JP3079629B2 - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JP3079629B2
JP3079629B2 JP03107811A JP10781191A JP3079629B2 JP 3079629 B2 JP3079629 B2 JP 3079629B2 JP 03107811 A JP03107811 A JP 03107811A JP 10781191 A JP10781191 A JP 10781191A JP 3079629 B2 JP3079629 B2 JP 3079629B2
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伸幸 小川
貴司 井上
坦 北浦
時和 松本
文明 古賀
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はVTRやビデオディスク
などの映像機器の特殊再生用に用いられるメモリー等の
制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、映像機器は画質・機能の向上が速
いテンポで進んでいる。なかでも、映像信号処理技術
は、民生機器の分野でもデジタル技術の応用が盛んであ
り、従来のアナログ技術ではできない機能・効果をデジ
タル技術で実現しつつある。
【0003】たとえば、ビデオディスクやVTR等では
再生画の特殊効果・特殊再生にメモリーを用いて実現
し、きれいな画面を出力する、あるいは不連続な画面を
安定に出力するなどの効果を得ている。
【0004】以下に、従来のメモリーを用いた信号処理
装置について説明する。図9は、従来のメモリーを用い
た信号処理装置で、1は信号入力端、2入力映像信号を
アナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換
器、3はデジタル化された映像信号にさまざまな処理し
メモリに信号を出力する前処理回路、5は映像信号をメ
モリーに書き込む時にメモリーのアドレスやタイミング
を制御する書き込み制御部、6は書き込みを行なうか停
止するかの信号を入力する書き込み制御入力端子、7は
映像信号の1フィールドを記録できるメモリー部、8は
メモリーから映像データを読みだすためのタイミング信
号などを発生する読みだし制御部、12はメモリーから
読みだされた映像信号の同期部分を入れ換える同期入れ
替え部、11は同期入れ替え部12に同期信号を供給す
る同期信号発生部、13は同期入れ替え後の映像信号を
アナログ信号に変換するD/A変換部、14は出力端で
ある。
【0005】以上のような構成のメモリーを用いた信号
処理装置について動作を説明する。まず、入力端子1に
入力された映像信号は、A/D変換器2によってアナロ
グ信号からデジタル信号に変換され、前処理回路3に入
力される。前処理回路3では、例えば、時間軸補正処理
やノイズ除去などの処理が行なわれる場合がある。
【0006】あるいは、メモリー部7へのタイミング合
わせや入力インターフェイスの場合もある。この前処理
回路3を出力された映像データは、書き込み制御部5の
制御によってメモリー部7へ書き込まれる。
【0007】メモリー部7は映像信号の約1フィールド
を記憶できるものである。また、メモリー部7は外部か
らアドレスを入力されて制御される場合と、アドレス発
生回路を内蔵し、外部からタイミング信号で制御される
場合があるが、ここでは、外部からのアドレス信号によ
って制御されるメモリーとして説明する。このことは、
書き込み制御部がこのアドレス信号の代わりにタイミン
グ信号を発生する事も可能なので一般性を失うことはな
い。このメモリー部7は書き込みのためのアドレス入力
と読みだしのためのアドレス入力と信号入出力を持って
いる。
【0008】書き込み制御部5は、制御入力端子6によ
って映像データをメモリに書き込むか停止するかを指令
される。この入力端子の制御により、ビデオディスクプ
レーヤやVTRでは、書き込みを停止して静止画を出し
たり、サーチ画面を出したりする。特にビデオディスク
プレーヤでは、書き込みを停止している時にピックアッ
プを移動させて画面を検索し、検索が終了すると再び映
像信号を動画として出力することを行い、プレーヤの動
作とこの制御信号は密接に関わっている。また、この場
合の静止画はフィールド画面であり、情報量はフレーム
画面に比べ減少するが、インターレースを行なうこと
で、通常では気にならないようになる。
【0009】書き込み制御部5は、メモリー部7のアド
