JP3080231U - 停車設備の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要空間の浪費を減少し、ドライバーが停車
位置を探しまわる必要のない停車設備の構造の提供。 【解決手段】 停車空間装置、昇降及び回転装置、検出
装置及び制御装置を具え、正多角形の停車空間装置の各
階に若干の停車位置が区画され、且つ該昇降及び回転装
置がこの停車空間装置の中間位置に設置され、車両がこ
の昇降及び回転装置を利用して昇降或いは下降し、制御
装置がこの昇降及び回転装置の停車板の回転を制御して
適宜方向位置とし、車両を所定の階に到達させ並びに直
線状に運転して出る時、予定の停車位置に停車でき、該
昇降及び回転装置及び各階の間に相互に感応可能なセン
サが設けられ、停車板が所定の階に到達した時に上昇或
いは下降を停止する。これにより正多角形の停車空間装
置及びドライバーが停車板より運転して出た後に直接停
車位置に進入する設計により、必要空間の浪費を減少
し、並びにドライバーが停車位置を探さなくてもよく
し、使用に便利な目的を達成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本発明は一種の停車設備の構造に係り、特に、空間の浪費を減少し、且つドラ イバーにとって使用に便利である停車設備の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年の経済の急速な発展により、平均所得が高くなり、ほとんどの家で車を所 有するようになり、このために交通混乱と停車スペースの確保が困難となってい る。特に、都市部では、停車場所の確保は難しい。このため、すでに立体空間中 に若干層の平面式停車位置を設けた立体駐車場が開発提供されている。しかし、 このような駐車場は各１列の停車場所間に十分な空間を通路として確保して、車 両の走行或いはバックのために使用する必要がある。このため少なからぬ空間を 浪費し、区画できる停車場所が有限となった。また、停車場所を増やしたい時に は、階の面積を増すか或いは通路を縮小しなければならず、このために土地購入 コストが増加したり、或いはドライバーがバックで停車するための空間が少な過 ぎて使用上の不便を発生した。さらに、ドライバーが停車場所を探す時、一階ず つ探さねばならず、探すのに時間を浪費した。周知のこのような立体駐車場は、 実際に停車する時に発生する数々の問題を解決できなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、上述の問題を解決できる、一種の停車設備の構造を提 供することにあり、それは停車空間装置の各階に若干の停車位置が区画され、車 両が、停車空間装置の中間位置に設置された昇降及び回転装置の上昇並びに回転 により停車したい方向位置とされ、車両が直線状に運転して昇降及び回転装置よ り出ると停車位置に停車でき、これによりドライバーが停車位置を探す必要をな くし、使用に便利な目的を達成する。

【０００４】 本考案の次の目的は、一種の停車空間装置を提供することにあり、それは、該 停車空間装置の全体が正多角形に設置され、且つ車両が出た後に直接停車位置に 進入でき、必要な出入り通路の面積を減少でき、同じ土地面積上で比較的多くの 停車位置を区画でき、空間の浪費を減少する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、停車空間装置、昇降及び回転装置、検出装置及び制御装置 を具えた停車設備の構造において、 該停車空間装置は、若干の階を有する正多角形とされ、且つ第１階の停車空間 装置周縁に少なくとも一つの出入口が設けられ、並びに各一つの階の夾角の二側 に若干の停車位置が設けられ、この停車空間装置の側辺に若干の人員出入口が設 けられ、停車空間装置の中心位置に流動空間が開設され、この流動空間の側辺に 六本の、各階を連接する軌道があり、 該昇降及び回転装置は、６本のスライドロッドを具え、該スライドロッドで上 板と底座が連接され、６本のスライドロッドが停車空間装置の６本の軌道中に結 合され、該昇降及び回転装置が停車空間装置の流動空間１４中に設置され、該上 板が一つの牽引ケーブルに連結され、該牽引ケーブルが停車空間装置上端に固定 された二つの平行プーリの間を通過した後に、一つのモータの軸より延伸された 巻取り軸に巻回され、これにより牽引ケーブルが位置決めされ、別に該底座の上 方のスライドロッドが形成する空間内に一つの停車板が設置され、且つ該停車板 の底面に一つの歯車が固定され、この歯車がスローモータの軸に固定された歯車 と噛み合い、これにより停車板が３６０°回転可能とされ、 該検出装置は、昇降及び回転装置と停車空間装置の流動空間の各階部分それぞ れに取り付けられた対応するセンサを具え、該停車板が各階に到達して相互に検 出する時に上昇を停止し、並びに一定時間後に昇降及び回転装置を制御して下降 させるのに供され、 該制御装置は、一つの制御センタで停車位置の方向を検出し、並びに該スロー モータを駆動して該方向位置に対応する回転を行わせ、 以上を特徴とする、停車設備の構造としている。 請求項２の考案は、前記停車空間装置の人員出入口が階段とされたことを特徴 とする、請求項１に記載の停車設備の構造としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１、２、３は本考案の停車空間装置を示し、それは停車空間装置１、昇降及 び回転装置２、検出装置３及び制御装置４を具えている。

