク充填時に前記スポンジ の上方に位置し且つ前記スポンジと接触する程度の個所に位置する開口部39を 有することを特徴とする。
【0031】 図3のインク充填針13では、金属製の針座34の一端には傾斜がついて錐形 に形成された嵌孔35を有し、前記瓶蓋32及び接続ヘッド33の着脱ともに容 易となっている。
【0032】 前記針座34の他端にはドリル等により開設された二つの円孔44,45を有 し、それぞれ長針管36,短針管37の一端がその中に挿し込まれた後、プレス などの方式により前記針座34と一体となっている。
【0033】 また図4に示すように、針座34として一般に用いられている医療用のプラス チック製のものを用いた場合、前記挿し込み部43いは二つの円孔46,47が 設けられ、円孔46,47の中には、長針管36及び短針管37の一端がそれぞ れ挿し込まれて接着剤等で固定されている。これにより、針座34、長針管36 及び短針管37が一体となっている。
【0034】 図1から図5に示すように、前記長針管36と短針管37と前記針座34とが 一体となった状態では、前記針座34の外側に位置する二つの針管は長さを違え て設置されることになる。この場合の前記長針管36の長さは前記インクカート リッジ11の容室15内部の高さに設置され、前記インク充填針13が前記イン クカートリッジ11の容室15に挿し込まれる際、前記長針管36の先端部40 は前記容室15の底縁面に限りなく近づき、また前記短針管37の長さは前記イ ンクカートリッジ11のスポンジ20の上縁平面に接触する程度である、或いは 少々挿し込まれる程度の長さとなっている。
【0035】 前記異なる長さの長針管36,短針管37は、前記先端部40,41の管壁面 上に開口部38,39を有し、前記開口部38,39が前記インクカートリッジ 11に対してインクと空気との対流による充填を行うとき、前記スポンジ20下 方に挿し込まれた前記長針管36は、前記開口部38によってインクを供給し、 前記スポンジ20に挿し込まれている上方の嵌孔35が、前記開口部39より空 気を前記インク瓶30の瓶体31中に進入させる。
【0036】 前記長針管36,短針管37の前記針座34と一体となっている側と反対の一 端はそれぞれ異なる前記インクカートリッジ11のスポンジ20の位置に併せて 設置されており、また前記長針管36,短針管37の幅は前記インクカートリッ ジ11の通孔24の直径よりやや小さく、前記長針管36,短針管37は容易に 前記通孔24を貫通できるようになっており、長いほうの針管である前記長針管 36は前記スポンジ20中に際込まれて、短いほうの針管である前記短針管37 の先端部41は前記スポンジ20の上縁面に挿し込まれる、或いは前記スポンジ 20に接触して前記短針管37の開口部39の水平位置に位置し、最後は前記イ ンクカートリッジ11の容室15が対流によって最高水平高度42の線までイン クが充填される。こうすることによって前記インク充填針13を前記インクカー トリッジ11のスポンジ20の高度に挿し込み、並びにインクを前記インクカー トリッジ11の最大容量にまで充填する。また前記開口部38,39は前記先端 部40がスポンジ20に入ったとき前記スポンジ20と接触することで針管が詰 まるのを防ぐのと同時に、インクが前記スポンジ20に浸透する速度を速めてい る。
【0037】 インク充填の手順においては、先ず前記インク瓶30の接続ヘッドの中央に小 さな孔を空け、前記インク充填針13と前記インク瓶30の接続ヘッドとを接合 させ、充填させたい前記インクカートリッジ11の出口位置にシールを貼って保 護をしておく。
【0038】 通孔24上方の薄膜29に小さな孔を開け、前記インクカートリッジ11の通 孔24位置と前記インク瓶30のインク充填針13位置を照らし合わせてインク が垂れないようにし、前記インクカートリッジ11の通孔24上のインク充填針 13の長針管36,短針管37が挿し込まれている状況を確認した後、前記イン ク瓶30の瓶体31を握って押し、ゆっくり放し、前記インク瓶30のインクが 空気との対流によって充填されるのを待つ。
【0039】 対流が行われなくなったら、前記インク充填針13を取り除き、最後に前記イ ンクカートリッジ11の通孔24の上方にシールを貼って作業全体が完了する。
【0040】 上述の手順中、長針管36,短針管37の位置確認をしてから前記インク瓶3 0の瓶体31を握る段階において、前記長針管36,短針管37は前記インクカ ートリッジ11のスポンジ20中に適当に挿し込まれておらず、前記長針管36 ,短針管37の管路に液体が通らないということは、即ち張力が足らず自動に充 填されることがなく、初めに前記インク瓶30の瓶体31を握って押す際は前記 インク瓶30中のインクは同時に二つの長針管36,短針管37より前記先端部 40,41にまで導引され、前記インク瓶30を握って押す圧力が前記先端部4 0,41の通路、及び開口部38,39とスポンジ20との接触により、インク が前記スポンジ20に浸透するに足るようになって初めて前記インク瓶30の瓶 体31を放すことで、インクと空気の対流による充填作業が開始される。
【0041】 前記インク瓶30が放たれた後、前記長針管36は前記スポンジ20の最も深 い位置にまで挿し込まれ、前記短針管37の開口部39は前記スポンジ20の上 縁面に限りなく近い個所に位置し、即ち完全に空気と接触できる位置に位置し、 外界の空気が随時前記短針管37の通路より導引されて、前記インク瓶30中に 空気が進入する。また前記スポンジ20の最も深い個所に挿し込まれた前記長針 管36の通路は、インクの通り路と化し、前記開口部38,先端部40の通路で 前記スポンジ20中にインクが浸透し、前記長針管36,短針管37がインク対 流の際の導管となる。