レスを発生する回路で、たとえばフィールドの始まり部
分をスタートポイントとしてアドレスを増やすなどの動
作を行なうものである。
【0010】いま、メモリー部7の領域が263H(H
=1水平走査周期)以上ならば、アドレス発生が最大2
63Hで、263Hになると再び「0」アドレスから増
加していくように構成しておく。すなわち、メモリーを
巡回型で使用する方法で、フィールドの始まりなどの映
像信号の一定部分と書き込みアドレスとの対応関係が毎
回変化していく。
【0011】図10の(1)はその動作を時間とメモリ
ーの書き込みアドレスで示したタイミング図で、時間t
a0で書き込みが始まると、時間ta1で263H区間
書き終わる。つぎに、再び0アドレスから増加してい
き、時間ta2では時間ta1から262H区間の映像
信号を書き込んだ事になる。これにより、時間ta0か
らta2までで1フレームを書き終えたことになる。映
像信号は静止画として出力する場合があるので常にスタ
ートアドレスと周期を管理して、書き込みが停止された
ときにいつでも静止画が出力できるようにしておく必要
がある。このため、映像信号の書き込み始まりアドレス
を記憶しておき、さらに書き込み停止命令が入力された
ら、263Hをひと区切りとして書き込みを停止し、メ
モリー上には約1フィールドの信号が残るようにしてお
く。この書き込み区間は書き込みを停止したときの区切
りであって、図10の(1)のように通常の連続した書
き込みでは特に重要でなく、アドレスはそのまま巡回し
ていく。
【0012】つぎに、上記のように書き込み制御部5に
よって連続して書き込まれた映像信号は、今度は読みだ
し制御部8によって、書き込みとは別の独立したタイミ
ングで、メモリー部7から読みだされる。ここで、書き
込み側とは独立したタイミングで読みだすことは、ビデ
オディスクのCLVディスクのサーチ・静止画などの不
連続な映像信号を、同期をあわせてスムーズに映像をつ
なげるのに必要であり、V(垂直)同期周期信号などの
一定周期の信号を用いる。
【0013】読みだし制御部8は、図10の(2)のよ
うな読みだしアドレスを発生する。すなわち、書き込み
の時とはタイミングはかならずしも一致せず、時間tb
0で0アドレスから読みだしを開始し、時間tb1では
263H区間目を出力し、その直後に再びアドレス0か
ら増加し始める。図11はその出力タイミングを示した
タイミング図で、上段のW信号はta0で書き込まれた
信号映像信号で、中段のR信号がta0で読みだされた
映像信号である。以後、これを繰り返して行けば、書き
込まれた映像信号は順次出力される。
【0014】次に、メモリー部7から出力された映像デ
ータは同期入れ替え部12に入力される。同期入れ替え
部12には、同期信号発生部11から発生された同期信
号が入力され、同期信号部分だけが、映像信号から入れ
換えられる。同期信号発生部11で発生される同期信号
は、図11の下段に示すような信号で、読みだされた映
像信号のタイミングにほとんど一致している。
【0015】この同期入れ替え部12は主に静止画出力
の時に効果がある。図12,14はその様子を示すタイ
ミング図であり、図12の(1)のtc0で書き込みを
開始したのち263H後の時間tc1で書き込みをや
め、以後tc2まで停止する。
【0016】このとき、読みだし制御部8では、書き込
み停止で読みだしの先頭アドレスを固定にして、連続し
て読みだしが行なわれる。すなわち、tb1,tb2,
tb3のタイミングで、図12の斜線の同一信号が、2
63Hと262Hと周期を交互にして出力され、図13
の(1)のような263H周期の信号がtb1のタイミ
ングが、図13の(2)のように周期だけが変わって出
力される。
【0017】しかし、このままでは、同じ映像信号なの
でVの周期が263Hと262Hを繰り返し、インター
レースすることができない。そこで、図13の(3)に
示す同期信号を発生させて、同期信号入れ替え部12で
置き換えれば、262.5周期のV同期となり、インタ
ーレースする事ができる。同期信号の置き換えには、図
13の(4)のようなブランキングパルスで切り換えれ
ば、同期信号だけが入れ替わる。この同期信号は読みだ
し制御部8と同期しているが、フィールドに対応しなく
ても通常再生時のインターレースは崩れない。
【0018】さらに、この同期入れ替え部12を出力し
た映像信号は、D/A変換器13でアナログ信号に変換
され、出力14から出力される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
