JP3078417B2 - 圧延ライン監視装置 - Google Patents

圧延ライン監視装置

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JP3078417B2 JP05010080A JP1008093A JP3078417B2 JP 3078417 B2 JP3078417 B2 JP 3078417B2 JP 05010080 A JP05010080 A JP 05010080A JP 1008093 A JP1008093 A JP 1008093A JP 3078417 B2 JP3078417 B2 JP 3078417B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続圧延工程により製
品を生産する複数の圧延機が並んで配置された圧延ライ
ン、及びその圧延ラインに沿って移送される被圧延材料
を監視するために、前記移送中の被圧延材料を目視で監
視できる位置に設置され且つ前記圧延ラインの制御用操
作部材を有する圧延ライン監視装置に関する。本発明の
圧延ライン監視装置は、製鋼所等における金属の圧延ラ
インで利用される。
【0002】
【従来の技術】製鋼所内の丸棒鋼および線材等の被圧延
材料の圧延工場では決められた寸法公差で圧延を行うた
めに、圧延機のモータ電流値や圧延機間の材料のたわみ
状態をフィードバック情報として制御を行っている。そ
のため遠く離れたコントロール室よりオペレータが実際
の被圧延材料のたわみ状態を監視し、メータ等を見なが
ら圧延機の微調整操作を行ってきた。
【0003】また従来、図4に示すような製鋼所の圧延
ライン等の生産設備においては、各圧延機STn(n=
1,2,…)間の被圧延材料に生じる張力によって棒
鋼、線材等の被圧延材料01の出来上り寸法が変化す
る。そこで、圧延ラインに沿って圧延機STnのロール
Rn等の圧延設備の調整装置(図示せず)や寸法測定装
置等の計測装置02が配設されており、熟練オペレータ
Pが前記計測情報の表示を見ながら前記圧延設備の調整
をすることにより適切な調整が可能となっている。従
来、前記計測装置02等で計測して得られた計測情報は
表示制御装置03を介して、CRTディスプレイ04等
に表示され、オペレータPはこれを見ながら圧延機の微
調整操作を行っていた。このような移送中の被圧延材料
01の監視を行う際、オペレータPは、前記被圧延材料
01に関する情報が表示されるディスプレイ04または
メータ類等と、移送中の実際の被圧延材料01とを、そ
れらの間で交互に視線を移動させながら監視していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧延ラインには通常1
0〜20台の圧延機STnがあり、通過する毎に圧力が
加えられるため、細くなっていくが、圧延機STn間の
張力が強いか弱いかによって仕上がり圧延寸法に誤差が
生じてくる。よってその変化に対して調整操作を行う際
には、被圧延材料01から視線をそらしてオペレータ室
に配置されたメータ等の情報表示器を見ながら微調整操
作を行う必要があり、オペレータPの疲労、応答の遅れ
により圧延精度が低下する等の問題があった。また通
常、被圧延材料01の圧延は材料の質、微妙な温度差、
圧延機STn間の張力によって断面形状に歪(楕円形状
等)が生じるため迅速に圧延機STnの調整を行う必要
がある。そのため寸法測定装置等の計測装置02により
断面プロフィールをモニターしながら、必要な操作を行
っているが、その都度視線や体を移動しなければなら
ず、調整に時間がかかるという問題があった。
【0005】また、被圧延材料01は、各圧延機STn
を通過する毎に細く引き延ばされることから、被圧延材
料01の各圧延機STn間の移動速度は異なることにな
る。このため、各圧延機STnのロールRnの回転数は被
圧延材料01の引き延ばされる量に応じて個々に異なる
値で制御されなければならず、圧延工程ではその条件出
しが非常に難しい作業となる。このロールの回転数制御
を行う際、重要な1つの目安となるものに各圧延機ST
n間毎に発生している被圧延材料01の引張応力(又は
圧縮応力)が挙げられる。従来は、この応力値の参考と
して計器盤に配置したメータに圧延機モータの電流値が
表示されていた。高精度に圧延するには各圧延機STn
