JP3079854B2 - 制御装置 - Google Patents

制御装置

Info

Publication number
JP3079854B2
JP3079854B2 JP05253279A JP25327993A JP3079854B2 JP 3079854 B2 JP3079854 B2 JP 3079854B2 JP 05253279 A JP05253279 A JP 05253279A JP 25327993 A JP25327993 A JP 25327993A JP 3079854 B2 JP3079854 B2 JP 3079854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defective product
processing
defective
control device
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05253279A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07108440A (ja
Inventor
清 高川
博道 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP05253279A priority Critical patent/JP3079854B2/ja
Publication of JPH07108440A publication Critical patent/JPH07108440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3079854B2 publication Critical patent/JP3079854B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、制御装置に関し、特
に、機械加工の分野において,終夜無人運転や長期運転
を行なうFMC(Flexible Manufacturing Cell) の自動
加工システムに用いる制御装置として有用である。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の制御装置を用いたFM
Cの自動加工システムの一例を示す全体構成図である。
この自動加工システムS51は、各部を制御したり管理
する制御装置501と,素材倉庫7と,加工品の良品倉
庫8と,加工品の不良品倉庫9と,素材倉庫7や良品倉
庫8や不良品倉庫9を制御する倉庫コントローラ10
と,加工品を計測する外部計測装置11と,加工品を洗
浄する洗浄装置12と,搬送ライン13と,搬送装置1
4と,搬送装置14を制御する搬送装置コントローラ1
5と,工作機械16と,各部を結ぶ通信ネットワーク1
7と,工作機械16を制御するNC装置18とから構成
されている。
【0003】次に、上記の自動加工システムS51の動
作を説明する。図12は、上記の自動加工システムS5
1において、1個の素材を加工する手順を示したフロー
チャートである。なお、説明の都合上、加工品の加工目
標個数をM(M;自然数)とする加工を行うものとす
る。ステップ1では、素材を工作機械16の内部へ搬入
する。具体的には、制御装置501は、通信ネットワー
ク17を介して搬送装置コントローラ15へ搬送指令を
送り、素材を工作機械16の内部へ搬入させる。ステッ
プ2では、工作機械16は、NC装置18からの指令に
基づいて素材を加工する。
【0004】ステップ3では、加工品の切粉を除去す
る。具体的には、制御装置501は、通信ネットワーク
17を介してNC装置18へ洗浄指令を送り、工作機械
16の内部で、エアーや洗浄液などを使用して加工品の
切粉を除去させる。(または、制御装置501は、通信
ネットワーク17を介して搬送装置コントローラ15へ
搬送指令を送り、加工品を洗浄装置12の内部へ搬入さ
せ、洗浄により切粉を除去させてもよい)。ステップ4
では、加工品を計測する。具体的には、制御装置501
は、通信ネットワーク17を介してNC装置18へ計測
指令を送り、工作機械16の内部で加工品を計測させ
る。(または、制御装置501は、通信ネットワーク1
7を介して搬送装置コントローラ15へ搬送指令を送
り、加工品を外部計測装置11へ搬送させ、加工品を計
測させてもよい)。
【0005】ステップ5では、加工品を良品または不良
品に選り分けて良品倉庫8または不良品倉庫9へ搬出す
る良品・不良品の処理を行なう。以上のステップ1〜ス
テップ5の処理を、加工品の個数が加工目標個数Mに到
達するまで繰り返す。
【0006】図13は、良品・不良品の処理のフローチ
ャートである。ステップ101では、制御装置501
は、通信ネットワーク17を介して加工品の計測結果を
受け取り、その計測結果を判定基準と比較して、加工品
を良品または不良品に選り分ける。良品ならばステップ
102進み、不良品ならばステップ103に進む。
【0007】ステップ102では、良品を良品倉庫8へ
搬出する。具体的には、制御装置501は、通信ネット
ワーク17を介して、搬送装置コントローラ15および
倉庫コントローラ10へ指令し、良品を良品倉庫8へ搬
出させる。ステップ103では、不良品が許容不良品個
数N(N;自然数)だけ連続して発生したか否か判定す
る。不良品が許容不良品個数Nだけ連続して発生してい
ればステップ104に進み、そうでなければステップ1
05に進む。ステップ104では、これ以上の加工を続
けても不良品しか発生しないと判定して、加工を停止す
る。具体的には、制御装置501は、通信ネットワーク
17を介してNC装置18へ加工停止指令を送り、以後
の加工を停止させる。ステップ105では、不良品を不
良品倉庫9へ搬出する。具体的には、制御装置501
は、通信ネットワーク17を介して、搬送装置コントロ
ーラ15および倉庫コントローラ10へ指令し、不良品
を不良品倉庫9へ搬出させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の制御装置5
01を用いた自動加工システムS51では、いったん不
良品が発生し始めると、(偶発的に生じた不良原因でな
い限り)不良品が許容不良品個数Nだけ連続して発生す
るまで無駄な加工を続けてしまうこととなり、多数の不