メモリーを用いた信号処理装置では、V同期と映像信号
の相対関係がずれてしまう時があった。すなわち、同期
信号を入れ換えるときに、第1フィールドの映像信号に
第2フィールド相当の同期信号が対応し、第2フィール
ドの映像信号に第1フィールド相当の同期信号が対応す
る事があり、インターレースは間違いないが、本来のV
同期と0.5H程のずれが発生してしまうことがある。
【0020】例えば、図12の(1)で時間tc2から
再び書き込みを開始したときに、書き込まれる映像信号
を第1フィールドとする。読みだし制御部8では、図1
2の(2)の時間tb3から再度書き込まれた映像信号
を読みだしていくが、その前に同期入れ替え部12は、
tb2からtb3の区間は第1フィールドとして同期信
号を置き換えているので、次は当然第2フィールドのつ
もりで置き換える。ところが、実際は書き込み時の映像
信号のフィールドが変わってしまい、第1フィールドの
映像信号に第2フィールドの同期を置き換えることにな
る。これは、図14に示すように、(2)のような映像
信号が、(1)に示す同期信号で置き換えられること
で、(3)のような映像信号になり、信号AやBのV同
期に対する相対位置がずれてしまう。この問題は、書き
込まれる映像信号のフィールドと置き換える同期信号の
フィールドの対応で変わるものである。したがって、一
時期、一致していても、CLVディスクのサーチ後のよ
うに、V同期が不連続で、フィールドのどちらがくるか
わからない場合には、V同期と映像信号の相対位置のず
れがよく起こることとなる。
【0021】このV同期と映像信号がずれることは、映
像信号にデータを重畳している場合に、V同期を基準に
データ分離をすると正確にデータを分離できないという
問題となる。
【0022】本発明は上記課題を解決するもので、映像
信号のV同期信号と映像信号の相対位置が変わらない信
号処理装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、映像信号を記録するメモリー部と、メモ
リー部に書き込まれる映像信号が偶数フィールドが奇数
フィールドかを判別するフィールド判別部と、書き込ま
れる映像信号のフィールドの遇奇によって書き込みの周
期を変えてメモリー部に映像信号を書き込むように制御
信号を発生する書き込み制御部と、メモリー部から映像
信号を読みだすための制御信号を発生する読みだし制御
部と、複数のタイミングの異なる映像同期信号を発生
し、フィールド判別部の出力によって同期信号出力を選
択する同期信号発生部と、メモリーから読みだされた映
像信号の同期信号部分を同期信号発生部の出力と入れ換
える同期入れ替え部とを備え、フィールド判別部の出力
によって読みだし周期を変えてメモリーから映像信号を
読みだして、同期入れ替え部に入力するという構成から
なるものである。
【0024】
【作用】本発明は上記した構成により、V同期信号と映
像信号との相対関係がメモリーに書き込まれる前と読み
だされた後で変わらないまま出力され、しかも静止画が
通常再生とスムーズに切り替わり、なおかつインターレ
ースを保つことのできるものである。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。図1は本発明の信号処理装置を示すブロッ
ク図で、1は入力端、2はA/D変換器、3はメモリー
に書き込まれる前で様々な処理を行なう前処理回路、4
は書き込まれる映像信号のフィールドの遇奇を判別する
フィールド判別部、5はメモリーに映像信号を書き込む
時に、アドレスなどを制御する書き込み制御部、6は書
き込みを行なうかやめるかの指令を書き込み制御部5に
送る書き込み制御入力端子、7はメモリー部、8はメモ
リー部7から映像データを読みだすときに読みだしアド
レスやタイミング信号を発生する読みだし制御部、11
は同期信号発生部で、内部には複数の同期信号発生部が
ある。この場合は、9と10の同期信号発生部を有し、
その9は第1の同期信号発生部であり、10は第1の同
期信号発生部9の発生する同期信号Aとはフィールドが
逆でタイミングが0.5Hずれた同期信号Bを発生する
第2の同期信号発生部である。第1及び第2の同期信号
発生部9,10の出力はフィールド判別部4の出力信号
によって切り替えられる。12はメモリーの出力を同期
信号発生部11の発生する同期信号部分だけ入れ換える
同期入れ替え部、13は映像データをデジタルからアナ
ログに変換するD/A変換器、14はアナログ信号に変
換された映像信号を出力する出力端子である。このなか
で、1,2,3,6,7,13,14については従来例
