JP3078159U - 化粧用具 - Google Patents

化粧用具

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JP3078159U
JP3078159U JP2000008643U JP2000008643U JP3078159U JP 3078159 U JP3078159 U JP 3078159U JP 2000008643 U JP2000008643 U JP 2000008643U JP 2000008643 U JP2000008643 U JP 2000008643U JP 3078159 U JP3078159 U JP 3078159U
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Japan
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fiber base
porous layer
laminated sheet
porous
resin film
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基一 須佐
隆行 林
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Yukigaya Kagaku Kogyo KK
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Yukigaya Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、人の指先の触感と同等の触感を持
つような化粧用具を提供することにある。 【解決手段】 本考案に係る袋状化粧用具Bは、上側シ
ート20の外面側が、表面がスキン層である脱蛋白天然
ゴムラテックス層からなる厚さ2mmの多孔質層21で
あり、内面側が木綿製のメリヤス地からなる繊維製基布
22である。また下側シート25の外面側が、表面がス
キン層である脱蛋白天然ゴムラテックス層からなる厚さ
2mmの多孔質層26であり、内面側が木綿製のメリヤ
ス地からなる繊維製基布27である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、化粧料、特にリキッドファンデーションを塗布あるいは塗布後の仕 上げに使用する化粧用具、例えば化粧用パフや化粧用スポンジなどの化粧用具に 関する。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】
従来より化粧料を塗布するために種々の化粧用具が使用されている。しかしな がら、リキッドファンデーションに対しては、化粧料の密着度を高めるために、 人の指先を使用して、塗り広げたり、叩き込むようにするのが最善であり、これ に代わる化粧用具、すなわち、人の指先の触感と同等の触感を持つような化粧用 具がないのが実情である。また、指先を使用して行った場合には、その都度指先 の汚れを落とす必要があり、面倒であった。
【0003】 本考案者は、鋭意研究を重ねた結果、人の指先の触感と同等の触感を持つよう な化粧用具を考案した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る化粧用具は、繊維製基布上、合成樹脂製フィルム上又は繊維製基 布と合成樹脂製フィルムとの積層基体上に、表面がスキン層である厚さ5mm以 下の多孔質層を形成してなる積層シートを素材とし、前記多孔質層側の面、すな わちスキン層の表面を使用面として構成したものである。
【0005】 上記のように構成したことにより、使用面である多孔質側のスキン層が人の指 先の触感と同等の触感を持つため、化粧料、特にリキッドファンデーションに対 しては、人の指先を使用した場合と同様の触感が得られ、これを使用して塗り広 げたり、叩き込むようにすれば、化粧料の密着度が高まる。
【0006】 また、上記の積層シートを所定大きさに切断して構成した化粧用シートとして もよい。さらに、上記の積層シートの繊維製基布、合成樹脂製フィルム又は繊維 製基布と合成樹脂製フィルムとの積層基体側を内側にし、多孔質側を外側にして 、指挿入用開口部を有する袋状に構成した化粧用フィンガースポンジとしてもよ い。さらにまた、上記積層シートの繊維製基布、合成樹脂製フィルム又は繊維製 基布と合成樹脂製フィルムとの積層基体側を内側にし、多孔質面側を外側にして なる殻体にクッション体を内包して構成した化粧用パフとしてもよい。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施の形態について説明する。