間の被圧延材料01に発生する撓み量が適度な値となる
ように圧延機STnを制御する必要がある。このため、
オペレータPは前記計器盤の前記電流値が表示されるメ
ータ、又は他の応力値メータ(応力値の目安となる情報
を指示するメータ)等を確認しながら、被圧延材料01
の挙動(撓みの発生や太さの急激な変化)を監視しなけ
ればならない。
【0006】ところが、圧延機STnの圧延ロールRnは
被圧延材料01が細くなると非常に高速で回転(周速で
数十m/sec)するため、被圧延材料01の変化も急激
に起こることになる。オペレータPが前記電流値又は応
力値等が表示されている計器盤に目を移している間は被
圧延材料01の状態を監視することができなくなり、そ
の間オペレータPは圧延機STnのロールRnの回転数の
制御部材を操作することができなくなる。その間に、た
わみ状態が微妙に変化し圧延精度が悪化し、極端な場合
は被圧延材料01に大きな引張応力が発生して被圧延材
料01が切断したり、圧縮応力が発生して被圧延材料0
1がたるんで圧延ロールRnにからみ付いたりする事故
が発生するおそれがある。したがって、このような被圧
延材料01を監視するオペレータPは一瞬でも被圧延材
料01から視線を外すことが難しく、前記電流値又は応
力値のメータを監視することは困難であった。
【0007】本発明は、前述の事情に鑑み、被圧延材料
を移送しながら順次圧延する複数の圧延機が並んで設置
された圧延ライン及びその圧延ラインに沿って移送され
る被圧延材料を監視するために、前記移送中の被圧延材
料を目視で監視できる位置に設置され且つ前記圧延ライ
ンの制御用操作部材を有する圧延ライン監視装置におい
て、下記(O01)の記載内容を課題とする。(O01)
オペレータが視線を大きく移動させることなく、移送中
の被圧延材料の実物と、その被圧延材料の引張応力に関
連する情報とを同時に確認できるようにすること。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明の構成を説明するが、本発明の
構成要素には、後述の実施例の構成要素との対応を容易
にするため、実施例の構成要素の符号をカッコで囲んだ
ものを付記している。なお、本発明を後述の実施例の符
号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易に
するためであり、本発明の範囲を実施例に限定するため
ではない。
【0009】前記課題を解決するために、本発明の圧延
ライン監視装置(S)は、被圧延材料(1)を移送しな
がら順次圧延する複数の圧延機(ST1〜ST5)が並ん
で設置された圧延ライン(U)及びその圧延ライン
(U)に沿って移送される被圧延材料(1)を監視する
ために、前記移送中の被圧延材料(1)を目視で監視で
きる位置に設置され且つ前記圧延ライン(U)の制御用
操作部材を有する圧延ライン監視装置(S)において、
下記の要件(Y01)〜(Y03)を備えたことを特徴とす
る、(Y01) 前記複数の圧延機(ST1〜ST5)のう
ちの隣接する圧延機(ST1〜ST5)間における被圧延
材料(1)の引張応力に関連する値を検出する引張応力
関連値検出手段(11)、(Y02) 前記引張応力関連
値に対応する情報が表示される光学的情報表示手段
(D)とこの光学的情報表示手段(D)から出射した情
報表示光(L)を所定の方向に投光する光学部材(A)
とを有する情報投光装置(K)、(Y03) オペレータ
(P)の前方に傾斜して設けられ、前方の情景をオペレ
ータ(P)が視認できるように前記前方情景からの光線
を後方に透過させるとともに、前記情報投光装置(K)
から出射した情報表示光(L)を前記オペレータ(P)
が視認できる方向に反射または回折するコンバイナ
(C)。
【0010】(語句の説明)前記本発明において、前記
「引張応力に関連する値」及び「引張応力関連値」は、
同じ意味であり、引張応力の値又は圧縮応力の値、ある
いは、張力又は圧縮力の値を意味するものとする。ま
た、前記「光学的情報表示手段(D)」に表示される
「引張応力関連値に対応する情報」は、引張応力、圧縮
応力、張力又は圧縮力の数値そのもの、あるいは、その
数値に対応する棒グラフ、又は、折れ線グラフ等の画像
を意味するものとする。前記「引張応力関連値」は、圧
延ローラの直径、圧延ローラの駆動電力、圧延ローラの
