JP3078161U - シューズ式ローラースケートの車輪座の構造 - Google Patents

シューズ式ローラースケートの車輪座の構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シューズ式ローラースケートの車輪座は使用
上の需要により、車輪を取出してローラースケートとし
て使用したり、または車輪を引っ込ませたりすることが
できると共に、車輪座の固定はさらに確実になる。ま
た、シューズ式ローラースケートの車輪座を簡単に靴底
本体の框体に固定することができるため、加工上におい
て簡単になると共に、シューズ式ローラースケートを履
いて歩行する時、比較的履き心地がよくなるシューズ式
ローラースケートの車輪座の構造を提供しようとするも
のである。 【解決手段】 靴底本体は靴の底部に固定され、靴底本
体には框体を固定するための収容室が凹設され、框体に
は軸孔と二個以上の位置決め孔が穿設され、車輪座は枢
着部材により框体の軸孔に枢着され、枢着部材には係止
部材および弾性部材が嵌設され、弾性部材の押圧により
係止部材を框体の二個の位置決め孔の内に一個の位置決
め孔を選択して嵌入することができ、車輪座は回転軸に
より車輪を固定して回動するように構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する分野】
本考案は、シューズ式ローラースケートの車輪座の構造に関するもので、特に 車輪座を出したり引っ込めたりすることができるシューズ式ローラースケートの 車輪座の構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のものにあっては、下記のようなものになっている。
【0003】 従来のローラースケートについては、その車輪は靴の底部に固定されたもので あり、使用者が使用しようとする時、先ずスポーツシューズを履き、それからロ ーラースケートを履かなければならず、このように、使用上において大変不便で あった。この他に、このようなローラースケートは平坦でない地面では歩けない ため、使用者が滑っているとき以外は、先ず履いたり脱いだりする動作を繰り返 さなければならず、使用上においては大変不便であった。
【0004】 台湾での公告番号第339688号の実用新案「車輪式ローラースケートの構 造」で開示されたものは、その車輪は収容可能な構造であるため、平坦でない地 面でも、又は場所を変えなければならない時でも、靴全体を脱いだり穿いたりし て換えることなく、直接に車輪を出したり引っ込めたりするだけで、目的又は使 用場所に合わせて使用することができるように構成されている。
【0005】 また、本考案の出願人が日本で登録された実用新案第3060781号の「シ ューズ式ローラースケートの構造」で開示したものは、主に車輪基座、車輪、枢 着座と止め部品が含まれる。枢着座の一端は枢着棒により車輪基座に枢設される ため、枢着座は車輪基座に対して上下揺動自在に形成され、枢着座の他端は車輪 と枢着するように形成され、枢着座には引張り棒が固設され、引張り棒は弾性部 品により車輪基座に連接されるため、枢着座は弾性部品の制限により枢着棒の両 側に停留するように形成される。止め部品の一端は引張り棒により貫穿されるの に対し、止め部品の他端は枢着棒により貫穿され、止め部品に止め突出部が突設 され、止め部品は枢着棒に貫穿された弾性部品により制限されるため、止め突出 部が車輪座の枢着座において、および車輪が靴底の外部に突出した時、止め突出 部は枢着座の没入を制限することができるように構成されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前述した台湾での公告番号第339688号の構造では、収容できる車輪が滑 っている時に路上の突出物などに当たると、没入してしまう虞があるため、使用 者にとって大変危険になるという問題点があった。
【0007】 また、前述した日本での実用新案第3060780号の構造では、車輪基座3 40は底板412に固定され、底板412は単一の板片からなると共に、適当な 硬度を有して靴底403に固定され、そのために、各種の異なる型やサイズの靴 の要求に対応するため、メーカでは各種の異なる型やサイズの底板412を生産 しなければならない。また、使用者がそのシューズ式ローラースケートを履いて 歩行している時、底板412は湾曲のできない硬い板片から製造されたため、比 較的履き心地が悪い。また、枢着座330はボルト415により底板412に固 定されるため、その作業は比較的時間がかかって面倒であり、また、枢着座33 0が一定の角度を回動した後、その止め部品350の止め突出部351は車輪基 座340を係止することにより、枢着座330が回動し続けて没入してしまうの を防止することができるが、止め突出部351は弾性部品332の押圧により係 止の作用を働くだけであって、位置決めの固定作用がないため、シューズ式ロー ラースケートで滑っている時、枢着座が没入してしまう虞があるため、使用者に とって大変危険になるという問題点がある。