【0008】 本考案に係る化粧用具に使用する積層シートの繊維製基布としては、天然繊維 や合成繊維等の各種の繊維が使用でき、織地、編地または不織布等の種々の生地 か使用できる。なお、スパンデックス等の伸縮糸を使用した編地を使用すると積 層シートに伸縮性を付与することとなるので、使用上好都合である。さらに熱融 着性の合成繊維を使用すれば加工上都合がよい利点がある。
【0009】 また、本考案に係る化粧用具に使用する積層シートの合成樹脂製フィルムとし ては、通常の薄膜フィルムが使用できるほか、熱融着性フィルムを使用してもよ い。
【0010】 また、積層シートの多孔質層としては、連続気泡構造や独立気泡構造の多孔質 体が使用でき、連続気泡構造の多孔質体はクッション性がよく肌に対する感触に 優れ、化粧料の塗布のむらが少ないので好適である。
【0011】 上記多孔質層の表面は、微細なセルが露出した状態とするか、スキン層とする 。スキン層とは、スポンジを作るときに空気と接触する外表面に形成される皮張 り状の層である。このスキン層は、肌に対する感触に優れ、化粧料の塗布のむら が少ないので好適である。そして、スキン層は多孔質層を形成するときに同時に その表面に生成することができ、さらに、または新たに樹脂層を形成することも できる。
【0012】 上記多孔質層は、あらかじめ用意した多孔質体のシートと繊維製基布、合成樹 脂製フィルム又は繊維製基布と合成樹脂製フィルムとの積層基体とを一体化して もよいが、繊維製基布、合成樹脂製フィルム又は繊維製基布と合成樹脂製フィル ムとの積層基体にラテックススポンジやポリウレタンフォームなどのスポンジを 形成すると樹脂が繊維製基布、合成樹脂製フィルム又は繊維製基布と合成樹脂製 フィルムとの積層基体に浸透するので剥がれにくい利点がある。
【0013】 上記ラテックススポンジとしては、その原料として天然ゴム(NR)、脱蛋白 天然ゴム(DPNR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ポリイソ プレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)等を挙げることができる。これ らの原料の内、特に脱蛋白天然ゴム(DPNR)及びアクリロニトリルブタジエ ンゴム(NBR)が、アレルギーの心配が少なく、天然ゴム特有の強い反発弾性 感が和らいで 、しっとりとした感触が得られるので、好ましい。ゴムはラテッ クスとして用意し、これにゴム配合薬品と、起泡剤を配合し、これを発泡し、繊 維製基布上、合成樹脂製フィルム上又は繊維製基布と合成樹脂製フィルムとの積 層基体上に塗布し、架橋、加硫し、弾性発泡体とする。具体的には、ゴム配合薬 品としては、架橋剤、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤を使用し、起泡剤として は、石鹸を主に使用する。発泡は、空気を混合し、起泡することで行う。起泡し た混合物を繊維製基布上、合成樹脂製フィルム上又は繊維製基布と合成樹脂製フ ィルムとの積層基体上に塗布し、加熱し架橋して、ゴム弾性のスポンジ体とする 。塗布は、ドクターブレードやロールによって塗布量を規制する。塗布量は、発 泡原料の固形分濃度によっても差があるが、1〜10mmとし、仕上がり乾燥後 の仕上がり状態で0.5〜5mmとする。気泡径は、80〜500μmの範囲で 、90〜200μmの範囲が好ましい。
【0014】 また、上記のポリウレタンフォームの製造方法としては、ポリウレタンのエマ ルジョンを起泡し、繊維製基布上、合成樹脂製フィルム上又は繊維製基布と合成 樹脂製フィルムとの積層基体上に塗布、乾燥して形成する方法、またはポリウレ タン樹脂を溶剤に溶解し、これを繊維製基布上、合成樹脂製フィルム上又は繊維 製基布と合成樹脂製フィルムとの積層基体上に塗布し、溶剤を除去し細孔を形成 する方法を採用する。
【0015】 このようにして得られた積層シートを適宜裁断加工及び/又は縫製などの接着 加工をして化粧用具に仕上げる。具体的には、積層シートを所定大きさで所定形 状に裁断し、そのシート状態そのままを化粧用具とする場合と、積層シートを所 定大きさで所定形状に裁断したものから接着加工を行って袋状などの所定形態に して化粧用具とする場合がある。なお、熱融着性のある合成繊維又は合成樹脂フ ィルムを積層シートに使用すれば、縫製などの接着加工に代えて、この積層シー トを複数枚重ね合わせて、鈍角な刃先を有する裁断刃に多少の熱をかけて裁断す れば、裁断と同時に裁断部が接着されるので、接着工程が省略できて好都合であ る。
