JP3077199U - 挽き肉機の防護機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の手が投入部を経て切断装置に達する
のを防止する。肉片の投入作業の能率を高くする。 【解決手段】 肉片を載せる受け皿２と、受け皿２に設
けた投入孔４を経て受け皿２上の肉片を投入する投入部
３、及び、投入部３に投入された肉片を切断する切断装
置６、７を設け、投入孔４の上方位置を覆う規制板１１
を設け、作業者が手で受け皿２上の肉片を投入孔４周縁
と規制板１１の周辺部との間の隙間を経て投入部３に投
入する挽き肉機において、規制板１１の周辺部に複数の
規制突起１６を下方に突出して設け、隣接する突起１６
の間の隙間を作業者の手の幅より狭くした防護機構。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、挽き肉機において、肉片を投入する作業者の手が投入部を経て切断 装置に達するのを防止する防護機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

挽き肉機は、実用新案登録第３０４０７３６号公報に開示されているように、 箱形状の本体の上に、肉片を載せる受け皿を取り付け、本体内に、肉片を投入す るホッパー形状の投入部を設け、投入部の上端の入口に、受け皿に貫通した投入 孔を連通している。

【０００３】 本体内の投入部下側位置には、取付孔を前後方向に設け、取付孔の上部に投入 部の下端の出口を連通し、取付孔の前端を本体の前面に開口している。本体の取 付孔には、スクリューコンベアの出口に刃物機構を設けた切断装置を嵌合して取 り付け、切断装置のスクリューコンベアの入口に投入部の下端の出口を連通して いる。

【０００４】 挽き肉機の防護機構は、規制板の下面に脚を突出し、脚の下側位置に突出した 取付軸を受け皿に貫通して本体に固定し、脚を受け皿上に立てて、規制板を受け 皿の投入孔の上方位置に受け皿と平行に配置している。受け皿の投入孔、投入部 の入口より大きい荒い網形状の規制板が受け皿の投入孔、投入部の入口の上方位 置を覆っている。

【０００５】 挽き肉機を使用する場合、切断装置を駆動し、受け皿に肉片を載せる。作業者 は、手で受け皿上の肉片を押して滑らせ、肉片を、受け皿の投入孔周縁と規制板 の周辺部との間の隙間を通過させ、受け皿の投入孔を経て投入部に投入する。

【０００６】 投入部に投入された肉片は、切断装置に入ってスクリューコンベアで刃物機構 に送られ、刃物機構で切断されて挽き肉になり、切断装置の前側に繰り出される 。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、挽き肉機の防護機構においては、規制板の周辺部と受け皿の投入孔 周縁との間の隙間は、作業者の手がその隙間と投入部を経て切断装置に達するの を防止するため、作業者の手の厚さより狭く設定している。

【０００８】 その結果、作業者の手のみならず、肉片も、規制板の周辺部と受け皿の投入孔 周縁との間の隙間を通過し難くなっている。作業者は、受け皿上の肉片を投入部 に投入し難く、作業能率が高くない。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

１）肉片を載せる受け皿と、受け皿に設けた投入孔を経て受け皿上の肉片を投 入する投入部、及び、投入部に投入された肉片を刃物機構に送って切断する切断 装置を設け、受け皿の投入孔の上方位置を覆う規制板を設け、作業者が手で受け 皿上の肉片を受け皿の投入孔周縁と規制板の周辺部との間の隙間を経て投入部に 投入する挽き肉機において、 規制板の周辺部に複数の規制突起を下方に突出して設け、隣接する規制突起の 間の隙間を作業者の手の幅より狭くしたことを特徴とする防護機構。

【００１０】 ２）上記１）の防護機構において、 規制板の周辺部の各規制突起下端と受け皿の投入孔周縁との間の隙間を作業者 の手の厚さより狭くしたことを特徴とする。

【００１１】 ３）上記１）又は２）の防護機構において、 規制板の周辺部の下面と受け皿の投入孔周縁との間の隙間を作業者の手の厚さ より広くしたことを特徴とする。

【００１２】

【考案の効果】

本考案においては、規制板の周辺部の各規制突起下端と受け皿の投入孔周縁と の間の隙間を作業者の手の厚さより狭く設定すれば、規制板の周辺部の下面と受 け皿の投入孔周縁との間の隙間を作業者の手の厚さより広く設定しても、作業者 の手が規制板の周辺部と受け皿の投入孔周縁との間の隙間と投入部を経て切断装 置に達するのを規制突起で防止することができる。

【００１３】 規制板の周辺部の下面と受け皿の投入孔周縁との間の隙間を作業者の手の厚さ より広く設定すると、肉片がその隙間を通過し易くなる。作業能率が高くなる。

【００１４】

【考案の実施の形態】

防護機構を備えた挽き肉機は、図１〜図３に示すように、箱形状の本体１の上 に、肉片を載せる受け皿２を取り付け、本体１の上側前部内に、肉片を投入する ホッパー形状の投入部３を設け、投入部３の上端の入口に、受け皿２の底板の前 部に貫通した投入孔４を連通している。

