JP3077713U - トラックのテールランプ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズの表面が一定の区画された光の模様が
表示されて見易くなり、デザインとしても優れたトラッ
クのテールランプ構造を提供する。 【解決手段】 ランプ２７の光を反射する凹面反射鏡を
有するリフレクタ３０と、このリフレクタ３０の正面側
を覆う光を透過するレンズ面４１を有するレンズ３０と
をブラケット２０に装着し、このブラケット３０をトラ
ックの車体後部に取り付けるトラックのテールランプ構
造において、リフレクタ３０の凹面反射鏡の表面には、
一方向に向けた帯状のリフレクタ側凹凸部３２が複数状
形成され、レンズ４０のレンズ面４１には、リフレクタ
側凹凸部３２と異なる方向に向けたレンズ側凹凸部４３
が複数状形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、トッラックの車体後部に取り付けられるテールランプ構造に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、トラック等の車両には、その車体後部を表示するための尾灯としてテー ルランプが取り付けられている。このテールランプの構造は、ランプの光を反射 するリフレクタの正面側にレンズを配置しブラケットを介してトラック後部に取 付けられるよう構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のテールランプは、リフレクタが一般的な凹面反射鏡に形成され、レンズ もリフレクで反射された光を放射する形状に形成されているため、レンズを通し てランプの光った部分が直接に見えるとともにその周囲の全体がほぼ一様に明る く表示されるようになっており、レンズの全面に特別な光の模様が表示される工 夫が施されたものではない。

【０００４】 本考案は上記事情に鑑みなされたもので、レンズの表面が一定の区画された光 の模様が表示されて見易くなり、デザインとしても優れたトラックのテールラン プ構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために請求項１に記載の考案にあっては、ランプの光を反 射する凹面反射鏡を有するリフレクタと、このリフレクタの正面側を覆う光を透 過するレンズ面を有するレンズとをブラケットに装着し、このブラケットをトラ ックの車体後部に取り付けるトラックのテールランプ構造において、前記リフレ クタの凹面反射鏡の表面には、一方向に向けた帯状のリフレクタ側凹凸部が複数 状形成され、前記レンズのレンズ面には、前記リフレクタ側凹凸部と異なる方向 に向けたレンズ側凹凸部が複数状形成されていることを特徴とするものである。 帯状のリフレクタ側凹凸部と、帯状のレンズ側凹凸部とが互いに交差した光の線 に区画された矩形状の模様が浮かび上がり表示が明瞭になり、デザインとしても 優れて見易くなる。

【０００６】 請求項２に記載の考案にあっては、前記リフレクタ側凹凸部とレンズ側凹凸部 とは、互いに直交する方向の帯状に形成されていることを特徴とするものである 。リフレクタ側凹凸部とレンズ側凹凸部とが互いに直交することで四角形の模様 が浮かび上がる。

【０００７】 請求項３に記載の考案にあっては、前記レンズ面の中央部には、間隔の短い帯 状のレンズ側凹凸部が形成されていることを特徴とするものである。間隔の短い 帯状のレンズ側凹凸部により、ランプの光を散乱させて直接にランプが見えない ため見易くなる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図示の一実施形態により具体的に説明する。図1〜図４は本考 案実施形態のトラックのテールランプ構造を説明する図であり、図１はテールラ ンプの分解斜視図、図２はテールランプの斜視図、図３はリフレクタの水平断面 図、図４はレンズの縦断面図である。

【０００９】 これらの図において、本考案実施形態のテールランプ１０は、トラック等の車 両に使用されるものであり、トラックの車体後部に取付けるためのランプ２７を 設けたブラケット２０に、ランプ２７の光を反射する凹面反射鏡を構成するリフ レクタ３０と、このリフレクタ３０の正面側の開口部３１を覆うレンズ４０とが ビス１１により取付けられるよう構成されている。

