JP3077418U - 電気銛用ロープ - Google Patents
電気銛用ロープInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロープと電線をビニールテープで固定すると
いう煩わしい作業を無くし、且つ、スムーズな手繰り寄
せ作業を可能とする電気銛用ロープを提供する。 【解決手段】 漁業の際に銛に取り付けて使用し、突い
た獲物に電撃電流を供給すると共に、捕獲した獲物を手
繰り寄せるロープ1である。このロープ1は給電を行う
電線部2と、当該電線部2の外周を被覆する高強度のロ
ープ材3より構成される。ロープ材3は、ポリエステル
繊維等の合成繊維を編組すると良い。
いう煩わしい作業を無くし、且つ、スムーズな手繰り寄
せ作業を可能とする電気銛用ロープを提供する。 【解決手段】 漁業の際に銛に取り付けて使用し、突い
た獲物に電撃電流を供給すると共に、捕獲した獲物を手
繰り寄せるロープ1である。このロープ1は給電を行う
電線部2と、当該電線部2の外周を被覆する高強度のロ
ープ材3より構成される。ロープ材3は、ポリエステル
繊維等の合成繊維を編組すると良い。
Description
【0001】
本考案は、漁業の際に電気銛に繋いで使用するロープに関し、特に、突きん棒 漁に使用して好適な電気銛用ロープに関するものである。
【0002】
前記した突きん棒漁とは、船の先端に立った突き手が先端に銛の付いた棒(突 きん棒)でカジキ等を突いて捕獲する漁法である。獲物は銛先に繋いだロープを 手繰り寄せて捕獲する。銛で突かれた獲物は逃げようとして急に海中深く潜るこ ともあるので、ロープの長さはその分の余裕を見込んで50〜100m程度必要 とされているが、従来の銛で突くだけの捕獲方法では、手繰り寄せの際に獲物が 暴れて銛が外れ獲物を逃がしてしまう場合も多く、獲物を捕獲できる確率は低い ものであった。
【0003】 そこで、近年では、獲物を突いた時に銛の先から衝撃大電流を流して獲物に電 気ショックを与え、瞬間的に獲物を麻痺または致死状態にさせることにより、突 いた獲物をより確実に捕獲する方法が採られている。具体的には、従来使用の手 繰り寄せ用ロープに電線を沿わせ、その導線部分を銛先に電気的に接続すると共 に、この電線を介して船内で発生させた300V以下の直流高電圧(即ち、衝撃 用の大電流)を突き刺した獲物に供給するという方法である。獲物は給電の際の 電気ショックで仮死状態となり、暴れたり海中深く潜ったりできなくなるから、 従来の方法に比べて捕獲率は極めて高くなった。
【0004】 尚、前記したように、ロープに電線を沿わせる場合は、突いた獲物が暴れた時 の強い引っ張り力で電線自体が切断されないよう、沿わせる電線はロープに対し てある程度弛みを持たせた状態にして10〜20cmおきにビニールテープでロ ープに固定し、引っ張り力がロープのみに加わり電線側に掛からないよう考慮さ れていた。
【0005】
ところが、電線の弛みが大き過ぎると操業中に電線とロープが縺れ合ったり、 固定用のビニールテープが剥がれて電線がバラケたりし易く、これが邪魔をして 捕獲後のロープの手繰り寄せ作業はなかなかスムーズにはいかなかった。また、 全長100mもある長いロープに規則正しく弛みを持たせて電線を固定するとい った作業は極めて煩わしいものであり、このため、ロープを準備するだけでも長 い作業時間を費やしていた。
【0006】 本考案は、前記従来の問題点に鑑みて成されたもので、電線とロープを一体化 (一本化)することにより、従来のようにロープと電線をビニールテープで固定 するという煩わしい作業を無くし、且つ、スムーズな手繰り寄せ作業を可能とす る電気銛用ロープを提供することを目的としている。
【0007】
すなわち、請求項1に記載の考案は、漁業の際に銛に取り付けて使用し、突い た獲物に電撃電流を供給すると共に、捕獲した獲物を手繰り寄せるロープ(1) であって、獲物への給電を成す電線部(2)と、当該電線部(2)の外周を被覆 する高強度のロープ材(3)より成ることを特徴としている。 本構成では、ロープと電線が一体化されているから、従来のようなロープと電 線の縺れは生じず、よって、スムーズな手繰り寄せ作業を行えると共に、電線を ロープに固定するといった煩雑な作業も不要となる。
【0008】 また、請求項2に記載の考案は、前記ロープ材(3)は、ポリエステル等の合 成繊維を使用したマルチフィラメントヤーン(3a)を用いることを特徴として いる。 ポリエステル繊維は摩擦係数が極めて大きい合成繊維であるから、摩耗に強い 高強度のロープ材が得られる。
【0009】 また、請求項3に記載の考案は、前記電線部(2)は、導線(4)をビニール 被膜材(5)で被覆して構成されることを特徴としている。 導線をビニール被膜することにより外周の編組ロープ材がビニール部に食い込 み、これにより導線の切断が防止され、ロープ本来の強度を保つことができる。
