JP3079478U - 電源コード接続セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 簡単な構成で、コンセント側電源ケーブルの
接続と電気および電子機器側電源ケーブルの接続とを同
時に、かつ、確実に達成し、長期間に亘って接続状態で
放置されていても、塵や埃などが接続部内に侵入した
り、堆積したり、水で濡れて漏電したりする事故や火災
に至るなどの危険を回避する信頼度の高い安全管理を重
視した電源コード接続セットの実現を図る。 【解決手段】 一対の電源プラグ端子１をプラグ本体に
装備したプラグとプラグ端子に対向する一対の端子受け
をコンセント本体４に装備したコンセントとプラグ本体
に着脱可能な筒状のプラグアダプタＡとから構成し、プ
ラグアダプタＡには、弾性をもって、外側に反発するフ
ック１１が左右または上下にあって、これと対向し係合
するフック係合部１２をコンセントの左右または上下に
設けていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として、電気および電子機器における電源コード接続セットに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に知られる電源コード接続セットは、一対の電源プラグ端子をプラグ本体 に装備したプラグと、前記プラグ端子に対向する一対の端子受けをコンセント本 体に装備したコンセントとから構成され、それぞれ、プラグ側電源コードに設け られたリード線に接続される接続子を、互いに接合するように、装備したもので 、例えば、特開平８−２５５６５１号公報や特開２０００−１８２７３２号公報 に所載のプラグ、特開２０００−３４０２８６号公報に所載のコンセントなど、 多数のものが発明あるいは考案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これらの接続セットは、主として、電気あるいは電子機器用リード線への接続 を意図して構成されているが、プラグとコンセントとの接続状態については、電 源接続と同時に、機構上の接続も確実に行う工夫が不十分であって、高い信頼度 が欠けている。また、長期間に亘って接続状態で放置されて、埃などが堆積し接 続部に侵入したり、水で濡れて漏電する事故などから火災の原因となることもあ った。

【０００４】 本考案は、上記事情に基づいてなされたもので、簡単な構成で、コンセント側 電源ケーブルの接続と電気および電子機器側電源ケーブルの電気的接続と同時に 、機構上の接続も確実に達成でき、しかも、外部に対して、電気的導通部分のシ ール性を確保した電源コード接続セットを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 このため、この考案は、一対の電源プラグ端子をプラグ本体に装備したプラグ と、前記プラグ端子に対向する一対の端子受けをコンセント本体に装備したコン セントとから構成され、それぞれ、電源コードに設けられた接続子を、互いに接 合するように、装備した電源コード接続セットにおいて、 前記プラグ本体には筒状のプラグアダプタが着脱可能に取り付けられ、このプ ラグアダプタは、前記プラグ本体を挿入し得る空間と、前記プラグ本体が所定の 位置まで挿入された状態で前記電源プラグ端子の周囲に位置するように形成され た、断面がテーパ状の環状接合突起とを装備しており、前記コンセント本体には 、内装された前記端子受けの挿入口の周囲に位置して、前記環状接合突起に対応 する、断面がテーパ状の環状接合凹部が形成され、その基端側に、前記接続子が 、前記プラグ側の接続子に対応する受け孔を持って、内装されていることを特徴 としている。

【０００６】 この場合、前記プラグアダプタには、弾性を持って、外側に反発するフックが 構成されており、該フックの先端に対応して、前記コンセント本体の環状接合凹 部の開口縁に、フック係合部が形成されていること、また、前記プラグおよびコ ンセントは、それぞれ、本体に、互いに絶縁された状態で、コンセント用電源コ ードおよびプラグ用電源コードを保持する保持部が形成されていることが好まし い。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図１および 図２において、本考案の電源コード接続セットは、一対の電源プラグ端子１、１ を電気絶縁性の、例えば、硬質合成樹脂製のプラグ本体２に装備したプラグＰと 、このプラグＰに着脱可能に取り付けられたプラグアダプタＡと、電源プラグ端 子１、１に対向する一対の端子受け３、３をコンセント本体４に装備したコンセ ントＣとから構成され、それぞれ、コンセント用電源コード５とプラグ用電源コ ード６に設けられたリード線を、互いに適切に接続するように装備している。

【０００８】 なお、この実施の形態では、コンセント用電源コード５とコンセント用電源コ ード６は、電源用リード線５ａ、５ａの周囲に、電気絶縁被覆５ｂ、５ｂを備え ている。

【０００９】 プラグ本体２に取り付けられたプラグアダプタＡは、図３に示すように、内部 にプラグ本体２を挿通し得る空間を備えた筒状のプラグアダプタ本体９（好まし くは、若干の弾力性を持つ合成樹脂製）を備え、このプラグアダプタ本体９の先 端部には、電源プラグ端子１、１の周囲に位置して、断面がテーパ状（内外周が 傾斜した面）の環状接合突起９が形成され、その先端に位置して、接続子７が環 状をなして突設されている。またプラグアダプタ本体９の内面には、必要に応じ て、プラグ本体２が所定の位置まで挿入された状態でそれ以上の前進を阻止する ための係合段部１４が形成されている。

【００１０】 また、コンセント本体４には、内装された端子受け３、３の挿入口の周囲に位 置して、環状接合突起９に対応する、断面がテーパ状（内外周が傾斜した面）の 環状接合凹部１０が形成され、その基端側に、接続子８が、前記プラグ側の接続 子７に対応する受け孔８ａを持って、内装されている。

