JP3080130B2 - 地中に埋設した管路の老朽化した異形管だけを取り替える方法 - Google Patents
地中に埋設した管路の老朽化した異形管だけを取り替える方法Info
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- JP3080130B2 JP3080130B2 JP06142418A JP14241894A JP3080130B2 JP 3080130 B2 JP3080130 B2 JP 3080130B2 JP 06142418 A JP06142418 A JP 06142418A JP 14241894 A JP14241894 A JP 14241894A JP 3080130 B2 JP3080130 B2 JP 3080130B2
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16L1/00—Laying or reclaiming pipes; Repairing or joining pipes on or under water
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16L41/02—Branch units, e.g. made in one piece, welded, riveted
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地中に埋設した管路のう
ち、老朽化が進んで直管と切り離して単独で更新される
異形管の取り替え方法およびその異形管自体の改善に係
る。
ち、老朽化が進んで直管と切り離して単独で更新される
異形管の取り替え方法およびその異形管自体の改善に係
る。
【0002】
【従来の技術】近年、市民の健康指向や充実した食生活
の確保などのニーズの高まりに伴って家庭用、業務用の
飲料水の水質に対する関心が高く、厚生省も市民のニー
ズに応えて「フレッシュ水道」の確立を提唱して官民挙
げて美味しい水の提供に取り組んでいる。各都市の貯水
池で水質の調整された上水は、地中に網羅された複雑な
管路を経由して最終需要者の水道蛇口まで送水される
が、出発点である貯水池で適正に調整された水質も、遠
隔地まで送水される間に管路を形成する管材の老朽化な
どに災いされて水質を劣化し、蛇口から供給する時点で
は赤錆や異物を混合したり、飲料として不適当な成分を
溶解する不良水質と化して、需要者の期待を著しく裏切
る結果となることがある。
の確保などのニーズの高まりに伴って家庭用、業務用の
飲料水の水質に対する関心が高く、厚生省も市民のニー
ズに応えて「フレッシュ水道」の確立を提唱して官民挙
げて美味しい水の提供に取り組んでいる。各都市の貯水
池で水質の調整された上水は、地中に網羅された複雑な
管路を経由して最終需要者の水道蛇口まで送水される
が、出発点である貯水池で適正に調整された水質も、遠
隔地まで送水される間に管路を形成する管材の老朽化な
どに災いされて水質を劣化し、蛇口から供給する時点で
は赤錆や異物を混合したり、飲料として不適当な成分を
溶解する不良水質と化して、需要者の期待を著しく裏切
る結果となることがある。
【0003】既設の管路のうち、直管は古くから外周面
を防食塗料を塗布して埋設した土質に含まれる腐食性雰
囲気に侵されないように保護するとともに、直接通水と
接する内面もモルタルライニングで被覆して金属の防食
に万全を期しているから、老朽化した管材の悪影響が水
質に及ぶ機会は相当に高い割合で阻止されている。しか
し都市部の地下を網羅する管路はきわめて複雑であり、
屈曲の多い道路の地下へ埋設して形成する管路も同じ曲
線を描くから、屈曲を形成するために直管と直管とを継
合する異形管も多数介装しなければならない。
を防食塗料を塗布して埋設した土質に含まれる腐食性雰
囲気に侵されないように保護するとともに、直接通水と
接する内面もモルタルライニングで被覆して金属の防食
に万全を期しているから、老朽化した管材の悪影響が水
質に及ぶ機会は相当に高い割合で阻止されている。しか
し都市部の地下を網羅する管路はきわめて複雑であり、
屈曲の多い道路の地下へ埋設して形成する管路も同じ曲
線を描くから、屈曲を形成するために直管と直管とを継
合する異形管も多数介装しなければならない。
【0004】直管は全て遠心力鋳造法によって自動的に
量産され、前記の内面のモルタルライニングについても
鋳鉄管を回転しながら内部へスラリー状のモルタル材を
流し込み遠心力によって内面全周へモルタルを均等の肉
厚となるように添着して、管壁へ押圧しつつ凝固する方
式を採用できるから、内面の保護層の形成にさほどの困
難はない。しかし、異形管は文字通りその形状がU字
形、S字形、T字形など複雑な管路を形成できるように
種々の曲面からできているから、機械的、自動的に鋳造
することはできないし、内面の防食にしても、液状の防
食塗料を異形管の内面へ1個づつ手塗り作業で施工する
より方法がなかった。
量産され、前記の内面のモルタルライニングについても
鋳鉄管を回転しながら内部へスラリー状のモルタル材を
流し込み遠心力によって内面全周へモルタルを均等の肉
厚となるように添着して、管壁へ押圧しつつ凝固する方
式を採用できるから、内面の保護層の形成にさほどの困
難はない。しかし、異形管は文字通りその形状がU字
形、S字形、T字形など複雑な管路を形成できるように