【0010】 さらに、請求項4に記載の考案は、この電気銛用ロープを突きん棒漁に使用す ることを特徴としている。 これにより、漁具の信頼性や突きん棒漁法における作業性が向上し、高い生産 性のもとに円滑な操業が可能となる。
【0011】
以下、図1、図2に基づいて本考案の一実施形態を説明する。 図1は、本考案に係る電気銛用ロープの構造を示している。図1に示すように 、本考案の電気銛用ロープ1は、獲物に給電する電線部2と、この電線部2の外 周を被覆するロープ材3で構成されており、また、この電線部2はビニール被膜 材5で被覆された銅線4で構成され、DC300V以下の印加電圧に対し、例え ば、600V以上の耐圧が得られるように構成されている。
【0012】 前記ロープ材3は、獲物を手際よく手繰り寄せる捌きの良さと高い強度が要求 されることから、本実施形態では、摩擦係数が大きくて耐摩耗性に優れるポリエ ステル等の合成繊維を使用し、数本のマルチフィラメントヤーン3aを編組して 構成されている。図1に示すものは16打ちとした場合のロープ材3の例である が、この他、4打ち、6打ち、12打ち等とする場合もある。尚、符号6はビニ ールテープで、ロープ材先端部での編組の解れ止めである。 このように、ビニール材5の外周をマルチフィラメントヤーン3aで隙間無く 完全に覆うことにより、編組されたロープ材がビニール被膜面に均一に食い込む ためビニール材5が破損し難くなり、内部の銅線4が露出して給電効率を低下さ せるといった事故を防止できる。
【0013】 図2は、上記構成のロープ1の使用態様を示す図で、突きん棒漁に適用したも のである。 図2中、符号7は先端部に3本の金属製銛部8を取り付けた合成樹脂製の突き ん棒である。この突きん棒7の銛部取付基部に金属製のスナップリング9が取り 付けてあり、前記ロープ1の先端部が丈夫な取付紐12によりこのスナップリン グ9に固定されると共に、固定されたロープ1の端部より露出させた電線部2の ビニール被覆銅線4がスナップリング9の一端に電気的に接続されている。また 、スナップリング9の他端には、一端に銛先11を取り付けたステンレス製のワ イヤー10が電気的に接続されており、図中、破線矢印で示すように、その銛先 11を前記銛部8の各先端部に着脱自在に装着できるようになっている。従って 、突きん棒漁にあっては、獲物を突くとこの銛先11が銛部8より外れて魚体内 に残ることになる。尚、図2では、図を分かり易くするため、この銛先付きステ ンレスワイヤ10を1本のみ記述して残りの2本は省略したが、本実施形態の場 合では、3本の銛先付きステンレスワイヤー10が必要となる。
【0014】 上記構成では、長いロープ1末端の電線部2部分を図示しない漁船内の電源装 置(例えば、直流300V)に接続することにより、この電源装置より発生した 衝撃大電流がロープ1の電線部2を通し、スナップリング9を介し、さらにステ ンレスワイヤー10を経て銛先11に供給されることになるから、突いた獲物を 仮死状態にさせることができる。因みに、ロープ長は100m程度である。
【0015】
以上、説明したように、請求項1に記載の考案によれば、ロープ材と電線部を 一体化したので、従来のように、ロープと電線の縺れは生じず、スムーズな手繰 り寄せ作業が行えるようになる。また、従来のように弛みを持たせた電線をビニ ールテープでロープへ固定するといった煩雑な作業も必要なくなる。
【0016】 また、請求項2に記載の考案によれば、電線部を被覆するロープ材として、ポ リエステルマルチフィラメントヤーンを用いたので、操業の際にロープが船体の 縁等に擦られてもロープ材が耐摩耗性に優れることから、ロープ内部の電線は確 実に保護される。従って、操業時にロープより銅線が海水中に露出して獲物への 給電効率を低下させるといった不都合が防止できる。
【0017】 また、請求項3に記載の考案によれば、電線部は、導線をビニール被膜して構 成したので、外周の編組ロープ材がビニール部分に食い込み、これにより、内部 導線の切断が防止され、ロープ本来の強度を保つことができる。
【0018】 さらに、請求項4に記載の考案によれば、本考案のロープを突きん棒漁に使用 することにより、従来に変わり、漁具の信頼性や突きん棒漁における作業性が向 上し、高い生産性のもとに円滑な操業が可能となる。
