JP3080530B2 - 無線端末試験装置 - Google Patents

無線端末試験装置

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JP3080530B2
JP3080530B2 JP06041397A JP4139794A JP3080530B2 JP 3080530 B2 JP3080530 B2 JP 3080530B2 JP 06041397 A JP06041397 A JP 06041397A JP 4139794 A JP4139794 A JP 4139794A JP 3080530 B2 JP3080530 B2 JP 3080530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば携帯電話機等の無
線端末の動作が正常か否かを簡単に試験できる無線端末
試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信サービス網が整備され
て、企業や個人に対しても自動車に搭載したり、又は持
ち歩く携帯電話機が普及している。携帯電話機の普及に
伴って、電話会社はこの携帯電話機の各加入者に対する
アフターサービスの充実が要求されている。
【0003】電話会社の営業所のサービス窓口に携帯電
話機の加入者が持込む苦情は「全く動作しない」といっ
た明らかに故障であると判断できる苦情と、「時々発信
ができない場合がある」、「通話が途中でとぎれる」、
「相手側の話が聞き取りにくい」等の使用場所や使用環
境や操作誤りや電池消耗等の、本当の故障か加入者の対
応に原因があるのかが不明である苦情も多々ある。
【0004】営業所のサービス窓口の担当者は原因を即
座に特定できない場合は、この携帯電話機を製造会社の
サービスセンターへ配送する。サービスセンターにおい
ては、この配送された携帯電話機に対して、送信出力電
波強度や受信感度等の試験を実施すると共に、この携帯
電話機で実施できる各種の操作を行って、携帯電話機が
正常に動作するか否かを試験する。この試験は外部から
電波が侵入しないように電波シールドされた試験室で実
行される。この試験室内には試験対象の携帯電話機に対
して電波の送受信を行うための擬似基地局が設けられて
いる。
【0005】そして、このサービスセンターにて、試験
を行い、異常箇所を特定して、修理工場で該当箇所を修
理する。修理が終了した携帯電話機は元のサービス窓口
に配送されて、客に返却される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サービ
スセンターに持込まれる携帯電話機のうちのかなりの部
分が試験結果に異常が発見されずに、サービス窓口に返
却される。サービス窓口の係員は後日、この携帯電話機
を受取りにきた客に異常がない旨を伝えて、取扱い方法
を再度説明していた。
【0007】このように、電話会社の営業所のサービス
窓口に故障として持込まれる携帯電話機のかなりの部分
が実際には故障でない場合が多い。このような場合は、
この携帯電話機をサービスセンターへ配送したり、サー
ビスセンターで試験するのに多大の余分の手間と時間と
を要していた。
【0008】また、客にとっても、配送期間や試験期間
は携帯電話機を使用できない不便さがある。本発明はこ
のような事情に鑑みてなされたものであり、電波シール
ドボックスへ試験対象の無線端末を収納して試験開始操
作するのみで、電波の送受信機能も含めた無線端末の動
作を簡単に試験でき、試験結果を即座に得ることがで
き、サービス窓口で直ちに無線端末の正常・異常を判断
でき、客に対するサービスを向上できる無線端末試験装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の無線端末試験装置においては、図1に示すよ
うに、アンテナ1、各種操作指令を入力するための操作
パネル2、及びこの操作パネルを遠隔操作するための外
部インタフェース端子3が設けられ、試験される無線端
末4を収納するための電波シールドボックス5と、この
電波シールドボックス内に取付けられた試験用アンテナ
6を介して無線端末との間でデジタル信号の送信と受信
を無線で行うための無線結合手段7と、外部インタフェ
