JP3079741B2 - ピストン型圧縮機における冷媒ガス吸入構造 - Google Patents

ピストン型圧縮機における冷媒ガス吸入構造

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JP3079741B2 JP04033644A JP3364492A JP3079741B2 JP 3079741 B2 JP3079741 B2 JP 3079741B2 JP 04033644 A JP04033644 A JP 04033644A JP 3364492 A JP3364492 A JP 3364492A JP 3079741 B2 JP3079741 B2 JP 3079741B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸の周囲に配列さ
れた複数のシリンダボア内にピストンを収容すると共
に、回転軸の回転に連動してピストンを往復動させるピ
ストン型圧縮機における冷媒ガス吸入構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のピストン型圧縮機では、ピストン
によってシリンダボア内に区画される圧縮室と吸入室と
の間の吸入ポートが圧縮室内のフラッパ弁によって開閉
されるようになっている。吸入室内の冷媒ガスは上死点
側から下死点側へ移動するピストンの吸入動作によって
フラッパ弁を押し開いて圧縮室へ流入する。ピストンが
下死点側から上死点側へ移動する吐出行程ではフラッパ
弁が吸入ポートを閉じ、圧縮室内の冷媒ガスが吐出ポー
トから吐出室へ吐出される。
【0003】フラッパ弁の開閉動作は圧縮室と吸入室と
の間の圧力差に基づくものであり、吸入室の圧力が圧縮
室の圧力よりも高ければフラッパ弁は撓み変形して吸入
ポートを開く。吸入室の圧力が圧縮室の圧力よりも高く
なるのは上死点側から下死点側へ移動するピストンの吸
入動作時である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】弾性変形であるフラッ
パ弁の撓み変形は弾性抵抗として作用し、吸入室の圧力
が圧縮室の圧力をある程度上回らなければフラッパ弁は
開放しない。即ち、フラッパ弁の開放が遅れる。圧縮機
内の潤滑を行なうために冷媒ガス中には潤滑油が混入さ
れており、この潤滑油が冷媒ガスと共に圧縮機内の必要
な潤滑部位に送りこまれる。この潤滑油は冷媒ガスの流
通領域ならばどこへでも入り込み可能であり、吸入ポー
トを閉じているフラッパ弁とその密接面との間にも潤滑
油が付着する。この付着潤滑油は前記密接面とフラッパ
弁との間の密着力を高め、フラッパ弁の撓み変形開始が
一層遅れる。このような変形開始遅れは圧縮室への冷媒
ガス流入量の低下、即ち体積効率の低下をもたらす。
又、フラッパ弁が開いている場合にもフラッパ弁の弾性
抵抗が吸入抵抗として作用し、冷媒ガス流入量が低下す
る。
【0005】さらに外部冷媒回路から吸入室に流入した
冷媒ガスが圧縮機自体の発生熱によって膨張し、吸入室
内の冷媒ガスの密度が低下する。通常、吸入室は吐出室
と隣接しており、吸入室の冷媒ガスは高温ガスの存在領
域である吐出室の熱によって膨張する。圧縮室へ流入す
る前の冷媒ガスの密度低下は圧縮室における実質的な圧
縮容量の低下、即ち体積効率の低下に繋がる。
【0006】従来のピストン型圧縮機における体積効率
は最良で70%程度であり、フラッパ弁を用いる限りこ
の体積効率が限度である。本発明はこの体積効率をさら
に高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
ピストンによってシリンダボア内に区画される圧縮室に
冷媒ガスを導入するための吸入通路をロータリバルブ上
に形成し、ピストンの往復動に同期して前記圧縮室と前