【0016】 使用方法は、上記のようにして形成した化粧用具に化粧料を載せ、これを顔な どに塗布する。また、顔に塗布した化粧料の上から当該化粧用具にて叩き込むよ うにすれば、化粧料の顔との密着度が高まることにより仕上がりが美しく、かつ 、化粧効果が長持ちする。
【0017】
【実施例】
脱蛋白天然ゴムラテックス(固形分濃度60%)の固形分100重量部当たり について下記の配合剤を配合した。配合部数はいずれも固形分重量である。
【0018】 イオウ 2重量部 加硫促進剤MZ 1重量部 加硫促進剤EZ 1重量部 老化防止剤BHT 1重量部 オレイン酸カリウム 2重量部 酸化亜鉛 3重量部 ケイフッ化ナトリウム 2重量部 この配合物をオークスミキサーにて撹拌、起泡させ、繊維製基布の例として木 綿製のメリヤス地(#38)上に厚み2mmとなるようにブレードを使用して塗 布した。その後、120℃の熱風加熱器内に30分間放置し、加硫反応を行った 。出来上がった積層体は、温水にて洗浄後、脱水乾燥し、本実施例における化粧 用具の素材である積層シートとした。
【0019】 そして、上記積層シートを使用し、図1〜図3に示す形態の化粧用具を製造し た。図1はシート状化粧用具の部分拡大図付一部切欠斜視図であり、図2は袋状 化粧用具の部分拡大図付一部切欠斜視図であり、図3は円形パフ状化粧用具の部 分拡大図付一部切欠斜視図であり、 図1に示すシート状化粧用具Aは、上記の積層シートを10cm四方に裁断し たものであって、木綿製のメリヤス地からなる繊維製基布12上に表面がスキン 層である脱蛋白天然ゴムラテックス層からなる厚さ2mmの多孔質層11が積層 されたシート10よりなるものである。
【0020】 そして、当該シート状化粧用具は、当該多孔質層11側が化粧用具としての使 用面となり、上記したように化粧料の塗布及び仕上げに使用する。
【0021】 図2に示す袋状化粧用具Bは、上記の積層シートを、その多孔質層側を内側に 繊維製基布側を外側にして2枚重ね合わせ、指2本程度が挿入できる大きさであ って、指挿入用開口部bとなる端部を円弧状に、また、先端部を半円状にした横 長形状に裁断し、図示するように、指挿入用開口部bを除く周囲を縫着して、袋 状にし、これを裏返して構成したものである。
【0022】 このように構成した袋状化粧用具Bは、図において上側シート20の外面側が 、表面がスキン層である脱蛋白天然ゴムラテックス層からなる厚さ2mmの多孔 質層21となり、内面側が木綿製のメリヤス地からなる繊維製基布22となる。 また下側シート25の外面側が、表面がスキン層である脱蛋白天然ゴムラテック ス層からなる厚さ2mmの多孔質層26となり、内面側が木綿製のメリヤス地か らなる繊維製基布27となる。
【0023】 そして、当該袋状化粧用具Bは、指挿入用開口部bから人指し指と中指とを挿 入し、前記多孔質層側の面を使用して化粧料の塗布及び仕上げに使用する。
【0024】 なお、当該袋状の化粧用具Bは、積層シートに熱融着性合成繊維を混入させて おき、袋状に構成するに当たり、2枚の積層シート重ね合わせ、これを多少の熱 をかけた鈍角な刃先を有する裁断刃により圧着裁断して切断部が接着されるよう にすると、縫着などの手間が不要となるので、製造上の効果がある。
【0025】 図3に示す円形パフ状化粧用具Cは、上記の積層シートを、その多孔質層側を 内側に繊維製基布側を外側にして2枚重ね合わせて円形に裁断し、一部を除く周 囲を縫着して開口部のある円形の袋状に形成し、これを裏返した後、その内部に スポンジなどのクッション体40を収納し、最後に開口部を逢着して出来上がる 。
【0026】 このように構成した円形パフ状化粧用具Cは、図において上側シート30の外 面側が、表面がスキン層である脱蛋白天然ゴムラテックス層からなる厚さ2mm の多孔質層31となり、内面側が木綿製のメリヤス地からなる繊維製基布32と なる。また下側シート35の外面側が、表面がスキン層である脱蛋白天然ゴムラ テックス層からなる厚さ2mmの多孔質層36となり、内面側が木綿製のメリヤ ス地からなる繊維製基布37となる。
【0027】 そして、当該円形パフ状化粧用具Cは、前記多孔質層側の面を使用し、通常の 化粧パフと同様に化粧料の塗布及び仕上げに使用する。
【0028】 なお、当該円形パフ状化粧用具Cは、積層シートに熱融着性合成繊維を混入さ せておき、袋状に構成するに当たり、2枚の積層シート重ね合わせ、これを多少 の熱をかけた鈍角な刃先を有する裁断刃により圧着裁断して切断部が接着される ようにすると、縫着などの手間が不要となるので、製造上の効果がある。
【0029】 上記の実施例においては繊維製基布上に多孔質層を塗布した積層シートを例に して説明したが、繊維製基布の代えて合成樹脂製フィルムあるいは繊維製基布と 合成樹脂製フィルムとを積層した積層基体の上に多孔質層を塗布した積層シート を使用してもよい。