種々の曲面からできているから、機械的、自動的に鋳造
することはできないし、内面の防食にしても、液状の防
食塗料を異形管の内面へ1個づつ手塗り作業で施工する
より方法がなかった。
【0005】このように直管は鋳造自体が遠心力鋳造法
によって結晶粒子も細かく内部欠陥も少ない信頼性の高
い鋳物製品である上に、内面塗装も機械化、自動化され
て個々の表面の防食性のばらつきが少なく高いレベルが
保証されるのに対し、異形管は全てがいわゆる個々の鋳
型への静的鋳造(スタティック鋳造)で内部欠陥なども
内蔵する可能性がやや高くならざるを得ない上に、内面
塗料もばらつきの起こりやすい手塗りであるという大き
なハンディを背負っているため、埋設後の長い使用の間
に、通水が鋳物内部に潜在する欠陥内部へ侵入して酸化
作用が始まり、地肌を盛り上げた鋳瘤となって赤錆が集
中的に発生し、ときには流路を閉塞するほど膨出するこ
ともある。
によって結晶粒子も細かく内部欠陥も少ない信頼性の高
い鋳物製品である上に、内面塗装も機械化、自動化され
て個々の表面の防食性のばらつきが少なく高いレベルが
保証されるのに対し、異形管は全てがいわゆる個々の鋳
型への静的鋳造(スタティック鋳造)で内部欠陥なども
内蔵する可能性がやや高くならざるを得ない上に、内面
塗料もばらつきの起こりやすい手塗りであるという大き
なハンディを背負っているため、埋設後の長い使用の間
に、通水が鋳物内部に潜在する欠陥内部へ侵入して酸化
作用が始まり、地肌を盛り上げた鋳瘤となって赤錆が集
中的に発生し、ときには流路を閉塞するほど膨出するこ
ともある。
【0006】管路のうち、直管はさほど腐食作用を受け
ないで健在であるが、直管同士を継合する異形管だけが
先に腐食され赤水を発生し、流路を詰らせ、漏水を起こ
すなど配管網のトラブルの主原因となるケースは決して
稀ではない。当然この対策としては表土から掘削して問
題の管路を露出させ、老朽化した異形管だけを直管と切
り離して新品と取り替えることが必要となる。
ないで健在であるが、直管同士を継合する異形管だけが
先に腐食され赤水を発生し、流路を詰らせ、漏水を起こ
すなど配管網のトラブルの主原因となるケースは決して
稀ではない。当然この対策としては表土から掘削して問
題の管路を露出させ、老朽化した異形管だけを直管と切
り離して新品と取り替えることが必要となる。
【0007】現在、遠心力鋳鉄管同士の継合には現地に
おける布設の作業性が最も優れているメカニカル管継手
の方式が主体となっているが、その概要は図8に示すよ
うに直管2Bの受口22Bへ連続して継合する別の直管
2Aの挿口21Aを差し込み、ゴム輪5を挾着して挿口
21Aの外周面上へ外嵌した押輪3と受口フランジ23
BとをT頭ボルト6、ナット7で締結して両直管を水封
的に継合するのである。両直管の間に異形管を介装する
場合でも、この原則に変わりはない。図9(A)は異形
管の例としてS字(乙字)管の縦断正面図を示し、
(B)はT字管、(C)はU字管であって、総称すれば
直管に対する曲管とも呼ばれ、直管と同様にそれぞれ公
的に規格化されている。規格は日本標準規格、すなわち
JIS G5527として公布されているが、すべて口
径別、かつ、軸線の屈曲角度別にあらゆる状態の管路敷
設に適合するように網羅されており、何れも両端の開口
部は一方が受口であり、他方が挿口を形成してそれぞれ
直管の挿口を挿入したり、逆に直管の受口へ挿入して相
互に継合しているのである。一方、この公的規格以外の
方式についても提案された従来技術が認められ、管路の
複雑な屈曲に対応して自由に軸線の屈曲角度を調整でき
るような実願平2−140092号がある。この従来技
術では図11のように所定角度に屈曲した継手管201
の両端へそれぞれ適当な角度に屈曲して軸心回りに回転
可能な2つの曲管202,203をそれぞれ接合した構
成よりなり、継手管201の中で曲管の一方、または両
方が回動して両曲管の他方の端面を相対的に任意に調整
できるとしている。
おける布設の作業性が最も優れているメカニカル管継手
の方式が主体となっているが、その概要は図8に示すよ
うに直管2Bの受口22Bへ連続して継合する別の直管
2Aの挿口21Aを差し込み、ゴム輪5を挾着して挿口
21Aの外周面上へ外嵌した押輪3と受口フランジ23
BとをT頭ボルト6、ナット7で締結して両直管を水封
的に継合するのである。両直管の間に異形管を介装する
場合でも、この原則に変わりはない。図9(A)は異形
管の例としてS字(乙字)管の縦断正面図を示し、
(B)はT字管、(C)はU字管であって、総称すれば
直管に対する曲管とも呼ばれ、直管と同様にそれぞれ公
的に規格化されている。規格は日本標準規格、すなわち
JIS G5527として公布されているが、すべて口
径別、かつ、軸線の屈曲角度別にあらゆる状態の管路敷
設に適合するように網羅されており、何れも両端の開口
部は一方が受口であり、他方が挿口を形成してそれぞれ
直管の挿口を挿入したり、逆に直管の受口へ挿入して相
互に継合しているのである。一方、この公的規格以外の
方式についても提案された従来技術が認められ、管路の
複雑な屈曲に対応して自由に軸線の屈曲角度を調整でき
るような実願平2−140092号がある。この従来技
術では図11のように所定角度に屈曲した継手管201
の両端へそれぞれ適当な角度に屈曲して軸心回りに回転
可能な2つの曲管202,203をそれぞれ接合した構
成よりなり、継手管201の中で曲管の一方、または両
方が回動して両曲管の他方の端面を相対的に任意に調整