良品を発生させてしまう問題点がある。また、上記従来
の制御装置501を用いた自動加工システムS51で
は、終夜無人運転や長期運転による加工中に、サーボア
ラーム(例えばワークの取付不良により工具とワークの
接触が過大となって過負荷になるとき)等によりNC装
置18が非常停止状態となると、翌日にオペレータが再
起動するまで加工が中断されたままとなるので、加工効
率が悪化する問題点がある。
【0009】そこで、この発明の第1の目的は、不良品
の発生個数を減少できる自動加工システムを実現する制
御装置を提供することにある。また、この発明の第2の
目的は、NC装置が非常停止状態となっても加工を再開
でき、加工効率に優れた自動加工システムを実現する制
御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1に、この発明は、工
作機械を直接的または間接的に制御する制御装置におい
て、工作機械により加工された加工物は良品または不良
品のいずれであるかを判定する良品・不良品判定手段
と、予め設定された許容不良品個数未満の所定数だけ不
良品が連続して発生したときには加工条件を変更する加
工条件変更手段と、前記許容不良品個数だけ不良品が連
続して発生したら加工を停止する加工停止手段とを具備
したことを特徴とする制御装置を提供する。
【0011】第2に、この発明は、工作機械を直接的ま
たは間接的に制御する制御装置において、工作機械によ
り加工された加工物は良品または不良品のいずれである
かを判定する良品・不良品判定手段と、予め設定された
許容不良品個数未満の所定数だけ不良品が連続して発生
したときには工具を交換する工具交換手段と、工具を交
換後に不良品が発生しなくなったら工具交換前の工具に
より加工を開始してから不良品が発生するまでの工具使
用実績データに工具寿命データを更新する工具寿命デー
タ更新手段とを具備したことを特徴とする制御装置を提
供する。
【0012】第3に、この発明は、工作機械を直接的ま
たは間接的に制御する制御装置において、工作機械によ
り加工された加工物は良品または不良品のいずれである
かを判定する良品・不良品判定ルールと,予め設定され
た許容不良品個数未満の所定数だけ不良品が連続して発
生したときには加工条件を変更する加工条件変更ルール
と,前記許容不良品個数だけ不良品が連続して発生した
ら加工を停止する加工停止ルールとを記述したルール群
と,そのルール群を解釈して推論を行なう推論エンジン
とからなるエキスパートシステムと、そのエキスパート
システムの推論結果に基づいて加工条件を変更する加工
条件変更手段とを具備したことを特徴とする制御装置を
提供する。
【0013】第4に、この発明は、工作機械の動作を指
令するNC装置と通信回線を介して接続してなり前記N
C装置を制御する制御装置において、通信回線を介して
受信した制御情報に基づいて前記NC装置が非常停止状
態であるか否か判定する非常停止判定手段と、非常停止
状態ならば通信回線を介して前記NC装置へ初期化指令
を送信する初期化指令送信手段と、その後、前記通信回
線を介して前記NC装置へ加工再開指令を送信する加工
再開指令送信手段とを具備したことを特徴とする上記第
1から上記第3の構成にかかる制御装置を提供する。
5に、この発明は、工作機械を直接的または間接的に制
御する制御装置において、加工条件に基づいて良品に加
工できる加工可能個数を算出する加工可能個数算出手段
と、工作機械により加工された加工物は良品または不良
品のいずれであるかを判定する良品・不良品判定手段
と、予め設定された許容不良品個数N未満の異なる複数
の所定数N−p,N−q,…(p,q;自然数,p>q
かつN−p≧2)のいずれかだけ不良品が連続して発生
したときには前記所定数に対応して予め規定された加工
条件を変更する加工条件変更手段と、加工品の個数が前
記加工可能個数に到達したら加工を停止する加工停止手
段とを具備したことを特徴とする制御装置を提供する。
第6に、この発明は、工作機械を直接的または間接的に
制御する制御装置において、工作機械により加工された
加工物は良品または不良品のいずれであるかを判定する
良品・不良品判定手段と、予め設定された許容不良品個
数未満の所定数だけ不良品が連続して発生したときには
加工条件を変更する加工条件変更手段と、前記許容不良
品個数だけ不良品が連続して発生したら加工を停止する
加工停止手段と、前記不良品を発生した加工条件または
不良原因が解消された加工条件を蓄積し事後の利用に供
する情報蓄積手段とを具備したことを特徴とする制御装
置を提供する。
【0014】
【作用】上記第1のこの発明の制御装置では、予め設定
された許容不良品個数未満の所定数だけ不良品が連続し
て発生すると加工条件を変更するので、許容不良品個数
だけ不良品が連続して発生するまでの段階で、不良原因
を解消するように試みることが出来る。従って、不良品
の発生を低減できる。また、不良品の連続発生による加
工停止の頻度を低くできる。
【0015】上記第2のこの発明の制御装置では、予め
設定された許容不良品個数未満の所定数だけ不良品が連
続して発生したときには工具を交換し、その後に不良品
が発生しなくなったら工具交換前の工具により加工を開
始してから不良品が発生するまでの工具使用実績データ
に工具寿命データを更新する。一般に、工具の使用時間
が工具寿命データに合致した時、工具を研磨したり、工
具を交換したりする。ここで、設定されている工具寿命
データが実際の使用条件下での工具の寿命よりも長い
と、工具の寿命が尽きた後も使用を続けることとなり、
不良品が発生してしまう。従って、工具使用実績データ
に工具寿命データを更新することにより、以降の加工で
は、工具の寿命が尽きたことによる不良品の発生を未然
に防止することが出来る。
【0016】上記第3のこの発明の制御装置では、予め
設定された許容不良品個数未満の所定数だけ不良品が連
続して発生したときに変更すべき加工条件などはプロダ
クションルール化されている。従って、プロダクション
ルールを追加・修正することで、加工条件変更の判定基
準となる所定数や,変更すべき加工条件などを容易に追
加・修正でき、不良原因に対してきめ細かに迅速に対処
できるようになる。
【0017】上記第4のこの発明の制御装置では、NC
装置が非常停止状態ならば通信回線を介して前記NC装
置へ初期化指令を送信し、その後、通信回線を介してN