ース端子を介して無線端末に対して有線で各種操作指令
を送出するための有線結合手段8と、試験される無線端
末の種類を選択する機種選択手段29と、着脱可能な1
つ又は複数の記憶媒体14内に構成され、試験される無
線端末の各種類毎に、各種動作を試験するために該当無
線端末との間で実行すべき複数の試験シーケンス9を記
憶する試験シーケンス記憶手段10と、着脱可能な1つ
又は複数の記憶媒体14内に構成され、試験される無線
端末の各種類毎に、各試験シーケンスを実行するための
複数の試験パラメータを記憶する試験パラメータ記憶手
段15と、試験シーケンス記憶手段に記憶されかつ機種
選択手段で指定された種別の各試験シーケンスと試験パ
ラメータ記憶手段に記憶されかつ機種選択手段で指定さ
れた種別の各試験パラメータとに従って、有線結合手段
を介して無線端末を遠隔操作すると共に、無線結合手段
を介して試験用デジタル信号を授受して無線端末を動作
させる試験実行手段11と、この試験実行手段にて動作
された無線端末が正常か否かを無線結合手段を介して得
られた情報で判定する動作状態判定手段12と、動作状
態判定手段の判定結果を表示する判定結果表示手段13
とを備えたものである。
【0010】
【0011】また、請求項2においては、有線結合手段
8は無線端末の動作状態を読取る機能を有している。さ
らに、動作状態判定手段12は無線結合手段7から得ら
れた情報と有線結合手段8を介して得られた動作状態の
情報との少なくとも1つを用いて正常か否かを判定して
いる。
【0012】
【作用】このように構成された無線端末試験装置におい
ては、試験対象の無線端末を電波シールドボックス内に
収納し、この無線端末の外部インタフェース端子に各種
操作指令を行うための接続ケーブル等を含む有線結合手
段を接続した後、電波シールドボックスの蓋を閉める。
【0013】そして、例えば試験開始操作すると、試験
シーケンス記憶手段に記憶された各試験シーケンスに従
って無線端末に対する試験が自動実施される。試験結果
は、動作状態判定手段によって無線結合手段を介して得
られた動作状態に基づいてその良否が判定される。そし
て、その良否判定結果のみが表示される。
【0014】このように、各種の試験が無線結合手段及
び有線結合手段によって自動的に実施されるので、この
装置の操作員は特に試験に関する詳細な技術的知識を持
ち合わせる必要がない。また、試験結果も良否判定結果
のみである。したがって、サービス窓口で即座に良否が
判定できる。
【0015】さらに、試験シーケンスを装置に対して着
脱可能な1つまたは複数の記憶媒体に書込むようにして
いる。したがって、無線端末の種類毎に、また無線端末
に新規の機能が付加された場合や、新機種の無線端末に
対するサービスを開始する場合であっても、装着可能な
新たな記憶媒体を準備するのみでよい。
【0016】さらに、別の発明においては、有線結合手
段に対して各種操作指令を送出する機能の他に試験対象
である無線端末の動作常態を読取る機能が付加されてい
る。したがって、動作状態判定手段は無線結合手段及び
有線結合手段7から得られる情報に基づいて正常か否か
を判定できる。すなわち、より多くの情報で判定でき
る。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図2は実施例の無線端末試験装置の外観図である。
図1に示した機能ブロック図と同一部分には同一符号が
付してある。
【0018】箱型に形成されたケース20内の一方側に
電波シールドボックス5が形成され、他方側に各種測定
用電子部品が収納される電子部品容器21が形成されて
いる。そして、実施例装置においては、ケース20は高
さ13cm,幅32cm,奥行45程度の大きさである。
【0019】電波シールドボックス5はアルミ等の外部
から侵入した電波を反射する金属板で箱型に形成されて
おり、蓋5aを含めた内面には、例えば6〜7mm厚のゴ
ムフェライト系の電波吸収部材22が貼付けられてい
る。このゴムフェライト系の電波吸収部材22は約80
0MHz又は1.5GHzの電波を効率よく吸収する機能を
有している。また、この電波シールドボックス5内には
試験用アンテナ6が電子部品容器21側の側壁に固定さ
れている。
【0020】電波シールドボックス5内に、アンテナ1