【0008】 本考案は、このような問題点に鑑みて考案したものであって、その目的とする ところは、シューズ式ローラースケートの車輪座は使用上の需要により、車輪を 取出してローラースケートとして使用したり、または車輪を引っ込ませたりする ことができると共に、車輪座の固定はさらに確実になるシューズ式ローラースケ ートの車輪座の構造を提供しようとするものである。
【0009】 本考案の第二の目的は、シューズ式ローラースケートの車輪座を簡単に靴底本 体の框体に固定することができるため、加工上において簡単になると共に、シュ ーズ式ローラースケートを履いて歩行する時、比較的履き心地がよくなるシュー ズ式ローラースケートの車輪座の構造を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案によるシューズ式ローラースケートの車輪 座の構造は、下記のようになるものである。 すなわち、シューズ式ローラースケートの車輪座の構造は、靴底本体および車輪 座により構成される。靴底本体は靴の底部に固定され、靴底本体には框体を固定 するための収容室が凹設され、框体には軸孔と二個の位置決め孔が穿設される。 車輪座は枢着部材により框体の軸孔に枢着され、枢着部材には係止部材および弾 性部材が嵌設され、弾性部材の押圧により係止部材を框体の二個の位置決め孔の 内に選択された一個の位置決め孔に嵌入させることができ、車輪座は回転軸によ り車輪を固定して回動するように構成される。
【0011】 また、本考案のシューズ式ローラースケートの車輪座の構造は、下記のように 構成することもできる。 1.靴底本体には二個の収容室が凹設され、二個の収容室にはそれぞれ框体が収 容され、二個の框体の間にはマットが設けられ、マットは折曲することができる 。 2.係止部材には係止突出片が突設され、係止突出片により靴底本体に穿設され た二個の位置決め孔の内に一個の位置決め孔を選択して嵌入することができる。 3.車輪座には位置決め孔が穿設され、位置決め孔に位置決め棒を貫穿すること により、係止部材を限定された角度の範囲で回動するように制限することができ る。
【0012】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【0013】 図1は本考案の実施例1による部材の分解斜視図で、靴底本体1には框体12 を固定するための収容室11が二個以上凹設され、框体12は二個の外周壁13 を有し、二個の外周壁13には対応する軸孔14が穿設され、軸などの枢着部材 15により軸孔14に車輪座2が枢着される。二個の外周壁13の内に一個の外 周壁13には二個の位置決め孔16が穿設され、位置決め孔16に車輪座2の係 止突出片261を嵌入させることにより、車輪座2を一定の位置に固定させるこ とができる。二個の車輪座2の間が比較的大きく形成された場合、二個の車輪座 2の間には湾曲できる材質からなるマット17を設置することができ、そのため にシューズ式ローラースケートを履いて歩行する時、靴底は折曲性を有するため 、人体の足部に合わせて湾曲することができる。
【0014】 車輪座2は靴底本体1の収容室11の内部に収容され、枢着座2には軸孔21 が穿設され、軸孔21により枢着部材15を利用して框体12の軸孔14に枢着 されることができる。枢着部材15には係止部材26および弾性部材27が嵌設 され、係止部材26には係止突出部261が突設され、弾性部材27の押圧によ り係止突出部261を框体12の二個の位置決め孔16の内に選択された一個の 位置決め孔16に嵌入させることができ、また、弾性部材27が圧縮されること により、係止突出部261は位置決め孔16から離れることができるため、車輪 座2は回動することができるように形成される。車輪座2は回転軸22により車 輪23を固定して回動するように形成され、車輪座2の軸孔21に近い縁端には 位置決め孔24が穿設され、位置決め孔24に位置決め棒25を貫穿することに より、係止部材26を限定された角度の範囲で回動するように制限することがで きる。
【0015】 図2,3は本考案の実施例1による部分断面図とその3−3線に沿った断面図 で、車輪座2は靴底本体1の外側に回動されてシューズ式ローラースケートに形 成された場合、二個の係止部材26の係止突出部261はそれぞれ二個の位置決 め孔16の内に選択された一個の位置決め孔16に嵌入するため、二個の車輪座 2は回動できないように形成されることにより、車輪23が地面と当接して回転 するのを堅く支持することができる。
【0016】 図4は係止部材26が押圧されて位置決め孔16から離れた状態を説明するた めの図で、車輪座2を引っ込ませようとする場合、係止部材26を押圧すること によって係止部材26の係止突出部261を位置決め孔16から離れさせること により、車輪座2は枢着部材15に従って回動して靴底本体1の収容室11の内 部に収容される(図5を参考する)。また、係止部材26の係止突出部261を もう一個の位置決め孔16に嵌入させることにより、車輪座2が勝手に回動して 出てくるのを防止することができる。