C装置へ加工再開指令を送信する。従って、NC装置が
非常停止状態となったときでも、加工を再開でき、加工
効率を向上させることが出来る。上記第5のこの発明の
制御装置では、予め設定された許容不良品個数N未満の
異なる複数の所定数N−p,N−q,…のいずれかだけ
不良品が連続して発生すると、該所定数に応じて加工条
件を段階的に変更するので、許容不良品個数だけ不良品
が連続して発生するまでの段階で、不良原因が解消され
る可能性を高めることが出来る。従って、不良品の発生
を低減できる。また、不良品の連続発生による加工停止
の頻度を低くできる。上記第6のこの発明の制御装置で
は、情報蓄積手段に、不良品を発生した加工条件または
不良原因が解消された加工条件を蓄積し事後の利用に供
する。従って、情報蓄積手段の蓄積情報を加工のノウハ
ウとして活用することが出来る。
【0018】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0019】実施例1.図1は、この発明の実施例1の
制御装置を適用したFMCの自動加工システムの全体構
成図である。この自動加工システムS1において、素材
倉庫7と,良品倉庫8と,不良品倉庫9と,倉庫コント
ローラ10と,外部計測装置11と,洗浄装置12と,
搬送ライン13と,搬送装置14と,搬送装置コントロ
ーラ15と,工作機械16と,通信ネットワーク17
と,NC装置18は、図11を用いて先に説明した従来
の自動加工システムS51と同じ構成要素であり、同じ
参照符号を付している。ところが、従来の自動加工シス
テムS51の制御装置501とは異なる制御装置1を備
えたところが、従来例とは異なっている。
【0020】図2は、制御装置1の内部構成図である。
この制御装置1は、演算制御部31と,補助記憶装置3
2と,入力装置33と,シーケンス制御回路34と,操
作盤35と,DNCインタフェース36と,表示装置3
7とから構成されている。
【0021】演算制御部31は、自動加工システムS1
を制御するための演算を行なう。図中に示すように、演
算制御部31は、各部の作動を制御するCPU311
と,演算を行なうためのプログラムが格納されたROM
312と,加工を行なうときに必要となる情報を記憶す
るRAM313とを具備している。RAM313は、許
容不良品個数Nを格納する許容不良品個数領域313a
と,連続して発生した不良品の個数をカウントする不良
品計数カウンタ313bと,変更すべき加工条件を指定
するための加工条件テーブル313cと,不良品に対す
る加工条件の履歴を蓄積する不良品履歴313dと,切
削データに応じた加工条件(主軸回転数,送り速度)や
ワークの種類や工具の種類や加工可能個数を格納する基
準データテーブル313eとからなる。変更すべき加工
条件としては、切り込み量の減少,送り速度の減少,主
軸回転数の減少,工具の摩耗補正値の更新,工具やチャ
ック・ジョーの交換などがある。
【0022】補助記憶装置32は、制御装置1の内部の
加工情報(スケジュール,加工実績,稼働実績など)の
保管、および他の装置とデータを交換する媒体として使
用する。入力装置33は、他の装置の持っている加工情
報を入力したり、オペレータが制御装置1に加工情報を
入力するときに使用する。シーケンス制御回路34は、
加工開始,加工停止,搬送開始,搬送停止等、自動加工
システムS1の中の各装置間の同期制御などを行なう。
操作盤35は、加工開始スイッチ,加工停止スイッチ,
アラーム・ランプなどのスイッチ,ランプで構成されて
いる。オペレータは操作盤35を使用して、自動加工シ
ステムS1を操作したり監視したりする。DNCインタ
フェース36は、演算制御部31の指令により、通信ネ
ットワーク17を介してNC装置18へNCプログラム
を送ったり、逆に、NC装置18にあるNCプログラム
を制御装置1へ送らせたりする。表示装置37は、オペ
レータが制御装置1へ加工情報を入力する場合に、入力
状況を表示したり、自動加工システムS1の加工状況を
表示したりする。
【0023】次に、この自動加工システムS1の動作を
説明する。なお、素材を工作機械16の内部へ搬入して
から加工品を計測するまでの処理は、図12を用いて先
に説明した従来の自動加工システムS51のステップ1
〜ステップ4と同じ処理であり、説明を省略する。
【0024】図3〜図6は、この自動加工システムS1
による良品・不良品の処理のフローチャートである。但
し、許容不良品個数N=6に設定されているものとす
る。ステップ202では、制御装置1は、通信ネットワ
ーク17を介して加工品の計測結果を受け取り、その計
測結果を判定基準と比較して、加工品を良品または不良
品に選り分ける。良品ならば,図6のステップ230に
進み、不良品ならばステップ203に進む。
【0025】ステップ203では、加工品の計測結果
が、後述するステップ205(不良品およびチャックの
切粉の再除去)の直後の計測で得られたものであるか否
か判定する。不良品およびチャックの切粉を再除去した
直後の計測であればステップ204に進み、そうでなけ
ればステップ205に進む。
【0026】ステップ204では、不良品が2個以上連
続して発生したか否か判定する。不良品が連続して発生
していればステップ207に進み、不良品が連続して発
生していなければ,図6のステップ228に進む。
【0027】ステップ205では、本来は良品である加
工品に切粉が付着していたために不良品と誤判定された
場合に備えて、不良品およびチャックの切粉を再除去す
る。具体的には、制御装置1は、通信ネットワーク17
を介してNC装置18へ洗浄指令を送り、工作機械16
の内部で、エアーや洗浄液などを使用して不良品および
チャックの切粉を除去させる。(または、制御装置1
は、通信ネットワーク17を介して搬送装置コントロー
ラ15へ搬送指令を送り、不良品を洗浄装置12の内部
へ搬入させ、洗浄により切粉を除去させてもよい)。ス
テップ206では、不良品を再計測し、ステップ202
に戻る。具体的には、制御装置1は、通信ネットワーク
17を介してNC装置18へ計測指令を送り、工作機械
16の内部で再計測させる。(または、制御装置1は、
通信ネットワーク17を介して搬送装置コントローラ1
5へ搬送指令を送り、不良品を外部計測装置11へ搬送
させ、再計測させてもよい)。
【0028】ステップ207では、不良品が許容不良品
個数Nだけ連続して発生したか否か判定する。不良品が