と同様である。
【0026】以上のように構成された本発明の信号処理
装置について動作を説明する。まず、入力端1に入力さ
れた映像信号はA/D変換器2によってデジタルデータ
に変換され、前処理回路3へ入力される。前処理回路3
に入力された映像データは、時間軸補正や、ノイズ除去
あるいはメモリー部7へのタイミング合わせなどの処理
を施された後、メモリー部7とフィールド判別部4へ出
力される。フィールド判別部4へは、前処理回路を通過
しなくてもよい。フィールド判別部4では映像信号のフ
ィールドが判別される。
【0027】例えば、図2の(1)のような第1フィー
ルドの映像信号が入力されると、(2)のようなV(垂
直)同期信号と(3)のようなH(水平)同期信号に分
離され、H同期信号に同期して発生された(6)のよう
な、H周期の25%から75%までが「H」の信号を先
のV同期でラッチする。そうすると第1フィールドであ
れば、ラッチ出力は「L」になり、(4)のような第2
フィールドの映像信号であれば、(5)のようなV同期
信号となるので、ラッチ出力は「H」となる。このよう
な信号を用いれば、映像信号のフィールド判別は可能で
あり、メモリーに書き込まれる前に検出しておけばよ
い。このフィールド判別部4の出力は、書き込み制御部
5と読みだし制御部8と、同期信号発生部11に入力さ
れる。
【0028】書き込み制御部5では、この信号を用い
て、書き込む映像信号のフィールドによって書き込み期
間を制御する。例えば、第1フィールドならば263H
区間を書き、第2フィールドならば、262H区間を書
き込むようにしておく。これにより、メモリー上でのV
同期の位置を常に確定させておく事ができる。また、後
で説明するようなメモリーアドレスを巡回型で用いず
に、各フィールドでメモリー上のアドレスをあらかじめ
決定しておく方法においては常に必要なことである。
【0029】また、書き込み制御部5はこの場合従来例
と同様にアドレスによってメモリーを制御する装置で、
もちろんメモリー部7がアドレス発生部を内蔵していれ
ば、そのアドレスカウンターを動作させるためのタイミ
ング信号を発生すればよい。
【0030】書き込み制御部5は図3に示すように従来
例同様、映像信号の特定の位置から書き込みをスタート
してアドレスを増加させていき、一定アドレス(263
H)をこえたら、再び0からアドレスを増加させてい
く。この書き込み制御部5によってメモリー部7へ映像
データは書き込まれる。
【0031】メモリー部7は約1フィールドを記憶でき
るメモリーを有している。メモリー部7に書き込まれた
映像データは読みだし部8の発生するアドレスによって
メモリーから読みだされ、同期入れ替え部12へ入力さ
れる。同期入れ替え部12は、ここではD/A変換器1
3の手前にあるが、D/A変換後に同期入れ替えを行な
ってもよい。
【0032】さて、読みだし制御部8は図3の(2)に
示すようなアドレス信号を発生し、書き込み制御部5と
は独立したタイミングでメモリー部7からの読みだしを
行なう。読みだし制御部8では、フィールド判別部4の
出力によって、読みだしの周期をかえる。すなわち、書
き込み区間と対応したもので、第1フィールドの映像デ
ータが263Hで書き込まれたら、フィールド判別部4
の判定出力に従って、263Hの区間読みだしを続け
る。逆に、第2フィールドであれば、262H区間読み
だしを続ける。このように対応をとることで、読みだし
の頭からのV同期の位置が確定でき、同期発生部11で
発生すべき同期信号の種類が限定できる。
【0033】次に、メモリー部7から読みだされた映像
データは同期入れ替え部12で、同期信号発生部11の
発生した同期信号と、同期部分が入れ換えられる。
【0034】同期信号発生部11では、図4に示すよう
な、AとBの2種類の同期信号を発生している。
【0035】これは、読みだしの開始信号あるいは開始
アドレスと同期して作られ、起こり得る映像信号のV同
期の位置をあわせた2つの複合同期信号であり、書き込
みの開始位置によって出力タイミングや時間差を設定す
る必要がある。この場合は、2つの同期信号は図4のよ
うに互いにフィールドが逆で、V同期の時間差が0.5
Hある。
【0036】したがって、この同期信号をフィールド判
別部4の出力で選択することで、メモリーから読みださ
れる映像信号の同期信号と位置が一致することが可能と
なる。
【0037】例えば、映像信号が図5に示すようなフィ
ールドの順番で出力されたならば、当初は同期信号Aを
用いていればよい。その後サーチなどで不連続が生じ、