【0030】 なお、本考案は、前記の実施例に限定されるものではなく、本考案の精神を逸 脱しない範囲の広範な変形例を含むものである。
【0031】
【考案の効果】
本考案に係る化粧用具は、繊維製基布上、合成樹脂製フィルム上又は繊維製基 布と合成樹脂製フィルムとの積層基体上に、表面がスキン層である厚さ5mm以 下の多孔質層を形成してなる積層シートを素材とし、前記多孔質層側の面を使用 面として構成したものであるから、使用面である多孔質側のスキン層が人の指先 の触感と同等の触感を持つため、化粧料、特にリキッドファンデーションに対し ては、人の指先を使用した場合と同様の触感が得られ、これを使用して塗り広げ たり、叩き込むようにすれば、化粧料の密着度が高まる。したがって、従来のよ うに指先の汚れを落とす必要がなくなる利点がある。
【0032】 また、上記の積層シートを所定大きさに切断して構成した化粧用シート、上記 の積層シートの繊維製基布、合成樹脂製フィルム又は繊維製基布と合成樹脂製フ ィルムとの積層基体側を内側にし、多孔質側を外側にして、指挿入用開口部を有 する袋状に構成した化粧用フィンガースポンジ、また、上記積層シートの繊維製 基布、合成樹脂製フィルム又は繊維製基布と合成樹脂製フィルムとの積層基体側 を内側にし、多孔質面側を外側にしてなる殻体にクッション体を内包して構成し た化粧用パフとすれば、実用上便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る化粧用具の一例であって、シ
ート状化粧用具の部分拡大図付一部切欠斜視図である。
【図2】 本実施例に係る化粧用具の一例であって、袋
状化粧用具の部分拡大図付一部切欠斜視図ある。
【図3】 本実施例に係る化粧用具の一例であって、円
形パフ状化粧用具の部分拡大図付一部切欠斜視図であ
る。
【符号の説明】
A・・・シート状化粧用具 12・・・繊維製基布 11・・・多孔質層 10・・・シート B・・・袋状化粧用具 b・・・指挿入用開口部 20・・・上側シート 21・・・多孔質層 22・・・繊維製基布 25・・・下側シート 26・・・多孔質層 27・・・繊維製基布 C・・・円形パフ状化粧用具 30・・・上側シート 31・・・多孔質層 32・・・繊維製基布 35・・・下側シート 36・・・多孔質層 37・・・繊維製基布 40・・・クッション体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 500559444 坂本 光彦 東京都大田区大森西2丁目17番32号 雪ヶ 谷化学工業株式会社内 (72)考案者 須佐 基一 大阪府寝屋川市東神田町1番8号 日本パ フ株式会社内 (72)考案者 林 隆行 東京都大田区大森西2丁目17番32号 雪ヶ 谷化学工業株式会社内

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維製基布上に、表面がスキン層である
    厚さ5mm以下の多孔質層を形成してなる積層シートを
    素材とし、前記多孔質層側の面を使用面として構成した
    ことを特徴とする化粧用具。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製フィルム上に、表面がスキン
    層である厚さ5mm以下の多孔質層を形成してなる積層
    シートを素材とし、前記多孔質層側の面を使用面として
    構成したことを特徴とする化粧用具。
  3. 【請求項3】 繊維製基布と合成樹脂製フィルムとの積
    層基体上に、表面がスキン層である厚さ5mm以下の多
    孔質層を形成してなる積層シートを素材とし、前記多孔
    質層側の面を使用面として構成したことを特徴とする化
    粧用具。
  4. 【請求項4】 積層シートを所定大きさに切断して構成
    したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の化粧用具。
  5. 【請求項5】 積層シートの繊維製基布側を内側にし、
    多孔質側を外側にして、指挿入用開口部を有する袋状に
    構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の化粧用具。
  6. 【請求項6】 積層シートの繊維製基布側を内側にし、
    多孔質面側を外側にしてなる殻体にクッション体を内包
    して構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の化粧用具。
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