許容不良品個数Nだけ連続して発生していれば,図6の
ステップ227に進み、不良品がそれ以外の数だけ連続
して発生していれば,図4のステップ208に進む。
【0029】図4に進み、ステップ208では、不良品
が[許容不良品個数N−3]だけ連続して発生したか否
か判定する。不良品が[許容不良品個数N−3]だけ連
続して発生していればステップ209に進み、不良品が
それ以外の数だけ連続して発生していれば,ステップ2
13に進む。
【0030】ステップ209では、直前に発生した不良
品(連続して発生した不良品の[許容不良品個数N−
3]番目)は、後述する図5のステップ225(摩耗補
正値の更新)の直後の加工で発生したか否か判定する。
摩耗補正値の更新の直後の加工で発生したのであればス
テップ211に進み、そうでなければステップ210に
進む。
【0031】ステップ210では、直前に発生した不良
品(連続して発生した不良品の[許容不良品個数N−
3]番目)は、後述する図5のステップ224(工具交
換)の直後の加工で発生したか否か判定する。工具交換
の直後の加工で発生したのであればステップ211に進
み、そうでなければステップ212に進む。
【0032】ステップ211では、チャック・ジョーの
摩耗や損傷,または取付時の切粉混入やロボットの掴み
損ねによりチャック・ジョーの取付精度が悪くなったた
めに不良品が発生した場合に対処するため、チャック・
ジョーを交換する。具体的には、制御装置1は、通信ネ
ットワーク17を介してNC装置18へチャック・ジョ
ー交換指令を送り、工作機械16に装着されているチャ
ック・ジョーを予備のものに交換させる(なお、予備チ
ャック・ジョー用倉庫(図示せず)から予備のチャック
・ジョーを搬出する必要がある場合には、制御装置1
は、必要な指令を関連部位に送ればよい)。その後、図
6のステップ228に進む。
【0033】ステップ212では、不良原因が切り込み
量の過大にある場合に対処するため、切り込み量を減少
するように加工条件を変更する。具体的には、制御装置
1は、通信ネットワーク17を介してNC装置18へ加
工条件変更指令を送り、工作機械16の切り込み量を減
少させる。
【0034】ステップ213では、不良品が[許容不良
品個数N−2]だけ連続して発生したか否か判定する。
不良品が[許容不良品個数N−2]だけ連続して発生し
ていればステップ214に進み、不良品がそれ以外の数
だけ連続して発生していればステップ217に進む。
【0035】ステップ214では、直前に発生した不良
品(連続発生した不良品の[許容不良品個数N−2]番
目)は、先のステップ212(切り込み量の減少)の直
後の加工で発生したのであるか否か判定する。切り込み
量を減少させた直後の加工で発生したのであればステッ
プ216に進み、そうでなければステップ215に進
む。
【0036】ステップ215では、切り込み量を減少す
るように加工条件を変更する。これは、ステップ212
と同じ処理である。ステップ216では、工具の負荷を
軽減し,負荷の変動を抑制するため、送り速度を減少す
るように、加工条件を変更する。具体的には、制御装置
1は、通信ネットワーク17を介してNC装置18へ加
工条件変更指令を送り、工作機械16の送り速度を減少
させる。
【0037】ステップ217では、不良品が[許容不良
品個数N−1]だけ連続して発生したか否か判定する。
不良品が[許容不良品個数N−1]だけ連続して発生し
ていればステップ218に進み、不良品がそれ以外の数
だけ連続して発生していれば,図5のステップ221に
進む。
【0038】ステップ218では、直前に発生した不良
品(連続して発生した不良品の[許容不良品個数N−
1]番目)は、送り速度を減少させた直後の加工で発生
したか否か判定する。送り速度を減少させた直後の加工
で発生したのであればステップ220に進み、そうでな
ければステップ219に進む。
【0039】ステップ219では、送り速度を減少する
ように、加工条件を変更する。これは、先のステップ2
16と同じ処理である。ステップ220では、不良原因
が主軸回転数の過大にある場合に対処するため、主軸回
転数を減少させる。具体的には、制御装置1は、通信ネ
ットワーク17を介してNC装置18に加工条件変更指
令を送り、工作機械16の主軸回転数を減少させる。
【0040】図5に進み、ステップ221では、工具の
刃先を計測する。具体的には、制御装置1は、通信ネッ
トワーク17を介してNC装置18に刃先計測指令を送
り、工作機械16に刃先を計測させ、その計測結果をN
C装置18にフィードバックさせる。
【0041】ステップ222では、現在設定されている
摩耗補正値は正しいか否か判定する。具体的には、制御
装置1は、NC装置18から刃先の計測結果を受け取っ
て刃先の摩耗量を計算し、その摩耗量と,NC装置18
の内部メモリに格納された摩耗補正値とを比較する。刃
先の摩耗量と摩耗補正値が一致したら、現在の摩耗補正
値は正しいと判定して、ステップ226に進む。また、
摩耗量と摩耗補正値が不一致ならば、現在の摩耗補正値
は誤っていると判定して、ステップ223に進む。
【0042】ステップ223では、摩耗補正することで
現在使用中の工具を引き続いて使用できるか否か判定す
る。摩耗補正が可能であればステップ225に進み、摩
耗補正が不可能であればステップ224に進む。
【0043】ステップ224では、現在使用中の工具の
寿命は尽きていると判定し、工具を交換する。具体的に
は、制御装置1は、通信ネットワーク17を介してNC
装置18に工具交換指令を送り、工作機械16の工具を
予備の工具に交換させる。
【0044】ステップ225では、摩耗補正値を更新す
る。具体的には、制御装置1から通信ネットワーク17
を介してNC装置18に摩耗補正値更新指令を送り、刃
先の摩耗量に応じて、摩耗補正値を更新させる。ステッ
プ226では、先のステップ211(図4)と同様にし
て、チャック・ジョーを交換する。
【0045】図6に進み、ステップ227では、これ以
上の加工を続けても不良品しか発生しないと判定して、
加工を停止する。具体的には、制御装置1は、通信ネッ
トワーク17を介してNC装置18へ加工停止指令を送
り、以後の加工を停止させる。ステップ228では、制
御装置1のRAM313(図2)の不良品計数カウンタ
313bのカウント値iを1だけインクリメントする。