【００１０】 ブラケット２０の本体２１は、リフレクタ３０やレンズ４０等を装着するため の装着部２２と、トラックの車体後部へ取付けるための取付け部２３とが、例え ば、プラスチック等の成型により一体的に形成されたものである。装着部２２は 、正面側がほぼ矩形状に開口された開口部２４を有し、リフレクタ３０を装着で きる大きさで全体として凹部状に形成されており、開口部２４の周囲にはリフレ クタ３０の周縁部が当接されるフランジ部２５が形成され、かつ矩形状の開口部 ２４の角部内側には、ビス１１をねじ込むためのボス部２６が形成されている。 凹部状に形成された装着部２２の底部には、開口部２４側に向けてランプ２７が 取付けられている。装着部２２の背面側には、ランプ２７を取付けた部分のソケ ット部分等を覆うカバー２８が取付けられ、このカバー２８からランプ２７の配 線２９が導出されている。取付け部２３は、装着部２２の上部に背面側が開口さ れたほぼ四角い箱型に形成され、その正面、上面及び左右側面には、トラックの 車体後部にボルト等により取付けるための孔２３ａ，２３ｂ，２３ｃが形成され ている。

【００１１】 リフレクタ３０は、プラスチック等の成型により形成されており、正面側がブ ラケット２０の開口部２４に装着される大きさの矩形状に形成された開口部３１ を有し、背面側がブラケット２０の凹部に入る形状で内面側がほぼ凹面状に形成 され、底部にはランプ２７が臨まされる孔３４が形成されているものである。こ のリフレクタ３０の開口部３１の周縁部には、ブラケット２０のフランジ部２５ に当接するフランジ部３３が形成され、かつこのフランジ部３３の矩形状角部の ボス部２６に対応する位置には、ビス１１が貫通する孔３５が形成されている。 また、リフレクタ３０の凹部状の内面側は、光を反射するようメッキ処理を施す か、あるいは金属箔を貼り付けて凹面反射鏡に形成されるとともに、その表面は 一方方向（本実施形態では縦方向）に向けた帯状のリフレクタ側凹凸部３２が複 数条形成されている。このリフレクタ側凹凸部３２は、図３に示すように、凹面 状の断面形状がほぼ一定の間隔で波状に形成されている。

【００１２】 レンズ４０は、光が透過するアクリル樹脂等からなるプラスチックあるいはガ ラスにより成型されており、リフレクタ３０の開口部３１を覆うほぼ矩形状に形 成された形状のレンズ面４１を有し、その周縁部にはリフレクタ３０のフランジ 部３３に当接される短い曲折部４２が形成され、かつレンズ面３１の矩形状角部 の孔３５に対応する位置には、ビス１１が挿入される孔４４を有するボス部４５ が形成されているものである。レンズ面３１は、ほぼ一定の厚さに形成され正面 側は平面状に形成され、内面側はリフレクタ３２の凹凸部３２の方向に直交する 方向（本実施形態では横方向）に向けた帯状のレンズ側凹凸部４３が複数条形成 されている。このレンズ側凹凸部４３は、図４に示すよう、波状に形成されてお り、中心部が短い間隔（ａ）の帯状のレンズ側凹凸部４３ａ、周縁側（上下方向 側）が長い間隔（ｂ）の帯状のレンズ側凹凸部４３ｂに形成されている。中心部 のレンズ側凹凸部４３ａが短い間隔に形成されているのは、ランプ２７の光を散 乱させて直接にランプ２７が見えないようにするためである。

【００１３】 テールランプ１０は、ブラケット２０の開口部２４にリフレクタ３０の孔３４ をランプ２７に挿入して装着し、かつブラケット２０のフランジ部２５とリフレ クタ３０のフランジ部３３の裏面との間に図示しないゴムパッキン等のシール部 材を介して互いに当接させ、続いて、レンズ４０の曲折部４２の端面を同様のシ ール部材を介してリフレクタ３０のフランジ部３３の表面に当接させ、ビス１１ をそれぞれ孔４４，３５に挿入してブラケット２０のボス部２６にねじ込んで組 み立てる。このテールランプ１０は、トラックの車体後部に取付け部２３におい てボルト等で取付けられ、配線２９に電源が接続される。

