JP3078928B2 - 零相電圧検出装置 - Google Patents
零相電圧検出装置Info
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- JP3078928B2 JP3078928B2 JP04197686A JP19768692A JP3078928B2 JP 3078928 B2 JP3078928 B2 JP 3078928B2 JP 04197686 A JP04197686 A JP 04197686A JP 19768692 A JP19768692 A JP 19768692A JP 3078928 B2 JP3078928 B2 JP 3078928B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、三相電線路の事故発
生を検出する零相電圧検出装置に関するものである。
生を検出する零相電圧検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】三相の配電線電路では、各所に線路事故
の発見や故障区間を切り離すために監視装置を設けて、
電路の電流や電圧あるいはその零相成分を検出してい
る。この内零相電圧の検出装置として、例えば、電線あ
るいは線路機器の導体に近接して零相検出部を設け、こ
の電圧検出部により検出される各電圧を合成して零相電
圧となし、この零相電圧を監視装置内に設置した信号制
御部へ入力するようにして、電流や電圧及びこれらの零
相成分の諸データに基づき電路の開閉などを制御するよ
うに構成されている。
の発見や故障区間を切り離すために監視装置を設けて、
電路の電流や電圧あるいはその零相成分を検出してい
る。この内零相電圧の検出装置として、例えば、電線あ
るいは線路機器の導体に近接して零相検出部を設け、こ
の電圧検出部により検出される各電圧を合成して零相電
圧となし、この零相電圧を監視装置内に設置した信号制
御部へ入力するようにして、電流や電圧及びこれらの零
相成分の諸データに基づき電路の開閉などを制御するよ
うに構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】平常の零相電圧は、電
路の各相が平衡しているので零の値を示している。しか
し、万一零相電圧検出装置に故障を生じていても、信号
制御部ではやはり零の値を示すことになるため、この故
障を発見することができない。このため、電源電圧等を
模擬的に印加して、事故時に信号制御部が正常に作動す
ることを確認するなどの、点検作業が必要とされてい
た。
路の各相が平衡しているので零の値を示している。しか
し、万一零相電圧検出装置に故障を生じていても、信号
制御部ではやはり零の値を示すことになるため、この故
障を発見することができない。このため、電源電圧等を
模擬的に印加して、事故時に信号制御部が正常に作動す
ることを確認するなどの、点検作業が必要とされてい
た。
【0004】この発明は、平常状態の下で点検作業を容
易に行なうことができる零相電圧検出装置とすることを
目的としている。
易に行なうことができる零相電圧検出装置とすることを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、電圧検出部は、各相の導体の周囲にそれぞれ設け
られた分圧電極と、その分圧電極に並列に設けられて接
地されたコンデンサと、その分圧電極により分担された
各分担電圧を検出する電圧センサヘッドとからなり、三
相電路の少なくともいずれか一相の電圧検出部に、外部
スイッチにより接離可能とした点検用コンデンサ部を前
記コンデンサと並列に設けている。
めに、電圧検出部は、各相の導体の周囲にそれぞれ設け
られた分圧電極と、その分圧電極に並列に設けられて接
地されたコンデンサと、その分圧電極により分担された
各分担電圧を検出する電圧センサヘッドとからなり、三
相電路の少なくともいずれか一相の電圧検出部に、外部
スイッチにより接離可能とした点検用コンデンサ部を前
記コンデンサと並列に設けている。
【0006】
【作用】電圧検出部に、各相の導体の周囲にそれぞれ分