ステップ229では、不良品を不良品倉庫9へ搬出す
る。具体的には、制御装置1は、通信ネットワーク17
を介して搬送装置コントローラ15および倉庫コントロ
ーラ10へ指令し、不良品を不良品倉庫9へ搬出させ
る。
【0046】ステップ230では、先のステップ224
(工具交換)(図5)により不良品が発生しなくなり、
良品となったのか否か判定する。工具交換により良品と
なったのであればステップ231に進み、工具交換とは
無関係に良品となったのであればステップ232に進
む。
【0047】ステップ231では、工具寿命データを更
新する。具体的には、制御装置1は、通信ネットワーク
17を介してNC装置18の管理している工具使用実績
データ(使用時間実績,使用回数実績)を参照し、[工
具交換前の工具寿命データ]>[工具交換前の工具で不
良品が発生するまでの工具使用実績データ]ならば、不
良品が発生するまでの工具使用実績データに工具寿命デ
ータを更新する。これにより、以降の加工では、工具の
寿命が尽きたことによる不良品の発生を未然に防止する
ことが出来る。
【0048】ステップ232では、良品を良品倉庫8へ
搬出する。具体的には、制御装置1は、通信ネットワー
ク17を介して、搬送装置コントローラ15および倉庫
コントローラ10へ指令し、良品を良品倉庫8へ搬出さ
せる。ステップ233では、不良品計数カウンタ313
b(図2)のカウント値iをクリアして次回の不良品計
数に備える。
【0049】ステップ234では、各加工品の種類ごと
に、不良品を発生したの加工条件や,不良原因を解消で
きた(不良品が良品に変わったときの)加工条件を不良
品履歴313dに蓄積する。量産品の加工においては、
通常、試切削加工を図12のフローチャートのような工
程で行い、その後の製品加工では、加工時間を短縮する
ために、ステップ4の加工品を計測する工程およびステ
ップ5の良品・不良品を処理する工程を省略し、その代
わりに、工具寿命管理により不良品の発生を防ぐ。前記
工具寿命管理では、工具寿命データを利用して、使用し
ている工具が寿命に達する前に該工具を研磨したり、交
換したりする。従って、工具寿命データを更新して工具
寿命データの精度を向上させれば、不良品の発生個数も
減少する。
【0050】上記実施例1によれば、許容不良品個数N
未満の所定数(N−4,N−3,N−2,N−1)だけ
不良品が連続して発生すると、加工条件(切り込み量,
送り速度,主軸回転数,工具の摩耗補正値,工具,チャ
ック・ジョー)を変更するので、許容不良品個数Nだけ
不良品が連続して発生するまでの段階で、不良原因を解
消するように試みることが出来る。従って、不良品の発
生を低減できる。また、不良品の連続発生による加工停
止の頻度を低くできる。また、加工条件や加工品に関す
る情報(不良品を発生した加工条件や,不良原因を解消
できた加工条件など)を制御装置1に蓄積し、それらの
情報を加工のノウハウとして活用することもできる。
【0051】実施例1の変形例. (1)上記実施例1では、予め設定された許容不良品個
数Nだけ不良品が連続して発生するまでの段階で、加工
条件を、不良品連続発生回数および前回変更した加工条
件の種類によって変更したが、加工品や刃先の計測誤差
量の大小に応じて加工条件を変更すれば、不良原因に対
してきめ細かく対処することが出来る。例えば、加工品
の計測結果が、良品判定の許容誤差に対してプラス,
マイナス5μ未満ならば刃先を計測してその計測結果に
応じて摩耗補正値を更新し、良品判定の許容誤差に対
してプラス,マイナス5μ〜20μならばチャック・ジ
ョーを洗浄し、プラス,マイナス20μ〜50μなら
ば工具を交換するアルゴリズムが有用である。 (2)上記実施例1の良品・不良品の処理(図3〜図
6)のステップ207(図3)の処理として、不良品が
許容不良品個数Nだけ連続して発生したか否か判定する
処理に代えて、加工条件(切削条件など)に基づいて良
品に加工できる加工可能個数を自動的に算出し,加工品
の個数が加工可能個数に達したか否か判定する処理を行
なってもよい。それにより、従来はオペレータが経験に
基づいて加工可能個数を算出していたのを自動化してオ
ペレータの負担を軽減できるばかりか、正確な加工可能
個数を確実に算出できる。具体的には、加工条件を変更
後の加工可能個数Nmは、加工条件を変更前の加工可能
個数をNm’としたとき、 Nm=Nm’*[加工条件の変更に応じた値] により算出される。例えば、基準データテーブル313
e(図2)に、主軸回転数“1000rpm”と,送り
速度“0.2mm/rev”と,ワークの種類“S45
C”(材種)と,工具の種類“超硬バイト”と,加工可
能個数“6個”が格納されているときに、NC装置18
が送り速度だけ(他の加工条件は不変)を“0.4mm
/rev”に変更したときには、 Nm=6回*(0.2mm/rev)/(0.4mm/
rev)=3回となる。
【0052】実施例2.図7は、この発明の実施例2の
制御装置を適用したFMCの自動加工システムの全体構
成図である。この自動加工システムS11は、図1を用
いて先に説明した実施例1の自動加工システムS1とほ
ぼ同じ構成であるが、実施例1にかかる制御装置1とは
異なる制御装置21を用いたところが、実施例1とは異
なっている。
【0053】図8は、制御装置21の内部構成図であ
る。この制御装置21において、補助記憶装置32と,
入力装置33と,シーケンス制御回路34と,操作盤3
5と,DNCインタフェース36と,表示装置37は、
図2を用いて先に説明した実施例1の制御装置1と同じ
構成要素であり、同じ参照符号を付している。ところ
が、演算制御部41の構成は、実施例1にかかる演算制
御部31とは異なっている。図中に示すように、演算制
御部41は、推論エンジン321と格納メモリ322か
らなるエキスパートシステムEを追加した構成である。
【0054】格納メモリ322は、プロダクションルー
ルを格納するプロダクションルール格納メモリ322a
と,作業領域として用いられるワークエリア322bと
から構成されている。
【0055】以下に、プロダクションルール格納メモリ
322aに格納されたプロダクションルールを例示す
る。
【0056】次に、この自動加工システムS11の動作
を説明する。なお、素材を工作機械16の内部へ搬入し
てから加工品を計測するまでの処理は、図12を用いて
先に説明した従来の自動加工システムS51のステップ