を伸ばした状態の無線端末としての携帯電話機4aが収
納される。なお、アンテナ1が試験用アンテナ6に対向
する方向に携帯電話機4aを電波シールドボックス5内
に収納する必要がある。
【0021】携帯電話機4aの前面にはダイヤルボタン
を含む多数の操作ボタンや表示器が配設された操作パネ
ル2が設けられている。さらに、下面には、モデム,フ
ァクシミリ等を接続して、このモデムによって操作パネ
ル2を遠隔操作しかつ送受信データを入出力するための
外部インタフェース端子3が設けられている。また、携
帯電話機4aは、この外部インタフェース端子3を介し
て内部の動作常態を出力する機能も有している。携帯電
話機4aに対する動作試験を実施する場合には、この外
部インタフェース端子3に対して接続ケーブル25を接
続する。
【0022】電子部品容器21の上面21aには、図7
に示す試験結果を印字した用紙26を排出する用紙排出
口27が配設されている。さらに、電子部品容器21の
側面21bには、試験状態及び判定結果を表示するLE
D等からなる表示ランプ28a,28b,28c、試験
する携帯電話機4aの種類を入力するための複数の選択
キー29、機種表示器29a,試験開始キー30a、試
験中止キー30b、試験結果の印字出力を指示する印字
キー31、電源スイッチ32、記憶媒体14としてのカ
ードメモリ14aを挿入するための挿入口33等が配設
されている。
【0023】また背面21cには、この装置を外部のホ
ストコンピュータまたはパーソナルコンピュータに接続
するためのRS232Cコネクタ34等が設けられてい
る。図3は、無線端末機試験装置のうちの電子部品容器
21内に組込まれた部分の概略構成を示すブロック図で
ある。この無線端末機試験装置は試験対象の携帯電話機
4aに対する擬似基地局の機能を有する一種のコンピュ
ータで構成されている。
【0024】内部バス35に対して、試験用アンテナ6
を介して携帯電話機4aとの間でデジタル信号の送信と
受信を無線で行うための無線結合手段7を構成する各種
電子回路、外部インタフェース端子3に接続された信号
ケーブル25を介して携帯電話機4aに対して有線で各
種操作指令を送出する有線結合手段8としてのシリアル
インタフェース回路36、携帯電話機4aがアンテナ1
から電波出力すべきRF信号を有線で出力することも可
能に構成されていた場合に、RF信号を出力するRF端
子37に接続されたインタフェース回路38等が接続さ
れている。
【0025】前記無線結合手段7内において、内部バス
35上に出力された携帯電話機4aに送信すべきデジタ
ル情報は符号部9aでデジタル信号に符号化されて、変
調部9bで局部発振器の信号によってQPSK変調され
る。さらに、送信部9dで必要なRF信号となり試験用
アンテナ6を介して電波シールドボックス5内に電波放
射される。
【0026】また、携帯電話機4aのアンテナ1から電
波放射された電波は、試験用アンテナ6で受信されて、
受信部9eで受信されて、復調部9fでデジタル信号に
復調されて、復号部9gで元のデジタル情報に復号され
て、最終的に内部バス35へ出力される。
【0027】無線結合手段7で送受信されるデジタル信
号には、携帯電話機4aの着信・発信等の動作を制御す
る制御情報と音声をデジタル化した情報とが含まれる。
送信部9dの出力信号レベルはレベル設定器9hで任意
の値に設定可能であり、受信部9eにおける受信信号レ
ベルはレベル検出器9iで検出される。
【0028】さらに、内部バス35には、電子部品容器
21の側面21bの操作パネル39及び各表示ランプ2
8a〜28cに接続された入出力回路40、試験結果を
印字出力プリンタ41を駆動するプリンタ駆動回路4
2、各種固定データを記憶するROM43、メモリカー
ド14aが装着されるカードソケット14b、受信デー
タ等の各種可変データを一時記憶するRAM44、試験
シーケンス等の各種演算処理を実行するCPU45、R
S232Cコネクタ34を介して外部のコンピュータと
の間で情報交換を実施するためのインタフェース34a
等が接続されている。
【0029】なお、試験実行手段11及び動作状態判定
手段12は、図3のROM43、RAM44及びCPU
45で構成されている。したがって、CPU45がメモ
リカード14a,ROM43及びRAM44から必要な