記吸入通路とを順次連通するように前記ロータリバルブ
を設け、圧縮室と前記吸入通路との連通終了タイミング
をこの圧縮室におけるピストンの下死点配置タイミング
よりも遅らせた。
【0008】
【作用】ロータリバルブ上の吸入通路はロータリバルブ
の回転に伴って複数の圧縮室に順次連通する。吸入通路
と圧縮室とが連通しているときにピストンが下死点側へ
向かい、圧縮室の圧力が吸入通路の圧力(吸入圧)以下
まで低下してゆく。吸入通路の冷媒ガスが圧縮室へ流入
する。フラッパ弁の場合とは異なり、吸入通路は予め決
められたタイミングで圧縮室に連通する。
【0009】ピストンが下死点に配置された時点では圧
縮室内は吸入冷媒ガスの圧力よりも低い圧力となってお
り、圧縮室への冷媒ガス流入がピストンの下死点配置タ
イミング以後も可能である。圧縮室と吸入通路との連通
終了タイミングがピストンの下死点配置タイミングより
も遅らせてあるので、圧縮室への冷媒ガス流入はピスト
ンの下死点配置タイミング以後も続く。
【0010】
【実施例】以下、自動車用空調装置に用いた可変容量型
の揺動斜板式圧縮機に本発明を具体化した一実施例を第
1,2図に基づいて説明する。
【0011】シリンダブロック1の前後にはフロントハ
ウジング2及びリヤハウジング3が接合固定されてお
り、シリンダブロック1及びフロントハウジング2に回
転可能に支持された回転軸4には回転支持体5が止着さ
れている。回転支持体5には回転駆動体6がアーム5a
上の長孔5bとピン7との係合により傾斜角可変に連結
支持されている。回転駆動体6は回転軸4上のガイドス
リーブ8の左右両側に突設された軸ピン8aにより揺動
可能に支持されており、回転駆動体6上には揺動斜板9
が相対回転可能に支持されている。
【0012】シリンダブロック1には複数のシリンダボ
ア1a(本実施例では6つ)が回転軸4の軸方向に貫設
されており、回転軸4の周囲に等間隔角度位置に配列さ
れている。シリンダボア1a内にはピストン10A1
10A2 ,10A3 ,10A 4 ,10A5 ,10A6
収容されている。各ピストン10Aj (j=1〜6)は
ピストンロッド10aを介して揺動斜板9に連結されて
いる。回転軸4の回転運動は回転支持体5及び回転駆動
体6を介して揺動斜板9の前後往復揺動に変換され、ピ
ストン10Aj がシリンダボア1a内を前後動する。
【0013】シリンダブロック1とリヤハウジング3と
の間にはバルブプレート11、弁形成プレート12及び
リテーナ形成プレート13が挟まれており、リヤハウジ
ング3内には吐出室3aが形成されている。ピストン1
0Aj によって各シリンダボア1a内に区画される圧縮
室P1 ,P2 ,P3 ,P4 ,P5 ,P6 はバルブプレー
ト11によって吐出室3aから区画され、バルブプレー
ト11上には吐出ポート11aが圧縮室Pjに連通する
ように形成されている。弁形成プレート12上にはフラ
ッパ弁型の吐出弁12aが形成されており、リテーナ形
成プレート13上にはリテーナ13aが形成されてい
る。吐出弁12aは吐出室3a側で吐出ポート11aを
開閉し、リテーナ13aは吐出弁12aの撓み変形量を
規制する。
【0014】シリンダブロック1及びリヤハウジング3
の対向端面中心部には収容凹部1b,3bが形成されて
おり、回転軸4の端部が収容凹部1b内に突出してい
る。両収容凹部1b,3bは回転軸4の軸方向に軸芯を
持つ円柱形状の収容室を構成し、収容室1b,3b内に
はロータリバルブ14が回転可能に収容されている。収
容凹部3bの底面とロータリバルブ14の端面との間に
はスラストベアリング15が介在されており、収容凹部
1b側のロータリバルブ14の端面にはカップリング1
6が嵌入固定されている。収容凹部1b内に突出する回
転軸4の突出端部4aとカップリング16とは相対回転