回転軸に発生する回転トルク等の値から算出することが
できる。また、前記「光学的情報表示手段(D)」に表
示される「引張応力関連値に対応する情報」は、引張応
力の検出値とともに、目標値又は目標範囲を同時に表示
することが好ましい。
【0011】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。前述の特徴を備えた本発明では、圧延ライン
(U)の並んで配置された複数の圧延機(ST1〜ST
5)は、被圧延材料(1)を順次移送しながら圧延す
る。圧延ライン監視装置(S)は、移送中の被圧延材料
(1)を目視で監視できる位置に設置されている。した
がって、圧延ライン監視装置(S)のオペレータ(P)
は、前記移送中の被圧延材料(1)を目視により監視す
ることができる。また、引張応力関連値検出手段(1
1)は、前記複数の圧延機(ST1〜ST5)のうちの隣
接する圧延機(ST1〜ST5)間における被圧延材料
(1)の引張応力に関連する値を検出する。前記情報投
光装置(K)の前記光学的情報表示手段(D)には、前
記被圧延材料(1)の引張応力関連値に対応する情報が
表示される。光学的情報表示手段(D)から出射した情
報表示光(L)は、前記光学部材(A)により、所定の
方向(コンバイナCの方向)に投光される。
【0012】圧延ライン監視装置(S)のオペレータ
(P)の前方には、コンバイナ(C)が傾斜して設けら
れており、前記情報投光装置(K)から出射した情報表
示光(L)は前記コンバイナ(C)により前記オペレー
タ(P)が視認できる方向に反射または回折される。ま
た、コンバイナ(C)は前方の被圧延材料(1)又はそ
の近傍の情景からの出射光線を、オペレータ(P)が視
認できるように前方から後方に透過させる。したがっ
て、オペレータ(P)は、被圧延材料(1)の実物の現
在状態と、被圧延材料(1)の引張応力関連値に対応す
る表示情報とを同時に確認することができる。そして、
目視した被圧延材料(1)の実物の状態および前記表示
情報に応じて、前記圧延ライン(U)の制御用操作部材
を操作することができる。そして、その操作により圧延
ライン(U)の作動を制御して、圧延ラインを目標の条
件で作動させることができる。
【0013】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。図1は本発明の一実施例の全体斜視図、図2は
同一実施例のコンバイナを通してオペレータが視認する
情景の説明図である。図1において、線材(被圧延材
料)1を生産する圧延ラインUは、所定の間隔をおいて
並んで配置された複数の圧延機STn(n=1,2,
…)を有している。各圧延機STnは、鉛直軸を有する
一対のローラ又は、水平軸を有する一対のローラRn,
Rn(n=1,2,…)から構成されている。
【0014】隣接して配置された前記圧延機STnは、
圧延ラインUに沿って移送される被圧延材料としての線
材1をそれらの圧延機STn(n=1,2,…)間にお
いて、撓ませるように配置されている。線材1は高温の
ため、自ら黄赤色に発光しており、その線材1を監視す
るオペレータPはたわみ状態を容易に確認することがで
きる。
【0015】前記圧延ラインUとこの圧延ラインUに沿
って移送される線材1とを監視するために、前記移送中
の線材(被圧延材料)1を目視で監視できる位置に圧延
ライン監視装置Sが設置されている。この圧延ライン監
視装置Sは圧延ラインUに沿って複数設置されており、
それぞれ担当する区間の圧延機STn及び線材(被圧延
材料)1を監視している。各圧延ライン監視装置Sは、
オペレータ室2を備えており、オペレータ室2内には、
オペレータ用座席3および制御盤4が配置されている。
この制御盤4には、各種メータ類、圧延ラインUの各種
操作部材(レバー、押しボタン、等)が設けられてい
る。また、オペレータ用座席3の前方には、ヘッドアッ
プディスプレイHが配置されている。
【0016】ヘッドアップディスプレイHは、情報投光
装置KとコンバイナCとを備えている。情報投光装置K
は、光学的情報表示手段としてのCRTディスプレイD
および光学部材Aを備えている。CRTディスプレイD
には、隣接する圧延機ST1とST2との間の引張応力S
T1,2、圧延機ST2とST3との間の引張応力ST2,3、
圧延機ST3とST4との間の引張応力ST3,4、圧延機