【００１１】 なお、この実施の形態においては、プラグアダプタＡには、その左右に位置し て、（その上下に位置しても良い）素材の持つ弾性によって、外側に反発するフ ック１１が構成されており、フック１１の先端に対応して、コンセント本体４の 環状接合凹部１０の開口縁に、フック係合部１２が形成されている。なお、図１ 及び図２においては、フック係合部１２が環状接合凹部１０の開口内縁と外縁に またがって形成されているが、フック係合部１２が環状接合凹部１０の開口内縁 のテーパ面にのみ位置するように形成されても良く、この場合には、プラグ本体 ２の左右又は上下のいずれの位置に設けられたフック１１とについても適応可能 に、環状接合凹部１０の開口内縁のテーパ面の４つの面に設けることが可能であ る。

【００１２】 また、プラグＰおよびコンセントＣは、それぞれ、本体の背部に、互いに絶縁 された状態で、コンセント側電源コード５およびプラグ側電源コード６を保持す る。

【００１３】 このような構成では、プラグＰをコンセントＣに接続する際、プラグ端子１、 １が端子受け３、３に挿入される際、環状接合凹部１０に対して、環状接合突起 ９がガイドの働きをして、プラグ用接続子７をコンセント用接続子８の受け孔８ ａに誘導し、正確な位置で、電源端子接続と同時に、コンセント用接続子８との 確実な接続も達成できる。 また、図４に示すように、プラグアダプタＡの内壁面に適当な厚さの軟質層１ ５（例えば、ウレタンなどの発泡性樹脂）を設けてもよい。この軟質層１５が存 在することにより、プラグ本体に挿入された際、軟質層１５を圧縮して、プラグ アダプタＡとの機械的保持力を得ることができ、プラグアダプタＡ内に安定した 状態に納めることができる。

【００１４】 なお、図１乃至図４において、コンセントＣとしては、プラグＰ単体に適応す る形式の場合について示したが、複数のプラグＰを接続できるタップ型コンセン トとしても良く、また、単数又は複数のプラグＰを接続できるように壁などに埋 め込む埋め込み型或いは壁から突出して設けられるボックス型のコンセントとし ても良い。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、以上詳述したようになり、電源コード接続セットにおいて、プラグ 本体には、電源プラグ端子の周囲に位置して、断面がテーパ状の環状接合突起が 形成され、その先端に位置して、プラグ側接続子が環状をなして突設されたプラ グアダプタが着脱可能に取り付けられており、コンセント本体には、内装された 端子受けの挿入口の周囲に位置して、前記環状接合突起に対応する、断面がテー パ状の環状接合凹部が形成され、その基端側に、コンセント用接続子が、前記プ ラグ用接続子に対応する受け孔を持って、内装されている。

【００１６】 従って、通常の構造を有するプラグにプラグアダプタを取り付けるだけで、電 気的な接続と同時にコンセントにプラグを機構上、容易かつ確実に接続すること が可能になり、また、テーパ状の環状接合部分での篏合により、外部とのシール 性を発揮するので、電源プラグ端子の端子受け部分への埃などの侵入を効果的に 防止し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態による電源コード接続セ
ットの、コンセント側とプラグ側が接続されていない状
態を示す斜視図である。

【図２】図１に示した電源コード接続セットの、コンセ
ント側とプラグ側が接続された状態を示す横断平面図で
ある。

【図３】図１に示した電源コード接続セットのプラグア
ダプタを示す横断平面図である。

【図４】本考案の他の実施の形態によるプラグアダプタ
を示す横断平面図である。

【符号の説明】

１ 電源プラグ端子 ２ プラグ本体 ３ 端子受け ４ コンセント本体 ５ コンセント用電源コード ５ａ コンセント電源用リード線 ５ｂ 電気絶縁層 ６ プラグ用電源コード ７、８ 接続子 ８ａ 受け孔 ９ 環状接合突起 １０ 環状接合凹部 １１ フック １２ フック係合部 １３ 保持部 １４ 係合段部 １５ 軟質層 Ｐ プラグ Ａ プラグアダプタ Ｃ コンセント

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の電源プラグ端子をプラグ本体に装
   備したプラグと、前記プラグ端子に対向する一対の端子
   受けをコンセント本体に装備したコンセントとから構成
   され、それぞれ、電源コードに設けられた接続子を、互
   いに接合するように、装備した電源コード接続セットに
   おいて、 前記プラグ本体には筒状のプラグアダプタが着脱可能に
   取り付けられ、 このプラグアダプタは、前記プラグ本体を挿入し得る空
   間と、前記プラグ本体が所定の位置まで挿入された状態
   で前記電源プラグ端子の周囲に位置するように形成され
   た、断面がテーパ状の環状接合突起とを装備しており、 前記コンセント本体には、内装された前記端子受けの挿
   入口の周囲に位置して、前記環状接合突起に対応する、
   断面がテーパ状の環状接合凹部が形成され、その基端側
   に、前記接続子が、前記プラグ側の接続子に対応する受
   け孔を持って、内装されていることを特徴とする電源コ
   ード接続セット。
2. 【請求項２】 前記プラグアダプタには、弾性を持っ
   て、外側に反発するフックが構成されており、該フック
   の先端に対応して、前記コンセント本体の環状接合凹部
   の開口縁に、フック係合部が形成されていることを特徴
   とする請求項１に記載の電源コード接続セット。
3. 【請求項３】 前記プラグおよびコンセントには、それ
   ぞれ、本体に、互いに絶縁された状態で、コンセント側
   電源コードおよび電気あるいは電子機器側の電源コード
   を保持する保持部が形成されていることを特徴とする請
   求項１あるいは２に記載の電源コード接続セット。
4. 【請求項４】 前記プラグアダプタには、プラグ本体に
   接触する内壁面に軟質層が設けられていて、前にプラグ
   アダプタとプラグ本体との接合力を保持していることを
   特徴とする請求項１に記載の電源コード接続セット。