【０００７】 該停車空間装置１は、若干の階１１を有する正多角形とされ、且つ第１階１１ Ａの停車空間装置周縁に少なくとも一つの出入口１２が設けられ、並びに各一つ の階１１の夾角の二側に若干の停車位置１１１が設けられ、この停車空間装置１ の側辺に若干の人員出入口１３が設けられ、該人員出入口１３は階段とされうる 。また、停車空間装置１の中心位置に流動空間１４が開設され、且つこの流動空 間１４の側辺に六本の、各階１１を連接する軌道１５がある。

【０００８】 該昇降及び回転装置２において、６本のスライドロッド２１で上板２２と底座 ２３が連接され、６本のスライドロッド２１が停車空間装置１の６本の軌道１５ 中に対応結合され、該昇降及び回転装置２が停車空間装置１の流動空間１４中に 設置され、該上板２２が一つの牽引ケーブル２４に連結され、該牽引ケーブル２ ４が停車空間装置１上端に固定された二つの平行プーリ２５の間を通過した後に 、一つのモータ２６の軸より延伸された巻取り軸２６１に巻回され、これにより 牽引ケーブル２４が位置決めされ、別に該底座２３の上方のスライドロッド２１ が形成する空間内に一つの停車板２７が設置され、且つ該停車板２７の底面に一 つの歯車２７１が固定され、該歯車２７１がスローモータ２８の軸に固定された 歯車２８１と噛み合い、これにより停車板２７が３６０°回転可能とされている 。

【０００９】 該検出装置３は、昇降及び回転装置２と停車空間装置１の流動空間１４の各階 １１部分それぞれに取り付けられた対応するセンサ３１、３２を具え、該停車板 ２７が各階１１に到達して相互に検出する時に上昇を停止し、並びに一定時間後 に昇降及び回転装置２を制御して下降させるのに供される。

【００１０】 該制御装置４は、一つの制御センタで停車位置の方向を検出し、並びに該スロ ーモータを駆動して該方向位置に対応する回転を行わせる。

【００１１】 以上の構造中、該停車空間装置の人員出入口１３は階段或いはエスカレータと される。

【００１２】 図１から図６に示されるように、車両５が停車空間装置１の第１階１１Ａの出 入口１２より進入する時、この車両５は昇降及び回転装置２の停車板２７上に乗 り入れ、並びにモータ２６の回転を透過して牽引ケーブル２４が巻回され、牽引 ケーブル２４の牽引により、昇降及び回転装置２が移動し、該昇降及び回転装置 ２のスライドロッド２１が軌道１５中で移動させられ、この時、該制御装置４が 停車空間装置１内の停車可能位置の方向を検出し、停車板２７が上昇すると同時 に、該制御装置４が信号をスローモータ２８に送り、スローモータ２８が停車板 ２７を駆動して停車すべき位置方向に回転せしめ、停車板２７が所定の階に至る と、昇降及び回転装置２及び停車空間装置１の対応するセンサ３１、３２が相互 に感応し、これによりモータ２６の巻取り軸２６１が牽引ケーブル２４の巻取り を停止し、停車板２７が流動空間１４の所定の階１１に停留する。このとき、車 両５はすでに停車板２７の回転により適当な方向に調整されており、これにより 、昇降及び回転装置２が停止する時、使用者はただ車両５を運転して停車板２７ より出れば、順調にその階１１の停車位置１１１に進入でき、並びに人員出入口 １３から停車空間装置１より出ることができる。また、車両５が停車位置１１１ に乗り入れた後、昇降及び回転装置２は第１階１１Ａに下降して、継続して後続 の車両を運搬できる。

【００１３】 反対に、もし車両が該停車空間装置１より出たい時は、ドライバーは人員出入 口１３を利用して停車している階１１に進入し、並びに離れたい停車位置の信号 を押す。するとこれを受けて出車信号が表示されたら、ドライバーは車両を昇降 及び回転装置２の停車板２７中に乗り入れる。この時、モータ２６が反対に牽引 ケーブル２４を巻き、昇降及び回転装置２を下降させ、停車板２７が第１階１１ Ａに至れば、該車両５は出入口１２を利用して停車空間装置１より離れることが できる。