【００１５】 本体１内の投入部３下側位置には、取付孔５を前後方向に設け、取付孔５の上 部に投入部３の下端の出口を連通し、取付孔５の前端を本体１の前面に開口して いる。本体１の取付孔５には、スクリューコンベア６の出口に刃物機構７を設け た切断装置を嵌合して取り付け、切断装置のスクリューコンベア６の入口に投入 部３の下端の出口を連通している。

【００１６】 防護機構は、図１〜図３に示すように、略長円形状の規制板１１の周辺部下面 に、前側脚１２を前側位置に、右側脚１３を右側位置に、左側脚１４を左側位置 にそれぞれ下方に突出して設け、右側脚１３の下側に突出した取付軸１５を受け 皿２の底板に貫通して本体１に固定し、同一長さの前側脚１２、右側脚１３と左 側脚１４を受け皿２の底板の投入孔４周縁上に立てて、規制板１１を投入孔４の 上方位置に受け皿２の底板と平行に配置している。受け皿２の投入孔４、投入部 ３の入口より大きい荒い網形状の規制板１１が投入孔４、投入部３の入口の上方 位置を覆っている。

【００１７】 規制板１１の後部の周辺部下面には、図１〜図４に示すように、複数の同一長 さの規制突起１６を下方に突出して等間隔位置に設けている。隣接する規制突起 １６の間の隙間Ｓ１、及び、右側脚１３とこれに隣接する規制突起１６の間の隙 間Ｓ１、左側脚１４とこれに隣接する規制突起１６の間の隙間Ｓ１は、作業者の 手の幅より狭くしている。前側脚１２と右側脚１３の間の隙間Ｓ２、前側脚１２ と左側脚１４の間の隙間Ｓ２も、作業者の手の幅より狭くしている。

【００１８】 各規制突起１６の下端と受け皿２の投入孔４周縁との間の隙間ｈは、作業者の 手を通過させないため、作業者の手の厚さより狭くしている。規制板１１の周辺 部下面と受け皿２の投入孔４周縁との間の隙間Ｈは、肉片を通過させ易くするた め、作業者の手の厚さより広くしている。

【００１９】 挽き肉機を使用する場合、切断装置６、７を駆動し、受け皿２の後部に多数の 肉片を載せる。作業者は、手で受け皿２の後部上の肉片を順次前側に押して滑ら せ、肉片を、受け皿２の投入孔４周縁と規制板１１の周辺部下面との間の隙間Ｈ 、及び、隣接する規制突起１６の間の隙間Ｓ１を通過させ、投入孔４を経て投入 部３に投入する。

【００２０】 投入部３に投入された肉片は、切断装置に入ってスクリューコンベア６で刃物 機構７に送られ、刃物機構７で切断されて挽き肉になり、切断装置６、７の前側 に繰り出される。

【００２１】 作業者の手が規制板１１の周辺部と受け皿２の投入孔４周縁との間の隙間と投 入部３を経て切断装置６、７に達するのが規制突起１６で防止される。

【００２２】 肉片は、受け皿２の投入孔４周縁と規制板１１の周辺部下面との間の隙間Ｈよ り高さが低く、また、隣接する規制突起１６の間の隙間Ｓ１より幅が狭いものが 大部分であるので、それらの隙間Ｈ、Ｓ１を通過し易い。作業能率が高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態における防護機構を備えた挽
き肉機の部分縦断側面図。

【図２】同挽き肉機の平面図。

【図３】同挽き肉機の部分縦断背面図。

【図４】同挽き肉機における防護機構の規制板の拡大底
面図。

【符号の説明】

２ 受け皿 ３ 投入部 ４ 投入孔 ６、７ 切断装置 １１ 規制板 １６ 規制突起 Ｓ１ 隣接する規制突起の間の隙間 ｈ 規制突起の下端と受け皿の投入孔周縁との間の隙間 Ｈ 規制板の周辺部下面と受け皿の投入孔周縁との間の
隙間

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 肉片を載せる受け皿と、受け皿に設けた
   投入孔を経て受け皿上の肉片を投入する投入部、及び、
   投入部に投入された肉片を刃物機構に送って切断する切
   断装置を設け、受け皿の投入孔の上方位置を覆う規制板
   を設け、作業者が手で受け皿上の肉片を受け皿の投入孔
   周縁と規制板の周辺部との間の隙間を経て投入部に投入
   する挽き肉機において、 規制板の周辺部に複数の規制突起を下方に突出して設
   け、隣接する規制突起の間の隙間を作業者の手の幅より
   狭くしたことを特徴とする防護機構。
2. 【請求項２】 規制板の周辺部の各規制突起下端と受け
   皿の投入孔周縁との間の隙間を作業者の手の厚さより狭
   くしたことを特徴とする請求項１に記載の防護機構。
3. 【請求項３】 規制板の周辺部の下面と受け皿の投入孔
   周縁との間の隙間を作業者の手の厚さより広くしたこと
   を特徴とする請求項１又は２に記載の防護機構。