不能に嵌合しており、ロータリバルブ14は回転軸4と
一体的に収容室1b,3b内で図2の矢印R方向に回転
する。スラストベアリング15はロータリバルブ14に
対するスラスト荷重を受け止める。
【0015】ロータリバルブ14には吸入通路17が収
容凹部3b側の端面から周面にかけて貫設されている。
リヤハウジング3の中心部には導入口3cが収容凹部3
bに接続するように形成されており、吸入通路17の入
口17aが導入口3cに連通している。
【0016】収容凹部1bの周面には圧縮室P1 〜P6
と同数の吸入ポート1c1 ,1c2,1c3 ,1c4
1c5 ,1c6 が等間隔角度位置に配列形成されてい
る。吸入ポート1cj と圧縮室Pj (j=1〜6)とは
1対1で常に連通しており、吸入工程にある各吸入ポー
ト1cj は吸入通路17の出口17bの周回領域に接続
している。出口17bの始端17b1 から終端17b2
に到るロータリバルブ14の回転軸線を中心とした角度
Wは180°よりも大きくしてある。
【0017】図1及び図2に示す状態ではピストン10
1 は上死点位置にあり、180°の回転対称位置にあ
るピストン10A4 は下死点位置にある。このようなピ
ストン配置状態のとき、吸入通路17の出口17bの始
端17b1 は吸入ポート1c 1 の縁にかかっており、終
端17b2 は吸入ポート1c4 の手前にある。即ち、ピ
ストン10A1 が上死点位置から下死点位置に向かう吸
入行程に入った時には吸入通路17は圧縮室P1 に連通
し、導入口3cから供給される冷媒ガスがロータリバル
ブ14内の吸入通路17を経由して圧縮室P1 に吸入さ
れる。
【0018】一方、ピストン10A4 が下死点位置から
上死点位置に向かう圧縮行程に入った時にも吸入通路1
7は圧縮室P4 に連通しており、終端17b2 が図2に
示す位置から角度Wx周回すると吸入通路17と圧縮室
4 との連通が遮断される。即ち、ピストン10A4
下死点位置に配置された後、回転軸4が角度Wxだけ回
転する間にも圧縮室P4 と吸入通路17とは連通してお
り、圧縮室P4 と吸入通路17との連通終了タイミング
が圧縮室P4 におけるピストン10A4 の下死点配置タ
イミングよりも回転角度Wx遅らされている。
【0019】図3のグラフの曲線D1 は吸入ポート1c
4 に対するロータリバルブ14の弁開度曲線を表す。即
ち、回転角度θ=0°,360°はピストン10A4
上死点位置にあるときの回転軸4の回転角度位置として
設定してあり、θ=180°はピストン10A4 が下死
点位置にあるときの回転軸4の回転角度位置となってい
る。
【0020】図3の曲線C1 は圧縮室P4 内の圧力曲線
を表す。このときの吸入圧は2kg/cm2、設定吐出圧は1
5kg/cm2である。吸入圧は外部冷媒回路からロータリバ
ルブ14内の吸入通路17に到る経路上の吸入圧であ
る。曲線C1 から明らかなように圧縮室P4 内の圧力は
吸入行程に入ってからある程度の回転角度後に吸入圧以
下となる。圧縮室P4 内の圧力が吸入行程開始時から吸
入圧まで低下するのにある程度時間が掛かるのは圧縮室
4 内の残留ガスが再膨張するためである。圧縮室P4
内の圧力が吸入圧以下になると、圧縮室P4 内の圧力が
吸入通路17内の圧力以下となり、この差圧によって吸
入通路17内の冷媒ガスが圧縮室P4 へ流入する。即
ち、曲線C1 と吸入圧線Lとの交点に対応する回転角度
θ=(α,β)の範囲内で冷媒ガスが圧縮室P4 へ流入
する。αは前記残留ガスの再膨張が終了する角度であ
り、βは180°+Wxに等しい。
【0021】圧縮室P4 内の圧力は吸入圧よりも低圧で
あり、この低圧状態から吸入圧まで上昇するにはある程
度の時間が掛かる。この時間を回転角度でW0 と表した
場合、WxはW0 以下、かつ0°よりも大きい値に設定