【００１４】 上記構成のテールランプ１０では、ランプ２７を点灯したときの光は、縦方向 に向けた帯状のリフレクタ側凹凸部３２が複数条形成されたリフレクタ３０の内 面側の凹面反射鏡により反射され、レンズ面４１の裏面側に横方向に向けた帯状 のレンズ側凹凸部４３が複数条形成されたレンズ４０より放射される。この放射 される光をレンズ面４１に向かって見たとき、リフレクタ３０内面の縦方向の帯 状のリフレクタ側凹凸部３２と、レンズ面４１裏面側の横方向の帯状のレンズ側 凹凸部４３とが互いに交差した光の線に区画された矩形状の模様が浮かび上がり 表示が明瞭になるとともに、デザインとしても優れて見易くなる。また、本実施 形態では、レンズ面４１の中心部が短い間隔の帯状のレンズ側凹凸部４３ａに形 成されていることで、そのレンズ側凹凸部４３ａによりランプ２７の光を散乱さ せて直接にランプ２７が見えないため見易くなる。

【００１５】 なお、上記実施形態において、テールランプ１０の表示面をほぼ矩形状に形成 した例を説明したが、任意の形状に形成することができ実施例に限定されない。 また、リフレクタ３０の内面側側の凹面反射鏡に縦方向に向けた帯状のリフレク タ側凹凸部３２を形成し、レンズ面４１に横方向の帯状のレンズ側凹凸部４３を 形成した例を説明したが、少なくとも互いに方向が異なる向きに帯状に形成すれ ばよく、その間隔も任意にできる。さらに、ブラケット２０は、トラックの種類 や取付け形状により変更することができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のトラックのテールランプ構造では、ランプの光を 反射する凹面反射鏡を有するリフレクタと、このリフレクタの正面側を覆う光を 透過するレンズ面を有するレンズとをブラケットに装着し、このブラケットをト ラックの車体後部に取り付けるトラックのテールランプ構造において、リフレク タの凹面反射鏡の表面には、一方向に向けた帯状のリフレクタ側凹凸部が複数状 形成され、レンズのレンズ面には、リフレクタ側凹凸部と異なる方向に向けたレ ンズ側凹凸部が複数状形成されていることで、帯状のリフレクタ側凹凸部と、帯 状のレンズ側凹凸部とが互いに交差した光の線に区画された矩形状の模様が浮か び上がり表示が明瞭になり、デザインとしても優れて見易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施形態のテールランプの分解斜視図で
ある。

【図２】本考案実施形態のテールランプの斜視図であ
る。

【図３】本考案実施形態のリフレクタの水平断面図であ
る。

【図４】本考案実施形態のレンズの縦断面図である。

【符号の説明】

１０ テールランプ １１ ビス ２０ ランプ ２１ 本体 ２２ 装着部 ２３ 取付け部 ２３ａ，２３ｂ，２３ｃ 孔 ２４ 開口部 ２５ フランジ部 ２６ ボス部 ２７ ランプ ２８ カバー ２９ 配線 ３０ リフレクタ ３１ 開口部 ３２ リフレクタ側凹凸部 ３３ フランジ部 ３４，３５ 孔 ４０ レンズ ４１ レンズ面 ４２ 曲折部 ４３，４３ａ，４３ｂ レンズ側凹凸部 ４４ 孔 ４５ ボス部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランプの光を反射する凹面反射鏡を有す
   るリフレクタと、このリフレクタの正面側を覆う光を透
   過するレンズ面を有するレンズとをブラケットに装着
   し、このブラケットをトラックの車体後部に取り付ける
   トラックのテールランプ構造において、 前記リフレクタの凹面反射鏡の表面には、一方向に向け
   た帯状のリフレクタ側凹凸部が複数状形成され、前記レ
   ンズのレンズ面には、前記リフレクタ側凹凸部と異なる
   方向に向けたレンズ側凹凸部が複数状形成されているこ
   とを特徴とするトラックのテールランプ構造。
2. 【請求項２】 前記リフレクタ側凹凸部とレンズ側凹凸
   部とは、互いに直交する方向の帯状に形成されているこ
   とを特徴とする請求項１記載のトラックのテールランプ
   構造。
3. 【請求項３】 前記レンズ面の中央部には、間隔の短い
   帯状のレンズ側凹凸部が形成されていることを特徴とす
   る請求項１記載のトラックのテールランプ構造。