できるとしている。
【0008】図10は老朽化した異形管だけを既設の管
路から新品に更新する手順を示したものである。図
(A)は老朽異形管を更新する前の管路の状態であり、
直管2A、2Bの間に挾在して管路の屈曲を形成してい
る老朽異形管1aが老朽化したために更新しなければな
らない必要に迫られている。老朽異形管1aの一方の端
部は挿口11aを形成して一方の直管2Bの受口22B
へ挿入し、他方の端部は受口12aを形成して他方の直
管2Aの挿口21Aを挿入させて相互に押輪3aで締め
付けて継合している。
路から新品に更新する手順を示したものである。図
(A)は老朽異形管を更新する前の管路の状態であり、
直管2A、2Bの間に挾在して管路の屈曲を形成してい
る老朽異形管1aが老朽化したために更新しなければな
らない必要に迫られている。老朽異形管1aの一方の端
部は挿口11aを形成して一方の直管2Bの受口22B
へ挿入し、他方の端部は受口12aを形成して他方の直
管2Aの挿口21Aを挿入させて相互に押輪3aで締め
付けて継合している。
【0009】直管はそのままで続けて使用し、老朽異形
管だけを取り替える場合には、従来は図(B)の方法を
採るのが原則である。まず図の二点鎖線で例示した程度
に、直管2A、2Bの継合部を含む相当に広い範囲に亘
って地表から掘削して管路を露出する。露出した老朽異
形管の直管との継合する内部をそれぞれ切断して両端の
押輪による係合を取り外し、分断した老朽異形管を管路
から取り除く。残された直管の一方2Aは挿口21Aが
突出し、他方2Bは受口22Bであるから、図9に例示
した規格品の異形管をそのまま直接取り付けることはで
きない。
管だけを取り替える場合には、従来は図(B)の方法を
採るのが原則である。まず図の二点鎖線で例示した程度
に、直管2A、2Bの継合部を含む相当に広い範囲に亘
って地表から掘削して管路を露出する。露出した老朽異
形管の直管との継合する内部をそれぞれ切断して両端の
押輪による係合を取り外し、分断した老朽異形管を管路
から取り除く。残された直管の一方2Aは挿口21Aが
突出し、他方2Bは受口22Bであるから、図9に例示
した規格品の異形管をそのまま直接取り付けることはで
きない。
【0010】そのために一旦、一方の直管の挿口21A
の端部を所定の長さに亘って切断して端面を後退させ、
他方の直管2Bの受口22Bへ挿口11aを挿入した新
品の異形管の受口12aへ補助切管101の一端を差し
込んで継合し、該補助切管101の他端を両挿込継輪4
aの一端へ差し込み、該両挿込継輪の他端へ切断した一
方の直管の挿口21Aを挿入する。このように一方の直
管の挿口を切断したために短くなった長さを補助切管で
補って各管材を連通させ、異形管1a、補助切管10
1、両挿込継輪4aの位置が元の管路と一致するように
調整した後、それぞれの挿入時にあらかじめ一緒に外嵌
しておいた押輪3aとゴム輪5aを介して、受口フラン
ジや両端フランジ同士を締結して水封的に継合を完成す
る。その後、掘削した範囲を元通りに埋め戻すことは言
うまでもない。
の端部を所定の長さに亘って切断して端面を後退させ、
他方の直管2Bの受口22Bへ挿口11aを挿入した新
品の異形管の受口12aへ補助切管101の一端を差し
込んで継合し、該補助切管101の他端を両挿込継輪4
aの一端へ差し込み、該両挿込継輪の他端へ切断した一
方の直管の挿口21Aを挿入する。このように一方の直
管の挿口を切断したために短くなった長さを補助切管で
補って各管材を連通させ、異形管1a、補助切管10
1、両挿込継輪4aの位置が元の管路と一致するように
調整した後、それぞれの挿入時にあらかじめ一緒に外嵌
しておいた押輪3aとゴム輪5aを介して、受口フラン
ジや両端フランジ同士を締結して水封的に継合を完成す
る。その後、掘削した範囲を元通りに埋め戻すことは言
うまでもない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図10(A)で示した
ように、老朽異形管だけを新品に取り替える作業は新し
い管路を布設する場合以上に非能率な作業を強いられる
ことが多い。特に新管路の布設と異なり計画的に機動力
を十二分に発揮させることが難しく、交通量の多い地域
での作業では、掘削範囲を極限まで抑制すること、作業
に関わる時間は最短に縮めること、更新した管路は今後
十分にその機能を維持できることなど、市民サイドに立
った要請は時代の流れとして強くなる一方である。その
観点から見れば、慣用化した従来技術は、掘削する範囲
は決して少ないとは言えないし、更新前の管路にはなか
った補助継輪を新たに取り付けるという作業能率上の難
点も看過できない。単に新規部材の必要性があるだけで
なく、管路へ介入する部材が増えることは各部材の軸芯
を整合させる手順と熟練した技能の必要性を伴い、継合
箇所の増えることは使用中に漏水の機会が増える原因に
も繋がるなど、マイナスの要素がきわめて多岐に亘って
誘発する。また、図11に示した従来技術についても、
従来、固定的に規格化された異形管に複雑な管路の屈曲
に順応できるフレキシビリティーを与えた点は評価でき
るが、謂わば「自由角度異形管」を目指した点に特徴が
ある。すなわち、継手管と2つの曲管とが組合わされた
全体が1セットの異形管として機能するのであり、3部
材が重なったセットとして認識すれば、3つの部材が接
合して一端が挿口205、他端が受口204からなる異
形管を形成し、挿口と受口の角度を任意に変更できるも