【0042】 前記スポンジ20の水位が前記短針管37の開口部39の最高水平高度42に まで至ったとき、空気を進入させる通路である開口部39は既にインクで占拠さ れ、即ち空気との対流が断たれてインクと空気の対流が停止し、たとえインク瓶 30中にまだインクがあったとしてももうインクがこれ以上充填されず、従って インクが溢れ出すことがない。
【0043】 この対流方式を利用するとインクが効果的に前記スポンジ20中に浸透する他 に、前記スポンジ20中には気泡が残留しない長所も持ち合わせる。
【0044】 最後に前記インクカートリッジ11に対するインクの充填を終えたら、前記イ ンク充填針13及びインク瓶30を取り外した後、引き続いて既に穴の開けられ た前記通孔24の薄膜29をシールにて封止し、完全に前記インクカートリッジ 11内部の圧力の平衡を保つ。
【0045】 以上、説明したように、本実施の形態によれば、長短二本の針管36,37と 針座34とを接合してインク充填針13とし、前記両長短針管36,37を前記 インクカートリッジ11の容室15内のスポンジ20中に進入させ、対流方式に よって前記インクカートリッジ11にインクを充填するため、気泡が生じず且つ インクが溢れ出すことなく容易にインクが充填できる。
【0046】
【考案の効果】 本考案によれば、インクカートリッジにインクを充填する場合において、気泡 が生じず且つインクが溢れ出すことなく容易にインクの充填が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクカートリッジとインク充填針とが一体と
なってインクを充填する作業を説明する斜視図。
【図2】インクカートリッジ内部構造を示す断面図。
【図3】金属充填針の構造を示す断面図。
【図4】プラスチック充填針の構造を示す断面図。
【図5】インクカートリッジで対流して充填針がインク
の充填を行う様子を説明する断面図。
【符号の説明】
11 インクカートリッジ 12 殻体 13 充填針 14 保護クリップ 15 容室 16 第二容室 17 密合クッション 18 隔膜 19 隔網 20 スポンジ 22 湾曲凹溝 23,29 薄膜 24,25 通孔 26 シール 27 湾曲凹溝 28 上縁面 30 インク瓶 31 瓶体 32 瓶蓋 33 接続ヘッド 34 針座 35 嵌孔 36 長針管 37 短針管 38,39 開口部 40,41 先端部 42 水平高度 43 挿し込み部 44,45,46,47 円孔

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針座と、長針管と、短針管とを有して構
    成され、前記針座がインク瓶に嵌設されるとともに前記
    長針管及び短針管がインクカートリッジの容室内部のス
    ポンジ中に挿し込まれた状態で、前記インク瓶のインク
    を前記インクカートリッジに、前記インクと空気を対流
    させて充填を行うインクカートリッジ用インク充填針で
    あって、 前記針座は、一端側に、傾斜がつけられて錐形を呈し、
    前記インク瓶の接続ヘッドに嵌設される嵌孔を有し、他
    端側に前記長針管及び短針管を挿し込む個所である二つ
    の併合された針管挿し込み部を有し、 前記長針管は、前記針座の針管挿し込み部に挿し込まれ
    て前記針座と一体となり、先端部付近の管壁上に、イン
    ク充填時に前記スポンジの深い方に位置する開口部を有
    し、 前記短針管は、前記針座の針管挿し込み部に挿し込まれ
    て前記針座と一体となり、先端部付近の管壁上に、イン
    ク充填時に前記スポンジの上方に位置し且つ前記スポン
    ジと接触する程度の個所に位置する開口部を有すること
    を特徴とするインクカートリッジ用インク充填針。
  2. 【請求項2】 前記長針管の長さは、前記インクカート
    リッジの容室内部の高度に設定され、前記長針管及び短
    針管が前記インクカートリッジの容室中に挿し込まれる
    と、前記長針管の針管先端部が容室底部に極めて近い個
    所のスポンジ内に位置することを特徴とする請求項1記
    載のインクカートリッジ用インク充填針。
  3. 【請求項3】 前記短針管の長さは、前記長針管及び短
    針管を前記インクカートリッジの定位に挿し込んだ際、
    この短針管の先端部付近の開口部が前記スポンジに接触
    する程度、即ち前記短針管が前記スポンジにやや進入す
    る程度であることを特徴とする請求項1または2に記載
    のインクカートリッジ用インク充填針。
  4. 【請求項4】 前記針座は金属製であり、前記針管挿し
    込み部としてドリルにより前記二つの孔が接点を以て開
    設されており、前記長針管及び短針管が前記孔に嵌設さ
    れると長針管及び短針管が併合されている状態を呈する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のイ
    ンクカートリッジ用インク充填針。
  5. 【請求項5】 前記針座はプラスチック製で、前記針管
    挿し込み部として二つの併合された孔を有し、この二つ
    の併合された孔に前記長針管及び短針管が挿し込まれて
    接着剤で固定されて前記長針管及び短針管と一体となる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のイ
    ンクカートリッジ用インク充填針。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020032708A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 ブラザー工業株式会社 タンク
JP2021030727A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 キヤノン株式会社 液体補充システム

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