1〜ステップ4と同じ処理であり、説明を省略する。推
論エンジン321は、一定の周期で(あるいは加工品を
計測した後)、プロダクションルール格納メモリ322
aから、プロダクションルール0を読み出して実行す
る。プロダクションルール0の実行では、条件部「IF
…」の「新しい加工品の計測結果がある」が真であるか
偽であるかを判断し、真であれば結論部「THEN…」の
「プロダクションルール1を実行する」を実行する。偽
であれば、何も実行しない。プロダクションルール1の
実行では、条件部「IF…」の「計測結果が良品である」
が真であるか偽であるかを判断し、真であれば結論部
「THEN…」の「プロダクションルール10を実行する」
を実行し、偽であれば結論部「ELSE…」の「プロダクシ
ョンルール2を実行する」を実行する。プロダクション
ルール2の実行では、条件部「IF…」の「切粉を再除去
した直後の計測である」が真であるか偽であるかを判断
し、真であれば結論部「THEN…」の「プロダクションル
ール3を実行する」を実行し、偽であれば結論部「ELSE
…」の「不良品およびチャックの切粉を再除去する」と
「不良品を再計測する」と「プロダクションルール1を
実行する」を実行する。「不良品およびチャックの切粉
を再除去する」と「不良品を再計測する」の処理は、実
施例1にかかる自動加工システムS1のステップ20
5,ステップ206(図3)と同様の処理であり、通信
ネットワーク17を介してNC装置18へ指令が送られ
て、工作機械16の内部で実行される。
【0057】このように、推論エンジン321は、プロ
ダクションルール格納メモリ322aからプロダクショ
ンルールを読み出し、プロダクションルールの条件部
「IF…」の真偽を判定し、真ならば結論部「THEN…」を
実行し、偽ならば結論部「ELSE…」を実行する。推
論エンジン321は、プロダクションルールの実行時に
発生する種々のデータをワークエリア322bに格納す
る。また、推論エンジン321は、ワークエリア322
bのデータのみでなく、制御装置21のデータや,通信
ネットワーク17を介して接続されているすべての装置
の内部のデータを読み出したり書き込んだりできる。従
って、制御装置21でプロダクションルールを順に実行
することで、実施例1の制御装置1と同様の処理を行な
うことができる。
【0058】上記実施例2によれば、許容不良品個数N
未満の所定数(N−4,N−3,N−2,N−1)だけ
不良品が連続して発生したときに変更すべき加工条件な
どはプロダクションルール化されているので、プロダク
ションルールを追加・修正することで、加工条件変更の
判定基準となる所定数や変更すべき加工条件などを容易
に追加・修正でき、不良原因に対してきめ細やかに迅速
に対処できるようになる。
【0059】実施例3.図9は、この発明の実施例3の
制御装置を適用したFMCの自動加工システムの全体構
成図である。この自動加工システムS21は、図1を用
いて先に説明した実施例1の自動加工システムS1とほ
ぼ同じ構成であるが、制御装置1とは異なる制御装置5
1を用いたところが、実施例1とは異なっている。
【0060】図10は、制御装置51の内部構成図であ
る。この制御装置51において、補助記憶装置32と,
入力装置33と,シーケンス制御回路34と,操作盤3
5と,DNCインタフェース36と,表示装置37は、
図2を用いて先に説明した実施例1の制御装置1と同じ
構成要素であり、同じ参照符号を付している。ところ
が、演算制御部61の構成は、実施例1にかかる演算制
御部31とは異なっている。図中に示すように、演算制
御部61のRAM313’は、許容不良品個数領域31
3aと,不良品計数カウンタ313bと,加工条件テー
ブル313cに加えて、NC装置18に関する制御情報
を格納する制御情報領域313dを有する。制御情報と
しては、例えばNC装置18が非常停止状態またはノー
マル状態のいずれであるのかを示すステータス情報があ
る。
【0061】次に、この自動加工システムS21の動作
を説明する。なお、素材を工作機械16の内部へ搬入し
てから加工品を計測するまでの処理は、図12を用いて
先に説明した従来の自動加工システムS51のステップ
1〜ステップ4と同じ処理であり、良品・不良品の処理
は図3〜図6を用いて先に説明した実施例1のステップ
202〜233と同じ処理であるので、説明を省略す
る。
【0062】制御装置51は、通信ネットワーク17を
介してNC装置18を常時監視し、NC装置18の制御
情報をRAM313’(図10)の制御情報領域313
dに格納する。制御装置51は、制御情報のステータス
情報を参照してNC装置18の状態を把握し、NC装置
がサーボアラーム等により非常停止状態となっているか
否か判定する。非常停止状態ならば、通信ネットワーク
17を介して電源断指令をNC装置18へ送り、NC装
置18の電源を落とす。
【0063】次に、制御装置51は、通信ネットワーク
17を介して電源投入指令をNC装置18へ送り、サー
ボアラーム等の状態信号がないことを確認後、初期状態
に戻すような初期化指令(例えばMコード)をNC装置
18へ送る。NC装置18は、工作機械16の現状がワ
ーク把握状態ならワーク戻し操作を指令し、その後、工
作機械16を原点復帰してワーク取付状態を初期状態に
戻す。
【0064】次に、制御装置51は、加工プログラムを
先頭に戻し、Mコード完了とする。制御装置51はMコ
ード完了を通信ネットワーク17を介して検知し、その
後、加工再開指令を通信ネットワーク17を介してNC
装置18へ送り、工作機械16に加工を再開させる。
【0065】上記実施例3によれば、制御装置51は、
NC装置18が非常停止状態ならば通信回線17を介し
てNC装置18へ初期化指令を送り、その後、通信回線
17を介してNC装置へ加工再開指令を送る。従って、
NC装置18が非常停止状態となっても加工を再開で
き、加工効率を向上させることが出来る。
【0066】なお、上記実施例1〜実施例3では、制御
装置1,21,51をNC装置18とは独立して設けた
が、制御装置1,21,51の構成要素をNC装置に具
備させ、NC装置に制御装置1,21,51の機能を兼
ねさせてもよい。
【0067】
【発明の効果】この発明の制御装置によれば、許容不良
品個数だけ不良品が連続して発生するまでの段階で、不
良原因を解消するように試みるので、不良品の発生を低