のの、管路の間へ介装する異形管という次元からみる限
り、図10の従来技術における異形管1aを一歩も出る
ものではない。
ように、老朽異形管だけを新品に取り替える作業は新し
い管路を布設する場合以上に非能率な作業を強いられる
ことが多い。特に新管路の布設と異なり計画的に機動力
を十二分に発揮させることが難しく、交通量の多い地域
での作業では、掘削範囲を極限まで抑制すること、作業
に関わる時間は最短に縮めること、更新した管路は今後
十分にその機能を維持できることなど、市民サイドに立
った要請は時代の流れとして強くなる一方である。その
観点から見れば、慣用化した従来技術は、掘削する範囲
は決して少ないとは言えないし、更新前の管路にはなか
った補助継輪を新たに取り付けるという作業能率上の難
点も看過できない。単に新規部材の必要性があるだけで
なく、管路へ介入する部材が増えることは各部材の軸芯
を整合させる手順と熟練した技能の必要性を伴い、継合
箇所の増えることは使用中に漏水の機会が増える原因に
も繋がるなど、マイナスの要素がきわめて多岐に亘って
誘発する。また、図11に示した従来技術についても、
従来、固定的に規格化された異形管に複雑な管路の屈曲
に順応できるフレキシビリティーを与えた点は評価でき
るが、謂わば「自由角度異形管」を目指した点に特徴が
ある。すなわち、継手管と2つの曲管とが組合わされた
全体が1セットの異形管として機能するのであり、3部
材が重なったセットとして認識すれば、3つの部材が接
合して一端が挿口205、他端が受口204からなる異
形管を形成し、挿口と受口の角度を任意に変更できるも
のの、管路の間へ介装する異形管という次元からみる限
り、図10の従来技術における異形管1aを一歩も出る
ものではない。
【0012】本発明は以上に述べた課題を解決するため
に掘削範囲を現状よりも縮め、作業時間の短縮、使用部
材の削減、更新後の管路の信頼性の向上などを実現する
新規な老朽異形管だけの取り替え方法と、そのために適
用される新規な異形管の提供を目的とする。
に掘削範囲を現状よりも縮め、作業時間の短縮、使用部
材の削減、更新後の管路の信頼性の向上などを実現する
新規な老朽異形管だけの取り替え方法と、そのために適
用される新規な異形管の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る地中に埋設
した管路の老朽化した異形管だけを取り替える方法は、
老朽異形管を介して連接する直管2Aの挿口21Aと、
直管2Bの受口22Bを含む最小範囲を表土から掘削し
て両管端を露出し、前記直管2Bの受口22Bへ挿入し
ている老朽異形管1aの挿口11aおよび直管2Aの挿
口21Aが挿入している老朽異形管の受口12aのそれ
ぞれ内側を切断して直管との係合を外して取り除き、露
呈した直管2Aの挿口21Aの外周面上へ押輪3−1、
ゴム輪5−1、両挿込継輪4を外嵌する一方、両端が何
れも挿口11A、11Bよりなる新異形管1の両端から
それぞれ押輪3−2、ゴム輪5−2および押輪3−3、
ゴム輪5−3を内側へ向けて外嵌した後、直管2Bの受
口22B内へ新異形管の挿口11Bを挿入し、他方の新
異形管挿口11Aと対向する直管2Aの挿口21Aの両
端を共通して被覆するように前記の押輪3−1、ゴム輪
5−1および両挿込継輪4を直管2Aの外周面上を摺動
して両挿込継輪内周面が直管の外周面と新異形管の外周
面を均等に被覆する位置に達し、所望の位置で押輪3−
1,3−2と両挿込継輪4の両フランジ41A,41B
および押輪3−3と直管2Bの受口フランジ23Bとを
それぞれの間にゴム輪を挾圧して水封的に継合すること
によって前記の課題を解決した。
した管路の老朽化した異形管だけを取り替える方法は、
老朽異形管を介して連接する直管2Aの挿口21Aと、
直管2Bの受口22Bを含む最小範囲を表土から掘削し
て両管端を露出し、前記直管2Bの受口22Bへ挿入し
ている老朽異形管1aの挿口11aおよび直管2Aの挿
口21Aが挿入している老朽異形管の受口12aのそれ
ぞれ内側を切断して直管との係合を外して取り除き、露
呈した直管2Aの挿口21Aの外周面上へ押輪3−1、
ゴム輪5−1、両挿込継輪4を外嵌する一方、両端が何
れも挿口11A、11Bよりなる新異形管1の両端から
それぞれ押輪3−2、ゴム輪5−2および押輪3−3、
ゴム輪5−3を内側へ向けて外嵌した後、直管2Bの受
口22B内へ新異形管の挿口11Bを挿入し、他方の新
異形管挿口11Aと対向する直管2Aの挿口21Aの両
端を共通して被覆するように前記の押輪3−1、ゴム輪
5−1および両挿込継輪4を直管2Aの外周面上を摺動
して両挿込継輪内周面が直管の外周面と新異形管の外周
面を均等に被覆する位置に達し、所望の位置で押輪3−
1,3−2と両挿込継輪4の両フランジ41A,41B
および押輪3−3と直管2Bの受口フランジ23Bとを
それぞれの間にゴム輪を挾圧して水封的に継合すること
によって前記の課題を解決した。
【0014】この方法において、新異形管1と老朽異形
管1aとの全長の差を吸収するために、露呈した直管の
挿口21Aを所望の長さに亘って切断除去した後、切断
後の新しい挿口の端面から外周面上へ押輪3−1、ゴム
輪5−1、両挿込継輪4を順次嵌合することが望ましい
実施例の場合もある。
管1aとの全長の差を吸収するために、露呈した直管の
挿口21Aを所望の長さに亘って切断除去した後、切断
後の新しい挿口の端面から外周面上へ押輪3−1、ゴム