圧電極が設けられて、導体に印加された電圧が分圧され
る。その分圧電極は接地されたコンデンサが並列に設け
られて、分担された各分担電圧が電圧センサヘッドによ
り検出される。この各電圧センサヘッドにより検出され
た各電圧信号は信号合成部により合成されて零相電圧信
号となる。
圧電極が設けられて、導体に印加された電圧が分圧され
る。その分圧電極は接地されたコンデンサが並列に設け
られて、分担された各分担電圧が電圧センサヘッドによ
り検出される。この各電圧センサヘッドにより検出され
た各電圧信号は信号合成部により合成されて零相電圧信
号となる。
【0007】零相電圧信号は、平常時には三相が均衡状
態にあるため出力されない。また、地絡事故が発生する
と地絡を起こした導体に印加される電圧の位相がずれ、
事故電圧信号が出力される。
態にあるため出力されない。また、地絡事故が発生する
と地絡を起こした導体に印加される電圧の位相がずれ、
事故電圧信号が出力される。
【0008】点検の際には、いずれか一相の電圧検出部
に接続された点検用コンデンサ部の外部スイッチを閉作
動すると、コンデンサと並列に設けられている点検用コ
ンデンサ部が接続されて、この一相の静電容量のみが増
加する。このため、この一相の電圧と他の相の電圧との
間に不均衡を生じ、合成された零相電圧が発生して信号
を出力するので、零相電圧検出装置が正常に機能してい
ることを点検することができる。
に接続された点検用コンデンサ部の外部スイッチを閉作
動すると、コンデンサと並列に設けられている点検用コ
ンデンサ部が接続されて、この一相の静電容量のみが増
加する。このため、この一相の電圧と他の相の電圧との
間に不均衡を生じ、合成された零相電圧が発生して信号
を出力するので、零相電圧検出装置が正常に機能してい
ることを点検することができる。
【0009】また、請求項2の発明では、請求項1の発
明による作用に加えて、分圧電極、電圧センサヘッド、
コンデンサ及び点検用コンデンサがケースに一体的に取
付けているので、容易に電路へ取付けることができる。
明による作用に加えて、分圧電極、電圧センサヘッド、
コンデンサ及び点検用コンデンサがケースに一体的に取
付けているので、容易に電路へ取付けることができる。
【0010】
【発明の効果】この発明では、電圧検出部は、各相の導
体の周囲にそれぞれ設けられた分圧電極と、その分圧電
極に並列に設けられて接地されたコンデンサと、その分
圧電極により分担された各分担電圧を検出する電圧セン
サヘッドとからなり、三相電路の少なくともいずれか一
相の電圧検出部に、外部スイッチにより接離可能とした
点検用コンデンサ部をコンデンサと並列に設けているの
で、平常状態のままで容易に点検することのできる零相
電圧検出装置とすることができる。
体の周囲にそれぞれ設けられた分圧電極と、その分圧電
極に並列に設けられて接地されたコンデンサと、その分
圧電極により分担された各分担電圧を検出する電圧セン
サヘッドとからなり、三相電路の少なくともいずれか一
相の電圧検出部に、外部スイッチにより接離可能とした
点検用コンデンサ部をコンデンサと並列に設けているの
で、平常状態のままで容易に点検することのできる零相
電圧検出装置とすることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の零相電圧検出装置を配電線
路の開閉器1に取付けた例について詳細に説明する。図
2に示すように、開閉器1は吊下金具2が電柱の腕金3
のフック金具4に引っかけられて吊り下げ設置されてい
る。この開閉器1の本体ケース5の各両側の外殻には三
相電路の各導体U,V,Wを引き込むブッシング6がそ
れぞれ取付けられている。この各導体U,V,Wは図示
しない開閉端子に接続されて電路の開閉を行うようにさ
れている。
路の開閉器1に取付けた例について詳細に説明する。図
2に示すように、開閉器1は吊下金具2が電柱の腕金3
のフック金具4に引っかけられて吊り下げ設置されてい
る。この開閉器1の本体ケース5の各両側の外殻には三
相電路の各導体U,V,Wを引き込むブッシング6がそ
れぞれ取付けられている。この各導体U,V,Wは図示
しない開閉端子に接続されて電路の開閉を行うようにさ
れている。