データを読出して各部を制御して携帯電話機4sの試験
を行い、その動作と性能の良否判定を行う。
【0030】また、試験シーケンス記憶手段10と試験
パラメータ記憶手段15はRAM44の一部で構成され
る。なお、この試験シーケンス記憶手段10と試験パラ
メータ記憶手段15は図1に示す記憶媒体14としての
メモリカード14aで実現することも可能である。
【0031】例えば、記憶内容を電気的に書換可能なフ
ラッシュROM等で構成されたメモリカード14a内に
は、図4に示すように、メモリカード管理領域、複数の
試験シーケンスを記憶する試験プログラム領域46、デ
ータ管理領域47、印字情報領域48、試験対象の携帯
電話機4aの各機種毎の試験パラメータを記憶する複数
の試験パラメータ領域49が形成されている。
【0032】試験プログラム領域46には、図5(c)
に示すように、各試験シーケンス毎にシーケンス番号,
実行項目、実行情報サイズ(データ量).実行情報が設
定されている。さらに、実行情報として、図示するよう
な多数の判定項目が設定されている。なお、この各試験
シーケンスはRCR(電波システム開発センタ)の規格
STD−27Bに規定された電話機を動作させるための
シグナリングを試験するものである。
【0033】具体的には、図6に示す携帯電話機4a側
からみて、#1の「初期状態」,#2の「位置登録」,
……,#11の「切断」,#12の「待ち受け」までの
合計12の試験シーケンスが設定されている。
【0034】同時に、各試験シーケンスに対応して、そ
の試験シーケンスを実行した場合において、その動作状
態が正常か異常かの各判定項目と、判定を得るための送
信レベルや受信レベルの評価項目、送受信エラーレート
等の評価項目等が設定されている。
【0035】なお、図6に示す各試験シーケンスにおい
て、試験装置側から携帯電話装置2a側に対する実線矢
印は、試験装置側から接続ケーブル25及び外部インタ
ーフェース端子3を介して携帯電話装置2aへ各種の操
作指令を送出することを示し、点線矢印は試験装置側と
携帯電話機4a側との間でアンテナ1,6を介して電波
でデジタル信号の送受信を行うことを示す。さらに試験
装置側から、判定項目側への実線矢印は、携帯電話機4
aの動作状態を、試験装置が携帯電話機4aからアンテ
ナ1,6を介して受信した情報に基づいて読取ることを
示す。
【0036】なお、携帯電話機4aの動作状態を試験装
置側が接続ケーブル25及び外部インタフェース端子3
を介して読取って、判定を行うことも可能である、印字
情報領域48内には、プリンタ41で用紙26に図7に
示すフォーマットで試験結果を印字出力する場合におけ
るフォーマットや文字形状や印字項目等の印字制御情報
が記憶されている。
【0037】また、各試験パラメータ領域49内には、
図5(a)に示すように、各携帯電話機4aを各試験シ
ーケンスに従って試験を実行していく場合に、各携帯電
話機4aが採用している周波数領域の相違、細かいシー
ケンス手順の相違、コマンドの相違、付加機能の相違、
制御チャネルや通信チャネル情報の相違、測定結果の判
定基準の相違等の前述したRCRの規格に定められてい
ない個々の詳細情報が記憶されている。
【0038】また、各試験パラメータ領域49内には、
各試験シーケンスの実行時に起動されるチャネルに対し
て参照される図5(b)に示すチャネル情報も記憶され
ている。
【0039】そして、印字情報領域48の及び各試験パ
ラメータ領域49の各情報は、このメモリカード14a
をカードソケット14bに装着し、RS232Cコネク
タ34にパーソナルコンピュータを接続した状態で、こ
のパーソナルコンピュータから書込み,読出しが行われ
る。
【0040】このような構成の無線端末試験装置の動作
を説明する。操作者が試験対象の携帯電話機4aを電波
シールドボックス5に収納して、外部インタフェース端
子3に接続ケーブル25を接続し、蓋5aを閉じた後、
操作パネル39における携帯電話機4aの種別を選択キ
ー29で選択すると、メモリカード14aの該当種別の
機種番号の試験バラメータ領域49が指定される。
【0041】その後、試験開始キー30aを押すと、C
PU45は、試験プログラム領域46に記憶されている
図6に示す#1から#12までの各試験シーケンスを、
指定された機種番号の試験パラメータ領域49の詳細デ