輪5−1、両挿込継輪4を順次嵌合することが望ましい
実施例の場合もある。
【0015】また布設した管路の形態によっては管路の
屈曲が複雑であるために既設管路において直管2A、2
B間に介装している老朽異形管が、単体では追随できず
複数個の異形管を連結している場合があるが、このとき
には老朽異形管は前後の直管および異形管相互がそれぞ
れが受口と挿口との受挿関係で継合しているが、更新に
当っては一方の直管2Aの挿口と連結する新異形管1−
1だけが両端とも何れも挿口よりなり、残る新異形管1
−2、……は挿口と受口とを具えた従来の公的規格に基
づいた異形管であることが望ましい実施例である。
屈曲が複雑であるために既設管路において直管2A、2
B間に介装している老朽異形管が、単体では追随できず
複数個の異形管を連結している場合があるが、このとき
には老朽異形管は前後の直管および異形管相互がそれぞ
れが受口と挿口との受挿関係で継合しているが、更新に
当っては一方の直管2Aの挿口と連結する新異形管1−
1だけが両端とも何れも挿口よりなり、残る新異形管1
−2、……は挿口と受口とを具えた従来の公的規格に基
づいた異形管であることが望ましい実施例である。
【0016】一方、異形管だけの取り替えを想定して準
備する新異形管としては、外形はU字形、V字形、S字
形、T字形などの全ての口径別、軸線の屈曲角度別に網
羅した公的規格を踏襲するが、両端が何れも挿口11
A,11Bを形成し、直管または他の異形管の受口22
Bに継合する一方の挿口11Bから管軸の屈曲点Cまで
の距離L2は従来の公的規格における同種の異形管の該
距離L 2 と等しいが、該屈曲点Cから他の挿口11Aま
での距離L1は従来の公的規格における該距離L 1 より
も若干量αだけ短く設定した構成が好ましい実施形態の
一つである。
備する新異形管としては、外形はU字形、V字形、S字
形、T字形などの全ての口径別、軸線の屈曲角度別に網
羅した公的規格を踏襲するが、両端が何れも挿口11
A,11Bを形成し、直管または他の異形管の受口22
Bに継合する一方の挿口11Bから管軸の屈曲点Cまで
の距離L2は従来の公的規格における同種の異形管の該
距離L 2 と等しいが、該屈曲点Cから他の挿口11Aま
での距離L1は従来の公的規格における該距離L 1 より
も若干量αだけ短く設定した構成が好ましい実施形態の
一つである。
【0017】
【作用】実施例の一つを示す図に基いて本発明の作用を
説明する。図1は新異形管の取り替え後の実施例を示
し、この状態に至る手順を図2(A)〜(D)によって
示す。図2(A)は先に図10(A)の状態で地中に埋
設された既設の管路に対し、図10(B)で既に説明し
た始めの手順を踏襲して老朽化した老朽異形管を取り去
った中間状態を示し、管路の直管2A、2Bの挿口21
Aと受口22Bとが掘削して形成された空間へ地中から
突出している。図2(B)は新異形管1の両挿口11
A、11Bの端面から押輪3−2、ゴム輪5−2、およ
び押輪3−3、ゴム輪5−3をそれぞれ外嵌して直管2
Bの受口22Bの端部へ近ずける一方、他方の直管2A
の挿口21Aの外周面上へはその端面から押輪3−1、
ゴム輪5−1、両挿込継輪4の順で嵌合した状態であ
る。
説明する。図1は新異形管の取り替え後の実施例を示
し、この状態に至る手順を図2(A)〜(D)によって
示す。図2(A)は先に図10(A)の状態で地中に埋
設された既設の管路に対し、図10(B)で既に説明し
た始めの手順を踏襲して老朽化した老朽異形管を取り去
った中間状態を示し、管路の直管2A、2Bの挿口21
Aと受口22Bとが掘削して形成された空間へ地中から
突出している。図2(B)は新異形管1の両挿口11
A、11Bの端面から押輪3−2、ゴム輪5−2、およ
び押輪3−3、ゴム輪5−3をそれぞれ外嵌して直管2
Bの受口22Bの端部へ近ずける一方、他方の直管2A
の挿口21Aの外周面上へはその端面から押輪3−1、
ゴム輪5−1、両挿込継輪4の順で嵌合した状態であ
る。
【0018】続いて図(C)に進むと、新異形管の一方
の挿口11Bを直管の受口22Bの段差面(最深部の段
差面、端面からの深さP)まで挿入した状態となる。図
(D)では挿入した新異形管を180°回動して屈曲点
Cを中心とする軸線を元の老朽異形管の角度と一致さ
せ、直管2Aの挿口21Aの外周面上へ一時的に預けて
いた両挿込継輪4、ゴム輪5−1、押輪3−1を横滑り
させて、相互に対向する新異形管の挿口11Aと直管の
挿口21Aの両者に跨がって両挿込継輪で被覆する位置
まで移動し、位置が定まればゴム輪5−1を挟んで押輪
3−1と両挿込継輪の端面フランジ41A、同41Bと
ゴム輪5−2を挟んで押輪3−2、およびゴム輪5−3
を挟んで直管2Bの受口フランジ23Bと押輪3−3と
を締結して全継合部を水封的に繋ぎ合わせる。すなわち
更新した新しい管路が図1のように完成するので、掘削
した部分を埋め戻す手順が最後となるが、図でも示唆さ
れるようにその掘削範囲は二点鎖線で示す領域を設定す
れば十分であり、図10(B)で図示した従来技術にお
ける二点鎖線の範囲と比較すれば、常識的にほぼ半減す
ることは容易に理解できる。
の挿口11Bを直管の受口22Bの段差面(最深部の段
差面、端面からの深さP)まで挿入した状態となる。図
(D)では挿入した新異形管を180°回動して屈曲点
Cを中心とする軸線を元の老朽異形管の角度と一致さ
せ、直管2Aの挿口21Aの外周面上へ一時的に預けて