ST4とST5との間の引張応力ST4,5が目盛りととも
にバーグラフ表示され、その表示情報は図2に示すよう
にコンバイナCを通して視認することができる。図2に
おいて、コンバイナCを通して視認できる表示情報の目
盛りの単位はkg/平方mmであり、前記引張応力ST
1,2は1,3kg/平方mmであり、引張応力ST2,3は−
1.0kg/平方mm(すなわち、1.0kg/平方mmの
圧縮応力)であることを示している。なお、引張応力が
正の場合は緑色表示され、引張応力が負(マイナス)の
場合(すなわち、圧縮応力の場合)は赤で表示されるよ
うになっている。
【0017】図3はこの実施例の圧延ライン監視装置の
制御回路図である。この制御回路はコンピュータ11を
用いて構成されている。このコンピュータ11は前記制
御盤4内部に収納されており、中央処理装置CPU、ラ
ンダムアクセスメモリRAM、リードオンリーメモリR
OM、入出力インターフェースI/O、及びフロッピー
等の記憶手段Meを備えている。
【0018】図3において、第nステーションSTnの
一対のローラRn,Rnのうちの一方のローラRnはモー
タMnによって駆動される。前記モータMは第nモータ
駆動回路12の出力電流inによって回転駆動される。
前記第nモータ駆動回路12はオペレータPが操作する
操作部材13によって出力電流が制御されている。操作
部材13は前記制御盤4に配置されている。前記コンピ
ュータ11には前記第nモータ駆動回路12の出力電流
inの情報、ローラRnの回転速度ωnの情報等が入力さ
れている。コンピュータ11の記憶手段Meにはローラ
Rnの直径(線材1を搬送する表面の直径)rn、ローラ
Rn及び回転軸の慣性モーメントIn等の値が記憶されて
いる。
【0019】今図3に示すように、線材1の張力をF
n,Fn+1とおく。前記Inは定数、ωn,inは測定値で
ある。圧延ロール部における線材1の単位時間当たりの
変形エネルギをEn、線材1の速度をvn,vn+1とす
る。この場合、第1ロールR1に入る線材1の速度と大
きさ(断面積)が一定とすると、第nロールRnに入る
線材1の大きさ(断面積)は線材1の流れる速度vnと
反比例の関係にあることから、第nロールRnでの変形
前の状態と変形後の状態のエネルギ変化すなわち変形エ
ネルギEnはvn及びvn+1の関数となる。 En=f(vn,vn+1) このEnの値は、ラインの動作条件により定まるライン
特有の経験値である。このEnの値は試験的にロール圧
延を行うことにより求めておくことができる。
【0020】ところで、運動方程式から In(dωn/dt)=(knin+Fn+1・rn−Fn・r
n)−(d/dt)(En/ωn) …………………
…………………………………………………(1) ただし、knはモータのトルク係数であり、kninはモ
ータの出力トルク値を示す。vn+1はほぼrnωnで表せ
るので、v1の値を与えればvnの値は全て定まる。この
場合、式(1)を第1段〜第E段(最終)ロールに対し
て立てると、変数F1〜Fn+1のn個の連立方程式が得ら
れる。その連立方程式において、前記第1段の入り口の
線材1の送り力(−F1)を与えると、前記コンピュー
タ11により張力F2〜Fn+1を求める(算出する)こと
ができる。なお前記コンピュータ11により、張力F2
〜Fn+1の代わりに引張応力を算出することも可能であ
る。したがって、線材1の張力又は引張応力等の引張応
力関連値を検出する本発明の引張応力関連値検出手段
は、この実施例では前記コンピュータ11により構成さ
れている。なお、引張応力関連値検出手段は、コンピュ
ータ11の代わりに論理回路により構成することも可能
である。
【0021】前記コンバイナCは、前記CRTディスプ
レイDから出射し、前記光学部材Aを通って入射してく
る情報表示光Lを前記オペレータ用座席3に座ったオペ
レータPの目の方向に反射するように配置されている。
また、前記光学部材Aは、前記コンバイナCを通して前
記線材1の監視を行っているオペレータPに、前記CR
TディスプレイDに表示された情報の虚像を前記線材1
の位置と同程度遠方に表示するパワーを有している。
【0022】次に前記圧延ライン監視装置Sの実施例の
作用を説明する。オペレータ用座席3に座ったオペレー
タPは、圧延ラインUを移送される線材(被圧延材料)
1の実物を目視しながら、その線材1の近くにコンバイ