ータを用いて、順番に実行していく。そして、各試験シ
ーケンスを実行する過程で、同じく図6に示す各試験シ
ーケンスに指定された各判定項目を実施する。
【0042】具体的には、#1の「初期状態」の試験シ
ーケンスが開始されると、試験装置側から外部インタフ
ェース端子3へ電源投入操作指令を送出する。すると、
携帯電話機4aは初期状態になる。次に、#2の「位置
登録」の試験シーケンスを実施する。
【0043】そして、この試験シーケンスにおいて、図
3のレベル設定器9hで「弱電界に相当する送信レベ
ル」を設定する。そして、携帯電話機4aがそのレベル
の信号を受信しても、「位置登録」が行われない場合は
異常と判定する。
【0044】また、「位置登録」の試験シーケンスにお
いては、試験装置側から電波を介して地域識別コード等
の報知情報を送信し、携帯電話機4aはそれを受信し
て、位置登録信号を電波で送出する。この場合、携帯電
話機4a側から位置登録信号が送信されなかった場合に
故障と判定する。
【0045】#3の「待ち受け状態」に移行した後に実
行される#4の「着信」の試験シーケンスにおいては、
試験装置側から電波を介して携帯電話機4aを着呼す
る。この試験シーケンスでは、携帯電話機4aが正しく
着信動作状態になるか否かを外部インタフェース端子3
を介して調べる。
【0046】さらに、この試験シーケンスにおいては、
図3のレベル設定器8bで試験装置側からの送信レベル
を設定して送信する。そして、携帯電話機2bでその送
信レベルの信号を正常に受信できたか否かを示す「受信
レベル」を無線結合手段7を介して無線で読取る。そし
て、受信レベルが所定の範囲内に入っていない場合を故
障と判定する。または、「受信レベル」を外部インタフ
ェース端子3を介して有線で読取り、判定することも可
能である。
【0047】#5の「通信」の試験シーケンスにおいて
は、試験装置側から電波を介して通話チャネルを指定し
て、携帯電話機4aが正しく応じたか否かを判断する。
また、図3に示すレベル検出器9iで受信信号の信号レ
ベルを測定して、携帯電話機4aの送信出力をアンテナ
1,6間の結合係数を用いて算出して、許容範囲に入っ
ているか否かを判定する。
【0048】さらに、この試験シーケンスにおいては、
受信エラーレート(誤り率)及び送信エラーレートも試
験する。具体的には、携帯電話機4aが無線で報告して
くる受信エラーレートを試験装置側で読取る。また、試
験装置側で受信した送信バースト信号の1フレームを構
成する280ビットのビットデータのうち固定データ部
分のエラー発生率(誤り率)を算出する。そして、これ
らの誤り率が許容限界を越えた場合に異常と判定する。
【0049】#6の「チャネル切り替え」の試験シーケ
ンスにおいては、携帯電話機4aが他の基地局の範囲
(ゾーン)に入ったことを想定して、試験装置側から電
波で無線チャネルの切換指定を行う。そして、携帯電話
機4aが正しく応答したことを電波を介して確認する。
【0050】#7の「網側からの切断」の試験シーケン
スにおいては、試験装置側から電波による通話を切断
(網側切断)して、携帯電話機4aが正しく自己の装置
を切断状態に移行させたか否かを読取る。
【0051】#8で「待ち受け」状態に移行し、さらに
次の#9の「発信」の試験シーケンスにおいては、試験
装置側から外部インタフェース端子3を介して携帯電話
機4aへ操作パネル2に対する発信操作指令を送出し
て、携帯電話機4aを遠隔操作で発信させる。そして、
携帯電話機4aから発信の電波が試験装置側に届き、発
信のシーケンスを実行することを確認する。
【0052】#10で#5と同じ「通信」の試験シーケ
ンスを実施する。その後、#11で「端末機側の切断」
の試験シーケンスを実施する。この場合、試験装置側か
ら外部インタフェース端子3を介して携帯電話機4aへ
通話チャネルの切断操作指令を送出して、携帯電話機4
aを遠隔操作で切断させる。そして、携帯電話機4aか
ら発信の電波が途絶えたことを確認する。
【0053】最後に#12で#3と同じ「待ち受け」状
態に移行する。以上#1〜#12の一連の試験シーケン
ス及びそれに伴う携帯電話機4aの各動作状態の良否判
定処理が終了すると、一つでも異常または不適の判定結
果が存在すると、この携帯電話機4aは「異常」である