いた両挿込継輪4、ゴム輪5−1、押輪3−1を横滑り
させて、相互に対向する新異形管の挿口11Aと直管の
挿口21Aの両者に跨がって両挿込継輪で被覆する位置
まで移動し、位置が定まればゴム輪5−1を挟んで押輪
3−1と両挿込継輪の端面フランジ41A、同41Bと
ゴム輪5−2を挟んで押輪3−2、およびゴム輪5−3
を挟んで直管2Bの受口フランジ23Bと押輪3−3と
を締結して全継合部を水封的に繋ぎ合わせる。すなわち
更新した新しい管路が図1のように完成するので、掘削
した部分を埋め戻す手順が最後となるが、図でも示唆さ
れるようにその掘削範囲は二点鎖線で示す領域を設定す
れば十分であり、図10(B)で図示した従来技術にお
ける二点鎖線の範囲と比較すれば、常識的にほぼ半減す
ることは容易に理解できる。
【0019】
【実施例】前項の説明に使用した図1、図2において
は、既設管路を構成する異形管の屈曲点Cから直管2A
の挿口21Aの端面までの距離はL1、点Cから直管2
Bの受口22Bの最深部の段差面(異形管の挿口が差し
込まれる限度)までの距離はL2で表わされ、この位置
関係は直管の位置が不動である限り更新する管路の前提
条件となる。図2(B)は両直管を継合する新異形管を
取り付ける第一の手順を示したものであるが、新異形管
の原則としては屈曲点Cから両側へ伸びる軸線の交叉す
る角度は元の老朽異形管と同一であること、一方の直管
の受口へ挿入する挿口11Bまでの距離L2は取り替え
前の老朽異形管L2と同一とし、他方の直管の挿口と対
向する挿口11Aまでの距離L1は前記の距離L1より
も若干量α(たとえば20mm)短く設定して標準化し
ておくことが、施工上有利であり、この原則に基いて現
在の各種異形管の規格と対応する新しい異形管の標準化
を進めれば、殆どのケースに対応できると予測できる。
たとえば表1は現在の曲管の一部を取り出して望ましい
新異形管の標準化した寸法を想定した一覧表である。こ
の表のうち、右欄の11 1/4゜の各口径は図1,図
2の好ましい実施形態が適用された例であるが、他の屈
曲角度についてはこの形態の原則から離れており、表1
は単に一部の想定したサイズを示すに留まり、管路の種
々の態様に応じて適宜、JIS規格に準拠した最適の異
形管を採用することは言うまでもない。
は、既設管路を構成する異形管の屈曲点Cから直管2A
の挿口21Aの端面までの距離はL1、点Cから直管2
Bの受口22Bの最深部の段差面(異形管の挿口が差し
込まれる限度)までの距離はL2で表わされ、この位置
関係は直管の位置が不動である限り更新する管路の前提
条件となる。図2(B)は両直管を継合する新異形管を
取り付ける第一の手順を示したものであるが、新異形管
の原則としては屈曲点Cから両側へ伸びる軸線の交叉す
る角度は元の老朽異形管と同一であること、一方の直管
の受口へ挿入する挿口11Bまでの距離L2は取り替え
前の老朽異形管L2と同一とし、他方の直管の挿口と対
向する挿口11Aまでの距離L1は前記の距離L1より
も若干量α(たとえば20mm)短く設定して標準化し
ておくことが、施工上有利であり、この原則に基いて現
在の各種異形管の規格と対応する新しい異形管の標準化
を進めれば、殆どのケースに対応できると予測できる。
たとえば表1は現在の曲管の一部を取り出して望ましい
新異形管の標準化した寸法を想定した一覧表である。こ
の表のうち、右欄の11 1/4゜の各口径は図1,図
2の好ましい実施形態が適用された例であるが、他の屈
曲角度についてはこの形態の原則から離れており、表1
は単に一部の想定したサイズを示すに留まり、管路の種
々の態様に応じて適宜、JIS規格に準拠した最適の異
形管を採用することは言うまでもない。
【0020】
【表1】
【0021】図3以下図5までは手持ちの新異形管の条
件が老朽異形管と一致せず、そのために前記の実施例の
手順をそのまま踏襲できない場合の対応の仕方を図示し
たものである。図3のケースは元の管路における距離L
1が短いために取り去った後の直管の挿口21Aとの間
に新異形管が挿入できない場合であり、このときには図
(B)のように直管の挿口21AをL1−L1+αの距離
だけ切断して新異形管を挿入すればよい。
件が老朽異形管と一致せず、そのために前記の実施例の
手順をそのまま踏襲できない場合の対応の仕方を図示し
たものである。図3のケースは元の管路における距離L
1が短いために取り去った後の直管の挿口21Aとの間
に新異形管が挿入できない場合であり、このときには図
(B)のように直管の挿口21AをL1−L1+αの距離
だけ切断して新異形管を挿入すればよい。
【0022】図4は新異形管のL1は所望の接合長さは
維持しているが図2の手順で取り付けるためには図
(A)のように挿口11Aの端部が直管の挿口21Aの
端部と衝突して回動できないケースである。このときに
は図(B)のように回動しなくてもよいようにあらかじ
め押輪、ゴム輪を両端に外嵌した両新異形管の角度を、
両直管の形成する屈曲角度に合わせて両直管間に図
(B)のように位置を決め、まず新異形管の一方の挿口
11Bを直管の受口22B内へ挿入し、他方の挿口11
Aと直管の挿口21A間に形成された間隙を塞ぐ位置ま
で直管の挿口21Aの外周に預けた両挿込継輪などを移
動すればよい。
維持しているが図2の手順で取り付けるためには図
(A)のように挿口11Aの端部が直管の挿口21Aの
端部と衝突して回動できないケースである。このときに
は図(B)のように回動しなくてもよいようにあらかじ