ナCを通して線材1の引張応力ST1,2〜ST4,5に関連
する表示情報(バーグラフ及び目盛り等)を視認するこ
とができる。この場合、線材1の実物と表示情報の表示
位置とは近いのでそれらを同時に確認することができ
る。オペレータPは、前記引張応力ST1,2〜ST4,5を
示すバーグラフが例えば、引張応力1〜2kg/平方m
mの範囲内(すなわち全部緑色の範囲)となるように、
操作部材(図示せず)を操作すれば、圧延ローラの回転
速度は線材1の引張応力が適切な値となるように制御さ
れる。
【0023】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記(H01)に例示する。
【0024】(H01) 光学的情報表示手段に表示する
表示情報の表示態様としては、実施例に示した以外の種
々の表示態様を採用することが可能であり、モータの電
流値等の他の情報を重ねて表示することも可能である。
【0025】
【発明の効果】前述の本発明の圧延ライン監視装置は、
圧延ラインに沿って移送される被圧延材料および前記圧
延ラインを目視で監視できる位置に設置されている。そ
して、オペレータは、その前方に傾斜して設けられたコ
ンバイナを通して、圧延ラインを移送される実際の被圧
延材料の実物と、情報投光装置Kから出射してコンバイ
ナCで反射する情報(すなわち被圧延材料の引張応力関
連値に対応する情報)とを同時に確認することができ
る。したがって、オペレータは、被圧延材料から視線を
大きく移動させることなく、圧延ラインの制御用操作部
材を操作することができるので、圧延ラインの調整を迅
速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例の全体斜視図であ
る。
【図2】 図2は同実施例のコンバイナを通してオペレ
ータが視認する情景の説明図である。
【図3】 図3は同実施例の圧延ライン監視装置の制御
回路図である。
【図4】 従来技術の説明図である。
【符号の説明】
A…光学部材、C…コンバイナ、D…光学的情報表示手
段、K…情報投光装置、L…情報表示光、P…オペレー
タ、S…圧延ライン監視装置、STn…圧延機、U…圧
延ライン、1…被圧延材料(線材、棒鋼)、11…引張
応力関連値検出手段(コンピュータ)、12…モータ駆
動回路、
フロントページの続き (72)発明者 小柳 英夫 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 木下 泰行 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 平賀 範明 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式 会社神戸製鋼所 神戸製鉄所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 B21C 51/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧延材料を移送しながら順次圧延する
    複数の圧延機が並んで設置された圧延ライン及びその圧
    延ラインに沿って移送される被圧延材料を監視するため
    に、前記移送中の被圧延材料を目視で監視できる位置に
    設置され且つ前記圧延ラインの制御用操作部材を有する
    圧延ライン監視装置において、下記の要件(Y01)〜
    (Y03)を備えたことを特徴とする圧延ライン監視装
    置、(Y01) 前記複数の圧延機のうちの隣接する圧延
    機間における被圧延材料の引張応力に関連する値を検出
    する引張応力関連値検出手段、(Y02) 前記引張応力
    関連値に対応する情報が表示される光学的情報表示手段
    とこの光学的情報表示手段から出射した情報表示光を所
    定の方向に投光する光学部材とを有する情報投光装置、
    (Y03) オペレータの前方に傾斜して設けられ、前方
    の情景をオペレータが視認できるように前記前方情景か
    らの光線を後方に透過させるとともに、前記情報投光装
    置から出射した情報表示光を前記オペレータが視認でき
    る方向に反射または回折するコンバイナ。
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