と総合判定して、異常の表示ランプ28bを点灯させ
る。また、全く異常判定がない場合は、この携帯電話機
4aは「正常」であると総合判定して、正常の表示ラン
プ28aを点灯させる。
【0054】また、印字キー31が予め入力されていた
場合は、各試験シーケンスにおける各判定結果及び総合
判定結果をプリンタ41で用紙26に図7に示すフォー
マットで印字出力する。
【0055】このように構成された無線端末試験装置に
おいては、この無線端末試験装置が設置された電話会社
の営業所のサービス窓口において、係員は、客が持参し
た携帯電話機4aを電波シールドボックス5内へ収納し
て、外部インタフェース端子3を接続ケーブル25に接
続して、蓋5aを閉じて、選択キー29で機種を指定し
て、試験開始キー30aを押すのみでよい。
【0056】後はRCRに規定されたシグナリングを用
いた試験シーケンスを実行し、携帯電話機4aの各動作
状態が正常であるか異常であるかが自動的に判定されれ
る。そして、一つでも異常判定された場合は、「異常」
の総合判定がなされて表示ランプ28bが点灯する。す
べて正常であれば、「正常」の総合判定がなされて表示
ランプ28aが点灯する。
【0057】よって、サービス窓口の係員は各試験に対
する詳細な技術的知識を有しなかったとしても、「正
常」判定の場合は、客に対して、その使用方法が適切で
なかった、又は使用環境に問題がなかったかの質問をし
て使用方法に対して適切なアドバイスを与える事ができ
る。また、「異常」判定の場合は、客に故障の可能性を
伝えて、この携帯電話機4aをサービスセンターへ配送
して、精密試験及び修理を行う。
【0058】このように、サービス窓口で即座に「正
常」「異常」の判断ができ、異常の場合のみサービスセ
ンターへ送ることができるので、サービスセンターにお
ける仕事量を大幅に減少でき、かつ能率的に作業でき
る。また、この場合、各試験結果を印字出力した用紙2
6を添付して携帯電話機4aを送付すると、サービスセ
ンターにおける作業をさらに能率的に実施できる。
【0059】また、客にとってもサービス窓口で本当に
故障なのか客の使用方法が不適切なのかをその場で判断
できるので、客の苦情及び窓口の処理を短時間で解決で
きる。したがって、客に対するサービスを大幅に向上で
きる。
【0060】また、試験対象の携帯電話機4aの各種別
毎の詳細試験パラメータ等のデータを着脱可能なメモリ
カード14aに記憶保持しているので、たとえ携帯電話
機4aに新規の機能が付加された場合や、新機種の携帯
電話機4aに対するサービスを開始する場合であって
も、新たなメモリカード14aを準備するか、またはパ
ーソナルコンピュータを用いて書込みを行うのみで、簡
単に対応できる、なお、本発明は上述した実施例に限定
されるものではない。実施例装置においては、各試験シ
ーケンス及び携帯電話機4aの種別毎の各試験パラメー
タをメモリカード14aに記憶させたが、例えばフロッ
ピーディスク等の記憶媒体に記憶させることも可能であ
る。
【0061】また、試験の判定は、無線結合手段7を介
して受信した情報に基づくのみならず、試験装置側が接
続ケーブル25及び外部インタフェース端子3を介して
有線で読取った携帯電話機4aの動作状態の情報に基づ
く判定も可能である。
【0062】また、実施例装置においては、携帯電話機
4aを試験対象の無線端末としたが、電波で送受信する
情報をデジタル情報に変換して処理する機能を有した無
線端末であればよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の無線端末試
験装置においては、試験対象の無線端末を収納する試験
用アンテナが設けられた電波シールドボックスを設け、
この無線端末の外部インタフェース端子を介して各種操
作指令を印加している。したがって、電波シールドボッ
クスへ試験対象の無線端末を収納して試験開始操作する
のみで、電波の送受信機能も含めた無線端末の動作を簡
単に試験でき、試験結果及び結果の良否を即座に得るこ
とができる。したがって、サービス窓口で直ちに無線端
末の正常・異常を判断でき、客に対するサービスを向上
できる。
【0064】また、着脱可能なメモリカード等の記憶媒
体を用いているので、そのデータの変更及び書換えを行