【0012】また、本体ケース5の一側部には制御ボッ
クス7が設けられていて、開閉端子の開閉操作を行う開
閉操作機構8と、この開閉を制御する開閉制御機構9が
収納されている。また制御ボックス7の外側には開閉操
作機構8を手動により操作する操作軸10に手動操作レ
バー11が設けられ、開閉端子の開閉が可能とされてい
る。また、制御ボックス7の底部には電気コネクタ12
により気密状態に信号線13が引出されている。この信
号線13は図示しない信号制御部に接続されていて、そ
の駆動信号に基づいて開閉操作機構8を駆動して電路の
開閉を行うようにされている。
クス7が設けられていて、開閉端子の開閉操作を行う開
閉操作機構8と、この開閉を制御する開閉制御機構9が
収納されている。また制御ボックス7の外側には開閉操
作機構8を手動により操作する操作軸10に手動操作レ
バー11が設けられ、開閉端子の開閉が可能とされてい
る。また、制御ボックス7の底部には電気コネクタ12
により気密状態に信号線13が引出されている。この信
号線13は図示しない信号制御部に接続されていて、そ
の駆動信号に基づいて開閉操作機構8を駆動して電路の
開閉を行うようにされている。
【0013】本体ケース5の内側には各ブッシング6を
挿通して電流検出部及び電圧検出部14を取付けたケー
ス15がそれぞれ取付けられている。このケース15に
は必要な部品が一体的に取付けられ、外縁に形成された
取付フランジ16を金属製の取付ネジ17により本体ケ
ース5に取付られている(図3参照)。このケース15
は各相ともほぼ同一構成とされており、図2において、
右側のケース15aのみに後述する点検用コンデンサ部
46が付加された構成とされている。以下右側のケース
15aについて説明する。
挿通して電流検出部及び電圧検出部14を取付けたケー
ス15がそれぞれ取付けられている。このケース15に
は必要な部品が一体的に取付けられ、外縁に形成された
取付フランジ16を金属製の取付ネジ17により本体ケ
ース5に取付られている(図3参照)。このケース15
は各相ともほぼ同一構成とされており、図2において、
右側のケース15aのみに後述する点検用コンデンサ部
46が付加された構成とされている。以下右側のケース
15aについて説明する。
【0014】薄い円筒形状に形成されたケース15aは
図3に示すように、内側壁20により形成された中空部
21にブッシング6を嵌挿して取付けられている。内側
壁20の外側には外側壁22が同心状に設けられ、内側
壁20と外側壁22との間に環状の収納溝23が形成さ
れている。この収納溝23の下方は開放され、連続して
取付板部24が延長して設けられている。
図3に示すように、内側壁20により形成された中空部
21にブッシング6を嵌挿して取付けられている。内側
壁20の外側には外側壁22が同心状に設けられ、内側
壁20と外側壁22との間に環状の収納溝23が形成さ
れている。この収納溝23の下方は開放され、連続して
取付板部24が延長して設けられている。
【0015】このケース15aの電流検出部について説
明すると、収納溝23内には断面方形とされ、環状の磁
性体のコア25が収納されている。このコア25は下部
で切り欠かかれて間隙26が設けられている。この間隙
26内に磁界センサヘッド27の頭部が挿入されて、ク
ランプ28によりネジ止めされている。磁界センサヘッ
ド27はその頭部に検出部が内蔵され、導体Wに流れる
電流による磁界の変化を検出し、その強さに比例した光
信号に変換する。そして変換された光信号を光ファイバ
30により本体ケース5の底部に取付けられた光コネク
タ31を介して電柱の中間部に付設されている後記信号
発生・処理部50に接続されている。この実施例ではコ
ア25がブッシング6の軸中心に配置された導体Wと同
心状に配置され、また、頭部が他相の導体U,Vによる
磁界の影響を受ないように間隙26内に挿入されている
ので、精度よく電流の変化を検出することができる。ま
た、検出された電流信号は光信号に変換されるので、外
界の誘導を受けること無く精度よく伝送される。
明すると、収納溝23内には断面方形とされ、環状の磁
性体のコア25が収納されている。このコア25は下部