【００１４】 ドライバーが完全に本停車空間装置より離れたい時に、もし停車空間装置への 進入要求があれば、まず入車の要求を受け付け、その停車空間装置の入車の全て の動作を完成してから、出車を受け付け、並びに出車の信号受け取りの時間取得 順序により、出車信号をその出車の停車位置に伝送し、出車を受け付ける。

【００１５】

【考案の効果】

上述の構造によると、該停車空間装置は正多角形とされ、且つ車両が停車板よ り出た時に直接停車位置に進入できる。このため必要な出入り通路の設計を減少 でき、浪費する空間を最低とすることができ、同じ土地面積に比較的多くの停車 位置を形成できる。さらに、該制御装置は昇降及び回転装置の上昇を制御すると 同時に停車板の回転を制御する。これにより、車両が停車予定の階に至る時に、 停車板が停車位置に対応する方向位置となり、ドライバーが車両を直線状に進行 させれば直接停車したい停車位置に停車することができ、ドライバーが停車空間 中で空いた停車位置を探す必要がなく、使用上、相当便利で速やかである。

【００１６】 総合すると、本考案は従来の技術に較べて上述のような優れた点を有しており 、実用新案登録の要件を満たしている。なお、以上の説明は、本考案の実施例に 係るものであって、本考案の請求範囲を限定するものではなく、本考案に基づき なしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとす る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の停車空間装置の拡大斜視図である。

【図３】本考案の昇降及び回転装置の拡大斜視図であ
る。

【図４】本考案の動作表示図である。

【図５】本考案の動作表示図である。

【図６】本考案の動作表示図である。

【符号の説明】

１ 停車空間装置 １１ 階 １１Ａ
第１階 １１１ 停車位置 １２ 出入口 １３ 人
員出入口 １４ 流動空間 １５ 軌道 ２ 昇降及び回転装置 ２１ スライドロッド ２２ 上板 ２３ 底座 ２４ 牽引ケーブル ２５ プーリ ２６ モータ ２６１ 巻取り軸 ２７ 停車板 ２７１ 歯車 ２８ スローモータ ２８１ 歯車 ３ 検出装置 ３１、３２ センサ ４ 制御装置

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 停車空間装置、昇降及び回転装置、検出
   装置及び制御装置を具えた停車設備の構造において、 該停車空間装置は、若干の階を有する正多角形とされ、
   且つ第１階の停車空間装置周縁に少なくとも一つの出入
   口が設けられ、並びに各一つの階の夾角の二側に若干の
   停車位置が設けられ、この停車空間装置の側辺に若干の
   人員出入口が設けられ、停車空間装置の中心位置に流動
   空間が開設され、この流動空間の側辺に六本の、各階を
   連接する軌道があり、 該昇降及び回転装置は、６本のスライドロッドを具え、
   該スライドロッドで上板と底座が連接され、６本のスラ
   イドロッドが停車空間装置の６本の軌道中に結合され、
   該昇降及び回転装置が停車空間装置の流動空間１４中に
   設置され、該上板が一つの牽引ケーブルに連結され、該
   牽引ケーブルが停車空間装置上端に固定された二つの平
   行プーリの間を通過した後に、一つのモータの軸より延
   伸された巻取り軸に巻回され、これにより牽引ケーブル
   が位置決めされ、別に該底座の上方のスライドロッドが
   形成する空間内に一つの停車板が設置され、且つ該停車
   板の底面に一つの歯車が固定され、この歯車がスローモ
   ータの軸に固定された歯車と噛み合い、これにより停車
   板が３６０°回転可能とされ、 該検出装置は、昇降及び回転装置と停車空間装置の流動
   空間の各階部分それぞれに取り付けられた対応するセン
   サを具え、該停車板が各階に到達して相互に検出する時
   に上昇を停止し、並びに一定時間後に昇降及び回転装置
   を制御して下降させるのに供され、 該制御装置は、一つの制御センタで停車位置の方向を検
   出し、並びに該スローモータを駆動して該方向位置に対
   応する回転を行わせ、 以上を特徴とする、停車設備の構造。
2. 【請求項２】 前記停車空間装置の人員出入口が階段と
   されたことを特徴とする、請求項１に記載の停車設備の
   構造。