め押輪、ゴム輪を両端に外嵌した両新異形管の角度を、
両直管の形成する屈曲角度に合わせて両直管間に図
(B)のように位置を決め、まず新異形管の一方の挿口
11Bを直管の受口22B内へ挿入し、他方の挿口11
Aと直管の挿口21A間に形成された間隙を塞ぐ位置ま
で直管の挿口21Aの外周に預けた両挿込継輪などを移
動すればよい。
【0023】図5は本来の管路のL1、L2に対して新異
形管のL1、L2が適合しないケースであり、図(B)で
新異形管が介入できるように直管の挿口21Aを切断し
て継合する手順を示している。
形管のL1、L2が適合しないケースであり、図(B)で
新異形管が介入できるように直管の挿口21Aを切断し
て継合する手順を示している。
【0024】図6は管路の屈曲が複雑で定形の異形管で
は対応し切れないケースの実施例であり、既設の管路は
図(A)のように受口−挿口方式の2個以上の異形管1
−1a、1−2aで屈曲部を形成している。この場合に
は2個以上の新異形管を取り替えるが、そのうちの一方
の直管2Aと連結する新異形管1−1だけが、いままで
説明してきた両端が挿口だけで構成されている新方式よ
りなり、この新異形管1−1と他方の直管2Bの間に介
装する他の新異形管1−2……は従来技術と同様に一方
が挿口11、他方が受口12よりなる旧方式の新品を適
用する点が従来の実施例と異なる。
は対応し切れないケースの実施例であり、既設の管路は
図(A)のように受口−挿口方式の2個以上の異形管1
−1a、1−2aで屈曲部を形成している。この場合に
は2個以上の新異形管を取り替えるが、そのうちの一方
の直管2Aと連結する新異形管1−1だけが、いままで
説明してきた両端が挿口だけで構成されている新方式よ
りなり、この新異形管1−1と他方の直管2Bの間に介
装する他の新異形管1−2……は従来技術と同様に一方
が挿口11、他方が受口12よりなる旧方式の新品を適
用する点が従来の実施例と異なる。
【0025】図7(A)から(C)は本発明に使用する
新異形管の実施例の一部を示した縦断正面図で、図6の
実施例を除き、何れも両端部が挿口−挿口の組合わせで
形成されている。これらの図は単なる実施例の一部に過
ぎず、現在水道協会などで公的に規定されているすべて
の形状、種類の異形管に及ぶことは言うまでもない。
新異形管の実施例の一部を示した縦断正面図で、図6の
実施例を除き、何れも両端部が挿口−挿口の組合わせで
形成されている。これらの図は単なる実施例の一部に過
ぎず、現在水道協会などで公的に規定されているすべて
の形状、種類の異形管に及ぶことは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上に述べたように両挿口方式
の異形管を開発することによって、従来から大きな負担
となっていた地中の既設管路における老朽異形管だけの
取り替え作業を合理化し、更新のための掘削範囲の縮
小、使用する部材数の削減、部材継合時の労力と熟練技
能の必要性の希薄化、それに関連した作業費の節約、交
通渋滞など地元へ及ぼす迷惑時間の短縮など直接、間接
に貢献する効果は大きい。更新後の管路中の継合箇所が
減少すれば、使用中の漏水などトラブル発生の要因を比
例的に減少することは経験的に実証されているから、取
り替え後の管路に対する機能維持の信頼性は増大し、市
民の期待に応える副次的な効果も派生する。
の異形管を開発することによって、従来から大きな負担
となっていた地中の既設管路における老朽異形管だけの
取り替え作業を合理化し、更新のための掘削範囲の縮
小、使用する部材数の削減、部材継合時の労力と熟練技
能の必要性の希薄化、それに関連した作業費の節約、交
通渋滞など地元へ及ぼす迷惑時間の短縮など直接、間接
に貢献する効果は大きい。更新後の管路中の継合箇所が
減少すれば、使用中の漏水などトラブル発生の要因を比
例的に減少することは経験的に実証されているから、取
り替え後の管路に対する機能維持の信頼性は増大し、市
民の期待に応える副次的な効果も派生する。
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】同実施例の取り替えの手順を(A)〜(D)の
正面図で示す。
正面図で示す。
【図3】正面図(A)(B)によって別の実施例の手順
を示す。
を示す。
【図4】正面図(A)〜(C)によってさらに別の実施
例の手順を示す。
例の手順を示す。
【図5】正面図(A)〜(B)によってさらに別の実施
例の手順を示す。
例の手順を示す。
【図6】正面図(A)〜(B)によってさらに別の実施
例の手順を示す。
例の手順を示す。
【図7】本発明で使用する新異形管の実施例を(A)〜
(C)の縦断正面図で示す。
(C)の縦断正面図で示す。
【図8】代表的な直管と直管の継合方式を示す縦断正面
図である。
図である。
【図9】従来技術における代表的な異形管の方式を
(A)〜(C)の正面図で示す。
(A)〜(C)の正面図で示す。
【図10】従来技術の管路(A)とその取り替え後
(B)の状態を示す正面図である。
(B)の状態を示す正面図である。
【図11】別の従来技術の縦断正面図である。
1 新異形管 2 直管 3 押輪 4 両挿込継輪 5 ゴム輪 11 挿口(異形管) 12 受口(異形管) 21 挿口(直管) 22 受口(直管) 23 受口フランジ 41 端面フランジ C 管路の屈曲点 L1 老朽異形管の屈曲点から直管受口最深部までの距