減し、不良品の連続発生による加工停止の頻度を低くで
きる。
【0068】また、工具を交換後に不良品が発生しなく
なったら工具交換前の工具により加工を開始してから不
良品が発生するまでの工具使用実績データに工具寿命デ
ータを更新するので、以降の加工では、工具の寿命が尽
きたことによる不良品の発生を未然に防止することが出
来る。
【0069】さらに、予め設定された許容不良品個数未
満の所定数だけ不良品が連続して発生したときに変更す
べき加工条件などを記述したプロダクションデータを解
釈するエキスパートシステムを用いることで、変更すべ
き加工条件などを容易に追加・修正でき、不良原因に対
してきめ細かに迅速に対処できるようになる。
【0070】さらにまた、NC装置が非常停止状態なら
ばNC装置を初期化し、その後、NC装置を再起動する
ので、NC装置が非常停止状態となっても加工を再開で
き、加工効率を向上させることが出来る。また、予め設
定された許容不良品個数N未満の異なる複数の所定数N
−p,N−q,…のいずれかだけ不良品が連続して発生
すると、該所定数に応じて加工条件を段階的に変更する
ので、許容不良品個数だけ不良品が連続して発生するま
での段階で、不良原因が解消される可能性を高めること
が出来る。さらにまた、情報蓄積手段に、不良品を発生
した加工条件または不良原因が解消された加工条件を蓄
積し事後の利用に供するので、情報蓄積手段の蓄積情報
を加工のノウハウとして活用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の制御装置を適用した自動
加工システムの全体構成図である。
【図2】制御装置の内部構成図である。
【図3】良品・不良品の処理のフローチャートである。
【図4】図3のフローチャートに続くフローチャートで
ある。
【図5】図4のフローチャートに続くフローチャートで
ある。
【図6】図5のフローチャートに続くフローチャートで
ある。
【図7】この発明の実施例2の制御装置を適用した自動
加工システムの全体構成図である。
【図8】制御装置の別の内部構成図である。
【図9】この発明の実施例3の制御装置を適用した自動
加工システムの全体構成図である。
【図10】制御装置のさらに別の内部構成図である。
【図11】従来の制御装置を用いた自動加工システムの
全体構成図である。
【図12】1個の素材を加工する手順を示したフローチ
ャートである。
【図13】良品・不良品の処理の別のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
S1,S11,S21,S51 自動加工システム 1,21,51,501 制御装置 7 素材倉庫 8 良品倉庫 9 不良品倉庫 10 倉庫コントローラ 11 外部計測装置 12 洗浄装置 13 搬送ライン 14 搬送装置 15 搬送装置コントローラ 16 工作機械 17 通信ネットワーク 18 NC装置 31,41,61 演算制御部 32 補助記憶装置 33 入力装置 34 シーケンス制御回路 35 操作盤 36 DNCインタフェース 37 表示装置 311,311a CPU 312 ROM 313,313’ RAM 313a 許容不良品個数領域 313b 不良品計数カウンタ 313c 加工条件テーブル 313d 不良品履歴 313e 基準データテーブル 321 推論エンジン 322 格納メモリ 322a プロダクションルール格納メモリ 322b ワークエリア E エキスパートシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−133879(JP,A) 特開 昭60−99546(JP,A) 特開 昭52−30987(JP,A) 特開 昭62−88540(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 15/00 B23Q 15/04 B23Q 17/09

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械を直接的または間接的に制御す
    る制御装置において、工作機械により加工された加工物
    は良品または不良品のいずれであるかを判定する良品・
    不良品判定手段と、予め設定された許容不良品個数未満
    の所定数だけ不良品が連続して発生したときには加工条
    件を変更する加工条件変更手段と、前記許容不良品個数
    だけ不良品が連続して発生したら加工を停止する加工停
    止手段とを具備したことを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 工作機械を直接的または間接的に制御す
    る制御装置において、工作機械により加工された加工物
    は良品または不良品のいずれであるかを判定する良品・
    不良品判定手段と、予め設定された許容不良品個数未満
    の所定数だけ不良品が連続して発生したときには工具を
    交換する工具交換手段と、工具を交換後に不良品が発生
    しなくなったら工具交換前の工具により加工を開始して
    から不良品が発生するまでの工具使用実績データに工具
    寿命データを更新する工具寿命データ更新手段とを具備
    したことを特徴とする制御装置。
  3. 【請求項3】 工作機械を直接的または間接的に制御す
    る制御装置において、工作機械により加工された加工物
    は良品または不良品のいずれであるかを判定する良品・
    不良品判定ルールと,予め設定された許容不良品個数未
    満の所定数だけ不良品が連続して発生したときには加工
    条件を変更する加工条件変更ルールと,前記許容不良品
    個数だけ不良品が連続して発生したら加工を停止する加
    工停止ルールとを記述したルール群と,そのルール群を
    解釈して推論を行なう推論エンジンとからなるエキスパ
    ートシステムと、そのエキスパートシステムの推論結果
    に基づいて加工条件を変更する加工条件変更手段とを具
    備したことを特徴とする制御装置。
  4. 【請求項4】 工作機械の動作を指令するNC装置と通
    信回線を介して接続してなり前記NC装置を制御する制
    御装置において、通信回線を介して受信した制御情報に
    基づいて前記NC装置が非常停止状態であるか否か判定