フィールドの順番が崩れたら、再スタートの地点から同
期信号Bに切り換えれば映像信号のフィールドと同期信
号のフィールドが一致することになる。図6はその様子
を示したもので、(1)のような映像信号が出力され
て、図5の再スタート後に同期信号Aで置き換えられる
と、(2)の波形になる。もともと、Zという映像信号
はV同期の立ち下がりから7H離れていたものが、従来
のままであれば、(2)のように7.5H離れてしま
う。これを同期信号Bに置き換えれば、(3)のような
映像信号となるので、映像信号ZのV同期との相対位置
は変化しないことになる。
【0038】このように、本発明によれば映像データと
V同期の相対位置は一定に保つことができる。
【0039】また、静止画の場合も問題とならず、スム
ースに切り替わる。すなわち、図7の(1)に示すよう
に書き込み制御部5が時間tu1で書き込みを停止して
も、図7の(2)のように読みだし制御部8がアドレス
を発生し、従来例同様に同一アドレスを263Hと26
2H毎に読みだすので連続した映像信号が得られる。こ
のとき、フィールド判別部4の出力は書き込み停止とと
もに変化しないようにしておけば、入れ換える同期信号
の選択は固定となるので自然とインターレースされた信
号となる。
【0040】さらに、いままでは、同期信号の入れ替え
を再生・静止画出力時にかかわらず、常に行なっていた
が、メモリー部7の出力に、さらに精度の高い時間軸補
正等を行なうときになどに同期信号を入れ換えたままで
は精度上の効果が得られない。そこで、静止画の時にだ
け同期信号を入れ換え、静止画以外は入れ換える事なく
映像信号の同期部分を出力すれば、通常再生での効果は
期待できる。これは、同期信号を入れ替えなくても、通
常の連続読みだしでは、読みだし制御部8が書き込まれ
たフィールドを保って読みだしていることによるもの
で、これにより映像信号の連続性に問題は発生しない。
【0041】さらに、静止画でも図8の(2),(4)
に示すような垂直帰線区間だけ、同期の入れ替えを行な
えば、静止画でも精度のよい時間軸補正等がかけられ、
また、回路規模も小さくてすむなどの利点がある。
【0042】さらに、実施例では、メモリーのアドレス
を巡回型で用いたが、映像信号のフィールド毎にメモリ
ーのアドレスを固定して割り当てた場合でも、本発明は
適用可能である。すなわち、書き込み制御部5がフィー
ルド判別部4の出力によって、書き込み周期と書き込む
アドレスをフィールド毎に設定すればよく、読みだし制
御部8はそのままで容易に実施できる。これは、フィー
ルド遅延を用いてノイズを除去する回路の構成やフィー
ルドメモリーを用いた時間軸補正回路とメモリーを共用
するときにアドレス発生が簡単な回路で済むなどの有利
な点がある。
【0043】このように、本発明の実施例の信号処理装
置によれば、書き込まれる映像信号のフィールドを判別
し、その書き込み映像信号のフィールド判別に従って、
入れ換えるべき同期信号を選択しているので、メモリー
出力後に映像信号とV同期信号の相対位置関係が書き込
み前と変化することがなく、メモリー出力後のデータ分
離に支障をきたすことはない。
【0044】また、静止画のときにだけ、同期信号の入
れ替えを行なうので、再生中の映像信号の同期部分の情
報を保つことができ、映像信号の特性改善処理に有利に
なる。
【0045】さらに、静止画のときには、垂直帰線区間
だけ、入れ換えれば、上記同様垂直帰線区間以外が映像
信号の特性改善を自然に行え、加えて、同期信号発生部
11の回路規模が小さくて済むという効果がある。
【0046】また、書き込み制御部5をフィールド判別
出力で映像信号の周期とアドレスを割り当てるので、書
き込みと読みだしのアドレスあるいはタイミング制御回
路が簡単に構成できるという効果がある。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、書き込まれる映像信号のフィールドを判別
し、メモリー出力後の同期入れ替えを、その書き込み映
像信号のフィールド判別に従って、入れ換えるべき同期
信号を選択しているので、静止画をスムースに出力しな
がら、メモリー出力後に映像信号とV同期信号の相対位
置関係が書き込み前と変化することがなく、メモリー出
力後のデータ分離に支障をきたさない信号処理装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路ブロック図
【図2】(1)本発明のフィールド判別部の動作を示す
タイミング図 (2)本発明のフィールド判別部の動作を示すタイミン