で切り欠かかれて間隙26が設けられている。この間隙
26内に磁界センサヘッド27の頭部が挿入されて、ク
ランプ28によりネジ止めされている。磁界センサヘッ
ド27はその頭部に検出部が内蔵され、導体Wに流れる
電流による磁界の変化を検出し、その強さに比例した光
信号に変換する。そして変換された光信号を光ファイバ
30により本体ケース5の底部に取付けられた光コネク
タ31を介して電柱の中間部に付設されている後記信号
発生・処理部50に接続されている。この実施例ではコ
ア25がブッシング6の軸中心に配置された導体Wと同
心状に配置され、また、頭部が他相の導体U,Vによる
磁界の影響を受ないように間隙26内に挿入されている
ので、精度よく電流の変化を検出することができる。ま
た、検出された電流信号は光信号に変換されるので、外
界の誘導を受けること無く精度よく伝送される。
【0016】ケース15aの電圧検出部14について説
明すると、コア25が収納された収納溝23内には内側
壁20に沿って帯状の薄板からなる分圧電極36がルー
プ状に配設され、また外側壁22に沿ってやはり帯状の
薄板からなる接地電極37がループ状に配設されてい
る。接地電極37の端部では金属製の取付ネジ38によ
り取付けられ、この取付ネジ38と取付フランジ16と
の間をアース線39により接続されて接地されている。
このため、分圧電極36と接地電極37とがコア25を
挟んで所定間隙で対向配置されることになり、導体Wに
印加される電圧を精度よく分圧可能とされている。な
お、収納溝23内には前記コア25、分圧電極36、接
地電極37が配設された状態で図示しないモールド体に
より充填被覆されている。
明すると、コア25が収納された収納溝23内には内側
壁20に沿って帯状の薄板からなる分圧電極36がルー
プ状に配設され、また外側壁22に沿ってやはり帯状の
薄板からなる接地電極37がループ状に配設されてい
る。接地電極37の端部では金属製の取付ネジ38によ
り取付けられ、この取付ネジ38と取付フランジ16と
の間をアース線39により接続されて接地されている。
このため、分圧電極36と接地電極37とがコア25を
挟んで所定間隙で対向配置されることになり、導体Wに
印加される電圧を精度よく分圧可能とされている。な
お、収納溝23内には前記コア25、分圧電極36、接
地電極37が配設された状態で図示しないモールド体に
より充填被覆されている。
【0017】分圧電極36の接続端子40は取付板部2
4方向に延長され、リード線41により静電容量C1の
容量補正用のコンデンサ42の一端を介して電圧センサ
ヘッド43に接続されている。また、接地電極37の一
端部に接続されたリード線44によりコンデンサ42の
他端を介して電圧センサヘッド43に結線されている。
そして電圧センサヘッド43は分圧電極36と接地電極
37との間に生じる静電容量C1により分圧される線路
電圧をポッケルス素子により光信号に変換するように構
成されている。この光信号は光ファイバ45により本体
ケース5の底部に取付けられた光コネクタ31を介して
信号発生・処理部50に接続されている。
4方向に延長され、リード線41により静電容量C1の
容量補正用のコンデンサ42の一端を介して電圧センサ
ヘッド43に接続されている。また、接地電極37の一
端部に接続されたリード線44によりコンデンサ42の
他端を介して電圧センサヘッド43に結線されている。
そして電圧センサヘッド43は分圧電極36と接地電極
37との間に生じる静電容量C1により分圧される線路
電圧をポッケルス素子により光信号に変換するように構
成されている。この光信号は光ファイバ45により本体
ケース5の底部に取付けられた光コネクタ31を介して
信号発生・処理部50に接続されている。
【0018】また、この右側の電圧検出部14にのみ、
コンデンサ42に並列に点検用コンデンサ部46が設け
られている。この点検用コンデンサ部46にはコンデン
サ42の静電容量C1と同じ静電容量の点検用コンデン
サ46aと、常開のリレースイッチ47が接続されてい
る。このリレースイッチ47は外部スイッチSwの開閉
動作により開閉作動させて、点検用コンデンサ部46を