    する非常停止判定手段と、非常停止状態ならば通信回線
    を介して前記NC装置へ初期化指令を送信する初期化指
    令送信手段と、その後、前記通信回線を介して前記NC
    装置へ加工再開指令を送信する加工再開指令送信手段と
    を具備したことを特徴とする 求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の制御装置。
  5. 【請求項5】 工作機械を直接的または間接的に制御す
    る制御装置において、加工条件に基づいて良品に加工で
    きる加工可能個数を算出する加工可能個数算出手段と、
    工作機械により加工された加工物は良品または不良品の
    いずれであるかを判定する良品・不良品判定手段と、予
    め設定された許容不良品個数未満の異なる複数の所定
    N−p,N−q,…(p,q;自然数,p>qかつN
    −p≧2)のいずれかだけ不良品が連続して発生したと
    きには前記所定数に対応して予め規定された加工条件を
    変更する加工条件変更手段と、加工品の個数が前記加工
    可能個数に到達したら加工を停止する加工停止手段とを
    具備したことを特徴とする制御装置。
  6. 【請求項6】 工作機械を直接的または間接的に制御す
    る制御装置において、工作機械により加工された加工物
    は良品または不良品のいずれであるかを判定する良品・
    不良品判定手段と、予め設定された許容不良品個数未満
    の所定数だけ不良品が連続して発生したときには加工条
    件を変更する加工条件変更手段と、前記許容不良品個数
    だけ不良品が連続して発生したら加工を停止する加工停
    止手段と、前記不良品を発生した加工条件または不良原
    因が解消された加工条件を蓄積し事後の利用に供する
    報蓄積手段とを具備したことを特徴とする制御装置。
JP05253279A 1993-10-08 1993-10-08 制御装置 Expired - Lifetime JP3079854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05253279A JP3079854B2 (ja) 1993-10-08 1993-10-08 制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05253279A JP3079854B2 (ja) 1993-10-08 1993-10-08 制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07108440A JPH07108440A (ja) 1995-04-25
JP3079854B2 true JP3079854B2 (ja) 2000-08-21

Family

ID=17249078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05253279A Expired - Lifetime JP3079854B2 (ja) 1993-10-08 1993-10-08 制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3079854B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013133415A1 (ja) * 2012-03-09 2013-09-12 株式会社トヨコー レーザー照射装置、レーザー照射システム及び塗膜又は付着物除去方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07108440A (ja) 1995-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4288849A (en) Machine tool control systems
US9778646B2 (en) Robot controller for controlling robot which supplies and discharges workpiece
JP5839806B2 (ja) ロボット制御装置及びロボット制御方法
KR100346144B1 (ko) 생산설비제어시스템
GB2351362A (en) Semiconductor factory automation system and method for controlling automatic guide vehicle
JP3169569B2 (ja) 工作機械の制御方法及び装置
JP3079854B2 (ja) 制御装置
JPH07314290A (ja) 多刃工具の寿命管理装置
JPH06202723A (ja) 数値制御工作機械
JP2980182B2 (ja) 工具管理装置
JP3351209B2 (ja) 作業管理装置
JPS641270B2 (ja)
JP3246360B2 (ja) 自動加工装置および自動加工方法
JP2000084798A (ja) 加工異常検出装置及び加工制御装置並びに加工異常検出方法
JP3060516B2 (ja) 生産量管理装置
JPH1142534A (ja) 工具管理装置及び工具管理機能を備えた工作機械の制御装置
JP3209890B2 (ja) 生産セル
JPH10328972A (ja) 数値制御加工方法および装置
JPH10100033A (ja) 工具選択方法および該方法を用いた工作機械
JPH03245949A (ja) 工具寿命管理方法
JP2672595B2 (ja) 工具入替え方法
JP3121658B2 (ja) 加工生産システムにおける加工機の運転制御方法
JP2743688B2 (ja) セルコントローラ
KR930004992B1 (ko) 용접시스템에 있어서 이상 처리방식
WO2023199408A1 (ja) 数値制御装置およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080623

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080623

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 10