グ図 (3)本発明のフィールド判別部の動作を示すタイミン
グ図 (4)本発明のフィールド判別部の動作を示すタイミン
グ図 (5)本発明のフィールド判別部の動作を示すタイミン
グ図 (6)本発明のフィールド判別部の動作を示すタイミン
グ図 (7)本発明のフィールド判別部の動作を示すタイミン
グ図
【図3】(1)本発明の書き込み制御部の動作を示すタ
イミング図 (2)本発明の読みだし制御部の動作を示すタイミング
【図4】(A)本発明の同期信号発生部の発生する信号
を示すタイミング図 (B)本発明の同期信号発生部の発生する信号を示すタ
イミング図
【図5】本発明の同期入れ替え動作を示した図
【図6】(1)本発明のメモリー部より出力された映像
信号を示すタイミング部 (2)同期入れ替えの動作を説明するタイミング図 (3)同期入れ替えの動作を説明するタイミング図
【図7】(1)本発明の信号処理装置が静止画を出力す
るときの書き込み制御部のアドレスを示すタイミング図 (2)本発明の信号処理装置が静止画を出力するときの
読みだし制御部のアドレスを示すタイミング図
【図8】本発明において動作すべき垂直帰線区間を示す
タイミング図
【図9】従来例の回路を示すブロック図
【図10】(1)従来例の書き込み制御部のアドレス変
化を示すタイミング図 (2)従来例の読みだし制御部のアドレス変化を示すタ
イミング図
【図11】従来例のの信号タイミングを示すタイミング
【図12】(1)従来例の書き込み停止時を示すタイミ
ング図 (2)従来例の書き込み停止時を示すタイミング図
【図13】従来例の各部の信号波形をアナログ信号相当
として示すタイミング図
【図14】従来例の同期入れ換え動作を示すタイミング
【符号の説明】
4 フィールド判別部 5 書き込み制御部 7 メモリー部 8 読みだし制御部 11 同期信号発生部 12 同期入れ替え部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 時和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 古賀 文明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−42293(JP,A) 特開 平4−266278(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を記録するメモリー部と、前記
    メモリー部に書き込まれる映像信号が偶数フィールドか
    奇数フィールドかを判別するフィールド判別部と、書き
    込まれる映像信号のフィールドの遇奇によって書き込み
    の周期を変えて前記メモリー部に映像信号を書き込むよ
    うに制御信号を発生する書き込み制御部と、前記メモリ
    ー部から映像信号を読みだすための制御信号を発生する
    読みだし制御部と、複数のタイミングの異なる映像同期
    信号を発生し、前記フィールド判別部の出力によって同
    期信号出力を選択する同期信号発生部と、メモリーから
    読みだされた映像信号の同期信号部分を前記同期信号発
    生部の出力と入れ換える同期入れ替え部とを備え、前記
    フィールド判別部の出力によって読みだし周期を変えて
    前記メモリー部から映像信号を読みだして、前記同期入
    れ換え部に入力することを特徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】 フィールド判別部は、書き込み制御部が
    書き込みを停止したときには、メモリーに書き込まれた
    映像信号のフィールド判定結果を出力し、再び、書き込
    みが開始するまで変化しないことを特徴とする請求項1
    記載の信号処理装置。
  3. 【請求項3】 同期入れ替え部は書き込み制御部が書き
    込みを停止したときに同期を入れ換え、それ以外は映像
    信号のままであることを特徴とする請求項1記載の信号
    処理装置。
  4. 【請求項4】 同期入れ替え部は書き込み制御部が書き
    込みを停止したときに該垂直帰線消去区間だけを入れ替
    え、それ以外は映像信号のままであることを特徴とする
    請求項1記載の信号処理装置。
  5. 【請求項5】 書き込み制御部は書き込まれる映像信号
    のフィールドの遇奇によって周期と固定のメモリー領域
    を割り当てることを特徴とする請求項1記載の信号処理
    装置。
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