うことによって、複数種類の無線端末に対応できる。さ
らに、外部インタフェース端子を用いて、無線端末の動
作状態の情報を読取るようにしているので、この情報に
基づく無線端末の試験が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施例に係わる無線端末試験装置
の外観図
【図3】 同実施例装置の概略構成を示すブロック図
【図4】 同実施例装置におけるメモリカードの記憶内
容を示す図
【図5】 同メモリカードの詳細記憶内容を示す図
【図6】 同実施例装置における試験シーケンスを示す
【図7】 同実施例装置にて発行された試験結果の印字
フォーマットを示す図
【符号の説明】
1…アンテナ、2…操作パネル、3…外部インタフェー
ス端子、4…無線端末、4a…携帯電話機、5…電波シ
ールドボックス、6…試験用アンテナ、7…無線結合手
段、8…有線結合手段、9…試験シーケンス、10…試
験シーケンス記憶手段、11…試験実行手段、12…動
作状態判定手段、13…判定結果表示手段、14…記憶
媒体、14a…メモリカード、15…試験パラメータ記
憶手段、20…ケース、21…電子部品容器、22…電
波吸収部材、25…接続ケーブル、26…用紙、28a
〜28c…表示ランプ、29…選択キー、30a…試験
開始キー、30b…試験中止キー、31…印字キー、3
5…内部バス、45…CPU、46…試験プログラム領
域、48…印字情報領域、49…試験パラメータ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−219839(JP,A) 特開 平5−259999(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ(1) 、各種操作指令を入力する
    ための操作パネル(2) 、及びこの操作パネルを遠隔操作
    するための外部インタフェース端子(3) が設けられ、試
    験される無線端末(4) を収納するための電波シールドボ
    ックス(5) と、 この電波シールドボックス内に取付けられた試験用アン
    テナ(6) を介して前記無線端末との間でデジタル信号の
    送信と受信を無線で行うための無線結合手段(7) と、 前記外部インタフェース端子を介して前記無線端末に対
    して有線で前記各種操作指令を送出するための有線結合
    手段(8) と、 前記試験される無線端末の種類を選択する機種選択手段
    (29)と、 着脱可能な1つ又は複数の記憶媒体(14)内に構成され、
    試験される無線端末の各種類毎に、各種動作を試験する
    ために該当無線端末との間で実行すべき複数の試験シー
    ケンス(9) を記憶する試験シーケンス記憶手段(10)と、 着脱可能な1つ又は複数の記憶媒体(14)内に構成され、
    試験される無線端末の各種類毎に、前記各試験シーケン
    スを実行するための複数の試験パラメータを記憶する試
    験パラメータ記憶手段(15)と、 前記試験シーケンス記憶手段に記憶されかつ前記機種選
    択手段で指定された種別の各試験シーケンスと前記試験
    パラメータ記憶手段に記憶されかつ前記機種選択手段で
    指定された種別の各試験パラメータとに従って、前記有
    線結合手段を介して前記無線端末を遠隔操作すると共
    に、前記無線結合手段を介して試験用デジタル信号を授
    受して前記無線端末を動作させる試験実行手段(11)と、 この試験実行手段にて動作された前記無線端末が正常か
    否かを前記無線結合手段を介して得られた情報で判定す
    る動作状態判定手段(12)と、 この動作状態判定手段の判定結果を表示する判定結果表
    示手段(13)とを備えた無線端末試験装置。
  2. 【請求項2】 前記有線結合手段(8) は前記無線端末の
    動作状態を読取る機能を有し、前記動作状態判定手段(1
    2)は前記無線結合手段(7) から得られた情報と前記有線
    結合手段(8) を介して得られた動作状態の情報との少な
    くとも1つを用いて判定することを特徴とする請求項1
    記載の無線端末試験装置。
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