コンデンサ42に接続させることができる。
コンデンサ42に並列に点検用コンデンサ部46が設け
られている。この点検用コンデンサ部46にはコンデン
サ42の静電容量C1と同じ静電容量の点検用コンデン
サ46aと、常開のリレースイッチ47が接続されてい
る。このリレースイッチ47は外部スイッチSwの開閉
動作により開閉作動させて、点検用コンデンサ部46を
コンデンサ42に接続させることができる。
【0019】また、図1に示すように、電圧センサヘッ
ド43を作動させるための信号発生・処理部50が電柱
の中間部に付設されたボックス(図示しない。)内に設
置されている。この信号発生・処理部50には駆動電源
51により駆動する発光モジュール52が設けられ、こ
の発光により電圧センサヘッド43により偏光された光
信号を受光して電気信号に変換する受光モジュール54
が設けられている。この変換された電気信号は補正増幅
部55により補正・増幅された後、信号合成部56によ
りベクトル合成され、零相電圧の信号を信号線57によ
り図示しない信号制御部に伝送して表示する。
ド43を作動させるための信号発生・処理部50が電柱
の中間部に付設されたボックス(図示しない。)内に設
置されている。この信号発生・処理部50には駆動電源
51により駆動する発光モジュール52が設けられ、こ
の発光により電圧センサヘッド43により偏光された光
信号を受光して電気信号に変換する受光モジュール54
が設けられている。この変換された電気信号は補正増幅
部55により補正・増幅された後、信号合成部56によ
りベクトル合成され、零相電圧の信号を信号線57によ
り図示しない信号制御部に伝送して表示する。
【0020】次にこの実施例の作用について説明する。
【0021】通常状態では、各駆動電源51により、各
発光モデュール52が発光し、入力光を各電圧センサヘ
ッド43へ供給する。そして電圧センサヘッド43内の
ポッケルス素子により分圧電極36に基づく分担電圧に
応じて偏光された光信号が受光モジュール54に伝達さ
れ、電気信号に変換された後補正増幅部55により信号
合成部56に伝達される。正常時においては三相電路の
各相の電圧が平衡しているので補正増幅された各相の電
圧の合成された電圧(零相電圧)は零となる。このた
め、信号制御部では信号線57により伝送された零相電
圧信号0が検出される。
発光モデュール52が発光し、入力光を各電圧センサヘ
ッド43へ供給する。そして電圧センサヘッド43内の
ポッケルス素子により分圧電極36に基づく分担電圧に
応じて偏光された光信号が受光モジュール54に伝達さ
れ、電気信号に変換された後補正増幅部55により信号
合成部56に伝達される。正常時においては三相電路の
各相の電圧が平衡しているので補正増幅された各相の電
圧の合成された電圧(零相電圧)は零となる。このた
め、信号制御部では信号線57により伝送された零相電
圧信号0が検出される。
【0022】地絡事故が発生すると、各相の電圧の平衡
状態が崩れて信号合成部56により合成された零相電圧
が信号制御部へ出力される。この零相電圧の値に基づき
地絡事故が検知される。また、この零相電圧の他、各相
の電圧、電流信号等を総合して、事故発生と判断した場
合には、開閉操作機構8を駆動する信号を発生して、開
閉器1により電路が開放される。
状態が崩れて信号合成部56により合成された零相電圧
が信号制御部へ出力される。この零相電圧の値に基づき
地絡事故が検知される。また、この零相電圧の他、各相
の電圧、電流信号等を総合して、事故発生と判断した場
合には、開閉操作機構8を駆動する信号を発生して、開
閉器1により電路が開放される。
【0023】さて、上述した作用を行わせるにはこの信
号発生・処理部50や信号線57などの系統が健全状態
に保たれている必要がある。この点検をするには、外部
スイッチSwを閉作動する。これによりリレースイッチ
47が閉じ、導体Wの電圧検出部14の一相だけの静電
容量が変動する。この実施例では、点検用コンデンサ4
6aの静電容量C2はコンデンサ42の静電容量C1と
等しくされているので、検出される電圧V2は各相にお
ける当初の検出電圧V1に対してV2=C2/(C1+C
2)・V1の関係になり、三相電圧のベクトル合成によ