されている。従って、圧縮室P4 への冷媒ガス流入は回
転角度θ=180°以後もθ=180°+Wxまで行わ
れる。このような冷媒ガス吸入は他の圧縮室P1
3 ,P5 ,P6 においても同様に行われる。
【0022】圧縮室Pj 内へ吸入された冷媒ガスはピス
トンが下死点位置から上死点位置に向かう吐出動作によ
って圧縮されつつ吐出室3aへ吐出されるが、クランク
室2a内の圧力と圧縮室Pj 内の吸入圧とのピストンを
介した差圧に応じてピストンのストロークが変わり、圧
縮容量を左右する揺動斜板9の傾斜角が変化する。クラ
ンク室2a内の圧力は、吐出圧領域の冷媒ガスをクラン
ク室2aへ供給すると共に、図示しない制御弁機構によ
ってクランク室2a内の冷媒ガスを吸入圧領域へ放出制
御することによって行われる。
【0023】図3の仮想曲線D2 は仮にWx=0°とし
た場合の吸入ポート1c4 に対する吸入通路17の弁開
度曲線を表し、仮想曲線C2 はWx=0°とした場合の
圧力曲線である。フラッパ弁型の吸入弁を用いた場合に
は圧縮室P4 への冷媒ガス流入は圧縮室P4 内の圧力が
吸入圧になったときに止まる。従って、フラッパ弁型の
吸入弁を用いた場合の圧縮室P4 への冷媒ガス流入は回
転角度θ=180°+W0 で止まる。
【0024】図4の曲線E1 は圧縮室P4 と吸入通路1
7との連通終了タイミングがピストン10A4 の下死点
配置タイミング180°よりも角度Wx=W1 (<
0 )だけ遅れる場合の体積効率を表す。仮想曲線E2
は圧縮室P4 と吸入通路17との連通終了タイミングが
ピストン10A4 の下死点配置タイミング180°に一
致する場合(Wx=0°)の体積効率を表す。又、仮想
曲線E3 は従来のフラッパ弁型の吸入弁を用いた場合の
体積効率を表す。横軸は回転数nを表し、回転数n 0
自動車搭載の空調装置に用いた場合のエンジンアイドリ
ング回転数に対応する。縦軸は体積効率ηを表す。
【0025】曲線E1 の場合の体積効率ηの最大値η0
は回転数n0 の場合である。即ち、本実施例では体積効
率ηが自動車のエンジンアイドリング状態のときに最大
となるように角度Wxが設定されており、曲線E1 は回
転数n0 を頂点とする上に凸の曲線となる。
【0026】曲線E2 は回転数nの増大につれて右下が
りとなり、回転数nが増大するにつれて体積効率ηが低
下してゆく。曲線E3 の場合の体積効率の最大値はエン
ジンアイドリング状態の付近であり、エンジン回転数が
最低付近で冷房効率が最大となる。エンジン回転数との
関係におけるこのような冷房効率は車室内の冷房の上で
最も都合が良い。
【0027】曲線E1 の場合の体積効率ηの最大値η0
もエンジンアイドリング状態のときに最大となり、エン
ジン回転数が最低のときに冷房効率が最大となる。しか
も、最大体積効率η0 は80%程度であり、従来の最大
体積効率70%程度を大きく上回る。フラッパ弁型の吸
入弁の場合には潤滑油が吸入弁とその接合面との間の吸
着力を大きくしてしまい、吸入弁の開放開始タイミング
(圧縮室内の残留ガスの再膨張が停止した時)が前記吸
着力によって遅れる。この遅れ、吸入弁の弾性抵抗によ
る吸入抵抗及び吸入室内の冷媒ガス膨張が最大体積効率
を70%程度に規制する。しかしながら、強制回転され
るロータリバルブ14の採用では潤滑油に起因する吸着
力及び吸入弁の弾性抵抗による吸入抵抗の問題はなく、
圧縮室P j 内の残留ガスの再膨張が停止した時、即ち圧
縮室Pj 内が吸入圧を僅かに下回れば冷媒ガスが直ちに
圧縮室Pj に流入する。又、外部冷媒回路から圧縮室P
jへ流入する冷媒ガスは吐出室3aから比較的隔たった
ロータリバルブ14内の吸入通路17という経路を経由
するため、冷媒ガスの熱膨張も抑制される。従って、曲
線E1 及びE2 で示すようにロータリバルブ14採用の