【0017】
【考案の効果】
本考案のシューズ式ローラースケートの車輪座の構造によれば、車輪座は簡単 に靴底本体の框体に組立てられることができるため、加工製造上において大変簡 単になると共に、車輪座が回動されてから係止部材が弾性部材により押圧される ため、係止突出部を靴底本体の框体に穿設された一個の位置決め孔を選択して嵌 入させることにより、シューズ式ローラースケートの車輪座が靴底本体の外側に 取出されてローラースケートとして使用したり、または車輪座が靴底本体の収容 室に収容されたりする場合、車輪座に最良な固定效果を獲得することができるた め、車輪座が勝手に出て来たり引っ込んでしまったりする危険性はなくなるとい う利点がある。
【0018】 本考案のシューズ式ローラースケートの車輪座の構造によれば、車輪座が靴底 本体の収容室に収容された場合、靴底本体はマットの位置から折曲することがで きるため、シューズ式ローラースケートの底部は人体の足部の変化に従って湾曲 することにより、シューズ式ローラースケートを履いて歩行する時、比較的履き 心地がよくなるという利点がある。
【0019】 本考案は、その精神及び必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実 施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的なも のであり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例1による部材の分解斜視図で
ある。
【図2】 本考案の実施例1による部分断面図である。
【図3】 図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】 図3の示された係止部材が押圧されて位置決
め孔から離れた状態を説明するための図である。
【図5】 車輪座が収容された時の状態を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
1 靴底本体 11 収容室 12 框体 13 外周壁 14 軸孔 15 枢着部
材 16 位置決め孔 17 マット 2 車輪座 21 軸孔 22 回転軸 23 車輪 24 位置決め孔 25 位置決
め棒 26 係止部材 261 係止突
出片 27 弾性部材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴底本体(1)および車輪座(2)によ
    り構成されるシューズ式ローラースケートの車輪座の構
    造であって、靴底本体(1)は靴の底部に固定され、靴
    底本体(1)には框体(12)を固定するための収容室
    (11)が凹設され、框体(12)には軸孔(14)と
    二個の位置決め孔(16)が穿設され、車輪座(2)は
    枢着部材(15)により框体(12)の軸孔(14)に
    枢着され、枢着部材(15)には係止部材(26)およ
    び弾性部材(27)が嵌設され、弾性部材(27)の押
    圧により係止部材(26)を框体(12)の二個の位置
    決め孔(16)の内に選択された一個の位置決め孔(1
    6)に嵌入させることができ、車輪座(2)は回転軸
    (22)により車輪(23)を固定して回動するように
    構成されることを特徴とするシューズ式ローラースケー
    トの車輪座の構造。
  2. 【請求項2】 靴底本体(1)には二個の収容室(1
    1)が凹設され、二個の収容室(11)にはそれぞれ框
    体(12)が収容され、二個の框体(12)の間にはマ
    ット(17)が設けられ、マット(17)は折曲するこ
    とができるように構成されることを特徴とする請求項1
    記載のシューズ式ローラースケートの車輪座の構造。
  3. 【請求項3】 係止部材(26)には係止突出片(26
    1)が突設され、係止突出片(261)により靴底本体
    (1)に穿設された二個の位置決め孔(16)の内に一
    個の位置決め孔(16)を選択して嵌入することができ
    るように構成されることを特徴とする請求項1記載シュ
    ーズ式ローラースケートの車輪座の構造。
  4. 【請求項4】 車輪座(2)には位置決め孔(24)が
    穿設され、位置決め孔(24)に位置決め棒(25)を
    貫穿することにより、係止部材(26)を限定された角
    度の範囲で回動するように制限することができることを
    特徴とする請求項1記載のシューズ式ローラースケート
    の車輪座の構造。
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