離 L1 新異形管の屈曲点から挿口先端までの距離 L2 老朽異形管の屈曲点から直管挿口先端までの距離 L2 新異形管の屈曲点から他の挿口先端までの距離 P 直管受口最深部の段差までの距離
離 L1 新異形管の屈曲点から挿口先端までの距離 L2 老朽異形管の屈曲点から直管挿口先端までの距離 L2 新異形管の屈曲点から他の挿口先端までの距離 P 直管受口最深部の段差までの距離
Claims (3)
- 【請求項1】 地中に埋設した既設の管路のうち老朽化
した異形管だけを新品と取り替える方法において、老朽
異形管1aを介して連接する直管2Aの挿口21Aと、
直管2Bの受口22Bを含む最小範囲を表土から掘削し
て両管端を露出し、前記直管2Bの受口22Bへ挿入し
ている老朽異形管の挿口11aおよび直管2Aの挿口2
1Aが挿入している老朽異形管の受口12aのそれぞれ
内側を切断して直管との係合を外して取り除き、露呈し
た直管2Aの挿口21Aの外周面上へ押輪3−1、ゴム
輪5−1、両挿込継輪4を外嵌する一方、両端が何れも
挿口11A、11Bよりなる新異形管1の両端からそれ
ぞれ押輪3−2、ゴム輪5−2および押輪3−3、ゴム
輪5−3を内側へ向けて外嵌した後、直管2Bの受口2
2B内へ新異形管の挿口11Bを挿入し、他方の新異形
管挿口11Aと対向する直管2Aの挿口21Aの両端を
共通して被覆するように前記の押輪3−1、ゴム輪5−
1および両挿込継輪4を直管2Aの外周面上を摺動して
一部の両挿込継輪内周面が新異形管の外周面上に達し、
所望の位置で押輪3−1,3−2と両挿込継輪4の両フ
ランジ41A,41Bおよび押輪3−3と直管2Bの受
口フランジ23Bとをそれぞれの間にゴム輪を挾圧して
水封的に継合することを特徴とする地中に埋設した管路
の老朽化した異形管だけを取り替える方法。 - 【請求項2】 請求項1において新異形管1と老朽異形
管1aとの全長の差を吸収するために、露呈した直管の
挿口21Aを所望の長さに亘って切断除去した後、切断
後の新しい挿口の端面から外周面上へ押輪3−1、ゴム
輪5−1、両挿込継輪4を順次嵌合することを特徴とす
る地中に埋設した管路の老朽化した異形管だけを取り替
える方法。 - 【請求項3】 請求項1または2において直管2A、2
B間に介装している老朽異形管が複数個の連結よりな
り、前後の直管および異形管相互がそれぞれが受口と挿
口との受挿関係で継合しているとき、一方の直管2Aの
挿口と連結する新異形管1−1だけが両端とも何れも挿
口よりなり、残る新異形管1−2、1−3……は挿口と
受口とを具えた従来の公的規格に基づいた異形管である
ことを特徴とする地中に埋設した管路の老朽化した異形
管だけを取り替える方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06142418A JP3080130B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 地中に埋設した管路の老朽化した異形管だけを取り替える方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06142418A JP3080130B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 地中に埋設した管路の老朽化した異形管だけを取り替える方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07332546A JPH07332546A (ja) | 1995-12-22 |
JP3080130B2 true JP3080130B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=15314875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06142418A Expired - Fee Related JP3080130B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 地中に埋設した管路の老朽化した異形管だけを取り替える方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3080130B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100730516B1 (ko) * | 2006-12-28 | 2007-06-20 | (주)이젠바텀 | 기밀성이 향상된 비굴착 라이닝공법 및 이 공법에 적용되는비굴착 라이닝장치 |
JP5706720B2 (ja) * | 2011-03-09 | 2015-04-22 | クボタシーアイ株式会社 | 仮設配管用継手付樹脂管、仮設配管用継手付樹脂管の連結構造、仮設配管管路及び金属製継手 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP06142418A patent/JP3080130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07332546A (ja) | 1995-12-22 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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