【提出日】平成12年11月1日(2000.11.1)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【0008】 また、請求項2に記載の考案は、前記ロープ材(3)は、ポリエステル繊維等 の合成繊維の糸 を用いることを特徴としている。 ポリエステル繊維は摩擦係数が極めて大きい合成繊維であるから、摩耗に強い 高強度のロープ材が得られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【0012】 前記ロープ材3は、獲物を手際よく手繰り寄せる捌きの良さと高い強度が要求 されることから、本実施形態では、摩擦係数が大きくて耐摩耗性に優れるポリエ ステル繊維等の合成繊維の糸を数本編組(例えば、マルチフィラメントヤーン3 a)して 構成されている。図1に示すものは16打ちとした場合のロープ材3の 例であるが、この他、4打ち、6打ち、12打ち等とする場合もある。尚、符号 6はビニールテープで、ロープ材先端部での編組の解れ止めである。 このように、ビニール材5の外周をマルチフィラメントヤーン3aで隙間無く 完全に覆うことにより、編組されたロープ材がビニール被膜面に均一に食い込む ためビニール材5が破損し難くなり、内部の銅線4が露出して給電効率を低下さ せるといった事故を防止できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【0016】 また、請求項2に記載の考案によれば、電線部を被覆するロープ材として、ポ リエステル繊維等の合成繊維を用いたので、操業の際にロープが船体の縁等に擦 られてもロープ材が耐摩耗性に優れることから、ロープ内部の電線は確実に保護 される。従って、操業時にロープより銅線が海水中に露出して獲物への給電効率 を低下させるといった不都合が防止できる。
【図1】本考案に係る電気銛用ロープの構造を示す図
で、(a)は断面図、(b)は外形図である。
で、(a)は断面図、(b)は外形図である。
【図2】同、電気銛用ロープの使用態様を示す図であ
る。
る。
1 電気銛用ロープ 2 電線部 3 ロープ材 3a マルチフィラメントヤーン 4 導線(銅線) 5 ビニール被膜材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月1日(2000.11.
1)
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 電気銛用ロープ 2 電線部 3 ロープ材 3a ポリエステル等の合成繊維を編組したもの(マル
チフィラメントヤーン) 4 導線(銅線) 5 ビニール被膜材
チフィラメントヤーン) 4 導線(銅線) 5 ビニール被膜材
Claims (4)
- 【請求項1】 漁業の際に銛に取り付けて使用し、突い
た獲物に電撃電流を供給すると共に、捕獲した獲物を手
繰り寄せるロープ(1)であって、 獲物への給電を成す電線部(2)と、当該電線部(2)
の外周を被覆する高強度のロープ材(3)より成ること
を特徴とする電気銛用ロープ。 - 【請求項2】 前記ロープ材(3)は、ポリエステル等
の合成繊維を使用したマルチフィラメントヤーン(3
a)を用いることを特徴とする請求項1に記載の電気銛
用ロープ。 - 【請求項3】 前記電線部(2)は、導線(4)をビニ
ール被膜材(5)で被覆して構成されることを特徴とす
る請求項1または請求項2の何れかに記載の電気銛用ロ
ープ。 - 【請求項4】 突きん棒漁に使用することを特徴とする
請求項1から請求項3までの何れかに記載の電気銛用ロ
ープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000007827U JP3077418U (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | 電気銛用ロープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000007827U JP3077418U (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | 電気銛用ロープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3077418U true JP3077418U (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=43210434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000007827U Expired - Fee Related JP3077418U (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | 電気銛用ロープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3077418U (ja) |
-
2000
- 2000-11-01 JP JP2000007827U patent/JP3077418U/ja not_active Expired - Fee Related
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