場合には体積効率がフラッパ弁型の吸入弁採用の場合に
比して大幅に向上する。
【0028】曲線E2 の場合には回転数nが高速領域で
はフラッパ弁型の吸入弁の場合よりも体積効率が悪くな
る。曲線E1 の場合には高速回転領域での体積効率がフ
ラッパ弁型の吸入弁の場合よりも良くなる。回転数全般
にわたるこのような体積効率の向上は吸入通路17と圧
縮室Pj との連通終了タイミングをピストンの下死点配
置タイミングよりも遅らせてピストンの下死点配置タイ
ミング以後における圧縮室Pj 内の低圧状態を利用した
結果である。
【0029】最大体積効率をもたらす回転数nは角度W
xを変更すれば変えられる。角度WxをW1 よりも小さ
くすれば最大体積効率をもたらす回転数nは低回転領域
側へ移り、角度WxをW1 よりも大きくすれば最大体積
効率をもたらす回転数nは高回転領域側へ移る。即ち、
ロータリバルブ14の採用によって最大体積効率をもた
らす回転数を比較的自由に設定することができる。
【0030】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えばシリンダボアを回転軸の回りに奇
数配列したピストン型圧縮機にも本発明の適用が可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、圧縮室と
ロータリバルブ上の吸入通路との連通終了タイミングを
この圧縮室におけるピストンの下死点配置タイミングよ
りも遅らせたので、圧縮室への冷媒ガス流入がピストン
の下死点配置タイミング以後も続き、体積効率を従来よ
りも向上し得ると共に、最大体積効率をもたらす圧縮機
回転数の設定を容易に行ない得るという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例を示す圧縮機全
体の側断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 弁開度曲線及び圧縮室内の圧力曲線を示すグ
ラフである。
【図4】 体積効率曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
1a…シリンダボア、1c1 ,1c2 ,1c3 ,1
4 ,1c5 ,1c6 …吸入ポート、10A1 ,10A
2 , 10A3 ,10A4 ,10A5 ,10A6 …ピスト
ン、14…ロータリバルブ、17…吸入通路、P1 ,P
2 ,P3 ,P4 ,P 5 ,P6 …圧縮室。
フロントページの続き (72)発明者 水谷 秀樹 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特開 平5−164044(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の周囲に配列された複数のシリンダ
    ボア内にピストンを収容すると共に、回転軸の回転に連
    動してピストンを往復動させるピストン型圧縮機におい
    て、ピストンによってシリンダボア内に区画される圧縮
    室に冷媒ガスを導入するための吸入通路をロータリバル
    ブ上に形成し、ピストンの往復動に同期して前記圧縮室
    と前記吸入通路とを順次連通するように前記ロータリバ
    ルブを設け、圧縮室と前記吸入通路との連通終了タイミ
    ングをこの圧縮室におけるピストンの下死点配置タイミ
    ングよりも遅らせたピストン型圧縮機における冷媒ガス
    吸入構造。
JP04033644A 1992-02-20 1992-02-20 ピストン型圧縮機における冷媒ガス吸入構造 Expired - Lifetime JP3079741B2 (ja)

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