り0.5V1の零相電圧が発生する。このため、各相の
平衡状態が崩れ、模擬的な零相電圧が信号合成部56か
ら信号制御部へ出力される。これにより電圧検出部14
及び信号発生・処理部50や信号線57などの系統が健
全状態に保たれていることを確認することができる。
号発生・処理部50や信号線57などの系統が健全状態
に保たれている必要がある。この点検をするには、外部
スイッチSwを閉作動する。これによりリレースイッチ
47が閉じ、導体Wの電圧検出部14の一相だけの静電
容量が変動する。この実施例では、点検用コンデンサ4
6aの静電容量C2はコンデンサ42の静電容量C1と
等しくされているので、検出される電圧V2は各相にお
ける当初の検出電圧V1に対してV2=C2/(C1+C
2)・V1の関係になり、三相電圧のベクトル合成によ
り0.5V1の零相電圧が発生する。このため、各相の
平衡状態が崩れ、模擬的な零相電圧が信号合成部56か
ら信号制御部へ出力される。これにより電圧検出部14
及び信号発生・処理部50や信号線57などの系統が健
全状態に保たれていることを確認することができる。
【0024】また、この実施例では、零相電圧検出装置
における電圧検出部14をケース15に一体のユニット
としているので、電路への取付が簡単になり、かつ、長
期的にわたって安定した機能が維持される。
における電圧検出部14をケース15に一体のユニット
としているので、電路への取付が簡単になり、かつ、長
期的にわたって安定した機能が維持される。
【0025】なお、この実施例では外部スイッチSwを
電柱の中間に付設した操作ボックス内に設けた例を示し
たが、各監視装置を総括する監視所に設けることもでき
る。
電柱の中間に付設した操作ボックス内に設けた例を示し
たが、各監視装置を総括する監視所に設けることもでき
る。
【図1】電圧検出部の回路図である。
【図2】開閉器の一部切欠側面図である。
【図3】ケースの一部断面図である。
14…電圧検出部 36…分圧電極 42…容量補正用のコンデンサ 43…電圧センサヘッド 46…点検用コンデンサ部 50…信号発生・処理部 51…駆動電源 56…信号合成部 57…信号線 U,V,W…導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 29/16 G01R 31/02 G01R 35/00
Claims (2)
- 【請求項1】 三相電路の各相に印加された電圧を検出
する電圧検出部と、この検出された各相の電圧信号を合
成する信号合成部と、合成された零相信号を信号制御部
に伝送する信号線とからなる零相電圧検出装置におい
て、 電圧検出部は、各相の導体の周囲にそれぞれ設けられた
分圧電極と、その分圧電極に並列に設けられて接地され
たコンデンサと、その分圧電極により分担された各分担
電圧を検出する電圧センサヘッドとからなり、 三相電路の少なくともいずれか一相の電圧検出部に、外
部スイッチにより接離可能とした点検用コンデンサ部を
前記コンデンサと並列に設けたことを特徴とする零相電
圧検出装置。 - 【請求項2】 電圧検出部はケースに一体的に取付けら
れ、そのケースには導体を嵌挿する中空部を形成する内
側壁の外面に帯状の分圧電極を配設し、その内側壁と同
心状に設けられた外側壁の内面に接地された帯状の接地
電極を配設し、また、分圧電極と接続した容量補正用の
コンデンサと、電圧を検出して光信号に変換する電圧セ
ンサヘッドとからなる電圧検出部と、 前記コンデンサと並列に接続した点検用コンデンサ部
と、をケースに一体的に取付配置されていることを特徴
とする前記請求項1記載の零相電圧検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04197686A JP3078928B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 零相電圧検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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